JPH10228245A - 映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置

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JPH10228245A
JPH10228245A JP2903397A JP2903397A JPH10228245A JP H10228245 A JPH10228245 A JP H10228245A JP 2903397 A JP2903397 A JP 2903397A JP 2903397 A JP2903397 A JP 2903397A JP H10228245 A JPH10228245 A JP H10228245A
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image display
light beam
optical system
beam bending
bending means
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Keiichi Hisayoshi
久芳圭一
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレセントリック性、瞳収差が良好に補正さ
れた小型軽量な映像表示装置。 【解決手段】 映像を表示する映像表示素子1と、映像
表示素子1の映像表示面に近接して配置され、映像表示
素子1の発する光線の主光線を発散するように外向きに
屈曲する作用を持つ平板状の光線屈曲手段15と、光線
屈曲手段15を通過した光線を観察者の眼球4に導き、
映像表示素子1の表示する映像を拡大表示する作用を持
つ接眼光学系8とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像表示装置に関
し、特に、観察者の頭部又は顔面に保持することを可能
にする頭部又は顔面装着式映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の周知な映像表示装置として、米国
特許第4,026,641号のものがある。この映像表
示装置は、図33に示すように、映像表示素子1の像を
伝達素子5で湾曲した物体面6に伝達し、その物体面6
をトーリック凹面鏡7により空中に投影するようにした
ものである。
【0003】また、従来の他のタイプの映像表示装置と
して、特開平3−191389号のものがある。この映
像表示装置は、図34に示すように、映像表示素子1の
表示画像をハーフミラー2を透過させた後、凹面鏡3で
反射させ、その後ハーフミラー2で反射させることによ
り観察者の眼球内に投影するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図26(a)に示すよ
うに、映像表示素子1を接眼レンズ8で拡大して眼球4
で観察する映像表示装置においては、一般に観察者に大
きな映像を表示するためには、接眼光学系(接眼レン
ズ)8のの拡大率(倍率)を大きくする必要がある。接
眼光学系の拡大率は、その焦点距離をf(mm)とする
と、250/fであるから、拡大率を大きくするには、
図26(b)に示すように、接眼レンズ8の焦点距離を
短くする必要がある。なお、図26(a)、(b)は、
液晶表示素子(LCD)のように視野角を持つ映像表示
素子1を使用した場合の図であり、映像表示素子1側テ
レセントリック性にするために、接眼光学系8と眼球4
間の距離はf、映像表示素子1に表示された映像の虚像
を1mとか2m前に形成すると、接眼光学系8と映像表
示素子1の間の距離はほぼfになる。なお、図26
(b)は図26(a)より焦点距離が小さい場合を示し
ている。
【0005】一方、使い勝手を考慮すると、アイリリー
フ(射出瞳距離、接眼光学系端面から射出瞳位置までの
距離)は10mm以上であることが好ましい。アイリリ
ーフを確保しつつ、接眼光学系の焦点距離を短くする
と、当然入射瞳位置が映像表示素子に近づいてしまう。
すなわち、図26(c)に示すように、映像表示素子1
側のテレセントリック性が悪化してしまう。
【0006】映像表示素子1側のテレセントリック性が
悪いと、映像表示素子1の表示面の光線の中、光軸近傍
では表示面に対して略垂直な光線が接眼光学系8に取り
込まれ、光軸から離れた位置では表示面に対して傾斜し
た光線が接眼光学系8に取り込まれる。これは、接眼光
学系8が投影する画像に輝度、コントラスト、色相等に
むらを作る原因となり、好ましくない。特に、映像表示
素子1がLCDの場合には、この問題が顕著に生ずる。
【0007】上述したように、一般に、広画角化するた
めに焦点距離を短くし、アイリリーフを確保しようとす
ると、接眼光学系の映像表示素子側テレセントリック性
がより崩れてしまう。広画角化によりテレセントリック
性が悪化する理由としては、図26(c)に示すよう
に、瞳収差が全くなくとも近軸瞳位置が近づくこと、瞳
収差が大きくなりテレセントリック性が悪化すること、
があげられる。
【0008】さらに、図34に示す光学系のように、凹
面鏡3を使用した場合、負の瞳収差が発生する(軸外射
出瞳位置が観察者に近くなってしまう。)。この現象は
画角が大きくなる程顕著になる。その結果、接眼光学系
の映像表示素子側テレセントリック性がより崩れてしま
う。
【0009】このテレセントリック性を補正するために
は、像面付近に凹パワーのフィールドレンズを配置する
ことが考えられるが、屈折レンズの凹パワーを使用する
と像面湾曲をより悪化させ、好ましくない。
【0010】トーリック凹面鏡7を偏心させて使用して
いる図33の例では、接眼光学系は表示素子側テレセン
トリックにはなっておらず、表示素子の端部のテレセン
テレセントリック性は大きく崩れている。したがって、
LCD等の視野角特性を持つ表示素子を使用する際に
は、不具合を生ずる。
【0011】本発明は従来技術のこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、テレセントリッ
ク性、瞳収差が良好に補正された小型軽量な映像表示装
置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の映像表示装置は、映像を表示する映像表示素子と、
前記映像表示素子の映像表示面に近接して配置され、映
像表示素子の発する光線の主光線を発散するように外向
きに屈曲する作用を持つ平板状の光線屈曲手段と、前記
光線屈曲手段を通過した光線を観察者の眼球に導き、前
記映像表示素子の表示する映像を拡大表示する作用を持
つ接眼光学系とからなることを特徴とするものである。
【0013】以下に上記本発明の映像表示装置の手段と
作用効果について説明する。この説明においては、光学
系の設計上の利便性から、原則として観察者の瞳位置か
ら映像表示素子に向けて光線を追跡する逆光線追跡によ
って行う。
【0014】すなわち、映像表示素子の虚像を物体と
し、映像表示素子の表示面に表示された映像をその像と
し、観察者の瞳孔を入射瞳とし、かつ、射出瞳はLCD
等を使用した場合、理想的には無限遠にあるものとす
る。
【0015】上記したように、本発明の映像表示装置
は、映像を表示する映像表示素子と、前記映像表示素子
の映像表示面に近接して配置され、映像表示素子の発す
る光線の主光線を発散するように外向きに屈曲する作用
を持つ平板状の光線屈曲手段と、前記光線屈曲手段を通
過した光線を観察者の眼球に導き、前記映像表示素子の
表示する映像を拡大表示する作用を持つ接眼光学系とか
らなることを特徴とするものである。
【0016】この映像表示装置は、後記する実施例1〜
18が対応する。以下、その作用効果を説明する。映像
表示素子の多くはLCDのように視野角特性を持つの
で、接眼光学系の映像表示素子側をテレセントリックに
する必要がある。映像表示素子の光線を外向きに屈曲す
る作用を持つ平板状の光線屈曲手段により主光線が発散
するので、焦点距離の短い接眼光学系を使用してアイリ
リーフを確保しても、映像表示素子側のテレセントリッ
ク性を良好に保つことができる。なお、大きな効果を得
るためには、光線屈曲手段の光線屈曲作用を大きくする
必要がある。光線屈曲手段は、映像表示素子に近接して
配置されていること、及び、光線屈曲手段が平板状であ
ることから、その光線屈曲作用が大きくなってもそれを
通して観察される映像表示素子の表示面の光学的位置は
ほとんど変化がなく、また、光線屈曲手段により発生す
る収差もわずかである。
【0017】接眼光学系を映像表示素子全面においてテ
レセントリックにするのは、接眼光学系の設計上の制約
条件となり、接眼光学系の設計を困難にするし、完全に
テレセントリックにするのは実際上かなり難しい。とこ
ろが、上記のような光線屈曲手段を備えていれば、光線
屈曲手段でテレセントリック性の改善を行えるので、接
眼光学系をテレセントリックにする必要がなくなり、接
眼光学系の設計が楽になる。
【0018】この場合に、光線屈曲手段を光ファイバー
バンドルから構成することができる。この映像表示装置
は、後記する実施例1が対応する。以下、その作用効果
を説明する。光線屈曲手段としてファイバーバンドルを
使用すると、各ファイバー毎に光線の屈曲角を設定でき
るので、テレセントリック性の悪い光線束のテレセント
リック性の改善を行うことができる。各光線毎に光線の
屈曲角を設定できるので、射出瞳位置と瞳収差の両方の
補正を行うことができ、都合がよい。
【0019】また、光線屈曲手段をフレネルレンズから
構成することができる。この映像表示装置は、後記する
実施例4、5、6、12が対応する。以下、その作用効
果を説明する。光線屈曲手段としてフレネルレンズを使
用すると、フレネルレンズの各輪帯毎に光線の屈曲作用
を設定できるので、テレセントリック性の悪い光線束の
テレセントリック性の改善を行うことができる。また、
通常の屈折レンズと比較するとレンズの厚みを必要とせ
ず、特に顔面に装着する顔面装着式映像表示装置におい
て好都合である。
【0020】また、上記の場合に、フレネルレンズが画
素毎に要素屈折面を有するものとすることができる。こ
の映像表示装置は、後記する実施例5が対応する。その
作用効果を説明すると、この場合は、テレセントリック
性の補正をより良好に行うことができ、また、モアレ縞
の発生を防ぐことができる。そして、凸パワーを持て
ば、接眼光学系のNA(射出瞳径)を大きくすることが
できる。
【0021】また、光線屈曲手段をマイクロレンズアレ
イから構成することができる。この映像表示装置は、後
記する実施例2、7、17が対応する。その作用効果を
説明する。光線屈曲手段としてマイクロレンズアレイを
使用すると、軽量で光線屈曲手段の配置スペースを必要
とせず、顔面に装着する顔面装着式映像表示装置におい
て好都合である。
【0022】上記の場合に、マイクロレンズアレイが偏
心したマイクロレンズを含むものとすることができる。
この映像表示装置は、後記する実施例4が対応する。以
下、その作用効果を説明する。LCDの各画素に対して
偏心したマイクロレンズを配置することで、その画素の
光束を偏向することができる。また、画素毎に最適な偏
心量とすることで光束全体のテレセントリック性を良好
に補正することができる(光軸上のマイクロレンズは偏
心していない。)。また、マイクロレンズにアナモルフ
ィックな特性を持たせることができる。また、この場
合、マイクロレンズが凸パワーを持つと、接眼光学系の
NAを大きくすることができる。また、各マイクロレン
ズ毎にパワーを変化させれば、テレセントリック性以外
の諸収差の補正も行うことができる。
【0023】また、光線屈曲手段を回折光学素子(以
下、DOE)から構成することができる。この映像表示
装置は、後記する実施例8、9、10、11、13、1
4、15、16、18が対応する。以下、その作用効果
を説明する。テレセントリック性の悪い接眼光学系のテ
レセントリック性を補正する場合、フィールドレンズと
してDOEを使用すると、DOEはプレートレンズなの
でスペースを必要とせず都合がよい。特に、顔面に装着
する顔面装着式映像表示装置において好都合である。
【0024】テレセントリック性を補正するために屈折
レンズを使用すると、像面湾曲等テレセントリック性以
外の収差にも影響を及ぼしてしまう。ところが、DOE
は屈折率無限大の屈折素子と等価であるのでペッツバー
ル和は全く変化させず、テレセントリック性のみを効果
的に補正することができる。
【0025】DOEの溝の高さは、透過型DOEの場合
は約2λ、反射型DOEの場合は約λ/2(λ:波長)
と微小なので、フレネルレンズと比較するとモアレ縞が
発生し難い。
【0026】この場合に、回折光学素子が2次以上の高
次回折光を使用しているものとすることができる。この
映像表示装置は、後記する実施例8、9、10が対応す
る。その作用効果を説明すると、光線屈曲度を大きくす
るには、DOEのピッチを小さくするか高次回折光を使
用すればよい。高次回折光を使用すると、ピッチを大き
くできるので、製作上都合がよい。
【0027】また、接眼光学系の焦点距離をfとする
と、光線屈曲手段と映像表示手段との距離が0.3f以
下であることが望ましい。この映像表示装置は、後記す
る実施例1から18が対応する。以下、その作用効果を
説明する。映像表示装置の概念図を図27に示す。映像
表示素子1が接眼レンズ8で拡大され眼球4で観察され
る。映像表示素子1から出る光束は映像表示素子1に近
い程光束径が小さく、各光束毎に図示しない光線屈曲手
段上の光束位置が異なるので、収差を崩さずに映像表示
素子1全面の光束の偏向を効果的に行うことができる
(図27では、接眼レンズ8が完全に映像表示素子1側
テレセントリックの場合について示してあるが、接眼レ
ンズ8のテレセントリック性が崩れている場合も、同様
のことが言える。)。
【0028】光線屈曲手段と映像表示手段との距離が
0.3f以上になると、この効果が少なくなる。複数枚
の屈折レンズで構成する実際の接眼光学系、特にプリズ
ムを配置した光学系の場合は、接眼光学系と映像表示素
子の間隔は0.3f以下になることが多いので、光線屈
曲手段と映像表示手段との距離が0.3f以下であるこ
とが望ましい。
【0029】この場合、光線屈曲手段が映像表示手段と
接触しているようにすることができる。この映像表示装
置は、後記する実施例9、15が対応する。その作用効
果を説明すると、光線屈曲手段が映像表示手段と接触し
ていると、上記の効果が大きくなり、かつ、光線屈曲手
段を保持する機構の設計が楽になる。
【0030】さらにこの場合、光線屈曲手段の光線屈曲
作用を起こす面が映像表示手段と接触しているようにす
ることができる。この映像表示装置は、後記する実施例
9、15が対応する。以下に、その作用効果を説明す
る。発散光束の途中に光線屈曲手段を配置すると、接眼
光学系の収差を悪化させるが、映像表示素子の直後で光
線を屈曲させれば、収差を悪化させることがない。光線
屈曲手段としてDOEを使用した場合、DOEの作製精
度が悪いと、所望の次数光以外の不要次数光がゴースト
になる可能性がある。また、DOEの分散が大きいので
色収差の悪影響が発生する可能性がある。しかし、DO
E面を映像表示素子に実質的に密着させると、不要次数
光の影響、色収差の影響がなくなる。
【0031】また、光線屈曲手段による光線の屈曲角が
30°以下であることが望ましい。この映像表示装置
は、後記する実施例8、9、14、15が対応する。そ
の作用効果を説明すると、光線屈曲手段による光線偏向
角度が30°以上になると、光線を屈曲する作用以外
に、収差を悪化させる等の悪影響が出たり、複数の光線
屈曲手段が必要になり、好ましくない。
【0032】また、光線屈曲手段が少なくとも2つの異
なる構造を接続してなるものとすることができる。この
映像表示装置は、後記する実施例9、10、12が対応
する。以下に、その作用効果を説明する。光線屈曲手段
がファイバーバンドル、フレネルレンズ、DOE、マイ
クロレンズアレイ等周期的なパターンを持つ場合、光線
屈曲手段と映像表示素子の間でモアレ縞が発生する可能
性がある。光線屈曲手段と映像表示素子が密着している
場合、光線屈曲手段と映像表示素子のピッチの比が2:
3あるいは3:2の場合に、最もモアレ縞が発生し難
く、ピッチが近くなるとモアレ縞が発生しやすくなる。
【0033】そこで、光線屈曲手段を異なる構造を接続
した構造とし、光線屈曲手段がモアレ縞が発生しやすい
領域を少ししか持たないようにしている。この構造を図
28を使用して説明する。図28(a)は上記のような
周期的なパターンを持つ光線屈曲手段(代表的にDO
E)のピッチ配列を示しており、図28(b)はその接
続部近傍を拡大した図であり、映像表示素子周辺に向か
うにつれ光線の屈曲角度が大きくなるので、光線屈曲手
段も周辺に向かうにつれフレネル輪帯の幅やDOEのピ
ッチが小さくなっている。破線と実線は異なる構造を示
し、接続部で破線の構造から実線の構造へ変化してい
る。各構造の周期はある規則に従っており、モアレ縞が
発生しやすい周期xになる前に、ピッチの配列の規則
(構造)を変更する。このようにすれば、モアレ縞が発
生しやすい領域がDからD’と狭くなり、モアレ縞が目
立たなくなる。
【0034】この場合に、光線屈曲手段の接続部両側の
異なる構造の光線屈曲作用が連続性を持つようにするこ
とが望ましい。この映像表示装置の作用効果を説明する
と、図28のように異なる構造を接続した場合に、破線
のパワー配列と実線のパワー配列は接続部で連続となる
ようにしなければならない。不連続だと、接続部付近で
映像表示素子の映像が不連続となり不自然になる。
【0035】さらにこの場合に、光線屈曲手段のピッチ
をp1 、映像表示素子のピッチをp2 とするとき、光線
屈曲手段の周辺から中心へ向かう方向で考えた場合に、 p1 ≧0.9p2 ・・・(1) となる前に異なる構造が接続されていることが望まし
い。この映像表示装置は、後記する実施例9が対応す
る。以下に、その作用効果を説明する。光線屈曲手段の
ピッチp1 が映像表示素子のピッチp2 に近くなるとモ
アレ縞が発生する。一方、p1 =1.5p2 、p1
0.67p2 付近ではモアレ縞が発生し難い。よって、
1.1p2 >p1 >0.9p2 (さらに好ましくは、
1.2p2 >p1 >0.8p2 )となるp1 の領域を少
なくすればよい。
【0036】このようにして光線屈曲手段が最もモアレ
縞が発生しやすい領域のピッチを持つのを防ぐことがで
きる。ピッチが細かい光線屈曲手段の周辺からピッチの
大きな光線屈曲手段の中心部へ向かう方向で考えると、
図28のように、p1 ≧0.9p2 となる前に光線屈曲
手段の構造を変更すればよい。
【0037】さらに上記の場合に、光線屈曲手段のピッ
チをp1 、映像表示素子のピッチをp2 とするとき、光
線屈曲手段は、 1.1p2 >p1 >0.9p2 ・・・(2) を満足するピッチを含まないことが望ましい。この映像
表示装置は、後記する実施例10、12が対応する。そ
の作用効果を説明すると、このような限定により、モア
レ縞が目立つ領域の光線屈曲手段のピッチを除去するこ
とができる。
【0038】さらにまた上記の場合に、光線屈曲手段が
光線屈曲作用を持たない部分を有するようにすることが
できる。この映像表示装置は、後記する実施例9が対応
する。以下に、その作用効果を説明する。映像表示素子
の中央付近でモアレ縞が発生すると、映像観察時に非常
に見苦しい。映像表示素子の中央付近は映像表示素子に
対する接眼光学系の光線傾角の直角からのずれは小さい
ので、LCDのように視野角特性を持つ映像表示素子と
テレセントリック性の悪い接眼光学系とを使用した場合
でも、その悪影響は少ない。
【0039】一方、図28のような構成にすると、光線
屈曲手段が光線屈曲作用を持たない部分ができる(図2
8(a))。そこで、図28の構成の光線屈曲手段を使
用し、画像のコントラスト低下や画像の反転等の不具合
が起こり難い箇所付近(通常、中央付近)では、光線屈
曲作用を持たず、接眼光学系のテレセントリック性や映
像表示素子の視野角特性の影響が大きい箇所(通常、映
像表示素子周辺)の光線のみテレセントリック性を改善
するようにすれば、モアレ縞発生等の不具合がなく、所
望の効果が得られるので、都合がよい。
【0040】さらに上記の場合に、光線屈曲手段が回折
光学素子であり、接続している領域の中心側と周辺側で
異なる回折次数光を使用し、中心側では周辺側に使用し
ている回折光よりも高次の回折光を使用するようにする
ことができる。この映像表示装置は、後記する実施例1
0が対応する。以下に、その作用効果を説明する。
【0041】周辺部では低次回折光を使用し、中心部は
高次回折光を使用するようにする。図29は光線屈曲手
段であるDOEのピッチ配列を示す。映像表示素子と光
線屈曲手段の間でモアレ縞が発生しやすい領域をDとす
る。光線屈曲手段の周辺部では低次回折光(m次回折
光)を使用し、領域Dの内側ではm次より高次のn次回
折光を使用する(m<n)。このような構成にすれば、
接続部の内側ではピッチがn/m(>1)倍となり、図
29に示すようなピッチ配列となり、モアレ縞が発生し
やすいピッチ配列を防ぐことができる。
【0042】さらに上記の場合に、光線屈曲手段がフレ
ネルレンズであり、接続している領域の中心側と周辺側
で異なる高さのフレネルレンズを使用し、中心側の高さ
が周辺側の高さより高いようにすることができる。この
映像表示装置は、後記する実施例12が対応する。以下
に、その作用効果を説明する。図30にこのフレネルレ
ンズの断面図を示す。図中(a)は通常のフレネルレン
ズであり、(b)は中心側と周辺側で異なる高さのフレ
ネルレンズである。この高さの異なるフレネルレンズの
中心側の高さをA、周辺側の高さをBとする。接続部よ
り内側では、フレネルレンズピッチが外側のA/B倍に
なり、境界部を境にフレネルレンズピッチが不連続にな
る。モアレ縞が発生しやすいフレネルレンズのピッチが
Pの場合、P1 >P>P2 となるように設定すれば、モ
アレ縞の発生を防ぐことができる。ここで、P1 は中心
側のフレネルレンズのピッチ、P 2 は周辺側のフレネル
レンズのピッチである。
【0043】このように設定すれば、接続部における光
線屈曲作用に連続性を持たせることができるので、映像
観察時に違和感がない。また、中心部のフレネルレンズ
はピッチが大きいので作成しやすく精度良く製作でき、
中心付近の映像は鮮明に観察することができる。最周辺
になるとフレネルレンズピッチが細かくなりすぎ、精度
良く製作できない可能性もあるが、映像の周辺部は鮮明
に観察できなくても問題とならない。
【0044】また、光線屈曲手段が同心円状とすること
ができる。この映像表示装置は、後記する実施例8、
9、10が対応する。その作用効果を説明すると、DO
Eやフレネルレンズをプラスチックモールドで製作する
場合、DOEが回転対称な同心円状であると、その型を
製作しやすいメリットがある。
【0045】また、光線屈曲手段が偏角プリズム作用を
持つものとすることができる。この映像表示装置は、後
記する実施例14が対応する。以下に、その作用効果を
説明する。映像表示素子を大型化することで接眼光学系
を広画角化することができる。ただし、映像表示素子が
余り大きくなると、左右の映像表示素子が相互に干渉し
てしまう。そこで、左右の映像表示素子を左右の視軸よ
り外側に配置し、相互の干渉を防ぐ。そして、映像表示
素子の前側に配置したプリズム作用を持つ光線屈曲手段
により映像表示素子からの光を斜め方向から接眼光学系
に導く。こうすることにより、映像表示素子が干渉する
ことなく、接眼光学系の広画角化をすることができる。
また、接眼光学系として偏心光学系を使用した場合、主
光線の傾き角が光軸対称でなくなったり、主光線が全て
ある方向に傾いたりする場合がある(視軸を含むY−Z
平面に関しては対称で、X−Z平面に関して非対称)。
この場合、一方向のテレセントリック性の補正で十分な
場合がある。
【0046】また、映像表示素子によっては映像表示面
内の明視方向がある方向に傾き気味な場合がある。この
場合、光線屈曲手段に偏角プリズム作用を持たせること
で、映像の中心付近のコントラストを向上させること、
コントラストの面内ばらつきを減少させること等の効果
をもたらすことができる。
【0047】また、光線屈曲手段が偏角プリズム作用と
レンズ作用を合わせ持つものとすることができる。この
映像表示装置は、後記する実施例11、15が対応す
る。以下に、その作用効果を説明する。接眼光学系とし
て共軸系の光学系を使用する場合は、主光線の傾き方は
光軸対称なので、光線屈曲手段としては光軸対称の光線
屈曲作用(レンズ作用)を持てば接眼光学系のテレセン
トリック性を補正できる。しかし、接眼光学系として偏
心光学系を使用すると、図31に示すように、主光線の
傾き方が光軸対称でなくなったり、図32に示すよう
に、主光線が全てある方向に傾いたりする場合がある
(視軸を含むY−Z平面に関しては対称で、X−Y平面
に関して非対称)。この場合は、光線屈曲手段が光軸非
対称の光線屈曲手段(偏角プリズム作用+レンズ作用)
を持てば、接眼光学系のテレセントリック性を良好に補
正することができる。
【0048】また、光線屈曲手段がアナモルフィック作
用を持つものとすることができる。この映像表示装置
は、後記する実施例16、17が対応する。以下に、そ
の作用効果を説明する。図15に視野角特性(等コント
ラスト曲線)を示すように、LCDのような映像表示素
子は回転非対称な視野角特性を持つ場合がある。また、
図31、図32のように、接眼光学系として偏心光学系
を使用すると、射出瞳特性も回転非対称なものとなる。
この場合、光線屈曲手段もアナモルフィックな特性を持
つと、効果的にテレセントリック性を良好に補正するこ
とができる。
【0049】また、回転対称な接眼光学系(共軸系)と
回転対称な視野角特性を持つ映像表示素子を使用した場
合にも、アナモルフィック光線屈曲手段を使用すると都
合がよい場合がある。映像表示素子が16:9のような
画面を持つ横長の場合、映像観察時には横方向の眼球の
移動量が大きくなるので、接眼光学系の射出瞳特性も横
長であることが好ましい。接眼光学系をアナモルフィッ
ク光学系とすることで、射出瞳を横長にすることもでき
るが、接眼光学系をアナモルフィックとすると、虚像
(映像表示素子の像)もアナモルフィックとなるので、
アナモルフィックな映像を映像表示素子に表示する必要
がある上、接眼光学系をアナモルフィックにするのはコ
ストがかかり好ましくない。そこで、光線屈曲手段にア
ナモルフィック作用を持たせ、光線屈曲手段を映像表示
素子に密着させれば、映像表示素子の視野角特性(射出
瞳特性)のみを横長(任意の特性)にすることができ
る。
【0050】また、映像表示素子と光線屈曲手段が一体
化しているものとすることができる。この映像表示装置
は、後記する実施例6、7、13が対応する。その作用
効果を説明すると、部品点数を増やすことなく接眼光学
系のテレセントリック性を改善することができ、好まし
い。
【0051】上記の場合に、光線屈曲手段が映像表示素
子のカバーガラスを兼ねているものとすることができ
る。この映像表示装置は、後記する実施例6が対応す
る。以下に、その作用効果を説明する。光線屈曲手段と
して周期的なパターンを持つフレネルレンズ等を使用し
た場合、LCDのような映像表示素子と光線屈曲手段の
間でモアレ縞が発生する可能性がある。光線屈曲手段を
LCDの開口と近接一体化し、開口を発した光束を開口
の直後で屈曲させれば、モアレ縞が発生しない。また、
映像表示素子と光線屈曲手段の位置合わせを行う必要が
なくなる。また、この場合、光線屈曲手段が凸パワーを
持てば、LCDの開口効率が向上しさらに好ましい。
【0052】ところで、LCDは液晶層の他に偏光板と
カバーガラスを持つ。光線屈曲手段として平行平面板に
加工したDOE等の光線屈曲手段を使用すると、光線屈
曲手段がカバーガラスを兼ねるようにすることができ、
部品点数を増やすことなく接眼光学系のテレセントリッ
ク性を改善することができ、好ましい。LCD以外の表
面にカバーガラス的なものを持つ映像表示手段について
も、同様のことが言える。
【0053】また、上記の場合に、光線屈曲手段が回折
光学素子であり、その回折光学素子がローパスフィルタ
ーを兼ねているものとすることができる。この映像表示
装置は、後記する実施例13が対応する。以下に、その
作用効果を説明する。映像表示手段として少画素数のL
CDのようなものを使用する場合、ローパスフィルター
を使用すると、画素が目立たなくなり、好ましい。ま
た、モアレ縞の発生を防いだりモアレ縞のコントラスト
を低下させることができる。光線屈曲手段のDOEをロ
ーパスフィルターとして利用すると、新たにローパスフ
ィルターを追加する必要がないので、好ましい。
【0054】また、接眼光学系が凹面鏡を含み、光線屈
曲手段が凹パワーの回折光学素子であるようにすること
ができる。この映像表示装置は、後記する実施例8、
9、111、14、15が対応する。以下に、その作用
効果を説明する。テレセントリック性を補正するために
屈折レンズを使用すると、像面湾曲等テレセントリック
性以外の収差にも影響を及ぼしてしまう。ところが、D
OEは屈折率無限大の屈折素子と等価であるので、ペッ
ツバール和は全く変化させず、テレセントリック性のみ
効果的に補正することができる。この特性は、凹面鏡を
使用した接眼光学系のように射出瞳位置が像面よりマイ
ナス方向にあり、負の像面湾曲が発生している場合に、
特に有効である。この場合、テレセントリック性を補正
するには像面付近に凹パワーを配置すればよいが、凹パ
ワーの屈折レンズを使用すると、像面湾曲をより悪化さ
せてしまう。ところが、DOEを使用すれば、ペッツバ
ール和を全く悪化させずに凹パワー作用によりテレセン
トリック性の補正を行うことができる。接眼レンズが色
収差補正不足の場合、凹パワーのDOEを使用すると色
収差を悪化させる方向であるが、映像表示素子付近にD
OEを配置すると、実質上無影響である。
【0055】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の映像表示装置の
実施例1から18について図面を参照して説明する。 実施例1 この実施例は、図1に概略の構成を示すように、光ファ
イバーバンドル11を映像表示素子1から出る主光線を
発散するように外向きに屈曲する作用を持つ平板状の光
線屈曲手段として用いる実施例である。すなわち、光フ
ァイバーバンドル11の映像表示素子1側の端部におい
ては、光ファイバーバンドル11を構成する光ファイバ
ー素線各々は平行で映像表示素子1の表示面に略垂直に
なっており、接眼レンズ8側の端部においては、光ファ
イバーバンドル11を構成する光ファイバー素線は発散
するように外向きとなっている。したがって、テレセン
トリック性の悪い接眼レンズ8を使用していても、映像
表示素子1の表示面から略垂直に出た主光線は光ファイ
バーにより発散するように外向きに屈曲されるので、光
ファイバーバンドル11を使用することで接眼レンズ8
のテレセントリック性を補正できる。
【0056】実施例2 この実施例は、図2にLCDの画素に対する1つのマイ
クロレンズ配置を示したように、光線屈曲手段としてマ
イクロレンズアレイを用いる実施例である。図2におい
て、LCDの画素開口13に対応して配置されるマイク
ロレンズ12の中心軸を所要の屈曲角に応じてずらして
配置している。マイクロレンズ12から図示しない接眼
光学系に入射する光線の屈曲度と収束度は、マイクロレ
ンズ12の映像表示素子に対する偏心量とマイクロレン
ズの曲率半径で決まる。画素毎に適切なマイクロレンズ
の偏心量と曲率半径を設定すれば、映像表示素子全面の
テレセントリック性と収差の補正を行うことができる。
【0057】接眼光学系が共軸系の場合は、このマイク
ロレンズ12を、図3に示すように、映像表示素子1の
画面中心からの方向と位置に応じて、画素開口13から
偏心させることにより、映像表示素子1全面における接
眼光学系のテレセントリック性と収差を補正することが
できる。
【0058】接眼光学系が偏心光学系でテレセントリッ
ク性が軸対称でない場合は、映像表示素子1の各位置で
の画素開口13とマイクロレンズ12の中心軸との相対
関係を適切にコントロールすればよい。
【0059】実施例3 この実施例は、図4に概略の構成を示すように、平板状
の屈折率分布型レンズ(GIL)14を光線屈曲手段と
して用いる実施例である。図5にGIL14の屈折率分
布を示すように、中心から周辺に向かって屈折率が大き
くなっており、このGIL14は凹レンズの作用をす
る。したがって、この平板状のGIL14を映像表示素
子1に密着させ、接眼レンズ8のテレセントリック性を
補正している。
【0060】実施例4 この実施例は、図6に概略の構成を示すように、フレネ
ルレンズ15を光線屈曲手段として用いる実施例であ
る。光線の屈曲度は、フレネルレンズ15の斜面の傾き
(高さが一定の場合はピッチ)で決まる。画素1個に対
してフレネルレンズ15のリング(輪帯)を1個配置す
るようにしてもよいが、そうすると1個1個のフレネル
レンズ15のピッチが細かくなり、製作し難くなる場合
がある。このような場合には、図7に示すように、数個
の画素13に対してフレネルレンズ15のリングを1個
配置するようにしてもよい。
【0061】実施例5 この実施例は、画素毎にフレネルレンズの屈折面片ある
いはプリズム片を配置して光線屈曲手段とする実施例で
ある。図8に1個のLCD画素16に対してフレネルレ
ンズの1個のプリズム片17を配置した様子を示すよう
に、画素16毎にプリズム片17を対応させて配置する
ことにより光線を屈曲することで、接眼光学系のテレセ
ントリック性を補正している。映像表示素子内の各画素
毎にプリズム片17を適切な傾斜角とすることで、映像
表示素子全面のテレセントリック性を補正することがて
きる。
【0062】実施例6 以上の実施例では、映像表示素子と接眼光学系からなる
系に光線屈曲手段を付加することで、接眼光学系のテレ
セントリック性を補正している。この実施例では、映像
表示素子と光線屈曲手段を一体化している。
【0063】図9に示すように、LCD1のカバーガラ
スを接眼光学系のテレセントリック性を補正する特性を
持つフレネルレンズ15の形状とすることで、部品点数
を増すことなく、接眼光学系のテレセントリック性を補
正している。
【0064】実施例7 この実施例は、マイクロレンズからなる光線屈曲手段と
映像表示素子を一体化した実施例である。図10に示す
ように、LCD1のカバーガラスを接眼光学系のテレセ
ントリック性を補正する特性を持つマイクロレンズ12
のアレイ形状とすることで、部品点数を増やすことな
く、接眼光学系のテレセントリック性を補正している。
なお、この構成のマイクロレンズ12は、テレセントリ
ック性の補正以外に、LCD1側の開口数を増加させる
働きもしている。
【0065】実施例8 この実施例は、接眼光学系と単純な回折光学素子(DO
E)を組み合わせた実施例である。図11に映像表示装
置の断面図を示す。この実施例において、接眼光学系8
は、凹面鏡81とハーフミラー面82を有するプリズム
形状をしており、逆光線追跡で瞳4から出た光線は観察
者視軸9に沿って進み、接眼光学系8の第1面から入射
した光は、ハーフミラー面82で反射した後、凹面鏡8
1で反射して、今度はハーフミラー面82を透過して接
眼光学系8の最終面から射出してLCD1に結像するも
のである。
【0066】この接眼光学系8は、アイリリーフを確保
したまま、短焦点距離化(広画角化)しているので、L
CD1側のテレセントリック性が崩れている。このテレ
セントリック性を補正するために、映像表示素子1の直
後に回転対称同心円状DOE18を配置している。
【0067】その結果、長いアイリリーフ、広画角、良
好なテレセントリック性が実現できている。
【0068】以下、DOE18の具体的数値について説
明する。DOEの製作性を考慮し、+2次回折光を使用
し(+2次回折光でブレーズ化)、有効径の最外周での
ピッチが10ミクロンとする。すると、ultra−h
igh index lens(DOEを高い屈折率の
屈折曲面と等価にして得られるレンズ)の焦点距離f
は、 f≦−145.927 (nd =1001、円錐定数K=−1)となり、これか
ら、曲率半径Rは、 R≧0.145927×106 となり、 R=0.145927×106 となる。図12にこの場合のDOEのピッチ配列を示
す。
【0069】このDOE18を追加しても接眼光学系8
の収差を全く崩すことなく、テレセントリック性の補正
が行えている。このDOE光線屈曲手段によるテレセン
トリック性補正効果を次の表1に示す。
【0070】この実施例において、プリズムにより正の
色収差が発生している接眼光学系8に凹パワーDOE1
8を追加すると、より色収差を悪化させる方向である
が、DOE18の凹パワーは弱いので、実質的には無影
響である。接眼光学系8の構成パラメータは後記する。
なお、後記の構成パラメータ中、面番号3がプリズムの
入射側端面、面番号6がプリズムのLCD側端面、面番
号8がDOEの基板のDOEを加工する面であり、面番
号8と9がDOEを表現するultra−high i
ndex lensである。
【0071】実施例9 接眼光学系8の構成は、実施例8と同じ(図11)であ
るが、DOE18の構成が異なる。画素ピッチが約30
ミクロンのLCDを使用した場合、DOEやフレネルレ
ンズのピッチが30ミクロン付近でモアレ縞が発生しや
すかったので、光線屈曲手段が30ミクロン付近のピッ
チを持たないようにする必要がある。
【0072】そこで、図13の実線で示すように、DO
E18の有効径の70%(半径12.0019mm)〜
60%は、ピッチが大きくなるようにピッチの配列を変
更し、有効径の60%の箇所から内側には、DOEを加
工しないようにしている。なお、図13中、破線は実施
例8のピッチ配列である。
【0073】なお、図11では、このDOE18のDO
E面をLCD1に密着させているが、DOE18のDO
E面と反対側の面をLCD1と密着させるようにしても
よい。DOE面をLCD1に密着させると、DOE18
の色収差の影響は全くない。一方、DOE18のDOE
面と反対側の面をLCD1と密着させても、色収差の影
響は実質上ない上に、モアレ縞のコントラストが落ち
る。
【0074】以下、本実施例のDOE18の具体的数値
について説明する。 〔有効径70%より外側〕 サグ :sag1 (h)=h2 /(2R) サグの微分:der1 (h)=dsag1 (h)/dh=h/R ピッチ :pit1 (h)=mλR/(nd −1)/h ここで、h:光線高、R:ultra−high in
dex lensの曲率半径、m:回折光の次数、λ:
波長、nd :基板のd線の屈折率。
【0075】〔有効径70%〜60%(接続部)〕有効
径の60%(x1 =10.2214mm)〜70%(x
2 =12.0019mm)の箇所で、サグの微分を以下
のべき級数で表現するとする。 der2 (h)=sh2 +th+u すると、 sag2 (h)=sh3 /3+th2 /2+uh+v ここで、h:光軸からの距離、s,t,u,v:定数。
連続接続するための条件は、 der1 (x2 )=der2 (x2 ) der2 (x1 )=0 dder2 (x2 )/dh=dder1 (x2 )/dh より、 s=0.220952×10-4 t=−0.537221×10-3 u=0.318271×10-2 v=−0.127329×10-1 を得る。
【0076】実施例10 接眼光学系8の構成は、実施例8と同じ(図11)であ
るが、DOE18の構成が異なる。モアレ縞の発生を防
ぐために、モアレ縞が発生しやすいDOE18のピッチ
より外側は1次回折光を使用し、内側は2次回折光を使
用する。この場合のピッチ配列を図14に示す。図14
のグラフの段差の左側が2次回折光を使用した領域、右
側が1次回折光を使用した領域である。
【0077】このように、DOE18のピッチが不連続
になり、モアレ縞が発生しやすいピッチ配列を防ぐこと
ができる。この場合、光線屈曲手段(DOE18)のピ
ッチをp1 、映像表示素子1のピッチをp2 とすると
き、1.1p2 >p1 >0.9p2 (さらに好ましく
は、1.2p2 >p1 >0.8p2 )となるようにする
と効果的である。
【0078】実施例11 接眼光学系8の構成は、実施例8と同じ(図11)であ
るが、DOE18の構成が異なる。この実施例において
用いるLCD1の視野角特性(等コントラスト曲線)を
図15に示す。このLCD1の視野角特性は正確な回転
対称な特性ではない。そこで、厳密な視野角特性の補正
を行うために、回転非対称なDOE18を光線屈曲手段
として使用する。すなわち、図15のa方向とb方向に
対応する方向の屈折パワーの比がa:b(a≠b)とな
る図16のような回折格子パターンを有するのDOE
(楕円DOE)18を使用する。
【0079】実施例12 接眼光学系8の構成は実施例8と同じ(図11)であ
る。ただし、この実施例の場合は、DOE18の代わり
にフレネルレンズを用いる。そして、そのフレネルレン
ズの構造に特徴がある。図17(a)にフレネルレンズ
15の平面図、同図(b)に断面図を示す(焦点距離−
121.5mmに相当するパワーのフレネルレンズ)。
フレネルレンズピッチが1.5mm場合に、映像表示素
子1とフレネルレンズ15の間で強いモアレ縞が発生す
るとする。周辺部(B部)におけるフレネルレンズの高
さが0.1mmなので、有効径の中心からの距離が10
mmの位置におけるフレネルレンズピッチは1.21m
mとなる。この部分より内側はフレネルレンズの高さを
0.2mmとしている(A部)ので、A部とB部の接続
部のすぐ内側はピッチは2.4mm程度で、内側へ向か
う程ピッチは大きくなるので、モアレ縞が発生しやすい
ピッチを除くことができる。
【0080】この場合、1.1p2 >p1 >0.9p2
(さらに好ましくは、1.2p2 >p1 >0.8p2
となるようにすると、効果的である。ここで、p1 :光
線屈曲手段(フレネルレンズ15)のピッチ、p2 :映
像表示素子1のピッチ。
【0081】実施例13 この実施例は、DOE光線屈曲手段にローパスフィルタ
ーの作用を持たせた実施例であり、図18に示すよう
に、映像表示素子1に密着あるいは近接して回折溝の断
面形状が矩形のDOE18を配置している。DOE18
の1次回折光により接眼レンズ8のテレセントリック性
を補正している。そして、DOE18は回折溝の断面形
状が矩形なので、+1次回折光以外にも、0次光、−1
次光・・・が発生する。この中の±1次回折光、0次光
によりDOE18はローパスフィルターの作用も有す
る。このようにして、部品点数を増すことなく、接眼光
学系8のテレセントリック性の補正とローパスフィルタ
ー効果が得られる。
【0082】実施例14 この実施例は、偏心接眼光学系において、DOEの偏角
プリズム作用によるテレセントリック性補正に関する実
施例であり、図19に示すように、接眼光学系8は、相
互に偏心配置された2枚の凹面鏡83、84からなるも
のであり、逆光線追跡で瞳4から出た光線は観察者視軸
9に沿って進み、接眼光学系8の第1凹面鏡83に入射
して反射された後、第2凹面鏡84で反射してLCD1
に結像するものである。
【0083】この接眼光学系8は偏心光学系を使用して
いるので、接眼光学系8の主光線は観察者の視軸に対し
て一方向に傾いている。そこで、光線屈曲手段として偏
角プリズム作用(一方向に光線偏向作用)を持つDOE
18をLCD1に密着させ、接眼光学系8のテレセント
リック性を補正している。ここでは、平行平面板の接眼
光学系8側をDOE面としているが、反対側をDOE面
にしてよい。
【0084】この実施例の接眼光学系8の構成パラメー
タは後記するが、偏角プリズム作用を持つDOE18を
使用しない場合、接眼光学系8のテレセントリック性が
悪いので、軸上主光線が映像表示素子1に対して7.2
°傾いている。
【0085】後記の構成パラメータについて、補足的に
説明すると、ultra−highindex法の原理
により、 (n−1)dz/dh=sinθ ここで、 dz/dh=tanα とする。n=1001,θ=7.2°より、α=0.0
07181°(DOE面が0.007181°)傾いて
いる。
【0086】なお、図19に示すような接眼光学系8に
おいて、主光線が観察者の視軸に対して一方向に傾いて
いるのは、接眼光学系8の収差上好ましいからである。
また、映像表示素子1によっては、映像表示面内の明視
方向がある方向に傾き気味の場合がある。この場合は、
主光線が観察者の視軸に対して一方向に傾いていると、
映像の中心付近のコントラストが向上する、コントラス
トの面内バラツキが減少する等の効果を持たせることが
できるからである。
【0087】実施例15 この実施例は、偏心接眼光学系において、偏角プリズム
作用とレンズ作用を持つDOEによるテレセントリック
性補正に関する実施例であり、図19に示すように、こ
の実施例においても、接眼光学系8は、相互に偏心配置
された2枚の凹面鏡83、84からなるものであり、逆
光線追跡で瞳4から出た光線は観察者視軸9に沿って進
み、接眼光学系8の第1凹面鏡83に入射して反射され
た後、第2凹面鏡84で反射してLCD1に結像するも
のである。
【0088】この接眼光学系8は偏心光学系を使用して
いるので、接眼光学系8の主光線は観察者の視軸に対し
て一方向に傾いている。そこで、光線屈曲手段として偏
角プリズム作用とレンズ作用を持つDOE18をLCD
1に密着させ、接眼光学系8のテレセントリック性を補
正している。ここでは、平行平面板のLCD1側をDO
E面としているが、反対側をDOE面にしてよい。な
お、この実施例の接眼光学系8の構成パラメータは後記
する。
【0089】実施例16 この実施例は、アナモルフィック作用を持つDOE光線
屈曲手段による横長射出瞳の形成に関する実施例であ
る。図20に示すように、接眼光学系8として回転対称
(共軸)の光学系を使用し、映像表示素子は画面横縦寸
法比が16:9の横長のLCD1を使用する場合、LC
D1が回転対称に近い視野角特性を持つと、図20の左
下に模式的に示すような回転対称な特性を持つ射出瞳が
形成される。なお、この射出瞳の中心は明るく、周辺は
暗くなる。そこで、図20の射出瞳は明るさの分布の等
高線として示してある。
【0090】そこで、図22に格子溝の形状を模式的に
示すように、横(X)方向のパワーが縦(Y)方向のパ
ワーより強いアナモルフィックDOE19を用い、図2
1に示すように、LCD1にこのアナモルフィックDO
E19を密着させ、LCD1の虚像に影響することな
く、図21の左下に模式的に示すような横長の特性を持
つ射出瞳を形成すると共に、接眼光学系8のテレセント
リック性を補正する。
【0091】ここで、LCD1が回転対称に近い視野角
特性を持つとしたが、LCD1の視野角特性が回転対称
でない場合は、所望の射出瞳特性が得られるように、光
線屈曲手段DOE19のアナモルフィック度を変更すれ
ばよい。
【0092】また、接眼光学系8が完全にテレセントリ
ックな場合は、X方向にパワーを持ち、Y方向にパワー
を持たないシリンドリカル作用を持つ光線屈曲手段19
を使用すればよい。
【0093】実施例17 この実施例は、アナモルフィック作用を持つマイクロレ
ンズ光線屈曲手段による横長射出瞳の形成に関する実施
例である。本実施例では、実施例16のDOE19の代
わりに、図23に示すように、映像表示素子1を構成す
る画素開口13に整列させてアナモルフィックマイクロ
レンズ20をアナモルフィック光線屈曲手段としてアレ
イ状に配置することで、X方向の視野角特性(射出瞳特
性)を大きくしている。ここでは、凹パワーを持つマイ
クロレンズ20を使用しているが、接眼光学系8の射出
瞳位置がLCD1のマイナス方向であれば、凸パワーの
マイクロレンズを使用すればよい。
【0094】実施例18 この実施例は、シリンドリカルレンズ作用を持つ光線屈
曲手段による広画角化に関する実施例である。図24
(a)に示すように、映像表示素子1を接眼レンズ8で
拡大して眼球4で観察する映像表示系を左右の眼4それ
ぞれに別々に配置して映像表示装置を構成する場合に、
図24(b)に示すように、広画角化のために左右の映
像表示素子1を大型化すると、左右の映像表示素子1が
相互に干渉してしまう(実際の映像表示素子1は映像表
示領域周辺の面積が大きいため)。そこで、図24
(c)に示すように、左右の映像表示系それぞれに2つ
のシリンドリカルレンズ作用を持つ光線屈曲手段21、
22の組み合わせからなる光学系を接眼レンズ8の映像
表示素子1側に配置して、左右の映像表示素子1を左右
の視軸23より外側に配置し、映像表示素子1からの光
を斜め方向から接眼レンズ8に導くようにする。この2
つの光線屈曲手段の中、一方の光線屈曲手段21は、映
像表示素子1から略垂直に出る主光線を斜めに屈曲さ
せ、他方の光線屈曲手段22は、光線屈曲手段21で斜
めに屈曲された主光線を視軸23に略平行に屈曲させる
作用をする。このようにして、左右の映像表示素子1に
大きな映像表示素子を使用した際の映像表示素子1相互
の干渉を防ぐことができる。ここで、シリンドリカルレ
ンズ作用を持つ光線屈曲手段21、22としては、図2
4(d)に示すようなシリンドリカルレンズを偏心して
配置したものを用いればよい。このようにして、映像表
示素子1が相互に干渉することなく、接眼光学系の広画
角化を図ることができる。
【0095】なお、光線屈曲手段21、22には、一方
向(図24(d)のようにX−Z平面方向)のみに光線
屈曲作用を持たせてもよいし、2次元の映像表示素子1
の視野角特性補正作用や接眼光学系8のテレセントリッ
ク性補正作用を持たせてもよい。また、接眼光学系8と
して偏心光学系を使用する場合は、接眼光学系8の偏心
収差の補正作用を光線屈曲手段21、22に持たせるこ
ともできる。ここで、映像表示素子1の視野角特性補正
作用とは、映像表示素子1からの出る表示光の角度分布
が表示面の法線を中心に等方的に分布せず何れかの方向
に偏っている場合には、単に接眼レンズ8を配置するだ
けでは暗い像しか観察できないので、この偏った視野角
特性を上記のような光線屈曲手段21により補正して明
るい像を観察できるようにすることであり、また、接眼
光学系8のテレセントリック性補正作用とは、図24
(a)に示すように接眼レンズ8のテレセントリック性
が良好のものの場合には観察上全く問題がないが、収差
補正やコンパクト化によるレンズ枚数制限等の要請によ
り接眼レンズ8のテレセントリック性が良好でない場合
に、足りないテレセントリック性を光線屈曲手段21、
22により補うことである。以上のように、光線屈曲手
段21、22に2次元の映像表示素子1の視野角特性補
正作用や接眼光学系8のテレセントリック性補正作用等
を持たせることにより、部品点数を増やすことなく、テ
レセントリック性の補正や視野角特性の補正を同時に行
うことができる。なお、シリンドリカルレンズ作用を持
つ光線屈曲手段21、22はDOEにより構成すること
もできる。
【0096】次に、実施例8、14、15の構成パラメ
ータを示すが、面番号は映像表示素子1の虚像位置から
観察者の瞳位置4を経て映像表示素子1に向かう逆追跡
の面番号として示してある。
【0097】そして、座標の取り方は、図11に示すよ
うに、観察者の虹彩位置4あるいは回旋中心を原点と
し、観察者視軸9を原点から接眼光学系8に向かう方向
を正とするZ軸、観察者視軸9に直交し、観察者眼球か
ら見て上下方向の下から上を正とするY軸、観察者視軸
9に直交し、観察者眼球から見て左右方向の右から左を
正とするX軸と定義する。つまり、図11の紙面内をY
−Z面とし、紙面と垂直方向の面をX−Z面とする。
【0098】そして、下記の構成パラメータ中におい
て、実施例8については、接眼光学系8の光軸は紙面の
Y−Z面内で折り曲げられるものとし、各面の相対位置
は軸上の面間隔(映像表示素子1の虚像位置について別
にすると、反射の回毎に符号が変化する。)で定義さ
れ、光軸に対して中心軸が傾いた面の傾き角はθで表示
されている。その場合、θが正は反時計回りを意味す
る。また、実施例14、15において、接眼光学系8を
構成する偏心光学系の光軸は紙面のY−Z面内で折り曲
げられるものとし、偏心量Y、Zと傾き角θが記載され
ている面においては、基準面である2面(瞳位置4)か
らのその面の面頂のY軸方向、Z軸方向の偏心量及びそ
の面の中心軸のZ軸からの傾き角を意味し、その場合、
θが正は反時計回りを意味する。なお、面間隔が記載さ
れている面については、その面と次の面の軸上面間隔で
ある(ただし、実施例15のDOEの基板以降は同軸系
とし、DOE面のみが前の面に対してθだけ傾いている
ものとする。)。
【0099】なお、各面において、回転対称な非球面形
状は、Rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A、B、Cは
それぞれ4次、6次、8次の非球面係数、hはh2 =X
2 +Y2 とすると、非球面式は以下に示す通りである。
【0100】Z =(h2/R)/[1+{ 1-(1+K) ( h2/
2)}1/2 ]+Ah4 +Bh6 +Ch8 また、各面において、回転非対称の非球面形状は、その
面を規定する座標上で、Ry 、Rx はそれぞれY−Z面
(紙面)内の近軸曲率半径、X−Z面内での近軸曲率半
径、Kx 、Ky はそれぞれX−Z面、Y−Z面内の円錐
係数、AR、BRはそれぞれZ軸に対して回転対称な4
次、6次の非球面係数、AP、BPはそれぞれZ軸に対
して回転非対称な4次、6次の非球面係数とすると、非
球面式は以下に示す通りである。
【0101】Z =[( X2/Rx )+ (Y2/Ry ) ]/[1+
{ 1-(1+Kx ) ( X2/Rx 2)-(1+Ky ) ( Y2/Ry 2)}
1/2 ]+AR[ (1-AP) X2+( 1+AP) Y2 2+B
R[ (1-BP) X2+( 1+BP) Y2 3 なお、面と面の間の媒質の屈折率はd線の屈折率で表
す。長さの単位はmmである。DOEの設計では、Sw
eatt法を使用している(W.C.Sweatt,"Mathematical
equivalence between a holographic optical element
and an ultra-high index lens",J.Opt.Soc.Am.,Vol.6
9,No.3(1979)参照)。
【0102】以下に、実施例8、14、15の構成パラ
メータを示す。なお、記載のない非球面に関する項はゼ
ロである。 実施例8 面番号 曲率半径 間隔 屈折率 アッベ数 (偏心量) (傾き角) 1 ∞ -1000.000 (LCDの虚像) 2 ∞(瞳) 23.000 3 ∞(屈折面) 11.250 1.52540 56.25 4 ∞(半透鏡) -12.750 1.52540 56.25
θ 45.0
0° 5 77.211(凹面鏡) 23.750 1.52540 56.25 6 681.335(屈折面) 9.328 K 0.000000 A 0.476470 ×10-4 B -0.998615 ×10-7 C 0.970000 ×10-10 7 ∞(DOEの基板) 2.000 1.45846 67.81 8 ∞ 0.000 9 -1.45928×105 0.000 1001 -3.45 (DOE) 10 ∞ 0.220 1.51633 64.15 (偏光板) 11 ∞ 0.800 1.51633 64.15 (カバーガラス) 12 ∞ (LCDの表示面) 。
【0103】実施例14 面番号 曲率半径 間隔 屈折率 アッベ数 (偏心量) (傾き角) 1 ∞ -1000.000 (LCDの虚像) 2 ∞(瞳) 3 -169.440(凹面鏡) Y 0.000 θ 22.500 ° Z 58.000 4 Ry 252.400(凹面鏡) Y -18.000 θ 67.500 ° Rx 142.350 Z 40.000 5 ∞ (DOE) 1001 -3.45 Y 14.957 θ 82.792819° Z 39.833 6 ∞(DOEの基板) 2.000 1.49241 57.66 Y 14.957 θ 82.800 ° Z 39.833 7 ∞ 0.000 8 ∞ (LCDの表示面) 。
【0104】実施例15 面番号 曲率半径 間隔 屈折率 アッベ数 (偏心量) (傾き角) 1 ∞ -1000.000 (LCDの虚像) 2 ∞(瞳) 3 -169.440(凹面鏡) Y 0.000 θ 22.500 ° Z 58.000 4 Ry 252.400(凹面鏡) Y -18.000 θ 67.500 ° Rx 142.350 Z 40.000 6 ∞(DOEの基板) 2.000 1.49241 57.66 Y 14.957 θ 82.800 ° Z 39.833 7 ∞ 0.000 8 -1.31585×105 0.000 1001 -3.45 (DOE) θ -0.007185° 9 ∞ (LCDの表示面) 。
【0105】以上、本発明の映像表示装置を実施例に基
づいて説明してきたが、本発明はこれらの実施例に限定
されず種々の変形が可能である。
【0106】本発明の映像表示装置を頭部装着式映像表
示装置(HMD)として構成し、観察者が装着した状態
の斜視図を図25に示す。図中、61はディスプレイ本
体部を示し、その中に眼幅距離だけ離して何れかの実施
例の接眼光学系と映像表示素子が配置され、支持部材に
よりディスプレイ本体部61を観察者の顔面に保持する
ように支持部材が頭部を介して固定している。その支持
部材としては、一端をディスプレイ本体部61に接合
し、観察者のこめかみから耳の上部にかけて延在する左
右の前フレーム62と、前フレーム62の他端に接合さ
れ、観察者の側頭部を渡るように延在する左右の後フレ
ーム63と、左右の後フレーム63の他端に挟まれるよ
うに自らの両端を一方ずつ接合し、観察者の頭頂部を支
持する頭頂フレーム64とから構成されている。
【0107】また、前フレーム62における後フレーム
63との接合部近傍には、弾性体からなり例えば金属板
バネ等で構成されたリヤプレート65が接合されてい
る。このリヤプレート65は、上記支持部材の一翼を担
うリヤカバー66が観察者の後頭部から首の付け根にか
かる部分で耳の後方に位置して支持可能となるように接
合されている。
【0108】映像・音声信号等を外部から送信するため
のケーブル72が一端を電装部品に接続し、頭頂フレー
ム64、後フレーム63、前フレーム62、リヤプレー
ト65の内部を介してリヤカバー66の後頭部より外部
に突出している。そして、このケーブル72は、ビデオ
再生装置70に接続されている。また、71はビデオ再
生装置70のスイッチやボリュウム調整部である。
【0109】なお、ケーブル72は先端をジャックにし
て、既存のビデオデッキ等に取り付け可能としてもよ
い。さらに、TV電波受信用チューナーに接続してTV
鑑賞用としてもよいし、コンピュータに接続してコンピ
ュータグラフィックスの映像や、コンピュータからのメ
ッセージ映像等を受信するようにしてもよい。また、邪
魔なコードを排斥するために、アンテナを接続して外部
からの信号を電波によって受信するようにしてもよい。
【0110】この使用例の場合、例えば実施例8の接眼
光学系8を使用し、この接眼光学系8の前方に液晶シャ
ッターを配備し、外界像を選択的に又は映像表示素子1
の映像と重畳して観察できるようにすることができる。
【0111】以上の本発明の映像表示装置は例えば次の
ように構成することができる。 〔1〕 映像を表示する映像表示素子と、前記映像表示
素子の映像表示面に近接して配置され、映像表示素子の
発する光線の主光線を発散するように外向きに屈曲する
作用を持つ平板状の光線屈曲手段と、前記光線屈曲手段
を通過した光線を観察者の眼球に導き、前記映像表示素
子の表示する映像を拡大表示する作用を持つ接眼光学系
とからなることを特徴とする映像表示装置。
【0112】〔2〕 上記〔1〕において、前記光線屈
曲手段が光ファイバーバンドルであることを特徴とする
映像表示装置。
【0113】〔3〕 上記〔1〕において、前記光線屈
曲手段がフレネルレンズであることを特徴とする映像表
示装置。
【0114】〔4〕 上記〔3〕において、前記フレネ
ルレンズが画素毎に要素屈折面を有することを特徴とす
る映像表示装置。
【0115】〔5〕 上記〔1〕において、前記光線屈
曲手段がマイクロレンズアレイであることを特徴とする
映像表示装置。
【0116】〔6〕 上記〔5〕において、前記マイク
ロレンズアレイが偏心したマイクロレンズを含むことを
特徴とする映像表示装置。
【0117】〔7〕 上記〔1〕において、前記光線屈
曲手段が回折光学素子であることを特徴とする映像表示
装置。
【0118】〔8〕 上記〔7〕において、前記回折光
学素子が2次以上の高次回折光を使用していることを特
徴とする映像表示装置。
【0119】
〔9〕 上記〔1〕において、前記接眼光
学系の焦点距離をfとすると、前記光線屈曲手段と前記
映像表示手段との距離が0.3f以下であることを特徴
とする映像表示装置。
【0120】〔10〕 上記
〔9〕において、前記光線
屈曲手段が前記映像表示手段と接触していることを特徴
とする映像表示装置。
【0121】〔11〕 上記〔10〕において、前記光
線屈曲手段の光線屈曲作用を起こす面が映像表示手段と
接触していることを特徴とする映像表示装置。
【0122】〔12〕 上記〔1〕において、前記光線
屈曲手段による光線の屈曲角が30°以下であることを
特徴とする映像表示装置。
【0123】〔13〕 上記〔1〕において、前記光線
屈曲手段が少なくとも2つの異なる構造を接続してなる
ものであることを特徴とする映像表示装置。
【0124】〔14〕 上記〔13〕において、前記光
線屈曲手段の接続部両側の異なる構造の光線屈曲作用が
連続性を持つことを特徴とする映像表示装置。
【0125】〔15〕 上記〔13〕において、前記光
線屈曲手段のピッチをp1 、前記映像表示素子のピッチ
をp2 とするとき、前記光線屈曲手段の周辺から中心へ
向かう方向で考えた場合に、 p1 ≧0.9p2 ・・・(1) となる前に異なる構造が接続されていることを特徴とす
る映像表示装置。
【0126】〔16〕 上記〔13〕において、前記光
線屈曲手段のピッチをp1 、前記映像表示素子のピッチ
をp2 とするとき、前記光線屈曲手段は、 1.1p2 >p1 >0.9p2 ・・・(2) を満足するピッチを含まないことを特徴とする映像表示
装置。
【0127】〔17〕 上記〔13〕において、前記光
線屈曲手段が光線屈曲作用を持たない部分を有すること
を特徴とする映像表示装置。
【0128】〔18〕 上記〔13〕において、前記光
線屈曲手段が回折光学素子であり、接続している領域の
中心側と周辺側で異なる回折次数光を使用し、中心側で
は周辺側に使用している回折光よりも高次の回折光を使
用することを特徴とする映像表示装置。
【0129】〔19〕 上記〔13〕において、前記光
線屈曲手段がフレネルレンズであり、接続している領域
の中心側と周辺側で異なる高さのフレネルレンズを使用
し、中心側の高さが周辺側の高さより高いことを特徴と
する映像表示装置。
【0130】〔20〕 上記〔1〕において、前記光線
屈曲手段が同心円状であることを特徴とする映像表示装
置。
【0131】〔21〕 上記〔1〕において、前記光線
屈曲手段が偏角プリズム作用を持つことを特徴とする映
像表示装置。
【0132】〔22〕 上記〔1〕において、前記光線
屈曲手段が偏角プリズム作用とレンズ作用を合わせ持つ
ことを特徴とする映像表示装置。
【0133】〔23〕 上記〔1〕において、前記光線
屈曲手段がアナモルフィック作用を持つことを特徴とす
る映像表示装置。
【0134】〔24〕 上記〔1〕において、前記映像
表示素子と前記光線屈曲手段が一体化していることを特
徴とする映像表示装置。
【0135】〔25〕 上記〔24〕において、前記光
線屈曲手段が前記映像表示素子のカバーガラスを兼ねて
いることを特徴とする映像表示装置。
【0136】〔26〕 上記〔24〕において、前記光
線屈曲手段が回折光学素子であり、前記回折光学素子が
ローパスフィルターを兼ねていることを特徴とする映像
表示装置。
【0137】〔27〕 上記〔1〕において、前記接眼
光学系が凹面鏡を含み、前記光線屈曲手段が凹パワーの
回折光学素子であることを特徴とする映像表示装置。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンパクト、広画角で、テレセントリック性が良好に補
正された接眼光学系を使用した映像表示装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の映像表示装置の概略の構成
を示す図である。
【図2】実施例2のLCDの画素に対する1つのマイク
ロレンズ配置を示す図である。
【図3】実施例2の映像表示素子全面におけるマイクロ
レンズ配置を示す図である。
【図4】実施例3の概略の構成を示す図である。
【図5】実施例3において光線屈曲手段として用いる屈
折率分布型レンズの屈折率分布を示す図である。
【図6】実施例4の概略の構成を示す図である。
【図7】実施例4において光線屈曲手段として用いるフ
レネルレンズのリングの画素に対する配置を示す図であ
る。
【図8】実施例5のLCD画素に対するフレネルレンズ
のプリズム片の配置を示す図である。
【図9】実施例6において光線屈曲手段として用いるL
CDのカバーガラスのフレネルレンズ形状を示す図であ
る。
【図10】実施例7において光線屈曲手段として用いる
LCDのカバーガラスのマイクロレンズアレイ形状を示
す図である。
【図11】実施例8の映像表示装置の断面図である。
【図12】実施例8において光線屈曲手段として用いる
DOEのピッチ配列を示す図である。
【図13】実施例9において光線屈曲手段として用いる
DOEのピッチ配列を示す図である。
【図14】実施例10において光線屈曲手段として用い
るDOEのピッチ配列を示す図である。
【図15】実施例11において用いるLCDの視野角特
性(等コントラスト曲線)を示す図である。
【図16】実施例11において光線屈曲手段として用い
るDOEの回折格子パターンを示す図である。
【図17】実施例12において光線屈曲手段として用い
るフレネルレンズの平面図と断面図である。
【図18】実施例13の概略の構成を示す図である。
【図19】実施例14の映像表示装置の断面図である。
【図20】接眼光学系として回転対称光学系を使用した
映像表示素子の構成と射出瞳形状を示す図である。
【図21】実施例16の概略の構成と射出瞳形状を示す
図である。
【図22】実施例16において光線屈曲手段として用い
るアナモルフィックDOEの格子溝の形状を模式的に示
す図である。
【図23】実施例17の映像表示素子全面におけるアナ
モルフィックマイクロレンズ配置を示す図である。
【図24】実施例18の構成と作用を説明するための図
である。
【図25】本発明による頭部装着式映像表示装置を観察
者が装着した状態の斜視図である。
【図26】アイリリーフを確保したまま接眼光学系の焦
点距離を短くすると映像表示素子側のテレセントリック
性が悪化してしまうことを説明するための図である。
【図27】映像表示装置の概念図である。
【図28】本発明により光線屈曲手段を異なる構造を接
続した構造とする理由を説明するための図である。
【図29】本発明により光線屈曲手段を異なる回折次数
光を使用する回折光学素子とする場合のピッチ配列を示
す図である。
【図30】本発明により光線屈曲手段を異なる高さから
なるフレネルレンズとする場合のピッチ配列を示す図で
ある。
【図31】接眼光学系として偏心光学系を使用する場合
に主光線の傾き方が光軸対称でなくなる様子を示す図で
ある。
【図32】接眼光学系として偏心光学系を使用する場合
に主光線が全てある方向に傾く様子を示す図である。
【図33】従来の1つの周知な映像表示装置の概略の構
成を示す図である。
【図34】従来のもう1つの周知な映像表示装置の概略
の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…映像表示素子(LCD) 4…眼球(瞳) 8…接眼レンズ(接眼光学系) 9…観察者視軸 11…光ファイバーバンドル 12…マイクロレンズ 13…LCDの画素開口 14…屈折率分布型レンズ(GIL) 15…フレネルレンズ 16…LCD画素 17…フレネルレンズのプリズム片 18…DOE 19…アナモルフィックDOE 20…アナモルフィックマイクロレンズ 21、22…シリンドリカルレンズ 61…ディスプレイ本体部 62…前フレーム 63…後フレーム 64…頭頂フレーム 65…リヤプレート 66…リヤカバー 69…イヤホン 70…ビデオ再生装置 71…スイッチ、ボリュウム調整部 72…ケーブル 81…凹面鏡 82…ハーフミラー面 83、84…凹面鏡

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像を表示する映像表示素子と、前記映
    像表示素子の映像表示面に近接して配置され、映像表示
    素子の発する光線の主光線を発散するように外向きに屈
    曲する作用を持つ平板状の光線屈曲手段と、前記光線屈
    曲手段を通過した光線を観察者の眼球に導き、前記映像
    表示素子の表示する映像を拡大表示する作用を持つ接眼
    光学系とからなることを特徴とする映像表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記光線屈曲手段が
    フレネルレンズであることを特徴とする映像表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記光線屈曲手段が
    回折光学素子であることを特徴とする映像表示装置。
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