JP2016137814A - フロアマット及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のフロアマット1は、基布12及びこの基布12に植毛された立毛繊維11を有するマット材10と、マット材10を支持する裏打ち材20と、を備えるものであり、裏打ち材20は、マット材10の裏面及び周縁に一体化されており、基布12の裏面に配された裏打ち部21と、裏打ち部21に連続して設けられており、マット材10の周縁における立毛繊維11及び基布12を外縁側から包み込むように配された周縁部22とを備え、且つ、ウレタン材料からなる。
【選択図】図1
Description
端末処理が施された具体的なフロアマットしては、例えば、(1)立毛繊維を有する基布からなるマット材と、その裏面に配設され、突起を有するゴム製ニブバッキング層とを備えており、周縁部がオーバーロックミシンにより縫製されているもの、(2)上記マット材と、その裏面に配設された不織布層とを備えており、周縁部がオーバーロックミシンにより縫製されているもの、(3)上記マット材と、その裏面に接着されており、外表面側がスライスされているウレタン層とを備えており、周縁部に布製等の外周テープが縫製されているもの等が知られている。
また、裏打ち材としてゴム製のニブバッキング層等を用いる場合には、フロアマットの重量が大きくなり、取扱い性の観点において未だ十分ではなく、より軽量化されており、取扱い性に優れたものが求められている。
前記裏打ち材は、前記マット材の裏面及び周縁に一体化されており、前記基布の裏面に配された裏打ち部と、前記裏打ち部に連続して設けられており、前記マット材の周縁における立毛繊維及び基布を外縁側から包み込むように配された周縁部とを備え、且つ、ウレタン材料からなることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記裏打ち材は、前記マット材に対して前記ウレタン材料を射出することにより一体成形されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記裏打ち材における前記裏打ち部の外表面には、シボ加工がなされていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載の発明において、車両の床面に載置されて使用されることを要旨とする。
上記問題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のフロアマットの製造方法であって、
前記マット材を金型に装着する装着工程と、
前記金型に前記ウレタン材料を注入し、前記マット材の裏面及び周縁に前記裏打ち材を一体成形する一体成形工程と、を備えており、
前記装着工程では、前記マット材の周縁部及び裏面が、前記金型に注入される前記ウレタン材料に接するように、前記マット材の少なくとも端部が支持されていることを要旨とする。
また、裏打ち材における裏打ち部の外表面にシボ加工がなされている場合には、フロアマットの載置面に対する滑りをより抑制することができる。
本発明のフロアマットの製造方法によれば、マット材に対する裏打ち材の形成と、マット材の周縁部における端末処理と、を1つの工程で行うことができる。そのため、製造を簡易化し、製造時間を短縮することができ、フロアマットを効率良く製造することができる。
この場合、マット材に対する裏打ち材の形成と、マット材の周縁部における端末処理と、を1つの工程で行うことができる。そのため、フロアマットの製造を簡易化し、製造時間を短縮することができ、フロアマットを効率良く製造することができる。
また、周縁部においては、従来のようにオーバーロックミシン等による縫製にて端末処理する必要がなく、一体成形する際に用いる金型の形状等により、周縁部のデザインや意匠性を自由に変更することができる。
本実施例に係るフロアマット1は、図1[(a)は全体図、(b)は部分拡大図]に示すように、立毛繊維11及び基布12を有するマット材10と、マット材10を支持する裏打ち材20と、を備えている。マット材10は、基布12に立毛繊維11を植え込んで形成されている。
次に、上記構成のフロアマット1の作用について説明する。車両の床にフロアマット1を載置すると、裏打ち材20の裏面が車両の床に接触する。このとき、裏打ち材20の外表面20aはシボ加工されているので、車両の床に対する滑りが抑制される。
次に、上記構成のフロアマット1の製造方法について、図2に示すフローチャートに沿って説明する。フロアマット1は、上述したように、マット材10に対してウレタン材料を射出することにより一体成形されている。
本実施例のフロアマット1は、ウレタン材料からなる裏打ち材20を備えており、この裏打ち材20は、基布12の裏面に配された裏打ち部21と、この裏打ち部21に連続して設けられ、マット材10の周縁における立毛繊維11及び基布12を外縁側から包み込むように配された周縁部22と、を備えている。このように、軽量で柔らかく低コストのウレタン材料を用いているので、着脱時等の取扱い性に優れている。また、使用感の悪化やコスト高を抑制することができる。更には、マット材10に対し、裏打ち部21と周縁部22とを一体成形しているため、生産効率に優れたものとなっている。
更に、本実施例では、裏打ち材20の裏打ち部21の外表面20aが硬化処理されているので、フロアマット1を一体成形の型から取り外しやすくなる。また、離型剤が不要になりコスト削減を図ることができる。しかも、表面が滑面になり、意匠性を向上することができる。更に、マット材10側から浸入した水分を、裏打ち材20から漏れ出すことを抑制できる。特に、裏打ち部21と周縁部22とが一体成形されていることから、防水性を向上することができる。
また、本実施例では、裏打ち材20の裏打ち部21の外表面20aがシボ加工されているので、フロアマット1を載置した床に対する滑りを十分に抑制することができる。
上述した実施例では、周縁部キャビティ31、周縁部キャビティ41、裏打ち部キャビティ42の各内面はいずれも鏡面加工されているものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、テフロン(登録商標)加工であってもよく、この場合も、一体成形後のフロアマット1を容易に取り出すことができる。あるいは、フロアマット1の形状によっては、キャビティの内面の表面処理を不要にすることができる。
上述した実施例では、裏打ち部21の外表面20aがシボ加工されているものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、裏打ち材21の全ての外表面20aにシボ加工を施してもよい。あるいは、裏打ち部21の外表面20aにシボ加工を施さず、裏打ち部21の外表面20aの硬化層を削り取ることでウレタン材料自体の滑りにくさを利用するようにしてもよい。
上述した実施例では、裏打ち材20の周縁部22においては、シボ加工を施していないものとしたが、周縁部キャビティ41の内面形状を適宜設計することにより、周縁部22
のデザインや意匠性を自由に変更することができる。
Claims (5)
- 基布及び該基布に植毛された立毛繊維を有するマット材と、該マット材を支持する裏打ち材と、を備えるフロアマットであって、
前記裏打ち材は、前記マット材の裏面及び周縁に一体化されており、前記基布の裏面に配された裏打ち部と、前記裏打ち部に連続して設けられており、前記マット材の周縁における立毛繊維及び基布を外縁側から包み込むように配された周縁部とを備え、且つ、ウレタン材料からなることを特徴とするフロアマット。 - 前記裏打ち材は、前記マット材に対して前記ウレタン材料を射出することにより一体成形されている請求項1記載のフロアマット。
- 前記裏打ち材における前記裏打ち部の外表面には、シボ加工がなされている請求項1又は2に記載のフロアマット。
- 車両の床面に載置されて使用される請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載のフロアマット。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載のフロアマットの製造方法であって、
前記マット材を金型に装着する装着工程と、
前記金型に前記ウレタン材料を注入し、前記マット材の裏面及び周縁に前記裏打ち材を一体成形する一体成形工程と、を備えており、
前記装着工程では、前記マット材の周縁部及び裏面が、前記金型に注入される前記ウレタン材料に接するように、前記マット材の少なくとも端部が支持されていることを特徴とするフロアマットの製造方法。
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