JP6471507B2 - フロアマット及びその製造方法並びにフロアマット製造用金型 - Google Patents

フロアマット及びその製造方法並びにフロアマット製造用金型 Download PDF

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Description

本発明はフロアマット及びその製造方法並びにフロアマット製造用金型に関する。更に詳しくは、カーペット層の周縁が端末処理されたフロアマット及びその製造方法並びにフロアマット製造用金型に関する。
起毛表面を有するフロアマットは、基布にパイル糸(立毛繊維)がタフティングされたパイル布等を利用して製造される。通常、パイル布を必要に応じた形状にトリミングした後、トリミングによってパイル布の端部に露出されたパイル糸の脱落を防止するため、端末処理が施される。
端末処理としては、例えば、意匠性及び質感等に優れることから、オーバーロックと称される端末処理が施される。オーバーロックは、縁かがり処理であり、パイル布のトリミングされた端部を、その全周にわたってかがり縫いし、端部のパイル糸をかがり糸で閉じ込み、覆い隠す処理である。
更に、フロアマットのなかでも、車両用のフロアマットには、様々な部品が付設される。例えば、車室内の所定位置にフロアマットを固定するための係合具として、金属製リングを加締めにより設置することがある。更に、車室側の表面に樹脂製の滑り止め等を溶着によって設置することがある。このように、1枚のフロアマットを製造するために必要な工程が多いことに起因して、そのコストを生じている。このため、製造工数を削減することができるフロアマットやその方法が求められている。
このようなパイル布を用いたカーペットやマットの製造に要する工数を削減できる技術として、下記特許文献1が知られている。
実開昭63−106617号公報
上記特許文献1には、カーペットの端部に射出成形によって樹脂製のスカッフプレートを一体成形することで、別途作製したスカッフプレートをカーペット端部に接合する場合に比べて工数を削減できることが開示されている。
この技術は工数削減を達する点で優れているものの、カーペットとスカッフプレートとの一体接合部における意匠性に課題がある。即ち、この技術を用いて自動車用フロアカーペットを製造した場合、スカッフプレートの表面にパイル糸が露出することを防止できない点で問題がある。しかしながら、上記特許文献1には、このような課題の認識及びそのための検討はなされていない。
特許文献1は自動車用フロアカーペットに係る発明である。自動車用フロアカーペットは、車両内底部に固定して敷設される部品であり、使用時にはフロアマットの下側に隠れてしまう。即ち、本発明に係るフロアマットは、自動車用フロアカーペットよりも乗員により近い側に敷設される部品であり、フロアカーペット等に比べて更に精度の高い意匠性が求められる。この観点から、立毛繊維が露出されないように、より確実に端末処理されたフロアマット及びその製造方法が求められている。
本発明は、上述の従来の状況に鑑みてなされた発明であり、立毛繊維が露出されないように、より確実に端末処理されたフロアマット、このようなフロアマットを製造する方法並びにこのようなフロアマットを製造するためのフロアマット製造用金型を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載のフロアマットは、カーペット層と、前記カーペット層の周縁に沿って射出成形によって一体に設けられるとともに前記周縁を覆う端縁部と、を備え、
前記カーペット層は、表側に立毛繊維を有し、
前記端縁部は、前記カーペット層の周縁に配置された立毛繊維と、その立毛繊維を固めるとともに前記端縁部の外表面を被覆した熱可塑性エラストマーと、を含み、
前記端縁部は、その裏面の全周又は一部であって、前記熱可塑性エラストマーよりなる部位に形成された凹部を有するとともに、前記カーペット層を構成する前記立毛繊維の高さよりも、前記端縁部の上端が低く形成されていることを要旨とする。
請求項2に記載のフロアマットは、請求項1に記載のフロアマットにおいて、前記端縁部は、前記外表面のうちの側面にゲート痕を有することを要旨とする。
請求項3に記載のフロアマットは、請求項1又は2に記載のフロアマットにおいて、前記凹部は、凹溝であることを要旨とする。
請求項4に記載のフロアマットは、請求項1乃至3のうちのいずれかに記載のフロアマットにおいて、前記熱可塑性エラストマーで形成された部品を備え、
前記部品は、前記カーペット層の表裏に貫通された貫通孔を通じて、前記カーペット層の表側及び裏側に跨って、前記カーペット層と一体に形成されていることを要旨とする。
請求項5に記載のフロアマットは、請求項4に記載のフロアマットにおいて、車両内装用フロアマットであって、
前記部品が、ヒールパット、加飾パネル及びハトメのうちの少なくとも1つであることを要旨とする。
請求項6に記載のフロアマットは、請求項1乃至5のうちのいずれかに記載のフロアマットにおいて、車両内装用フロアマットであって、
前記端縁部から延設された前記熱可塑性エラストマーで形成されたフットレストを備えることを要旨とする。
尚、フロアマットが、カーペット層と、前記カーペット層の周縁に沿って射出成形によって一体に設けられるとともに前記周縁を覆う端縁部と、を備え、
前記カーペット層は、表側に立毛繊維を有し、
前記端縁部は、前記カーペット層の周縁に配置された立毛繊維と、その立毛繊維を固めるとともに前記端縁部の外表面を被覆した熱可塑性エラストマーと、を含み、
前記端縁部は、その裏面の全周又は一部に形成された凹部を有する場合には、
前記カーペット層を構成する前記立毛繊維の高さよりも、前記端縁部の上端が低く形成することができる。
上記問題を解決するために、請求項に記載のフロアマットの製造方法は、請求項1乃至のうちのいずれかに記載のフロアマットの製造方法であって、
金型内に前記カーペット層をセットするセット工程と、
前記金型内にセットされた前記カーペット層の前記周縁に向かって前記熱可塑性エラストマーを射出して、前記端縁部を形成する射出工程と、を備え、
前記金型は、前記カーペット層の前記周縁の裏側で前記熱可塑性エラストマーを流通させる裏側キャビティと、前記周縁の前記裏側キャビティ内への移動を抑制する抑え治具と、を備え、
前記セット工程は、前記周縁の裏側に前記抑え治具を当接させる当接工程を含み、
前記射出工程では、前記抑え治具が当接された位置に前記凹部が形成されること要旨とする。
請求項に記載のフロアマットの製造方法は、請求項に記載のフロアマットの製造方法であって、前記射出工程は、前記周縁に対して側方から、前記熱可塑性エラストマーを射出する工程であることを要旨とする。
請求項に記載のフロアマットの製造方法は、請求項又はに記載のフロアマットの製造方法であって、
前記セット工程は、前記金型を締める型締め工程と、前記当接工程と、を含み、
前記型締め工程の後、当前記当接工程を行う工程であることを要旨とする。
上記問題を解決するために、請求項10に記載のフロアマット製造用金型は、請求項乃至のうちのいずれかに記載のフロアマットの製造方法に用いられるフロアマット製造用金型であって、
上型と下型とを有し、
前記上型及び前記下型のうちのいずれか一方に、前記裏側キャビティと、前記抑え治具と、を備えることを要旨とする。
請求項11に記載のフロアマット製造用金型は、請求項10に記載のフロアマット製造用金型において、前記抑え治具は、前記裏側キャビティ内で可動できるよう配置された可動治具であることを要旨とする。
請求項12に記載のフロアマット製造用金型は、請求項10又は11に記載のフロアマット製造用金型において、前記カーペット層の周縁が配置される位置であって、前記カーペット層の周縁の表側に、前記熱可塑性エラストマーを流通させるための表側キャビティを備え、
前記表側キャビティの空隙高さは、前記カーペット層を構成する立毛繊維の高さよりも低く設定されていることを要旨とする。
本発明のフロアマットによれば、立毛繊維が露出されずに端末処理されたフロアマットとすることができる。
本発明のフロアマットの製造方法によれば、立毛繊維が露出されずに端末処理されたフロアマットを得ることができる。
本発明のフロアマット製造用金型によれば、立毛繊維が露出されずに端末処理されたフロアマットが得られる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
フロアマットの表面の平面形状及び要部の断面構造を説明する説明図である。 フロアマットの要部の断面構造を説明する説明図である。 フロアマットの裏面の平面形状及び要部を拡大して説明する説明図である。 フロアマットの裏面の平面形状及び要部を拡大して説明する説明図である。 フロアマットの表面及び裏面の平面形状を説明する説明図である。 フロアマットの製造方法を説明する説明図である。 図6から続くフロアマットの製造方法を説明する説明図である。 フロアマット製造用金型の要部の断面構造を説明する説明図である。 図8に示す金型を型締めした状態を説明する説明図である。 フロアマット製造用金型の要部の断面構造を説明する説明図である。 抑え治具を備えない金型を用いた場合の問題を説明する説明図である。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
[1]フロアマット
本発明のフロアマット(1)は、カーペット層(11)と、カーペット層(11)の周縁(111)に沿って射出成形によって一体に設けられるとともに周縁(111)を覆う端縁部(13)と、を備え、
カーペット層(11)は、表(S)側に立毛繊維(112)を有し、
端縁部(13)は、カーペット層(11)の周縁(111)に配置された立毛繊維(112’)と、その立毛繊維(112’)を固めるとともに端縁部(13)の外表面(13S)を被覆した熱可塑性エラストマー(131)と、を含み、
前記端縁部(13)は、その裏面(13Sc)の全周又は一部に形成された凹部(133)を有することを特徴とする(図1及び図2参照)。
本発明のフロアマット1は、端縁部13の裏面13Scに凹部133を有する。また、上述のように、この端縁部13は、カーペット層11の周縁111を覆い、周縁111の立毛繊維112’を含んでいる。即ち、端縁部13の裏面13Scは、カーペット層11の周縁111の裏面に相当する。従って、凹部133は、カーペット層11の周縁111の直下(裏面側)に位置することになる。このような凹部133を有することによって、本発明のフロアマット1は、端縁部13の外表面13Sを熱可塑性エラストマー131で被覆することができる。即ち、端縁部13の外表面13Sに立毛繊維112’が露出されないように制御することができる。
凹部133は、端縁部13の裏面13Scの全周又は一部に形成される。凹部133の具体的な形態としては、凹溝(図3参照)や、平面形状が円形である凹部(図4参照)等が挙げられる。
即ち、図3は、凹部133として、凹溝133aが形成された様子を示す。凹溝133aは、全端縁部13において連続されていてもよいが、所々で途切れて形成され、凹溝133a同士の間に間隙が存在することが好ましい。また、図3の拡大図Bに示すように、端縁部13が湾曲する部位(カーブ部138)では、凹溝133aが連続された形態とすることができる。
また、図4は、凹部133として、平面形状が円形の凹部133bが形成された様子を示す。凹部133b同士は間隙を介して、連続されていることが好ましい。また、図4の拡大図Bに示すように、端縁部13が湾曲する部位(カーブ部138)では、凹部133bが連続された形態とすることができる。即ち、略等間隔に離間して配置された平面形状が円形の凹部133bとすることができる。
フロアマット1を構成するカーペット層11は、表(S)側に立毛繊維112を有する層である。即ち、カーペット層11は立毛繊維によって形成された起毛表面を有している。このようなカーペット層11は、例えば、基布115と、この基布115にタフティングされた立毛繊維112と、から形成される。通常、立毛繊維112は、端縁部13を構成する熱可塑性エラストマー131の射出温度よりも高い融点を有する樹脂等から構成される。尚、立毛繊維としては、例えば、パイル糸を利用することができるが、その先端はパイル状のままであってもよいし、先端カットがされていてもよい。
カーペット層11の周縁111は、カーペット層の全周の端縁と、この端縁を含む近傍の領域であり、図2に示すように、端縁部13内に位置する部位である。即ち、端縁部13内に配置されたカーペット層11の一部が周縁111に相当する。従って、カーペット層の周縁111は、フロアマット1となった際に端縁部13内に配置される部位とも換言することができる。
端縁部13は、通常、フロアマット1においてカーペット層11の周囲を囲むように配置され、フロアマットの境界を明確にして意匠にまとまりを与えている。また、この端縁部13は、カーペット層11の周縁111に配置された、カーペット層11の端末処理部である。即ち、カーペット層11の周縁111から立毛繊維112が脱落したり、基布115が解けたりすることがないように、熱可塑性エラストマー131を用いて固めた部位である。従って、この端縁部13は、立毛繊維112のうち、周縁111に配置された立毛繊維112’と、この立毛繊維112’を固めている熱可塑性エラストマー131と、を含んでいる。そして、熱可塑性エラストマー131は、立毛繊維112’が端縁部13の表面から露出しないように、端縁部13の外表面13Sを被覆している。
更に、端縁部13は、射出成形によってカーペット層11に一体に設けられている。後述するように、この端縁部13は、インサート成形によって形成される。
そして、端縁部13は、通常、カーペット層11の周縁111の全周に沿って形成される。尚、例えば、図3に示すフロアマット1の表面の例(図面向かって右図)では、フットレスト24が端縁部13としての機能を包含することとなる。
熱可塑性エラストマー131の種類は限定されず、固化後においてもエラストマー性(ゴム弾性)を維持できる熱可塑性の材料を適宜利用できる。熱可塑性エラストマーとしては、オレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー等が例示される。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
更に、端縁部13は、外表面13Sのうちの側面13Sbにゲート痕135(図2参照)を有することが好ましい。ここでいう側面13Sbは、図2に示すように、端縁部13の表面13Saが下方へ向かってカーブし始める箇所(X)から、端縁部13の裏面13Scが上方へ向かってカーブし始める箇所(X’)までを意味する。即ち、X−X’の範囲の側面13Sbにゲート痕135を備えることが好ましい。
このように、側面13Sbにゲート痕135を備えるということは、端縁部13は、少なくとも側方から射出された熱可塑性エラストマー131を含むことを意味する。このように、側方から熱可塑性エラストマー131が射出されて形成される端縁部13においては、とりわけ凹部133を有することによる効果が大きく発揮されて、端縁部13の表面に立毛繊維112’が露出されないように制御できる。
また、端縁部13は、カーペット層11を構成する立毛繊維112(周縁111の立毛繊維112’以外の部位における立毛繊維112)の高さよりも、その上端(表面13Saの上端の高さ)が低く形成されていることが好ましい(図1及び図2参照)。このように、端縁部13の上端を立毛繊維112より低く形成しようとすると、通常(凹部133を有さない場合)、端縁部13内の立毛繊維112’は表面13Saから露出してしまう。しかしながら、本発明のフロアマット1では、凹部133を備えることによって、端縁部13内の立毛繊維112’が表面13Saから露出することを確実に防止することができる。即ち、上端が立毛繊維112より低く形成された端縁部13を有するフロアマット1は、本発明のフロアマット1のなかでもとりわけ、凹部133による作用を顕著に享受した形態であるといえる。また、このように高さを低く抑えた端縁部13とした場合には、端縁部13を構成する熱可塑性エラストマー量を抑えることができるために、フロアマット1の重量を小さく抑える効果も得られる。また、熱可塑性エラストマー量を抑えることで、端縁部13に十分な柔軟性を付与することができる。
本発明のフロアマット1は、上述の端縁部13以外に、熱可塑性エラストマーによって形成された部品20を備えることができる(図5参照)。
更に、この部品20は、カーペット層11の表S裏Sに貫通された貫通孔15を通じて、カーペット層11の表S側及び裏S側に跨って、カーペット層11と一体に形成されたものとすることができる。この場合、各部品20のゲート痕は、カーペット層11の裏S側に配置されることが好ましい。
このような部品20としては、フロアマット1が車両内装用のフロアマットである場合には、ヒールパット21、加飾パネル22及びハトメ23等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
このうち、ヒールパット21は、通常、運転席に敷設される車両内装用フロアマットにおいて、その進行方向の前方であり、右足踵が触れる位置に形成される部品である。ヒールパット21によれば、フロアマット1のカーペット層11の立毛繊維112が運転者の踵との摺動によって剥げることを防止できる。また、同時に運転者の踵に対して滑り止めとして機能させることができる部品である。
また、加飾パネル22は、車両内装用フロアマットの表S面(意匠面)に加飾を施す部品であり、通常、板上にすることができる。具体的には、車種やグレード等の文字を加飾することができる。この加飾パネル22は、車両内装用フロアマットの意匠面のどの部位に設置してもよい。
更に、ハトメ23は、車室内の所定位置にフロアマット1を固定するための係合具である。図5に示すように、熱可塑性樹エラストマーによって、例えば、リング形状に設けることができる。
更に、部品としては、フットレスト24(図5参照)が挙げられる。フットレスト24は、端縁部13から延設した熱可塑性エラストマー131によって一体に形成することができる。フットレスト24は、通常、運転席に敷設される車両内装用フロアマットにおいて、その進行方向の前方であり、左足が触れる位置に形成される部品である。
部品20を構成する熱可塑性エラストマーは、端縁部13を構成する熱可塑性エラストマー131と同じ材料を用いてもよく、異なる材料を用いてもよい。更には、熱可塑性エラストマーは、顔料等を用いて着色することができる。そして、部品20には、色等に意匠を施すことができる。
本発明のフロアマット1は、カーペット層11及び端縁部13のみから形成されてもよいが、他部を備えることができる。他部としては、前述の部品20(ヒールパット、加飾パネル及びハトメ等)を備えることができる他、バッキング層、熱可塑性エラストマーから形成されていない部品(ヒールパット、加飾パネル及びハトメ)等が挙げられる。
このうち、バッキング層は、カーペット層11の裏S側に配置される層である。具体的には、カーペット層11の裏面の全面に配設してもよく、カーペット層11の裏面の一部に配設してもよい。このバッキング層は、カーペット層11の裏側に位置して、床下からの音に対する防音機能や、乗員の足に付着した水分等のフロアマット1裏側への浸透を防止する防水機能等を発揮する層である。バッキング層は、上述の熱可塑性エラストマーや、その他の樹脂及びゴム等から形成できる。
このようなフロアマットは、一般に、取り外し可能に敷設され、靴や足の裏に付着した砂粒や汚れ等を取り込み、フロアの傷付き防止や汚れ防止を目的として利用される。例えば、室内用のフロアマットは床面上に直接置いて利用される。また、車両用のフロマットは、車両室内の全床に敷設フロアカーペット上に取り外し可能に敷設される。車両用フロマットは、フロアカーペットの摩耗防止や汚れ防止を目的として利用される。特に、乗員の靴裏に付着した砂粒等を取り込み、フロアマット外への砂粒の散乱を抑制するとともに、必要に応じて、取り外して、フロアマット内の取り込まれた砂粒等を車外で除去できる。
[2]フロアマットの製造方法
本発明のフロアマットの製造方法は、上述のフロアマット(1)を製造する方法である。即ち、金型(5)内にカーペット層(11)をセットするセット工程(R1)と、金型(5)内にセットされたカーペット層(11)の周縁(111)に向かって熱可塑性エラストマー(131)を射出して、端縁部(13)を形成する射出工程(R2)と、を備える。
更に、金型(5)は、カーペット層(11)の周縁(111)の裏側(S側)で熱可塑性エラストマー(131)を流通させる裏側キャビティ(521)と、周縁(111)の裏側キャビティ(521)内への移動を抑制する抑え治具(525)と、を備える。
加えて、セット工程(R1)は、周縁111の裏側(S側)に抑え治具525を当接させる当接工程(R12)を含み、射出工程(R2)では、抑え治具525が当接された位置に凹部133が形成されること特徴とする(図6及び図7参照)。
本発明のフロアマット1の製造方法によれば、外表面に立毛繊維112’が露出されないように、カーペット層11の周縁111を覆う端縁部13を形成できる。このように端縁部13を形成できるのは、金型5内において、カーペット層11の周縁111の裏S面に、抑え治具525を当接させることに起因する。即ち、抑え治具525の当接によって周縁111が、裏側キャビティ521内へ移動しなくなり、立毛繊維112’が端縁部13の外表面に露出されないと考えられる。また、抑え治具525が周縁111の裏S2面に当接されることで、端縁部13の裏S側には凹部133が形成される。
射出工程R2では、周縁111に対して熱可塑性エラストマー131をどの方向から射出してもよいが、なかでも周縁111の側方から射出することが好ましい。即ち、射出工程R2は、周縁111に対して側方から熱可塑性エラストマー131を射出する工程であることが好ましい。
ここでいう側方は、図8に示すように、表側キャビティ511の内表面が下方へ向かってカーブし始める箇所(X)から、裏側キャビティ521の内表面が上方へ向かってカーブし始める箇所(X’)までを意味する。即ち、金型5は、X−X’の範囲にゲート53を備えることが好ましい。
このように、周縁111に対して側方から熱可塑性エラストマー131を射出して、端縁部13を形成することによって、金型内に熱可塑性エラストマーがまわり込み易くなり、安定して端縁部13を形成できる。即ち、例えば、裏側キャビティ521側から射出して、表側キャビティ511へ熱可塑性エラストマーをまわり込ませようとする場合に比べると、側方から射出することで、表側キャビティ511及び裏側キャビティ521の両方のキャビティ内へ熱可塑性エラストマーをまわし込み易い。しかしながら、このように、側方から射出すると、周縁111は各キャビティ内で移動し易い状況となる。即ち、図11に示すように、カーペット層11を金型5にセットした後、ゲート53から溶融した熱可塑性エラストマーを射出(射出工程R2)すると、図11のA及びBに示すように、キャビティ内で周縁111が不規則に上下動(バタツク)してしまうものと考えられる。即ち、図11のAは、周縁111が裏側キャビティ521内に入り込んでしまった状況を示し、図11のBは、周縁111が表側キャビティ511内に入り込んでしまった状況を示す。このように、周縁111がキャビティ内で移動すると形成された端縁部13の外表面には立毛繊維9が露出してしまうことになる。
これに対して、図6及び図7に示すように、周縁111が、少なくとも裏側キャビティ521内に入り込まないように、抑え治具525を周縁111の裏面に当接させることで、射出工程において周縁111のバタツキが防止されて、得られる端縁部13の外表面に立毛繊維112’が露出されないようにすることができる。
この抑え治具は、裏及び表のいずれかのキャビティに周縁111が移動しないように抑制できればよいため、例えば、周縁111の表面に当接させて、表側キャビティ511への周縁111の移動を抑制しても同様の効果が得られるが、本方法では、周縁111の裏面に当接できるように配設ことが好ましい。
即ち、図8を利用して説明すれば、上型51の上方に抑え治具(図示しない)を上下動可能に配設し、使用時には周縁111の表側に抑え治具を当接させて、周縁111が表側キャビティ511内に侵入しないように抑えることができる。しかしながら、本方法では、図8に示すように、下型52の下方に抑え治具525を上下動可能に配設し、使用時には周縁111の裏側に抑え治具525を当接させて、周縁111が裏側キャビティ521内に侵入しないように抑えることが好ましい。
このように、抑え治具525を周縁111の裏面に当接させることが好ましい理由は、金型5にカーペット層11をセットすると、結果的に、表側キャビティ511内は立毛繊維112によって満たされることになり、周縁111が表側キャビティ511へ移動し難いからであると考えられる。
また、本方法では、図10に示す金型のように、裏側キャビティ521に、抑え治具525を固定的に設置した金型5を用いることができる。この図10に示す金型5を用いた場合にも、図8に示す金型5を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
これら、図8に示す金型5と、図10に示す金型5と、を比較した場合、本方法では、図8に示す金型5を用いることが好ましい。即ち、抑え治具525が可動式であることが好ましい。
更に、抑え治具525が可動式である金型5(図8に示す金型5)を用いる場合には、型締め工程R11と当接工程R12とを分離して行うことができる。そして、これらの工程を分離して行う場合には、型締め工程R11後に当接工程R12を行うことが好ましい。このように、型締め工程R11後に当接工程R12を行うことによって、押圧部515が立毛繊維112を押し潰すことを防止して、仕上がりのより綺麗なフロアマットを得ることができる。
即ち、図6に示すように、表側キャビティ511の空隙の高さが、カーペット層11を構成する立毛繊維112の高さよりも低い場合、型締め工程R11を行うと、先ず、立毛繊維112’の上端が表側キャビティ511の天井面に当接される。そして、立毛繊維112’がこの天井面に押され、周縁111が裏側キャビティ521側へたわむこととなる(図6のR11とR12との間の図を参照)。その後、押圧部515は、周縁111がたわんで、この部分の立毛繊維112の隙間が大きくなった状態で、カーペット層11と接触できることとなる。そのため、押圧部515は立毛繊維112を掻き分けるようにして、立毛繊維112間に入り込むこととなる。従って、押圧部515に、立毛繊維112を押し潰すことなく、基布115を掴ませることができ、立毛繊維112が押し潰されていない仕上がりのより綺麗なフロアマットを得ることができる。
[3]フロアマットの製造用金型
本発明のフロアマットの製造用金型5は、本発明のフロアマットの製造方法に用いられる金型である。この金型5は、上型51と下型52とを有する。
更に、上型51及び下型52のうちのいずれか一方に、裏側キャビティ521と、抑え治具525と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の金型5における抑え治具525は、裏側キャビティ521内で可動できるよう配置された可動治具であることが好ましい。
更に、金型5内にカーペット層11をセットした場合に、その周縁111が配置される位置であって、カーペット層11の周縁111の表側(S側)に、熱可塑性エラストマー131を流通させるための表側キャビティ511を備え、この表側キャビティ511の空隙の高さが、カーペット層11を構成する立毛繊維112の高さよりも低く設定されていることが好ましい。
更に、金型5は、端縁部13を形成するためのキャビティ(表側キャビティ511及び裏側キャビティ521等)において、カーペット層11の周縁111とそれ以外との境界において、カーペット層11を押さえ込むことができる押圧部515(図6−図8参照)を備えることが好ましい。押圧部515を備えることによって、金型5内において、カーペット層11をしっかり固定することができることに加えて、射出された熱可塑性エラストマーが端縁部13を形成するためのキャビティ外へ漏出することを防止することができる。これによって、端縁部13の内側の外観をより美しく形成できる。
この一方の金型(上型又は下型)に配設された押圧部515の下端面と、他方の金型の対応部(対応面)との間の型締め後のクリアランスは、特に限定されないが、例えば、2mm以下であることが好ましく、0.1〜1mmであることがより好ましく、0.1〜0.7mmであることが特に好ましい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
[1]フロアマットの製造(1)
(1)フロアマット製造用金型
金型5(図8及び図9参照)を用いてフロアマット1(図1−図3参照)を製造した。この金型5は、上型51と下型52とを有する。更に、上型51には、カーペット層11の周縁111が配置される位置であって、カーペット層11の周縁111の表側(S側)に、熱可塑性エラストマー131を流通させるための表側キャビティ511を備える。この表側キャビティ511の空隙高さはH(図9参照)5mmとされており、表側キャビティ511の空隙高さHは、カーペット層11を構成する立毛繊維112の高さ10mmよりも低く設定されている。
更に、上型に厚さ1mm(先端部における厚さ)の押圧部515を備え、その下端面と下型の対応面との間の型締め後のクリアランスH(図9参照)が0.5mmとされている。
一方、下型52には、カーペット層11の周縁111が配置される位置であって、カーペット層11の周縁111の裏側(S側)に、熱可塑性エラストマー131を流通させるための裏側キャビティ521を備える。更に、下型52には、裏側キャビティ521内に可動式の抑え治具525を備える。抑え治具525は、厚さ3mmの板形状をなしており、得られるフロアマット1の裏面(S側の面)に凹溝を形成できるようになっている。また、抑え治具525は可動式であるため、型締め工程R11後にカーペット層11の裏面に当接できる構造とされている。また、当接工程R12後の抑え治具525の上端面は、裏側キャビティ521の上端面と同じ高さ(面一)となるように設定されている。
また、上型51と下型52とを型締めした場合に、周縁111の側方から熱可塑性エラストマー131を射出できるようにゲート53が形成される。即ち、上型51に上半分の半円形状の流路、下型52に下半分の半円形状の流路、を各々備え、型締めによって、一体化されて1本の円形状の流路(ゲート53)となるように設計されている。
(2)セット工程R1
基布115厚さが2mmであり、立毛繊維(パイル糸)高さが10mmであるタフティングマットを型抜きして、カーペット層11とした。
このカーペット層11を、上記(1)で説明した金型5内にセットした(セット工程R1)。この際、カーペット層11の周縁111が金型5の表側キャビティ511と裏側キャビティ521とに挟まれるように配置したうえで型締めを行った(型締め工程R11)。更に、型締め工程R11の後に、裏側キャビティ521内で可動式の抑え治具525を上昇させて、周縁111の裏面(S側の面)に抑え治具525の上端を当接させ、熱可塑性エラストマー131の射出中に周縁111が裏側キャビティ521内に移動しないようにした。即ち、セット工程R1では、型締め工程R11と当接工程R12とを分離して行い、型締め工程R11後に、当接工程R12を行った。
(3)射出工程R2及び型開き工程R3
上記(2)に続いて、金型5内にセットされたカーペット層11の周縁111に向かって熱可塑性エラストマー131を射出して、端縁部13を形成する射出工程R2を行った。その後、金型5の上型51と下型52とを分離して、型開きを行って(型開き工程R3)、本発明のフロアマット1を得た。
(4)フロアマット1
得られたフロアマット1には、カーペット層11の周縁111に沿って射出成形によって一体に設けられた端縁部13が形成された。この端縁部13は周縁111を覆って形成され、周縁11に配置された立毛繊維112’が熱可塑性エラストマー131で固められ、端縁部13の外表面は熱可塑性エラストマーによって被覆されており、端縁部13の外表面13Sには立毛繊維112’の露出が認められなかった。更に、カーペット層11を構成する立毛繊維112の高さよりも、端縁部13の上端の方が低く形成された。
また、端縁部13の裏側(S側)の抑え治具525が当接された位置には、抑え治具525に対応して凹溝133が形成された。しかも、基布115と抑え治具525との間には射出圧力によって、熱可塑性エラストマー131が入り混んであり、凹溝133の底部は熱可塑性エラストマー131で被覆された状態となっていた。更に、端縁部13の外表面13Sのうちの側面13Sbにはゲート痕135が形成された。
[2]フロアマットの製造(2)
(1)フロアマット製造用金型
金型5(図8及び図9参照)を用いてフロアマット1(図2、図3及び図5参照)を製造した。この金型5は、部品20として、ヒールパット21、加飾パネル(ネームプレート)22、ハトメ23、フットレスト24を形成するためのキャビティを各々備えていること以外は、上記[1](1)におけるフロアマット製造用金型5と同様である。
(2)セット工程R1、射出工程R2及び型開き工程R3
上記[1](2)及び[1](3)と同様にして、セット工程R1、射出工程R2及び型開き工程R3を行った。
(3)フロアマット1
その結果、上記[1](4)に示した特性を同様に有するフロアマット1が得られた。更に、このフロアマット1は、熱可塑性エラストマー131で形成された部品20として、ヒールパット21、加飾パネル(ネームプレート)22、ハトメ23、フットレスト24が形成された。これらの各20部品は、カーペット層11の表裏に貫通された貫通孔15を通じて、カーペット層11の表側(S側)及び裏側(S側)に跨って形成されており、カーペット層11と一体に形成されていた。
尚、前述の記載は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施態様を挙げて説明したが、本発明の記述及び図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく、説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その態様において本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料及び実施態様を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、寧ろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
1;フロアマット(車両内装用フロアマット)、
11;カーペット層、111;周縁、112;立毛繊維、112’;周縁の立毛繊維、115;基布、
13;端縁部、131;熱可塑性エラストマー、
133;凹部、133a;凹溝、133b;円形の凹部、
135;ゲート痕、138;カーブ部、
13S;外表面、13Sa;表面、13Sb;側面、13Sc;裏面、
15;貫通孔、
20;部品、21;ヒールパット、22;加飾パネル、23;ハトメ、24;フットレスト、
5;金型(フロアマット製造用金型)、
51;上型、511;表側キャビティ、515;押圧部、
52;下型、521;裏側キャビティ、525;抑え治具、
53;ゲート、
9;立毛繊維、
R1;セット工程、R11;型締め工程、R12;当接工程、R2;射出工程、R3;型開き工程

Claims (12)

  1. カーペット層と、前記カーペット層の周縁に沿って射出成形によって一体に設けられるとともに前記周縁を覆う端縁部と、を備え、
    前記カーペット層は、表側に立毛繊維を有し、
    前記端縁部は、前記カーペット層の周縁に配置された立毛繊維と、その立毛繊維を固めるとともに前記端縁部の外表面を被覆した熱可塑性エラストマーと、を含み、
    前記端縁部は、その裏面の全周又は一部であって、前記熱可塑性エラストマーよりなる部位に形成された凹部を有するとともに、前記カーペット層を構成する前記立毛繊維の高さよりも、前記端縁部の上端が低く形成されていることを特徴とするフロアマット。
  2. 前記端縁部は、前記外表面のうちの側面にゲート痕を有する請求項1に記載のフロアマット。
  3. 前記凹部は、凹溝である請求項1又は2に記載のフロアマット。
  4. 前記熱可塑性エラストマーで形成された部品を備え、
    前記部品は、前記カーペット層の表裏に貫通された貫通孔を通じて、前記カーペット層の表側及び裏側に跨って、前記カーペット層と一体に形成されている請求項1乃至3のうちのいずれかに記載のフロアマット。
  5. 車両内装用フロアマットであって、
    前記部品が、ヒールパット、加飾パネル及びハトメのうちの少なくとも1つである請求項4に記載のフロアマット。
  6. 車両内装用フロアマットであって、
    前記端縁部から延設された前記熱可塑性エラストマーで形成されたフットレストを備える請求項1乃至5のうちのいずれかに記載のフロアマット。
  7. 請求項1乃至6のうちのいずれかに記載のフロアマットの製造方法であって、
    金型内に前記カーペット層をセットするセット工程と、
    前記金型内にセットされた前記カーペット層の前記周縁に向かって前記熱可塑性エラストマーを射出して、前記端縁部を形成する射出工程と、を備え、
    前記金型は、前記カーペット層の前記周縁の裏側で前記熱可塑性エラストマーを流通させる裏側キャビティと、前記周縁の前記裏側キャビティ内への移動を抑制する抑え治具と、を備え、
    前記セット工程は、前記周縁の裏側に前記抑え治具を当接させる当接工程を含み、
    前記射出工程では、前記抑え治具が当接された位置に前記凹部が形成されること特徴とするフロアマットの製造方法。
  8. 前記射出工程は、前記周縁に対して側方から、前記熱可塑性エラストマーを射出する工程である請求項7に記載のフロアマットの製造方法。
  9. 前記セット工程は、前記金型を締める型締め工程と、前記当接工程と、を含み、
    前記型締め工程の後、前記当接工程を行う工程である請求項7又は8に記載のフロアマットの製造方法。
  10. 請求項7乃至9のうちのいずれかに記載のフロアマットの製造方法に用いられるフロアマット製造用金型であって、
    上型と下型とを有し、
    前記上型及び前記下型のうちのいずれか一方に、前記裏側キャビティと、前記抑え治具と、を備えることを特徴とするフロアマット製造用金型。
  11. 前記抑え治具は、前記裏側キャビティ内で可動できるよう配置された可動治具である請求項10に記載のフロアマット製造用金型。
  12. 前記カーペット層の周縁が配置される位置であって、前記カーペット層の周縁の表側に、前記熱可塑性エラストマーを流通させるための表側キャビティを備え、
    前記表側キャビティの空隙高さは、前記カーペット層を構成する立毛繊維の高さよりも低く設定されている請求項10又は11に記載のフロアマット製造用金型。
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