JP2016134542A - レーザアニール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】干渉縞の発生を抑制し、均質なアニールを行うことが可能なレーザアニール装置を提供する。【解決手段】レーザ光源から出力されたパルスレーザビームの経路上に、パルスレーザビームのビーム断面を矩形に整形する第1のアパーチャが配置されている。ステージが加工対象物を保持する。第1のアパーチャの透過領域が、結像光学系によって加工対象物の表面に結像される。第1のアパーチャから加工対象物までのパルスレーザビームの経路上に、矩形の透過領域を有する第2のアパーチャが配置されている。第2のアパーチャの透過領域が、第1のアパーチャで回折した0次以外の1つの高次回折光によって形成される環状の明部の内側の縁を含み、外側の縁よりも内側に配置されることにより、明部の一部分が遮光されている。【選択図】図1

Description

本発明は、アパーチャを透過したレーザビームをアニール対象物に入射させてレーザアニールを行うレーザアニール装置に関する。
半導体パワーデバイス用の半導体材料として、シリコンよりも広いエネルギバンドギャップを有するSiCが注目されている。SiCを用いたショットキバリアダイオード、MOSFET、JFET等のパワー半導体デバイスが実用化されている。SiCは、Siに比べて欠陥の少ないウエハを作製することが困難である。このため、SiCウエハの上に形成された欠陥の少ないエピタキシャル層が、ドリフト層として利用される。エピタキシャル層の厚さは、必要とされる耐圧に合わせて設定される。ドリフト層としてSiCを用いる場合には、Siを用いる場合に比べて、約1/10の厚さで同等の耐圧を確保することができる。例えば、厚さ10μmのSiCからなるエピタキシャル層により、厚さ100μmのSiウエハと同程度の耐圧を確保することができる。
ショットキバリアダイオードにおいては、エピタキシャル層の表面にアノード電極が形成される。スイッチング素子においては、エピタキシャル層の表面にスイッチング機能を有する素子構造が形成される。エピタキシャル層の下地となっているSiCウエハは、エピタキシャル層の支持基板としての役割を持つ。通電ロスを低減するために、SiCウエハを薄くすることが好ましい。エピタキシャル層の表面に素子構造を形成する前に、SiCウエハを薄くすると、プロセス中の破損や反りにより、素子構造を形成することが困難になる。従って、エピタキシャル層の表面に素子構造を形成した後、SiCウエハを削って薄くすることが好ましい。
薄くされたSiCウエハの裏側の表面に、オーミック電極が形成される。オーミック電極の形成時にレーザアニールを適用すると、電気炉でアニールする場合に比べて、表側の表面に形成されている素子構造への熱影響を軽減することができる。オーミック電極として、ニッケルシリサイド等の金属シリサイドが用いられる。
下記の特許文献1に、紫外域のパルスレーザビームを用いたレーザアニールにより、オーミック電極を形成する方法が開示されている。紫外域のパルスレーザとして、固体レーザの第3高調波、エキシマレーザ等が用いられる。
特開2014−123589号公報
均質なアニールを行うために、加工面におけるビームプロファイルを均一化することが好ましい。ところが、紫外域のレーザ光は、アパーチャを通過するときに回折されることにより、加工面において干渉縞が発生する。この干渉縞が、均質なアニールの妨げになる場合がある。
本発明の目的は、干渉縞の発生を抑制し、均質なアニールを行うことが可能なレーザアニール装置を提供することである。
本発明の一観点によると、
パルスレーザビームを出力するレーザ光源と、
前記レーザ光源から出力された前記パルスレーザビームの経路上に配置され、前記パルスレーザビームのビーム断面を矩形に整形する第1のアパーチャと、
加工対象物を保持するステージと、
前記第1のアパーチャの透過領域を前記加工対象物の表面に結像させる結像光学系と、
前記第1のアパーチャから前記加工対象物までの前記パルスレーザビームの経路上に配置され、矩形の透過領域を有する第2のアパーチャと
を有し、
前記第2のアパーチャの透過領域が、前記第1のアパーチャで回折した0次以外の1つの高次回折光によって形成される環状の明部の内側の縁を含み、外側の縁よりも内側に配置されることにより、前記明部の一部分が遮光されているレーザアニール装置が提供される。
環状の明部の一部分を遮光することにより、干渉縞の発生を抑制し、均質なアニールを行なうことが可能になる。
図1は、実施例によるレーザアニール装置の概略図である。 図2Aは、コリメートレンズでコリメートされた後のパルスレーザビームのビーム断面を示す概略図であり、図2Bは、第2のアパーチャの透過領域と、明部との位置関係を示す概略図である。 図3Aは、基板の位置に配置したポリイミド板にパルスレーザビームを入射させた後のポリイミド板の表面写真をスケッチした図であり、図3Bは、図3Aの一点鎖線3B−3Bにおける深さの分布の実測結果を示すグラフであり、図3Cは、第2のアパーチャを取り外してポリイミド板にレーザ照射を行って形成した凹部の深さの分布を示すグラフである。 図4は、基板の表面におけるパルスレーザビームの入射領域の平面図、及び入射領域の移動の履歴を示す図である。 図5は、第2のアパーチャの透過領域と、明部との位置関係の他の例を示す概略図である。 図6Aは、第1のアパーチャの透過領域の寸法と、第2のアパーチャの透過領域の寸法との関係を示す図表であり、図6Bは、実施例の他の構成例による第1のアパーチャの透過領域及び第2のアパーチャの透過領域の平面図である。 図7A〜図7Dは、実施例によるレーザアニール装置を使用して製造される半導体素子の製造途中段階における断面図である。 図7E〜図7Fは、実施例によるレーザアニール装置を使用して製造される半導体素子の製造途中段階における断面図である。
図1に、実施例によるレーザアニール装置の概略図を示す。レーザ光源20が紫外域のパルスレーザビームを出力する。レーザ光源20には、例えば第3高調波を発生するNd:YAGレーザ発振器が用いられる。Nd:YAGレーザの第3高調波の波長は約355nmである。Nd:YAGレーザ発振器に代えて、他の固体レーザ発振器、例えばNd:YLFレーザ発振器、Nd:YVOレーザ発振器等を用いることができる。
レーザ光源20から出力されたパルスレーザビームが、パワー調整器22、第1のアパーチャ25、結像光学系26を経由して、加工対象物である基板18に入射する。結像光学系26は、コリメートレンズ261及び対物レンズ262を含む。コリメートレンズ261と対物レンズ262との間のパルスレーザビームの経路上に、第2のアパーチャ27及び折り返しミラー28が配置されている。
パワー調整器22は、半波長板221、ビームスプリッタ222、四分の一波長板223、及びビームダンパ224、225を含む。半波長板221の速軸方向を変化させることにより、ビームスプリッタ222に対するp波成分とs波成分との比を変化させることができる。s波成分は、ビームスプリッタ222で反射されてビームダンパ224に入射する。p波成分は、ビームスプリッタ222を直進し、四分の一波長板223で円偏光に変換された後、第1のアパーチャ25に入射する。半波長板221の速軸方向を変化させることにより、パワー調整器22を透過後のパルスレーザビームのパワーを調整することができる。第1のアパーチャ25に入射するパルスレーザビームはガウシアンビームである。
第1のアパーチャ25は、矩形の透過領域を有し、パルスレーザビームのビーム断面を矩形に整形する。本実施例においては、透過領域が正方形である。透過領域の中心点は、第1のアパーチャ25に入射するパルスレーザビームのビーム断面の中心点に一致する。第1のアパーチャ25の透過領域が、ガウシアンビームの中心及び中心近傍の領域に配置されているため、第1のアパーチャ25の透過領域内のビームプロファイルは、均一に近いと考えることができる。
第1のアパーチャ25を透過したパルスレーザビームがコリメートレンズ261でコリメートされる。コリメートされたパルスレーザビームが、第2のアパーチャ27に入射する。
第2のアパーチャ27は、矩形の透過領域を有する。透過領域の中心点が、パルスレーザビームのビーム断面の中心点に一致する。第2のアパーチャ27を透過したパルスレーザビームが、折り返しミラー28で下方に向けて反射され、対物レンズ262によって収束される。コリメートレンズ261及び対物レンズ262からなる結像光学系26は、第1のアパーチャ25の透過領域を基板18の表面(加工面)に結像させる。
基板18で反射したパルスレーザビームの反射光は、入射経路を逆に辿り、四分の一波長板223で直線偏光に変換される。直線偏光に変換された反射光は、ビームスプリッタ222で反射されてビームダンパ225に入射する。
基板18は、ステージ30に保持されている。ステージ30は、移動機構31を介して基台32に支持されている。移動機構31は、パルスレーザビームの経路に対して、ステージ30を基板18の表面に平行な2方向に移動させることができる。
制御装置40が、レーザ光源20からのパルスレーザビームの出力タイミング、半波長板221の速軸の方向、及び移動機構31によるステージ30の移動を制御する。ステージ30を移動させる代わりに、ステージ30に対してパルスレーザビームの経路を移動させてもよい。すなわち、基板18の表面においてパルスレーザビームの入射領域が移動するように、パルスレーザビームの経路及びステージ30の一方を他方に対して移動させればよい。
図2Aに、コリメートレンズ261(図1)でコリメートされた後のパルスレーザビームのビーム断面を示す。第1のアパーチャ25による0次回折光、1次回折光、及び2次回折光が、それぞれ明部50、51、及び52を形成する。図2Aにおいて、明部50、51、52に相対的に疎な間隔のハッチングが付されている。暗部に、相対的に密なハッチングが付されている。
0次回折光による明部50は、ビーム断面の中心に位置し、第1のアパーチャ25の透過領域の形状を反映したほぼ正方形の平面形状を有する。1次回折光による明部51は、明部50を内包する正方形の外周線に沿う環状の形状を有する。2次回折光による明部52は、1次回折光による明部51を内包する正方形の外周線に沿う環状の形状を有する。図2Aには、0次〜2次回折光による明部50、51、52を示しているが、3次以上の高次回折光による明部が観察される場合もある。
図2Bに、第2のアパーチャ27の透過領域271と、明部50、51、52との位置関係を示す。第2のアパーチャ27の透過領域271は、1次回折光による明部51の内側の縁を含み、外側の縁よりも内側に配置されている。このため、明部51を通過するパルスレーザビームの一部の成分が透過領域271を透過し、他の成分が第2のアパーチャ27によって遮光される。2次回折光による明部52通過する全ての成分が、第2のアパーチャ27によって遮光される。
図3Aに、基板18(図1)の位置に配置したポリイミド板にパルスレーザビームを入射させた後のポリイミド板の表面写真をスケッチした図を示す。ポリイミド板がアブレーションされることにより、凹部55が形成されている。凹部55は、第1のアパーチャ25の透過領域の形状を反映して、正方形の角を丸くした平面形状を有する。相対的に密なハッチングが付された領域は、傾斜した側面に相当し、相対的に疎なハッチングが付された領域は、ほぼ平坦な底面に相当する。
図3Bに、図3Aの一点鎖線3B−3Bにおける深さの分布の実測結果を示す。横軸は位置を表し、縦軸は深さを表す。図3Aの相対的に密なハッチングが付された領域に相当する部分が、図3Bにおいて斜面になっていることがわかる。相対的に疎なハッチングが付された領域は、ほぼ平坦であることがわかる。
比較のために、図3Cに、第2のアパーチャ27(図1)を取り外してポリイミド板にレーザ照射を行って形成した凹部の深さの分布を示す。凹部の底面が波打っていることがわかる。これは、第1のアパーチャ25で回折された回折光同士が干渉することにより、基板18(図1)の表面に干渉縞が生じたためである。
上記実施例のように、第2のアパーチャ27を配置して明部51(図2B)の外周側の一部分を遮光することにより、干渉の影響を軽減することができる。図3Bに示した実測結果は、明部51を通過するパルスレーザビームのエネルギの約50%の成分を遮光する条件で得られたものである。明部51を通過するパルスレーザビームの光エネルギの30%以上70%以下の光エネルギを遮光することにより、干渉縞の影響を軽減することが可能である。
図4に、基板18(図1)の表面におけるパルスレーザビームの入射領域35の平面図、及び入射領域35の移動の履歴を示す。第1のアパーチャ25の透過領域の像が、入射領域35に相当する。この像に、第1のアパーチャ25の透過領域の形状が反映されることにより、入射領域35は正方形の角が丸くなった平面形状を有する。入射領域35の大きさは、パルスレーザビームのパワーに応じて、最適なパワー密度が得られるように調整される。
基板18(図1)を移動させながらパルスレーザビームを入射させることにより、パルスレーザビームの入射領域35が、基板18の表面上で主走査方向37(幅方向)及び副走査方向38(長さ方向)に移動する。あるショットの入射領域351と、主走査方向37に移動した次のショットの入射領域352との重複率(主走査方向37に関する重複率)は、例えば50%〜99%である。あるショットの入射領域353と、副走査方向38に移動した次のショットの入射領域354との重複率(副走査方向38に関する重複率)は、例えば50%〜99%である。主走査と副走査とを繰り返すことにより、基板18のアニール対象領域の全域が走査される。
主走査方向37は、基板18の表面に形成された第1のアパーチャの像の1つの辺に平行であり、副走査方向38は、他の辺に平行である。制御装置40が移動機構31を制御することにより、入射領域35が主走査方向37及び副走査方向38に移動する。主走査方向37及び副走査方向38に関する入射領域35の重複率を50%にすると、基板18のアニール対象領域の全域を1回走査する工程で、基板18の表面の同一箇所に入射するパルスレーザビームのショット数が4回になる。重複率を66%にすると、基板18のアニール対象領域の全域を1回走査する工程で、基板18の表面の同一箇所に入射するパルスレーザビームのショット数が9回になる。
このように、入射領域35の平面形状をほぼ矩形にし、主走査方向37及び副走査方向38を、入射領域35の辺に平行にすることにより、アニール対象領域の全域に亘って、入射するパルスレーザビームのショット数を同一にすることができる。その結果、均一なレーザアニールを行うことが可能になる。これに対し、入射領域35が円形である場合には、アニール対象領域の全域に亘って、入射するパルスレーザビームのショット数を同一にすることはできない。
図5に、第2のアパーチャ27の透過領域271と、明部50、51、52との位置関係の他の例を示す。図2Aでは、1次回折光による明部51の一部分が第2のアパーチャ27により遮光されていた。図5に示した例では、2次回折光による明部52の一部分が第2のアパーチャ27により遮光されている。この場合、第2のアパーチャ27の透過領域は、2次回折光による明部52の内側の縁を含み、外側の縁よりも内側に配置される。さらに、3次以上の高次の回折光による明部の一部分が遮光されるようにしてもよい。
このように、実施例においては、第2のアパーチャ27の透過領域271が、0次以外の1つの高次回折光によって形成される環状の明部51、52の内側の縁を含み、外側の縁よりも内側に配置されることにより、明部51、52の一部分が遮光される。これにより、基板18(図1)の表面における干渉縞の発生を抑制することができる。
図6Aに、第1のアパーチャ25(図1)の透過領域の寸法と、第2のアパーチャ27(図1)の透過領域271の寸法との関係を示す。図6Aに示した例では、パルスレーザビームの波長を355nmとし、コリメートレンズ261の焦点距離を2500mmとした。
第1のアパーチャ25の透過領域の一辺の長さが0.5mmのとき、1次回折光及び2次回折光による明部51、52(図2A)の外側の辺の長さは、それぞれ8.66mm及び12.99mmである。第1のアパーチャ25の透過領域の一辺の長さが1mmのとき、1次回折光及び2次回折光による明部51、52(図2A)の外側の辺の長さは、それぞれ4.33mm及び6.50mmである。
図2Bに示した例では、第1のアパーチャ25の透過領域の一辺の長さが0.5mmのとき、第2のアパーチャ27の透過領域の一辺の長さを、8.66mmよりもやや短くすればよい。図5に示した例では、第1のアパーチャ25の透過領域の一辺の長さが0.5mmのとき、第2のアパーチャ27の透過領域の一辺の長さを、12.99mmよりもやや短くすればよい。
図6Bに、実施例の他の構成例による第1のアパーチャ25の透過領域251及び第2のアパーチャ27の透過領域271の平面図を示す。上述の実施例では、第1のアパーチャ25の透過領域251及び第2のアパーチャ27の透過領域271の平面形状が正方形であったが、図6Bに示した構成例では、第1のアパーチャ25の透過領域251及び第2のアパーチャ27の透過領域271の平面形状が長方形である。
第1のアパーチャ25の透過領域251の横方向及び縦方向の長さが、それぞれ1mm及び0.5mmである場合、1次回折光による明部51の外側の縁の横方向及び縦方向の長さは、それぞれ4.33mm及び8.66mmである。第2のアパーチャ27の透過領域271の寸法を、明部51の外側の縁の寸法よりもやや小さくすれば、明部51を通過するパルスレーザビームの一部分を遮光することができる。このように、第1のアパーチャ25の透過領域251が横長の長方形である場合、第2のアパーチャ27の透過領域271は縦長の長方形になる。
次に、図7A〜図7Fを参照して、実施例によるレーザアニール装置を用いて半導体素子を製造する方法の一例について説明する。以下の例では、SiC基板を用いたショットキダイオードが製造される。
図7Aに示すように、n型炭化シリコン(SiC)からなる基板の表面にn型SiCをエピタキシャル成長させることにより、SiCからなる下地基板10を形成する。下地基板10には、例えば4H−SiC、6H−SiC、3C−SiCを用いることができる。エピタキシャル層の表層部に、イオン注入によりp型のガードリング11を形成する。ガードリング11が形成された表面とは反対側の表面を「第1の表面」10Aといい、ガードリング11が形成された表面を「第2の表面」10Bということとする。図7Bに示すように、下地基板10の第2の表面10Bに、酸化シリコンからなる絶縁膜12を形成する。絶縁膜12には、ガードリング11に囲まれた領域を露出させる開口が形成されている。
図7Cに示すように、絶縁膜12に形成されている開口の底面に露出している下地基板10の表面に、ショットキ電極13を形成する。一例として、チタン膜を形成した後、熱処理を行うことにより、ショットキコンタクトが実現される。ショットキ電極13の上に表面電極14を形成する。表面電極14には、例えばアルミニウムが用いられる。ガードリング11、ショットキ電極13、及び表面電極14をまとめて、素子構造15ということとする。
図7Dに示すように、下地基板10を第1の表面10Aから研削することにより、下地基板10を薄くする。図7Eに示すように、下地基板10の第1の表面10Aに、金属膜16を形成する。金属膜16には、下地基板10とシリサイド反応する金属、例えばニッケル(Ni)、チタン(Ti)またはタングステン(W)が用いられる。金属膜16及び下地基板10により、アニール対象の基板18が構成される。ここまでの工程で、金属膜16が形成された基板18が準備される。
図7Fに示すように、金属膜16(図7E)にパルスレーザビーム19を照射することにより、レーザアニールを行う。パルスレーザビーム19の波長は、金属膜16で吸収され、下地基板10を透過する波長域に含まれる。パルスレーザビーム19のビームプロファイルはトップフラットである。このレーザアニールは、パルスレーザビーム19の入射領域を金属膜16の表面内で移動させながら(走査しながら)行われる。入射領域の重複率(オーバラップ率)は、例えば50%〜99%とする。このレーザアニールにより、金属膜16(図7E)がシリサイド化され、金属シリサイド膜17が形成される。
このレーザアニール工程で、上記実施例によるレーザアニール装置が用いられる。これにより、均一なレーザアニールを行うことが可能になる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 下地基板
10A 第1の表面
10B 第2の表面
11 ガードリング
12 絶縁膜
13 ショットキ電極
14 表面電極
15 素子構造
16 金属膜
17 金属シリサイド膜
18 基板
19 パルスレーザビーム
20 レーザ光源
22 パワー調整器
25 第1のアパーチャ
26 結像光学系
27 第2のアパーチャ
28 折り返しミラー
30 ステージ
31 移動機構
32 基台
35 入射領域
37 主走査方向
38 副走査方向
40 制御装置
50 0次回折光による明部
51 1次回折光による明部
52 2次回折光による明部
55 凹部
221 半波長板
222 ビームスプリッタ
223 四分の一波長板
224、225 ビームダンパ
251 第1のアパーチャの透過領域
261 コリメートレンズ
262 対物レンズ
271 第2のアパーチャの透過領域
351、352、353、354 入射領域

Claims (5)

  1. パルスレーザビームを出力するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出力された前記パルスレーザビームの経路上に配置され、前記パルスレーザビームのビーム断面を矩形に整形する第1のアパーチャと、
    加工対象物を保持するステージと、
    前記第1のアパーチャの透過領域を前記加工対象物の表面に結像させる結像光学系と、
    前記第1のアパーチャから前記加工対象物までの前記パルスレーザビームの経路上に配置され、矩形の透過領域を有する第2のアパーチャと
    を有し、
    前記第2のアパーチャの透過領域が、前記第1のアパーチャで回折した0次以外の1つの高次回折光によって形成される環状の明部の内側の縁を含み、外側の縁よりも内側に配置されることにより、前記明部の一部分が遮光されているレーザアニール装置。
  2. 一部分が遮光されている前記明部は、1次回折光または2次回折光によるものである請求項1に記載のレーザアニール装置。
  3. 前記明部を通過する前記パルスレーザビームの光エネルギのうち30%以上70%以下の光エネルギが前記第2のアパーチャによって遮光される請求項1または2に記載のレーザアニール装置。
  4. 前記結像光学系は、
    前記第1のアパーチャを透過した前記パルスレーザビームをコリメートするコリメートレンズと、
    前記コリメートレンズでコリメートされた前記パルスレーザビームを収束する対物レンズと
    を含み、
    前記第2のアパーチャは、前記コリメートレンズと前記対物レンズとの間の前記パルスレーザビームの経路上に配置されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーザアニール装置。
  5. さらに、
    前記加工対象物の表面において前記パルスレーザビームの入射領域が移動するように前記パルスレーザビームの経路及び前記ステージの一方を他方に対して移動させる移動機構と、
    前記レーザ光源及び前記移動機構を制御する制御装置と
    を有し、
    前記制御装置は、前記加工対象物の表面に形成される前記第1のアパーチャの矩形の像の1つの辺に平行な方向に前記加工対象物を移動させながら、前記レーザ光源から前記パルスレーザビームを出力することにより、レーザアニールを行う請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレーザアニール装置。
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