JP2016134311A - 車両用前照灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の車両用前照灯では、所定の配光パターンの下側の縁部分に現れる特定の発光色の光を消すことができない。
【解決手段】この発明は、半導体型光源2と、リフレクタ3と、投影レンズ4と、を備える。リフレクタ3は、第1反射面31と、第2反射面32とに分割されている。第1反射面31は、第1配光パターンP1を形成する。第2反射面32は、第2配光パターンP2を形成する。投影レンズ4の下側の部分には、第2配光パターンP2の下側の縁部分P20を上下に拡散させる第2光拡散部42が設けられている。この結果、この発明は、第2配光パターンP2の下側の縁部分P20に現れる特定の発光色の光を消すことができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、プロジェクタタイプの車両用前照灯に関するものである。
この種の車両用前照灯は、従来からある(たとえば、特許文献1)。従来の車両用前照灯は、半導体光源と、リフレクタと、シェードと、投影レンズと、を備え、投影レンズの上側下側に光分散部を設けたものである。従来の車両用前照灯は、半導体光源を点灯すると、半導体光源からの光がリフレクタで反射して、その反射光の一部がシェードで遮蔽され、残りの反射光が投影レンズから上側の縁部分にカットオフラインを有する所定の配光パターンとして車両の前方に照射される。そして、従来の車両用前照灯は、残りの反射光の一部が投影レンズの上側下側の光分散部を通過する際に分散されるので、特定の発光色(青色)の光が所定の配光パターンの上側の縁部分のカットオフラインに現れるのを防止することができるものである。
特開2009−199938号公報
ところが、従来の車両用前照灯には、所定の配光パターンの下側の縁部分に現れる特定の発光色の光を消す手段が設けられていない。このために、従来の車両用前照灯では、所定の配光パターンの下側の縁部分に現れる特定の発光色の光を消すことができない。
この発明が解決しようとする課題は、従来の車両用前照灯では、所定の配光パターンの下側の縁部分に現れる特定の発光色の光を消すことができない、という点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、光源と、第1焦点が光源もしくはその近傍に位置する楕円を基調とする反射面を有するリフレクタと、反射面からの反射光を車両の前方に照射するレンズと、を備え、反射面が、第1反射面と、第1反射面に対してレンズ側に位置する第2反射面とに、分割されていて、第1反射面が、第1配光パターンを形成し、第2反射面が、第1配光パターンの下側の部分に重なっている第2配光パターンを形成し、レンズの下側の部分には、第2配光パターンの下側の縁部分を上下に拡散させる光拡散部が設けられている、ことを特徴とする。
この発明(請求項2にかかる発明)は、光源が、長手方向が光軸に対して左右方向に交差する長方形の発光面を有する半導体型光源であり、光拡散部が、長方形の発光面に対応して正面視左右方向に細長い形状をなしている、ことを特徴とする。
この発明(請求項3にかかる発明)は、レンズの光拡散部よりも上側の部分には、第1配光パターンの下側の縁部分を上下に拡散させる追加の光拡散部が設けられている、ことを特徴とする。
この発明(請求項4にかかる発明)は、光拡散部、または、光拡散部および追加の光拡散部が、レンズ面に対して凹形状をなす、ことを特徴とする。
この発明(請求項5にかかる発明)は、光拡散部、または、光拡散部および追加の光拡散部が、レンズの出射面に設けられている、ことを特徴とする。
この発明の車両用前照灯は、レンズの下側の部分に設けた光拡散部により、第2配光パターンの下側の縁部分を上下に拡散させることができる。この結果、この発明の車両用前照灯では、所定の配光パターンの下側の縁部分に現れる特定の発光色の光を消すことができる。
図1は、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態を示すランプユニットの概略縦断面図(概略垂直断面図)である。 図2は、投影レンズの正面図(図1におけるII矢視図)である。 図3は、半導体型光源の発光面と光拡散部との対応関係を示す説明図である。 図4は、第1配光パターンおよび第2配光パターンを示す説明図である。 図5は、光拡散部における光路を示す説明図(図2におけるV−V線断面説明図)である。 図6は、光拡散部を設けない場合における光路を示す説明図(図5に対応する断面説明図)である。
以下に、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態(実施例)の1例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。図1において、半導体型光源、投影レンズ、可動シェード、ソレノイドのハッチング、および、図5、図6において、投影レンズのハッチングを省略してある。図3(A)は、半導体型光源の発光面の平面図(図1におけるIII矢視図)である。図3(B)は、投影レンズの光拡散部の正面図(図1におけるII矢視図)である。図4において、符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示す。符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示す。この明細書、別紙の特許請求の範囲において、前、後、上、下、左、右とは、この発明にかかる車両用前照灯を車両に装備した際の前、後、上、下、左、右である。
(実施形態の構成の説明)
以下、この実施形態における車両用前照灯の構成について説明する。この例は、たとえば、自動車用前照灯のヘッドランプについて説明する。
(車両用前照灯1の説明)
図1において、符号1は、この実施形態における車両用前照灯である。前記車両用前照灯1は、車両の前部の左右両側にそれぞれ搭載されている。前記車両用前照灯1は、図1に示すように、ランプハウジング(図示せず)と、ランプレンズ(図示せず)と、光源としての半導体型光源2と、リフレクタ3と、レンズとしての投影レンズ4と、ヒートシンク部材5と、可動シェード6と、ソレノイド7と、を備える。
前記ランプハウジングおよび前記ランプレンズ(たとえば、素通しのアウターレンズなど)は、灯室(図示せず)を画成する。前記半導体型光源2および前記投影レンズ4および前記リフレクタ3および前記ヒートシンク部材5および前記可動シェード6および前記ソレノイド7は、プロジェクタタイプのランプユニットを構成する。前記ランプユニット2、3、4、5、6、7は、前記灯室内に配置されていて、かつ、上下方向用光軸調整機構(図示せず)および左右方向用光軸調整機構(図示せず)を介して前記ランプハウジングに取り付けられている。
なお、前記灯室内には、前記ランプユニット2、3、4、5、6、7以外のランプユニット、たとえば、クリアランスランプユニット、ターンシグナルランプユニット、デイタイムランニングランプユニットなどが配置される場合がある。また、前記灯室内には、インナーパネル(図示せず)やインナーハウジング(図示せず)やインナーレンズ(図示せず)などが配置される場合がある。
(ヒートシンク部材5の説明)
前記ヒートシンク部材5は、たとえば、樹脂や金属製ダイカスト(アルミダイカスト)などの熱伝導率が高い材料からなる。前記ヒートシンク部材5には、前記半導体型光源2および前記リフレクタ3および前記投影レンズ4および前記ソレノイド7が取り付けられている。前記ヒートシンク部材5は、放熱部材と取付部材とを兼用する。
前記ヒートシンク部材5は、板部50と、リング部51と、複数枚のフィン部52と、から構成されている。前記板部50には、前記半導体型光源2および前記リフレクタ3および前記ソレノイド7が取り付けられている。前記リング部51には、前記投影レンズ4が取り付けられている。
(半導体型光源2の説明)
前記半導体型光源2は、たとえば、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型光源である。前記半導体型光源2は、光を放射する発光面20を有する。前記発光面20は、図3(A)に示すように、長手方向が光軸Zに対して左右方向に交差(この例では、直交)する長方形形状をなす。前記発光面20は、この例では、上向きである。
前記半導体型光源2は、前記ヒートシンク部材5の前記板部50に実装されていて、かつ、前記ヒートシンク部材5の前記板部50にホルダ21を介して取り付けられている。前記ホルダ21は、前記ヒートシンク部材5の前記板部50にスクリューなど(図示せず)により取り付けられている。前記半導体型光源2には、点灯回路(図示せず)からの電流が供給される。
(リフレクタ3の説明)
前記リフレクタ3は、たとえば、樹脂部材などの耐熱性が高くかつ光不透過性の材料からなる。前記リフレクタ3は、前記ヒートシンク部材5の前記板部50にスクリューなど(図示せず)により取り付けられている。
前記リフレクタ3は、前側部分および下側部分が開口し、かつ、後側部分および上側部分および左右両側部分が閉塞した中空形状をなす。前記リフレクタ3の閉塞部分の凹内面には、楕円を基調(回転楕円面を基本)とした自由曲面または回転楕円面からなる反射面(収束型反射面)31、32が設けられている。前記反射面31、32は、前記半導体型光源2の前記発光面20の中心もしくはその近傍に位置する第1焦点F1と、第2焦点(第2焦線)F2と、前記第1焦点F1と前記第2焦点F2とを結ぶ光軸(図示せず)と、を有する。前記反射面31、32は、前記半導体型光源2の上向きの前記発光面20からの光L0を下向きの第1反射光L1、第2反射光L2として前記投影レンズ4側に反射させるものである。
前記反射面は、車両の後方側の第1反射面31と、前記第1反射面31に対して車両の前方側すなわち前記投影レンズ4側に位置する第2反射面32とに、段部を介して分割されている。図4に示すように、前記第1反射面31は、前記半導体型光源2の前記発光面20からの前記光L0を前記第1反射光L1として前記投影レンズ4側に反射させて所定の配光パターンの第1配光パターンP1を形成するものである。前記第2反射面32は、前記半導体型光源2の前記発光面20からの前記光L0を前記第2反射光L2として前記投影レンズ4側に反射させて所定の配光パターンの第2配光パターンP2を形成するものである。前記第1配光パターンP1は、主(メイン)の配光パターンであり、前記第2配光パターンP2は、補助(サブ)の配光パターンである。ここで、前記第2反射面32が前記第1反射面31に対して車両の前方側に位置するので、前記第1配光パターンP1の下側の部分に、前記第2配光パターンP2の上側の部分が重なっている。すなわち、前記第2配光パターンP2は、前記第1配光パターンP1よりも下側の部分であって、車両の手前側の部分を照明する。
(投影レンズ4の説明)
前記投影レンズ4は、たとえば、PC材、PMMA材、PCO材などの樹脂製のレンズからなるものである。すなわち、前記半導体型光源2の前記発光面20から放射される光は、高い熱を持たないので、前記投影レンズ4として樹脂製のレンズを使用することができる。前記投影レンズ4は、前記ヒートシンク部材5の前記リング部51に取り付けられている。なお、前記投影レンズ4は、前記リング部51の代わりに、前記ヒートシンク部材5と別個のホルダを使用して前記ヒートシンク部材5に取り付けても良い。
前記投影レンズ4は、焦点(焦線、レンズ焦点、レンズ焦線、物空間側の焦点面であるメリジオナル像面)F3および前記光軸Zを有する。前記投影レンズ4の前記焦点F3は、前記反射面31、32の前記第2焦点F2もしくはその近傍に位置する。前記投影レンズ4の前記光軸Zと、前記反射面31、32の前記光軸とは、前記第2焦点F2および前記焦点F3もしくはその近傍において交差している。なお、前記投影レンズ4の前記光軸Zと、前記反射面31、32の前記光軸とは、一致もしくはほぼ一致している場合もある。
前記投影レンズ4は、非球面を基本とする投影レンズである。前記投影レンズ4は、後面の入射面40と、前面の出射面43と、から構成されている。前記入射面40は、前記リフレクタ3と対向する。前記入射面40は、平面もしくは非球面のほぼ平面(前記リフレクタ3に対して凸面あるいは凹面)をなす。前記出射面43は、非球面の凸面をなす。
前記投影レンズ4は、前記半導体型光源2の前記発光面20からの前記光L0であって、前記リフレクタ3の前記第1反射面31、前記第2反射面32からの前記第1反射光L1、前記第2反射光L2を、外部すなわち車両の前方に照射する。すなわち、前記投影レンズ4は、前記第1反射面31からの前記第1反射光L1を、前記入射面40から第1入射光L10として入射し、かつ、前記出射面43から第1出射光L11すなわち前記第1配光パターンP1として、車両の前方に照射する。前記投影レンズ4は、前記第2反射面32からの前記第2反射光L2を、前記入射面40から第2入射光L20として入射し、かつ、前記出射面43から第2出射光L22すなわち前記第2配光パターンP2として、前記第1配光パターンP1よりも車両の前方に照射する。
(第1光拡散部41、第2光拡散部42の説明)
前記投影レンズ4の前記出射面43の下側の部分には、追加の光拡散部としての第1光拡散部41と光拡散部としての第2光拡散部42とがそれぞれ上下に設けられている。前記投影レンズ4の前記出射面43の下側の部分は、主に、前記第1配光パターンP1の下側の縁部分P10および前記第2配光パターンP2の下側の縁部分P20(図4中において斜線が施されている縁部分)を形成する。すなわち、前記投影レンズ4の前記出射面43の下側の部分から出射する前記第1出射光L11、前記第2出射光L22は、主に、前記第1配光パターンP1の下側の縁部分P10および前記第2配光パターンP2の下側の縁部分P20(図4中において斜線が施されている縁部分)を形成する。
前記第2光拡散部42は、前記第1光拡散部41に対して、車両の下側に位置する。すなわち、前記投影レンズ4の前記出射面43の下側の部分のうち前記第1出射光L11が主に出射する箇所には、前記第1光拡散部41が設けられている。前記投影レンズ4の前記出射面43の下側の部分のうち前記第2出射光L22が主に出射する箇所であって、前記第1出射光L11が主に出射する箇所よりも下側の箇所には、前記第2光拡散部42が設けられている。
前記第1光拡散部41は、図5に示すように、前記第1出射光L11を上下に拡散して、前記第1配光パターンP1の下側の縁部分P10(図4中において斜線が施されている縁部分)を、図4中の二点鎖線で示す第1上下拡散縁部分P11として、図4中の上下の矢印に示すように、上下に拡散させるものである。前記第2光拡散部42は、同じく、図5に示すように、前記第2出射光L22を上下に拡散して、前記第2配光パターンP2の下側の縁部分P20(図4中において斜線が施されている縁部分)を、図4中の二点鎖線で示す第2上下拡散縁部分P22として、図4中の上下の矢印に示すように、上下に拡散させるものである。
前記第1光拡散部41および前記第2光拡散部42は、図2、図3(B)に示すように、長方形の前記発光面20に対応して正面視左右方向に細長い形状をなしている。前記第1光拡散部41および前記第2光拡散部42は、図1、図5に示すように、前記出射面43に対して凹形状をなす。すなわち、前記第1光拡散部41および前記第2光拡散部42は、凹形状の横カマボコ形状のプリズムをなす。図1、図2、図3、図5(A)に示すように、前記第1光拡散部41と前記第2光拡散部42との間に前記出射面43の一部を残して、前記第1光拡散部41と前記第2光拡散部42とを上下に間隔を開けて設けている。なお、図5(B)に示すように、前記第1光拡散部41と前記第2光拡散部42との間に前記出射面43を設けずに、前記第1光拡散部41と前記第2光拡散部42とを上下に連続して設けても良い。
(ソレノイド7の説明)
前記ソレノイド7は、前記ヒートシンク部材5の前記板部50にスクリューなど(図示せず)により取り付けられている。前記ソレノイド7は、プランジャー70を介して前記可動シェード6を上側の第1位置(図1に示す位置)と下側の第2位置(図示せず)とに上下に移動させて位置させるものである。
(可動シェード6の説明)
前記可動シェード6は、光不透過部材、この例では金属板から構成されている。前記可動シェード6は、前記ソレノイド7の前記プランジャー70に固定されている。前記可動シェード6は、金属板をプレス絞り加工して形成されている。前記可動シェード6は、前記半導体型光源2と前記投影レンズ4との間に配置されている。前記可動シェード6は、前記第1位置に位置する時には、前記第1反射面31からの前記第1反射光L1の一部をカットオフしカットオフされていない残りの第1反射光L1で上縁にカットオフラインCLおよびエルボー点Eを有する前記第1配光パターンP1すなわちロービーム配光パターンを形成するものである。前記可動シェード6は、前記第2位置に位置する時には、ハイビーム配光パターン(図示せず)を形成するものである。
(実施形態の作用の説明)
この実施形態における車両用前照灯1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
半導体型光源2の発光面20を点灯発光させる。すると、上向きの発光面20から放射された光L0は、リフレクタ3の第1反射面31、第2反射面32で下向きの第1反射光L1、第2反射光L2として、投影レンズ4側に反射する。ここで、可動シェード6が第1位置に位置する時には、第1反射光L1の一部が第1位置に位置する可動シェード6により遮蔽される。このために、第1位置に位置する可動シェード6により遮蔽されなかった第1反射光L1の残りが投影レンズ4側に進む。
残りの第1反射光L1、第2反射光L2は、投影レンズ4の入射面40から投影レンズ4中に第1入射光L10、第2入射光L20として入射する。その第1入射光L10、第2入射光L20は、投影レンズ4の出射面43から第1出射光L11すなわち第1配光パターンP1、第2出射光L22すなわち第2配光パターンP2として、外部すなわち車両の前方に照射される。この第1配光パターンP1の上縁には、カットオフラインCLおよびエルボー点Eが形成されている。すなわち、第1配光パターンP1によりロービーム配光パターンが形成されている。このとき、第1配光パターンP1の下側の部分に、第2配光パターンP2の上側の部分が重なっている。これにより、第2配光パターンP2は、第1配光パターンP1よりも下側の部分であって、車両の手前側の部分を照明する。
そして、投影レンズ4の出射面43の下側の部分の第1光拡散部41から出射した第1出射光L11は、図5に示すように、上下に拡散している。このために、第1配光パターンP1の下側の縁部分P10(図4中において斜線が施されている縁部分)は、図4中の上下の矢印に示すように、上下に拡散されて、図4中の二点鎖線で示す第1上下拡散縁部分P11となる。投影レンズ4の出射面43の下側の部分の第1光拡散部41よりも下側に位置する第2光拡散部42から出射した第2出射光L22は、図5に示すように、上下に拡散している。このために、第1配光パターンP1の下側の縁部分P10よりも下側に位置する第2配光パターンP2の下側の縁部分P20(図4中において斜線が施されている縁部分)は、図4中の上下の矢印に示すように、上下に拡散されて、図4中の二点鎖線で示す第2上下拡散縁部分P22となる。
ここで、ソレノイド7を駆動して、可動シェード6を第1位置から第2位置に移動させて第2位置に位置させる。すると、第1位置に位置する可動シェード6により遮蔽されていた第1反射光L1の一部が残りの第1反射光L1と共に投影レンズ4側に進む。第1反射光L1の一部および残りの第1反射光L1は、投影レンズ4の入射面40から投影レンズ4中に入射して、投影レンズ4の出射面43からハイビーム配光パターンとして、外部すなわち車両の前方に照射される。このとき、ロービーム配光パターンの第1配光パターンP1と同様に、ハイビーム配光パターンの第1配光パターンの下側の部分に、第2配光パターンP2の上側の部分が重なっている。これにより、第2配光パターンP2は、ハイビーム配光パターンの第1配光パターンよりも下側の部分であって、車両の手前側の部分を照明する。
(実施形態の効果の説明)
この実施形態における車両用前照灯1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態における車両用前照灯1は、投影レンズ4の出射面43の下側の部分に設けた第1光拡散部41、第2光拡散部42により、第1配光パターンP1の下側の縁部分P10、第2配光パターンP2の下側の縁部分P20を、第1上下拡散縁部分P11、第2上下拡散縁部分P22として、上下に拡散させることができる。この結果、この実施形態における車両用前照灯1は、第1配光パターンP1の下側の縁部分P10、第2配光パターンP2の下側の縁部分P20に現れる特定の発光色の光を消すことができる。
ここで、光拡散部(第1光拡散部41、第2光拡散部42)を設けていない投影レンズ400の場合について、図6を参照して説明する。なお、図6中、図1〜図5と同符号は同一のものを示す。
半導体型光源の発光面から放射された光であって、リフレクタの第1反射面、第2反射面からの第1反射光L1、第2反射光L2は、投影レンズ400の入射面40から投影レンズ400中に第1入射光L10、第2入射光L20として入射する。その第1入射光L10、第2入射光L20は、投影レンズ400の出射面43から第1出射光L110すなわち第1配光パターン、第2出射光L220すなわち第2配光パターンとして、外部すなわち車両の前方に照射される。このとき、投影レンズ400の出射面43の下側の部分から出射した第1出射光L110、第2出射光L220は、図6に示すように、上下に拡散されずにそのまま車両の前方に照射されている。このために、図4に示すように、第1配光パターンP1の下側の縁部分P10、第2配光パターンP2の下側の縁部分P20(図4中において斜線が施されている縁部分)は、上下に拡散されずにそのままの状態にある。すなわち、第1配光パターンP1の下側の縁部分P10、第2配光パターンP2の下側の縁部分P20は、図4中の上下の矢印に示すように、上下に拡散されて、図4中の二点鎖線で示す第1上下拡散縁部分P11、第2上下拡散縁部分P22とはならない。この結果、第1配光パターンP1の下側の縁部分P10、第2配光パターンP2の下側の縁部分P20においては、特定の発光色の光が現れる。
これに対して、この実施形態における車両用前照灯1は、第1光拡散部41、第2光拡散部42により、第1配光パターンP1の下側の縁部分P10、第2配光パターンP2の下側の縁部分P20を、第1上下拡散縁部分P11、第2上下拡散縁部分P22として、上下に拡散させることができるので、第1配光パターンP1の下側の縁部分P10、第2配光パターンP2の下側の縁部分P20に現れる特定の発光色の光を消すことができる。
この実施形態における車両用前照灯1は、光源が、長手方向が光軸Zに対して左右方向に交差する長方形の発光面20を有する半導体型光源2であり、第1光拡散部41、第2光拡散部42が、長方形の発光面20に対応して正面視左右方向に細長い形状をなしている。このために、この実施形態における車両用前照灯1は、第1光拡散部41、第2光拡散部42から出射する発光面20の像(図示せず)の長方形形状と、第1光拡散部41、第2光拡散部42の細長い形状とが対応している。この結果、この実施形態における車両用前照灯1は、第1光拡散部41、第2光拡散部42により、発光面20の像を効率良く上下に拡散させることができる。すなわち、色消し効果が良い。
この実施形態における車両用前照灯1は、第2配光パターンP2の下側の縁部分P20を上下に拡散させる第2光拡散部42よりも上側の部分には、第1配光パターンP1の下側の縁部分P10を上下に拡散させる第1光拡散部41が設けられている。このために、この実施形態における車両用前照灯1は、第2光拡散部42と共に第1光拡散部41により、第2配光パターンP2の下側の縁部分P20と共に第1配光パターンP1の下側の縁部分P10を上下に拡散させることができる。この結果、この実施形態における車両用前照灯1は、第2配光パターンP2の上側の部分が重なっている第1配光パターンP1の下側の部分であって、第1配光パターンP1の下側の縁部分P10における色消し効果が得られる。
この実施形態における車両用前照灯1は、第1光拡散部41、第2光拡散部42が、投影レンズ4の出射面43に対して凹形状をなす。このために、この実施形態における車両用前照灯1は、図5に示すように、第1光拡散部41、第2光拡散部42から出射する出射光L11、L22がクロス拡散であるから、出射光L11、L22を効率良く上下に拡散させることができる。
この実施形態における車両用前照灯1は、第1光拡散部41、第2光拡散部42が、投影レンズ4の出射面43に設けられている。このために、この実施形態における車両用前照灯1は、第1光拡散部41、第2光拡散部42から出射する出射光L11、L22の出射制御を容易に行うことができる。すなわち、この実施形態における車両用前照灯1は、第1配光パターンP1の下側の縁部分P10、第2配光パターンP2の下側の縁部分P20の上下拡散制御を容易に行うことができる。
(実施形態以外の例の説明)
なお、この実施形態においては、第1配光パターンP1が、可動シェード6とソレノイド7との作用により、ロービーム配光パターンとハイビーム配光パターンとに切り替わるものである。ところが、この発明においては、第1配光パターンP1として、ロービーム配光パターン、ハイビーム配光パターン、高速道路用配光パターン、フォグランプ用配光パターンなどであっても良い。この場合においては、可動シェード6およびソレノイド7は、不要である。
また、この実施形態においては、投影レンズ4の出射面43の下部に第1光拡散部41、第2光拡散部42を設けるものである。ところが、この発明においては、投影レンズ4の出射面43の下部に第2光拡散部42のみを設けるものであっても良い。
さらに、この実施形態においては、第1光拡散部41、第2光拡散部42が、投影レンズ4の出射面43に対して凹形状をなすものである。ところが、この発明においては、第1光拡散部41、第2光拡散部42が、投影レンズ4の出射面43に対して凹形状以外の形状、たとえば、凸形状、シボ形状等であっても良い。
さらにまた、この実施形態においては、第1光拡散部41、第2光拡散部42が、投影レンズ4の出射面43に設けられているものである。ところが、この発明においては、第1光拡散部41、第2光拡散部42が、投影レンズ4の入射面40に、あるいは、入射面40と出射面43に設けられているものであっても良い。
さらにまた、この実施形態においては、第1配光パターンP1の下側の部分に、第2配光パターンP2の上側の部分が重なっているものである。ところが、この発明においては、第1配光パターンP1に第2配光パターンP2が全部重なっているものであっても良い。
1 車両用前照灯
2 半導体型光源
20 発光面
21 ホルダ
3 リフレクタ
31 第1反射面
32 第2反射面
4 投影レンズ
40 入射面
41 第1光拡散部(追加の光拡散部)
42 第2光拡散部(光拡散部)
43 出射面
5 ヒートシンク部材
50 板部
51 リング部
52 フィン部
6 可動シェード
7 ソレノイド
70 プランジャー
CL カットオフライン
E エルボー点
F1 第1焦点
F2 第2焦点
F3 焦点
HL−HR スクリーンの左右の水平線
L0 発光面からの光
L1 第1反射光
L2 第2反射光
L10 第1入射光
L20 第2入射光
L11、L110 第1出射光
L22、L220 第2出射光
P1 第1配光パターン
P2 第2配光パターン
P10 第1配光パターンの下側の縁部分
P20 第2配光パターンの下側の縁部分
P11 第1上下拡散縁部分
P22 第2上下拡散縁部分
VU−VD スクリーンの上下の垂直線
Z 光軸

Claims (5)

  1. 光源と、
    第1焦点が前記光源もしくはその近傍に位置する楕円を基調とする反射面を有するリフレクタと、
    前記反射面からの反射光を車両の前方に照射するレンズと、
    を備え、
    前記反射面は、第1反射面と、前記第1反射面に対して前記レンズ側に位置する第2反射面とに、分割されていて、
    前記第1反射面は、第1配光パターンを形成し、
    前記第2反射面は、前記第1配光パターンの下側の部分に重なっている第2配光パターンを形成し、
    前記レンズの下側の部分には、前記第2配光パターンの下側の縁部分を上下に拡散させる光拡散部が設けられている、
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記光源は、長手方向が光軸に対して左右方向に交差する長方形の発光面を有する半導体型光源であり、
    前記光拡散部は、長方形の前記発光面に対応して正面視左右方向に細長い形状をなしている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記レンズの前記光拡散部よりも上側の部分には、前記第1配光パターンの下側の縁部分を上下に拡散させる追加の光拡散部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用前照灯。
  4. 前記光拡散部、または、前記光拡散部および前記追加の光拡散部は、前記レンズ面に対して凹形状をなす、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用前照灯。
  5. 前記光拡散部、または、前記光拡散部および前記追加の光拡散部は、前記レンズの出射面に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用前照灯。
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