JP2016134012A - 運転支援装置および運転支援方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラント機器の動作状態の監視業務を効率的にかつ機器の動作判定を正しく行えるようにする。【解決手段】実施形態の運転支援装置は、定義情報記憶部、画面制御部を備える。定義情報記憶部には監視対象のプラント機器が工程毎に動作すべき状態を示す定義情報が記憶されている。画面制御部は定義情報記憶部から読み出した定義情報から生成した第1タイミングチャートと、実際に動作しているプラント機器から得られた情報を基に生成した第2タイミングチャートとを工程毎に重ね合わせたチャート画面を出力する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、運転支援装置および運転支援方法に関する。
発電プラントや化学プラントなどにおいて、弁やボイラなどのプラント機器はプラント監視システムにより監視および制御されているが、これらの機器が処理ステップ毎に正常に動作しているか否かの判定は、現場の監視員のチェックにゆだねられている。
すなわち、プラント監視システムでは、監視現場に設置されたモニタにプラント機器から入力された信号を映し出し、その信号の変化を監視員が目視して紙面上の機器の運転スケジュール(処理内容)と照らし合わせることで、処理の進み具合や機器の動作が適切か否かを確認している。
しかしながら、大規模なプラントでは、同時に動作する機器の数も多く、監視員が、紙面に記載されている処理シーケンスの内容と、モニタに表示される信号を一々見比べることは効率的ではない。またこのような監視作業は人手を要するだけでなく、見落としや誤判定を引き起こす可能性もある。
本発明が解決しようとする課題は、プラント機器の動作状態の監視業務を効率的にかつ機器の動作判定を正しく行うことができる運転支援装置および運転支援方法を提供することにある。
実施形態の運転支援装置は、定義情報記憶部、画面制御部を備える。定義情報記憶部には監視対象のプラント機器が工程毎に動作すべき状態を示す定義情報または前記定義情報から生成した第1タイミングチャートが記憶されている。画面制御部は定義情報記憶部からの第1タイミングチャートと、実際に動作しているプラント機器から得られた情報を基に生成した第2タイミングチャートとを工程毎に重ね合わせたチャート画面を出力する。
以下、図面を参照して、実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態のプラント監視制御システムを示す図である。
図1に示すように、第1実施形態のプラント監視制御システムは、プラント監視制御装置としての制御装置10と、この制御装置10にLANなどの通信網を介して接続された運転支援装置としてのコンピュータ20(以下「PC20」と称す」と、PC20に接続ケーブルなどで接続された入力装置30と、モニタ40およびプリンタ50などの出力装置とを備える。
図1は第1実施形態のプラント監視制御システムを示す図である。
図1に示すように、第1実施形態のプラント監視制御システムは、プラント監視制御装置としての制御装置10と、この制御装置10にLANなどの通信網を介して接続された運転支援装置としてのコンピュータ20(以下「PC20」と称す」と、PC20に接続ケーブルなどで接続された入力装置30と、モニタ40およびプリンタ50などの出力装置とを備える。
PC20は、プラント機器の動作状態を入力するための制御装置10、タイミングチャートデータベース22(以下「TCDB22」と称す)、画面制御部23、一致判定部24、印字制御部25などを有する。
制御装置10は、例えば弁やボイラなどのプラント機器から得られる信号(機器の動作を測定した信号)を受け取り、受け取った信号を基にプラント機器の動作状態を示す信号11を生成し一致判定部24へ出力する。動作状態を示す信号11をタイミングチャートにして出力してもよい。
TCDB22は監視対象のプラント機器が工程毎に動作すべき状態を示す定義情報が記憶された定義情報記憶部である。定義情報の具体例は下欄で説明する。なおこのTCDB22には定義情報から生成したタイミングチャート(第1タイミングチャート)を記憶しておいてもよい。
一致判定部24は、TCDB22から読み出したプラント機器の動作タイミングの定義情報(図2参照)から生成したタイミングチャート22aと、制御装置10から入力された実際のプラント機器の動作状態を示す信号11から生成したタイミングチャート(第2タイミングチャート)とを比較してステップ(工程)毎に機器の動作タイミングが一致しているか否かを判定し、判定結果を画面制御部23に出力する。
画面制御部23は、一致判定部24から入力された判定結果と、制御装置10より入力された実際のプラント機器のタイミングチャートと、TCDB22の定義情報から生成したプラント機器のタイミングチャートとをステップ毎(工程毎)に重ね合わせた(重畳させた)シーケンス制御監視画面41を生成しモニタ40へ出力する。
つまり画面制御部23は、TCDB22の定義情報を基に生成した第1タイミングチャートと、実際に動作しているプラント機器から得られた情報を基に生成した第2タイミングチャートとを工程毎に重ね合わせたチャート画面を出力する。
印字制御部25は入力装置30からの印字指示によりその時点で画面制御部23により生成されたシーケンス制御監視画面41をプリンタ50へ出力しプリンタ50にセットされた用紙に印字する。つまり印字制御部25はシーケンス制御監視画面41を印字出力する。
図2はTCDB22の内容の一例(データ例)を示す。
図2に示すように、TCDB22には、例えば弁などのプラント機器の動作がステップ毎に定義されたプラント機器の動作状態を示す定義情報が記憶されている。図中「0」は弁の全閉の状態を示し、「1」は弁の全開の状態を示す。
図2に示すように、TCDB22には、例えば弁などのプラント機器の動作がステップ毎に定義されたプラント機器の動作状態を示す定義情報が記憶されている。図中「0」は弁の全閉の状態を示し、「1」は弁の全開の状態を示す。
例えばA弁はステップ1、2では「0」→「0」(変化なし)、ステップ3では「0」→「1」に変わり、B弁はステップ1では「1」→「1」(変化なし)、ステップ2では「1」→「0」に変わり、ステップ3では「0」→「0」(変化なし)、C弁はステップ1では「1」→「0」に変わり、ステップ2、3では「0」→「0」(変化なし)という動作すべき制御シーケンスが示されている。
画面制御部23はプラント機器の動作状態の定義情報をTCDB22から読み出してタイミングチャート22aを生成する。なおTCDB22に予め図2に示したタイミングチャート22a自体を記憶していてもよい。
次に、図3を参照してこのプラント監視制御システムの動作を説明する。
プラントでは、現場に設置されている弁などのプラント機器に設けられている各種センサにより、プラント機器の動作状態(弁の場合は開、閉など)や処理媒体の情報(温度や流量など)が計測または検知され、計測または検知された信号が制御装置10に入力されている。
プラントでは、現場に設置されている弁などのプラント機器に設けられている各種センサにより、プラント機器の動作状態(弁の場合は開、閉など)や処理媒体の情報(温度や流量など)が計測または検知され、計測または検知された信号が制御装置10に入力されている。
制御装置10は計測または検知された信号を基に各プラント機器毎に機器の動作状態を示す信号またはタイミングチートを生成し運転支援を行っているPC20に出力している。
ここで、監視員の操作により入力装置30からPC20に対して信号の取り込みが指示されると(図3のステップS101)、PC20では、一致判定部24が、制御装置10から入力される実際の機器の動作状態を示す信号11または実際のタイミングチャートを受け取り、TCDB22に記憶されているプラント機器の動作状態の定義情報を読み出して、定義情報からタイミングチャート22a(図2参照)を生成し、これにより制御装置10からの実際のタイミングチャートとTCDB22からの定義されたタイミングチャートとの2つのタイミングチャートを取得する(ステップS102)。
続いて、一致判定部24は取得した2つのタイミングチャートを比較し、各機器のステップ毎の動作が一致しているか否かを判定する(ステップS103)。
この判定の結果、ステップ毎に2つのチャートが一致している場合(ステップS103のYes)、一致判定部24は一致(OK)と判定し(ステップS104)、チャートが異なる場合(ステップS103のNo)は不一致(NG)と判定し(ステップS105)、それぞれの判定結果を画面制御部23に出力する。
画面制御部23は、一致判定部24より入力された判定結果(工程毎のOK、NG)と、制御装置10から入力されたプラント機器のタイミングチャートとを受け取ると、TCDB22からプラント機器の動作状態を示す定義情報を取り込み、定義情報を基にプラント機器の動作状態を示すタイミングチャート22aを他のチャートとは異なる線種または線色で生成する。
そして、画面制御部23は、生成した異なる線種または線色の2つのタイミングチャートどうしを重畳させて(重ね合わせて)、一致・不一致の判定結果の識別情報(アイコンなど)を挿入したチャート画面であるシーケンス制御監視画面41を生成し(ステップS106)、モニタ40へ出力し、モニタ40にシーケンス制御監視画面41を表示させる。
シーケンス制御監視画面41には、図1のモニタ40の部分に示されているように、プラント機器毎の名称のアイコン42と、それぞれのアイコン42の横に各プラント機器の動作シーケンスを示す線グラフ44、45と、処理ステップの切り替え位置を示す縦線43a〜43cと、ステップ毎の判定結果の識別用のアイコン46(「OK」または「NG」など)が色や線種を変えて重ねて示される。
例えばA弁のアイコン41の横に示されている線グラフ44、45のうち実線の線グラフ44はA弁が動作すべきタイミングチャート22aであり、破線の線グラフ45はA弁が実際に動作している状態を示すタイミングチャートである。
なお、図1では2つのチャートを分かり易くするために上下に若干ずらして示しているが、同色で線種のみを変えたチャートの場合はこのようにずらして表示してもよい。
監視員は、モニタ40に表示されたシーケンス制御監視画面41を見るだけで、実際の機器の動作が予め設定された制御シーケンスの通りに進んでいるかどうかを一目で判断することができる。
また一致判定部24が2つのチャートの一致・不一致を判定した結果、実際の機器の動作が制御シーケンスと一致しない場合は、シーケンス制御監視画面41上でステップ毎に「NG」などの警告表示が行われるので、監視員は、どのステップで異常が起きているかをすぐに判断でき、異常対応を迅速に行うことができる。
監視員が、入力装置30を操作して印刷指示を行うことで、画面制御部23は現在のシーケンス制御監視画面41を印刷制御部25に送り、印刷制御部25によりプリンタ50に出力され、シーケンス制御監視画面41が用紙に印字される。
このようにこの第1実施形態によれば、予め定義されているプラント機器の動作状態を示すタイミングチャートと、制御装置10より入力される実際のプラント機器の動作状態を示すタイミングチャートとを重ねて表示したシーケンス制御監視画面41をモニタ40に表示することで、監視員は、実際のプラント機器の動作が予め設定された制御シーケンスの通りに進んでいるかどうかを一目で確認でき、また互いのチャートのステップ毎の動作が不一致の場合は同画面41の該当ステップの縦線43a〜43cの位置に「NG」などのアイコン46で警告表示するので、見落としや判定間違いを起こすこともなくなる。
(第2実施形態)
次に図4を参照して第2実施形態のプラント監視制御システムを説明する。図4は第2の実施形態のプラント監視制御システムの構成を示す図である。なお上記第1実施形態と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
次に図4を参照して第2実施形態のプラント監視制御システムを説明する。図4は第2の実施形態のプラント監視制御システムの構成を示す図である。なお上記第1実施形態と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
図4に示すように、PC20は、過去データベース26(以下「過去DB26」と称す)を有する。この過去DB26には過去に画面制御部23により処理された情報(以下「動作履歴情報」と称す)が格納(記憶)されている。つまり過去DB26は過去に動作したプラント機器の動作状態の情報またはこの情報から生成したタイミングチャート(第3タイミングチャート)が保存された過去情報記憶部である。動作履歴情報としては、図2に示した機器のステップ毎の動作状態を示す「0」、「1」などの動作情報の他、タイミングチャートそのものでもよい。
続いて第2実施形態のプラント監視制御システムの動作を説明する。
一致判定部24は、制御装置10から入力された実際のプラント機器の動作を示すタイミングチャートと、TCDB22に記憶されているプラント機器が動作すべき定義情報またはタイミングチャートを取り込み、機器の動作状態、切り替わりのタイミングが一致しているか否かを判定し、判定結果を画面制御部23に出力する。
一致判定部24は、制御装置10から入力された実際のプラント機器の動作を示すタイミングチャートと、TCDB22に記憶されているプラント機器が動作すべき定義情報またはタイミングチャートを取り込み、機器の動作状態、切り替わりのタイミングが一致しているか否かを判定し、判定結果を画面制御部23に出力する。
画面制御部23は、一致判定部24から入力された判定結果と、制御装置10より入力されたプラント機器のタイミングチャートと、TCDB22に記憶されているプラント機器が動作すべき定義情報またはタイミングチャートを取り込み、互いのチャートを重ね合わせて、過去DB26に動作履歴情報として記憶する。
過去DB26には重ね合わせた結果のタイミングチャートを保存してもよく、それぞれ別々のタイミングチャートを保存し、必要に応じて指定されたチャートだけを読み出すようにしてもよい。
監視員が入力装置30に対して行った動作履歴情報の読み出し操作により、画面制御部23は過去DB26に記憶された動作履歴情報を過去DB26から読み出す。
そして画面制御部23は、過去DB26から読み出した動作履歴情報(過去の処理のタイミングチャート)と、制御装置10から入力されているプラント機器の現在(実際)のタイミングチャートと、TCDB22に記憶されているプラント機器が動作すべき定義情報またはタイミングチャートを取り込み、これらのチャートを重ね合わせて、一致・不一致の判定結果のアイコン46を挿入したシーケンス制御監視画面41を生成し、モニタ40に表示する。
これにより、シーケンス制御監視画面41には、プラント機器が動作すべきタイミングチャート44(実線)と、プラント機器の現在(実際)のタイミングチャート45(鎖線)と、過去の動作履歴のタイミングチャート47(一点鎖線)とが表示される。
動作履歴のタイミングチャート47は特定の機器だけを指定して表示してもよく、すべての機器に表示してもよい。また3つのタイミングチャート44、45、47の中から選択した2つを表示してもよい。
このようにこの第2実施形態によれば、監視員は、過去に処理されたプラント機器の動作履歴のタイミングチャート47と、現在、制御装置10より入力されるプラント機器のタイミングチャート45とを同一画面上に表示させるので、監視員はその画面を見るだけで過去と現在とを比較しながら監視を行うことが可能となる。また過去および現在のプラント機器の動作状態をチャートのまま印字することで、紙面で確認することができる。
(第3実施形態)
次に図5を参照して第3実施形態のプラント監視制御システムを説明する。図5は第3実施形態のプラント監視制御システムの構成を示す図である。なお上記第1および第2実施形態と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
次に図5を参照して第3実施形態のプラント監視制御システムを説明する。図5は第3実施形態のプラント監視制御システムの構成を示す図である。なお上記第1および第2実施形態と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
図5に示すように、第3実施形態のプラント監視制御システムはプラント機器の設置現場に設置された現場カメラ60を備える。現場カメラ60は例えば定点カメラである。
プラント機器が例えば弁などであれば、現場カメラ60は弁の開閉の動きを撮像するように設置される。現場カメラ60はプラント機器を撮像した映像信号を画面制御部23へ出力する。画面制御部23は入力装置1からの表示指示を受けて現場カメラ60から出力されたプラント機器の映像をシーケンス制御監視画面41に出力する。
続いて、この第3実施形態のプラント監視制御システムの動作を説明する。
この場合、第1実施例と同様に2つのタイミングチャート44、45を重ね合わせたシーケンス制御監視画面41をモニタ40に表示する。
この場合、第1実施例と同様に2つのタイミングチャート44、45を重ね合わせたシーケンス制御監視画面41をモニタ40に表示する。
ここで、監視員が、タイミングチャートどうしの重なり具合の違いを見て、またはアイコン46の「NG」の表示を見て、あるステップにおけるプラント機器の動作がおかしいと思った場合、そのシーケンス制御監視画面41のプラント機器の名称のアイコン42にカーソルを合わせて、ダブルクリックなどの入力装置30操作を行うと、画面制御部23はシーケンス制御監視画面41の所定の位置(画面左下の空きスペースなど)に、該当するプラント機器を撮像している現場カメラ60の映像48をポップアップ表示する(図5のシーケンス制御監視画面41参照)。
このようにこの第3実施形態によれば、監視員が所望のプラント機器のアイコン42を選択操作することにより、画面制御部23が現場カメラ60により撮像された該当機器の動作状態の映像48をシーケンス制御監視画面41に出力するので、監視員は現場に行くことなく、現場監視をシーケンス制御監視画面41上で行うことができる。
(第4実施形態)
次に図6を参照して第4実施形態のプラント監視制御システムを説明する。図6は第4実施形態のプラント監視制御システムの構成を示す図である。なお上記第1乃至第3実施形態と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
次に図6を参照して第4実施形態のプラント監視制御システムを説明する。図6は第4実施形態のプラント監視制御システムの構成を示す図である。なお上記第1乃至第3実施形態と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
図6に示すように、第4実施形態のプラント監視制御システムはシミュレーションデータベース33(以下「SIMDB33」と称す)と模擬部34とを備える。
SIMDB33には実際のプラント機器の動作を模擬するための模擬データ(模擬情報)が記憶されている。模擬部34はSIMDB33から読み出した模擬データを用いてプラント機器の動作を模擬し、制御装置10から入力されるプラント機器の動作状態の信号11と同等の信号またはプラント機器の動作状態を模擬した第4タイミングチャート(以下「模擬チャート」と称す)を生成し画面制御部23に出力する。
画面制御部23は定義情報から生成した第1タイミングチャート、実際のプラント機器からの第2タイミングチャートおよび模擬チャート49のうち少なくとも2つのタイミングチャートを重畳したシーケンス制御監視画面41を出力する。
続いて、この第4実施形態のプラント監視制御システムの動作を説明する。
模擬部34は、制御装置10より入力されたプラント機器の動作状態の信号11と、SIMDB33に記憶されている模擬データを取り込み、制御装置10より入力される実際のプラント機器の動作状態を示すタイミングチャートとSIMDB309から読み出し生成した模擬チャートとを画面制御部23に出力する。
模擬部34は、制御装置10より入力されたプラント機器の動作状態の信号11と、SIMDB33に記憶されている模擬データを取り込み、制御装置10より入力される実際のプラント機器の動作状態を示すタイミングチャートとSIMDB309から読み出し生成した模擬チャートとを画面制御部23に出力する。
画面制御部23は模擬部34から入力されたタイミングチャート(実際のタイミングチャートと模擬チャート)と、TCDB22から取り込んだプラント機器の動作状態の定義情報から生成したタイミングチャートとの3つのタイミングチャート44、45、49を重ね合わせたシーケンス制御監視画面41を生成しモニタ40へ出力する。
この例では、シーケンス制御監視画面41のC弁にだけ模擬チャート49(2点鎖線)を表示させている。またこの例では、実際にプラント機器から得られたタイミングチャート45を表示しているが、実際のデータがない状態でTCDB22から読み出したプラント機器が動作すべきタイミングチャート44と模擬チャート49とを表示してもよい。
また実際にプラント機器から得られた動作状態のタイミングチャート45のあるステップのチャートに模擬チャート49の部分を上書きして機器の一部のステップの動作を変化させた合成チャートを表示し、チャートが不一致となる状態を作り出すようにしてもよい。
さらにこの例に上述した実施形態の一致判定部24を追加し、動作タイミングの一致・不一致を判定し不一致の場合に警報のアイコンを出力するようにしてもよい。
このようにこの第4実施形態によれば、PC20の内部でプラント機器の動作を模擬した模擬チャート49を生成し画面制御部23に出力することで、実際のプラント機器が動作できない状態であっても実際のプラント機器の動作と同等のタイミングチャートを重ね合わせて他のタイミングチャートと比較することができるようになり、例えば試験員による運転訓練などを行うことができる。
以上少なくとも一つの実施形態によれば、プラント機器の動作状態の監視業務を効率的にかつ機器の動作判定を正しく行うことができる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また上記実施形態に示した各構成要素を、コンピュータのハードディスク装置などのストレージにインストールしたプログラムで実現してもよく、また上記プログラムを、コンピュータ読取可能な電子媒体:electronic mediaに記憶しておき、プログラムを電子媒体からコンピュータに読み取らせることで本発明の機能をコンピュータが実現するようにしてもよい。電子媒体としては、例えばCD−ROM等の記録媒体やフラッシュメモリ、リムーバブルメディア:Removable media等が含まれる。さらに、ネットワークを介して接続した異なるコンピュータに構成要素を分散して記憶し、各構成要素を機能させたコンピュータ間で通信することで実現してもよい。
10…制御装置、20…コンピュータ(PC)、22…タイミングチャートデータベース(TCDB)、23…画面制御部、24…一致判定部、25…印刷制御部、26…過去データベース(過去DB)、30…入力装置、33…シミュレーションデータベース(SIMDB)、34…模擬部、40…モニタ、50…プリンタ、60…現場カメラ。
Claims (6)
- 監視対象のプラント機器が工程毎に動作すべき状態を示す定義情報が記憶された定義情報記憶部と、
前記定義情報記憶部から読み出した定義情報を基に生成した第1タイミングチャートと、実際に動作している前記プラント機器から得られた情報を基に生成した第2タイミングチャートとを工程毎に重ね合わせたチャート画面を出力する画面制御部と
を備えた運転支援装置。 - 前記第1タイミングチャートと前記第2タイミングチャートとを比較し、前記プラント機器の動作が工程毎に一致するか否かを判定し、判定結果を前記チャート画面に出力する一致判定部を備えた請求項1に記載の運転支援装置。
- 過去に動作したプラント機器の動作状態を示す第3タイミングチャートが保存された過去情報記憶部を備え、
前記画面制御部は、
前記第1タイミングチャート、前記第2タイミングチャートおよび前記過去情報記憶部から読み出した第3タイミングチャートのうち少なくとも2つのタイミングチャートを重畳したチャート画面を出力する請求項1または2に記載の運転支援装置。 - 前記プラント機器の設置現場に設置され、前記プラント機器を撮像した映像信号を出力するカメラを備え、
前記画面制御部は、
表示指示を受けて前記カメラから出力されたプラント機器の映像を前記チャート画面に出力する請求項1乃至請求項3いずかれ1項に記載の運転支援装置。 - 前記プラント機器の動作を模擬するための模擬情報が保存された模擬情報記憶部と、
前記模擬情報記憶部から読み出した模擬情報を用いて前記プラント機器の動作を模擬した第4タイミングチャートを生成する模擬部とを備え、
前記画面制御部は、
前記第1タイミングチャート、前記第2タイミングチャートおよび前記第4タイミングチャートのうち少なくとも2つのタイミングチャートを重畳したチャート画面を出力する請求項1に記載の運転支援装置。 - 監視対象のプラント機器が工程毎に動作すべき状態を示す定義情報を記憶し、
記憶した前記定義情報を基に生成した第1タイミングチャートと、実際に動作している前記プラント機器から得られた情報を基に生成した第2タイミングチャートとを工程毎に重ね合わせたチャート画面を出力する
運転支援装置における運転支援方法。
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WO2019180801A1 (ja) * | 2018-03-20 | 2019-09-26 | 三菱電機株式会社 | 表示装置、表示システム、および表示画面生成方法 |
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WO2019180801A1 (ja) * | 2018-03-20 | 2019-09-26 | 三菱電機株式会社 | 表示装置、表示システム、および表示画面生成方法 |
JPWO2019180801A1 (ja) * | 2018-03-20 | 2020-04-23 | 三菱電機株式会社 | 表示装置、表示システム、および表示画面生成方法 |
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