JP2014044507A - 帳票試験装置および帳票試験方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】帳票試験に要する工数を削減し、試験に要する労力を低減すること。
【解決手段】帳票試験装置2において、帳票データ取得部291は、計測値を模擬した試験用計測値に基づき事前に生成された試験用の帳票から、出力位置に埋め込まれた値を抽出して帳票データとして取得する。試験用計測値取得部293は、試験用計測値を取得する。判定用基準値設定部295は、試験用計測値を用いて演算処理を行い、演算処理結果を判定用基準値として設定する。帳票正誤判定部297は、帳票データの値が判定基準値と一致するか否かによって、帳票項目値に定義された演算内容の正誤、および帳票項目値とその出力位置との関連付けの正誤を判定する。
【選択図】図2
【解決手段】帳票試験装置2において、帳票データ取得部291は、計測値を模擬した試験用計測値に基づき事前に生成された試験用の帳票から、出力位置に埋め込まれた値を抽出して帳票データとして取得する。試験用計測値取得部293は、試験用計測値を取得する。判定用基準値設定部295は、試験用計測値を用いて演算処理を行い、演算処理結果を判定用基準値として設定する。帳票正誤判定部297は、帳票データの値が判定基準値と一致するか否かによって、帳票項目値に定義された演算内容の正誤、および帳票項目値とその出力位置との関連付けの正誤を判定する。
【選択図】図2
Description
本発明は、水処理プラント内で計測された計測値をもとに帳票項目値を出力する帳票の試験を行う帳票試験装置および帳票試験方法に関する。
浄水場や下水処理場等の水処理プラントでは、その運用上管理が必要なデータ、例えば水処理プラント内における処理水の流量や水位といった値を計測・演算処理し、日報や月報、年報等の帳票として出力している。
ここで、帳票を生成し出力するための技術としては、これまでに様々なものが開示されている。例えば、特許文献1には、日報帳票を作成するとともに、日報の集計データから月報帳票を作成する技術が開示されている。また、特許文献2には、表計算アプリケーションを用いて帳票データベースを作成する技術が開示されている。また、特許文献3には、帳票項目およびその演算内容の定義をもとに、帳票の表示に使用する帳票ロジックデータを生成する技術が開示されている。
このような帳票は、一般に、帳票項目値とその帳票内における出力位置との関連付けを定義した帳票フォーマットに従って生成される。また、帳票項目値には必要に応じて演算内容が定義され、帳票生成時においてその演算内容に従って演算処理が行われる。したがって、前述の演算内容の定義が誤っていると帳票項目値として誤った値を出力する不具合が生じ、あるいは前述の関連付けの定義が誤っていると帳票項目値が帳票内の出力すべき位置に正しく出力されない不具合が生じる。このため、実際の運用に先立って帳票項目値が正しいかどうかや帳票項目値の出力位置が正しいかどうかを確認し、誤っていればその定義を修正する作業(帳票試験)が必要となる。従来の帳票試験は、例えば、出力位置の正誤を見た目に判別し易いよう、帳票試験用に各帳票項目値として一定の値を連続的に入力することで帳票を生成・出力し、これを試験者が目視によって確認することで行っていた。
しかしながら、帳票内の全ての出力位置を目視によって確認し、帳票項目値が正しい値で正しい出力位置に出力されているかを確認する作業は煩雑であり、帳票項目値の数も多いためその作業には時間を要する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、帳票試験に要する工数を削減し、試験に要する労力を低減することができる帳票試験装置および帳票試験方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる帳票試験装置は、水処理プラント内で計測された計測値をもとに帳票項目値を出力する帳票の帳票試験装置であって、前記帳票は、事前に定義された演算内容に従って前記計測値を演算処理して前記帳票項目値を算出し、帳票項目値と該帳票項目値の当該帳票内における出力位置との関連付けが事前に定義された帳票フォーマットに従って前記帳票項目値を該当する出力位置に埋め込むことで生成されるものであり、前記計測値を模擬した試験用計測値に基づき事前に生成された試験用の帳票から、前記出力位置に埋め込まれた値を抽出して帳票データとして取得する帳票データ取得手段と、前記試験用計測値を取得する試験用計測値取得手段と、前記試験用計測値を用いて前記演算処理を行い、演算処理結果を判定用基準値として設定する設定手段と、前記帳票データの値が前記判定基準値と一致するか否かによって、前記帳票項目値に定義された前記演算内容の正誤、および前記帳票項目値と前記出力位置との前記関連付けの正誤を判定する判定手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる帳票試験装置は、上記発明において、前記演算処理は、前記計測値の所定期間毎の積算値、差分値、平均値、最大値、および最小値のうちの少なくともいずれか1つを算出する処理を含むことを特徴とする。
ここで、所定期間毎とは、例えば、1時間毎等の時間間隔毎、日毎、月毎、年毎等を含む。
また、本発明にかかる帳票試験方法は、水処理プラント内で計測された計測値をもとに帳票項目値を出力する帳票の帳票試験方法であって、前記帳票は、事前に定義された演算内容に従って前記計測値を演算処理して前記帳票項目値を算出し、帳票項目値と該帳票項目値の当該帳票内における出力位置との関連付けが事前に定義された帳票フォーマットに従って前記帳票項目値を該当する出力位置に埋め込むことで生成されるものであり、前記計測値を模擬した試験用計測値に基づき試験用の帳票を生成する試験用帳票生成工程と、前記試験用の帳票から、前記出力位置に埋め込まれた値を抽出して帳票データとして取得する帳票データ取得工程と、前記試験用計測値を取得する試験用計測値取得工程と、前記試験用計測値を用いて前記演算処理を行い、演算処理結果を判定用基準値として設定する設定工程と、前記帳票データの値が前記判定基準値と一致するか否かによって、前記帳票項目値に定義された前記演算内容の正誤、および前記帳票項目値と前記出力位置との前記関連付けの正誤を判定する判定工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、帳票項目値に定義された演算内容の正誤、および帳票項目値とその帳票内における出力位置との関連付けの正誤を自動的に判定することができるので、帳票試験に要する工数を削減し、試験に要する労力を低減することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明の帳票試験装置および帳票試験方法を実施するための形態について説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
図1は、本実施の形態の帳票試験装置2を適用した監視制御システム1の全体構成例を示すブロック図である。監視制御システム1は、浄水場や下水処理場等の水処理プラントに設けられ、水処理プラントの状態等を監視し制御するためのものであって、図1に示すように、監視制御システム1が監視制御対象とする対象機器11、コントローラ131,133、サーバ15、監視装置17、帳票装置19、帳票試験装置2を含む。この監視制御システム1では、コントローラ131,133とサーバ15とが制御LAN31によって接続される一方、監視装置17と帳票装置19と帳票試験装置2とサーバ15とが情報LAN33によって接続されており、コントローラ131,133と、監視装置17と、帳票装置19と、帳票試験装置2とがサーバ15を介して互いにデータを送受可能に構成されている。
ここで、サーバ15、監視装置17、帳票装置19、および帳票試験装置2は、CPU、メインメモリ等の主記憶装置、ハードディスクや各種記憶媒体等の外部記憶装置、通信装置、表示装置や印刷装置等の出力装置、入力装置、各部を接続し、あるいは外部入力を接続するインターフェース装置等を備えた公知のハードウェア構成で実現でき、例えば、サーバコンピュータやワークステーション、パソコン等の汎用コンピュータを利用することができる。
対象機器11は、水処理プラント内に設置される各種機器であり、水処理プラント内の適所に配置されて例えば処理水の流量や水位、圧力、温度等を計測する各種の計測機器11−1、水処理プラント内に設置されるバルブやポンプといった各種の機器11−2等を含む。本実施の形態では、これら計測機器11−1や機器11−2を包括して「対象機器11」と呼ぶ。計測機器11−1は、その計測値を例えば1秒毎等の所定のタイミングでコントローラ131に出力する。また、機器11−2は、コントローラ131の制御の下で動作する。なお、監視制御システム1が監視制御対象とする計測機器11−1や機器11−2は1つに限らず、複数の場合を含む。
コントローラ131は、監視制御対象の対象機器11である計測機器11−1や機器11−2の各々と接続される。このコントローラ131は、計測機器11−1から所定タイミング毎に入力される計測値をサーバ15に出力する。また、コントローラ131は、計測機器11−1から入力された計測値等をもとに機器11−2の動作制御を行い、あるいはサーバ15から転送される監視装置17からの操作指示に従って機器11−2の動作制御を行う。なお、コントローラ133は、コントローラ131の負荷を分散するために並列配置されたものであり、コントローラ131と同様の機能を有する。
サーバ15は、コントローラ131から随時入力される計測値や積算値を蓄積・保存する。具体的には、サーバ15は、計測機器11−1が所定タイミング毎に計測した処理水の流量、水位、圧力、温度等の計測値を蓄積・保存するとともに、これら計測値の積算値を所定タイミング毎に算出して蓄積・保存する。また、サーバ15は、監視装置17から操作指示が入力された場合に、この操作指示をコントローラ131に転送する処理を行う。
監視装置17は、例えば水処理プラント内の処理水の流量や水位、圧力、温度等を監視するためのものである。この監視装置17は、前述のようにサーバ15が蓄積・保存する計測値の全部または一部、具体的には、計測値のうちの水処理プラントを運用する上で監視が必要なものを監視制御項目値として取得する。そして、監視装置17は、取得した監視制御項目値を画面表示してオペレータに提示するとともに、この監視制御項目値を例えば閾値処理して異常を判定し、異常と判定した場合に警報の出力を行う。警報の出力は、監視装置17に画面表示することで行ってもよいし、水処理プラント内の適所に配置したスピーカから警報音を出力する構成としてもよい。また、監視装置17は、随時オペレータによる操作指示の入力を受け付けており、入力された操作指示をサーバ15に出力する。その他、監視装置17は、前述のようにサーバ15が蓄積・保存する積算値を適宜取得し、計測値の例えば時系列変化等をトレンド表示する処理等を行う。
帳票装置19は、例えば水処理プラント内の処理水の流量や水位、圧力、温度等を管理するためのものである。この帳票装置19は、サーバ15が蓄積・保存する計測値の全部または一部、具体的には、計測値のうちの水処理プラントを運用する上で管理が必要なものあるいはこれを算出するのに用いるものを取得し、取得した計測値を用いて帳票を生成・出力する。
ここで、帳票は、計測機器11−1が所定タイミング毎に計測した処理水の流量、水位、圧力、温度等の計測値、あるいは、これら計測値の所定期間毎、例えば時刻毎や日毎、月毎、年毎等の積算値、差分値、平均値、最大値、最小値といった演算値を帳票項目値とし、これら帳票項目値を例えば時刻毎、日毎、月毎、年毎等の帳票項目値を1つのシートにまとめて、あるいはいくつかのシートに分けて出力する日報、月報、年報等で構成される。演算値である帳票項目値については各々に演算内容が定義され、帳票の生成に際しては、サーバ15から取得した計測値を用い、定義された演算内容に従って計測値を演算処理することで帳票項目値を算出する。
そして、帳票は、監視制御システム1の仕様等をもとに事前に作成される帳票フォーマットに従って生成・出力される。具体的には、帳票フォーマットは、例えば、マイクロソフト社のエクセル(登録商標)等を用い、シート毎に見出しや該当するシート内に出力する帳票項目値の項目名、その出力位置、フォント、罫線等を設定して帳票のレイアウトを定義するとともに、帳票項目値の出力位置にその帳票項目値を関連付けるためのバッファ定義番号を設定することで作成される。バッファ定義番号は、事前に帳票項目値毎に定義される帳票バッファ定義を識別するための識別番号であり、各帳票バッファ定義は、例えば、計測値である帳票項目値については該当する計測値の帳票装置19内における格納場所を指定し、演算値である帳票項目値については計測値の格納場所と演算子とを組み合わせて演算内容を指定したものである。すなわち、本実施の形態では、帳票バッファ定義によって帳票項目値の演算内容を定義し、帳票フォーマットにおいて帳票項目値の出力位置にバッファ定義番号を設定することで帳票項目値とこの帳票項目値の帳票内における出力位置との関連付けを定義する。そして、帳票装置19は、この帳票フォーマットに従い、サーバ15から取得した帳票項目値を該当する帳票フォーマット内の出力位置に埋め込むことで帳票を生成し、出力する。帳票の出力は、表示装置に対する表示処理、印刷装置に対する印刷処理、情報記憶媒体に対する保存処理等によって行う。
帳票試験装置2は、帳票装置19による帳票出力が正しく行われているか否かの試験(帳票試験)を行うためのものである。この帳票試験装置2は、監視制御システム1の実際の運用時において必須の構成ではなく、監視制御システム1を納品する前に行われるテスト段階で情報LAN33に接続されていればよいため、帳票出力が正しいことが確認された後は適宜情報LAN33から外してよい。なお、専用の帳票試験装置2を用意しなくても、例えば監視装置17や帳票装置19等の監視制御システム1を構成する装置に以下説明する必要な構成を組み込むことでその機能を実現することも可能である。
図2は、帳票試験装置2の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、帳票試験装置2は、入力部21と、表示部23と、通信部25と、記憶部27と、各部を制御する制御部29とを含む。
入力部21は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、スイッチ等の各種入力装置によって実現されるものであり、操作入力に応じた入力信号を制御部29に出力する。表示部23は、各種画面を表示するLCDやELディスプレイ、CRTディスプレイ等の表示装置によって実現されるものであり、制御部29から入力される表示信号をもとに各種画面を表示する。通信部25は、図1に示した情報LAN33を介して外部(例えば帳票装置19やサーバ15)とのデータ通信を行う。この通信部25は、モデムやTA、通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現される。
記憶部27は、更新記憶可能なフラッシュメモリ等のROMやRAMといった各種ICメモリ、内蔵あるいはデータ通信端子で接続されたハードディスク、DVD−ROM等の情報記憶媒体およびその読取装置等によって実現されるものである。この記憶部27には、帳票試験装置2を動作させ、この帳票試験装置2が備える種々の機能を実現するためのプログラムや、このプログラムの実行中に使用されるデータ等が事前に保存され、あるいは処理の都度一時的に保存される。
制御部29は、CPU等で実現され、入力部21から入力される入力信号、通信部25から入力される外部からのデータ、記憶部27に保存されるプログラムやデータ等をもとに、帳票試験装置2を構成する各部への指示やデータの転送等を行って帳票試験装置2の動作を制御する。この制御部29は、帳票データ取得手段としての帳票データ取得部291と、試験用計測値取得手段としての試験用計測値取得部293と、設定手段としての判定用基準値設定部295と、判定手段としての帳票正誤判定部297とを含む。
上記したように、帳票装置19は、事前に演算内容が定義された帳票項目値については、この演算内容に従って計測値を演算処理することで帳票項目値を算出するが、この演算内容が誤っていると(すなわち帳票バッファ定義が誤っていると)、帳票項目値が正しい値で出力されない事態が生じ、問題である。加えて、帳票装置19は、事前に作成される帳票フォーマットに従って帳票を生成し出力するが、この帳票フォーマットにおいて帳票項目値とその出力位置との関連付けの定義が誤っていると(すなわち帳票フォーマットにおけるバッファ定義番号の設定が誤っていると)、ある帳票項目値を出力すべき位置に別の帳票項目値が出力されたり、異なる場所で同種の値を計測しているような場合であって、この場所別の計測値を帳票項目値として別個のシートに出力するような場合において、ある場所の帳票項目値が別の場所用のシートに出力されるといった事態が生じ、問題となる。したがって、帳票試験では、帳票項目値が正しい値で、かつ帳票内の出力すべき位置に正しく出力されているか、具体的には、演算値である帳票項目値に演算内容が正しく定義されているかどうかを確認するとともに帳票項目値とその出力位置との関連付けが正しく定義されているかを確認し、誤っていれば帳票バッファ定義や帳票フォーマットにおけるバッファ定義番号の設定を修正する。
ところで、監視制御システム1のテスト段階では、計測機器11−1の計測値を模擬してランダムに変化させた試験用のデータ(試験用計測値)を1秒毎等の所定タイミング毎にコントローラ133に入力し、監視制御システム1の各部が連動して監視制御対象の対象機器11を適正に監視・制御できるか等を確認するシーケンス試験が行われる。そして、このシーケンス試験では、帳票装置19による試験用の帳票(試験用計測値をもとにした帳票)の生成・出力も行われる(試験用帳票生成工程)。しかしながら、前述のような試験用の帳票を参照し、帳票項目値の出力位置が正しく定義されているかを目視によって確認する作業は非常に煩雑であり、多大な労力と時間を要する。帳票項目値の数は膨大であり、加えて、帳票項目値が演算値の場合はその値が正しいかどうかが一目には判別し難いためである。
そこで、本実施の形態の帳票試験装置2は、シーケンス試験の過程で帳票装置19が生成・出力した試験用の帳票を利用し、帳票項目値に定義された演算内容の正誤、および帳票項目値とその出力位置との関連付けの正誤を自動的に判定する処理(帳票試験処理)を行う。
先ず、図3および図4を参照し、計測機器11−1が異なる8箇所に配置された8台の流量計の場合であって、これら8台の流量計が各々計測する例えば1秒毎の処理水の流量(No.1流量〜No.8流量)の1時間毎の平均値を帳票項目値とした日報を出力する場合を例に挙げ、帳票試験処理の原理について説明する。
図3は、本例においてシーケンス試験の過程で帳票装置19によって生成・出力される対象期間内の試験用の日報から抽出した帳票データを示す図である。本例において、日報は、例えば1日分のNo.1流量〜No.8流量の1時間毎の平均値の各々を時系列順に並べて一覧表形式で出力するものである。帳票試験装置2は、対象期間(図3では2012/01/01〜2012/01/20)の日報の出力位置に埋め込まれた値を時系列順に抽出することで帳票データを取得する。
一方、図4(a)は、シーケンス試験の過程でサーバ15に蓄積・保存される1秒毎のNo.1流量〜No.8流量の試験用計測値を示し、図4(b)は、図4(a)に示す1秒毎のNo.1流量〜No.8流量の試験用計測値をもとに設定される判定用基準値を示す図である。本例では、帳票試験装置2は、サーバ15から取得した1秒毎のNo.1流量〜No.8流量の試験用計測値を用いてその1時間毎の平均値を算出する演算処理を行い、得られた演算処理結果を時系列順に並べて判定用基準値とする。
ここで、帳票データの各値は、帳票装置19が、1秒毎のNo.1流量〜No.8流量の試験用計測値の各々を用い、その1時間毎の平均値を算出する演算処理を行って得た演算値である。一方、判定用基準値は、帳票試験装置2が同じ1秒毎のNo.1流量〜No.8流量の試験用計測値をサーバ15から取得し、その1時間毎の平均値として設定したものである。したがって、帳票バッファ定義において演算内容が正しく指定されており、加えて日報の帳票フォーマットにおいて帳票項目値の出力位置に該当する帳票項目値のバッファ定義番号が正しく設定されていれば、帳票データの値と判定用基準値とはその並び順に一致する。例えば、帳票データのNo.1流量の最上段の値D11は、No.1流量の最上段の判定用基準値D21と一致するはずであり、図3と図4(b)においてその値「90」は一致している。一方、帳票データにおけるNo.2流量の各値D13は、No.2流量の判定用基準値の各値D23と一致していない。この場合、帳票バッファ定義においてNo.2流量の平均値の演算内容が正しく指定されていないか、あるいは日報の帳票フォーマットにおいてNo.2流量の平均値の出力位置にNo.2流量の平均値のバッファ定義番号が正しく設定されていないと判定できる。ここで、演算内容が正しく指定されていない場合としては、参照する計測値の格納場所が誤っている場合や、この格納場所と組み合わせる演算子が誤っている場合が挙げられる。
次に、帳票試験処理の具体的な処理手順について説明する。図5は、帳票試験処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、ここで説明する処理は、帳票試験処理を実現するためのプログラムを例えば帳票試験装置2の記憶部27に保存しておき、このプログラムを読み出して実行することで実現できる。
図5に示すように、帳票試験処理では、帳票データ取得部291が、上記したようにシーケンス試験の過程で帳票装置19が生成・出力した試験用の帳票から、その帳票フォーマットの出力位置に埋め込まれた値を抽出して帳票データとして取得する(ステップS1;帳票データ取得工程)。また、試験用計測値取得部293が、シーケンス試験の過程でこのシーケンス試験用にコントローラ131からサーバ15に入力され、サーバ15において蓄積・保存された試験用計測値を取得する(ステップS3;試験用計測値取得工程)。
続いて、判定用基準値設定部295が、ステップS3で取得した試験用計測値を用いて必要な演算処理、具体的には、帳票装置19が帳票項目値とする演算値を算出する際に行う演算処理と同じ演算処理を行って、演算処理結果を判定用基準値として設定する(ステップS5;設定工程)。
そして、帳票正誤判定部297が、ステップS1で取得した帳票データの値とステップS5で設定した判定基準値と比較し、これらが一致するか否かによって帳票項目値に定義された演算内容の正誤、および帳票項目値とその出力位置との関連付けの正誤を判定する(ステップS7;判定工程)。
以上説明した帳票試験処理は、例えばエクセル(登録商標)等の汎用表計算ソフトで提供されているマクロ機能を用いて実現することができる。すなわち、帳票に出力する帳票項目値に応じて必要な試験用計測値をサーバ15から取得してセルに読み込み、読み込んだセル内の試験用計測値に対して必要な演算処理を行うマクロ命令を事前に定義しておく。そして、帳票試験の際に前述のマクロ命令を呼び出すことで、帳票試験処理を行う。
図6は、図3および図4を参照して例示した日報についての帳票試験処理の過程で帳票試験装置2の表示部23に表示される帳票試験画面の一例を示す図である。この帳票試験画面には、図5のステップS3においてサーバ15から取得した試験用計測値の各値が時系列順に各セルに入力されて一覧表形式で表示される。また、この帳票試験画面には、帳票の正誤判定の開始を指示するための帳票判定ボタンB3が配置されている。この帳票判定ボタンB3を押下すると、図5のステップS5およびステップS7の処理が行われ、帳票項目値に定義された演算内容の正誤、および帳票項目値とその出力位置との関連付けの正誤が判定される。
図7は、帳票試験装置2の表示部23に表示される帳票判定結果画面の一例を示す図である。この帳票判定結果画面には、帳票データの各値が時系列順に各セルに入力されて一覧表形式で表示される。この帳票判定結果画面では、帳票項目値とその出力位置との関連付けが誤っていると判定された帳票データの値の表示形態が変更されて識別表示されるようになっている。図7では、例えばセルC4等のように、該当する帳票データの値が入力されているセルの背景色を変更することで識別表示がされている。帳票試験では、試験者は、この帳票判定結果画面において識別表示された帳票データの値から帳票項目値を特定した上で、特定した帳票項目値の帳票バッファ定義を修正し、あるいは帳票フォーマット内の該当する出力位置のバッファ定義番号を修正する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、シーケンス試験の過程で帳票装置19が試験用計測値に基づき帳票フォーマットに従って生成・出力した試験用の帳票を利用し、帳票項目値に定義された演算内容の正誤、および帳票項目値とその出力位置との関連付けの正誤を自動的に判定することができる。そして、判定結果を画面表示して試験者に提示することができる。これによれば、シーケンス試験で用いられる試験用計測値を有効利用して帳票試験を行うことができるので、従来のようにシーケンス試験とは別に帳票試験を行う必要がない。すなわち、帳票項目値として一定の値を連続的に入力することで帳票試験用の帳票を生成・出力する工程が不要となり、シーケンス試験と並行して帳票試験を行うことができる。また、個々の帳票項目値が正しい値で、かつ帳票内の出力すべき位置に正しく出力されているかを目視によって確認していく作業が不要となる。したがって、帳票試験に要する工数を削減し、試験に要する労力を低減することができる。
1 監視制御システム
11 対象装置
11−1 計測機器
11−2 機器
131,133 コントローラ
15 サーバ
17 監視装置
19 帳票装置
2 帳票試験装置
21 入力部
23 表示部
25 通信部
27 記憶部
29 制御部
291 帳票データ取得部
293 試験用計測値取得部
295 判定用基準値設定部
297 帳票正誤判定部
31 制御LAN
33 情報LAN
11 対象装置
11−1 計測機器
11−2 機器
131,133 コントローラ
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19 帳票装置
2 帳票試験装置
21 入力部
23 表示部
25 通信部
27 記憶部
29 制御部
291 帳票データ取得部
293 試験用計測値取得部
295 判定用基準値設定部
297 帳票正誤判定部
31 制御LAN
33 情報LAN
Claims (3)
- 水処理プラント内で計測された計測値をもとに帳票項目値を出力する帳票の帳票試験装置であって、
前記帳票は、事前に定義された演算内容に従って前記計測値を演算処理して前記帳票項目値を算出し、帳票項目値と該帳票項目値の当該帳票内における出力位置との関連付けが事前に定義された帳票フォーマットに従って前記帳票項目値を該当する出力位置に埋め込むことで生成されるものであり、
前記計測値を模擬した試験用計測値に基づき事前に生成された試験用の帳票から、前記出力位置に埋め込まれた値を抽出して帳票データとして取得する帳票データ取得手段と、
前記試験用計測値を取得する試験用計測値取得手段と、
前記試験用計測値を用いて前記演算処理を行い、演算処理結果を判定用基準値として設定する設定手段と、
前記帳票データの値が前記判定基準値と一致するか否かによって、前記帳票項目値に定義された前記演算内容の正誤、および前記帳票項目値と前記出力位置との前記関連付けの正誤を判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする帳票試験装置。 - 前記演算処理は、前記計測値の所定期間毎の積算値、差分値、平均値、最大値、および最小値のうちの少なくともいずれか1つを算出する処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の帳票試験装置。
- 水処理プラント内で計測された計測値をもとに帳票項目値を出力する帳票の帳票試験方法であって、
前記帳票は、事前に定義された演算内容に従って前記計測値を演算処理して前記帳票項目値を算出し、帳票項目値と該帳票項目値の当該帳票内における出力位置との関連付けが事前に定義された帳票フォーマットに従って前記帳票項目値を該当する出力位置に埋め込むことで生成されるものであり、
前記計測値を模擬した試験用計測値に基づき試験用の帳票を生成する試験用帳票生成工程と、
前記試験用の帳票から、前記出力位置に埋め込まれた値を抽出して帳票データとして取得する帳票データ取得工程と、
前記試験用計測値を取得する試験用計測値取得工程と、
前記試験用計測値を用いて前記演算処理を行い、演算処理結果を判定用基準値として設定する設定工程と、
前記帳票データの値が前記判定基準値と一致するか否かによって、前記帳票項目値に定義された前記演算内容の正誤、および前記帳票項目値と前記出力位置との前記関連付けの正誤を判定する判定工程と、
を含むことを特徴とする帳票試験方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012185402A JP2014044507A (ja) | 2012-08-24 | 2012-08-24 | 帳票試験装置および帳票試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012185402A JP2014044507A (ja) | 2012-08-24 | 2012-08-24 | 帳票試験装置および帳票試験方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014044507A true JP2014044507A (ja) | 2014-03-13 |
Family
ID=50395741
Family Applications (1)
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JP2012185402A Pending JP2014044507A (ja) | 2012-08-24 | 2012-08-24 | 帳票試験装置および帳票試験方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014044507A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018067152A (ja) * | 2016-10-19 | 2018-04-26 | 株式会社東芝 | 誤設定検知システム、連携装置及び誤設定検知方法 |
JP2019128836A (ja) * | 2018-01-25 | 2019-08-01 | 株式会社東芝 | 検査装置および検査プログラム |
JP2020080163A (ja) * | 2017-11-01 | 2020-05-28 | 株式会社東芝 | 情報処理装置、情報処理方法及びコンピュータプログラム |
JP2020160953A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | ブラザー工業株式会社 | 印刷装置 |
-
2012
- 2012-08-24 JP JP2012185402A patent/JP2014044507A/ja active Pending
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JP7349063B2 (ja) | 2019-03-27 | 2023-09-22 | ブラザー工業株式会社 | 印刷装置 |
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