JP2016133197A - 座金及び締結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】共回りをより確実に防止するとともに、締結工具からの反力が作業者に伝わらないようにすることができる座金を提供する。【解決手段】座金1は、締結工具4のアウターケース43との係合が可能に構成された係合部12を有し、接触面13側には、締結工具4による締め付けの際のナット3からの軸力を受けて鋼材51に食い込む食込突起14が設けられている。そして、ナット3と鋼材51との締め付けがされた場合に座金1の食込突起14が鋼材51に食い込む部分には、鋼材51と圧接される圧接部を設けるようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、締結工具によって回動により締め付けられる締結部材と被締結部材の間に配設される座金に関するものである。
電動トルクコントロールレンチ等の締結工具を用いて高トルクのねじ止めを実施する場合、該ねじ止めに係る反力が作業者に伝わることを阻止するために、締結工具に一体的に固定された爪部を設け、該爪部を隣接する締結済のボルトやナット等の締結部材の一部(または全部)に当接(または係合)させた状態でねじ止めを行う方法が知られている。この方法では、締結工具の爪部が上記締結済のナット等によって支持されることによって、締結工具の回動方向の動きが阻止されるため、ねじ止めに係る締結工具からの反力が作業者に伝わらないようになっている。
また、上述のようなねじ止めを実施する場合には、座金の共回りを防止することも重要な要素である。座金の共回り防止に関して、締結部材または被締結部材にショットブラスト加工を用いて表面を荒らす方法が知られている。また、特許文献1,2には、別の方法として、座金の片面又は両面に凹凸を設け、締め付けが進んで締結完了が近くなると凸部が潰れる座金が開示されている。さらに、特許文献3には、座金等の螺子類の裏面に食込突起(特許文献1では食込み突子)を突設し、座金等の螺子類の緩みを防止できるようにした螺子類の緩み止め構造が開示されている。
特許第4717055号公報 特開2003−172332号公報 特許第3474341号公報
上述の爪部を設ける方法は、隣接する締結済のナット等の爪部を係止するための部材がねじ止め箇所の近隣にない場合には適用できないという課題がある。また、ショットブラスト加工を行う方法は、被締結部材が硬度の高い素材(例えば、SCM材等の硬度の高い鋼材)の場合、適用することができないという問題がある。また、上記ねじ止めに係る締め付けが終了した後には、座金と被締結部材との接触面の密着性が高いことが望ましいが、この締め付け終了後の密着性が悪くなる場合があるという問題がある。
特許文献1〜3に記載の座金または緩み止め構造は、共回りや螺子類の緩みを防止可能に構成されている一方で、締結工具の反力を受け止め可能に構成されていないため、締め付けに係る反力が作業者に伝わり、高トルクの締め付けを行う場合において、使用者がその反力を支えるのが容易ではない。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その主な目的は、締結部材と被締結部材との締め付けに係る反力が作業者に伝わらないように該反力を受け止めることが可能であり、かつ、座金の共回りがより確実に防止できるように構成された座金を提供することにある。
本発明に係る座金は、外周部にアウターケースと係合する係合部が設けられ、かつ、被締結部材との接触面には、締結工具による締め付け時に被締結部材に食い込んで該被締結部材と圧接される圧接部を有する食込突起が突設されているものである。
すなわち、本発明の第1態様では、締結工具により締め付けられる締結部材と被締結部材との間に配設される座金であって、前記締結工具は、工具本体に一体的に固定されたアウターケースと、該アウターケース内に回動可能に支持され、前記締結部材を回動させて締め付けるインナーケースとを有し、当該座金において、外周部には、前記アウターケースと係合する係合部が設けられ、前記被締結部材との接触面には、前記締結工具による締め付け時に前記被締結部材に食い込んで該被締結部材と圧接される圧接部を有する食込突起が突設されている。
本態様によると、締結工具による締め付けの際に、座金の厚さ方向にかかる軸力を受けて座金の食込突起が被締結部材に食い込み、かつ圧接部を介して食込突起が被締結部材に圧接されるようになっている。このため、上記締め付け時に座金に反力が加わる場合においても、上記締め付けの際にアウターケースと座金の係合部とを係合させておくことにより、座金が圧接部を介して上記反力を受け止めて被締結部材側にその反力を逃がすことができる。すなわち、本開示に係る座金は、締結部材と被締結部材との締め付けに係る反力が作業者に伝わらないように阻止することができる。
さらに、締結工具による締め付け時に食込突起が被締結部材に食い込むため、座金の共回りをより確実に防止することができる。これにより、トルク係数値を締め付け試験等によって求められた所定のばらつき範囲内にすることができ、例えば、高力ボルトの摩擦接合における継手の耐力をより正確に管理することができるようになる。
本発明の第2態様では、複数の被締結部材に各々設けられたねじ挿通孔にボルトのねじ軸が挿通されて、該ねじ軸の先端に座金を介してナットが螺合される締結構造であって、前記ボルトと前記ナットとは、前記ナットに係合するアウターケースと、該アウターケース内に回動可能に支持されて前記ボルトのねじ軸を回動させて締め付けるインナーケースとを有する締結工具によって締結されるものであり、前記座金の前記被締結部材との接触面には、前記締結工具による締め付け時に前記被締結部材に食い込んで該被締結部材と圧接される圧接部を有する食込突起が突設されている。
本発明の第3態様では、第2態様記載の締結構造において、前記ボルトのねじ軸には、前記係合部に所定以上のトルクが与えられた際に破断する脆弱部が設けられている、ことを特徴とする。
本発明の第4態様に係る座金は、第2または第3態様記載の締結構造に使用される、ことを特徴とする。
第2態様(第4態様)によると、締結工具による締め付けの際に、締結工具がインナーケース(ボルトのねじ軸)を回動させると、ボルトとナットとが締め付けられ、ナットと被締結部材との間に配設された座金が厚さ方向に軸力を受ける。これにより、座金の食込突起が被締結部材に食い込み、かつ圧接部を介して食込突起が被締結部材に圧接されるようになっている。この締結の過程において、アウターケースがインナーケースの回動に伴う反力を受けて逆方向に回動することに伴ってナットも該逆方向に回動する。すわわち、締結工具の回動力及び反力によって、ボルトのねじ軸とナットとを相対的に回動させて、締め付けに係る反力が作業者に伝わらないようにすることができる。
このとき、ナットに加えて、座金にもナットと同方向の回動力(反力)が加わるが、座金の圧接部を介して該回動力が受け止められるため、座金は共回り(回動)しない。これにより、トルク係数値を締め付け試験等によって求められた所定のばらつき範囲内にすることができ、例えば、高力ボルトの摩擦接合における継手の耐力をより正確に管理することができるようになる。
第3態様によると、例えば、ボルトとナットとの締め付け過程において、ボルトのねじ軸の係合部に所定以上のトルクがかかると脆弱部が破断されるように構成されているため、締め付けトルクが所定の範囲内になるように管理することができる。
本発明の第5態様では、第1または第4態様に記載の座金において、前記食込突起の圧接部は、前記インナーケースの回動に伴って当該座金が回動しようとする方向の前側に設けられており、前記接触面に対する前記圧接部表面の傾斜角度は、前記圧接部表面と前記食込突起の頂点を介して連続する傾斜部表面の前記接触面に対する傾斜角度よりも大きい、ことを特徴とする。
本態様によると、接触面に対する圧接部表面の傾斜角度が接触面に対する傾斜面の角度よりも大きくて急になるように設定されているため、食込突起のより確実な食い込みが実現されるとともに、被締結部材に食い込んだ圧接部が被締結部材によりしっかりと圧接される。また、傾斜部表面が緩やかな傾斜になっているため、仮に被締結部材が固い素材である場合においても、食込突起が潰れることなく、該食込突起をしっかりと被締結部材に食い込ませることができる。
本発明の第6態様では、第1、第4または第5態様記載の座金において、前記食込突起は、前記接触面からの高さが0.2mm以上である、ことを特徴とする。
本態様によると、食込突起が、接触面から0.2mm以上の高さになるように形成されているため、より広い範囲で食込突起の圧接部と被締結部材とを接触させることができる。すなわち、上記締め付け過程において、座金を回動させようとする力が圧接部を介してよりしっかりと受け止められるとともに、より確実に座金の共回りを防止することができる。
本発明の第7態様では、第1態様、または第4から第6態様のうちのいずれか一態様に記載の座金において、前記食込突起は、座金半径方向に延びており、かつ、前記座金の中心寄りの部位に設けられている、ことを特徴とする。
本態様によると、座金半径方向に延びる食込突起が座金の中心寄りの部位に設けられているため、仮に座金がその製造過程や締め付け過程において反るような場合においても、食込突起をしっかりと被締結部材に食い込ませることができる。
本発明の第8態様では、第1態様、または第4から第7態様のうちのいずれか一態様に記載の座金において、前記食込突起が周方向に並んだ突起群が設けられ、かつ、該突起群が周方向に所定の角度ピッチで配設されている、ことを特徴とする。
本態様によると、所定の角度ピッチで突起群が配設されている、すなわち、隣接する突起群の間の角度ピッチが一定であるため、バランスよく各突起群(各食込突起)に力が加わり、より安定的かつ確実に食込突起を被締結部材に食い込ませることができる。
本発明によれば、座金の食込突起には、被締結部材との接触面に締結工具による締め付け時に被締結部材に食い込んで該被締結部材と圧接される圧接部が設けられており、かつ、締結工具のアウターケースと座金の係合部とが係合可能なため、締結部材と被締結部材との締め付けに係る反力が作業者に伝わらないように阻止することができる。さらに、座金の共回りをより確実に防止することができ、トルク係数値を締め付け試験等によって求められた所定のばらつき範囲内にすることができる。
第1の実施形態に係る締結構造の締め付け状態を示す断面図である。 第1の実施形態に係る座金の(a)平面図及び(b)底面図である。 図2のA−A線表面をコントレーサーで計測した結果である。 座金を図2のA−A線に沿って切断し、側面から見た断面形状を示す図である。 第1の実施形態に係る座金の変形例を示す平面図である。 実施形態に係る座金の変形例を示す平面図である。 第2の実施形態に係る締結構造の締め付け状態を示す断面図である。 (a)は第2の実施形態に係る座金を斜め上方から撮影した斜視図であり、(b)は(a)の座金の突起群周辺を拡大した拡大図である。 トルク及びナット回転角と軸力との関係を示した図である。
(トルクと軸力との関係)
図9は高力ボルトの摩擦接合におけるトルク及びナットの回転角と軸力との関係の一例を示した図であり、図面左側がトルクと軸力との関係を示し、図面右側がナット回転角と軸力との関係を示している。
トルク法締め付けに係るトルクTと軸力Nとの関係は、以下の式(1)で表される。
T=k×d×N ・・・・ 式(1)
ここで、kはトルク係数、dはボルト径である。
式(1)に示すとおり、トルクTと軸力Nとの関数は、トルク係数kにより一義的に決まるものであり、例えば、建築や橋梁等に使用される高力ボルトにおいては、ボルト、ナット及び座金のセットの規格としてトルク係数kが規定されている。このトルク係数値kの規定は、例えば、図9に示すように、最小値kmin以上、最大値kmax以下のように規定されており、締め付け軸力Nが所定の範囲(Nmin以上、Nmax以下)に入るように締め付けトルクTAが決定される。
ここで、式(1)の関係が成立するのは、ナット3と座金1との間のすべり係数μ1と、座金1と鋼材51との間のすべり係数μ2との関係が以下の式(2)を満たす場合である。
μ1<μ2 ・・・・ 式(2)
一般的には、ナット側においてナット表面や座金表面に潤滑処理を実施したり、鋼材側において鋼材表面や座金表面にショットブラスト加工を施したりして式(2)の条件を満たすようにしているが、雨等の影響により、式(2)の関係が崩れてμ1>μ2になると、トルク係数kがkmin未満(例えば、図9のk1)になる場合がある。この場合、締結工具等により締め付けトルクTAで締め付けを行うと、必要以上の軸力が加わり、ボルトが伸び切れる場合がある(図9の破線矢印参照)。一方で、このトルク係数の変化を見越してトルクTAを調整すると、軸力Nが不足する場合があり、安定した軸力が得られないという問題がある。その結果、例えば高力ボルトの摩擦接合における継手の耐力を十分に管理することができなくなる。このため、対策が必要である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用範囲あるいはその用途を制限することを意図するものではない。
−第1の実施形態−
図1は本実施形態に係る締結構造の締め付け状態を示す。具体的には、座金1と、締結部材としてのボルト2及びナット3とを用いて被締結部材としての鋼材51,52が締結されている状態を示しており、ナット3及び座金1に、電動トルクコントロールレンチ等の締結工具4が装着されている状態を示している。
ボルト2は、その締め付け方向に延びるとともに、外周にねじ山21aが設けられたねじ軸21と、ねじ軸21の締め付け方向とは逆側(図1の下側)の端部で半径方向の外側に拡がる頭部22とを備えている。
鋼材51,52は、例えば板状のクロムモリブデン鋼鋼材(SCM材)であり、各鋼材51,52には、ボルト2のねじ軸21を挿通するためのねじ挿通孔51a,52aが形成されている。
締結工具4は、モータ45及びシャフト44を含む工具本体41と、一端側がナット3と係合可能に開口するインナーソケット42と、インナーソケット42の外側を覆うように設けられ、工具本体41に一体的に固定された筒状のアウターケース43とを備えている。
インナーソケット42は、ねじ挿通孔51a,52a,11に挿通されたボルト2のねじ軸21の軸方向に沿った回転軸心を有する有底筒状のもので、その開口を鋼材51やナット3側(図1の下側)に向けた状態で、底部の中心部がシャフト44を介してモータ45に駆動連結されている。そして、ボルト2及びナット3を用いて鋼材51,52との締め付けを行うとき、モータ45が回転駆動され、インナーソケット42をシャフト44(回転軸心)回りに所定のトルクで回転させるように構成されている。
アウターケース43は、一端側に後述する座金1の係合部12と係合可能に開口する開口部43aを有する。具体的には、例えば、アウターケース43の開口部43aは、座金1の外形よりも若干大きくなるように六角形状に形成されている。そして、締結工具4によるボルト2及びナット3と鋼材51,52との締め付けを行う際に、ナット3とインナーソケット42とが係合されると、アウターケース43と後述する座金1の係合部12とが係合するように構成されている。
(座金の構成)
図1及び図2に示すように、座金1は、中央にねじ挿通孔11を備えた外形が六角形の平板よりなり、座金1外周の係合部12とアウターケースの開口部43aとが係合可能に構成されている。また、座金1の鋼材51側の接触面13における中心寄りの部位には、座金1の半径方向に延びており、かつ座金1の厚さ方向に突設された食込突起14が周方向に2つ並ぶように設けられている。座金1には、この周方向に2つ並ぶ食込突起14,14からなる3つの突起群15が、周方向に等角度間隔をあけた120度の角度ピッチで配設されている。そして、この座金1はナット3と鋼材51との間に配設される。
なお、図5に示すように、食込突起14が、鋼材51側の接触面13における外周寄りの部位に設けられていてもよい。ただし、座金1の接触面13における中心寄りの部位に食込突起14(突起群15)を設けることによって、仮に製造工程や締め付けの過程において座金1が反った場合においても、中心寄りの部位は、ナット3によるボルト2の軸方向の力を直接的に受ける。これにより、食込突起14がしっかりと鋼材51に食い込むため、接触面13における中心寄りの部位に食込突起14を設ける方がより好ましい。
なお、突起群15は周方向に2つ並ぶ食込突起14,14からなるものとしたが、これに限定されない。例えば、突起群15が周方向に3つ以上並ぶ食込突起14から構成されていてもよいし、例えば、突起群15が1つの食込突起14から構成されていてもよい。また、突起群15が、周方向に120度の角度ピッチで3個配設されているものとしたが、これに限定されず、2個や4個以上の突起群15が所定の角度ピッチで配設されていてもよい。ただし、その数が多くなりすぎる(例えば、全面に突起群が形成されている)と、本締め(標準ボルト張力での締め付け)後に座金1の接触面13と鋼材51との間の密着性が十分に確保されない場合がある。また、突起群15の数の増加にともなって製造コストも増加するため、突起群15を構成する食込突起14の数は1〜3個程度であるのが好ましく、突起群15の数は2〜4個程度であるのが好ましい。
突起群15(食込突起14)は、例えば、ヤスリ製造加工等において採用されているような、座金1の接触面13に人力または機械によってたがねを打ち込んで加工するいわゆる目切作業(目立作業)及びその後の焼き入れ作業等によって形成することができる。一方で、座金1のナット3と接触する面は、平滑な平滑接触面16となっている。
図3はコントレーサー(形状輪郭測定器)を用いて、図2のA−A線に係る座金1の輪郭形状を計測した結果であり、図4は座金1を図2のA−A線に沿って切断し、側面から見た断面形状を示した図である。
図3及び図4に示すように、座金1の接触面13には、後述する座金が回動しようとする方向(以下、単に座金回動方向ともいう)の前側に窪み部14aが形成されており、その窪み部14aの底から座金回動方向後側において座金1の接触面13よりも0.2mm以上高い位置まで突設された食込突起14が形成されている。そして、この食込突起14が座金1の周方向に2つ並んで設けられている。図4の例では、食込突起14の接触面13からの高さHが0.26mmであり、窪み部14aの接触面13からの深さDが0.48mmとなっている。
食込突起14は、側断面視で略三角形状であり、座金回動方向前側において傾斜し、鋼材51に食い込んで鋼材51と圧接される圧接部14bと、圧接部14b表面と食込突起14の頂点を介して連続するように座金回動方向後側に向かって傾斜する傾斜部14cとを有している。ここで、圧接部14bは、上記窪み部14aの内側まで連続するように伸びており、かつ、圧接部14b表面の接触面13に対する傾斜角度は、傾斜部14c表面の接触面13に対する傾斜角度よりも大きくて急になるように構成されている。
なお、食込突起14は、接触面13からの高さが0.2mm以上となるように突設されているものとしたがこれに限定されない。具体的には、締結工具4によるナット3(ボルト2)と鋼材51,52との締め付け時に前記被締結部材に食い込んで反力を受け止めることが可能であり、かつ座金1の共回りを防止できるように構成されていればよく、例えば、食込突起14の接触面13からの高さが0.1mm以上であり、かつ1mm以下であることが好ましい。また、突起群15のうちの少なくとも1つの食込突起14が所定の高さ以上(例えば、0.1mm以上または0.2mm以上)に形成されていればよく、これにより図3及び図4に示した形状の場合と同様の効果が得られる。
(締結するときの作用)
図1を参照しながら、締結部材と被締結部材との締結に係る座金の作用について詳細に説明する。
まず、鋼材51のねじ挿通孔51aと鋼材52のねじ挿通孔52aとの位置が合うように、鋼材51と鋼材52とが重ねられる。そして、それらのねじ挿通孔51a,52aに図1の下側からボルト2のねじ軸21が挿通されて、図1の上側から突起群15(食込突起14)が設けられた接触面13が鋼材51側になるように座金1が外挿される。その後、座金1よりも上方に突き出しているボルト2のねじ軸21の上側からナット3が取り付けられる。
次に、締結工具4のインナーソケット42をナット3に係合させるとともに、アウターケース43を座金1の係合部12に係合させる。この状態において、モータ45を回転駆動させることによりインナーソケット42が回転駆動されると、ナット3が回動させられて締め付け作業が開始される。
ナット3の締め付けが進むと、座金1の各食込突起14が鋼材51に食い込んでいく。具体的には、座金1には、回動方向の回動力と、該座金1の厚さ方向の軸力とが印加され、食込突起14の圧接部14bが鋼材に圧接されながら、次第に鋼材51に食い込んでいく。一方で、座金1は、平滑接触面16を介してナット3と当接しているため、座金1とナット3との間は滑りやすくなっており、上記ナット3の締め付けに係る共回りは生じない。
また、上記の締め付けの過程において、例えば高トルクでの締め付けの場合、締結工具4には、大きな反力がかかるが、工具本体41に一体的に固定されたアウターケース43が座金1の係合部12に係合しているため、座金1の食込突起14に設けられた圧接部14bを介して鋼材51側に上記反力を逃がすことができる、すなわち座金が上記反力を受け止めることができるため、上記反力が使用者に伝達することを阻止することができる。
さらに、座金1の接触面13(表面)と食込突起14の圧接部14b表面との間の角度が、座金1の接触面13と傾斜部14c表面との間の角度よりも大きくて急になるように設定されているため、圧接部14bが鋼材51によりしっかりと圧接される。また、傾斜部14cが緩やかな傾斜になっているため、傾斜部14cの体積を確保することができる。これにより、鋼材51が固い場合において、締結時に座金1に軸力及び座金回動方向と逆方向の力が加えられたときでも、食込突起14が潰れることなく、この食込突起14をしっかりと鋼材51に食い込ませることができる。
なお、座金1の接触面13と食込突起14の圧接部14b表面との間の角度は、特に限定されず、締結工具4による締め付け時に食込突起14が鋼材51に食い込んで圧接されるような角度に設定されていればよい。例えば、60度以上90度以下に設定されているのが好ましいが、60度未満であってもよく、90度以上であってもかまわない。同様に、座金1の接触面13と食込突起14の傾斜部14c表面との間の角度は、特に限定されないが、座金1の接触面13と圧接部14bの表面との間の角度より緩やかになるように設定されているのが好ましい。例えば、5度以上30度以下に設定されているのが好ましいが、30度以上に設定されていてもかまわない。
以下の表1,2は、締め付け試験を行った結果を示したものである。締め付け試験は、3つのサンプル(使用ボルトは、F10T M22×85)で行っており、1次締め及び標準ボルト張力での締め付けに係るトルク及び軸力の計測値に基づいてトルク係数値を算出している。なお、表1は、1次締め(150N・m)でのトルク係数値を示した表であり、表2は、標準ボルト張力(226kN)でのトルク係数値を示した表である。
座金1に食込突起14を設けない場合におけるトルク係数値は、0.13〜0.14程度になるため、座金1に食込突起14を設けることにより、1次締め(150N・m)及び標準ボルト張力の両方において、非常に高いトルク係数値が得られていることがわかる。
以上のように、本実施形態によると、締結工具4による締め付けの際に、軸力を受けて座金1の各食込突起14が鋼材51に食い込んで、圧接部14bを介して食込突起14が鋼材51に圧接されるようになっており、かつ、締結工具4による上記締め付けの際に、アウターケース43と座金1の係合部12とが係合するように構成されているため、座金1が上記反力を受け止めることができ、上記締め付けに係る反力が作業者に伝わることを阻止することができる。
−第2の実施形態−
図7は本実施形態に係る締結構造6の締め付け状態を示す。具体的には、第1の実施形態と同様に、座金1、ボルト2及びナット3を用いて鋼材51,52が締結されている状態を示している。
ボルト2は、第1の実施形態と同様に、ねじ軸21と頭部22とを備えており、ねじ軸21には、ねじ軸21の締め付け方向の端部(図7の上側)に設けられた係合部21bと、係合部21bより締め付け方向逆側(図7の下側)に設けられ、係合部21bに所定以上のトルクが与えられた際に破断する脆弱部としてのノッチ21cとが設けられている。
インナーソケット42は、一端側にねじ軸21の係合部21bと係合可能に開口する開口部42aを有する。また、アウターケース43の開口部43aは、ナット3の外形よりも若干大きくなるような形状(例えば、六角形状)に形成されている。そして、締結工具4は、ねじ軸21の係合部21bとインナーソケット42とが係合されると、アウターケース43とナット3とが係合するように構成されている。
図8に示すように、座金1は、中央にねじ挿通孔11を備えた外形が円形の平板よりなり、図7に示すように、ナット3と鋼材51との間に配設される。
なお、上記以外の締結構造6、締結工具4や座金1の構成(食込突起の形状)等は、第1の実施形態と同一または類似であり、ここではその詳細な説明を省略する。
(締結するときの作用)
図7を参照しながら、締結部材と被締結部材との締結に係る座金の作用について詳細に説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、鋼材51と鋼材52とが重ねられ、それらのねじ挿通孔51a,52aに図1の下側からボルト2のねじ軸21が挿通されて、図7の上側から突起群15(食込突起14)が設けられた接触面13が鋼材51側になるように座金1が外挿される。その後、座金1よりも上方に突き出しているボルト2のねじ軸21の上側からナット3が取り付けられる(螺合される)。
次に、締結工具4のインナーソケット42をねじ軸21の係合部21bに係合させるとともに、アウターケース43をナット3に係合させる。この状態において、モータ45を回転駆動させることによりインナーソケット42が回転駆動されると、ねじ軸21の係合部21bが回動させられて締め付け作業が開始される。
締結構造6の締め付けが進むと、座金1に回動力と軸力とが印加され、食込突起14の圧接部14bが鋼材に圧接されながら、次第に鋼材51に食い込んでいく。一方で、第1の実施形態と同様に座金1とナット3との間は滑りやすくなっており、ナット3の締め付けに係る共回りは生じない。
上記の締め付けの過程において、締結工具4には大きな反力がかかるが、工具本体41に一体的に固定されたアウターケース43がナット3に係合しているため、アウターケース43がナット3をインナーソケット42の回動方向とは逆方向(締め付け方向)に回動させる。すなわち、上記反力をナット3の締め付けに使用することができるため、上記反力が使用者に伝達することを阻止することができる。
さらに締結構造6の締め付けが進み、所定値以上のトルクがねじ軸21の係合部21bに所定以上のトルクが与えられると、ノッチ21cが破断して、締結構造6の締め付けが完了する。このように、ねじ軸21にノッチ21cを設けることにより、締め付けトルクが所定の範囲内になるように管理することができる。
締め付け試験を行った結果は、第1の実施形態と同一または類似であり、ここではその詳細な説明を省略する。
以上のように、本実施形態によると、締結工具4による締め付けの際に、締結工具4の回動力及び反力によって、ボルト2のねじ軸21とナット3とを相対的に回動させて、締め付けに係る反力が作業者に伝わらないようにすることができる。さらに、座金の圧接部が座金に加わる反力(座金回動方向に加わる力)を受け止めるため、座金が共回りせず、トルク係数値を締め付け試験等によって求められた所定のばらつき範囲内にすることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明してきたが、種々の改変が可能である。
−変形例−
上記の実施形態に係る座金1において、座金1の外形は六角形であるものとしたが、これに限定されない。例えば、八角形や十二角形等の他の多角形であってもよい。さらに、座金1は多角形に限定されず、座金がアウターケースとの係合が可能に構成された係合部を有していれば、その外形が多角形以外の形状であってもかまわない。たとえば、図6(a),(b)の実線又は仮想線で示すように、座金1の外形が略円形であり、その一部が直線状または円弧上に切り欠かれて係合部12が形成されるような形状であってもよい。この場合においても、図6(a)に示すように食込突起14の位置が座金1の中心寄りであってもよいし、図6(b)に示すように食込突起14の位置が座金1の外周寄りであってもよく、上記の実施形態と同様の効果が得られる。
本開示に係る座金は、締結工具からの反力を受け止めることができるように構成されており、該反力が作業者に伝わらないようにすることができることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
1 座金
12 係合部
13 接触面
14 食込突起
14a 窪み部
14b 圧接部
14c 奥側傾斜面
15 突起群
3 ナット(締結部材)
4 締結工具
41 工具本体
42 インナーソケット
43 アウターケース
51 鋼材(被締結部材)

Claims (8)

  1. 締結工具により締め付けられる締結部材と被締結部材との間に配設される座金であって、
    前記締結工具は、アウターケースと、該アウターケース内に回動可能に支持され、前記締結部材を回動させて締め付けるインナーケースとを有し、
    当該座金において、
    外周部には、前記アウターケースと係合する係合部が設けられ、
    前記被締結部材との接触面には、前記締結工具による締め付け時に前記被締結部材に食い込んで該被締結部材と圧接される圧接部を有する食込突起が突設されている
    ことを特徴とする座金。
  2. 複数の被締結部材に各々設けられたねじ挿通孔にボルトのねじ軸が挿通され、該ねじ軸の先端に座金を介してナットが螺合されて締結される締結構造であって、
    前記ボルトと前記ナットとは、前記ナットに係合するアウターケースと、該アウターケース内に回動可能に支持され、前記ボルトのねじ軸先端の係合部に係合して、該ねじ軸を回動させて締め付けるインナーケースとを有する締結工具によって締結されるものであり、
    前記座金の前記被締結部材との接触面には、前記締結工具による締め付け時に前記被締結部材に食い込んで該被締結部材と圧接される圧接部を有する食込突起が突設されている
    ことを特徴とする締結構造。
  3. 請求項2記載の締結構造において、
    前記ボルトのねじ軸には、前記係合部に所定以上のトルクが与えられた際に破断する脆弱部が設けられている
    ことを特徴とする締結構造。
  4. 請求項2または3の締結構造に使用される座金。
  5. 請求項1または4に記載の座金において、
    前記食込突起の圧接部は、前記インナーケースの回動に伴って当該座金が回動しようとする方向の前側に設けられており、
    前記接触面に対する前記圧接部表面の傾斜角度は、前記圧接部表面と前記食込突起の頂点を介して連続する傾斜面の前記接触面に対する傾斜角度よりも大きい
    ことを特徴とする座金。
  6. 請求項1,4または5に記載の座金において、
    前記食込突起は、前記接触面からの高さが0.2mm以上である
    ことを特徴とする座金。
  7. 請求項1、または請求項4から6のうちのいずれか1項に記載の座金において、
    前記食込突起は、座金半径方向に延びており、かつ、前記座金の中心寄りの部位に設けられている
    ことを特徴とする座金。
  8. 請求項1、または請求項4から7のうちのいずれか1項に記載の座金において、
    前記食込突起が周方向に並んだ突起群が設けられ、かつ、該突起群が周方向に所定の角度ピッチで配設されている
    ことを特徴とする座金。
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