JP2016133028A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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啓裕 古谷
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Abstract

【課題】内燃機関の温度制御性を維持しつつ、燃費を低下させることなく、暖房準備時間を短縮することができる内燃機関の冷却装置を提供する。【解決手段】内燃機関に設けられる第1の冷却水流路を含み、低温の冷却水が循環する低温系冷却水循環回路と、低温系冷却水循環回路と独立し、冷却水との間で熱交換を行うヒータコア及び内燃機関に設けられる第2の冷却水流路を含み、低温系冷却水循環回路よりも高温の冷却水が循環する高温系冷却水循環回路と、低温系冷却水循環回路内の冷却水の流量を調節する冷却水流量調節手段と、ヒータコアに流入する冷却水温度を検出または推定する温度取得手段と、暖房の要求があり、かつ、温度取得手段によって検出される冷却水温度が所定温度より低い場合には、低温系冷却水循環回路内を流れる冷却水の流量を制限する制御装置と、を備えることを特徴とする。【選択図】図6

Description

この発明は、内燃機関の冷却装置に関する。
従来、内燃機関において、シリンダブロック及びシリンダヘッドの各ウォータージャケットに、冷却水を流入させる冷却装置が知られている。例えば、特許文献1には、シリンダブロック及びシリンダヘッドの各ウォータージャケットに流入させる冷却水をヒータによって加熱する冷却装置が開示されている。特許文献1に開示される冷却装置では、ヒータが作動している場合、常に、シリンダヘッド及びシリンダブロックの各ウォータージャケットを通過した冷却水がヒータによって加熱される。そして、加熱された冷却水のもつ熱量を、車内の暖房の熱源として利用することができる。これにより、車両の乗員による暖房の要求から暖房を行うことができるまでにかかる時間である暖房準備時間を短縮することができる。
特開昭62−99616号公報
ところで、本来、シリンダブロック及びシリンダヘッドにおける所望の設定温度は、それぞれ異なっている。このため、シリンダブロック及びシリンダヘッドの各ウォータージャケットに流入させる冷却水の温度をそれぞれ制御する必要がある。しかしながら、特許文献1の冷却装置は、シリンダブロック及びシリンダヘッドの各部位を流れるそれぞれの冷却水が合流する構造となっている。このため、シリンダブロック及びシリンダヘッドをそれぞれの所望の設定温度にすることが困難であり、内燃機関の温度制御性が低下するおそれがある。
また、特許文献1の冷却装置では、冷却水の温度を上昇させるためにヒータを利用している。このため、ヒータ自体を加熱する際に電力が消費される。この電力消費によって、燃費が低下するおそれがある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、内燃機関の温度制御性を維持しつつ、燃費を低下させることなく、暖房準備時間を短縮することができる内燃機関の冷却装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の冷却装置であって、
温度の異なる冷却水が循環する2つの冷却水循環回路のうちの1つであって、内燃機関に設けられる第1の冷却水流路を含み、他方の冷却水循環回路よりも低温の冷却水が循環する低温系冷却水循環回路と、
温度の異なる冷却水が循環する2つの冷却水循環回路のうちの1つであって、前記低温系冷却水循環回路と独立し、冷却水との間で熱交換を行うヒータコア及び前記内燃機関に設けられる第2の冷却水流路を含み、前記低温系冷却水循環回路よりも高温の冷却水が循環する高温系冷却水循環回路と、
前記低温系冷却水循環回路内の冷却水の流量を調節する冷却水流量調節手段と、
前記ヒータコアに流入する冷却水温度を検出または推定する温度取得手段と、
暖房の要求があり、かつ、前記温度取得手段によって検出される冷却水温度が所定温度より低い場合、前記冷却水流量調節手段を制御して、前記低温系冷却水循環回路内を流れる冷却水の流量を制限する制御装置と、
を備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、エンジンの冷間始動時などにおいて、電力を消費することなく、暖房準備時間を短縮することができる。このため、暖房の効き始めが早まり、乗員の快適性を高めることができる。
本発明の実施の形態1のシステム構成を示すブロック図である。 ヒータコア急速暖機制御が行われることによるLT流量の要求値の変化を説明する図である。 実際に測定されるLT流量の時系列変化を表した図である。 エンジンの通常運転時における各パラメータのタイムチャートである。 ヒータコア急速暖機制御が行われる場合の各パラメータのタイムチャートである。 実施の形態1においてECUで実行されるLT流量要求値算出制御フローを表した図である。 実施の形態1においてECUで実行されるLT冷却基本制御フローを表した図である。
実施の形態1.
[システム構成]
図1は、本発明の実施の形態1の冷却装置のシステム構成を示すブロック図である。図1に示すシステムは、エンジン10を備える。エンジン10は、水冷式エンジンである。
エンジン10は、シリンダヘッド34とシリンダブロック30を備えている。シリンダヘッド34には、第1のウォータージャケット36が設けられている。シリンダヘッド34には、第1のウォータージャケット36を含むLT(Low Temperature)冷却水循環回路26が取り付けられている。また、シリンダヘッド34には、後述する第2のウォータージャケット32と連通する、第3のウォータージャケット37が設けられている。
LT冷却水循環回路26には、LTラジエータ14が設けられている。LT冷却水循環回路26がエンジン10の吸気ポート近傍に設けられており、燃焼室に吸入される吸気を冷却するために設けられている。つまり、ノッキングに感度の大きい吸気ポート、吸気バルブ等を重点的に冷却して、吸気をより低温にして燃焼室に吸入させるために、LTラジエータ14の冷却性能が高められている。LTラジエータ14によって冷却水が十分に冷やされることで、課題となるノッキングの対策を行うことができる。
LT冷却水循環回路26には、第1の電動ポンプ18が設けられている。第1の電動ポンプ18を駆動することで、LT冷却水循環回路26内の冷却水が循環する。第1の電動ポンプ18の吐出量を調整することによって、冷却水の吐出量を制御することができる。これにより、LTラジエータ14を通過する冷却水の流量(以下、LT流量という。)を調節することができる。
一方、シリンダブロック30には、第2のウォータージャケット32が設けられている。シリンダブロック30には、第2のウォータージャケット32及び第3のウォータージャケット37を含むHT冷却水循環回路28が取り付けられている。HT冷却水循環回路28は、LT冷却水循環回路26とは、独立している。
HT冷却水循環回路28には、HTラジエータ12が設けられている。HT冷却水循環回路28には、第2の電動ポンプ20が設けられている。第2の電動ポンプ20は、第1の電動ポンプ18と同様に、出力を調整することによって、冷却水の吐出量を制御する。
HT冷却水循環回路28には、冷却水との間で熱交換を行うヒータコア16が設けられている。ヒータコア16は、チューブとフィンで構成される。このヒータコア16は、チューブの中を冷却水が流れるときに熱交換を行わせるようにした車内空調(暖房)用の放熱機器である。また、図1の破線38が示すように、HT冷却水循環回路28には、ヒータコア16をバイパスするバイパス通路が設けられる場合がある。バイパス通路が設けられる場合には、バイパス通路にバイパスバルブが設けられて、ヒータコア16に流入する冷却水の流量が調節される。
また、HT冷却水循環回路28において、ヒータコア16の出口とHTラジエータ12の入口との間に、サーモスタット27が設けられている。サーモスタット27とHTラジエータ12の出口とは、通路29で連結されている。サーモスタット27は、ヒータコア16から流れてきた冷却水の温度に応じて、HT冷却水循環回路28または通路29のどちらに冷却水を流すかを切り替える。
実施の形態1のシステムには、エンジン10の運転状態を把握するために、各種センサが取り付けられている。LT冷却水循環回路26には、第1温度センサ24が設けられている。HT冷却水循環回路28において、第2のウォータージャケット32とヒータコア16との間には、第2温度センサ22が設けられている。また、エンジン10には、クランク角センサ60が設けられている。エンジン10には、エアフロメータ62が設けられている。
実施の形態1のエンジン10は、制御装置であるECU(Electronic Control Unit)100によって制御される。ECU100の入力側には、第1温度センサ24、第2温度センサ22、クランク角センサ60、エアフロメータ62などの各種センサがそれぞれ接続される。
ECU100は、上記の各種センサが出力した信号に基づいて、エンジン10の運転状態を検知する。例えば、ECU100は、第1温度センサ24の出力から、LT冷却水循環回路26内の冷却水の温度を算出する。ECU100は、第2温度センサ22の出力から、HT冷却水循環回路28内の冷却水の温度を算出する。ECU100は、クランク角センサ60の出力から、クランク角を検知して、エンジン回転速度を算出する。ECU100は、エアフロメータ62の出力から、吸入空気量を算出する。
[ヒータコア急速暖機制御]
ところで、車両の乗員による暖房の要求(以下、ヒータ要求という。)があった際にすぐに暖房を行うためには、暖房を行うのに十分な温度にヒータコア16が暖機されている必要がある。このため、ヒータ要求から暖房を行うことができるまでにかかる時間である暖房準備時間を短縮し、乗員の快適性を向上させることが望まれる。
そこで、実施の形態1では、エンジン10の冷間暖機中にヒータ要求があった場合、ヒータコア急速暖機制御が行われる。具体的には、ヒータ要求があった場合、第1の電動ポンプ18の吐出量を制限して、LT流量を低下させる。以下、ヒータコア急速暖機制御によるLT流量の変化について、図2及び図3を参照して説明する。
[ヒータコア急速暖機制御によるLT流量の変化]
図2は、ヒータコア急速暖機制御が行われることによるLT流量の要求値の変化を説明する図である。図2のグラフは、エンジン10がヒータコア急速暖機制御を行っていない運転状態である通常運転時において、LT流量の要求値の変化を表している。LT流量の要求値とは、吸気を十分に冷却して、かつ、ノッキングを抑制するために必要なLT流量の値である。
上記グラフには、縦軸に吸入空気量KLが、横軸にエンジン回転速度NEが示されている。上記グラフには、吸入空気量KL及びエンジン回転速度NEの変化によって、LT流量の要求値が20L/minから40L/minの間で変化する様子が示されている。
上記グラフが示すように、エンジン10の通常運転時には、吸入空気量KLが高くなるほどLT流量の要求値も高くなる。これは、吸入空気量KLが増えれば、その分負荷が増大して燃焼室が高温になり、ノッキングが起こりやすくなる。このノッキングを抑制するために、冷却水が多量に必要になり、LT流量の要求値が高くなる。
一方、ヒータコア急速暖機制御が行われた場合、LT流量の要求値の上限が5L/minに抑えられる。このように、ヒータコア急速暖機制御中のLT流量は、上限が設定されるため、通常のLT流量の要求値の1/4以下等に抑制される。
図3は、実際に測定されるLT流量の時系列変化を表した図である。図3の縦軸には実際に測定されるLT流量が、横軸には時系列変化が示されている。図3には、ヒータコア急速暖機制御を実行しない場合(通常運転時)のLT流量の時系列変化が破線によって、ヒータコア急速暖機制御を実行した場合のLT流量の時系列変化が実線によって示されている。
図3の破線が示すように、ヒータコア急速暖機制御を実行しない場合(通常運転時)、LT流量の要求値は、LT水温の上昇、ノック抑制のニーズ、図3の下の図に示す車速の変化などから決定されるため、LT流量は一定にはならない。一方、図3の実線が示すように、ヒータコア急速暖機制御を実行する場合、LT流量の要求値に上限が設定されるため、エンジン10の始動後のLT流量は、LT水温の上昇、ノック抑制のニーズ、車速の変化などの影響を受けずに、設定された上限の値で一定に制御される。そして、ヒータコア16の暖機が終了すると、LT流量は、通常運転時と同様に制御される。
以下、ヒータコア急速暖機制御が実行されることでエンジン10の各パラメータがどのように変化するかについて、図4及び図5を参照して説明する。
[ヒータコア急速暖機制御による各パラメータの変化]
図4は、エンジン10の通常運転時における各パラメータのタイムチャートである。図4の縦の破線が示すエンジン10の始動時点から、エンジン回転速度NEが上昇する。エンジン10の始動と同時に、エンジン10が発熱するため、エンジン発熱量Qtngが上昇する。さらに、エンジン10の始動と同時に、冷却水の循環が開始されるため、LT流量が上昇する。そして、冷却水の循環が開始されることにより、LT冷却水循環回路26における冷却水の受熱量QwLT、HT冷却水循環回路28における冷却水の受熱量QwHTが上昇する。
図4に示すように、LT流量が上昇すると、第1のウォータージャケット36で熱交換が行われるため、第1温度センサ24による検出値であるLT水温が徐々に上昇する。さらに、エンジン10の始動から冷却水の循環が行われ、第2のウォータージャケット32及び第3のウォータージャケット37で熱交換が行われるため、第2温度センサ22による検出値であるHT水温が徐々に上昇する。ここで、LT水温の方が、HT水温よりも、早く温度が上昇する。これは、シリンダヘッド34は、シリンダブロック30よりも熱容量が小さく、冷却水に熱を放熱しやすいからである。そして、HT水温が上昇すると、ヒータコア16の温度も上昇する。この結果、ヒータコア16の暖機が開始される。その後、ヒータコア16の暖機が進むにつれて、ヒータ吹出温度が上昇する。最終的に、ヒータ吹出温度がヒータ設定温度を超えて、ヒータコア16の温度が規定温度まで上昇すると、ヒータコア16の暖機が完了する。
図5は、ヒータコア急速暖機制御が行われる場合の各パラメータのタイムチャートである。図5の縦の破線が示すエンジン10の始動時点から、エンジン回転速度NEが上昇する。エンジン10の始動と同時に、エンジン10が発熱するため、エンジン発熱量Qtngが上昇する。さらに、エンジン10の始動と同時に、冷却水の循環が開始されるため、HT冷却水循環回路28における冷却水の受熱量QwHTが上昇する。ここで、エンジン10の始動と同時にLT流量が上昇しない点が、図4で説明した通常運転時の場合と比べて相違している。これは、ヒータコア急速暖機制御によって、LT流量の要求値に上限が設定され、第1の電動ポンプ18の吐出量が制限されるからである。このため、LT冷却水循環回路26における冷却水の受熱量QwLTは、LT冷却水循環回路26内に滞留している冷却水の受熱量分のみ始めに上昇する。その後、LT冷却水循環回路28における冷却水の受熱量QwLTは、わずかに上昇する程度である。
ここで、図4と図5におけるHT水温(ヒータコア温度)の上昇速度を比べると、図5のヒータコア急速暖機制御を実行する場合のHT水温の上昇の方が早い。これは、ヒータコア急速暖機制御によってLT流量が制限されて、LT冷却水循環回路26における冷却水の受熱量QwLTが減少し、代わりにHT冷却水循環回路28に相対的に多くの熱が伝達するからである。そして、HT冷却水循環回路28における冷却水の受熱量QwHTがHT水温に反映されているからである。このため、図4と比べて図5の方が、ヒータ吹出温度の上昇速度も早くなる。そして、ヒータコア16の暖機が完了した後、ヒータコア急速暖機制御が終了し、通常運転時と同様にLT流量が上昇する。
図5で説明したように、実施の形態1のヒータコア急速暖機制御を実行することで、エンジン10の冷間始動時などにおいて、ヒータ要求から暖房を行うことができるまでにかかる時間である暖房準備時間を短縮することができる。このため、暖房の効き始めが早まり、乗員の快適性を高めることができる。
以下、実施の形態1におけるLT流量上限設定フローについて、図6を参照して説明する。
[LT流量上限設定フロー]
図6は、実施の形態1においてECU100で実行されるLT流量上限設定フローを表した図である。
まず、ECU100は、ヒータ要求があるか否かを判定する(S100)。ECU100は、外気温度または車内温度が所定値(例えば20℃)より低く、かつ、エアコン設定温度が車内温度よりも高い場合、及び、エアコン設定温度が現在の車内温度より高く、かつ、エアコンのブロワユニットが作動している場合、ヒータ要求があると判定する。例えば、ECU100は、外気温度18℃、車内温度20℃、エアコン設定温度25℃の場合にはヒータ要求があると判定するが、外気温度28℃、車内温度30℃、エアコン設定温度33℃の場合にはヒータ要求がないと判定する。ECU100は、ヒータ要求がないと判定した場合、LT流量の上限を設定しない(S108)。LT流量の上限を設定しない場合、ECU100は、無効な上限値を出力する。無効な上限値とは、第1の電動ポンプ18の能力から決まる最大流量を超える流量である。その後、本フローのスタートに戻る。これにより所定時間毎にこの処理を行う。
一方、ECU100は、S100において、ヒータ要求があると判定した場合、ヒータコア16が暖機中か否かを判定する(S102)。例えば、ECU100は、第2温度センサ22によって検出されるHT水温が所定温度より低い場合、ヒータコア16が暖機中であると判定する。ECU100は、ヒータコア16が暖機中ではないと判定した場合、LT流量の上限を設定しない(S108)。その後、本フローのスタートに戻る。これにより所定時間毎にこの処理を行う。
一方、ECU100は、S102において、ヒータコア16が暖機中であると判定した場合、ヒータコア急速暖機制御のフラグをONにする(S104)。
次に、ECU100は、LT流量の上限を設定する(S106)。S106では、例えば、図2で説明したようなヒータコア急速暖機制御中におけるLT流量の上限値(5L/min)が出力される。S106で出力されるLT流量の上限値は、水温の一次元マップとするとより細かい制御が可能となる。その後、本フローのスタートに戻る。これにより所定時間毎にこの処理を行う。
以下、図6のS106及びS108において出力される上限値(S108の場合は無効な上限値)は、LT冷却基本制御フローに反映される。
[LT冷却基本制御フロー]
図7は、実施の形態1においてECU100で実行されるLT冷却基本制御フローを表した図である。
まず、ECU100は、ノック抑制ニーズ等から、目標のLT水温を算出する(S200)。目標のLT水温は、LT水温の上昇、ノック抑制のニーズ、車速の変化などに基づいて算出される。
次に、ECU100は、S200で算出した目標のLT水温に基づいて、LT流量の要求値を算出する(S202)。ECU100は、ヒータコア急速暖機制御のフラグがONになっている場合、上記S106で出力したLT流量の上限値でLT流量の要求値を制限する。
一方、ECU100は、S202において、ヒータコア急速暖機制御のフラグがOFFになっている場合、上記S106で出力したLT流量の上限値でLT流量の要求値を制限しない。
次に、ECU100は、S202で算出したLT流量の要求値に基づいて、第1の電動ポンプ18の駆動dutyやバルブ閉度等を決定する(S204)。
次に、ECU100は、通水及び冷却を実施する(S206)。ここで、ヒータコア急速暖機制御のフラグがONになっている場合、LT流量の上限値が設定されているため、この上限値を超えないように第1の電動ポンプ18の吐出量が調節される。その後、本フローのスタートに戻る。これにより所定時間毎にこの処理を行う。
ここで、図7のLT冷却基本制御フローにおいて、ヒータコア16の暖機を優先してLT流量の上限を設定するか、それともノッキングの抑制を優先してLT流量の上限を設定しないかを、ヒータコア急速暖機制御フラグのON/OFFにかかわらず、エンジン10の運転状態に応じて選択してもよい。
なお、図6で説明したLT流量上限設定フローでは、ヒータコア急速暖機制御のためにLT流量の上限を設定したが、これに限るものではない。例えば、第1の電動ポンプ18の駆動dutyに上限を設定してもよい。この場合、図6のLT流量上限設定フローのS106において第1の電動ポンプ18の駆動dutyの上限値を設定して、図7のLT冷却基本制御フローのS204において設定した上限値で第1の電動ポンプ18の駆動dutyを制限することで、ヒータコア16の急速暖機を実現することができる。また、電動ポンプの駆動dutyとバルブの開度を組み合わせて制御してもよい。
なお、実施の形態1では、冷却水流量調節手段として電動ポンプの吐出量を制御して冷却水の流量を調節したが、これに限るものではない。例えば、電動ポンプ出力を一定にして、LT冷却水循環回路内に冷却水の流量を調節するバルブを設けることで、冷却水の流量を調節してもよい。
なお、実施の形態1では、温度取得手段として温度センサを用いて冷却水温度を検出したが、これに限るものではない。例えば、温度推定モデルによってヒータコアに流入する冷却水の温度を推定してもよい。
なお、上記第1のウォータージャケット36が前記第1の発明における「第1の冷却水流路」に、上記第2のウォータージャケット32と上記第3のウォータージャケット37とを合わせて前記第1の発明における「第2の冷却水流路」に、上記LT冷却水循環回路26が前記第1の発明における「低温系冷却水循環回路」に、上記HT冷却水循環回路28が前記第1の発明における「高温系冷却水循環回路」に、それぞれ相当している。
10 エンジン
16 ヒータコア
18 第1の電動ポンプ
22 第2温度センサ
26 LT冷却水循環回路
28 HT冷却水循環回路
32 第2のウォータージャケット
36 第1のウォータージャケット
37 第3のウォータージャケット
100 ECU

Claims (1)

  1. 温度の異なる冷却水が循環する2つの冷却水循環回路のうちの1つであって、内燃機関に設けられる第1の冷却水流路を含み、他方の冷却水循環回路よりも低温の冷却水が循環する低温系冷却水循環回路と、
    温度の異なる冷却水が循環する2つの冷却水循環回路のうちの1つであって、前記低温系冷却水循環回路と独立し、冷却水との間で熱交換を行うヒータコア及び前記内燃機関に設けられる第2の冷却水流路を含み、前記低温系冷却水循環回路よりも高温の冷却水が循環する高温系冷却水循環回路と、
    前記低温系冷却水循環回路内の冷却水の流量を調節する冷却水流量調節手段と、
    前記ヒータコアに流入する冷却水温度を検出または推定する温度取得手段と、
    暖房の要求があり、かつ、前記温度取得手段によって検出される冷却水温度が所定温度より低い場合、前記冷却水流量調節手段を制御して、前記低温系冷却水循環回路内を流れる冷却水の流量を制限する制御装置と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
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