JP2016132568A - ホッパ並びにそれを搭載した組合せ計量装置 - Google Patents

ホッパ並びにそれを搭載した組合せ計量装置 Download PDF

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Shinichi Fujita
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Abstract

【課題】これまで通り、ゲートを閉鎖するプリングをなくして小さなパワーでゲートの開閉を実現しながら、手動でゲートをロックするこのできる新たなホッパと、そのホッパを搭載した組合せ計量装置を提供することを課題とする。【解決手段】上下が開口した中空状の本体と、該本体の下部開口を開閉するゲートと、該ゲートを搖動自在に支持する支持軸と、前記ゲートから伸び、該ゲートとは逆方向に揺動する揺動端に連結されて、前記ゲートを閉鎖方向に付勢するトグル機構と、そのトグル機構が前記ゲートから受ける反力によって座屈するのを防止するストッパとを備える。そして、そのトグル機構をストッパに手で当接離反させることにより、前記ゲートによる前記下部開口の閉鎖と解除とを切り替えるようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、物品を受け取って排出するホッパと、それを搭載した組合せ計量装置に関する。
組合せ計量装置は、周知のように、装置中央上部に供給された物品を複数の経路に分散させた後、各経路の先端下部に配置された計量ホッパで物品を計量し、得られた各計量値を組合せて所定質量となる物品の組合せを選択する。
この装置に使用されるホッパには、上段に配置されて、小分けされた物品を一時的に蓄えて排出するプールホッパと、その下段に配置されて、プールホッパから物品を受け取って計量する計量ホッパと、さらにその下段に配置されて、複数の計量ホッパから排出された物品を収集して下方の包装機に排出するタイミングホッパ等がある。また、必要に応じて、計量ホッパの下段に配置されて、計量ホッパで計量された物品を一時的に蓄えて、収納した物品を組合せ演算に参加させるブースタホッパもある。
これらのホッパは、上下に開口部を有する角筒状のホッパ本体と、下端開口部を開閉するゲートとを有するが、最近のホッパは、小さいパワーでゲートを開閉するために、ゲートを閉鎖状態に保持するスプリングを無くし、その代わりに下記特許文献に開示されるような各種のロック機構を取り付けて、ゲートが自重で開くのを防止している。
実用新案登録第2515038号公報 実公平8−6792号公報
しかし、これらの特許文献に開示されたロック機構は、回転体に設けた鉤状の溝をゲートやリンクに設けたピンに係合させるものであるため、使用する間に溝とピンとの係合が甘くなり、次第にロック機構が効かなくなる問題がある。そのため、最近のホッパでは、こうしたロック機構を無くしてゲートだけのホッパとし、そのホッパを装置本体に装着するときに、閉じた状態のゲートを装置本体の開閉レバーと連結することによってゲートが勝手に開かないようにしている。
しかし、ロック機構のないホッパであると、それを装置本体から外すと、ゲートが自重で勝手に開くため、ホッパ内に被計量物が入っていたりすると、それを撒き散らして周囲を汚してしまう問題がある。さらに、ホッパを洗浄したり、運んだりするときは、搖動するゲートを手で押さえて閉じておかねばならない煩わしさもある。さらには、ホッパを再び装置本体に装着するときは、ゲートを手で押さえて装置本体の開閉レバーとゲートとを連結しなければならないので、作業性が極めて悪いという問題がある。
本発明は、これまで通り、スプリングをなくして小さなパワーでゲートの開閉を実現しながら、上記の種々の問題を解決するこのできる新たなホッパと、そのホッパを搭載した組合せ計量装置を提供することを課題とする。
本発明に係るホッパは、上下が開口した中空状の本体と、該本体の下部開口を開閉するゲートと、該ゲートを搖動自在に支持する支持軸と、前記ゲートから伸び、該ゲートとは逆方向に揺動する揺動端に連結されて、前記ゲートを閉鎖方向に付勢するトグル機構と、該トグル機構が前記ゲートから受ける反力によって座屈するのを防止するストッパとを備え、前記トグル機構を前記ストッパに当接離反させることにより、前記ゲートによる前記下部開口の閉鎖と解除とを手動で切り替え可能にしたことを特徴とする。
このホッパは、ゲートが一つの片開き式ホッパであっても良いし、左右のゲートが中央から両側に開く両開き式ホッパであっても良い。片開き式ホッパの場合は、ゲートから伸び、該ゲートとは逆方向に搖動する搖動端と前記本体との間にトグル機構を介在させる。そうすれば、トグル機構にロックを効かせたときに、ゲートを閉鎖状態に保持することができる。
一方、両開き式ホッパには、左右のゲートが同時に開閉するタイプと、左右のゲートが個別に開閉するタイプとがある。前者のタイプでは、左右のゲートがリンクで連結されて同時に開閉するようになっているから、何れかのゲートから伸び、該ゲートとは逆対方向に搖動する搖動端と本体との間にトグル機構を介在させる。或いは、各ゲートから伸び、それぞれのゲートとは逆方向に搖動するそれぞれの搖動端間にトグル機構を介在させる。そうすれば、トグル機構によるロックを効かせたときに、両ゲートを同時に閉鎖状態に保持することができる。
また、左右のゲートが個別に開閉する後者のタイプでは、各ゲートに対してそれぞれ独立のトグル機構を設ける。例えば、このタイプでは、各ゲートに対応させてそれぞれ独立の開閉レバーが装置本体側に設けられるから、開閉レバーから遠い方のゲートには、該ゲートに開閉レバーの開閉運動を伝達するリンク機構が設けられる。したがって、リンク機構が組み込まれた遠い方のゲートには、該リンク機構の揺動端部とホッパ本体との間にトグル機構を介在させる。そうすれば、トグル機構によるロックを効かせたときに、リンクの動きが阻止されるから、装置本体から遠い方のゲートを閉鎖状態に保持することができる。
また、リンク機構のない他方のゲートには、該ゲートから伸び、該ゲートとは逆方向に揺動する揺動端とホッパ本体との間にトグル機構を介在させる。そうすれば、トグル機構によるロックを効かせたときに、装置本体から近い方のゲートを閉鎖状態に保持することができる。したがって、このタイプのホッパでは、別々に設けられたトグル機構をそれぞれ操作することによって、各ゲートを個別に閉鎖状態に保持する。
ここで用いるトグル機構は、搖動する第1レバーと、それと対向する同じく搖動する第2レバーと、各レバーの搖動端を互いに回動自在に連結した中央の関節とで構成される。そして、ゲートを装置本体側の開閉レバーに連結した状態でホッパを装置本体に装着し、その状態で開閉レバーを搖動させると、前記ゲートは開閉し、同時にトグル機構もゲートの開閉運動に伴って中央の関節が屈伸する。しかし、その関節をストッパに押し当ててトグル機構によるロックを効かせると、ゲートは閉鎖状態に保持される。その状態では、開閉レバーは動くことができないから、ゲートを閉鎖状態にしたままホッパを装置本体から外したり、取り付けたりすることができる。したがって、これまでのように、ゲートを手で押さえる必要が無く、その後の取扱いが楽になる。
本発明に係る組合せ計量装置は、装置本体の上部に供給された物品を複数の経路に分散させた後、各経路の先端下部に配置された複数のプールホッパと、その下段に配置された複数の計量ホッパとに順次供給して計量し、得られた各物品の計量値を組合せて最適な組合せを選択して排出する組合せ計量装置であって、前記各ホッパを前述の何れかのホッパで構成したことを特徴とする。
ホッパを取り外すときは、トグル機構の中央の関節をストッパに押し当ててゲートを閉鎖状態に保持してから、該ホッパを手で持って装置本体から外す。そして、ホッパの洗浄に際しては、トグル機構の中央の関節を持ち上げて屈伸可能にすると、ゲートは、自重で開くから、ゲートが閉じた状態では洗い難い箇所も隅々まで洗浄することができる。
そして、再びホッパを装置本体に装着するときは、トグル機構の中央の関節をストッパに押し当ててゲートを閉鎖状態に保持し、その状態で装置本体の開閉レバーとゲートとを連結しながらホッパを装置本体に装着する。したがって、これまでのように、ゲートを手で押さえなくても良いから、ホッパの着脱作業が楽になる。
本発明によれば、トグル機構の中央の関節をストッパに当接離反させることにより、ゲートによる下部開口の閉鎖と解除とを手動で切り替え可能にしたから、ホッパを装置本体から外したり、それを装着したりする作業が極めて楽になる。したがって、ホッパの交換に要する作業時間を短縮させることができる。
また、本発明に係る組合せ計量装置によれば、装置本体に対するホッパの着脱が極めて容易であるから、特に厳しい衛生管理が要求される加工食品等の製造分野において、ホッパの頻繁な洗浄が要求されても、それに十分応えうる装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るホッパの側面図。 上記第1実施形態に係るホッパの背面図。 本発明の第2実施形態に係るホッパの右側面図。 上記第2実施形態に係るホッパの左側面図。 本発明の第3実施形態に係るホッパの右側面図。 上記第3実施形態に係るホッパの左側面図。 本発明に係る組合せ計量装置の構成概略図。
以下、図1〜図6を参照しながら本発明に係るホッパの各種の実施形態を説明する。なお、以下で説明する各実施形態は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<第1実施形態>
図1、図2は、片開き式のゲートGを備えたホッパHの一例を示したものである。このホッパHは、ステンレス材で形成され、上下が開口した中空状の本体Bと、この本体Bの下部開口を開閉するゲートGと、本体Bに取り付けられて、ゲートGを揺動自在に支持する支持軸Sと、該ゲートGの端部に連結されて該ゲートGを閉鎖方向に付勢するトグル機構Tと、このトグル機構TがゲートGから受ける反力によって座屈するのを防止するストッパSTとを備えている。
本体Bは、上下が開口した略角筒状に形成され、上部開口の対向する左右の縁には、上方から投入される被計量物を本体B内に案内する傾斜板1、1が設けられている。また、斜め下方に開いた下部開口は、ゲートGによって閉鎖されるように形成されている。さらに、本体Bの背面側には、左右方向に離間した一対のブラケット2、2が設けられ、このブラケット2、2の下端部に、ゲートGを揺動自在に支持する支持軸Sが取り付けられている。また、これらのブラケット2、2には、下向きのフック3、3が形成され、そのフック3、3を装置本体側に取り付けられた図示しない棒状ハンガーに引っ掛ければ、ホッパHを装置本体に装着できるようになっている。
ゲートGは、本体Bの下部開口を塞ぐことのできる大きさの平坦部4と、その平坦部4の両サイドから立ちあがる側壁5、5とを有している。この平坦部4の外側上部には、側壁5に沿って伸びるアーム6を有する補強板7が溶接され、その補強板7には、左右方向に離間した一対のブラケット8、8が取り付けられている。そして、そのブラケット8、8の上端に形成された孔に前記支持軸Sが挿通されて、ゲートG全体が支持軸Sを中心に揺動自在に支持されている。また、補強板7の下端には、コロ9を回転自在に支持する一対のブラケット10、10が取り付けられている。このコロ9は、ホッパHを装置本体に装着したときに、装置側に設けられる図示しない二股状の開閉レバーに挟まれてその動きが拘束されるようになっている。したがって、開閉レバーが搖動すると、それに連れてゲートGが支持軸Sを中心に矢印方向Fに回動する。また、ゲートGの側壁5から延びるアーム6の搖動端60には、トグル機構Tの一端が回転軸11を介して連結されている。
このトグル機構Tは、回転軸11を中心に搖動する第1レバー12と、それと対向する位置に配置されて、回転軸13を中心に搖動する第2レバー14と、各レバー12、14の搖動端を互いに回動自在に連結した中央の関節15とを備えている。そして、ゲートGの側壁5から伸びるアーム6の搖動端60は、支持軸Sを中心にゲートGとは反対方向Rに搖動するから、ゲートGが開放されると、トグル機構Tは、中央の関節15で折れ曲がる。したがって、ゲートGの開閉に伴って、中央の関節15が上下方向に屈伸する。そして、ゲートGが本体Bの下部開口を閉じた状態では、図1の一点鎖線で示す位置を下限として停止するように位置決めされている。したがって、装置本体側の開閉レバーによってコロ9が矢印方向Fに回動すると、回転軸11は、それとは反対方向Rに回動して、トグル機構Tによるロックは効かないようになっている。
そして、第2レバー14の搖動端に形成されたL字型突起16を下向きに押せば、本体Bがトグル機構Tによって若干撓みながら中央の関節15が、各レバー12、14が一直線上に並ぶ限界位置を越えて下方に変位する。しかし、ストッパSTは、ゲートGが閉鎖状態となる一点鎖線で示す位置と上下に対称な下方位置に位置決めされているから、中央の関節15がストッパSTに当たって止まると、トグル機構Tによるロックが効いて、アーム6の搖動端60が拘束される。したがって、それと一体化されたゲートGも拘束されて、下部開口が閉鎖状態のままとなる。そして、L字型突起16を手で持ち上げれば、トグル機構Tの中央の関節15は、再び一点鎖線で示す位置に戻って自由に屈伸できるようになるから、トグル機構Tによるロックは効かなくなる。したがって、その状態において、ホッパHが装置本体から外されていれば、ゲートGは自重で開くが、ホッパHが装置本体に装着されて、コロ9が開閉レバーに挟まれていれば、開閉レバーがコロ9の動きを拘束して、ゲートGは、自重では開かない。
なお、ストッパSTは、本体Bの側面に溶着され、トグル機構Tが前述の限界位置を超える際には、ホッパH全体が僅かに撓むが、そのときのL字型突起16を下向きに押さえる力は、最大で5Kg程度に設計されている。したがって、ホッパHを装置本体から外してゲートGを洗浄するときでも、ゲートGを下向きに押しただけでは、トグル機構Tによるロックは、解除されないようになっている。
<第2実施形態>
図3、図4は、左右のゲートGが中央から両側に同時に開閉するタイプの両開き式ホッパHの一例を示したものである。なお、この実施形態においても、トグル機構Tは、第1実施形態と同じ作用をするか、以下の説明では、図1、図2で示した同じ部材には、形状が異なっても同じ符号を付している。
このホッパHも同じくステンレス材で形成され、上下が開口した略角筒状の本体Bと、本体B下部のV字状の開口部を左右から開閉する一対のゲートG、Gと、本体Bの側面に取り付けられて、各ゲートG、Gを揺動自在に支持する左右の支持軸S、Sと、各ゲートG、Gの、それぞれのゲートG、Gとは逆方向に搖動する各端部を閉鎖方向に付勢するトグル機構Tと、該トグル機構Tが各ゲートG、Gから受ける反力によって座屈するのを防止するストッパSTとを備えている。
このホッパHは、図4に示すように、左右のゲートG,Gの側壁5、5がリンク20で連結されて、左右のゲートG、Gが中央から両側に同時に開閉するようになっている。したがって、この種のホッパHには、トグル機構Tを一つ設ければ良いから、このホッパHでは、図3に示すように、トグル機構Tを、左右のゲートG、Gから伸びるそれぞれの搖動端61、61間に介在させている。すなわち、各ゲートG、Gの動きとは反対方向の動きを形成するために、各ゲートG、Gの側壁5、5から支持軸S,Sを越えて上方に伸びる搖動端61、61を形成し、それらの搖動端61、61間にトグル機構Tを介在させて両ゲートG、Gが矢印方向に開閉すれば、トグル機構Tの中央の関節15が上下に屈伸するようにしている。
また、ストッパSTは、図1と同様に、中央の関節15が左右のリンク12、14が一直線上に揃う限界位置を越えて下降しても、左右のゲートG、Gが閉じた状態となる位置に設けられているから、中央の関節15が図1の一点鎖線で示す位置にあるときは、トグル機構Tによるロックは効かずに、コロ9の矢印方向の運動によって両ゲートG、Gが開閉し、それに伴って中央の関節15が上下に屈伸する。
しかし、中央のL字型突起16を下向きに押して中央の関節15をストッパSTに押し当てれば、トグル機構Tによるロックが効いて、左右のゲートG,Gを閉鎖状態に保持する。また、L字型突起16を持ち上げて中央の関節15を図1の一点鎖線で示す位置に戻せば、ロックは解除されて、中央の関節15は、上下方向に屈伸する。
このトグル機構Tも図1のトグル機構Tと同じ条件で設計されているから、トグルロックを効かせると、ゲートG、Gを手で押しても簡単には開かない。また、このホッパHを装置本体から外してトグルロックを解除すれば、左右のゲートG、Gは自重で開く。そして、ホッパHを装置本体に装着するときは、中央の関節15をストッパ16に押し当ててロックを効かせ、その状態で一方のゲートGに取り付けられたコロ9を装置本体側の開閉レバーに挟み込んで装置に装着する。すると、コロ9は、開閉レバーに拘束されるから、その状態でトグルロックを解除すると、各ゲートG、Gは、開閉レバーの揺動運動によって開閉される。
なお、このホッパHには、本体Bの背面側に上下方向に伸びる並行な一対のブラケット2、2を設けているが、このブラケット2、2には、図1のようなフック3を設けずに、上下に離間した水平バー21、21を設け、この水平バー21、21を装置本体側に設けられた逆方向のフックに引っ掛けて装着するようになっている。
また、このホッパHでは、一方のゲートGの側壁5からブラケット10を伸ばし、そのブラケット10の先端部に開閉レバーと連結されるコロ9を取り付けている。
<第3実施形態>
図5、図6は、左右のゲートが、中央から両側にそれぞれ独立して開閉する両開き式ホッパHの一例を示したものである。そして、右側面図を表した図5では、向かって右側のゲートとそれに関連する部材にRを付し、左側のゲートとそれに関連する部材にLを付している。したがって、左側面図を表した図6では、図5に対応させて、各ゲートとそれに関連する部材にRとLを付している。
このホッパHもステンレス材で形成され、上下が開口した略角筒状の本体Bと、本体B下部のV字状の右側開口部を開閉する右側ゲートGRと、左側開口部を開閉する左側ゲートGLと、本体Bの側面に取り付けられて、各ゲートGR、GLを揺動自在に支持する左右の支持軸SR、SLと、右側ゲートGRの搖動端6R(図6参照)を閉鎖方向に付勢するトグル機構TR(図6参照)と、左側ゲートGLを開閉するリンク機構50の搖動端部54を閉鎖方向に付勢するトグル機構TL(図5参照)と、各トグル機構TR、TLが対応するゲートGR、GLから受ける反力によってそれぞれ座屈するのを防止するストッパSTR、STLとを備えている。
各ゲートGR、GLを個別に開閉するコロ9は、ホッパHの右側側面と左側側面にそれぞれ分かれており、それらのコロ9は、ブラケット2が取り付けられたホッパHの背面側にまとめて同軸上に配置されているから、右側ゲートGRを開閉するコロ9は、図6に示すように、ゲートGRの平坦部から伸びるブラケット10Rの先端部に取り付けられ、左側ゲートGLを開閉するコロ9は、図5に示すように、該ゲートGLを開閉するリンク機構50の操作端部51に取り付けられている。
図5のリンク機構50は、平面視Y字状に形成された第1リンク52と、それとピン結合される第2リンク53とで構成されている。第1リンク52は、右側ゲートGRを支持する支持軸SRに、右側ゲートGRとは分離した状態で回転自在に取り付けられている。また、第2リンク53は、一端が左側ゲートGLの揺動端6Lにピン結合され、他端が第1リンク52の左側端部にピン結合されている。そして、コロ9が取り付けられた操作端部51が矢印方向に揺動すると、第2リンク53の右側ピンが矢印方向Bに回動し、それに伴って左側ゲートGLが矢印方向Eに開閉するようになっている。
また、第1リンク52から上方に伸びる揺動端54と、本体Bとの間には、左側ゲートGLを閉鎖状態に保持する同様なトグル機構TLが設けられている。このトグル機構TLは、図6に示すトグル機構TRの左右を逆にして取り付けたもので、その作用は、図1に示すトグル機構Tと同一である。したがって、このトグル機構TLの作用についての説明は、ここでは省略するが、このトグル機構TLの下向きの座屈を防止するストッパSTLの下側には、リンク機構50の逆方向の回動を規制するストッパ55が取り付けられている。
図6のトグル機構TRは、右側ゲートGRの側壁5Rから上方に伸びる搖動端6Rと本体Bとの間に介在されている。この場合のトグル機構TRの作用も図1のトグル機構Tの作用と同一であるから、ここではその説明を省略する。
また、このホッパHでは、図3、図4のホッパHと同様に、本体Bの背面側に並行な一対のブラケット2を上下方向に取り付け、そのブラケット2に上下に離間させた一対の水平バー21、21を取り付けている。また、このホッパHには、左側ゲートGLを開放したときに、閉じた右側ゲートGRの斜面を滑走しながら落下してくる物品を左方向に確実に案内するための傾斜板30が左側ゲートGLの下方に設けられている。この傾斜板30は、本体Bの左右の側面から下方に伸びる左右のプレート31、31の先端部間に、左右のゲートGR,GLと干渉しないように架橋されている。また、左側ゲートGLの先端部は、閉じた右側ゲートGRの先端部よりも下方に伸張されている。これにより、左側ゲートGLが閉じ、右側ゲートGRが開放されるときに、閉じた左側ゲートGLを滑走する物品が傾斜板30を超えないようになっている。
図7は、図3、図4に示すホッパHをプールホッパPHとし、図5、図6に示すホッパHを計量ホッパWHとし、図1、図2に示すホッパHをブースタホッパBHとして使用した場合の組合せ計量装置の概略構成の一例を示したものである。
この組合せ計量装置Wは、装置を左右に2分割したもので、上段中央に配置される左右の分散フィーダDF1、DF2と、その周囲に放射状に配列される複数の放射フィーダRF1、RF2と、その下段に配置される一体型の駆動部Dと、該駆動部Dの周囲に等間隔に配列される複数のプールホッパPHと、各プールホッパPHから排出される物品を受け取って計量する同数の計量ホッパWHと、その下段に配置されて、各計量ホッパWHの内側ゲートから排出された物品を一時的に蓄えるブースタホッパBHと、各計量ホッパWHの外側ゲートから排出された物品並びにブースタホッパBHから排出された物品を収集する左右の集合シュートC1、C2と、中央の駆動部Dを支持する図示しない支持脚と、支持脚を支持する本体BBとを備えている。この本体BBは、図示しない架台上に配置されて、その架台の下方には、ツインタイプの包装機が配置される。
この組合せ計量装置Wは、2台の組合せ計量装置を左右に合体させた一般的なもので、左右の装置にそれぞれ異なる物品を供給して1台の装置を2台分の装置として使用することもできるし、左右の装置で計量した物品を一まとめにして1台分の装置として使用することもできる。そして、中央の駆動部Dには、各ホッパPH,WH,BHのゲートを開閉する図示しない開閉レバーと、各ホッパPH,WH、BHを引っ掛けるためのハンガーとが各ホッパPH,WH,BHに対応させて設けられている。
こうした装置は周知であるが、左右の計量ホッパWHの下段にブースタホッパBHを配置して、計量ホッパWHで計量した物品をブースタホッパBHに一時的に移し替えることにより、組合せ演算に参加できる物品数を増やしている。そのため、ブースタホッパBHに物品を移し替えて空になった計量ホッパWHには、プールホッパPHから物品を供給して再び計量するようになっている。そして、計量ホッパWHに供給された物品の質量と、ブースタホッパBHに移し変えられた物品の質量とを組合せて、所定質量の最適組合せを求め、求めた複数の計量ホッパWHやブースタホッパBHから物品を排出することにより所定質量の物品を得るようにしている。
そのため、ブースタホッパBHは、計量ホッパWHの内側ゲート(図5、図6では、右側ゲートGR)の下方に配置されている。そして、こうした装置で食料品を計量する場合は、物品の種類が変わる度に、ホッパの交換や洗浄が必要となるので、その都度、全てのホッパを駆動部Dから外したり、取り付けたりしなければならないが、各ホッパHには、前述のトグル機構Tが設けられているので、装置からの着脱は、極めて容易に行える。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されず、その他の構成も採用可能である。例えば、図1〜図6に示すホッパHをプールホッパPHや計量ホッパWHとして使用することができる。この場合には、ブースタホッパBHのない通常の組合せ計量装置となる。また、図3では、トグル機構Tを各ゲートG,Gの搖動端61、61間に介在させたが、一方の搖動端61と本体Bとの間に介在させた態様であっても良い。
本発明によれば、ホッパの着脱や洗浄が容易であるから、特に物品を計量して袋詰めにする加工食品分野において広く利用可能である。
H ホッパ
B 本体
G ゲート
S 支持軸
T トグル機構
ST ストッパ
50 リンク機構
54 リンク機構の揺動端
60 揺動端
61 揺動端
6R 揺動端
W 組合せ計量装置
PH プールホッパ
WH 計量ホッパ
BH ブースタホッパ

Claims (4)

  1. 上下が開口した中空状の本体と、該本体の下部開口を開閉するゲートと、該ゲートを搖動自在に支持する支持軸と、前記ゲートから伸び、該ゲートとは逆方向に揺動する揺動端に連結されて、前記ゲートを閉鎖方向に付勢するトグル機構と、該トグル機構が前記ゲートから受ける反力によって座屈するのを防止するストッパとを備え、前記トグル機構を前記ストッパに当接離反させることにより、前記ゲートによる前記下部開口の閉鎖と解除とを手動で切り替え可能にしたことを特徴とするホッパ。
  2. 前記ゲートが前記下部開口の中央から両側に同時に開閉する2つのゲートを備えた両開き式ホッパであって、各ゲートから伸び、それぞれのゲートとは逆方向に揺動する各遥動端の間に、前記トグル機構が介在されている請求項1に記載のホッパ。
  3. 前記ゲートが前記下部開口の中央から両側に個別に開閉する2つのゲートを備えた両開き式ホッパであって、一方のゲートが、該ゲートから伸び、該ゲートとは逆方向に遥動する揺動端と前記本体との間に前記トグル機構が介在されており、他方のゲートが、該ゲートを開閉するリンク機構の揺動端と前記本体との間に前記トグル機構が介在されている請求項1に記載のホッパ。
  4. 装置本体の上部に供給された物品を複数の経路に分散させた後、各経路の先端下部に配置された複数のプールホッパと、その下段に配置された複数の計量ホッパとに順次供給して計量し、得られた各物品の計量値を組合せて最適な組合せを選択して排出する組合せ計量装置であって、前記各ホッパを請求項1〜3の何れかのホッパで構成したことを特徴とする組合せ計量装置。
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