JP2016132325A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動走行時にエンジンをクランキングする際に、駆動軸に伝わるショックや減速度を低減できるハイブリッド車両を提供する。
【解決手段】ハイブリッド車両は、エンジン22と、第一回転電機MG1と、伝達軸32と、車輪に駆動トルクを伝達する駆動軸と、前記伝達軸32、前記エンジン22、および前記第一回転電機MG1のうちのいずれか一つを反力要素とすることによって、他の2つの要素間で動力伝達を可能とする動力分割機構30と、前記伝達軸32に連結される第二回転電機MG2と、前記伝達軸32と、駆動軸36との間に介在する変速機60と、を備え、電動走行中に、第二回転電機の出力トルクが制限された際、前記エンジン22を始動させ、前記エンジン22の始動は、前記変速機60の変速比を小さくしてから前記第一回転電機MG1で前記エンジン22をクランキングすることにより行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド車両に関し、特に、エンジンおよび回転電機の少なくとも一方から出力されたトルクを、変速機を介して駆動軸に出力するハイブリッド車両に関する。
従来から、駆動輪を駆動するためのエンジンおよび第二回転電機と、エンジンの動力により発電可能な第一回転電機と、プラネタリギヤからなる動力分割機構と、を備えたハイブリッド車両が知られている。かかるハイブリッド車両は、エンジンでは大きなトルクを出しづらい低回転域においては、第二回転電機からの出力トルクのみで車両を走行させるEV走行を行うことが多い。
しかし、EV走行中であっても、第二回転電機に異常が検知された場合には、当該第二回転電気の駆動を停止するとともに、エンジンを始動して当該エンジンからの出力トルクで車両を走行させるエンジン直行トルク走行に移行することが提案されている。例えば、特許文献1には、EV走行中に、第二回転電機の異常が検知され、かつ、車速が一定以上の場合には、第二回転電機の駆動を停止するとともに、第一回転電機でエンジンをクランキングしてエンジンを始動させ、エンジンの出力トルクだけで車両を走行させるエンジン直行トルク走行に移行させることが開示されている。かかる技術によれば、異常に起因して、第二回転電機の駆動が停止されたとしても、走行を継続することができる。
特開2011−46252号公報
しかし、第一回転電機でエンジンをクランキングしてエンジンを始動させる場合、第一回転電機の駆動に伴い第二回転電機の回転軸に反力が生じる。第二回転電機が正常な場合、第二回転電機から、この反力を打ち消すためのキャンセルトルクを出力していた。しかし、第二回転電機の駆動が停止されている状態では、第二回転電機でキャンセルトルクを出力することが出来ない。そのため、反力トルクが、減速トルクとして駆動軸に伝わる。特に、第二回転電機と駆動軸との間に変速機を配置したハイブリッド車両において、低変速段で走行中に、このクランキングを行うと、反力トルクが大きく増幅されて駆動軸に伝わるため、急激な減速、ショックが生じる。
そこで、本発明では、電動走行時にエンジンをクランキングする際に、駆動軸に伝わるショックや減速度を低減できるハイブリッド車両を提供することを目的とする。
本発明のハイブリッド車両は、エンジンと、第一回転電機と、伝達軸と、車輪に駆動トルクを伝達する駆動軸と、前記伝達軸、前記エンジンの出力軸、および前記第一回転電機の出力軸の三要素の各々を機械的に連結し、かつ、前記三要素のうちのいずれか一つを反力要素とすることによって、他の2つの要素間で動力伝達を可能とする動力分割機構と、前記伝達軸に連結される第二回転電機と、前記伝達軸と、前記駆動軸との間に介在する変速機であって、変速比が変更可能な変速機と、を備え、前記エンジンの駆動を停止して前記第二回転電機からの出力トルクで走行する電動走行中に、第二回転電機の出力トルクが制限された際、前記エンジンを始動させ、前記エンジンの始動は、前記変速機の変速比を小さくしてから前記第一回転電機で前記エンジンをクランキングすることにより行われる、ことを特徴とする。この場合、前記第二回転電機または前記第二回転電機に対応するインバータの温度が規定の閾値を超える場合に、前記第二回転電機の出力トルクが制限されることが望ましい。
他の本発明であるハイブリッド車両は、エンジンと、第一回転電機と、伝達軸と、車輪に駆動トルクを伝達する駆動軸と、前記伝達軸、前記エンジンの出力軸、および前記第一回転電機の出力軸の三要素の各々を機械的に連結し、かつ、前記三要素のうちのいずれか一つを反力要素とすることによって、他の2つの要素間で動力伝達を可能とする動力分割機構と、前記伝達軸に連結される第二回転電機と、前記伝達軸と、前記駆動軸との間に介在する変速機であって、変速比が変更可能な変速機と、を備え、前記エンジンの駆動を停止して前記第二回転電機からの出力トルクで走行する電動走行中に、第二回転電機の異常が検知された場合に、前記エンジンを始動させ、前記エンジンの始動は、前記変速機の変速比を小さくしてから前記第一回転電機で前記エンジンをクランキングすることにより行われる、ことを特徴とする。この場合、前記第二回転電機の異常が検知された場合には、前記第二回転電機の駆動が停止され、前記第二回転電機の出力トルクがゼロに制限される、ことが望ましい。
他の好適な態様では、前記変速機は、有段変速機であり、前記エンジンの始動時に、前記変速機の変速段が最高段数である場合、前記変速機をシフト変更することなく、前記エンジンのクランキングを実行させる。
他の好適な態様では、前記変速機は、有段変速機であり、前記クランキングにより前記エンジンが始動した後は、前記変速機の変速比を車速に応じて変更する。
本発明によれば、クランキングに先だって、変速機の変速比を小さくしているため、トルク伝達比を下げた状態でクランキングを行うことができる。結果として、クランキングに伴い生じる反力トルクが変速機で大きく増幅されることが防止でき、駆動軸に伝わるショックや減速度を低減できる。
本発明の実施形態であるハイブリッド車両の主たる構成を示す図である。 動力分割機構および変速機の構成を示す図である。 変速機の作動表である。 動力分割機構、および、変速機の各軸の回転速度の関係を説明するための共線図である。 第二回転電機の出力トルクが制限された場合の制御の流れを説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態であるハイブリッド車両10の主たる構成を示す図である。また、図2は、動力分割機構30および変速機60の構成を示す図である。
ハイブリッド車両10は、エンジン22と、エンジン22の出力軸であるクランクシャフト26に接続された3軸式の動力分割機構30と、動力分割機構30に接続された発電可能な第一回転電機MG1と、動力分割機構30に接続された第二回転電機MG2と、車両全体をコントロールするハイブリッド電子制御ユニット(以下「HVECU」という)70とを含む。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下「エンジンECU」という)24により燃料噴射制御や点火制御、吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。
動力分割機構30は、外歯歯車のサンギヤS0と、サンギヤS0と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤR0と、サンギヤS0に噛合すると共にリングギヤR0に噛合する複数のピニオンギヤP0と、複数のピニオンギヤP0を自転かつ公転自在に保持するキャリアCA0とを含む。動力分割機構30は、サンギヤS0とリングギヤR0とキャリアCA0とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。
キャリアCA0には、エンジン22のクランクシャフト26が連結され、サンギヤS0には第一回転電機MG1の回転軸(出力軸)が連結され、リングギヤR0には伝達軸32(変速機60の入力軸61)が連結されている。動力分割機構30は、この伝達軸32、クランクシャフト26、第一回転電機MG1の回転軸の三要素を機械的に連結し、かつ、この三要素のうちいずれか一つを反力要素とすることで、他の二つの要素間での動力伝達を可能としている。例えば、動力分割機構30は、第一回転電機MG1が発電機として機能するときには、キャリアCA0から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤS0側とリングギヤR0側にそのギヤ比に応じて分配する。動力分割機構30は、第一回転電機MG1が電動機として機能するときには、キャリアCA0から入力されるエンジン22からの回転力とサンギヤS0から入力される第一回転電機MG1からの回転力を統合してリングギヤR0側に出力する。リングギヤR0に出力された動力は、リングギヤR0の回転軸から伝達軸32、変速機60、駆動軸36、デファレンシャルギヤ37を介して車輪38a,38bに出力される。
第一回転電機MG1および第二回転電機MG2は、発電機として駆動することができるとともに電動機として駆動できる周知の同期発電電動機を用いることができる。第一、第二回転電機MG1,MG2は、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。
インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ラインは、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線を含む。これにより、第一、第二回転電機MG1,MG2の一方で発電される電力を他の回転電機MG1,MG2で消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、第一、第二回転電機MG1,MG2から生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、第一回転電機MG1と第二回転電機MG2とにより電力収支のバランスをとるようにすれば、バッテリ50は充放電されない。
第一、第二回転電機MG1,MG2は、ともにモータ用電子制御ユニット(以下「モータECU」という)40により駆動制御されている。モータECU40には、第一、第二回転電機MG1,MG2を駆動制御するために必要な信号が入力されている。これらの信号は、例えば、第一、第二回転電機MG1,MG2の回転子の回転速度を検出するレゾルバ43,44からの信号や、図示しない電流センサで検出した第一、第二回転電機MG1,MG2に印加される相電流などを含む。モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。
変速機60は、伝達軸32(入力軸61)と駆動軸36との間に介在し、複数段に変速可能、すなわち、変速比を変更可能な有段変速機である。変速機60は、シングルピニオン式の二つのプラネタリギヤ62,64と、4つのクラッチC1,C2,C3,F1および2つのブレーキB1,B2と、を備える。この変速機60は、複数のクラッチおよびブレーキの状態(係合状態(半係合状態を含む)または解放状態)を切り替えることで、変速段の変更や入力軸61と駆動軸36との接続の解除を行なうことができるように構成されている。
プラネタリギヤ62は、外歯歯車のサンギヤS1と、このサンギヤS1と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤR1と、サンギヤS1に噛合すると共にリングギヤR1に噛合する複数のピニオンギヤP1と、複数のピニオンギヤP1を自転かつ公転自在に保持するキャリアCA1と、を備える。このプラネタリギヤ62は、所定のギヤ比ρ1(0<ρ1<1)を有している。
プラネタリギヤ64は、外歯歯車のサンギヤS2と、このサンギヤS2と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤR2と、サンギヤS2に噛合するとともにリングギヤR2に噛合する複数のピニオンギヤP2と、複数のピニオンギヤP2を自転かつ公転自在に保持するキャリアCA2と、を備える。このプラネタリギヤ64は、所定のギヤ比ρ2(0<ρ2<ρ1)を有している。
サンギヤS1は、クラッチC3のオンオフによって伝達軸32(入力軸61)との接続や接続の解除ができるようになっているとともにブレーキB1のオンオフによってその回転を停止または自由にできるようになっている。また、キャリアCA1およびリングギヤR2は、一体的に連結されており、クラッチC2のオンオフによって伝達軸32(入力軸61)との接続や接続の解除ができるようになっているとともにブレーキB2のオンオフによってその回転を停止または自由にできるようになっている。リングギヤR1およびキャリアCA2は、一体的に連結されて駆動軸36に連結されている。サンギヤS2は、クラッチC1のオンオフによって伝達軸32(入力軸61)との接続や接続の解除ができるようになっている。さらに、キャリアCA1およびリングギヤR2は、一方向クラッチF1を介して非回転部材であるケース12に連結されており、エンジン22と同方向の回転が許容され、逆方向の回転が禁止されている。
図3は、この変速機60の作動表である。図3に示すように、変速機60は、シフトポジションSPが駐車ポジション(P)やニュートラルポジション(N)では、クラッチC1,C2,F1とブレーキB1,B2とを全てオフにする。すなわち、伝達軸32(入力軸61)と駆動軸36とを切り離す。また、シフトポジションSPがドライブポジション(D)の1速では、クラッチC1とクラッチF1、ブレーキB2、とを係合するとともにクラッチC2,C3とブレーキB1とを解放する。2速では、クラッチC1とブレーキB1とを係合するとともにクラッチC2,C3,F1とブレーキB2とを解放する。3速では、クラッチC1とクラッチC2とを係合するとともにクラッチC3,F1とブレーキB1,B2とを解放する。4速では、クラッチC2とブレーキB1とを係合するとともにクラッチC1,C3,F1とブレーキB2を解放する。さらに、シフトポジションSPがリバースポジション(REV)では、クラッチC2とブレーキB2とを係合するとともにクラッチC1,C3,F1とブレーキB1とを解放する。クラッチC1,C2,C3,F1やブレーキB1,B2のオンオフは、図示しない油圧式のアクチュエータの駆動により行なわれる。
モータECU40は、レゾルバ43,44から入力した信号に基づいて図示しない回転速度算出ルーチンにより第一、第二回転電機MG1,MG2の回転子の回転速度Nm1,Nm2やリングギヤR0の回転軸の回転速度Nrを計算している。モータECU40は、HVECU70と通信している。
モータECU40は、HVECU70からの制御信号によって第一、第二回転電機MG1,MG2を駆動制御するとともに、必要に応じて第一、第二回転電機MG1,MG2の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。また、モータECU40は、第一、第二回転電機MG1,MG2の出力トルク制限の要否を判断し、その結果をHVECU70に出力している。第一、第二回転電機MG1,MG2の出力トルクは、フェールが発生した場合や、各回転電機の温度が基準値を超えた場合等に制限される。フェールとは、例えば、回転電機MG1,MG2そのものの故障の他、レゾルバ43,44の故障や、インバータ41,42から回転電機MG1,MG2に供給される電流を検出するセンサ(図示せず)の故障などが含まれる。こうしたフェールが発生した場合には、対応する回転電機MG1,MG2の駆動を停止(すなわち、出力トルクをゼロに制限)する。また、回転電機MG1,MG2や、対応するインバータ41,42の温度が基準値を超えて高温の場合には、その温度に応じて、対応する回転電機MG1,MG2の出力トルクを制限する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下「バッテリECU」という)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間電圧、バッテリ50の充放電電流、バッテリ50の温度などが入力されている。これらのバッテリ50の状態に関するデータは、必要に応じて通信によりHVECU70に送信される。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
HVECU70は、CPUを中心として構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶し情報を書込可能なフラッシュROMと、データを一時的に記憶するRAMと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを含んで構成される。
HVECU70には、イグニッションスイッチからのイグニッション信号、シフトレバーの操作位置を検出するシフトポジションセンサからのシフトポジションSP、アクセルペダルの踏み込み量に対応したアクセル開度、ブレーキペダルの踏み込み量を示すブレーキペダルポジション、車輪速センサからの車輪速などが入力ポートを介して入力されている。
また、HVECU70からは、変速機60への制御信号などが出力されている。なお、HVECU70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
このような構成を有するハイブリッド車両10においては、アクセル開度と車速とに基づいて駆動軸36に出力すべき要求トルクが計算され、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤR0の回転軸(伝達軸32、入力軸61)に出力されるようにエンジン22と第一回転電機MG1と第二回転電機MG2とが運転制御される。
ハイブリッド車両10の走行モードとしては、トルク変換走行モード、充放電走行モード、モータ走行モード、エンジン直行トルク走行モードなどがある。トルク変換走行モードでは、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22が運転制御されるとともに、エンジン22から出力される動力のすべてが動力分割機構30と第一回転電機MG1と第二回転電機MG2とによってトルク変換されてリングギヤR0の回転軸に出力されるよう第一回転電機MG1および第二回転電機MG2が駆動制御される。
充放電走行モードでは、要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22が運転制御されるとともに、バッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分割機構30と第一回転電機MG1と第二回転電機MG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤR0の回転軸に出力されるよう第一回転電機MG1および第二回転電機MG2が制御される。
モータ走行モードでは、エンジン22の運転を停止して車両からの要求動力に見合う動力がリングギヤR0の回転軸に出力されるよう第二回転電機MG2が運転制御される。このモータ走行モードは、電動走行や、EV走行とも呼ばれる。以下の説明では、この走行モードを「EV走行モード」と呼ぶ。
エンジン直行トルク走行モードでは、第二回転電機MG2の運転が停止され、第一回転電機MG1でエンジントルクの反力を受け持ちながらエンジン22から動力分割機構30を介してリングギヤR0の回転軸に直接伝達されるトルク(これをエンジン直達トルクともいう)だけで走行が行なわれる。
次に、第二回転電機MG2の出力トルクが制限された場合の制御について説明する。既述した通り、第二回転電機MG2に関連する異常(フェール)が生じた場合、HVECU70は、モータECU40に対して、第二回転電機MG2の駆動停止、すなわち、第二回転電機MG2の出力トルクをゼロに制限することを指示する。第二回転電機MG2の駆動を停止した場合には、エンジン直行トルク走行モードに移行し、退避走行を行う。ここで、第二回転電機MG2のフェール検出時点で、エンジン22が停止している場合がある。例えば、第二回転電機MG2のフェール検出時点で、EV走行を行っている場合には、エンジン22は、停止している。かかる場合には、エンジン直行トルク走行モードに移行するために、エンジン22を始動しなければならない。
また、第二回転電機MG2は、当該第二回転電機MG2や、第二回転電機MG2を駆動するインバータ42の電子部品等を熱から保護するために、その出力トルクが制限される場合がある。EV走行中に第二回転電機MG2の出力トルクが制限され、第二回転電機MG2のみで、駆動に必要なトルクが出力できない場合には、やはり、エンジン22を始動し、当該エンジン22からトルクを出力する必要がある。
エンジン22を始動させる際には、第一回転電機MG1でエンジン22をクランキングする。クランキングを行う際に第一回転電機MG1は、正トルクを出力するが、その反力が、伝達軸32(ひいては入力軸61)に、負トルク(反力トルク)として伝達される。第二回転電機MG2が正常な場合には、この反力トルクを打ち消すために、第二回転電機MG2から正トルクを出力していた。しかし、第二回転電機MG2の駆動が停止、あるいは、駆動していても、その出力トルクが制限されていて反力トルクを打ち消すだけのトルクが出力できない場合には、当該反力トルクが、変速機60により変速されたうえで駆動軸36に伝達される。そして、これにより、車両には、反力トルクに起因する減速や、ショックが生じることがあった。特に、変速機60の変速比が大きい(例えば、1速や2速選択時)場合、反力トルクは、変速機60により、増幅されて車両に伝わるため、減速度やショックがより大きくなる。しかし、このエンジン22が停止するEV走行は、低速走行時に、多用されており、この低速走行時には、低い変速段が選択されていることが多い。つまり、EV走行中にエンジンを始動する際には、変速段が低いことが多く、クランキングに起因する減速やショックが大きくなりやすかった。
そこで、本実施形態では、EV走行中にエンジンを始動する際に生じる車両の急激な減速や、ショックを低減するために、クランキングに先だって変速機60の変速比を小さく、すなわち、変速段をアップシフトする処理を行っている。これにより、クランキングに伴う、車両の減速やショックを低減することができる。これについて、図4を参照して説明する。図4は、動力分割機構30の3軸、および、変速機60を構成する二つのプラネタリギヤ62,64の各軸の回転速度の関係を説明するための共線図である。この共線図は、動力分割機構30、および、変速機60を構成する二つのプラネタリギヤ62,64のギヤ比の関係を示す横軸と、相対的回転速度を示す縦軸とから成る二次元座標である。また、図4において、上段は、1速選択時の、下段は、4速選択時をそれぞれ示している。
動力分割機構30の3軸には、第一回転電機MG1の回転速度Nm1、エンジン回転速度Ne、および第二回転電機MG2の回転速度Nm2がそれぞれ与えられる。エンジン22の回転速度Neおよび第一、第二回転電機MG1,MG2の回転速度Nm1,Nm2は、変速機60の状態に関わらず、常に、図4に示すように直線上に並ぶように連動して動く。なお、エンジン回転速度Ne、第一、第二回転電機MG1,MG2の回転速度Nm1,Nm2は、式1で示す関係が成立する。なお、ρ0は、動力分割機構30を構成するプラネタリギヤの減速比である。
Ne=Nm1×1/(1+ρ0)+Nm2×ρ0/(1+ρ0)・・・式1
エンジン22が停止し、第二回転電機MG2が回転するEV走行の状態では、共線図は、図4の破線L1で示すような状態となる。このEV走行の状態からエンジン始動のためにクランキングすると、共線図は、破線L1で示す状態から、実線L2で示す状態に変化する。すなわち、第一回転電機MG1が正方向に回転し、エンジン22を所定の回転数で回転させる。
このとき、リングギヤR0に接続された伝達軸32には、負のトルクが伝わる。第二回転電機MG2が正常であれば、エンジン22をクランキングする際に伝達軸32に生じる反力は、第二回転電機MG2を駆動することによってキャンセルできる。しかし、第二回転電機MG2に異常や高熱が発生し、その駆動が停止、あるいは、その出力トルクが制限されている場合には、この反力をキャンセルすることができない。その結果、負のトルクは、キャンセルされることなく、変速機60に入力される。
変速機60が1速の場合、クラッチC1がオンとなり、サンギヤS2と伝達軸32(リングギヤR0に接続された軸)が連結されるため、当該サンギヤS2の回転数は、リングギヤR0の回転数(ひいては第二回転電機MG2の回転数Nm2)と等しくなる。また、ブレーキB2がオンとなるため、当該ブレーキB2に連結されたリングギヤR2、キャリアCA1の回転速度は、0となる。サンギヤS2に入力されたトルクは、互いに一体的に連結されたリングギヤR1およびキャリアCA2を介して駆動軸36に出力される。
この1速の場合において変速機60から出力されるトルクToは、プラネタリギヤ62の減速比をρ1(0<ρ1<1)、プラネタリギヤ64の減速比をρ2(0<ρ2<1)とした場合、To=Tin×(1+ρ2)/ρ2となる。ρ2は、0より大きいため、(1+ρ2)/ρ2は、必ず1より大きくなる。したがって、この場合、出力トルクToは、入力トルクTinよりも必ず大きくなる。換言すれば、クランキングの際の変速段が1速の場合、クランキングに伴い生じた負トルクは、増幅された上で、駆動軸36に出力されることになる。この場合、車両の急激な減速や、ショックが生じるおそれがあった。
一方、4速の場合、伝達軸32は、クラッチC2がオンとなり、キャリアCA1およびリングギヤR2と伝達軸32(リングギヤR0に接続された軸)が連結されるため、当該キャリアCA1およびリングギヤR2の回転数は、リングギヤR0の回転数(ひいては第二回転電機MG2の回転数Nm2)と等しくなる。また、ブレーキB1がオンとなるため、当該ブレーキB1に連結されたサンギヤS1の回転速度は、0となる。キャリアCA1およびリングギヤR2に入力されたトルクは、互いに一体的に連結されたリングギヤR1およびキャリアCA2を介して駆動軸36に出力される。
この4速の場合において変速機60から出力されるトルクToは、To=Tin×1/(1+ρ1)となる。ρ1は、0より大きいため、1/(1+ρ1)は、必ず1より小さくなる。したがって、この場合、出力トルクToは、入力トルクTinよりも必ず小さくなる。換言すれば、クランキングに先だって4速にアップシフト(変速比を小さく)しておけば、クランキングに伴い生じた負トルクは、減衰された上で、駆動軸36に出力されることになる。この場合、車両の急激な減速や、ショックを低減できる。
次に、図5を参照して、第二回転電機MG2の出力トルクが制限(第二回転電機MG2の駆動停止時を含む)された場合の制御の流れを説明する。HVECU70は、第二回転電機MG2のフェールの有無を定期的に監視する(S10)。この第二回転電機MG2のフェールとしては、当該第二回転電機MG2そのものの異常はもちろん、第二回転電機MG2の状態を確認するためのセンサの異常、例えば、回転数を検知するレゾルバ43,44や、電流センサの異常も含む。
第二回転電機MG2のフェールが検出された場合、HVECU70は、エンジン直行トルク走行への移行の要否を判断する(S12)。例えば、車両が停止中である場合、エンジン直行トルク走行への移行は不要となる。この場合は、次回、走行再開時に、エンジン直行トルク走行を行えばよい。また、車両が走行中であっても、極めて低速であり、エンジン始動時に駆動軸36に生じる反力が、車両の慣性力を上回る場合には、エンジン始動に伴い、車両が逆走するおそれがあるため、エンジン直行トルク走行へは、移行しない。一方、車両が一定以上の車速で走行している場合には、基本的には、エンジン直行トルク走行への移行が必要であるため、ステップS14に進む。
ステップS14では、現在、EV走行中、すなわち、エンジン停止中であるか否かが判断される(S14)。EV走行ではなく、既に、エンジン22が始動している場合には、エンジン22の始動動作、すなわち、クランキング等は、不要である。したがって、EV走行中でない場合には、ステップS22に進み、エンジン直行トルク走行に移行する。ステップS22では、エンジン直行トルク走行への移行を実行する。すなわち、第二回転電機MG2のインバータ42をシャットダウンして非駆動状態としたうえで、エンジン22で駆動に必要な動力を確保する。
一方、EV走行中である場合には、エンジン22のクランキングに先だって、まず、変速機60の段数を上げるアップシフトを行う(S16)。アップシフトを行うことにより、変速機60の変速比が小さくなる。なお、アップシフトを行う前に、既に、変速機60が最高段数(本実施形態では4速)となっていた場合には、アップシフトを行うことなく、そのまま、ステップS18に進む。
ステップS18では、HVECU70は、エンジンECU24およびモータECU40に対してエンジン始動を要求する(S18)。具体的には、モータECU40は、第一回転電機MG1に対して、エンジン22のクランキングを指示する。この指示を受けて、第一回転電機MG1は、回転駆動し、エンジン22をクランキングする。また、エンジンECU24は、燃料噴射、点火、吸入空気量などの制御を行い、エンジン22を始動させる。
エンジン22が始動できれば、ステップS16でアップシフトした変速機60の段数を、車速に応じた段数に変更する(S20)。そして、エンジン22の直行トルクで車両を駆動するエンジン直行トルク走行を行う(S22)。
一方、第二回転電機MG2にフェールが発生していない場合(ステップS10でNo)には、HVECU70は、続いて、第二回転電機MG2の出力トルクの制限の有無を確認する(S24)。ここで、「出力トルクの制限」とは、第二回転電機MG2のみで車両駆動に必要なトルクが出力できない状態、すなわち、エンジンの駆動が必要となる状態にまで出力トルクが制限されている状態を意味する。
第二回転電機MG2の出力トルクが制限されている場合には、続いて、現在、EV走行中、すなわち、エンジン停止中であるか否かが判断される(S26)。EV走行ではなく、既に、エンジン22が始動している場合には、エンジン22の始動動作、すなわち、クランキング等は、不要である。したがって、EV走行中でない場合には、第二回転電機MG2のみで不足するトルクを、エンジン22から出力させるべく、エンジン22の駆動を制御する。
EV走行中である場合には、続いて、第二回転電機MG2で、クランキング時に生じる反力トルクを打ち消せるか否かを確認する(S28)。第二回転電機MG2で反力トルクを打ち消せる場合には、変速機60のアップシフトをすることなく(変速比を変更することなく)、そのまま、第一回転電機MG1でクランキングを行い、エンジン22を始動させる(S32)。
一方、第二回転電機MG2で反力トルクを打ち消せない場合には、エンジン22のクランキングに先だって、まず、変速機60の段数を上げるアップシフトを行う(S30)。アップシフトを行うことにより、変速機60の変速比が小さくなる。なお、このアップシフトを行う前に、既に、変速機60が最高段数(本実施形態では4速)となっていた場合には、アップシフトを行うことなく、そのまま、ステップS32に進む。変速機60の段数が上がれば、HVECU70は、エンジンECU24およびモータECU40に対してエンジン始動を要求する(S32)。そして、エンジン22が始動できれば、変速機60の段数を、車速に応じた段数に変更する(S34)。
以上の説明から明らかな通り、本実施形態では、クランキング(S18,S32)に先だって、アップシフト(S16,S30)を行って、変速機60の変速比を小さくしている。その結果、クランキング時に生じる負トルクが、大幅に増大されて、あるいは、減衰されないまま、駆動軸36に伝達されることを防止でき、クランキングに伴う車両の減速やショックを低減できる。
なお、このアップシフトは、現時点での段数に関わらず、常に最高段数(本実施形態では4速)まで上げるようにしてもよいし、特定の段数だけ(例えば1速分だけ、または、2速分だけ)上げるようにしてもよい。アップシフト後の段数が高いほど、クランキングに起因する車両の減速やショックは低減されるが、一方で、段数の変化が大きいほど、シフトチェンジに起因する走行時の違和感は大きくなる。したがって、このアップシフト(S16,S30)において、上げる段数は、クランキングに起因する車両の減速やショックの大きさと、シフトチェンジに起因する走行時の違和感との兼ね合いで決定することが望ましい。具体的には、例えば、アップシフト前の車速や、要求トルクから求まるクランキング後のエンジンの目標回転数等に応じて、アップシフト後の段数を決定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、エンジン始動後に、車速に応じた段数にシフトチェンジ(S20,S34)しているが、この処理は、省略されてもよい。また、本実施形態では、4速に変更可能な変速機60を例示したが、変速機60の変速段数は、特に限定されず、3速以下でもよいし、5速以上でもよい。また、本実施形態では、変速機60を、有段変速機としているが、変速機60は、無段変速機でもよい。無断変速機の場合でも、クランキングに先だって、変速機60の変速比を小さくすれば、クランキングに起因する車両の減速やショックを低減できる。無断変速機の場合でも、クランキング前の段階で、変速比が最小となっている場合には、変速比の変更を行うことなく、クランキングを実行することが望ましい。また、クランキングによりエンジン22が始動できれば、車速に応じた変速比に変更することが望ましい。
10 ハイブリッド車両、12 ケース、22 エンジン、24 エンジンECU、26 クランクシャフト、30 動力分割機構、32 伝達軸、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 車輪、40 モータECU、41,42 インバータ、43,44 レゾルバ、50 バッテリ、52 バッテリECU、60 変速機、61 入力軸、62,64 プラネタリギヤ、70 HVECU、MG1 第一回転電機、MG2 第二回転電機。
図3は、この変速機60の作動表である。図3に示すように、変速機60は、シフトポジションSPが駐車ポジション(P)やニュートラルポジション(N)では、クラッチC1,C2とブレーキB1,B2とを全てオフにする。すなわち、伝達軸32(入力軸61)と駆動軸36とを切り離す。また、シフトポジションSPがドライブポジション(D)の1速では、クラッチC1と、ブレーキB2、とを係合するとともにクラッチC2,C3とブレーキB1とを解放する。2速では、クラッチC1とブレーキB1とを係合するとともにクラッチC2,C3とブレーキB2とを解放する。3速では、クラッチC1とクラッチC2とを係合するとともにクラッチC3とブレーキB1,B2とを解放する。4速では、クラッチC2とブレーキB1とを係合するとともにクラッチC1,C3とブレーキB2を解放する。さらに、シフトポジションSPがリバースポジション(REV)では、クラッチC2とブレーキB2とを係合するとともにクラッチC1,C3とブレーキB1とを解放する。クラッチC1,C2,C3やブレーキB1,B2のオンオフは、図示しない油圧式のアクチュエータの駆動により行なわれる。
第二回転電機MG2の出力トルクが制限されている場合には、続いて、現在、EV走行中、すなわち、エンジン停止中であるか否かが判断される(S26)。EV走行ではなく、既に、エンジン22が始動している場合には、エンジン22の始動動作、すなわち、クランキング等は、不要である。したがって、EV走行中でない場合には、第二回転電機MG2のみで不足するトルクを、エンジン22から出力させるべく、エンジン22の駆動を制御する(S35)
EV走行中である場合には、続いて、第二回転電機MG2で、クランキング時に生じる反力トルクを打ち消せるか否かを確認する(S28)。第二回転電機MG2で反力トルクを打ち消せる場合には、変速機60のアップシフトをすることなく(変速比を変更することなく)、そのまま、第一回転電機MG1でクランキングを行い、エンジン22を始動させる(S3)。

Claims (6)

  1. エンジンと、
    第一回転電機と、
    伝達軸と、
    車輪に駆動トルクを伝達する駆動軸と、
    前記伝達軸、前記エンジンの出力軸、および前記第一回転電機の出力軸の三要素の各々を機械的に連結し、かつ、前記三要素のうちのいずれか一つを反力要素とすることによって、他の2つの要素間で動力伝達を可能とする動力分割機構と、
    前記伝達軸に連結される第二回転電機と、
    前記伝達軸と、前記駆動軸との間に介在する変速機であって、変速比が変更可能な変速機と、
    を備え、
    前記エンジンの駆動を停止して前記第二回転電機からの出力トルクで走行する電動走行中に、第二回転電機の出力トルクが制限された際、前記エンジンを始動させ、
    前記エンジンの始動は、前記変速機の変速比を小さくしてから前記第一回転電機で前記エンジンをクランキングすることにより行われる、
    ことを特徴とするハイブリッド車両。
  2. エンジンと、
    第一回転電機と、
    伝達軸と、
    車輪に駆動トルクを伝達する駆動軸と、
    前記伝達軸、前記エンジンの出力軸、および前記第一回転電機の出力軸の三要素の各々を機械的に連結し、かつ、前記三要素のうちのいずれか一つを反力要素とすることによって、他の2つの要素間で動力伝達を可能とする動力分割機構と、
    前記伝達軸に連結される第二回転電機と、
    前記伝達軸と、前記駆動軸との間に介在する変速機であって、変速比が変更可能な変速機と、
    を備え、
    前記エンジンの駆動を停止して前記第二回転電機からの出力トルクで走行する電動走行中に、第二回転電機の異常が検知された場合に、前記エンジンを始動させ、
    前記エンジンの始動は、前記変速機の変速比を小さくしてから前記第一回転電機で前記エンジンをクランキングすることにより行われる、
    ことを特徴とするハイブリッド車両。
  3. 請求項1に記載のハイブリッド車両であって、
    前記第二回転電機または前記第二回転電機に対応するインバータの温度が規定の閾値を超える場合に、前記第二回転電機の出力トルクが制限される、ことを特徴とするハイブリッド車両。
  4. 請求項2に記載のハイブリッド車両であって、
    前記第二回転電機の異常が検知された場合には、前記第二回転電機の駆動が停止され、前記第二回転電機の出力トルクがゼロに制限される、ことを特徴とするハイブリッド車両。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のハイブリッド車両であって、
    前記変速機は、有段変速機であり、
    前記エンジンの始動時に、前記変速機の変速段が最高段数である場合、前記変速機をシフト変更することなく、前記エンジンのクランキングを実行させる、
    ことを特徴とするハイブリッド車両。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のハイブリッド車両であって、
    前記変速機は、有段変速機であり、
    前記制御装置は、前記クランキングにより前記エンジンが始動した後は、前記変速機の変速段を車速に応じた段数に変更する、ことを特徴とするハイブリッド車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018154152A (ja) * 2017-03-15 2018-10-04 本田技研工業株式会社 輸送機器の制御装置

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