JP2016130912A - タッチパネルセンサ、タッチパネル装置および表示装置 - Google Patents

タッチパネルセンサ、タッチパネル装置および表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】タッチパネルセンサの導電性パターンをなす導電性細線が観察者に視認されることを抑制する。
【解決手段】タッチパネルセンサ30は、画像表示機構の表示面上に配置され、画像表示機構の表示面に対向する面をなす対向面30aと、対向面30aと反対側の面をなす反対面30bと、タッチパネルセンサ30の厚み方向に離間して配置された第1電極41及び第2電極42を有する。第1電極41及び第2電極42は、それぞれ、対向面30a側の面をなす第1面52aと、タッチパネルセンサ30の厚み方向に沿って第1面52aと反対側の面をなす第2面52bと、第1面52aと第2面52bとの間を接続する一対の側面52c,52dと、を有する導電性細線52、を含む導電性パターン50を有する。導電性パターン50の導電性細線52の幅は、第2面52b側から第1面52a側に向けて小さくなるように変化する。
【選択図】図6

Description

本発明は、電極を有したタッチパネルセンサに係り、とりわけ、電極が低抵抗であるとともに電極をなす導線が細線化されたタッチパネルセンサに関する。また、本発明は、タッチパネルセンサを含むタッチパネル装置、並びに、タッチパネルセンサまたはタッチパネル装置を含む表示装置に関する。
今日、入力手段として、タッチパネル装置が広く用いられている。タッチパネル装置は、タッチパネルセンサ、タッチパネルセンサ上への接触位置を検出する制御回路、タッチパネルセンサと制御回路とを接続する配線を含んでいる。タッチパネル装置は、多くの場合、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の画像表示機構が組み込まれた種々の装置等(例えば、券売機、ATM、金銭登録機、キオスク端末、携帯電話、タブレット端末、ゲーム機等)に対する入力手段として、画像表示機構とともに用いられている。このような装置において、タッチパネルセンサは画像表示機構の表示面上に配置され、これにより、タッチパネル装置は表示装置に対する極めて直接的な入力を可能にする。タッチパネルセンサのうちの画像表示機構の表示領域に対面する領域は透明になっており、タッチパネルセンサのこの領域が、接触位置(接近位置)を検出し得るアクティブエリアを構成するようになる。
タッチパネル装置は、タッチパネルセンサ上への接触位置(接近位置)を検出する原理に基づいて、種々の形式に区別され得る。昨今では、光学的に明るいこと、意匠性があること、構造が容易であること、機能的にも優れていること等の理由から、容量結合方式のタッチパネル装置が多く採用されている。容量結合方式のタッチパネル装置においては、位置を検知されるべき外部導体(例えば、使用者の指)が誘電体を介してタッチパネルセンサに接触(接近)することにより、新たに寄生容量が発生し、この寄生容量の変化を利用して、タッチパネルセンサ上における外部導体の位置を検出するようになっている。
タッチパネルセンサは、通常、基材と、基材上に設けられた電極と、を有している。電極は、アクティブエリアに位置する検出電極と、非アクティブエリアに位置する取出電極と、を有している。例えば特許文献1に開示されているように、多くのタッチパネルセンサにおいて、検出電極は、画像表示機構の表示領域に対面する位置に配置されることから、ITO等の透明導電材料を用いて形成されている。ただし、透明導電材料の屈折率は比較的に大きく、このため、タッチパネルセンサのうち検出電極が配置されている領域と検出電極が配置されていない領域との間における光の透過率および反射率が大きく異なる場合がある。このように領域間における光の透過率および反射率の差が大きい場合、検出電極の輪郭がタッチパネルセンサの使用者から視認されることになり、意匠上の観点から好ましくないだけでなく、表示装置の画質を著しく劣化させてしまう。
また、別のタッチパネルセンサとして、検出電極が金属材料を用いて形成されたタッチパネルセンサも知られている。このタッチパネルセンサでは、検出電極が金属材料からなる幅狭の導電性細線で形成されている。このため、アクティブエリアでの透過率を十分高くすることができる。また、金属材料の導電率は高いことから、導電性細線の幅を狭くしても、タッチパネルセンサの面抵抗率(単位:Ω/□)を十分小さくすることができる。このようなタッチパネルセンサは、まず、透明基材上に、接着剤を介して金属箔を積層し、次に、この金属箔を、フォトリソグラフィー技術を用いたエッチングによりパターンニングして、電極を形成することによって、作製されている。
特開2008−98169号公報
電極が金属材料からなる導電性細線82で形成された従来のタッチパネルセンサ70では、図23に示すように、導電性細線82の断面形状は四角形形状であり、とりわけその側面82c,82dが基材75のシート面に対して垂直になっていた。このような導電性細線82を有するタッチパネルセンサ70について本件発明者らが鋭意研究を進めたところ、このタッチパネルセンサ70を画像表示機構の表示面上に配置すると、導電性細線82の側面82c,82dが基材75のシート面に対して垂直であることに起因して、画像表示機構から出射し、導電性細線82の側面82c,82dで反射した映像光L1が観察者側に出射し、観察者に視認され得ることが知見された。また、タッチパネルセンサ70の基材75に入射した外光L2が、基材75と、基材75に隣接する層(例えば、接合層)との界面75aで反射し、さらに導電性細線82の側面82c,82dで反射して観察者側に出射し、観察者に視認され得ることも知見された。このように導電性細線82の側面82c,82dで反射した映像光L1や外光L2が視認されることで、タッチパネルセンサ70の導電性細線82の存在が観察者に視認されやすくなる。この結果、この導電性細線82に起因した濃淡むらや、画像表示機構の画素配列や他のタッチパネルセンサの導電性細線等との干渉に起因したモアレが、視認されやすくなる。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであって、タッチパネルセンサの導電性パターンをなす導電性細線が観察者に視認されることを抑制することを目的とする。
本発明によるタッチパネルセンサは、
画像表示機構の表示面上に配置され、前記画像表示機構の表示面に対向する面をなす対向面と、前記対向面と反対側の面をなす反対面とを有するタッチパネルセンサであって、
前記タッチパネルセンサの厚み方向に離間して配置された第1電極および第2電極を有し、
前記第1電極および第2電極は、それぞれ、前記対向面側の面をなす第1面と、前記タッチパネルセンサの厚み方向に沿って前記第1面と反対側の面をなす第2面と、前記第1面と前記第2面との間を接続する一対の側面と、を有する導電性細線、を含む導電性パターンを有し、
前記導電性パターンの前記導電性細線の幅は、前記第2面から前記第1面の側に向けて小さくなるように変化する。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、第1基材および第2基材を有し、前記第1電極は、前記第1電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第1面が前記第1基材に対向するようにして、前記第1基材の、前記反対面側の面上に形成され、前記第2電極は、前記第2電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第1面が前記第2基材に対向するようにして、前記第2基材の、前記反対面側の面上に形成されていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、第1基材および第2基材を有し、前記第1電極は、前記第1電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第2面が前記第1基材に対向するようにして、前記第1基材の、前記対向面側の面上に形成され、前記第2電極は、前記第2電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第2面が前記第2基材に対向するようにして、前記第2基材の、前記対向面側の面上に形成されていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、第1基材および第2基材を有し、前記第1電極は、前記第1電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第1面が前記第1基材に対向するようにして、前記第1基材の、前記反対面側の面上に形成され、前記第2電極は、前記第2電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第2面が前記第2基材に対向するようにして、前記第2基材の、前記対向面側の面上に形成されていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、第1基材および第2基材を有し、前記第1電極は、前記第1電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第2面が前記第1基材に対向するようにして、前記第1基材の、前記対向面側の面上に形成され、前記第2電極は、前記第2電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第1面が前記第2基材に対向するようにして、前記第2基材の、前記反対面側の面上に形成されていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、第3基材を有し、前記第1電極は、前記第1電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第1面が前記第3基材に対向するようにして、前記第3基材の、前記反対面側の面上に形成され、前記第2電極は、前記第2電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第2面が前記第3基材に対向するようにして、前記第3基材の、前記対向面側の面上に形成されていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、前記導電性パターンをなす前記導電性細線は、前記第2面を形成する暗色層を含んでもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、前記導電性パターンをなす前記導電性細線は、前記側面を形成する暗色層を含んでもよい。
本発明によるタッチパネル装置は、上述のタッチパネルセンサを含む。
本発明による表示装置は、上述のタッチパネルセンサを含む。
本発明によれば、タッチパネルセンサの導電性細線が観察者に視認されることを抑制することができる。
図1は、本発明による一実施の形態を説明するための図であって、タッチパネル装置を画像表示機構とともに概略的に示す図である。 図2は、図1のタッチパネル装置を画像表示機構とともに示す断面図である。なお、図2に示された断面は、図1のII−II線に沿った断面に概ね対応している。 図3は、タッチパネル装置のタッチパネルセンサを示す上面図である。 図4は、図3のタッチパネルセンサの一部拡大図であり、タッチパネルセンサの導電性パターンをなす導電性メッシュの形状を示す図である。 図5は、図3のタッチパネルセンサの横断面図である。 図6は、図3のタッチパネルセンサの作用を説明する横断面図である。 図7は、タッチパネルセンサの変形例を示す横断面図である。 図8は、タッチパネルセンサの変形例を示す横断面図である。 図9は、タッチパネルセンサの変形例を示す横断面図である。 図10は、タッチパネルセンサの変形例を示す横断面図である。 図11は、タッチパネルセンサの変形例を示す横断面図である。 図12は、タッチパネルセンサの製造方法の一例を説明するための図である。 図13は、タッチパネルセンサの製造方法の一例を説明するための図である。 図14は、タッチパネルセンサの製造方法の一例を説明するための図である。 図15は、タッチパネルセンサの製造方法の一例を説明するための図である。 図16は、タッチパネルセンサの製造方法の一例を説明するための図である。 図17は、タッチパネルセンサの製造方法の一例を説明するための図である。 図18は、タッチパネルセンサの製造方法の他の例を説明するための図である。 図19は、タッチパネルセンサの製造方法の他の例を説明するための図である。 図20は、タッチパネルセンサの製造方法の他の例を説明するための図である。 図21は、タッチパネルセンサの製造方法の他の例を説明するための図である。 図22は、タッチパネルセンサの製造方法の他の例を説明するための図である。 図23は、従来のタッチパネルセンサを示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
本明細書において、「板」、「シート」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「電極基板」はシートやフィルムと呼ばれ得るような部材をも含む概念であり、したがって、「電極基板」は、「電極シート」や「電極フィルム」と呼ばれる部材と、呼称の違いのみにおいて区別され得ない。
また、「シート面(板面、フィルム面)」とは、対象となるシート状(板状、フィルム状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材(板状部材、フィルム状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1〜図22は本発明による一実施の形態を説明するための図である。このうち図1はタッチパネル装置を表示装置とともに概略的に示す図であり、図2は図1のタッチパネル装置を表示装置とともに示す断面図であり、図3はタッチパネル装置のタッチパネルセンサを示す平面図であり、図4は図3のタッチパネルセンサの導電性パターンをなす導電性メッシュの形状の一例を説明するための平面図であり、図5は図3のタッチパネルセンサの一例を示す断面図である。
図1および図2に示されたタッチパネル装置20は、投影型の静電容量結合方式として構成され、タッチパネル装置への外部導体(例えば、人間の指)5の接触位置を検出可能に構成されている。なお、静電容量結合方式のタッチパネル装置20の検出感度が優れている場合には、外部導体がタッチパネル装置に接近しただけで当該外部導体がタッチパネル装置のどの領域に接近しているかを検出することができる。このような現象にともなって、ここで用いる「接触位置」とは、実際には接触していないが位置を検出され得る接近位置を含む概念とする。
<<<画像表示機構>>>
図1および図2に示すように、タッチパネル装置20は、画像表示機構(例えば液晶表示装置)12とともに組み合わせられて用いられ、表示装置10を構成している。図示された画像表示機構12は、一例としてフラットパネルディスプレイ、より具体的には液晶表示装置として構成されている。画像表示機構12は、表示面12aを形成する液晶表示パネル15と、液晶表示パネル15を背面から照明するバックライト14と、液晶表示パネル15に接続された表示制御部13と、を有している。液晶表示パネル15は、映像を表示することができる表示領域A1と、表示領域A1を取り囲むようにして表示領域A1の外側に配置された非表示領域(額縁領域とも呼ばれる)A2と、を含んでいる。表示制御部13は、表示されるべき映像に関する情報を処理し、映像情報に基づいて液晶表示パネル15を駆動する。液晶表示パネル15は、表示制御部13の制御信号により、所定の映像を表示面12aに表示するようになる。すなわち、画像表示機構12は、文字や図等の情報を映像として出力する出力装置としての役割を担っている。
なお、図2に示されているように、液晶表示パネル15は、一対の偏光板16,18と、一対の偏光板16,18間に配置された液晶セル17と、を有している。出光側に配置された偏光板18の出光側には、機能層19が設けられている。機能層19は、特定の機能を発揮することを期待された層であって、画像表示機構12の最も出光側の面、すなわち表示面12aを形成している。機能層19は、一例として、反射防止層(AR層)としての機能する低屈折率層とすることができる。また機能層19の他の例として、反射防止層に代えてあるいは反射防止層に加えて、防眩機能を有した防眩層(AG層)、耐擦傷性を有したハードコート層(HC層)、帯電防止機能を有した帯電防止層(AS層)等の1以上を含むように構成され得る。
偏光板16,18は、入射した光を直交する2つの偏光成分に分解し、一方の方向の偏光成分を透過させ、前記一方の方向に直交する他方の方向の偏光成分を吸収する機能を有した偏光子を有している。以下においては、液晶表示パネル15に含まれる一対の偏光板を区別するため、液晶表示パネル15の配置状態に関係なく、入光側(バックライト側)の偏光板16を下偏光板と呼び、出光側(観察者側)の偏光板18を上偏光板と呼ぶ。
液晶セル17は、一対の支持板と、一対の支持板間に配置された液晶と、を有している。液晶セル17は、1つの画素を形成する領域毎に、電界印加がなされ得るようになっている。そして、電界印加された液晶セル17の液晶の配向は変化するようになる。入光側に配置された下偏光板16を透過した特定方向(透過軸と平行な方向)の偏光成分は、一例として、電界印加されている液晶セル17を通過する際にその偏光方向を90°回転させ、電界印加されていない液晶セル17を通過する際にその偏光方向を維持する。このため、液晶セル17への電界印加の有無によって、下偏光板16を透過した特定方向の偏光成分が、下偏光板16の出光側に配置された上偏光板18をさらに透過するか、あるいは、上偏光板18で吸収されて遮断されるか、を制御することができる。
バックライト14は、光源を含んでおり、面状に光を照射する。バックライト14は、エッジライト型(サイドライト型)や直下型として構成された既知の面光源装置を用いることができる。光源は、発光ダイオード(LED)、冷陰極管、白熱灯、有機EL等の既知の光源から構成され得る。
<<<タッチパネル装置>>>
図2に示された例では、タッチパネル装置20は、検出制御部21および積層体22を有している。タッチパネル装置20の積層体22は、第1電極基板31および第2電極基板32を有するタッチパネルセンサ30を含んでいる。図示された例では、積層体22は、観察者側、すなわち、画像表示機構12とは反対の側から順に、カバー層28、接着層25、第1電極基板31、接着層24、第2電極基板32、および、低屈折率層23を有している。
カバー層28は、誘電体として機能する透光性を有した層であり、例えばガラスや樹脂フィルムから形成される。このカバー層28は、タッチパネル装置20への入力面(タッチ面、接触面)として機能するようになる。つまり、カバー層28に導体(例えば、人間の指)5を接触させることにより、タッチパネル装置20に対して外部から情報を入力することができるようになっている。また、カバー層28は、表示装置10の最も観察者側の面をなしており、表示装置10において、タッチパネル装置20および画像表示機構12を外部から保護するカバーとしても機能する。
カバー層28は、接着層25を介して第1電極基板31と接合されている。また、第1電極基板31は、接着層24を介して第2電極基板32と接合されている。接着層24および接着層25は、電極基板31,32の電極41,42と、カバー層28に接触する導体(例えば、人間の指)5と、の間で誘電体として機能する。このような接着層24および接着層25としては、種々の接着性を有した材料からなる層を用いることができる。なお、本明細書において、「接着(層)」は粘着(層)をも含む概念として用いる。
第2電極基板32の画像表示機構12側に設けられた低屈折率層23は、反射防止層(AR層)として機能することを期待された層である。この低屈折率層23によれば、画像表示機構12からの画像を形成する光が、タッチパネル装置20の画像表示機構12側の表面にて、反射されて迷光となってしまうことを防止することができる。なお、低屈折率層23は、多数の微小突起を含んでなるモスアイ構造を有した反射防止層に置き換えることも可能であり、また、省略することも可能である。さらに、タッチパネル装置20の積層体22が、画像表示機構12の表示面12aに接着層等を介して接合されることも可能であり、この場合、低屈折率層23は不要となる。
なお、タッチパネル装置20の積層体22には、図示された例に限られず、特定の機能を発揮することを期待されたその他の機能層が設けられても良い。また、1つの機能層が2以上の機能を発揮するようにしてもよいし、例えば、タッチパネルセンサ30の後述する基材35〜37や、その他積層体22に含まれる各層(各基材や、接着層)に機能を付与するようにしてもよい。タッチパネル装置20の積層体22に付与され得る機能としては、一例として、防眩(AG)機能、耐擦傷性を有したハードコート(HC)機能、帯電防止(AS)機能、電磁波遮蔽機能、防汚機能等を例示することができる。
タッチパネル装置20の検出制御部21は、タッチパネルセンサ30に接続され、カバー層28を介して入力された情報を処理する。具体的には、検出制御部21は、カバー層28へ導体(例えば、人間の指)5が接触している際に、カバー層28への導体5の接触位置を特定し得るように構成された回路(検出回路)を含んでいる。また、検出制御部21は、画像表示機構12の表示制御部13と接続され、処理した入力情報を表示制御部13へ送信することもできる。この際、表示制御部13は、入力情報に基づいた映像情報を作成し、入力情報に対応した映像を画像表示機構12に表示させることができる。
なお、「容量結合」方式および「投影型」の容量結合方式との用語は、タッチパネルの技術分野で用いられる際の意味と同様の意味を有するものとして、本件においても用いている。なお、「容量結合」方式は、タッチパネルの技術分野において「静電容量」方式や「静電容量結合」方式等とも呼ばれており、本件では、これらの「静電容量」方式や「静電容量結合」方式等と同義の用語として取り扱う。典型的な静電容量結合方式のタッチパネル装置は電極(導電体層)を含んでおり、外部の導体(例えば、人間の指)がタッチパネルに接触することにより、外部の導体とタッチパネル装置の電極(導電体層)との間でコンデンサ(静電容量)が形成されるようになる。そして、このコンデンサの形成にともなった電気的な状態の変化に基づき、タッチパネル上において外部導体が接触している位置の位置座標が特定(位置検出)されるようになる。
<<タッチパネルセンサ>>
次に、タッチパネルセンサ30について、詳述する。図2に示すように、タッチパネルセンサ30は、タッチパネルセンサ30の厚み方向、すなわちタッチパネルセンサ30のパネル面への法線方向に沿った方向、に離間して配置された第1電極41および第2電極42を有している。とりわけ図2に示された例では、タッチパネルセンサ30は、第1基材35上に第1電極41が形成された第1電極基板31と、第2基材36上に第2電極42が形成された第2電極基板32を有し、第1電極41と第2電極42とは、第1電極基板31の第1基材35を介して、タッチパネルセンサ30の厚み方向に離間している。また、後述するように、第3基材37の両面に第1電極41および第2電極42がそれぞれ形成された第3電極基板33を有するようにしてもよい。
<基材>
基材35〜37は、電極41,42を支持し、且つ、タッチパネルセンサ30において誘電体として機能する。図1および図3に示すように、基材35〜37は、タッチ位置を検出され得る領域に対応するアクティブエリアAa1と、アクティブエリアAa1に隣接する非アクティブエリアAa2と、を含んでいる。図1に示すように、タッチパネルセンサ30のアクティブエリアAa1は、画像表示機構12の表示領域A1に対面する領域を占めている。一方、非アクティブエリアAa2は、矩形状のアクティブエリアAa1を四方から周状に取り囲むように、言い換えると、額縁状に形成されている。この非アクティブエリアAa2は、画像表示機構12の非表示領域A2に対面する領域に形成されている。
アクティブエリアAa1を介して画像表示機構12の画像を観察することができるよう、基材35〜37は、透明または半透明となっている。基材35〜37は、可視光領域における透過率が80%以上であることが好ましく、84%以上であることがより好ましい。なお、基材35〜37の透過率は、JIS K 7361−1(プラスチック−透明材料の全光透過率の試験方法)により測定することができる。
基材35〜37は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、トリアセチルセルロース(三酢酸セルロース)等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート樹脂などからなる樹脂シート、ガラス、セラミックス等からなる無機材等、誘電体として機能し得る材料を用いることができる。
<電極>
図3に示されているように、第1電極41は、位置検出に用いられ、アクティブエリアAa1内に配置される、複数の第1検知電極43を含んでいる。各第1検知電極43には、非アクティブエリアAa2内に配置された第1取出配線45が接続されている。また、第2電極42は、位置検出に用いられ、アクティブエリアAa1内に配置される、複数の第2検知電極44を含んでいる。各第2検知電極44には、非アクティブエリアAa2内に配置された第2取出配線46が接続されている。取出配線45,46は、非アクティブエリアAa2内を、検知電極43,45から端子部49にかけて延在している。なお、図1〜図4に示された例では、端子部49は、図示しない外部接続配線(例えば、フレキシブルプリント基板)を介して、検出制御部21に接続される。なお、各検知電極43,44は導電性パターン50を含み、導電性パターン50は、一例として、以下に説明するような導電性細線52からなる導電性メッシュ51によって形成されるが、図3では、各検知電極43,44が配置される領域を示している。
取出配線45,46は、検知電極43,44の各々に対し、接触位置の検出方法に応じて1つまたは2つ設けられている。各取出配線45,46は、対応する検知電極43,44に接続されて配線を形成している。図3に示された例では、取出配線45,46は、基材35〜37の非アクティブエリアAa2内を、対応する検知電極43,44から基材35〜37の端縁まで延びている。取出配線45,46は、図示しない外部接続配線(例えば、フレキシブルプリント基板)を介し、検出制御部21に接続される。
検知電極43,44は、外部導体5が積層体22に接近した際に生じる、電磁的な変化または静電容量の変化を検知するために設けられるものである。検知電極43,44は、金属材料が、所定の線幅および厚さで形成された導電性細線52からなる導電性メッシュ51から構成される。金属材料としては、金、銀、銅、白金、アルミニウム、クロム、モリブデン、ニッケル、チタン、パラジウム、インジウム、及び、これらの合金の一以上を用いることができる。
(導電性パターン)
図4に、本発明における導電性パターン50の一例として、導電性細線52からなる導電性メッシュ51を有する導電性パターン50を示す。図4は、図3に示したタッチパネルセンサ30の一部の拡大図である。
図4に示された例において、第1電極41および第2電極42は、それぞれ導電性パターン50をなす導電性メッシュ51を含んでいる。導電性メッシュ51は、多数の導電性細線52により多数の開口領域53が画成されるメッシュ状の材料である。とりわけ、図示された例では、導電性メッシュ51は、多数の導電性細線52で格子状のメッシュが形成され、これにより、多数の矩形の開口領域53が画成されている。
図4に示すように、導電性メッシュ51は、2つの分岐点(合流点)54の間を延びて開口領域53を画成する導電性の接続要素55を多数含んでいる。とりわけ図示された例では、導電性メッシュ51は、両端において分岐点54を形成する多数の接続要素55の集まりとして構成されている。すなわち、導電性メッシュ51は、2つの分岐点54の間を延びる多数の接続要素55の集まりとして構成されている。そして、分岐点54において、接続要素55が接続されていくことにより、開口領域53が画成されている。言い換えると、接続要素55で囲繞、区画されて1つの開口領域53が画成されている。
以上のような導電性メッシュ51の導電性細線52は、例えば、蒸着法、スパッタリング法、箔の転写、塗工法等により、金、銀、銅、白金、アルミニウム、クロム、モリブデン、ニッケル、チタン、パラジウム、インジウム、及び、これらの合金の一以上を含有する金属膜を基材35〜37上に形成し、この金属膜を所望のパターンでエッチングすることによって、基材35〜37上に形成することができる。
次に、図5を参照して、タッチパネルセンサ30の断面形状について説明する。図5には、タッチパネルセンサ30の厚み方向に沿った断面において、タッチパネルセンサ30が示されている。ここで厚み方向とは、シート状(フィルム状、板状、パネル状)からなるタッチパネルセンサ30のシート面(フィルム面、板面、パネル面)への法線方向に沿った断面のことを指す。そして、本実施の形態においては、基材35〜37は一対の主表面を有するシート状の形状を有している。したがって、本実施の形態では、厚み方向に沿った断面とは、基材35〜37の表面への法線方向に沿った断面と一致する。
図5に示されているように、タッチパネルセンサ30は、タッチパネルセンサ30の厚み方向に離間して配置された第1電極41および第2電極42を有している。とりわけ図5に示された例では、タッチパネルセンサ30は、画像表示機構側と反対側、すなわち観察者側から順に、第1基材35および第1電極41を含む第1電極基板31と、第2基材36および第2電極42を含む第2電極基板32と、を有している。そして、第2電極基板32の画像表示機構側の面が、タッチパネルセンサ30における画像表示機構の表示面に対向する面(対向面30a)をなし、第1電極基板31の、画像表示機構側と反対側、すなわち観察者側、の面がタッチパネルセンサ30における対向面30aと反対側の面(反対面30b)をなしている。
第1電極基板31は、第1基材35と、第1基材35の、反対面30b側の面上、すなわち観察者側の面上、に形成された第1電極41と、を有している。また、第2電極基板32は、第2基材36と、第2基材36の、反対面30b側の面上、すなわち観察者側の面上、に形成された第2電極42と、を有している。第1電極41および第2電極42は、それぞれ導電性メッシュ51をなす導電性細線52を含む導電性パターン50を有している。導電性細線52は、対向面30a側の面をなす第1面52aと、タッチパネルセンサ30の厚み方向に沿って第1面52aと反対側の面をなす、すなわち反対面30b側の面をなす第2面52bと、第1面52aと第2面52bとの間を接続する一対の側面52c,52dと、を有している。そして図5に示された例において、第1面52aと第2面52bとは、互いに平行となっている。
とりわけ図5に示された例では、第1電極41の導電性パターン50をなす導電性細線52は、その第1面52aが第1基材35に対向するようにして、第1基材35の、反対面30b側の面上、すなわち観察者側の面上、に形成されている。また、第2電極42の導電性パターン50をなす導電性細線52は、その第1面52aが第2基材36に対向するようにして、第2基材36の、反対面30b側の面上、すなわち観察者側の面上、に形成されている。
さらに、図5に示された例では、導電性パターン50をなす導電性細線52は、導電性細線52の反対面30b側(観察者側)に位置して第2面52bを形成する暗色層522と、導電性細線52の対向面30a側(画像表示機構側)に位置して第1面52aを形成する金属層521と、を有している。すなわち、図示された例では、暗色層522が金属層521の観察者側に配置されている。
金属材料からなる導電性パターン50は、優れた導電率を有する反面、比較的高い反射率を呈する。そして、タッチパネルセンサ30の導電性パターン50によって外光が反射されると、タッチパネル装置20の表示領域A3を介して観察される画像表示機構12の画像コントラストが低下してしまう。そこで、暗色層522が、導電性パターン50をなす導電性細線52の観察者側の面をなす第2面52bを形成するように配置されている。この暗色層522によって、画像のコントラストを向上させ、画像表示機構12によって表示される画像の視認性を改善することができる。すなわち、暗色層522は、黒色等の暗色の層であり、隣接する金属層521よりも低反射率の層である。
暗色層522としては、種々の既知の層を用いることができる。導電性細線52をなす材料の一部分に暗色化処理(黒化処理)を施して、導電性細線52をなしていた一部分から、金属酸化物や金属硫化物からなる暗色層522を形成してもよい。また、暗色材料の塗膜や、ニッケルやクロム等のめっき層等のように、導電性細線52上に暗色層522を設けるようにしてもよい。また、ここで用いる暗色層522とは、暗色化(黒化)された層のみでなく、粗化された層も含む。
図5に示された例では、導電性細線52の延在方向(長手方向)に垂直な断面(以下、単に「主切断面」とも呼ぶ)において、導電性細線52の幅は、導電性細線52の第2面52b側から第1面52a側に向けて小さくなるように変化している。とりわけ、図示された例では、導電性細線52の幅は、第2面52b側から第1面52a側へ向けて、言い換えると観察者側から画像表示機構側へ向けて、狭くなるようにのみ変化している。さらに詳しくは、図示された例において、導電性細線52の幅は、第2面52b側から第1面52a側へ向けて、言い換えると観察者側から画像表示機構側へ向けて、狭くなるように変化し続けている。結果として、導電性細線52は、第1面52aでの幅Wが第2面52bでの幅Wよりも狭くなっている。
なお、ここでいう「小さくなるように変化する」とは、導電性細線52の主切断面を全体的かつ大局的に見た場合において、主切断面における導電性細線52の幅が、第2面52b側から第1面52a側に向けて小さくなるように変化することを意味する。したがって、図5に示されているような、導電性細線52の幅が、第2面52b側から第1面52a側に向けて常に小さくなるように変化し続けることのみならず、一部の領域において幅が変化しない場合や幅が大きくなるものも、ここでいう「小さくなるように変化する」に含まれる。
例えば、導電性細線52の幅が、まず第2面52b側から第1面52a側に向けて小さくなるように変化し、その後、第1面52aの近傍となるわずかな領域で第2面52b側から第1面52a側に向けていくらか大きくなるように変化する場合でも、すなわち、第1面52aの近傍の限られた領域でのみ幅が若干大きくなっている場合も、ここでいう「小さくなるように変化する」に含まれる。また、導電性細線52の幅が、第2面52bの近傍となるわずかな領域で第2面52b側から第1面52a側に向けていくらか大きくなるように変化し、その後、第2面52b側から第1面52a側に向けて小さくなるように変化する場合でも、すなわち、第2面52bの近傍の限られた領域でのみ幅が若干大きくなっている場合も、ここでいう「小さくなるように変化する」に含まれる。ここで、「第1面52aの近傍」とは、導電性細線52の、タッチパネルセンサ30の厚み方向に沿った高さ(厚さ)Hの30%に相当する厚みを有する領域を指す。また、「第2面52bの近傍」とは、導電性細線52の高さ(厚さ)Hの30%に相当する厚みを有する領域を指す。
とりわけ図5に示された例では、導電性細線52の第1面52aと第2面52bとは、互いに平行となっている。また、図示された例では、導電性細線52の側面52cは、タッチパネルセンサ30の厚み方向に沿って、第2面52bから第1面52aに向かうにつれて側面52dに近づくようなテーパ面をなしている。導電性細線52の側面52dも、タッチパネルセンサ30の厚み方向に沿って、第2面52bから第1面52aに向かうにつれて側面52cに近づくようなテーパ面をなしている。したがって、導電性細線52は、全体として略台形形状の主切断面を有している。
このような構成からなる導電性パターン50において、導電性メッシュ51をなす導電性細線52の幅(最大幅)W、すなわち、導電性細線52の主切断面におけるタッチパネルセンサ30のシート面に沿った幅(最大幅)Wを1μm以上20μm以下とすることが好ましい。また、導電性細線52の高さ(厚さ)H、すなわち、タッチパネルセンサ30の厚み方向に沿った高さ(厚さ)Hを0.05μm以上15μm以下とすることが好ましい。このような寸法の導電性メッシュ51によれば、導電性細線52が十分に細線化されているので、電極41,42をなす導電性パターン50を極めて効果的に不可視化することができる。同時に、第1面52aおよび第2面52b間の高さが十分な高さとなり、すなわち、導電性細線52の断面形状のアスペクト比(H/W)が十分に大きくなり、高い導電性を有するようになる。なお、図5に示された例のように、導電性細線52の幅が、第2面52b側から第1面52a側へ向けて狭くなるようにのみ変化する場合、導電性細線52の幅(最大幅)Wと第2面52bでの幅Wは一致する。
なお、最大幅Wが1μmよりも小さいと、導電性細線52と基材35〜37との接触面積が小さくなり、導電性細線52と基材35〜37との間の密着強度が低下する。さらに、最大幅Wが1μmよりも小さいと、導電性細線52の主切断面における断面積が小さくなり、導電性細線52の低抵抗化を図ることができない。また、導電性細線52の第2面52bでの幅Wと第1面52aでの幅Wとの差(W−W)および厚みHで決まる角度θ=arctan(H/((W−W)/2))は、85°以下であることが好ましい。このような角度θを有する導電性細線52によれば、この導電性細線52の側面52c,52dに入射した光を、基材35〜37のシート面への法線方向に対してより大きな角度で反射させることができる。
次に、図6および図23を参照して、上述の断面形状を有する導電性細線52による作用について説明する。
従来のタッチパネルセンサでは、図23に示すように、金属導線の断面形状は四角形形状であり、とりわけその側面が基材のシート面に対して垂直になっていた。このような金属導線を有するタッチパネルセンサでは、このタッチパネルセンサを画像表示機構の表示面上に配置すると、金属導線の側面が基材のシート面に対して垂直であることに起因して、画像表示機構から出射して金属導線の側面で反射した映像光L1が観察者側に出射し、観察者に視認され得る。また、タッチパネルセンサの基材に入射した外光L2が、基材と、基材に隣接する層との界面で反射し、さらに金属導線の側面で反射して観察者側に出射し、観察者に視認され得る。このように金属導線の側面で反射した映像光L1や外光L2が視認されることで、タッチパネルセンサの金属導線の存在が観察者に視認されやすくなる。この結果、この金属導線に起因した濃淡むらや、画像表示機構の画素配列や他のタッチパネルセンサの金属導線等との干渉に起因したモアレが、視認されやすくなるという問題が生じていた。
図5を参照して説明した上述の断面形状を有する導電性細線52では、導電性細線52の幅が、導電性細線52の第2面52b側から第1面52a側に向けて小さくなるように変化している。言い換えると、導電性細線52の側面52cは、タッチパネルセンサ30の厚み方向に沿って、第2面52bから第1面52aに向かうにつれて側面52dに近づくようなテーパ面をなし、導電性細線52の側面52dも、タッチパネルセンサ30の厚み方向に沿って、第2面52bから第1面52aに向かうにつれて側面52cに近づくようなテーパ面をなしている。このような断面形状を有する導電性細線52によれば、画像表示機構から出射して導電性パターン50をなす導電性細線52の側面52c,52dに入射した映像光L1を、タッチパネルセンサ30のシート面への法線方向に対して大きな角度で反射させることができる。すなわち、画像表示機構から出射して導電性細線52の側面52c,52dに入射した映像光L1を、観察者が視認しづらい角度で反射させることができる。また、タッチパネルセンサ30の基材35〜37に入射し、基材35〜37と、基材35〜37に隣接する層との界面で反射して導電性細線52の側面52c,52dに入射した外光L2を、タッチパネルセンサ30のシート面への法線方向に対して大きな角度で反射させることができる。すなわち、タッチパネルセンサ30の基材35〜37に入射し、基材35〜37と、基材35〜37に隣接する層との界面で反射して導電性細線52の側面52c,52dに入射した外光L2を、観察者が視認しづらい角度で反射させることができる。したがって、タッチパネルセンサ30の導電性パターン50をなす導電性細線52の存在が観察者に視認されることが抑制される。これにより、濃淡むらやモアレが視認されにくくなる。
なお、本件発明者らが鋭意実験を重ねたところ、導電性細線52の第2面52bでの幅W、第1面52aでの幅W、並びに、第1面52aから第2面52bまでの高さ(厚さ)Hが、次の式が満たされることが好ましいことが知見された。
1≦H/((W−W)/2)≦2
「H/((W−W)/2)」が1未満となると、テーパがきつくなり、電極41,42の導電性パターン50をなす導電性細線52が基材35〜37へ十分に密着しなくなり、タッチパネルセンサ30の使用状況如何によっては、電極41,42が基材35〜37から剥がれ、さらには、電極41,42に断線が生じてしまう可能性がある。また、導電性細線52の断面積が小さくなることで導電性細線52の抵抗値が大きくなり、電極41,42による外部導体の検出精度が低下する可能性がある。一方、「H/((W−W)/2)」が2を超えると、導電性細線52の側面52c,52dで反射した映像光L1や外光L2が観察者に視認されやすくなり、タッチパネルセンサ30の導電性パターン50をなす導電性細線52の存在が観察者に視認されるようになった。
次に、本実施の形態のタッチパネルセンサ30の変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
図7〜図11には、それぞれ、タッチパネルセンサ30の厚み方向に沿った断面において、タッチパネルセンサ30の変形例が示されている。
図7に示された例では、第1電極基板31の第1電極41は、第1基材35の対向面30a側の面上、すなわち画像表示機構側の面上、に形成されている。また、第2電極基板32の第2電極42は、第2基材36の対向面30a側の面上、すなわち画像表示機構側の面上、に形成されている。そして、第1電極41と第2電極42とは、第2電極基板32の第1基材36を介して、タッチパネルセンサ30の厚み方向に離間している。
とりわけ図7に示された例では、第1電極41の導電性パターン50をなす導電性細線52が、その第2面52bが第1基材35に対向するようにして、第1基材35の、対向面30a側の面上、すなわち画像表示機構側の面上、に形成されている。また、第2電極42の導電性パターン50をなす導電性細線52が、その第2面52bが第2基材42に対向するようにして、第2基材36の、対向面30a側の面上、すなわち画像表示機構側の面上、に形成されている。
図8に示された例では、第1電極基板31の第1電極41は、第1基材35の反対面30b側の面上、すなわち観察者側の面上、に形成されている。一方、第2電極基板32の第2電極42は、第2基材36の対向面30a側の面上、すなわち画像表示機構側の面上、に形成されている。そして、第1電極41と第2電極42とは、第1電極基板31の第1基材35および第2電極基板32の第1基材36を介して、タッチパネルセンサ30の厚み方向に離間している。
とりわけ図8に示された例では、第1電極41の導電性パターン50をなす導電性細線52は、その第1面52aが第1基材35に対向するようにして、第1基材35の、反対面30b側の面上、すなわち観察者側の面上、に形成されている。一方、第2電極42の導電性パターン50をなす導電性細線52は、その第2面52bが第2基材36に対向するようにして、第2基材36の、対向面30a側の面上、すなわち画像表示機構側の面上、に形成されている。
図9に示された例では、第1電極基板31の第1電極41は、第1基材35の対向面30a側の面上、すなわち画像表示機構側の面上、に形成されている。一方、第2電極基板32の第2電極42は、第2基材36の反対面30b側の面上、すなわち観察者側の面上、に形成されている。そして、第1電極41と第2電極42とは、例えば、第1電極基板31と第2電極基板32とを接合する接着層(粘着層)を介して、タッチパネルセンサ30の厚み方向に離間している。
とりわけ図9に示された例では、第1電極41の導電性パターン50をなす導電性細線52は、その第2面52bが第1基材35に対向するようにして、第1基材35の、対向面30a側の面上、すなわち画像表示機構側の面上、に形成されている。一方、第2電極42の導電性パターン50をなす導電性細線52は、その第1面52aが第2基材36に対向するようにして、第2基材36の、反対面30b側の面上、すなわち観察者側の面上、に形成されている。
図5および図7〜図9に示された例では、タッチパネルセンサ30は、第1基材35上に第1電極41が形成された第1電極基板31と、第2基材36上に第2電極42が形成された第2電極基板32を有していた。すなわち、第1電極41および第2電極42は、それぞれ別の基材35,36上に形成され、タッチパネルセンサ30は、2つの電極基板31,32を含んでいた。しかしこれに限らず、1つの第3基材37の両面に、それぞれ第1電極41および第2電極42を形成し、第3基材37、第1電極41および第2電極42により、1つの第3電極基板33を形成するようにしてもよい。
図10に示された例では、第3電極基板33の第1電極41は、第3基材37の反対面30b側の面上、すなわち観察者側の面上、に形成されている。一方、第3電極基板33の第2電極42は、第3基材37の対向面30a側の面上、すなわち画像表示機構側の面上、に形成されている。そして、第1電極41と第2電極42とは、第3基材37を介して、タッチパネルセンサ30の厚み方向に離間している。
とりわけ図10に示された例では、第1電極41の導電性パターン50をなす導電性細線52は、その第1面52aが第3基材37に対向するようにして、第3基材37の、反対面30b側の面上、すなわち観察者側の面上、に形成されている。一方、第2電極42の導電性パターン50をなす導電性細線52は、その第2面52bが第3基材37に対向するようにして、第3基材37の、対向面30a側の面上、すなわち画像表示機構側の面上、に形成されている。
図5および図7〜図10に示された例では、暗色層522が、導電性パターン50をなす導電性細線52の観察者側の面をなす第2面52bを形成するように配置されていた、とりわけ図5および図7〜図10に示された例では、暗色層522が、導電性細線52の第2面52b側のみに形成されていた。しかしこれに限らず、図11に示すように、暗色層522を導電性細線52の側面52c,52dにも形成することができる。すなわち、導電性パターン50をなす導電性細線52が、第2面52bを形成する暗色層522に加えて、側面52c,52dを形成する暗色層522を含んでもよい。側面52c,52dを形成する暗色層522を含む導電性細線52によれば、図6に示されたタッチパネルセンサ30において、側面52c,52dに入射した映像光L1や外光L2の反射光量を低減させることができる。したがって、導電性細線52の側面52c,52dで反射した映像光L1や外光L2が観察者から視認されることを、より効果的に抑制することができる。
次に、以上に説明してきたタッチパネルセンサ30の電極基板31〜33の製造方法の一例について、図12〜図17を参照して説明する。
まず、図12に示すように、基材35〜37を準備する。基材35〜37は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、トリアセチルセルロース(三酢酸セルロース)等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート樹脂などからなる樹脂シート、ガラス、セラミックス等からなる無機材等が用いられ得る。
次に、図13に示すように、基材35〜37上に導電性金属層61を形成する。導電性金属層61は、上述したように、金、銀、銅、白金、アルミニウム、クロム、モリブデン、ニッケル、チタン、パラジウム、インジウム、及び、これらの合金の一以上からなる層である。導電性金属層61は、公知の方法で形成され得る。例えば、銅箔等の金属箔を貼着する方法、電解めっき及び無電解めっきを含むめっき法、スパッタリング法、CVD法、PVD法、イオンプレーティング法、またはこれらの二以上を組み合わせた方法を採用することができる。
次に、導電性金属層61上に暗色層62を形成する。図14に示すように、暗色層62は、例えば導電性金属層61をなす材料の一部分に暗色化処理(黒化処理)を施して、導電性金属層61をなしていた一部分から、金属酸化物や金属硫化物からなる暗色層62を形成することができる。また、暗色材料の塗膜や、ニッケルやクロム等のめっき層等のように、導電性金属層61上に暗色層62を設けるようにしてもよい。なお、後述のエッチングによるパターニング工程において、導電性細線52の断面形状を適切に逆テーパ形状とする観点から、暗色層62は、導電性金属層61よりもエッチングによって浸食され難い材料、すなわちエッチング速度の遅い材料、を用いることが好ましい。
次に、暗色層62上にレジストパターン63を形成する。図15に示すように、最終的に導電性パターン50をなす、電極41,42、取出配線45,46となる箇所、および端子部49となる箇所の上に、レジストパターン63が形成されるようにする。このレジストパターン63は、公知のフォトリソグラフィー技術を用いたパターニングにより形成することができる。
次に、図16に示すように、レジストパターン63をマスクとして、導電性金属層61および暗色層62をエッチングする。このエッチングにより、導電性金属層61および暗色層62が平面視でレジストパターン63と略同一のパターンにパターニングされて、導電性細線52を形成する。この場合、パターニングされた導電性金属層61が、導電性細線52の金属層521をなし、パターニングされた暗色層62が、導電性細線52の暗色層522をなす。
ここで、一般的に、金属材料からなる導電性金属層61と比較して、当該金属材料の酸化物からなる暗色層62は、エッチングによって浸食され難くなる。このため、サイドエッチングによる側方への浸食は、暗色層62よりも導電性金属層61においてより進行する。また、導電性金属層61内においても、暗色層62の近傍の領域よりも、暗色層62から離間した基材35〜37近傍の領域にて、サイドエッチングによる側方への浸食が進みやすくなる。このため、エッチング時間を調節することにより、レジストパターン63側から基材35〜37側に向けて小さくなるように変化する幅を有する、言い換えると逆テーパ形状の断面形状を有する、導電性細線52を作製することができる。
最後に、図17に示すように、レジストパターン63を除去する。これにより、例えば、図5に示した第1電極基板31の第1電極41、第2電極基板32の第2電極42、図8に示した第1電極基板31の第1電極41、図9に示した第2電極基板32の第2電極42、図10に示した第3電極基板33の第1電極41が形成され得る。以上により、基材35〜37上に、パターニングされた導電性金属層61および暗色層62によって形成された導電性パターン50を有する電極基板31〜33を得ることができる。
次に、タッチパネルセンサ30の電極基板31〜33の製造方法の他の例について、図18〜図22を参照して説明する。
まず、図12に示すように、基材35〜37を準備する。基材35〜37としては、上述の製造方法の一例で示した材料と同様の材料が用いられ得る。
次に、図18に示すように、基材35〜37上に暗色層62を形成する。例えば、電解めっき及び無電解めっきを含むめっき法、スパッタリング法、CVD法、PVD法、イオンプレーティング法、又はこれらの2以上を組み合わせた方法により、基材35〜37上に暗色層62を設けることができる。なお、暗色層62の材料としては、種々の公知のものを用いることができる。例えば窒化銅、酸化銅、窒化ニッケル等が例示できる。なお、後述のエッチングによるパターニング工程において、導電性細線52の断面形状を適切にテーパ形状とする観点から、暗色層62は、導電性金属層61よりもエッチングによって浸食され難い材料、すなわちエッチング速度の遅い材料、を用いることが好ましい。
次に、暗色層62上に導電性金属層61を形成する。導電性金属層61は、上述の製造方法の一例で示した材料と同様の材料を用いて、同様の方法により形成され得る。
次に、導電性金属層61上にレジストパターン63を形成する。図20に示すように、最終的に導電性パターン50をなす、電極41,42、取出配線45,46となる箇所、および端子部49となる箇所の上に、レジストパターン63が形成されるようにする。このレジストパターン63は、公知のフォトリソグラフィー技術を用いたパターニングにより形成することができる。
次に、図21に示すように、レジストパターン63をマスクとして、導電性金属層61および暗色層62をエッチングする。このエッチングにより、導電性金属層61および暗色層62が平面視でレジストパターン63と略同一のパターンにパターニングされて、導電性細線52を形成する。この場合、パターニングされた導電性金属層61が、導電性細線52の金属層521をなし、パターニングされた暗色層62が、導電性細線52の暗色層522をなす。
上述したように、金属材料からなる導電性金属層61と比較して、当該金属材料の酸化物からなる暗色層62は、エッチングによって浸食され難くなる。このため、サイドエッチングによる側方への浸食は、暗色層62よりも導電性金属層61においてより進行する。また、導電性金属層61内においても、暗色層62の近傍の領域よりも、暗色層62から離間したレジストパターン63近傍の領域にて、サイドエッチングによる側方への浸食が進みやすくなる。このため、エッチング時間を調節することにより、レジストパターン63側から基材35〜37側に向けて大きくなるように変化する幅を有する、言い換えるとテーパ形状の断面形状を有する、導電性細線52を作製することができる。
最後に、図22に示すように、レジストパターン63を除去する。これにより、例えば、図7に示した第1電極基板31の第1電極41、第2電極基板32の第2電極42、図8に示した第2電極基板32の第2電極42、図9に示した第1電極基板31の第1電極41、図10に示した第3電極基板33の第2電極42が形成され得る。以上により、基材35〜37上に、パターニングされた導電性金属層61および暗色層62によって形成された導電性パターン50を有する電極基板31〜33を得ることができる。
なお、図11に示したように、暗色層522を導電性細線52の側面52c,52dにも形成する場合、上述の図16、図17、図21または図22に示した工程の後に、導電性細線52の側面52c,52dに暗色化処理(黒化処理)を施すことができる。
また、図10に示した、第3基材37の両面に、第1電極41および第2電極42がそれぞれ形成されている第3電極基板33を製造する場合には、まず第3基材37の一面側に、第1電極41および第2電極42の一方をなす導電性パターン50を形成し、次に、第3基材37の他面側に、第1電極41および第2電極42の他方をなす導電性パターン50を形成してもよい。また、第3基材37の両面に、第1電極41および第2電極42をそれぞれ同時に形成してもよい。
以上のように、本実施の形態によるタッチパネルセンサ30は、画像表示機構12の表示面12a上に配置され、画像表示機構12の表示面12aに対向する面をなす対向面30aと、対向面30aと反対側の面をなす反対面30bとを有し、タッチパネルセンサ30の厚み方向に離間して配置された第1電極41および第2電極42を有し、第1電極41および第2電極42は、それぞれ、対向面30a側の面をなす第1面52aと、タッチパネルセンサ30の厚み方向に沿って第1面52aと反対側の面をなす第2面52bと、第1面52aと第2面52bとの間を接続する一対の側面52c,52dと、を有する導電性細線52、を含む導電性パターン50を有し、導電性パターン50の導電性細線52の幅は、第2面52b側から第1面52a側に向けて小さくなるように変化する。
このようなタッチパネルセンサ30によれば、図6に示されているように、画像表示機構から出射して導電性パターン50をなす導電性細線52の側面52c,52dに入射した映像光L1を、タッチパネルセンサ30のシート面への法線方向に対して大きな角度で反射させることができる。すなわち、画像表示機構から出射して導電性細線52の側面52c,52dに入射した映像光L1を、観察者が視認しづらい角度で反射させることができる。また、タッチパネルセンサ30の基材35〜37に入射し、基材35〜37と、基材35〜37に隣接する層との界面で反射して導電性細線52の側面52c,52dに入射した外光L2を、タッチパネルセンサ30のシート面への法線方向に対して大きな角度で反射させることができる。すなわち、タッチパネルセンサ30の基材35〜37に入射し、基材35〜37と、基材35〜37に隣接する層との界面で反射して導電性細線52の側面52c,52dに入射した外光L2を、観察者が視認しづらい角度で反射させることができる。したがって、タッチパネルセンサ30の導電性パターン50をなす導電性細線52の存在が観察者に視認されることが抑制される。これにより、濃淡むらやモアレが視認されにくくなる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。
上述した実施の形態において、濃淡むらやモアレを不可視化する上で極めて効果的な導電性メッシュ51のメッシュパターンの一例を説明したが、導電性メッシュ51のメッシュパターンは、上述した例に限定されるものではない。上述した構成に代えて、濃淡むらやモアレの不可視化するための既知の手法を導電性メッシュ51に適宜適用することができる。また、例えば、導電性メッシュ51をなす導線性細線52の幅や、一つの導電性メッシュ51が占める面積に依存して、濃淡むらやモアレが視認されづらくなる場合もある。したがって、導電性メッシュ51のメッシュパターンは、上述した例に限られず、例えば、正方格子配列やハニカム配列で導線性細線52が配置されていてもよい。また、導電性メッシュ51のメッシュパターンは、規則的なメッシュパターンに限られず、ボロノイメッシュのような不規則的なメッシュパターンであってもよい。
なお、以上において、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 表示装置
12 画像表示機構
12a 表示面
13 表示制御部
14 バックライト
15 液晶表示パネル
20 タッチパネル装置
21 検出制御部
22 積層体
30 タッチパネルセンサ
30a 対向面
30b 反対面
31 第1電極基板
32 第2電極基板
33 第3電極基板
35 第1基材
36 第2基材
37 第3基材
41 第1電極
42 第2電極
43 第1検知電極
44 第2検知電極
45 第1取出配線
46 第2取出配線
49 端子部
50 導電性パターン
51 導電性メッシュ
52 導電性細線
521 金属層
522 暗色層
52a 第1面
52b 第2面
52c 側面
52d 側面
53 開口領域
54 分岐点
55 接続要素
61 導電性金属層
62 暗色層
63 レジストパターン

Claims (10)

  1. 画像表示機構の表示面上に配置され、前記画像表示機構の表示面に対向する面をなす対向面と、前記対向面と反対側の面をなす反対面とを有するタッチパネルセンサであって、
    前記タッチパネルセンサの厚み方向に離間して配置された第1電極および第2電極を有し、
    前記第1電極および第2電極は、それぞれ、前記対向面側の面をなす第1面と、前記タッチパネルセンサの厚み方向に沿って前記第1面と反対側の面をなす第2面と、前記第1面と前記第2面との間を接続する一対の側面と、を有する導電性細線、を含む導電性パターンを有し、
    前記導電性パターンの前記導電性細線の幅は、前記第2面側から前記第1面側に向けて小さくなるように変化する、タッチパネルセンサ。
  2. 第1基材および第2基材を有し、
    前記第1電極は、前記第1電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第1面が前記第1基材に対向するようにして、前記第1基材の、前記反対面側の面上に形成され、
    前記第2電極は、前記第2電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第1面が前記第2基材に対向するようにして、前記第2基材の、前記反対面側の面上に形成されている、請求項1に記載のタッチパネルセンサ。
  3. 第1基材および第2基材を有し、
    前記第1電極は、前記第1電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第2面が前記第1基材に対向するようにして、前記第1基材の、前記対向面側の面上に形成され、
    前記第2電極は、前記第2電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第2面が前記第2基材に対向するようにして、前記第2基材の、前記対向面側の面上に形成されている、請求項1に記載のタッチパネルセンサ。
  4. 第1基材および第2基材を有し、
    前記第1電極は、前記第1電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第1面が前記第1基材に対向するようにして、前記第1基材の、前記反対面側の面上に形成され、
    前記第2電極は、前記第2電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第2面が前記第2基材に対向するようにして、前記第2基材の、前記対向面側の面上に形成されている、請求項1に記載のタッチパネルセンサ。
  5. 第1基材および第2基材を有し、
    前記第1電極は、前記第1電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第2面が前記第1基材に対向するようにして、前記第1基材の、前記対向面側の面上に形成され、
    前記第2電極は、前記第2電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第1面が前記第2基材に対向するようにして、前記第2基材の、前記反対面側の面上に形成されている、請求項1に記載のタッチパネルセンサ。
  6. 第3基材を有し、
    前記第1電極は、前記第1電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第1面が前記第3基材に対向するようにして、前記第3基材の、前記反対面側の面上に形成され、
    前記第2電極は、前記第2電極の前記導電性パターンをなす前記導電性細線が、その前記第2面が前記第3基材に対向するようにして、前記第3基材の、前記対向面側の面上に形成されている、請求項1に記載のタッチパネルセンサ。
  7. 前記導電性パターンをなす前記導電性細線は、前記第2面を形成する暗色層を含む、請求項1〜6のいずれかに記載のタッチパネルセンサ。
  8. 前記導電性パターンをなす前記導電性細線は、前記側面を形成する暗色層を含む、請求項7に記載のタッチパネルセンサ。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のタッチパネルセンサを含む、タッチパネル装置。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載のタッチパネルセンサを含む、表示装置。
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