JP2016130891A - 自動販売機の扉固定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動販売機本体と扉をリンクする連結ロッドを備えた扉固定装置の操作性を損なうことがなく必要に応じて扉を確実に開放状態に固定することが可能な自動販売機の扉固定装置を提供する。【解決手段】一端が扉2に回動可能に固定され、他端が自動販売機本体側に設けられたガイド溝13に係合する連結ロッド11により自動販売機本体と扉2をリンクしてなり、連結ロッド11の他端をガイド溝13から分岐する少なくとも一つの係止溝14に引き込んで扉2を所定角度の開放状態に固定する自動販売機の扉固定装置であって、前記ガイド溝13および係止溝14とは分離した扉ストッパ穴15を設け、前記連結ロッド11の他端を前記ガイド溝13および扉ストッパ穴15に着脱自在とし、連結ロッド11の他端を前記ガイド溝13から引き外したうえで扉ストッパ穴15に係合させることにより扉2を開放状態に固定して扉2が不測に開放或いは閉成するのを防止する。【選択図】図3
Description
この発明は、自動販売機に係り、自動販売機本体の前面に開閉可能に設けられた扉を所定角度の開放状態に保持する自動販売機の扉固定装置に関する。
例えば、缶入り飲料,ペットボトル入り飲料などの商品を販売する清涼飲料自動販売機は、断熱筐体としてなる自動販売機本体の商品収納庫内に前記商品をコールド,ホット状態に区分して保存するとともに自動販売機本体の前面に開閉可能に設けられた扉のディスプレイ室内に複数の商品見本を左右に並べて展示し、前記商品見本に対応して設けられた商品選択ボタンの操作に基いて選択された商品を販売するように構成されている。この種の自動販売機は、商品補充時に扉を所定角度の開放状態に保持して商品のローディングが行われ、また、メンテナンス時にも扉を所定角度の開放状態に保持してメンテナンスが行われる。このように開放された扉を所定角度の開放状態に保持する扉固定装置として、一端が扉に回動可能に固定され、他端が自動販売機本体側に設けられたガイド溝に係合する連結ロッドを設け、扉を開放状態に保持する場合にはガイド溝から分岐する複数の係止溝の一つに前記連結ロッドの他端を引き込み、また、扉の保持を解除する場合には前記連結ロッドを係止溝からガイド溝に押し戻す方法のものが周知である(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に開示された発明のように周知の扉固定装置によれば、自動販売機本体と扉をリンクする連結ロッドの他端が扉の開閉に応じてガイド溝を往復移動するので扉の開閉をスムーズに行うことができ、また、ガイド溝から分岐する複数の係止溝の一つに連結ロッドの他端を引き込むことにより連結ロッドにより扉を所定角度の開放状態に保持できるので操作性の点で優れている。しかしながら、係止溝に引き込まれた連結ロッドの他端は自由に動き得る状態にあることから、風に煽られる等によって扉に開放方向への外力が加えられた場合、連結ロッドの他端が係止溝から抜け出してしまうおそれがある。このように連結ロッドの他端が係止溝から抜け出すと扉が不測に開放若しくは閉成するおそれがあるので、連結ロッドの他端を係止溝に再度引き込むという作業が必要となることから作業効率が低下、および扉の不測の開放若しくは閉成により安全性が脅かされることから安全性が低下するという問題を有する。この問題を解決するため、ガイド溝と係止溝とを分離したり、ガイド溝を除去して係止溝を点在させ、扉の開放の都度、連結ロッドの他端を所定の係止溝に着脱させるように構成することもできるが、自動販売機本体と扉をリンクする連結ロッドを備えた扉固定装置の利点、つまり、扉固定装置の操作性を損なうこととなる。ところで、扉に加えられる外力、すなわち、扉が風に煽られることは周囲環境によって予測することが可能であり、そのため、自動販売機本体と扉をリンクする連結ロッドを備えた扉固定装置の利点、つまり、扉固定装置の操作性を損なうことがない一方、必要に応じて扉を確実に開放状態に固定することのできる扉固定装置が要求されている。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、自動販売機本体と扉をリンクする連結ロッドを備えた扉固定装置の操作性を損なうことがなく必要に応じて扉を確実に開放状態に固定することが可能な自動販売機の扉固定装置を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1にかかる発明は、一端が扉に回動可能に固定され、他端が自動販売機本体側に設けられたガイド溝に係合する連結ロッドにより自動販売機本体と扉をリンクしてなり、連結ロッドの他端をガイド溝から分岐する少なくとも一つの係止溝に引き込んで扉を所定角度の開放状態に保持する自動販売機の扉固定装置において、前記ガイド溝およびこのガイド溝から分岐する係止溝とは分離した扉ストッパ穴を設け、前記連結ロッドの他端を前記ガイド溝および扉ストッパ穴に着脱自在としたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機の扉固定装置において、連結ロッドの他端は連結ロッドの径よりも大きな大径部を有し、前記ガイド溝の一部に連結ロッドの他端の大径部を挿脱する挿脱部を形成する一方、扉ストッパ穴の径を連結ロッドの他端の大径部よりも大きく定めたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の自動販売機の扉固定装置において、浅い箱形をなすとともに自動販売機本体における基台に固定設置された規制部材を設け、当該規制部材に前記ガイド溝、係止溝、および扉ストッパ穴を形成してなることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項3に記載の自動販売機の扉固定装置において、規制部材は、前記ガイド溝および係止溝が形成された第1の規制部材と前記扉ストッパ穴が形成された第2の規制部材に分離されてなることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の自動販売機の扉固定装置において、前記ガイド溝、係止溝、および扉ストッパ穴は自動販売機本体における基台に直接形成されてなることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る発明によれば、一端が扉に回動可能に固定され、他端が自動販売機本体側に設けられたガイド溝に係合する連結ロッドにより自動販売機本体と扉をリンクしてなり、連結ロッドの他端をガイド溝から分岐する少なくとも一つの係止溝に引き込んで扉を所定角度の開放状態に保持する自動販売機の扉固定装置において、前記ガイド溝およびこのガイド溝から分岐する係止溝とは分離した扉ストッパ穴を設け、前記連結ロッドの他端を前記ガイド溝および扉ストッパ穴に着脱自在としたことにより、扉を開放状態に固定することが必要な場合、例えば、周囲環境によって扉が風に煽られることが予測される場合、若しくはメンテナンスに時間単位の作業(商品収納庫内の商品を冷却する冷却ユニットの交換等)が予想される場合には、連結ロッドの他端をガイド溝から引き外したうえで扉ストッパ穴に差し込んで係合させることによって扉を開放状態に固定すれば、扉が不測に開放或いは閉成することを防止することが可能となるので作業効率および安全性の向上を図ることができるとともに扉を開放状態に固定する必要がない通常の場合には、連結ロッドの他端をガイド溝に係合させたままで扉の開閉を行えばよいので自動販売機本体と扉をリンクする連結ロッドを備えた扉固定装置の操作性を損なうことがないという効果を奏するものである。
また、本発明の請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の自動販売機の扉固定装置において、連結ロッドの他端は連結ロッドの径よりも大きな大径部を有し、前記ガイド溝の一部に連結ロッドの他端の大径部を挿脱する挿脱部を形成する一方、扉ストッパ穴の径を連結ロッドの他端の大径部よりも大きく定めたことにより、連結ロッドの他端をガイド溝および扉ストッパ穴に簡単に着脱できるという効果を奏するものである。
また、本発明の請求項3に係る発明によれば、請求項1または請求項2のいずれかに記載の自動販売機の扉固定装置において、浅い箱形をなすとともに自動販売機本体における基台に固定設置された規制部材を設け、当該規制部材に前記ガイド溝、係止溝、および扉ストッパ穴を形成してなることにより、既設の自動販売機に固定設置された規制部材と交換することにより既設の自動販売機にも適用することができるという効果を奏するものである。
また、本発明の請求項4に係る発明によれば、請求項3に記載の自動販売機の扉固定装置において、規制部材は、前記ガイド溝および係止溝が形成された第1の規制部材と前記扉ストッパ穴が形成された第2の規制部材に分離されてなることにより、既設の自動販売機に第2の規制部材を追加装備することにより既設の自動販売機の規制部材(第1の規制部材)を交換することなく適用が可能であるという効果を奏するものである。
また、本発明の請求項5に係る発明によれば、請求項1または請求項2のいずれかに記載の自動販売機の扉固定装置において、前記ガイド溝、係止溝、および扉ストッパ穴は自動販売機本体における基台に直接形成されてなることにより、規制部材を削減できるという効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の形態にかかる自動販売機の扉固定装置を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる扉固定装置を備えた自動販売機の扉開放図である。この自動販売機は、前面が開口した自動販売機本体1と、自動販売機本体1の前面にヒンジにより開閉可能に支持された片開き式の扉2とを備えている。前記自動販売機本体1は鋼板製の外箱の内側、すなわち、上壁,左右側壁,背壁および底壁1dに硬質ウレタンフォームからなる矩形の平板状断熱パネルを配設して断熱筐体として構成されている。前記自動販売機本体1の断熱パネルで囲まれた商品収納庫内は断熱仕切板3により左右方向に複数の商品収納室1a,1b,1cに区画されている。前記各商品収納室1a,1b,1cには、この例ではサーペンタイン方式と呼ばれる蛇行した商品収納通路を有する商品収納ラック4がそれぞれ収容設置されている。前記自動販売機本体1の前面に開閉可能に支持された扉2と自動販売機本体1における商品収納庫の前面との間には内扉5が配設され、この例では内扉5が上下の上内扉51と下内扉52に分割されている。下内扉52には各商品収納室1a,1b,1cの商品収納ラック4から払い出された商品を送出するシューター6と対峙する位置に搬出扉52aを有する商品搬出口が設けられている。前記搬出扉52aは上端入口を軸支されて垂下するとともに自重により商品搬出口を閉塞して冷気若しくは暖気の流出を防止しており、シューター6を介して搬出される商品により押し開かれ、当該商品を扉2の商品取出口21に送出するように形成されている。
前記扉2の前面の上部域は、周知のとおり、商品見本を展示する透明板で覆われたディスプレイ室として形成され、前記透明板の前面には商品選択ボタンユニットが設けられ、商品選択ボタンユニットには展示された商品見本に対応して設けられた商品選択ボタンを有している。また、扉2の前面には硬貨投入口、紙幣挿入口、硬貨返却口、返却レバー、ハンドルロック、商品取出口21などが設けられている。前記扉2の背面側には、硬貨投入口から投入された硬貨の識別,計数,釣銭払出などの処理を行うコインメカニズムと称される硬貨処理装置22、紙幣挿入口に挿入された紙幣の識別,計数,釣銭払出などの処理を行うビルバリデータと称される紙幣識別装置23、前記硬貨処理装置22の下方に配設された硬貨回収ユニット24、この硬貨回収ユニット24の下方に配設された回収箱25などが設けられている。
前記収納商品ラック4が収容設置される商品収納室1a,1b,1cの下部領域であるシューター6の下部には、熱交換器(冷凍機のエバポレータ),庫内ファン等からなる冷却ユニット(図示せず)が設置されている。また、自動販売機本体1における底壁1dの下方領域は常温の機械室7として形成され、この機械室7には前記冷却ユニットと冷凍サイクルを構成する冷凍機のコンデンシングユニット8(図では冷凍機のコンデンシングユニット8を構成するコンプレッサーにより圧縮された高温高圧の冷媒を外気との熱交換により再液化するコンデンサー81が見えている)、ドレン蒸発装置9等が配置されている。前記冷凍機のコンデンシングユニット8(コンデンサー81)、ドレン蒸発装置9は自動販売機本体1の基台1eの上に固定設置されている。
かかる構成の自動販売機における複数の商品収納室1a,1b,1cに収容された商品収納ラック4への商品の補充は、自動販売機本体1の前面を開閉する扉2および内扉5(上内扉51)を開放したうえで商品収納ラック4の商品投入口から商品を投入することにより行われる。また、複数の商品収納室1a,1b,1cに収容された商品収納ラック4に収納された商品を冷却する冷却ユニットの交換等のメンテナンスの際には扉2および内扉5(下内扉52)を開放したうえで冷却ユニットの交換が行われる。このように扉2を開放して作業を行う際、扉2を所定角度の開放状態に保持、或いは固定する扉固定装置10が設けられている。この扉固定装置10は、図2および図3も参照すると明らかなとおり、自動販売機本体1と扉2とをリンクする連結ロッド11と、浅い箱形をなすとともに自動販売機本体1の基台1e上に固定設置された規制部材12の上面に形成されたガイド溝13、このガイド溝13から分岐された複数の係止溝14(この実施の形態では3個の係止溝14a,14b,14c)、およびガイド溝13と係止溝14とは分離された扉ストッパ穴15からなる。
前記連結ロッド11は、断面円形の金属製のロッドであり、両端が逆方向に略直角に屈曲するクランク状をなし、一端にフック部11aが形成されるとともに他端に連結ロッド11の径よりも大径の大径部11bが形成されている。この連結ロッド11は、一端のフック部11aを扉2における扉枠2a(図2参照)の下面に設けた係合穴に係合させることにより回動可能に支持され、他端の大径部11bを規制部材12のガイド溝13に挿入することにより自動販売機本体1と扉2とをリンクするものである。
前記規制部材12は、浅い箱形の金属製になり、図3の(a)に示すように、前壁12aから前方に屈曲させたフランジ12a1、左右側壁12b,12bからそれぞれ逆方向に屈曲した左右フランジ12b1,12b1を備え、左右フランジ12b1,12b1にはねじ挿通穴12b11,12b11が形成されている。この規制部材12は、屈曲したフランジ12a1を自動販売機本体1の基台1eに形成したスリット1f(図2参照)に挿入するとともに左右フランジ12b1,12b1に形成したねじ挿通穴12b11,12b11を介して自動販売機本体1の基台1eにねじ止めされて固定設置される。
前記規制部材12の上面に形成されたガイド溝13は、自動販売機本体1の前面と略平行に延在するとともに自動販売機の正面視右端側に扉2を閉成した際に連結ロッド11の他端が位置する待機部13aを備えている。ガイド溝13の溝幅は、連結ロッド11のロッド径よりも大きく、かつ、連結ロッド11の他端の大径部11bよりも小さい幅に定められ、扉2の開閉に応じて連結ロッド11の他端がガイド溝13に沿って往復移動するように構成されている。このガイド溝13から分岐された係止溝14a,14b,14cは、ガイド溝13から前方に延在するとともに連結ロッド11の復動方向に屈曲してなる。この係止溝14a,14b,14cの先端部(ガイド溝13との連通部とは反対側の端部)の溝幅は、連結ロッド11のロッド径よりも大きく、かつ、連結ロッド11の他端の大径部11bよりも小さい幅に定められている。一方、係止溝14a,14bのガイド溝13との連結部における左端側の溝縁14aL,14bL(図3の(b)参照)の傾斜角は右端側の溝縁14aR,14bRの傾斜角よりも鋭角となるように深く抉られて溝幅が広くなるように構成されている。そして、図3の(b)に示すように、係止溝14a,14bのガイド溝13との連結部における左端側の溝縁14aL,14bLとガイド溝13とで囲まれた空間の領域が一点鎖線で表した連結ロッド11の他端の大径部11bよりも大きい挿脱部SA,SBとして構成され、当該挿脱部SA,SBを介して連結ロッド11の他端の大径部11bを挿脱(着脱)することができる。なお、係止溝14a,14b,14cは、扉2の開放角度が65度,90度,105度の開放角度となる位置に対応して形成されている。
前記規制部材12の上面に形成された扉ストッパ穴15は、連結ロッド11の他端の大径部11bよりも大きな径の挿脱部15a(図3の(b)参照)と連結ロッド11のロッド径よりも大きく、かつ、連結ロッド11の他端の大径部11bよりも小さい径の係止部15bとを連通してなる異形溝として形成されている。この扉ストッパ穴15は、前記ガイド溝13と係止溝14とは分離して独立して形成されている。そして、扉ストッパ穴15の挿脱部15aを介して連結ロッド11の他端の大径部11bを挿脱(着脱)することができる。なお、扉ストッパ穴15は、扉2の開放角度が125度の開放角度となる位置に対応して形成されている。
かかる構成の自動販売機の扉固定装置10においては、連結ロッド11の一端のフック11aを扉2に係止させる一方、規制部材12に形成したガイド溝13と係止溝14a,14bとの連結部位の挿脱部SA,SBを介して連結ロッド11の他端の大径部11aを挿入することにより連結ロッド11の他端をガイド溝13に係合させる態様で組み付けられる。前記連結ロッド11の他端をガイド溝13に係合させてなる場合の扉固定装置10の動作は、扉2を閉じた状態では連結ロッド11の他端がガイド溝13の待機部13aに位置している。この状態から扉2を開放すると連結ロッド11の他端がガイド溝13に沿って摺動(往動)し、当該連結ロッド11の他端を係止溝14aに引き込むと扉2を65度の開放状態に保持し、また、連結ロッド11の他端を係止溝14bに引き込むと扉2を90度の開放状態に保持し、さらに、連結ロッド11の他端を係止溝14cに引き込むと扉2を105度の開放状態に保持する一方、係止溝14a(係止溝14b或いは14c)に係止された連結ロッド11の他端をガイド溝13に戻して扉2を閉じると連結ロッド11の他端がガイド溝13に沿って摺動(復動)して待機部13aに戻ることは周知のとおりである。なお、扉2の開閉により連結ロッド11の他端がガイド溝13に沿って往復移動する際にガイド溝13における挿脱部SA,SBに至ることがあるが、連結ロッド11の他端が挿脱部SA,SBに差し掛かった時点で連結ロッド11の他端を持ち上げるような外力が加わらない限り、連結ロッド11の他端の大径部11bが挿脱部SA,SBを介して抜け出ることはないので、連結ロッド11の他端とガイド溝13との係合が解除されることはないものである。
さて、扉固定装置10により扉2を65度,90度,105度の開放状態に固定する周知の操作方法に加えてこの実施の形態にかかる扉固定装置10は、必要に応じて連結ロッド11の他端をガイド溝13から引き出したうえで扉ストッパ穴15に係合させて扉2を125度の開放状態に固定することができ、その脱着手順を図4を用いて説明する。なお、扉2を開放状態に固定することが必要な場合とは、例えば、周囲環境によって扉2が風に煽られることが予測される場合、若しくはメンテナンスに時間単位の作業(商品収納庫内の商品を冷却する冷却ユニットの交換等)が予想される場合であり、連結ロッド11の他端が不測に係止溝14a(14b若しくは14c)から抜け出して扉2が開放或いは閉成することを防止して、係止溝14a(14b若しくは14c)から抜け出した連結ロッド11の他端を再び係止溝14a(14b若しくは14c)に引き込むような作業を無くして作業効率の向上を図ったり、開放或いは閉成する扉2がぶつかる等の安全性が脅かされることを無くす、つまり、安全性の向上を図りたい場合である。
図4は、扉固定装置10における連結ロッド11の他端をガイド溝13若しくは扉ストッパ穴15に脱着する脱着手順を示す説明図であり、(a)乃至(c)は連結ロッド11の他端をガイド溝13から引き外した後、扉ストッパ穴15に挿入する過程を示すものである。連結ロッド11の他端をガイド溝13から引き外すには、図4の(a)に示すように、連結ロッド11の他端がガイド溝13の挿脱部SA,SB(図示の場合は挿脱部SB)に位置するように扉2を開放方向に回動させる。連結ロッド11の他端をガイド溝13の挿脱部SBに位置させた状態で連結ロッド11の他端を上方に持ち上げて連結ロッド11の他端に形成した大径部11aを挿脱部SBから引き出す。これにより、連結ロッド11の他端がガイド溝13から引き出される(図4の(b)参照)。このように、連結ロッド11の他端をガイド溝13から引き出したうえで扉2を再び開放方向に回動させて連結ロッド11の他端を扉ストッパ穴15の挿脱部15aに対峙させる。連結ロッド11の他端を扉ストッパ穴15の挿脱部15aに対峙させた状態で連結ロッド11の他端を降下させて連結ロッド11の他端の大径部11aを挿脱部15aに挿入した後、連結ロッド11の他端を扉ストッパ穴15の係止部15bに引き込む(図4の(c)参照)。これにより、連結ロッド11の他端が扉ストッパ穴15に係合して扉2が125度の開放状態に固定される。なお、連結ロッド11の他端を扉ストッパ穴15から引き外したうえでガイド溝13に係合させるには前記手順と逆の手順で行えばよい。
なお、上記実施の形態においては、規制部材12にガイド溝13,係止溝14,扉ストッパ穴15を形成したものについて説明したが、他の実施形態として、規制部材12を、ガイド溝13および係止溝14が形成された第1の規制部材と扉ストッパ穴15が形成された第2の規制部材に分割し、第1の規制部材および第2の規制部材を自動販売機本体1の基台1eにそれぞれ固定設置することもできる。さらに他の実施形態として、ガイド溝13,係止溝14,扉ストッパ穴15を自動販売機本体1の基台1eに直接形成することにより規制部材12を削減することができるものである。さらにまた他の実施の形態としてガイド溝13および係止溝14が形成された規制部材に加えて自動販売機本体1の基台1eに扉ストッパ穴15を形成することもできるものである。
前述したように、この実施の形態にかかる自動販売機の扉固定装置10においては、一端が扉2に回動可能に固定され、他端が自動販売機本体1側に設けられたガイド溝13に係合する連結ロッド11により自動販売機本体1と扉2をリンクしてなり、連結ロッド11の他端をガイド溝13から分岐する少なくとも一つの係止溝14に引き込んで扉2を所定角度の開放状態に固定する自動販売機の扉固定装置において、前記ガイド溝13およびこのガイド溝13から分岐する係止溝14とは分離した扉ストッパ穴15を設け、前記連結ロッド11の他端を前記ガイド溝13および扉ストッパ穴15に着脱自在としたことにより、扉2を開放状態に固定することが必要な場合、例えば、周囲環境によって扉2が風に煽られることが予測される場合、若しくはメンテナンスに時間単位の作業(商品収納庫内の商品を冷却する冷却ユニットの交換等)が予想される場合には、連結ロッド11の他端をガイド溝13から引き外したうえで扉ストッパ穴15に差し込んで係合させることによって扉2が不測に開放或いは閉成することを防止することが可能となるので作業効率および安全性の向上を図ることができるとともに扉2を開放状態に固定する必要がない通常の場合には、連結ロッド11の他端をガイド溝13に係合させたままで扉2の開閉を行えばよいので自動販売機本体1と扉2をリンクする連結ロッド11を備えた扉固定装置10の操作性を損なうことがないという効果を奏するものである。
なお、上記実施の形態においては、扉ストッパ穴15をガイド溝13の延長線上の部位に形成して扉2を大きく開放した状態で固定するものについて説明したが、扉ストッパ穴15をガイド溝13の延長線上よりも後方の位置に配置することにより扉2の開放角度を上記実施の形態の場合よりも小さくすることができるものであり、扉ストッパ15の位置は要求に応じて適宜決定することができる。したがって、本発明は実施の形態に限定されるものではない。
1…自動販売機本体、1e…基台、2…扉、2a…扉枠、10…扉固定装置、11…連結ロッド、11b…大径部、12…規制部材、13…ガイド溝、14(14a,14b,14c)…係止溝、15…扉ストッパ穴、15a…挿脱部、15b…係止部、SA,AB…挿脱部。
Claims (5)
- 一端が扉に回動可能に固定され、他端が自動販売機本体側に設けられたガイド溝に係合する連結ロッドにより自動販売機本体と扉をリンクしてなり、連結ロッドの他端をガイド溝から分岐する少なくとも一つの係止溝に引き込んで扉を所定角度の開放状態に保持する自動販売機の扉固定装置において、前記ガイド溝およびこのガイド溝から分岐する係止溝とは分離した扉ストッパ穴を設け、前記連結ロッドの他端を前記ガイド溝および扉ストッパ穴に着脱自在としたことを特徴とする自動販売機の扉固定装置。
- 請求項1に記載の自動販売機の扉固定装置において、連結ロッドの他端は連結ロッドの径よりも大きな大径部を有し、前記ガイド溝の一部に連結ロッドの他端の大径部を挿脱する挿脱部を形成する一方、扉ストッパ穴の径を連結ロッドの他端の大径部よりも大きく定めたことを特徴とする自動販売機の扉固定装置。
- 請求項1または請求項2のいずれかに記載の自動販売機の扉固定装置において、浅い箱形をなすとともに自動販売機本体における基台に固定設置された規制部材を設け、当該規制部材に前記ガイド溝、係止溝、および扉ストッパ穴を形成してなることを特徴とする自動販売機の扉固定装置。
- 請求項3に記載の自動販売機の扉固定装置において、規制部材は、前記ガイド溝および係止溝が形成された第1の規制部材と前記扉ストッパ穴が形成された第2の規制部材に分離されてなることを特徴とする自動販売機の扉固定装置。
- 請求項1または請求項2のいずれかに記載の自動販売機の扉固定装置において、前記ガイド溝、係止溝、および扉ストッパ穴は自動販売機本体における基台に直接形成されてなることを特徴とする自動販売機の扉固定装置。
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CN109035555A (zh) * | 2018-08-29 | 2018-12-18 | 合肥浮点信息科技有限公司 | 一种便于拆卸的食堂刷卡机机壳 |
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