JP2016130547A - 駆動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1および第2保持器の相対移動量を規制でき、これにより、第1および第2の保持器の一方の過剰な回動を阻止できる駆動力伝達装置を提供すること。
【解決手段】外側保持器32の第2環状部39の内周には収容凹部80が設けられている。内側保持器31の第3環状部34の外周には係合凸部が設けられている。係合凸部は、収容凹部80に収容されている。収容凹部80の周方向他方Y2側に設けら得た規制壁81に係合凸部が係合することにより、内側保持器31および外側保持器32の相対回動量が規制される。
【選択図】図3

Description

本発明は、第1の軸体と第2の軸体との間で、回転駆動力の伝達/切断を切換え可能な駆動力伝達装置に関する。
下記特許文献1に記載された回転伝達装置は、電磁クラッチと、ツーウェイクラッチとしてのローラクラッチとを含む。このローラクラッチは、外輪の内周と内輪の外周とによって形成されたくさび空間の各々に、対向一対のローラと、そのローラを離反する方向に付勢するばねとが介装されている。一対のローラは、制御保持器および回転保持器という二つの保持器で支持されている。制御保持器のフランジと回転保持器のフランジとの対向面間には、制御保持器の軸方向の移動に同伴して制御保持器および回転保持器を相対回転可能なボールカム構造が設けられている。電磁クラッチの通電/電源遮断により制御保持器を軸方向移動させることにより、制御保持器および回転保持器を相対回転させる。これにより、一対のローラを、外輪の内周および内輪の外周との係合状態/非係合状態で切り換えるようにしている。
特開2013−92191号公報
しかしながら、特許文献1に記載の回転伝達装置では、ボールカム構造を回転保持器と一体化させているため、回転保持器の形状が複雑になり、コストアップの要因になっている。また、ボールとカムとの摺動面には高面圧性(高硬度性)が要求されているから熱処理等が必要であり、このこともコストアップの要因となっている。鋼材料でなくセラミックスを用いてカムを形成することもできるが、この場合もコストアップにつながる。そのため、ローラクラッチの締結/解放を切り換えるための機構として、ボールカム構造に代わる新規な構造を採用することが望まれている。
本願発明者らは、駆動力伝達装置に含まれるツーウェイクラッチとして、互いに回動自在に設けられた第1および第2の保持器と、複数の案内部材とを備えたツーウェイクラッチを採用することを検討している。案内部材は、傾斜面からなる第1の摺動面を有している。また、案内部材は、傾斜面からなる第2の摺動面を有している。案内部材の軸方向一方に向かう移動に伴って、第1の保持器が周方向他方に向けて回動し、一方のローラを周方向他方に向けて押圧するようになる。また、案内部材の軸方向一方に向かう移動に伴って、第2の保持器が周方向一方に向けて回動し、他方のローラを周方向一方に向けて押圧するようになる。各ローラの押圧により、各ローラをそれぞれ係合位置から離脱させることができる。第1および第2の摺動面は、案内部材の軸方向移動に伴う、第1および第2の保持器の回動量が均等になるように設定されている。
しかしながら、何らかの原因で、第1および第2の保持器の一方がスムーズに回動するのであるが、第1および第2の保持器の他方に回動不良(回動しない、あるいは回動し難い状態)が生じることがある。この場合、電磁クラッチの駆動により、案内部材が軸方向一方に向けて移動すると、案内部材自体も周方向に移動する結果、第1および第2の保持器の一方が、所期の回動量よりも過剰に回動するおそれがある。第1および第2の保持器の他方に回動不良が生じている場合であっても、第1および第2の保持器の一方の過剰な回動を防止できることが望ましい。
そこで、本発明の目的は、第1および第2保持器の相対移動量を規制でき、これにより、第1および第2の保持器の一方の過剰な回動を阻止できる駆動力伝達装置を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1の発明は、互いに同軸に配置された第1の軸体(2)と第2の軸体(3)との間で、回転駆動力の伝達/切断を切換え可能な駆動力伝達装置(1)であって、前記第1の軸体に同軸に連結された内輪(4)と、前記第2の軸体に同軸に連結され、前記内輪に相対回転可能に設けられた筒状の外輪(5)と、前記内輪の外周および前記外輪の内周によって形成されるくさび空間(29)に周方向(Y)に並んで配置され、周方向一方(Y1)側の第1のローラ(23a)と周方向他方(Y2)側の第2のローラ(23b)とからなるローラ対(23)と、前記ローラ対を保持するための第1の保持器(31)と、前記ローラ対を保持するための第2の保持器(32)であって、前記第1の保持器に相対回転可能に設けられた第2の保持器と、前記第1の保持器に周方向一方側から摺接する、傾斜面からなる第1の摺接面(53)と、前記第2の保持器に周方向他方側から摺接する、傾斜面からなる第2の摺接面(54)とを有し、軸方向移動可能に設けられた案内部材(26)であって、当該案内部材の軸方向一方に向かう移動に伴って、第1の保持器を周方向他方に向けて回動させ、かつ第2の保持器を周方向一方に向けて回動させる案内部材と、前記案内部材に連結されたアーマチュア(71)であって、当該アーマチュアの駆動により、前記案内部材が軸方向移動可能なアーマチュアを有する電磁クラッチ(7)とを含み、前記第1の保持器の周方向他方に向かう回動に伴って、当該第1の保持器が当該第1のローラを周方向他方に向けて押圧し、前記第2の保持器の周方向一方に向かう回動に伴って、当該第2の保持器が当該第2のローラを周方向一方に向けて押圧するようになっており、前記第1および第2の保持器の一方には、当該第1および第2の保持器の係合のための係合凸部(43)が設けられており、かつ前記第1および第2の保持器の他方には、前記係合凸部を収容する収容凹部(80)が設けられており、前記収容凹部の規制壁に前記係合凸部が係合することにより、前記第1および第2の保持器の相対回動量が規制される、駆動力伝達装置を提供する。
なお、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
請求項2に記載の発明は、前記係合凸部は、前記第1の保持器の外周に設けられており、前記収容凹部は、前記第2の保持器の内周に設けられている、請求項1に記載の駆動力伝達装置である。
請求項3に記載の発明は、前記第1の保持器は、前記第1のローラを周方向他方に向けて押圧可能に設けられた押圧部(37)を有し、前記係合凸部は、前記押圧部を含む部分(35)に設けられている、請求項1または2に記載の駆動力伝達装置である。
請求項1の構成によれば、第1および第2の保持器の他方に設けられた収容凹部の規制壁に、第1および第2の保持器の一方に設けられた係合凸部が係合することにより、第1および第2の保持器の相対回動量が規制される。これにより、第1および第2の保持器の一方が過剰に回動することを阻止できる。
請求項2の構成によれば、係合凸部を第1の保持器の外周に設け、収容凹部を第2の保持器の内周に設ける。これにより、係合凸部および収容凹部を、比較的簡単な構成で実現できる。
請求項3の構成によれば、押圧部を含む部分に係合凸部を設けるので、係合凸部を、押圧部を含む部分とは別に設ける場合と比較して、第1の保持器の小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る駆動力伝達装置の断面図である。 駆動力伝達装置に含まれるツーウェイクラッチの構成を示す斜視図である。 前記ツーウェイクラッチの構成を示す分解斜視図である。 内側保持器の構成を示す斜視図である。 前記ツーウェイクラッチの構成を図1の切断面線V−Vから見た断面図である。 図6(A)および図6(B)は、くさび部材の構成を示す斜視図である。 前記ツーウェイクラッチの締結状態における、くさび部材と内側保持器および外側保持器との間の位置関係を示す側面図である。 前記ツーウェイクラッチの締結状態における、くさび部材と内側保持器および外側保持器との間の位置関係を示す正面図である。 前記ツーウェイクラッチの解放状態における、当該ツーウェイクラッチの構成を示す断面図である。 前記ツーウェイクラッチの解放状態における、くさび部材と内側保持器および外側保持器との間の位置関係を示す側面図である。 前記ツーウェイクラッチの解放状態における、くさび部材と内側保持器および外側保持器との間の位置関係を示す正面図である。 外側保持器に回動不良が生じている場合における、くさび部材と内側保持器および外側保持器との間の位置関係を示す正面図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る駆動力伝達装置1の断面図である。駆動力伝達装置1は、互いに同軸に配置された第1の軸体2と第2の軸体3との間で、回転駆動力の伝達/切断を切換え可能な装置である。
駆動力伝達装置1は、入力軸としての第1の軸体2に同軸状に一体連結された内輪4と、出力軸としての第2の軸体3に同軸状に一体連結された外輪5と、内輪4から外輪5への回転駆動力の伝達/切断を行なうツーウェイクラッチ6と、ツーウェイクラッチ6の締結/解放を切り換えるための電磁クラッチ7と、内輪4、外輪5、ツーウェイクラッチ6および電磁クラッチ7を収容するハウジング8とを含む。
駆動力伝達装置1は、たとえば、ステアリング装置に搭載されている。具体的には、駆動力伝達装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材に連結された操作軸と、ラックアンドピニオン等の操舵機構の操舵軸との間に介装されている。ステアリング装置には、ステアリングホイールの操作角を角度センサによって検出するとともに、そのセンサ出力に応じて制御される転舵用モータの駆動力を操舵軸に伝達するステア・バイ・ワイヤシステムが併設されている。通常時は、ステア・バイ・ワイヤシステムが有効化されると共に、ツーウェイクラッチ6が解放され、操舵軸と転舵軸との間の回転駆動力の伝達が切断されている。緊急時には、一時的に、ステア・バイ・ワイヤシステムが無効化されると共に、駆動力伝達装置1のツーウェイクラッチ6を締結することにより、操舵軸と転舵軸との間で回転駆動力が伝達される。
以降の説明において、第1および第2の軸体2,3の回転軸Cの軸方向を軸方向Xとする。内輪4の軸方向、外輪5の軸方向、電磁クラッチ7の軸方向およびツーウェイクラッチ6の軸方向は、軸方向Xと一致する。また、軸方向Xのうち、ツーウェイクラッチ6から見て第1の軸体2側の軸方向(図1の右方向)を軸方向一方X1とし、軸方向Xのうち、ツーウェイクラッチ6から見て第2の軸体3側の軸方向(図1の左方向)を軸方向他方X2とする。
第1および第2の軸体2,3の回転半径方向を、径方向Zとする。内輪4の径方向および外輪5の径方向、およびツーウェイクラッチ6の径方向は、径方向Zと一致する。
第1および第2の軸体2,3の周方向を周方向Yとする。内輪4の周方向、外輪5の周方向、電磁クラッチ7の周方向およびツーウェイクラッチ6の周方向は、周方向Yと一致する。また、周方向Yのうち、軸方向他方X2側から見て時計回りの周方向を周方向一方Y1とし、周方向Yのうち、軸方向他方X2側から見て反時計回りの周方向を周方向他方Y2とする。
ハウジング8は円筒状をなし、軸方向他方X2の端部には、小径の軸受筒9が形成されている。軸受筒9の内周に固定された第1の転がり軸受10によって第2の軸体3が回転可能にかつ軸方向Xに移動不能に支持されている。
内輪4は、たとえば鋼材料を用いて形成されており、軸部11と、軸部11の軸方向Xの途中部に設けられた大径部12とを一体的に含む。内輪4は、図1では、軸端部に第1の軸体2に一体に設けた例を示しているが、第1の軸体2に対して内輪4を別部材で設け、内輪4と第1の軸体2とを同伴回転可能に連結してもよい。
外輪5は、軸方向他方X2側が閉塞端を有する筒状をなし、鋼材料を用いて形成されている。外輪5の閉塞端に第2の軸体3が接続されている。図1では、外輪5の閉塞端を第2の軸体3と一体に設けた例を示しているが、第2の軸体3とは別部材で外輪5を設け、内輪4と第2の軸体3とを同伴回転可能に連結してもよい。
外輪5の内周には、軸方向他方X2側の端部側から順に、第1の環状段部13、および第1の環状段部13よりも大径の第2の環状段部14が形成されている。第1の環状段部13の内周に固定された第2の転がり軸受15によって、内輪4が回転可能にかつ軸方向Xに移動不能に支持されている。
ツーウェイクラッチ6は、内輪4と外輪5との間に配置される。すなわち、ツーウェイクラッチ6は、内輪4と外輪5との間において、回転駆動力(トルク)の伝達/切断を切り換えることができる。
図2は、ツーウェイクラッチ6の構成を示す斜視図である。図3は、ツーウェイクラッチ6の構成を示す分解斜視図である。図4は、内側保持器31の構成を示す斜視図である。図5は、ツーウェイクラッチ6の構成を図1の切断面線V−Vから見た断面図である。図1〜図5を参照して、以下、ツーウェイクラッチ6の構成について説明する。図2および図3では、内輪4のうち主として大径部12を図示している。また、図2、図3および図6では、外輪5の図示を省略している。また、図5では、ツーウェイクラッチ6の締結状態を示している。
ツーウェイクラッチ6は、外輪5の第2の環状段部14の内周に設けられた円筒面21(図5参照)と、内輪4の大径部12の外周に、周方向Yに等間隔に並ぶように設けられた複数(たとえば3つ)のカム面22(図5参照)と、複数(たとえば3つ)のローラ対23と、複数(ローラ対23の個数と同数)の弾性部材24と、ローラ対23および弾性部材24を保持する保持器25と、電磁クラッチ7(図1参照)のアーマチュア71(図1参照)に同伴軸方向X移動可能に連結された複数(ローラ対23の個数と同数)の合成樹脂製のくさび部材(案内部材)26とを含む。カム面22は、内輪4の外周において周方向Yに等間隔に配置されている。また、複数のカム面22が外輪5の内周に設けられ、かつ内輪4の外周に円筒面が設けられていてもよい。
図5に示すように、外輪5の円筒面21と内輪4の各カム面22とは、径方向Zに対向している。各カム面22は、周方向Yに対し互いに反対の方向に傾斜するように設けられた一対の傾斜面27a,27bと、一対の傾斜面27a,27b間に設けられた、内輪4の接線方向に沿う平坦なばね支持面28とを含む。各カム面22と円筒面21との間には、くさび空間29が形成される。各くさび空間29は、周方向Yの両端に向かうに従って狭くなっている。
図5に示すように、各ローラ対23は、周方向一方Y1側に配置された第1のローラ23aと、周方向他方Y2側に配置された第2のローラ23bとを含む。各くさび空間29には、第1のローラ23aおよび第2のローラ23bが互いに対向するように配置されている。各くさび空間29には、第1および第2のローラ23a,23bを互いに離反する方向(周方向Y)に弾性押圧する弾性部材24が配置されている。弾性部材24として圧縮コイルばねを例示できる。また、弾性部材24として、板ばね等他の種類のばねやゴム材を用いてもよい。弾性部材24の一端24aが、第1のローラ23aを周方向一方Y1側に向けて弾性押圧し、弾性部材24の他端24bが、第2のローラ23bを周方向他方Y2側に向けて弾性押圧している。弾性部材24は、ばね支持面28によって支持されている。
図2および図3に示すように、保持器25は、互いに別部材で設けられた内側保持器(第1の保持器)31と外側保持器(第2の保持器)32とを含む。内側保持器31および外側保持器32はそれぞれ回転自在に設けられている。すなわち、内側保持器31および外側保持器32は、互いに相対回転可能に設けられている。内側保持器31は、薄肉円盤状の第1の環状部33と、第1の環状部33に対し、同軸かつ軸方向一方X1側に配置された円環状の第3の環状部34と、第1の環状部33と第3の環状部34とを接続する複数の接続部(押圧部を含む部分)35とを含む。第1および第3の環状部33,34は、内輪4の大径部12の外周に、内輪4に対して相対回転可能に内嵌されている。また、第1の環状部33は、大径部12に軸方向他方X2側から当接している。
図3および図4に示すように、接続部35は、ローラ対23の個数と同数(この実施形態では3つ)設けられており、周方向Yに等間隔に配置されている。第1の環状部33、第3の環状部34および複数の接続部35は、合成樹脂材料(たとえば、ポリアセタール、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルファイド等)を用いて一体に形成されている。すなわち、内側保持器31は合成樹脂材料を用いて形成されている。
各接続部35は、軸方向Xに沿って延びる柱状をなしている。各接続部35は、第1の環状部33の外周から軸方向一方X1に向けて突出する第1の突部36(第1の当接面37を有する)と、第1の突部36の軸方向一方X1の端部に設けられた係合凸部43とを一体に含む。すなわち、係合凸部43は接続部35に設けられている。
また、見方を変えると、図4に示すように、各係合凸部43は、第3の環状部34の外周に配置されている(設けられている)。各第1の突部36の外周と各係合凸部43の外周は、同一の円筒面をなす。各第1の突部36の周方向他方Y2側の面には、ローラ対23の第1のローラ23aと当接(押圧)可能な第1の当接面(押圧部)37(主として図5参照)が形成されている。第1の当接面37は、たとえば平坦面によって構成されている。すなわち、第1の当接面37は、第1のローラ23aに面接触可能である。しかし、第1の当接面37のような第1のローラ23aに面接触するものに限られず、第1のローラ23aに線接触または点接触する態様であってもよい。
各接続部35の周方向一方Y1側の面には、対応するくさび部材26と摺接する第1の被摺接面38(主として図3および図5参照)が形成されている。第1の被摺接面38は、内輪4の軸方向一方X1に向かうに従って周方向一方Y1に向かう平坦状の傾斜面からなる。第1の被摺接面38の傾斜角度は、後述する第1の摺接面53に整合する角度に設けられている。
外側保持器32は、円環状の第2の環状部39と、第2の環状部39の内周から軸方向他方X2に向けて突出する複数の第2の突部40とを有している。第2の環状部39は、外輪8の外周に、外輪8に対して相対回転可能に内嵌されている。第2の環状部39は、第3の環状部34の外周を取り囲むように配置されている。第2の突部40は、ローラ対23の個数と同数(この実施形態では3つ)設けられており、周方向Yに等間隔に配置されている。第2の環状部39および複数の第2の突部40は合成樹脂材料(たとえば、ポリアセタール、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルファイド等)を用いて一体に形成されている。すなわち、外側保持器32は合成樹脂材料を用いて形成されている。
第2の環状部39の内周には、径方向Z外方に向けて凹む収容凹部80が軸方向Xに亘って形成されている。収容凹部80は、各第2の突部40に1対1対応で、第2の突部40の個数と同数(たとえば3つ)設けられている。各収容凹部80は、第2の環状体39において、対応する第2の突部40の周方向他方Y2側に隣接する領域に、所定の周方向Y長さに亘って形成されている。各収容凹部80は、内側保持器31の係合凸部43を収容すると共に、くさび部材26の挿入部51を挿通させるための凹部である。また、各収容凹部80の周方向他方Y2側の側面は、後述する内側保持器31に設けられた係合凸部43の被係合部43aと当接して、内側保持器31の外側保持器32に対する回動量を規制する規制壁81として機能する。
各第2の環状部39の周方向一方Y1側の面には、ローラ対23の第2のローラ23bと当接(押圧)可能な第2の当接面41(主として図5参照)が形成されている。第2の当接面41は、たとえば平坦面によって構成されている。すなわち、第2の当接面41は、第2のローラ23bに面接触可能である。しかし、第2の当接面41のような第2のローラ23bに面接触するものに限られず、第2のローラ23bに線接触または点接触する態様であってもよい。
各第2の環状部39の周方向他方Y2側の面には、対応するくさび部材26と摺接する第2の被摺接面42(主として図3および図5参照)が形成されている。第2の被摺接面42は、軸方向一方X1に向かうに従って周方向他方Y2に向かう平坦状の傾斜面からなる。第2の被摺接面42の傾斜角度は、後述する第2の摺接面54に整合する角度に設けられている。
各第2の突部40に第2の被摺接面42が設けられているので、第2の被摺接面42が設けられる部材を第2の突部40と別部材で設ける場合と比較して、部品点数の低減を図ることができる。
図2に示すように、内側保持器31および外側保持器32は、複数の接続部35と複数の第2の突部40とが周方向Yに交互に並ぶように組み合わされる。各接続部35の周方向他方Y2側には、当該接続部35が押圧可能な第1のローラ23aと対をなす第2のローラ23bを押圧可能な第2の突部40が、ローラ対23を介して隣り合っている。また、各接続部35の周方向一方Y1側には、当該接続部35が押圧可能な第1のローラ23aが含まれるローラ対23の周方向一方Y1側で隣接するローラ対23の第2のローラ23bに押圧可能な第2の突部40(以下、「隣ローラ対23の第2の突部40」という。)が、くさび部材26を介して隣り合っている。すなわち、内側保持器31および外側保持器32に関し、各ローラ対23の第1のローラ23aを押圧可能な接続部35と、当該ローラ対23と周方向一方Y1側に隣接するローラ対23の第2のローラ23bを押圧可能な第2の突部40とが、一つのくさび部材26を介して互いに隣り合っている。
図2および図3に示すように、各ローラ23a,23bは、内側保持器31の第3の環状部34および外側保持器32の第2の環状部39の双方によって、軸方向一方X1側への移動(すなわち抜け)が規制されている。また、各ローラ23a,23bは、内側保持器31の第1の環状部33によって、軸方向他方X2側への移動(すなわち抜け)が規制されている。また、各ローラ23a,23bの軸方向一方X1側への移動が、第3の環状部34および第2の環状部39の一方のみによって規制されていてもよい。
各接続部35と隣ローラ対23の第2の突部40との間には、対応する一つのくさび部材26が挿入されている。
図6は、くさび部材26の構成を示す斜視図である。図6(A)および図6(B)では、互いに異なる二方向から、くさび部材26を見ている。
各くさび部材26は、接続部35(図2等参照)と隣ローラ対23の第2の突部40(図2等参照)との間に挿入される挿入部51と、挿入部51の軸方向Xの他端から、周方向Yの双方に拡径するくさび部52とを含む。挿入部51は、軸方向Xに沿って棒状に延び、その軸直交断面の形状が矩形をなしている。くさび部52は、周方向他方Y2側の面に設けられた第1の摺接面53と、周方向一方Y1側の面に設けられた第2の摺接面54とを含む。第1の摺接面53は、軸方向一方X1に向かうに従って周方向一方Y1に向かう傾斜面からなり、接続部35に周方向一方Y1側から摺接する。第2の摺接面54は、軸方向一方X1に向かうに従って周方向他方Y2に向かう傾斜面からなり、隣ローラ対23の第2の突部40に周方向他方Y2側から摺接する。第1および第2の摺接面53,54は、互いに逆向きであり、平坦面によって形成されている。
なお、第1および第2の摺接面53,54は、それぞれ、平坦面でなく、軸方向Xに関して凸湾曲状の凸湾曲面によって形成されていてもよい。この場合、第1および第2の摺接面53,54は、当該凸湾曲面よりも曲率半径の大きな凹湾曲面によって構成されていてもよいし、当該湾曲面と平坦面(傾斜面)とを組み合わせた形状をなしていてもよい。
図1に示すように、電磁クラッチ7は、複数のくさび部材26が連結された環状のアーマチュア71と、アーマチュア71と軸方向一方X1側で対向する環状のロータ72と、そのロータ72の軸方向一方X1側に配置された電磁石73とを含む。
アーマチュア71は、内側保持器31の第3の環状部34および外側保持器32の第2の環状部39に対し、バックプレート70を介して軸方向一方X1側に配置されている。
バックプレート70は、円環状をなし、内輪4の軸部11に外嵌固定されている。バックプレート70は、たとえば鋼材料を用いて形成されている。バックプレート70における軸方向他方X2側の主面は、第3の環状部34および第2の環状部39の軸方向一方X1側の主面に、それぞれ摺接している。バックプレート70には、複数(くさび部材26の個数と同数)の挿通穴85が周方向Yに等間隔に配置されている。各挿通穴85(図1では、1つのみ図示)は、くさび部材26に1対1対応で設けられている。各くさび部材26は、対応する挿通穴85を挿通して、アーマチュア71に連結固定されている。
アーマチュア71は、ハウジング8および内輪4に対し、回転自在かつ軸方向X移動自在に設けられている。ロータ72は、内輪4の外周に外嵌固定されている。電磁石73は、電磁コイル73aと、電磁コイル73aを支持するコア73bとを含む。コア73bの外周は、ハウジング8に内嵌固定されている。コア73bの内周は、内輪4に外嵌固定された第3の転がり軸受74によって、内輪4に対し、相対回転可能にかつ軸方向Xに相対移動不能に支持されている。第3の軸受74によって、電磁石73と第1の軸体2とが相対回転自在とされている。
図7は、ツーウェイクラッチ6の締結状態における、くさび部材26と内側保持器31および外側保持器32との間の位置関係を示す側面図である。図8は、ツーウェイクラッチ6の締結状態における、くさび部材26と内側保持器31および外側保持器32との間の位置関係を示す正面図である。また、図8は、軸方向一方X1側から見た図でもある。図9は、ツーウェイクラッチ6の解放状態における、当該ツーウェイクラッチ6の構成を示す断面図であり、図5と同様、図1の切断面線V−Vから見た断面図である。図10は、ツーウェイクラッチ6の解放状態における、くさび部材26と内側保持器31および外側保持器32との間の位置関係を示す側面図である。図11は、ツーウェイクラッチ6の解放状態における、くさび部材26と内側保持器31および外側保持器32との間の位置関係を示す正面図である。図11は、軸方向一方X1側から見た図である。
図4、図7および図8に示すように、電磁クラッチ7のオフ状態では、ツーウェイクラッチ6は締結状態にあり、アーマチュア71が電磁石73によって吸引されていない。そのため、アーマチュア71は初期位置に位置し、アーマチュア71に軸方向X移動可能に設けられたくさび部材26は、第1の位置(図7に示す位置)に配置されている。
この状態では、図4および図5に示すように、各第1のローラ23aが、弾性部材24によって、くさび空間29の周方向一方Y1側の端部に設けられた第1の係合位置29aに向けて弾性押圧されている。第1のローラ23aが第1の係合位置29aにあるとき、第1のローラ23aが内輪4(大径部12)の外周および外輪5(第2の環状凹部14)の内周に係合する。また、この状態では、各第2のローラ23bが弾性部材24によって、くさび空間29の周方向他方Y2側の端部に設けられた第2の係合位置29bに向けて弾性押圧されている。第2のローラ23bが第2の係合位置29bにあるとき、第2のローラ23bが内輪4(大径部12)の外周および外輪5(第2の環状凹部14)の内周に係合する。このように、電磁クラッチ7のオフ状態では、第1および第2のローラ23a,23bが内輪4の外周および外輪5の内周に係合しているので、これにより、ツーウェイクラッチ6が締結状態になる。また、この状態では、図8に示すように、内側保持器31に設けられた係合凸部43の被係合部43aは、収容凹部80の規制壁81との間に、周方向Yに大きな間隔が設けられている。
また、この状態では、接続部35と隣ローラ対23の第2の突部40との間に、くさび部材26の挿入部51が挿入している。くさび部材26の周方向他方Y2側の面に設けられる第1の摺接面53は、接続部35の第1の被摺接面38との間に微小隙間を隔てて対向している。くさび部材26の周方向一方Y1側の面に設けられる第2の摺接面54は、隣ローラ対23の第2の突部40の第2の被摺接面42との間に微小隙間を隔てて対向している。
一方、電磁クラッチ7がオン状態に切り換わると、図9、図10および図11に示すように、アーマチュア71が電磁クラッチ7により吸引され、そのため、アーマチュア71に連結された複数のくさび部材26が軸方向一方X1側に引き込まれる(軸方向Xに移動する)。この引込みにより、くさび部材26は、第1の位置(図7に示すくさび部材26の位置)よりも軸方向一方X1側の第2の位置(図10に示すくさび部材26の位置)に配置される。
くさび部材26の周方向他方Y2側の面に設けられる第1の摺接面53が、軸方向一方X1に向かうに従って周方向一方Y1に向かう傾斜面からなるので、各くさび部材26の軸方向一方X1への移動に伴い、第1の摺接面53が接続部35の第1の被摺接面38と摺接しながら、接続部35を周方向他方Y2側へと案内する。
また、くさび部材26の周方向一方Y1側の面に設けられる第2の摺接面54が、軸方向一方X1に向かうに従って周方向他方Y2に向かう傾斜面からなるので、各くさび部材26の軸方向一方X1への移動に伴い、第2の摺接面54が隣ローラ対23の第2の突部40の第2の被摺接面42と摺接しながら、当該第2の突部40を周方向一方Y1側へと案内する。つまり、各くさび部材26の軸方向一方X1への移動に伴い、接続部35および隣ローラ対23の第2の突部40が、くさび部材26(挿入部51)に対して離反し、その結果、内側保持器31が周方向他方Y2に向けて回動すると共に、外側保持器32が周方向一方Y1に向けて回動する。このとき、第3の環状部34および第2の環状部39が、それぞれバックプレート70に摺動する。なお、外側保持器32および内側保持器31の回動量は、外側保持器32の収容凹部80の周方向他方Y2側の側面(規制壁81)と、対応するくさび部材26の挿入部51との当接により規制されるものであってもよい。
内側保持器31の周方向他方Y2側への回動に伴って、各第1の当接面37が周方向他方Y2側に移動し、その結果、対応する第1のローラ23aと当接して当該第1のローラ23aを周方向他方Y2に向けて押圧するようになる。これにより、各第1のローラ23aが弾性部材24の弾性押圧力に抗って周方向他方Y2に向けて移動させられる。これにより、各第1のローラ23aが第1の係合位置29a(図5参照)から離脱し、図9に示すように、各第1のローラ23aと外輪5の内周との間に隙間S1が形成される。これにより、各第1のローラ23aの、内輪4の外周および外輪5の内周との係合が外れる。
また、外側保持器32の周方向一方Y1側への回動に伴って、各第2の当接面41が周方向一方Y1側に移動し、その結果、対応する第2のローラ23bと当接して当該第2のローラ23bを周方向一方Y1に向けて押圧するようになる。これにより、第2のローラ23bが弾性部材24の弾性押圧力に抗って周方向一方Y1に向けて移動させられる。これにより、各第2のローラ23bが第2の係合位置29b(図5参照)から離脱し、図9に示すように、各第2のローラ23bと外輪5の内周との間に隙間S2が形成される。これにより、各第2のローラ23bの、内輪4の外周および外輪5の内周との係合が外れる。
このように、電磁クラッチ7のオン状態では、各ローラ23a,23bが内輪4(大径部12)の外周および外輪5の内周に係合解除されているので、これにより、ツーウェイクラッチ6が解放状態になる。また、この状態では、図11に示すように、内側保持器31に設けられた係合凸部43の被係合部43aは、収容凹部80の規制壁81との間に微小隙間が隔てられている。
前述のツーウェイクラッチ6では、第1および第2の摺接面53,54の諸元が共通しており、また第1および第2の被摺接面38,42の諸元が共通している。したがって、くさび部材26の軸方向一方X1に向かう移動に伴う、内側保持器31の回動量および外側保持器32の回動量が互いに等しくなる。
ところが、内側保持器31および外側保持器32の一方に回動不良(回動しない、あるいは回動し難い状態)が生じている場合がある。
図12は、外側保持器32に回動不良が生じている場合における、くさび部材26と内側保持器31および外側保持器32との間の位置関係を示す正面図である。図12は、軸方向X1側から見た図である。内側保持器31はスムーズに回動するものとする。
この場合、電磁クラッチ7の駆動により、くさび部材26が軸方向一方X1に向けて移動すると、内側保持器31が移動しない(し難い)ために、第2の摺接面54(図7等参照)と第2の被摺接面42(図7等参照)との摺接によって、図12に示すように、くさび部材26自体が周方向他方Y2に向けて移動するようになる。その結果、外側保持器32が、所期の回動量よりも周方向他方Y2側に、過剰に回動するおそれがある。
この実施形態では、外側保持器32の内周に形成された収容凹部80の規制壁81に、内側保持器31に設けられた係合凸部43の被係合部43aが当接(係合)する。これにより、外側保持器32が過剰に回動することを阻止できる。すなわち、内側保持器31および外側保持器32の相対回動量が規制されるから、これを利用して、外側保持器32の過剰回動を阻止できる。
また、内側保持器31および外側保持器32に設けられた係合凸部43および収容凹部80によって外側保持器32の過剰回動の規制を実現するため、過剰回動を規制すべく他の部材を設ける場合と比較して、部品点数の低減を図ることができ、ゆえにコストダウンを図ることができる。
また、係合凸部43を、内側保持器31の第3の環状部34の外周に設け、かつ収容凹部80を、外側保持器32の第2の環状部39の内周に設けることにより、係合凸部43および収容凹部80の係合を実現している。これにより、係合凸部43および収容凹部80の係合を、比較的簡単な構成で実現できる。
また、接続部35に係合凸部43を設けるので、係合凸部43を、接続部35と別に設ける場合と比較して、内側保持器31の小型化を図ることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、係合凸部43が接続部35に設けられているとし手説明したが、内側保持器31の接続部35以外の部分に設けられていてもよい。また、係合凸部43は、係合凸部43が内側保持器31において外周以外の位置に設けられていてもよい。
さらに、収容凹部80が、外側保持器32において内周以外の位置に設けられていてもよい。
また、係合凸部43が外側保持器32に設けられ、収容凹部80が内側保持器31に設けられてもよい。
また、内側保持器31を、第1の環状部33と第3の環状部34とを含む構成であるとして説明したが、たとえば第3の環状部34を廃止することも可能である。また、第1の環状部33の形状は、円環状に限られず、他の環状形態であってもよい。
また、外側保持器32の第2の環状部39の形状は、円環状に限られず、他の環状形態であってもよい。
また、前述の実施形態では、第1のローラ23aに対応する接続部35と摺接する第1の摺接面53と、隣ローラ対23の第2のローラ23bに対応する第2の突部40と摺接する第2の摺接面54との双方を有するくさび部材26を設け、複数のくさび部材26によって、案内部材の機能を発揮させる態様について説明したが、第1の摺接面53を有する案内部材(第1の案内部材)と、第2の摺接面54を有する案内部材(第2の案内部材)とを別部材により設けるようにしてもよい。この場合、第1および第2の案内部材として、それぞれ、ローラ対の個数と同数必要であり、第1および第2の案内部材の合計個数は、ローラ対の個数の2倍(たとえば6個)必要である。
また、本発明は、ステアリング装置に搭載される駆動力伝達装置だけでなく、他の駆動力伝達機構(たとえば2輪駆動と4輪駆動とを切り換えるための駆動力伝達機構)にも適用可能である。
その他、本発明は特許請求の範囲記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…駆動力伝達装置、2…第1の軸体、3…第2の軸体、4…内輪、5…外輪、7…電磁クラッチ、23…ローラ対、23a…第1のローラ、23b…第2のローラ、26…くさび部材(案内部材)、29…くさび空間、29a…第1の係合位置、29b…第2の係合位置、31…内側保持器(第1の保持器)、32…外側保持器(第2の保持器)、37…第1の当接面(押圧部)、43…係合凸部、53…第1の摺接面、54…第2の摺接面、71…アーマチュア、80…収容凹部、81…規制壁、X1…軸方向一方、X2…軸方向他方、Y…周方向、Y1…周方向一方、Y2…周方向他方

Claims (3)

  1. 互いに同軸に配置された第1の軸体と第2の軸体との間で、回転駆動力の伝達/切断を切換え可能な駆動力伝達装置であって、
    前記第1の軸体に同軸に連結された内輪と、
    前記第2の軸体に同軸に連結され、前記内輪に相対回転可能に設けられた筒状の外輪と、
    前記内輪の外周および前記外輪の内周によって形成されるくさび空間に周方向に並んで配置され、周方向一方側の第1のローラと周方向他方側の第2のローラとからなるローラ対と、
    前記ローラ対を保持するための第1の保持器と、
    前記ローラ対を保持するための第2の保持器であって、前記第1の保持器に相対回転可能に設けられた第2の保持器と、
    前記第1の保持器に周方向一方側から摺接する、傾斜面からなる第1の摺接面と、前記第2の保持器に周方向他方側から摺接する、傾斜面からなる第2の摺接面とを有し、軸方向移動可能に設けられた案内部材であって、当該案内部材の軸方向一方に向かう移動に伴って、第1の保持器を周方向他方に向けて回動させ、かつ第2の保持器を周方向一方に向けて回動させる案内部材と、
    前記案内部材に連結されたアーマチュアであって、当該アーマチュアの駆動により、前記案内部材が軸方向移動可能なアーマチュアを有する電磁クラッチとを含み、
    前記第1の保持器の周方向他方に向かう回動に伴って、当該第1の保持器が当該第1のローラを周方向他方に向けて押圧し、前記第2の保持器の周方向一方に向かう回動に伴って、当該第2の保持器が当該第2のローラを周方向一方に向けて押圧するようになっており、
    前記第1および第2の保持器の一方には、当該第1および第2の保持器の係合のための係合凸部が設けられており、かつ前記第1および第2の保持器の他方には、前記係合凸部を収容する収容凹部が設けられており、前記収容凹部の規制壁に前記係合凸部が係合することにより、前記第1および第2の保持器の相対回動量が規制される、駆動力伝達装置。
  2. 前記係合凸部は、前記第1の保持器の外周に設けられており、
    前記収容凹部は、前記第2の保持器の内周に設けられている、請求項1に記載の駆動力伝達装置。
  3. 前記第1の保持器は、前記第1のローラを周方向他方に向けて押圧可能に設けられた押圧部を有し、前記係合凸部は、前記押圧部を含む部分に設けられている、請求項1または2に記載の駆動力伝達装置。
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