JP7486186B2 - 回転伝達装置 - Google Patents
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Description
図1は、第1実施形態の回転伝達装置1を軸方向から見た図である。
図1に示すように、回転伝達装置1は、内輪10と、外輪20と、複数のローラセット30(固定部材セット)と、制御部材50と、を備える。回転伝達装置1は、軸線O回りの入力トルクを伝達および遮断する。以下、軸線Oに沿う方向を軸方向といい、軸線Oに直交して軸線Oから放射状に延びる方向を径方向といい、軸線O周りを周回する方向を周方向という。また、周方向のうち図1の紙面手前側から見て時計回りに周回する方向を時計回り方向といい、その反対方向を反時計回り方向という。
図2に示すように、内輪10のカム面12は、カム面12と外輪20の外周面11との間にくさび空間3を形成している。くさび空間3は、周方向の中央から両端に向かって漸次狭小となる。具体的には、くさび空間3は、周方向の中央から両端に向かうに従ってカム面12と外輪20の外周面11との径方向の間隔が狭まるように形成されている。
図3に示すように、制御部材50は、複数の制御部51を一体に支持する支持部55を備える。支持部55は、制御部51に対する軸方向の一方に配置されている。支持部55は、軸線Oを中心とする円環状に形成されている。支持部55は、全ての制御部51に結合している。支持部55は、図示しない駆動機構によって内輪10および外輪20に対して軸方向に変位可能とされている。各制御部51は、内輪10および外輪20の間に支持部55側から挿入される。
図4に示すように、制御部51は、支持部55との結合部から軸方向に突出している。制御部51は、径方向から見て先端から軸方向の中間部に向かうに従い周方向に漸次拡幅するテーパー部52と、径方向から見て軸方向の中間部から支持部55に向かって一定の幅で延びる定幅部53と、を備える。テーパー部52の先端縁は、軸方向から見て第1ローラ31および第2ローラ32の隙間に位置し、第1ローラ31および第2ローラ32の隙間よりも小さく形成されている。
図2および図3に示すように、制御部材50の制御部51が内輪10および外輪20の間に十分に挿入されていない状態では、第1ローラ31および第2ローラ32がロック位置に位置する。第1ローラ31が第1ロック位置に位置する状態では、内輪10に反時計回り方向のトルクが入力される、または外輪20に時計回り方向のトルクが入力されると、第1ローラ31がくさび空間3の狭小部4に押し込まれて摩擦力により内輪10および外輪20の相対回転を規制する。第2ローラ32が第2ロック位置に位置する状態では、内輪10に時計回り方向のトルクが入力される、または外輪20に反時計回り方向のトルクが入力されると、第2ローラ32が狭小部4に押し込まれて摩擦力により内輪10および外輪20の相対回転を規制する。これによりローラセット30は、内輪10および外輪20の両方向の相対回転を規制している。
図5に示すように、制御部材50が軸方向に変位して制御部51が内輪10および外輪20の間に挿入されると、最初に各制御部51のテーパー部52が第1ローラ31および第2ローラ32の間に進入する。制御部51の軸方向の変位が進行すると、制御部51のテーパー部52が第1ローラ31および第2ローラ32に接触し、一対の側面54が第1ローラ31および第2ローラ32に摺接する。制御部51は、テーパー部52の一対の側面54によって付勢部材40の付勢力に抗しつつ第1ローラ31および第2ローラ32の間隔を押し広げる。これにより、各ローラセット30の第1ローラ31および第2ローラ32の間隔が押し狭められる。第1ローラ31および第2ローラ32は、くさび空間3の狭小部4から周方向の中央部に向かって押し出されてロック位置から解除位置に移動する。これにより、内輪10および外輪20の相対回転が許容される。
図6および図7に示すように、さらに制御部51の軸方向の変位が進行すると、制御部51の一対の側面54が定幅部53で第1ローラ31および第2ローラ32それぞれの外周面に摺接する。一対の側面54は定幅部53において軸方向に延びているので、第1ローラ31および第2ローラ32の移動が完了する。この状態で、制御部51は、第1ローラ31および第2ローラ32それぞれの外周面に軸方向に沿って接触している。
図8は、第2実施形態の回転伝達装置1Aの断面図であって、内輪10および外輪20の間でローラ31,32の中心軸線に沿って周方向に延びる断面を示す図である。
第2実施形態は、制御部材60が第1ローラ31および第2ローラ32の間で周方向に変位するように形成されている点で、第1実施形態とは異なる。なお、以下で説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
図9は、第2実施形態の回転伝達装置1Aの断面図であって、図8に相当する図である。
図9に示すように、第1制御部材61および第2制御部材65を互いに近付くように軸方向に相対変位させて、第1制御部材61の制御部62を内輪10および外輪20の間に挿入する。第2制御部材65の被摺接部66は第1ローラ31および第2ローラ32の間に挿入されているので、制御部62は第1ローラ31および被摺接部66の間に進入する。制御部62の軸方向の変位が進行すると、制御部62の第1傾斜面62bが被摺接部66の第2傾斜面66bに摺接し、制御部62が被摺接部66に対して周方向に案内される。これにより、制御部62および被摺接部66は、第1接触面62aおよび第2接触面66aを互いに周方向に離間させるように、周方向に相対変位する。そして、第1接触面62aは、ロック位置に位置する第1ローラ31の外周面に接触する。第2接触面66aは、ロック位置に位置する第2ローラ32の外周面に接触する。
図10に示すように、さらに制御部62の軸方向の変位が進行すると、第1接触面62aおよび第2接触面66aがさらに周方向に変位する。第1制御部62Aは、第1ローラ31をくさび空間3(図2参照)における周方向の中央部に向けて直接押圧する。これに伴い、第1被摺接部66Aは、第2ローラ32をくさび空間3における周方向の中央部に向けて直接押圧する。第2制御部62Bは、第2ローラ32をくさび空間3における周方向の中央部に向けて、第2被摺接部66Bを介して間接的に押圧する。これにより、制御部62および被摺接部66は、第1接触面62aおよび第2接触面66aによって付勢部材40の付勢力に抗しつつローラセット30の第1ローラ31および第2ローラ32の間隔を押し狭める。第1ローラ31および第2ローラ32は、くさび空間3の狭小部4から周方向の中央部に向かって押し出されてロック位置から解除位置に移動する。これにより、内輪10および外輪20の相対回転が許容される。
第1ローラ31は、内輪10および外輪20の間に第1制御部62Aを進入させることで、第1制御部62Aに押圧されて第1ロック位置から解除位置に移動する。さらに、第1ローラ31は、内輪10および外輪20の間から第1制御部62Aを退避させることで、付勢部材40に付勢されて解除位置から第1ロック位置に移動する。また、第2ローラ32は、内輪10および外輪20の間に第2制御部62Bを進入させることで、第2被摺接部66Bに押圧されて第2ロック位置から解除位置に移動する。さらに、第2ローラ32は、内輪10および外輪20の間から第2制御部62Bを退避させることで、付勢部材40に付勢されて解除位置から第2ロック位置に移動する。よって、第1制御部62Aおよび第2制御部62Bを軸方向に変位させるだけで、第1ローラ31および第2ローラ32をロック位置および解除位置の間で双方向に移動させることができる。したがって、両方向のトルク伝達を同時に切断することができるとともに、両方向のトルク伝達を同時に接続することができる。
図11は、第3実施形態の回転伝達装置1Bの断面図であって、内輪10および外輪20の間でローラ31,32の中心軸線に沿って周方向に延びる断面を示す図である。
第2実施形態では、第1制御部材61および第2制御部材65の一方のみが内輪10および外輪20に対して軸方向に変位可能とされている。これに対して第3実施形態では、第1制御部材61および第2制御部材65の両方が内輪10および外輪20に対して軸方向に変位可能とされている。
図12は、第3実施形態の回転伝達装置1Bの断面図であって、図11に相当する図である。
図12に示すように、第1制御部材61および第2制御部材65を互いに近付くように軸方向に相対変位させて、第1制御部材61の制御部62、および第2制御部材65の被摺接部66を内輪10および外輪20の間に挿入する。このとき、制御部62が被摺接部66と第1ローラ31との間に挿入され、被摺接部66が制御部62と第2ローラ32との間に挿入されるように、第1制御部材61および第2制御部材65の位置関係を調整する。
したがって、本実施形態の回転伝達装置1Bによれば、第2実施形態と同様に第1ローラ31および第2ローラ32を変位させることができるので、第2実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
図13は、第4実施形態の回転伝達装置1Cの断面図であって、内輪10および外輪20の間でローラ31,32の中心軸線に沿って周方向に延びる断面を示す図である。
第3実施形態では、付勢部材40が圧縮に伴う伸長方向の反力によって第1ローラ31および第2ローラ32をロック位置に向けて付勢している。これに対して第4実施形態では、付勢部材40Cは伸長に伴う圧縮方向の反力によって第1ローラ31および第2ローラ32をロック位置に向けて付勢している点で第3実施形態と異なる。
図14は、第4実施形態の回転伝達装置1Cの断面図であって、図13に相当する図である。
図14に示すように、第1制御部材61および第2制御部材65を互いに近付くように軸方向に相対変位させて、第1制御部材61の制御部62、および第2制御部材65の被摺接部66を内輪10および外輪20の間に挿入する。このとき、制御部62が被摺接部と第2ローラ32との間に挿入され、被摺接部66が制御部62と第1ローラ31との間に挿入されるように、第1制御部材61および第2制御部材65の位置関係を調整する。
図15に示すように、制御部62および被摺接部66の周方向の相対変位が進行すると、第1押圧部64は、第1ローラ31をくさび空間3(図13参照)における周方向の中央部に向けて押圧する。また、第2押圧部68は、第2ローラ32をくさび空間3における周方向の中央部に向けて押圧する。これにより、第1押圧部64および第2押圧部68は、付勢部材40Cの付勢力に抗しつつローラセット30Cの第1ローラ31および第2ローラ32の間隔を押し広げる。第1ローラ31および第2ローラ32は、くさび空間3の狭小部4から周方向の中央部に向かって押し出されてロック位置から解除位置に移動する。これにより、内輪10および外輪20の相対回転が許容される。
例えば、上記実施形態では、カム面12が平面状に形成されているが、カム面の形状はこれに限定されない。カム面は、外輪20の内周面21との間にくさび空間を形成できればよく、例えば曲面状に形成されていてもよい。
Claims (7)
- 内輪と、
前記内輪の径方向外側で前記内輪と同軸に配置された外輪と、
前記内輪と前記外輪との間に配置されて、前記内輪および前記外輪の相対回転を規制するロック位置と前記内輪および前記外輪の相対回転を許容する解除位置との間を周方向に変位可能な固定部材と、
軸方向に変位して前記内輪および前記外輪の間に進入することで前記固定部材を押圧して前記ロック位置および前記解除位置の一方から他方に移動させる制御部を有する制御部材と、
を備える回転伝達装置であって、
前記回転伝達装置は、前記固定部材である第1固定部材および第2固定部材、並びに前記第1固定部材および前記第2固定部材の間に配置されるとともに、前記第1固定部材および前記第2固定部材を前記ロック位置に向けて付勢する付勢部材を有する固定部材セットを備え、
前記制御部は、
前記周方向における前記第1固定部材に対する前記付勢部材とは反対側で前記第1固定部材を押圧可能に設けられた第1制御部と、
前記周方向における前記第2固定部材に対する前記付勢部材とは反対側で前記第2固定部材を押圧可能に設けられた第2制御部と、
を備え、
前記内輪および前記外輪の一方は、前記内輪および前記外輪の他方に対向する第1周面を有し、
前記内輪および前記外輪の前記他方は、前記第1周面に対向する第2周面を有し、
前記第1周面には、前記第2周面との間に前記周方向の中央から両端に向かって漸次狭小となるくさび空間を形成するカム面が形成され、
前記くさび空間は、
前記周方向の一方に向かうに従い漸次狭小となる、前記ロック位置である第1ロック位置と、
前記周方向の他方に向かうに従い漸次狭小となる、前記ロック位置である第2ロック位置と、
前記第1ロック位置および前記第2ロック位置よりも前記周方向の中央寄りの前記解除位置と、
を備え、
前記固定部材セットは、前記くさび空間に配置され、
前記第1固定部材は、前記第1ロック位置に配置され、
前記第2固定部材は、前記第2ロック位置に配置され、
前記第1固定部材および前記第2固定部材は、前記カム面および前記第2周面に係合して前記内輪および前記外輪の相対回転を規制し、
前記第1制御部を前記内輪および前記外輪の間に進入させることで前記第1固定部材に摺接させ、前記第1固定部材を前記くさび空間における前記周方向の中央部に向けて押圧することで、前記第1固定部材を前記第1ロック位置から前記解除位置に移動させ、
前記第2制御部を前記内輪および前記外輪の間に進入させることで前記第2固定部材に摺接させて、前記第2固定部材を前記くさび空間における前記周方向の前記中央部に向けて押圧することで、前記第2固定部材を前記第2ロック位置から前記解除位置に移動させる、
回転伝達装置。 - 内輪と、
前記内輪の径方向外側で前記内輪と同軸に配置された外輪と、
前記内輪と前記外輪との間に配置されて、前記内輪および前記外輪の相対回転を規制するロック位置と前記内輪および前記外輪の相対回転を許容する解除位置との間を周方向に変位可能な固定部材と、
軸方向に変位して前記内輪および前記外輪の間に進入することで前記固定部材を押圧して前記ロック位置および前記解除位置の一方から他方に移動させる制御部を有する制御部材と、
を備える回転伝達装置であって、
前記回転伝達装置は、前記固定部材である第1固定部材および第2固定部材、並びに前記第1固定部材および前記第2固定部材の間に配置されるとともに、前記第1固定部材および前記第2固定部材を前記ロック位置に向けて付勢する付勢部材を有する固定部材セットを備え、
前記制御部は、
前記周方向における前記第1固定部材に対する前記付勢部材とは反対側で前記第1固定部材を押圧可能に設けられた第1制御部と、
前記周方向における前記第2固定部材に対する前記付勢部材とは反対側で前記第2固定部材を押圧可能に設けられた第2制御部と、
を備え、
前記制御部材は、
前記軸方向に変位して前記内輪および前記外輪の間に進入することで、前記内輪および前記外輪の間に進入する前記第1制御部に摺接して、前記第1制御部に対して前記周方向に変位する第1被摺接部と、
前記軸方向に変位して前記内輪および前記外輪の間に進入することで、前記内輪および前記外輪の間に進入する前記第2制御部に摺接して、前記第2制御部に対して前記周方向に変位する第2被摺接部と、
をさらに備え、
前記内輪および前記外輪の一方は、前記内輪および前記外輪の他方に対向する第1周面を有し、
前記内輪および前記外輪の前記他方は、前記第1周面に対向する第2周面を有し、
前記第1周面には、前記第2周面との間に前記周方向の中央から両端に向かって漸次狭小となるくさび空間を形成するカム面が形成され、
前記くさび空間は、
前記周方向の一方に向かうに従い漸次狭小となる、前記ロック位置である第1ロック位置と、
前記周方向の他方に向かうに従い漸次狭小となる、前記ロック位置である第2ロック位置と、
前記第1ロック位置および前記第2ロック位置よりも前記周方向の中央寄りの前記解除位置と、
を備え、
前記固定部材セットは、前記くさび空間に配置され、
前記第1固定部材は、前記第1ロック位置に配置され、
前記第2固定部材は、前記第2ロック位置に配置され、
前記第1固定部材および前記第2固定部材は、前記カム面および前記第2周面に係合して前記内輪および前記外輪の相対回転を規制し、
前記第1制御部および前記第1被摺接部を前記内輪および前記外輪の間に進入させることで前記第1被摺接部に摺接させて、前記第1制御部および前記第1被摺接部の一方によって前記第1固定部材を前記くさび空間における前記周方向の中央部に向けて押圧することで、前記第1固定部材を前記第1ロック位置から前記解除位置に移動させ、
前記第2制御部および前記第2被摺接部を前記内輪および前記外輪の間に進入させることで前記第2被摺接部に摺接させて、前記第2制御部および前記第2被摺接部の一方によって前記第2固定部材を前記くさび空間における前記周方向の中央部に向けて押圧することで、前記第2固定部材を前記第2ロック位置から前記解除位置に移動させる、
回転伝達装置。 - 内輪と、
前記内輪の径方向外側で前記内輪と同軸に配置された外輪と、
前記内輪と前記外輪との間に配置されて、前記内輪および前記外輪の相対回転を規制するロック位置と前記内輪および前記外輪の相対回転を許容する解除位置との間を周方向に変位可能な固定部材と、
軸方向に変位して前記内輪および前記外輪の間に進入することで前記固定部材を押圧して前記ロック位置および前記解除位置の一方から他方に移動させる制御部を有する制御部材と、
を備える回転伝達装置であって、
前記回転伝達部材は、前記固定部材である第1固定部材および第2固定部材、並びに前記第1固定部材および前記第2固定部材の間に配置されるとともに、前記第1固定部材および前記第2固定部材を前記ロック位置に向けて付勢する付勢部材を有する固定部材セットを備え、
前記制御部材は、前記内輪および前記外輪の間に進入する前記制御部に摺接して、前記制御部に対して前記周方向に変位する被摺接部を有し、
前記制御部は、前記被摺接部に摺接する制御部本体、および前記第1固定部材を押圧する第1押圧部を有し、
前記被摺接部は、前記制御部本体に摺接する被摺接部本体、および前記第2固定部材を押圧する第2押圧部を有し、
前記内輪および前記外輪の一方は、前記内輪および前記外輪の他方に対向する第1周面を有し、
前記内輪および前記外輪の前記他方は、前記第1周面に対向する第2周面を有し、
前記第1周面には、前記第2周面との間に前記周方向の中央から両端に向かって漸次狭小となるくさび空間を形成するカム面が形成され、
前記くさび空間は、
前記周方向の一方に向かうに従い漸次狭小となる、前記ロック位置である第1ロック位置と、
前記周方向の他方に向かうに従い漸次狭小となる、前記ロック位置である第2ロック位置と、
前記第1ロック位置および前記第2ロック位置よりも前記周方向の中央寄りの前記解除位置と、
を備え、
前記固定部材セットは、前記くさび空間に配置され、
前記第1固定部材は、前記第1ロック位置に配置され、
前記第2固定部材は、前記第2ロック位置に配置され、
前記第1固定部材および前記第2固定部材は、前記カム面および前記第2周面に係合して前記内輪および前記外輪の相対回転を規制し、
前記制御部本体を前記内輪および前記外輪の間に進入させることで前記被摺接部本体に摺接させて、前記第1押圧部によって前記第1固定部材を前記くさび空間における前記周方向の中央部に向けて押圧することで、前記第1固定部材を前記第1ロック位置から前記解除位置に移動させるとともに、前記第2押圧部によって前記第2固定部材を前記くさび空間における前記周方向の中央部に向けて押圧することで、前記第2固定部材を前記第2ロック位置から前記解除位置に移動させる、
回転伝達装置。 - 内輪と、
前記内輪の径方向外側で前記内輪と同軸に配置された外輪と、
前記内輪と前記外輪との間に配置されて、前記内輪および前記外輪の相対回転を規制するロック位置と前記内輪および前記外輪の相対回転を許容する解除位置との間を周方向に変位可能な固定部材と、
軸方向に変位して前記内輪および前記外輪の間に進入することで前記固定部材を押圧して前記ロック位置および前記解除位置の一方から他方に移動させる制御部を有する制御部材と、
を備える回転伝達装置であって、
前記回転伝達装置は、前記固定部材である第1固定部材および第2固定部材、並びに前記第1固定部材および前記第2固定部材の間に配置されるとともに、前記第1固定部材および前記第2固定部材を前記ロック位置に向けて付勢する付勢部材を有する固定部材セットを備え、
前記制御部は、
前記周方向における前記第1固定部材に対する前記付勢部材とは反対側で前記第1固定部材を押圧可能に設けられた第1制御部と、
前記周方向における前記第2固定部材に対する前記付勢部材とは反対側で前記第2固定部材を押圧可能に設けられた第2制御部と、
を備え、
前記第1固定部材および前記第2固定部材のそれぞれは、前記軸方向に延びる外周面を有し、
前記制御部材は、前記解除位置に位置する前記第1固定部材および前記第2固定部材それぞれの前記外周面に前記軸方向に沿って接触する、
回転伝達装置。 - 前記カム面は、前記内輪に形成されている、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転伝達装置。 - 前記第1固定部材および前記第2固定部材のそれぞれは、前記軸方向に延びる外周面を有し、
前記制御部材は、
前記周方向に対して前記カム面側に傾斜した方向を向き、前記第1固定部材の前記外周面に接触可能な第1接触部と、
前記周方向に対して前記カム面側に傾斜した方向を向き、前記第2固定部材の前記外周面に接触可能な第2接触部と、
を有する、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転伝達装置。 - 前記固定部材セットは複数設けられ、
前記制御部材は、前記第1制御部および前記第2制御部を一体に支持する支持部を有する、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転伝達装置。
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