JP2016130527A - ブシュ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】継ぎ目11を形成する突合せ面11a間の隙間が小さい巻きブシュ10及びその巻きブシュ10の製造方法を提供する。
【解決手段】一端部に第一円弧状曲げ部211を有する一次加工板20aを前記第一円弧状曲げ部211と同方向に円弧状に曲げて、当該一次加工板20aに第二円弧状曲げ部212を形成する第二曲げ工程と、前記第二円弧状曲げ部212が形成された前記一次加工板20aを当該第二円弧状曲げ部212において切断することにより、両端部にそれぞれ前記第一円弧状曲げ部211及び前記第二円弧状曲げ部212を有する板材20(二次加工板)を得る第二切断工程と、前記板材20を、前記両端部のそれぞれの端面211a及び212aが互いに突き合うように前記第一円弧状曲げ部211及び前記第二円弧状曲げ部212と同方向に曲げて円筒状とする第三曲げ工程と、を具備するものとする。
【選択図】図3

Description

本発明は、円筒状で側壁に継ぎ目が形成されたブシュ及びその製造方法の技術に関する。
従来、円筒状で側壁に継ぎ目が形成されたブシュの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、矩形平板状のブランク材を円筒状に湾曲させて形成され、継ぎ目が外周面上の母線に対し傾斜した巻きブシュが開示されている。特許文献1に記載の技術は、継ぎ目を外周面上の母線に対し傾斜させることにより、継ぎ目を形成する突合せ面を密着し易くすることを一つの目的としている。
このように構成される巻きブシュにおいて、通常、ブランク材は板材をプレス加工により打ち抜くことにより形成される。このとき、突合せ面となるブランク材の両端部の端面は、巻きブシュの内周面となる面及び外周面となる面に対して垂直となる。そのため、ブランク材を円筒状となるように湾曲させて前記端面を突き合わせたときに、図11に示す如く、両端面間に生じる隙間Gが大きくなる。例えば、この巻きブシュをトランスミッションのすべり軸受けに用いた際には、この隙間Gから巻きブシュの軸方向に油が漏れるため、昇圧の際の応答性等の油圧制御性の悪化が問題となる。
特開昭60−201115号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、継ぎ目を形成する突合せ面間の隙間が小さい巻きブシュ及びその巻きブシュの製造方法を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、円筒状で側壁に継ぎ目が形成され、前記継ぎ目が互いに略平行な一対の突合せ面により形成されるものである。
請求項2においては、前記一対の突合せ面は、それぞれ前記ブシュの半径方向に略平行であるものである。
請求項3においては、ある一方向の両端部のそれぞれの端面が板厚方向の一方面から他方面に向かうに従い外広がりに形成された平板状の板材を、前記一方面が内周面となるように、且つ、前記両端部のそれぞれの端面が互いに突き合わされて前記一対の突合せ面を形成するように、円筒状に湾曲させて形成されるものである。
請求項4においては、前記平板状の板材の前記両端部には、前記一方面側に曲率中心を有する円弧状となるように湾曲した円弧部が形成され、前記平板状の板材の前記両端部のそれぞれの端面は、前記曲率中心に向かう方向と平行に形成されるものである。
請求項5においては、前記平板状の板材の板厚は1.2mm以下であるものである。
請求項6においては、前記平板状の板材の両端部のそれぞれの端面は、前記平板状の板材の板厚方向から見て非直線状であり、且つ、当該端面を互いに突き合わせたときに互いに噛み合う形状であるものである。
請求項7においては、板材を準備する工程と、前記板材を円弧状に曲げて当該板材に第一円弧状曲げ部を形成する第一曲げ工程と、前記第一円弧状曲げ部が形成された板材を当該第一円弧状曲げ部において切断することにより、一端部に当該第一円弧状曲げ部を有する一次加工板を得る第一切断工程と、前記一次加工板を前記第一円弧状曲げ部と同方向に円弧状に曲げて、当該一次加工板に第二円弧状曲げ部を形成する第二曲げ工程と、前記第二円弧状曲げ部が形成された前記一次加工板を当該第二円弧状曲げ部において切断することにより、両端部にそれぞれ前記第一円弧状曲げ部及び前記第二円弧状曲げ部を有する二次加工板を得る第二切断工程と、前記二次加工板を、前記両端部のそれぞれの端面が互いに突き合うように前記第一円弧状曲げ部及び前記第二円弧状曲げ部と同方向に曲げて円筒状とする第三曲げ工程と、を具備するものである。
請求項8においては、前記第一切断工程において、前記第一円弧状曲げ部を当該第一円弧状曲げ部の内周面側から外周面側に向けて打ち抜くことにより、前記一次加工板を得るものである。
請求項9においては、前記第二切断工程において、前記第二円弧状曲げ部を当該第二円弧状曲げ部の内周面側から外周面側に向けて打ち抜くことにより、前記二次加工板を得るものである。
請求項10においては、前記板材の板厚は1.2mm以下であるものである。
請求項11においては、第一切断工程は、前記一次加工板の前記第一円弧状曲げ部を有する端部の端面が当該一次加工板の板厚方向から見て非直線状となるように切断し、第二切断工程は、前記第三曲げ工程において前記二次加工板の前記両端部のそれぞれの端面を互いに突き合わせたときに、前記二次加工板の前記第二円弧状曲げ部を有する端部の端面が前記第一円弧状曲げ部を有する端部の端面と互いに噛み合う形状となるように切断するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、突合せ面間の隙間を小さくすることができる。
請求項2においては、突合せ面間の隙間をより小さくすることができる。
請求項3においては、突合せ面間の隙間をより小さくすることができる。
請求項4においては、突合せ面間の隙間をより小さくすることができる。
請求項5においては、突合せ面間の隙間をより小さくすることができる。
請求項6においては、継ぎ目の長さを長くすることができる。
請求項7においては、突合せ面間の隙間が小さいブシュを製造することができる。
請求項8においては、切断時に発生するバリが、完成品となったときに半径方向外側の隙間を埋めることができる。
請求項9においては、切断時に発生するバリが、完成品となったときに半径方向外側の隙間を埋めることができる。
請求項10においては、突合せ面間の隙間がより小さいブシュを製造することができる。
請求項11においては、継ぎ目の長さが長いブシュを製造することができる。
本発明の第一実施形態に係るブシュを示す、(a)正面図、(b)底面図。 本発明の第一実施形態に係るブシュの板材を示す、(a)平面図、(b)正面図。 本発明の第一実施形態に係るブシュの製造方法における、(a)第一曲げ工程、(b)第一切断工程を示す概略図。 本発明の第一実施形態に係るブシュの製造方法における、(a)第二曲げ工程、(b)第二切断工程を示す概略図。 本発明の第一実施形態に係るブシュの製造方法における、(a)第三曲げ工程の第一段階(b)第三曲げ工程の第二段階を示す概略図。 本発明の第一実施形態に係るブシュの製造方法におけるサイジング工程を示す概略図。 本発明の第一実施形態に係るブシュの製造方法のフローチャート。 (a)第二実施形態に係るブシュの板材を示す平面図、(b)第三実施形態に係るブシュの板材を示す平面図、(c)第四実施形態に係るブシュの板材を示す平面図。 従来の巻きブシュを示す底面図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
まず、図1及び図2を参照して、第一実施形態のブシュ10の構成の概要について説明する。
図1に示すブシュ10は、すべり面で回転軸を回転可能に支持するすべり軸受である。ブシュ10は、上下方向に延びる円筒状に形成される。ブシュ10は、その内周面がすべり面となる。ブシュ10には、継ぎ目11が形成される。
継ぎ目11は、ブシュ10の内周面と外周面とを貫通する切れ目である。継ぎ目11は、ブシュ10の側壁に、ブシュ10の上底面から下底面まで直線状に延びるように形成される。継ぎ目11は、左右の突合せ面11aにより形成される。
突合せ面11aは、継ぎ目11を形成する面である。左右の突合せ面11aは、互いに対向するように形成される。左右の突合せ面11aは、互いに略平行に形成される。左右の突合せ面11aは、左右の突合せ面11aの間の隙間が小さくなるように、略全面において互いに密着している。左右の突合せ面11aは、ブシュ10の半径方向と略平行に形成される。
このように構成されるブシュ10は、平板状の板材20を円筒状に湾曲させて形成される。図2に示す板材20は、ブシュ10を円筒状に湾曲させる前の材料である。板材20は、矩形板状に形成される。板材20としては、適宜の材料(例えば鉄系の材料)が使用される。板材20の板厚tは1.2mm以下である。板材20には円弧部21が形成される。
円弧部21は、板材20の上面側(板材20の上面に対して上方)に曲率中心cを有する円弧状となるように湾曲している部分である。円弧部21は、板材20の左右方向両端部にそれぞれ形成される。円弧部21は、円弧部21の曲率半径r2がブシュ10の半径r1(図1参照)と略同じとなるように形成される。円弧部21の左右方向の端面21aは、板材20の上面から下面に向かうに従い左右方向外側に広がるように形成される。端面21aは、円弧部21の曲率中心cに向かう方向と平行に形成される。
このように構成される板材20を、左右の端面21aが互いに突き合うように半径r1の円筒状に湾曲させることにより、ブシュ10が形成される。つまり、左右の端面21aがそれぞれ突合せ面11aとなる。このとき、板材20の上面が内周面となるように(図2(b)において円弧部21が上方に湾曲するように)板材20を湾曲させる。
上述したように、板材20としては板厚t=1.2mm以下という比較的薄いものが使用される。板厚tが1.2mmを超えるものを使用した場合、板材20を円筒状に湾曲させたときに、左右の端面21a(突合せ面11a)どうしが対向する部分の面積が大きくなる。これに伴い、左右の端面21a間の隙間も大きくなる。
一方、第一実施形態において、板材20は板厚t=1.2mm以下であるため、左右の端面21aどうしが対向する部分の面積が比較的少ない。よって、左右の端面21a間の隙間をより小さくすることができる。
加えて、上述したように、円弧部21の曲率半径r2はブシュ10の半径r1と略同じとなるように形成されている。さらに、円弧部21の左右方向の端面21aは、円弧部21の曲率中心cに向かう方向と平行に(下方に向かうに従い外広がりに)形成される。よって、板材20を上記の如く円筒状に湾曲させたときに、左右の端面21aの上端どうしが当接すると同時に左右の端面21aの略全面が互いに当接することとなる。よって、左右の端面21a間の隙間を非常に小さくすることができる。
このように構成されるブシュ10は、例えば、トランスミッションのすべり軸受けに用いられる。図11に示す従来のブシュは、突合せ面の間の隙間Gが大きいため、油がこの隙間Gから漏れ易い。一方、第一実施形態のブシュ10は、突合せ面11a間の隙間が非常に小さいため、油漏れを防止することができる。よって、例えば油圧制御の際の応答性を良好とすることができる。
次に、図3から図7を参照して、ブシュ10を製造する方法について説明する。
まず、板材Mを成形機に供給する。板材Mは、搬送ベルトにより前方へ搬送され、成形機内に供給される。板材Mは1.2mm以下の板厚のものが使用される。
成形機に供給された板材Mは、図3(a)に示す第一曲げ工程にかけられる(ステップS101)。板材Mが前方へ搬送されて成形機に供給されると、板材Mは、曲げ部が円弧状となるように上方(図3に示す矢印a方向)へ曲げられる。これにより、板材Mには、第一円弧状曲げ部211が形成される。
次いで、第一円弧状曲げ部211が形成された板材Mは、図3(b)に示す第一切断工程にかけられる(ステップS102)。第一円弧状曲げ部211が形成された後、板材Mは第一円弧状曲げ部211において、上後方から下前方(図3に示す矢印b方向)へ切断される。このとき、板材Mは、第一円弧状曲げ部211の半径方向(曲率中心に向かう方向)と平行に切断される。切断された残りの部分は、前端部に第一円弧状曲げ部211を有する一次加工板20aとして後工程で使用される。
第一切断工程における切断後、一次加工板20aは、図4(a)に示す第二曲げ工程にかけられる(ステップS103)。一次加工板20aは前方へ搬送されると、曲げ部が円弧状となるように上方(図4(a)に示す矢印c方向)へ曲げられる。これにより、一次加工板20aには、第二円弧状曲げ部212が形成される。
次いで、第一円弧状曲げ部211及び第二円弧状曲げ部212が形成された一次加工板20aは、図4(b)に示す第二切断工程にかけられる(ステップS104)。第二円弧状曲げ部212が形成された後、一次加工板20aは第二円弧状曲げ部212において、上後方から下前方(図4に示す矢印b方向)へ切断される。このとき、板材Mは、第二円弧状曲げ部212の半径方向(曲率中心に向かう方向)と平行に切断される。この切断された断片は、上端部に第一円弧状曲げ部211を有し、下端部に第二円弧状曲げ部212を有する二次加工板(すなわち板材20(図2参照))として後工程で使用される。
次いで、板材20は、図5に示す第三曲げ工程にかけられる(ステップS105及びステップS106)。第三曲げ工程は、図5(a)に示すU曲げ工程と、図5(b)に示す荒曲げ工程とに分けられる。
図5(a)に示すU曲げ工程(ステップS105)においては、板材20の上下両端部が後方へ押圧されることにより、板材20の上下両端部はそれぞれ、板材20の上下方向中心に向かって(図5(a)に示す矢印d方向へ)曲げられる。その結果、板材20は、図5(a)に示す如く、後方が開口した略U字状に曲げられる。
次いで、略U字状の板材20は、図5(b)に示す荒曲げ工程にかけられる(ステップS106)。第一円弧状曲げ部211及び第二円弧状曲げ部212が前方に押圧されることにより、略U字状に曲げられた板材20は、前方(図5(b)に示す矢印e方向)へ曲げられる。その結果、略U字状の板材20は、図5(b)に示す如く、第一円弧状曲げ部211の端面211a及び第二円弧状曲げ部212の端面212aが互いに突き合う円筒状となる。
次いで、円筒状に曲げられた板材20は、図6に示すサイジング工程にかけられる(ステップS107)。サイジング工程においては、ダイス30が使用される。ダイス30は、円筒状に形成され、その内周の断面は高精度な真円に加工されている。このサイジング工程において、円筒状に曲げられた板材20を左方向(図6に示す矢印f方向)に移動させて、ダイス30の内側を通過させる。これにより、外周面の真円度が向上した円筒状のブシュ10が得られる。
必要に応じて、ブシュ10の内周面もサイジングを行い、所望の内径のブシュ10とする。
この製造方法において、板材Mを切断して板材20を作成する前に、板材Mを円弧状に曲げて第一円弧状曲げ部211及び第二円弧状曲げ部212を形成し、この第一円弧状曲げ部211及び第二円弧状曲げ部212を切断する。つまり、板材Mを円筒状に曲げられた状態と同じ状態で切断するので、板材20を円筒状に曲げたときに端面211a及び212aが平行に向き合うこととなる。よって、端面211a及び212aを突き合わせたときに、隙間が小さくなるように互いに密着させることができる。
また、図3(b)及び図4(b)に示す第一切断工程及び第二切断工程において、第一円弧状曲げ部211及び第二円弧状曲げ部212の内周面側から外周面側へ、板材M(一次加工板20a)を切断している。このとき、板材Mの切断部は、外周面側がバリ側となり、内周面側がダレ側となる。しかし、後の第三曲げ工程(荒曲げ工程)において、円筒状とするために板材20を外周面側から押圧するため、そのときに外周面のバリが突合せ面11a間の隙間を埋めることができる。
以上の如く、第一実施形態に係るブシュ10は、円筒状で側壁に継ぎ目11が形成され、前記継ぎ目11が互いに略平行な一対の突合せ面11aにより形成されるものである。
このように構成することにより、突合せ面11a間の隙間を小さくすることができる。
また、ブシュ10は、前記一対の突合せ面11aが、それぞれ前記ブシュ10の半径方向に略平行であるものである。
このように構成することにより、突合せ面11a間の隙間をより小さくすることができる。
また、ブシュ10は、ある一方向の両端部のそれぞれの端面21aが板厚方向の一方面から他方面に向かうに従い外広がりに形成された平板状の板材20を、前記一方面が内周面となるように、且つ、前記両端部のそれぞれの端面21aが互いに突き合わされて前記一対の突合せ面11aを形成するように、円筒状に湾曲させて形成されるものである。
このように構成することにより、突合せ面11a間の隙間をより小さくすることができる。
また、ブシュ10は、前記平板状の板材20の前記両端部には、前記一方面側に曲率中心cを有する円弧状となるように湾曲した円弧部21が形成され、前記平板状の板材20の前記両端部のそれぞれの端面21aは、前記曲率中心cに向かう方向と平行に形成されるものである。
このように構成することにより、突合せ面11a間の隙間をより小さくすることができる。
また、ブシュ10は、前記平板状の板材20の板厚tが1.2mm以下であるものである。
このように構成することにより、突合せ面11a間の隙間をより小さくすることができる。
また、第一実施形態に係るブシュ10の製造方法は、板材Mを準備する工程と、前記板材Mを円弧状に曲げて当該板材Mに第一円弧状曲げ部211を形成する第一曲げ工程と、前記第一円弧状曲げ部211が形成された板材Mを当該第一円弧状曲げ部211において切断することにより、一端部に当該第一円弧状曲げ部211を有する一次加工板20aを得る第一切断工程と、前記一次加工板20aを前記第一円弧状曲げ部211と同方向に円弧状に曲げて、当該一次加工板20aに第二円弧状曲げ部212を形成する第二曲げ工程と、前記第二円弧状曲げ部212が形成された前記一次加工板20aを当該第二円弧状曲げ部212において切断することにより、両端部にそれぞれ前記第一円弧状曲げ部211及び前記第二円弧状曲げ部212を有する板材20(二次加工板)を得る第二切断工程と、前記板材20を、前記両端部のそれぞれの端面211a及び212aが互いに突き合うように前記第一円弧状曲げ部211及び前記第二円弧状曲げ部212と同方向に曲げて円筒状とする第三曲げ工程と、を具備するものである。
このように構成することにより、突合せ面11a(端面211a及び端面212a)間の隙間が小さいブシュを製造することができる。
また、第一実施形態に係るブシュ10の製造方法は、前記第一切断工程において、前記第一円弧状曲げ部211を当該第一円弧状曲げ部211の内周面側から外周面側に向けて打ち抜くことにより、前記一次加工板20aを得るものである。
このように構成することにより、切断時に発生するバリが、完成品となったときに半径方向外側の隙間を埋めることができる。
また、第一実施形態に係るブシュ10の製造方法は、前記第二切断工程において、前記第二円弧状曲げ部212を当該第二円弧状曲げ部212の内周面側から外周面側に向けて打ち抜くことにより、前記板材20を得るものである。
このように構成することにより、切断時に発生するバリが、完成品となったときに半径方向外側の隙間を埋めることができる。
また、前記板材Mの板厚tは1.2mm以下であるものである。
このように構成することにより、突合せ面11a(端面211a及び端面212a)間の隙間がより小さいブシュ10を製造することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、第一実施形態においては、継ぎ目11は、ブシュ10の上底面から下底面まで直線状に延びるように形成されるものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、板材20の左右方向両端部のそれぞれの端面21aは、板材20の板厚方向から見て非直線状であり、且つ、当該端面21aを互いに突き合わせたときに互いに噛み合う形状とすることも可能である。
上記の例として、例えば、図8(a)に示す第二実施形態の如く、板材20の左の端面21aが右方向に凹む凹形状で、右の端面21aが左の端面21aに対応して右方向に凸となる凸形状となるように構成することも可能である。
また、図8(b)に示す第三実施形態の如く、板材20の左右の端面21aが左右に凹凸を繰り返すジグザグ形状となるように構成することも可能である。
また、図8(c)に示す第四実施形態の如く、板材20の左の端面21aが右方向に凹む円弧状で、右の端面21aが左の端面21aに対応して右方向に凸となる円弧状となるように構成することも可能である。
このように構成することにより、平面視において、板材20の端面21aに沿った当該端面21aの前端から後端までの長さが長くなる。よって、このように構成された板材20を円筒状に湾曲させたとき、継ぎ目11の長さ(左右の突合せ面11aに沿った当該突合せ面11aの前後方向の長さ)が長くなる。このため、ブシュ10使用時において仮に突合せ面11a間の僅かな隙間から油が侵入したとしても、油がその隙間をブシュ10の一方の底面から他方の底面まで通過するのは容易ではなくなる。結果、油漏れをより起こりにくくすることができる。
以上の如く、第二実施形態、第三実施形態及び第四実施形態に係るブシュ10において、前記平板状の板材20の両端部のそれぞれの端面21aは、前記平板状の板材20の板厚方向から見て非直線状であり、且つ、当該端面21aを互いに突き合わせたときに互いに噛み合う形状であるものである。
このように構成することにより、継ぎ目11(左右の突合せ面11a(端面21a)が互いに対向する部分の距離)の長さを長くすることができる。
また、第一切断工程は、前記一次加工板20aの前記第一円弧状曲げ部211を有する端部の端面が当該一次加工板20aの板厚方向から見て非直線状となるように切断し、第二切断工程は、前記第三曲げ工程において前記板材20の前記両端部のそれぞれの端面211a及び212aを互いに突き合わせたときに、前記板材20の前記第二円弧状曲げ部212を有する端部の端面212aが前記第一円弧状曲げ部211を有する端部の端面211aと互いに噛み合う形状となるように切断するものである。
このように構成することにより、継ぎ目11(左右の突合せ面11a(端面211a及び212a)が互いに対向する部分の距離)の長さが長いブシュ10を製造することができる。
また、第一実施形態においては、ブシュ10は平板状の板材20を円筒状に曲げて形成するものとしたが、これに限定されるものではなく、種々の方法で形成することが可能である。
また、第一実施形態においては、ブシュ10の左右の突合せ面11aは、左右の突合せ面11aの間の隙間が小さくなるように、略全面において互いに密着するものとしたが、必ずしも全面において互いに完全に密着する必要はない。ブシュ10には、左右の突合せ面11a間に僅かな隙間を有するものも含まれる。
また、第一実施形態においては、ブシュ10の左右の突合せ面11aは、ブシュ10の半径方向と略平行に形成されるものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、左右の突合せ面11aは、ブシュ10の半径方向に対して斜めに形成されてもよい。
また、第一実施形態においては、板材20の端面21aは、円弧部21の曲率中心cに向かう方向と平行に形成されるものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、端面21aは、円弧部21の曲率中心cに向かう方向に対して斜めに形成されてもよい。
また、第一実施形態においては、板材20の板厚tは1.2mm以下としたが、これに限定されるものではなく、1.2mmを超えるものも使用することができる。
10 ブシュ
11 継ぎ目
11a 突合せ面
20 板材(二次加工板)
20a 一次加工板
21 円弧部
21a 端面
211 第一円弧状曲げ部
211a 端面
212 第二円弧状曲げ部
212a 端面

Claims (11)

  1. 円筒状で側壁に継ぎ目が形成され、前記継ぎ目が互いに略平行な一対の突合せ面により形成される、
    ブシュ。
  2. 前記一対の突合せ面は、それぞれ前記ブシュの半径方向に略平行である、
    請求項1に記載のブシュ。
  3. ある一方向の両端部のそれぞれの端面が板厚方向の一方面から他方面に向かうに従い外広がりに形成された平板状の板材を、前記一方面が内周面となるように、且つ、前記両端部のそれぞれの端面が互いに突き合わされて前記一対の突合せ面を形成するように、円筒状に湾曲させて形成される、
    請求項1又は請求項2に記載のブシュ。
  4. 前記平板状の板材の前記両端部には、前記一方面側に曲率中心を有する円弧状となるように湾曲した円弧部が形成され、
    前記平板状の板材の前記両端部のそれぞれの端面は、前記曲率中心に向かう方向と平行に形成される、
    請求項3に記載のブシュ。
  5. 前記平板状の板材の板厚は1.2mm以下である、
    請求項3又は請求項4に記載のブシュ。
  6. 前記平板状の板材の両端部のそれぞれの端面は、前記平板状の板材の板厚方向から見て非直線状であり、且つ、当該端面を互いに突き合わせたときに互いに噛み合う形状である、
    請求項3から請求項5までのいずれか一項に記載のブシュ。
  7. 板材を準備する工程と、
    前記板材を円弧状に曲げて当該板材に第一円弧状曲げ部を形成する第一曲げ工程と、
    前記第一円弧状曲げ部が形成された板材を当該第一円弧状曲げ部において切断することにより、一端部に当該第一円弧状曲げ部を有する一次加工板を得る第一切断工程と、
    前記一次加工板を前記第一円弧状曲げ部と同方向に円弧状に曲げて、当該一次加工板に第二円弧状曲げ部を形成する第二曲げ工程と、
    前記第二円弧状曲げ部が形成された前記一次加工板を当該第二円弧状曲げ部において切断することにより、両端部にそれぞれ前記第一円弧状曲げ部及び前記第二円弧状曲げ部を有する二次加工板を得る第二切断工程と、
    前記二次加工板を、前記両端部のそれぞれの端面が互いに突き合うように前記第一円弧状曲げ部及び前記第二円弧状曲げ部と同方向に曲げて円筒状とする第三曲げ工程と、
    を具備するブシュの製造方法。
  8. 前記第一切断工程において、前記第一円弧状曲げ部を当該第一円弧状曲げ部の内周面側から外周面側に向けて打ち抜くことにより、前記一次加工板を得る、
    請求項7に記載のブシュの製造方法。
  9. 前記第二切断工程において、前記第二円弧状曲げ部を当該第二円弧状曲げ部の内周面側から外周面側に向けて打ち抜くことにより、前記二次加工板を得る、
    請求項7又は請求項8に記載のブシュの製造方法。
  10. 前記板材の板厚は1.2mm以下である、
    請求項7から請求項9までのいずれか一項に記載のブシュの製造方法。
  11. 第一切断工程は、前記一次加工板の前記第一円弧状曲げ部を有する端部の端面が当該一次加工板の板厚方向から見て非直線状となるように切断し、
    第二切断工程は、前記第三曲げ工程において前記二次加工板の前記両端部のそれぞれの端面を互いに突き合わせたときに、前記二次加工板の前記第二円弧状曲げ部を有する端部の端面が前記第一円弧状曲げ部を有する端部の端面と互いに噛み合う形状となるように切断する、
    請求項7から請求項10までのいずれか一項に記載のブシュの製造方法。
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