JP2016130051A - 温調システム - Google Patents
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Abstract
Description
また、寒冷地においては座席等が冷えてしまっている。
そこで、温度が低下している二次電池を温めて良好な放電温度特性を得ることでスムーズな始動や走行を図ったり、快適な環境下で走行等できるように冷えた座席等を温めることが考えられる。
前記温調システムは、触媒と該触媒に燃料を供給するための燃料タンクとを備え、前記触媒に酸化性ガスと前記燃料タンクからの燃料が供給されることで熱を発生させる触媒ヒーターを有するとともに、さらに、誘引ファンと、前記触媒ヒーターと前記誘引ファンとの間に配設された熱交換器とを有しており、
前記発生した熱によって暖められた触媒ヒーター内のガスの少なくとも一部が、前記誘引ファンによって前記熱交換器内に誘引され、前記暖められたガスの熱の熱交換が行われ、
該熱交換器での熱交換により得られた熱を利用して自動車各部の温度を調節するものであることを特徴とする温調システムを提供する。
また、コンパクト化のため、自動車内部における触媒ヒーターの占めるスペースの割合を小さくすることができることから、自動車のデザインの自由度を高めることができる。
前記触媒が少なくとも内部に配設された内筒と該内筒を囲う外筒とを備えた二重構造体をさらに有しており、
前記内筒は一端に開口部を有し、該内筒の開口部に対向して前記外筒は閉塞部を有し、
前記内筒内に供給されて気化した前記燃料タンク内からの燃料と前記酸化性ガスとが前記内筒内の触媒に供給されることで熱を発生させるものであり、
該発生した熱によって暖められた内筒内のガスは前記内筒の開口部から前記外筒内に導入され、該外筒内に導入されたガスは、前記閉塞部ではね返されて前記内筒と前記外筒との隙間を通って前記外筒から前記熱交換器内へ誘引されるものとすることができる。
該酸化性ガス供給口から前記外筒内に延び、かつ、前記内筒と前記外筒との隙間において蛇腹形状を有する酸化性ガス供給ダクトが、前記内筒まで延びているものとすることができる。
触媒ヒーターの燃料としてメタノールや水素はよく用いられており、比較的入手もしやすい。
該複数の触媒が直列に配置されており、前記酸化性ガスと前記燃料が前記複数の触媒に対して順に供給可能なものであるか、
前記複数の触媒が並列に配置されており、前記酸化性ガスと前記燃料が前記複数の触媒に対して別個に選択して供給可能なものとすることができる。
また、同種の触媒が並列に配置されていれば、一方の触媒が劣化した場合、他方の触媒に酸化性ガスと燃料を供給するように切り換えることができる。
並列に配置される場合でも、ガスの循環の際に、一方の触媒上での反応後のガスの温度等に応じて、他方のより作用温度の高い触媒上に選択的に供給することで効率良く熱を発生させることができる。ガス温度等に応じて触媒を適切に使いわけることで、触媒が劣化するのを抑えることができる。
従来、触媒ヒーターにおいては、触媒ヒーター(特には気化室)の上流側にのみファンを配設し、該ファンによって酸化性ガスや燃料ガスを触媒に送風して供給していた。このような構成にすることによって、触媒燃焼を促し、効率良く熱を発生させることができるものとされていた。
また、ここでは自動車2は二次電池を搭載した電気自動車を例に挙げて説明するが、その他ハイブリッド車(特には電気で駆動させる割合が高いもの)、燃料電池(および二次電池)を搭載した燃料電池自動車とすることもできる。
なお、図1では、モーター室4は自動車2の下部に設けられているが、これに限定されず、他の条件に応じて適切な位置に設けることができる。
このような自動車2の内部に本発明の温調システム1が組み込まれている。
図2に示すように、温調システム1は、まず触媒ヒーター8、熱交換器9、誘引ファン10を備えている。触媒ヒーター8と誘引ファン10との間に熱交換器9が配設されている。すなわち、燃料や酸化性ガスの流れに関して、上流側から触媒ヒーター8、熱交換器9、誘引ファン10の順に並んで配置されていることになる。以下では、これらの各構成について詳述する。
また、燃料タンク12と気化室13の間には燃料ポンプ17が配設されており、気化室13への燃料11の供給量を調節できるようになっている。
また、気化室13には、内部に電気ヒーター18が配設されている。さらには酸化性ガスを内部に導入するための酸化性ガス導入口19が設けられており、その付近には導入ファン20が設けられている。
図3に、浸透気化を利用した気化について説明する。ここではフィルターを用いた例を示す。図3に示すように、気化室13内に受け皿21が配設されており、その上にフィルター22が載置されている。燃料タンク12からの燃料11が受け皿21上のフィルター22に供給されるようになっている。
このように滴下された燃料を浸透させやすく、通風により気化させやすいものであれば好ましく、その材料、形状、数等は特に限定されない。
またフィルターの代わりに、微細孔が設けられたシリコンチューブを用いて燃料を浸透気化させることも可能である。
酸化性ガス、例えば車外の空気は気化室に設けられた酸化性ガス導入口から取り入れることができるようになっており、その流量は導入ファンによって調節することが可能である。気化室での燃料の気化状況や、反応室での触媒燃焼の状況に応じて導入ファンの回転数を調節することにより、酸化性ガス、さらには気化した燃料を、気化室を介して反応室内の触媒へ効率よく安定して供給することができる。
また、このような導入ファンで送風することで気化室、さらには下流の反応室内で乱流を起こすことができ、該乱流によって反応室内での触媒燃焼を効率よく発生させることができる。
まず、触媒としては、例えば、プラチナ、パラジウムが挙げられるが、これらに限定されず、ロジウム、イリジウム、ニッケル、鉄、ルテニウム、モリブデン、タングステン、スズ、ニオブ系あるいはチタン系の酸化物に炭素および窒素を配合したもの、及びそれらの組合せからなるものも挙げられる。さらには、一般的に触媒ヒーターで用いられる触媒を用いることができ、特にこれらに限定されない。
また、形状も特に限定されないが、表面積を大きくし、反応効率を上げるために、例えば1〜100nmの微粒子のものを用いると好ましい。
また、形状も特に限定されないが、例えば、効率を考慮してハニカム状のものを用いることができる。
まず、図4に示すように直列に配置されている場合、触媒体16a、16bが同種のものであれば、酸化性ガスと燃料の触媒上での反応を一循環中に繰り返して行うことができるため、未反応の酸化性ガスと燃料の割合を減少させることができる。したがって、一層効率良く、酸化性ガスと燃料を反応させ、熱を発生させることが可能である。
図6に熱交換器9および誘引ファンの一例を示す。なお、説明のため、触媒ヒーターの反応室14も併せて図示している。
そして、ガス管27は頭部23と尾部25とを接続している。このため、反応室14からの暖められたガスは頭部23、ガス管27、尾部25、誘引ファン10を経て車外へ排出されるようになっている。
あるいは、各種冷媒を用い、必要に応じてコンプレッサー等の装置も配設し、熱交換器で得た熱を利用してヒートポンプ方式などによって車室内の空気を冷やし、冷房することもできる。
また、二次電池6に送液管を巻き付け、該送液管を温調システム1の熱交換器と接続しておけば、熱交換で温められた液媒体を送液管内に流すことで、二次電池6を温めることができる。
なお、これらの暖房、冷房、各部の温調の方式は特に限定されるものではなく、熱交換器から得た熱を利用して行われるものであれば、どのような方式であっても良い。
このように触媒二次電池等の電力を消費せずとも、車室内等の環境を快適なものとすることができるので好ましい。
例えば、走行時のラム圧を利用して回転可能なものとすることができる。図7に、ラム圧を利用した誘引ファンの回転の仕組みの一例を示す。
図7に示す回転の仕組みは、誘引ファン10の他、外気用ファン29と、該外気用ファン29が内部に配設された外気用ダクト30を有している。
すなわち、走行時には外気が外気用ダクト内に入り込み、外気用ダクト内を通過し、内部の外気用ファンがラム圧によって回転し、この外気用ファンの回転が伝達機構で伝達されることで、誘引ファンが回転する仕組みになっている。
例えば、図7では単純に傘歯車を用いて外気用ファンの回転を誘引ファンに伝達している。また、誘引ファンおよび外気用ファンは共に水車状のファンであり、互いに軸心を共有した同軸とすることもできる。すなわち、外気用ファンがラム圧で回転することで、同軸の誘引ファンが回転可能な機構である。
当然、これらに限定されず、その都度、適切な回転機構を用意することができる。
このようにラム圧を利用することで、誘引ファンを回転させるための二次電池の電力の消費を極力なくすことができる。
これに対して従来では、ガスの流れの調整役として、触媒ヒーターの上流側にファンを配設するのみであった。この場合、触媒ヒーターの反応室において比較的効率よく触媒燃焼を行うことができるものの、下流の熱交換器内では、熱交換器内(この場合、図6の胴部内)の隅々までガスが行き渡りにくくなってしまっていた。そのため、熱交換器内において、熱交換が行われるのが一部の領域に偏りがちであり、十分な熱交換を行うことができなかった。
一方本発明では、前述したように誘引ファンによって、熱交換器内の全体にガスを誘引することができるので、熱交換器全体を使って極めて効率よく熱交換を行うことができる。その結果、温調システム全体として、従来よりも効果的により多くの熱エネルギーを得ることができる。
図8に示すように、例えば熱電素子をさらに備えたものとすることができる。なお、この熱電素子31自体は特に限定されず、従来のもの等を使用することができる。
熱電素子31は、温調システムのうち、例えば触媒ヒーター8の反応室14において、触媒体15付近と、それより下流の位置(すなわち、暖められたガスが流れる箇所)に接続することができる。メタノールを燃料とし、白金やパラジウム等の触媒を用いた場合を例に挙げると、それら2点間の温度差は200℃程度とすることができる(触媒体付近が200℃程度、下流の位置(ガス温度)で400℃以上)。このように大きな温度差を生じることができるため、熱電素子31によって発電を行うことが可能であり、蓄電池32等に蓄電することができる。
図9に循環型の反応室の一例を示す。この態様の反応室14は内部に触媒体16を有する他に、環状部33を有している。環状部33を有しているため、触媒体上で反応した後のガスを触媒体16よりも上流側へ循環させることができる。したがって、気化室13から送られてくる酸化性ガスおよび気化した燃料とともに、循環させたガスを触媒体16へ再度供給可能になっている。循環させる流量と熱交換器9へ送る流量の割合は、例えば、熱交換器9との接続部付近に弁等を設けたり、あるいは誘引ファンの回転数の調整によって調節することができる。
そこで、図9のように反応室に環状部を設けることで、発生した熱によって暖められた空気のうち、少なくとも一部を熱交換器へ誘引する一方で、誘引されなかった残りのガスを触媒体に循環して供給することができる。そのため、触媒体上での反応後のガスの中の、未反応の空気や燃料を一部循環させて触媒に繰り返して供給することができ、そこで改めて反応させることが可能である。
また、必要な熱エネルギーを得るのに大掛かりな仕組みで巨大化するのを防ぎ、コンパクトなものとすることができる。したがって省スペースのものとでき、自動車のデザインの自由度を高めることができる。
図10に示すように、この態様の触媒ヒーター8は、内筒34と、それを囲う外筒35からなる二重構造体36を有している。ここでは、内筒34は気化室13と反応室14とからなっている。また、内筒34の反応室側の端部には開口部37を有している。一方、外筒35は、内筒34の開口部37に対向するようにして閉塞部38を有しており、閉塞部38の反対側の端部は熱交換器9に接続されている。
また、内筒34の反応室14に触媒体16が配設されているのに加え、内筒34と外筒35との隙間にも触媒体16c、16dが配設されている。
なお、当然、熱交換器と外筒との接続部は閉塞部の反対側に限定されるものではなく、例えば自動車内の触媒ヒーターの配置スペース等に応じて適宜変更することができる。
まず、酸化性ガスを供給する手段は、外筒35に設けられた酸化性ガス供給口39、そこから外筒35内に延び、さらには導入ファン20を介して内筒34の気化室13の酸化性ガス導入口19まで延びている酸化性ガス供給ダクト40からなっている。酸化性ガス供給ダクト40は内筒34と外筒35との隙間において蛇腹形状になっていると好ましい。
また、図9のような循環構造や、図10のような二重構造を設けることで、未反応の燃料を少なくすることができたり、ガスのさらなる高温化を図ることができ、より多量の熱エネルギーを得ることが可能になる。
(実施例)
図2、図6に示すように、熱交換器9よりも下流側に誘引ファン10を有する本発明の温調システム1を用意した。温度を調節する対象(自動車各部)として車室を想定し、車室に見立てた空間(25℃)を用意した。そして、該空間内の空気を熱交換器9での熱媒体として、熱交換器9と空間との間で循環させて空間内を暖房した。
触媒としては白金を用い、ハニカム状のアルミナに担持させた。
また、誘引ファン10のみ作動させ、導入ファン20は作動させなかった。
上記のような条件の下、暖房開始から15分の間、空間内の空気の温度を測定した。その結果を図11に示す。
図2とは異なって誘引ファン10を備えていない従来の温調システムを用意した。なお、気化室よりも上流側に、気化室内に酸化性ガス(空気)を導入するための導入ファンは備えられている。このように誘引ファンはなく、導入ファンのみ作動させること以外は実施例と同様にして空間内を暖房した。なお、導入ファンの回転速度は実施例の誘引ファンの回転速度と同等にした。
上記のような条件の下、暖房開始から15分の間、空間内の空気の温度を測定した。その結果を図11に示す。
図11に示すように、まず、実施例では、空間内の温度は暖房開始とともに徐々に上昇していき、10分程度で80℃付近に到達し、その後は一定となった。
一方、比較例では、暖房開始から2−3分程度ではほとんど温度が上昇しなかった。その後、徐々に上昇するも、8分程度で60℃付近に達した後は徐々に下がってしまった。
温度上昇の開始のタイミングの違いの理由の一つとしては、実施例(本発明の温調システム1)では誘引ファンによって熱交換器内の隅々までガスが行き渡り、効率よく熱交換が行われたため、全体として効率よく熱を得ることができ、温度上昇の開始が比較例に比べて早くなったと考えられる。
また、最高温度の違いの理由についても、やはり実施例のほうが熱交換が効率的に行われ、全体的に効率が良いことが挙げられる。
そこで、比較例よりも導入ファンの回転速度を遅く調整し、導入ファンのみを作動させて暖房を行った。これを何度か繰り返したところ、実施例と同様に80℃付近まで上昇した場合があった。しかしながら、そのような場合であっても、80℃に達するまでに要する時間は実施例よりもかかった。
この点からも、従来の温調システムよりも、本発明の温調システム1のほうが全体的に効率的であることが分かる。
また、実施例では誘引ファン10のみ作動させたが、さらに導入ファン20を適宜作動させることも当然可能である。すなわち、導入ファンによって触媒燃焼を促しつつ、誘引ファンによって効率の良い熱交換を行うことができ、一層効率良く熱を得ることができる。
5…車輪、 6…二次電池、 7…モーター、 8…触媒ヒーター、
9…熱交換器、 10…誘引ファン、 11…燃料、 12…燃料タンク、
13…気化室、14…反応室、 15…触媒、
16、16a、16b、16c、16d…触媒体、
17…燃料ポンプ、 18…電気ヒーター、 19…酸化性ガス導入口、
20…導入ファン、 21…受け皿、 22…フィルター、
23…頭部、 24…胴部(熱交換部)、 25…尾部、 26…側部、
27…ガス管、 28…熱媒体管、 29…外気用ファン、 30…外気用ダクト、
31…熱電素子、 32…蓄電池、 33…環状部、 34…内筒、 35…外筒、
36…二重構造体、 37…開口部、 38…閉塞部、 39…酸化性ガス供給口、
40…酸化性ガス供給ダクト、 41…燃料供給管。
Claims (19)
- 車輪をモーターで駆動させるための二次電池または燃料電池を搭載したモーター室と、人が乗るための車室を備えた自動車において、該自動車に組み込まれ、自動車各部の温度を調節する温調システムであって、
前記温調システムは、触媒と該触媒に燃料を供給するための燃料タンクとを備え、前記触媒に酸化性ガスと前記燃料タンクからの燃料が供給されることで熱を発生させる触媒ヒーターを有するとともに、さらに、誘引ファンと、前記触媒ヒーターと前記誘引ファンとの間に配設された熱交換器とを有しており、
前記発生した熱によって暖められた触媒ヒーター内のガスの少なくとも一部が、前記誘引ファンによって前記熱交換器内に誘引され、前記暖められたガスの熱の熱交換が行われ、
該熱交換器での熱交換により得られた熱を利用して自動車各部の温度を調節するものであることを特徴とする温調システム。 - 前記触媒ヒーターと前記誘引ファンとの間に配設された前記熱交換器は、前記触媒ヒーターと接続する側の形状が、前記触媒ヒーター側から前記誘引ファン側へ向かって拡がっているものであることを特徴とする請求項1に記載の温調システム。
- 前記燃料が、浸透気化されて前記触媒に供給されるものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の温調システム。
- 前記触媒ヒーターは、前記燃料の気化を補助する電気ヒーターを備えたものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の温調システム。
- 前記触媒と前記電気ヒーターとが熱伝導可能に接続されているものであることを特徴とする請求項4に記載の温調システム。
- 前記触媒に供給されて発生した熱によって暖められた前記触媒ヒーター内のガスのうち、前記熱交換器内に誘引されなかったガスが前記触媒に循環して供給されるものであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の温調システム。
- 前記触媒ヒーターは、
前記触媒が少なくとも内部に配設された内筒と該内筒を囲う外筒とを備えた二重構造体をさらに有しており、
前記内筒は一端に開口部を有し、該内筒の開口部に対向して前記外筒は閉塞部を有し、
前記内筒内に供給されて気化した前記燃料タンク内からの燃料と前記酸化性ガスとが前記内筒内の触媒に供給されることで熱を発生させるものであり、
該発生した熱によって暖められた内筒内のガスは前記内筒の開口部から前記外筒内に導入され、該外筒内に導入されたガスは、前記閉塞部ではね返されて前記内筒と前記外筒との隙間を通って前記外筒から前記熱交換器内へ誘引されるものであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の温調システム。 - 前記触媒は、さらに前記内筒と前記外筒との隙間にも配設されているものであることを特徴とする請求項7に記載の温調システム。
- 前記燃料タンクは燃料供給管が接続されており、該燃料供給管は前記内筒の周囲に巻き回されて前記内筒まで延びているものであることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の温調システム。
- 前記二重構造体は、前記外筒に酸化性ガス供給口を有しており、
該酸化性ガス供給口から前記外筒内に延び、かつ、前記内筒と前記外筒との隙間において蛇腹形状を有する酸化性ガス供給ダクトが、前記内筒まで延びているものであることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の温調システム。 - 前記外筒では、前記閉塞部の反対側からガスが前記熱交換器内へ誘引されるものであることを特徴とする請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の温調システム。
- 前記温調システムは、前記酸化性ガスを前記触媒に送風して供給するための導入ファンを備えたものであることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の温調システム。
- 前記温調システムは前記車室内を暖房する機能を具備しており、前記熱交換器での熱交換により得られた熱を利用して、前記車室内の空気が暖められるものであることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の温調システム。
- 前記温調システムは前記車室内を冷房する機能を具備しており、前記熱交換器での熱交換により得られた熱を利用して、ヒートポンプ方式によって、前記車室内の空気が冷やされるものであることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の温調システム。
- 前記誘引ファンは走行時のラム圧を利用して回転可能なものであることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の温調システム。
- 前記温調システムは熱電素子をさらに備えており、該熱電素子は温調システム内における温度差により発電を行うものであることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の温調システム。
- 前記燃料はメタノールまたは水素であることを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の温調システム。
- 前記触媒は白金および/またはパラジウムであることを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の温調システム。
- 前記触媒ヒーターは前記触媒として同種または異種の複数の触媒を備えており、
該複数の触媒が直列に配置されており、前記酸化性ガスと前記燃料が前記複数の触媒に対して順に供給可能なものであるか、
前記複数の触媒が並列に配置されており、前記酸化性ガスと前記燃料が前記複数の触媒に対して別個に選択して供給可能なものであることを特徴とする請求項1から請求項18のいずれか一項に記載の温調システム。
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