JPH09118125A - 触媒燃焼式ヒータ - Google Patents

触媒燃焼式ヒータ

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JPH09118125A
JPH09118125A JP7301968A JP30196895A JPH09118125A JP H09118125 A JPH09118125 A JP H09118125A JP 7301968 A JP7301968 A JP 7301968A JP 30196895 A JP30196895 A JP 30196895A JP H09118125 A JPH09118125 A JP H09118125A
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JP
Japan
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chamber
combustion
combustion gas
catalyst
passage
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JP7301968A
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English (en)
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Sadahisa Onimaru
貞久 鬼丸
Takashi Inoue
孝 井上
Hiroshi Okada
弘 岡田
Yasuo Kondo
靖男 近藤
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Denso Corp
Soken Inc
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Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼ガスを有効に利用することにより、触媒
の活性維持や燃料の気化に要する熱量を低減し、コンパ
クトで実用性に優れる温水式の触媒燃焼式ヒータを提供
する。 【解決手段】 触媒を充填してなる触媒燃焼室1の一端
側に、燃料と空気を混合する混合室3を設け、混合室3
内で形成される燃料と空気の混合気を上記触媒燃焼室1
に導入して触媒燃焼させる。触媒燃焼室1の他端側より
排出される高温の燃焼ガスを、触媒燃焼室1の周囲を取
り巻くように設けた燃焼ガス通路8に導き、その周囲を
取り巻くように設けた流路9内を流通する水を加熱す
る。一方、触媒燃焼室1と燃焼ガス通路8の間に上記水
の流路9に接しない燃焼ガス室2を設け、燃焼ガス室2
内の高温の燃焼ガスをリターンパイプ4で混合室3内ま
たはその近傍に還流させて燃料の気化に利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車用暖房
装置等の用途に用いられる温水式の触媒燃焼式ヒータに
関する。
【0002】
【従来の技術】燃料と空気の混合気を触媒に供給し、酸
化反応を生起して触媒燃焼させる触媒燃焼式ヒータを各
種器具の熱源として利用することが検討されている。一
般に、触媒燃焼では、低エミッション燃焼が可能である
ので、環境を汚染しない、クリーンな装置として有望で
ある。
【0003】例えば、特開平6−143986号公報に
は温水式の触媒燃焼式ヒータを用いた電気自動車の補助
暖房装置が開示されている。この装置は図6に示すよう
に、筒状ハウジングH内に触媒を充填して燃焼室1を設
け、該燃焼室1の上流側(図の下方)に燃料タンク11
より燃料が、送風器12より燃焼用空気が導入されるよ
うになしてある。これら燃料および空気の導入口には気
化器13が設けてあり、燃料はここで加熱、気化され、
空気との混合気となって上記燃焼室1に導入される。ま
た、上記燃焼室1に対向して触媒を活性化するためのヒ
ータ14が設けてある。
【0004】一方、上記ハウジングHを取り囲むように
循環水の流路15が形成され、触媒燃焼によって発生し
た燃焼熱にて上記流路15を流通する循環水を加熱する
ようになしてある。高温となった循環水は車室側の熱交
換器16において、送風ファン17を回すことにより空
気と熱交換を行う。これにより低温となった循環水は再
度、上記流路15に戻される。
【0005】ところで、上記触媒反応を生起するには、
通常、燃料と空気の混合気を触媒に導入する前に予熱す
る必要がある。特に、炭化水素系燃料は、触媒反応を開
始する温度が約400℃と高く、このため、上記従来の
装置においても、気化器13およびヒータ14を設け
て、混合気および触媒を上記反応開始温度まで加熱した
後、触媒燃焼させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に燃
焼空気供給量が大きい(発熱量の大きい)触媒燃焼式ヒ
ータの場合、クリーンな燃焼を行うためには定常燃焼時
においても上記気化器13やヒータ14への通電が不可
欠であり、このため消費電力が大きくなってしまうとい
う問題があった。
【0007】この対策として、燃焼室から排出される排
気ガスの一部をリターンパイプによって吸気側へ還流さ
せることにより、混合気または触媒の加熱を行うことが
提案されている(例えば、特開昭60−30908号公
報等)。この構成を図7に示すと、筒状ハウジングH内
には触媒を充填した燃焼室1が設けてあり、該燃焼室1
の上流側(図の左方)に燃料と空気の混合室21が、下
流側(図の右方)に燃焼ガス通路22が形成してある。
上記混合室21には、燃料供給用のノズル23と空気導
入路24が設けてあって、上記ノズル23に付設される
パイロットバーナーによって加熱された燃料が空気と混
合しながら上記燃焼室1に導入されるようになしてあ
る。
【0008】一方、上記混合室21と燃焼ガス通路22
とは、リターンパイプ25で連結されており、燃焼室1
より排出される燃焼ガスの一部が上記混合室21へ還流
されるようになしてある。また、上記リターンパイプ2
5内にも燃料供給用のノズル26が配置されており、燃
料を加熱しながら上記混合室21へ供給できるようにし
てある。このように排ガスを利用して空気を予熱し、パ
イロットバーナーの燃料を節約することを可能としてい
る。
【0009】ところで、上記図7の装置は、排出される
高温の燃焼ガスを直接、暖房装置の温風吹出口に接続し
て利用するように構成された温気式の触媒燃焼式ヒータ
であり、電気自動車用の暖房装置として一般的な温水式
の触媒燃焼式ヒータに、上記構成をそのまま適用する
と、以下のような不具合が生じる。
【0010】すなわち、上記図6の温水式の触媒燃焼式
ヒータにおいて、燃焼ガスは、流路15を流通する循環
水と熱交換してから排出されるため、排気通路18内の
燃焼ガスは、通常、約200〜300℃に温度が低下し
ており、これを吸気側へ戻しても、温度が低すぎて触媒
の活性維持や燃料を気化するには不十分であった。高温
の燃焼ガスを利用するには、上記図7の構成において、
リターンパイプ25より下流の燃焼ガス通路に循環水と
の熱交換部を設置する等が考えられるが、外形が大きく
なり、設置スペースの限られる自動車用として使用する
には、実用的ではなかった。
【0011】しかして本発明の目的は、温水式の触媒燃
焼式ヒータにおいて、燃焼ガスを有効に利用することに
より、触媒の活性維持や燃料の気化に要する熱量を低減
することの可能であり、しかもコンパクトで実用性に優
れる触媒燃焼式ヒータを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記実情に鑑み
なされたもので、請求項1の構成では(図1)、触媒を
充填してなる触媒燃焼室1の一端側に、燃料と空気を混
合する混合室3を設け、該混合室3内で形成される燃料
と空気の混合気を上記触媒燃焼室1に導入して触媒燃焼
させる。上記触媒燃焼室1の他端側より排出される高温
の燃焼ガスは、燃焼ガス通路8に導かれ、該燃焼ガス通
路8に接して設けた水の流路9内を流通する水を加熱す
るようになしてある。
【0013】ここで、上記触媒燃焼室1の周囲を取り巻
くように上記燃焼ガス通路8を形成し、さらにこの燃焼
ガス通路8の周囲を取り巻くように上記水の流路9を形
成することで、装置をコンパクトにできる。
【0014】また、上記触媒燃焼室1と上記燃焼ガス通
路8の間に上記水の流路9に接しない空間を設けて燃焼
ガス室2となし、該燃焼ガス室2と上記混合室3内また
はその近傍とを連通する通路を設けて還流路4となして
いる。上記燃焼ガス室2内の燃焼ガスは水と熱交換する
前で十分高温であるので、その一部を上記還流路4より
上記混合室3内またはその近傍に還流させることによ
り、燃料および空気を加熱し、または触媒を活性化する
に十分な熱量が得られ、定常運転時のヒータの消費電力
を低減できる。
【0015】請求項2、3の構成では、上記還流路4の
一端を上記燃焼ガス室2内に、他端を上記混合室3内に
開口し、上記還流路4の途中に液体状の燃料を供給する
手段、例えばインジェクタ5と、該燃料を気化する手
段、例えば気化ヒータ71および気化プレート72を設
ける。始動時は、インジェクタ5により上記還流路4中
に噴霧される燃料を、対向する気化ヒータ71および気
化プレート72にて気化した後、上記混合室3内に導入
し、定常運転時は上記ヒータ71を停止して、上記燃焼
ガス室2より還流される高温の燃焼ガスにより燃料を気
化することで、燃料の気化が効率よくできる。
【0016】請求項4の構成では、図5のように、二重
筒体H1の内筒H11中間部内に上記触媒燃焼室1を形
成し、上記触媒燃焼室1上流側に上記混合室3を、下流
側に上記燃焼ガス室2を形成する。そして、内外筒H1
1、H12間に形成される空間を上記還流路4となして
おり、よりコンパクトにでき、製作も容易である。
【0017】また、請求項5の構成では(図1)、触媒
を加熱する手段33と、上記還流路4中の燃焼ガス温度
を測定する手段42を設け、該測定手段42によって上
記還流路4中の燃焼ガス温度が触媒の活性を維持するに
十分な温度に達したことを確認した時に、上記加熱手段
33を停止する制御手段Sを設ける。このように上記加
熱手段33の作動を制御手段Sによって制御してもよ
い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて説明する。図1において、筒状のハウ
ジングHは三重構造で、触媒が設置される最内層の燃焼
筒H1の外側に、熱交換器を構成する中間筒H2および
外筒H3を同心状に配置してなる。上記燃焼筒H1は両
端開放で、その左半部内に燃焼用触媒を充填して触媒燃
焼室1となしてある。上記触媒としては、例えば、多数
の通孔を有する多孔質セラミックの表面に酸化触媒を塗
布したものが使用され、上記通孔内に燃料と空気の混合
気を導入することにより触媒燃焼を生起する。上記燃焼
筒H1の右半部内の空間は燃焼ガス室2となしてあり、
上記触媒燃焼室1から高温の燃焼ガスが該燃焼ガス室2
内に排出されるようになしてある。
【0019】上記燃焼筒1の左端開口には、内部を混合
室3とする略円錐形状の混合筒H4が覆着されてこれを
閉鎖している。上記混合筒H4の左半部は二重筒状とし
てあって、内外筒間に環状の空気流路31を形成してお
り、該空気流路31にエアポンプPによって空気が導入
されるようになしてある。上記空気流路31を流通した
空気は、内筒壁に設けた複数の空気導入孔32より混合
室3内に導入される。
【0020】上記空気導入孔32近傍には、燃料導入口
41が上記触媒燃焼室1に向けて開口してあり、該燃料
導入口41は、上記燃焼ガス室2より延びる燃焼ガスの
還流路たるリターンパイプ4に連通している。該リター
ンパイプ4の上記燃焼ガス室2側の端部は上記触媒燃焼
室1の直下にこれと対向して開口しており、上記燃焼ガ
ス室2内の燃焼ガスの一部が上記リターンパイプ4を経
て上記混合室3内に還流されるようになしてある。ま
た、上記リターンパイプ4内には燃焼ガスの温度を測定
するための測定手段たる温度センサ42が設けてある。
【0021】上記温度センサ42下流のリターンパイプ
4内には、燃料供給手段たるインジェクタ5が設けてあ
り、燃料ポンプ61により燃料タンク6内の燃料を上記
リターンパイプ4内に噴霧するようにしてある。また、
上記インジェクタ5に対向する上記リターンパイプ4壁
には、燃料の気化手段たる気化プレート71および気化
ヒータ72が設けてある。かくして、上記インジェクタ
5より噴霧された燃料は気化プレート71に衝突して気
化した後、上記混合室3に流入する。
【0022】また、上記混合室3内には、上記触媒の上
流側端面に隣接して加熱手段たる電気ヒータ33が設け
てあり、始動時に上記触媒が速やかに活性化温度に到達
するようになしてある。
【0023】上記燃焼筒H1と上記中間筒H2の間に形
成される空間は、燃焼ガス流路8となしてあり、上記燃
焼ガス室2を通過して上記燃焼筒H1の右端開口に達し
た燃焼ガスは、上記中間筒H2の内壁面に沿って外方へ
広がり、上記燃焼筒H1外周の上記燃焼ガス流路8内を
左方へ流れて排出口81より外部へ排出される。
【0024】一方、上記中間筒H2と上記外筒H3との
間に形成される空間は、循環水の流路9となしてあり、
上記外筒H3の右端部壁に設けた水導入口91より流入
する循環水は、流路9内を流通する間に燃焼ガス流路8
を流通する高温の燃焼ガスによって加熱され、上記外筒
H3の左端部壁に設けた水導出口92より導出される。
【0025】次に本装置の作動について説明する。図1
において、まず、始動時には、触媒を活性化する電気ヒ
ータ33と燃料の気化プレート71を加熱する気化ヒー
タ72に通電する。触媒の全体もしくは必要部分が活性
化する温度まで加熱されたら、エアポンプPで燃焼用空
気を上記空気導入孔32より上記混合室3に供給すると
ともに、燃料タンク6内の燃料をインジェクタ5にて上
記リターンパイプ4内に噴霧する。燃料は、対向する気
化プレート71にぶつかって気化し、リターンパイプ4
(この時点ではエアポンプによって混合室3へ供給され
る空気の一部が流れている)内を流れる気流によって上
記混合室3へ送られ、混合気となる。
【0026】この際、上記混合室3に流入する空気は、
上記空気導入孔32を通り旋回流となっているため、気
化燃料と空気は十分に混合される。混合気は電気ヒータ
33で活性化温度以上に加熱された触媒に供給され、触
媒燃焼を開始する。なお、電気ヒータ33で触媒の全体
を活性化することができない場合は、活性化温度に達し
ている部分で燃焼可能な量だけ燃料を供給するように、
インジェクタ5を制御してもよい。燃焼が始まると燃焼
熱によって触媒温度が上昇し、活性化域が広がるので、
それに合わせて燃料供給量を増加する。
【0027】発生する燃焼ガスの一部は、上記リターン
パイプ4を通って上記混合室3側へ還流される。燃焼ガ
ス温度が触媒活性を維持するのに十分な温度(例えば4
00℃以上)に達し、これを温度センサ42で検出した
ら、電気ヒータ33と気化ヒータ72を停止する。
【0028】上記インジェクタ5により噴霧される燃料
は、上記リターンパイプ4内を流通する高温の燃焼ガス
によって気化され、上記混合室3へ送られる。上記燃焼
ガス室2内の燃焼ガスは600〜700℃であり、燃料
を気化するに十分高い温度となっている。上記リターン
パイプ4に導入されなかった燃焼ガスは燃焼ガス通路8
へ流入し、これに接する流路9を流通する循環水と熱交
換を行った後、排気口81より排出される。その際に
は、燃焼ガス温度は200〜300℃程度に低下してい
る。水導出口92より導出される循環水は、さらに、例
えば自動車用暖房装置の車室側熱交換器(図略)に導入
されて空気の加熱に利用される。
【0029】上記実施の形態では、リターンパイプ4に
て混合室3側へ戻す燃焼ガスの量については、特に制御
を行っていないが、図2の如く、リターンパイプ4内に
バルブ43を設けて戻り量を制御する構成としてもよ
い。
【0030】また、上記実施の形態では、液体燃料を用
いているが、メタンガス等の気体燃料を用いてもよい。
この場合の構成を図3に示し、気体燃料タンク62とレ
ギュレータ63および制御バルブ64より構成される燃
料系が、上記図1の燃料タンク6および燃料ポンプ61
の代わりに設置されている。なお、気体燃料の場合、図
1の気化プレート71と気化ヒータ72は不要となる。
【0031】上記実施の形態では、燃料をリターンパイ
プ4内に噴霧しているが、必ずしもこのように構成する
必要はなく、図4の如く、上記混合室3内にインジェク
タ5により燃料を噴霧する構成としてもよい。この場
合、始動時の燃料気化は、電気ヒータ33で吸気を加熱
し、高温となった吸気がリターンパイプ4を通って混合
室3側へ戻されることによって行われる。また、この場
合、別に吸気加熱ヒータ(図示せず)を設けたり、ある
いは気体燃料を用いる構成としてもよい。
【0032】上記実施の形態では、始動時の触媒活性化
手段として電気ヒータ33を用いているが、従来公知の
パイロットバーナを備え、それを始動時の触媒活性化手
段としてもよい。
【0033】上記リターンパイプ4は、必ずしも上記混
合室3内に開口する必要はなく、図5に示すように燃焼
ガスを上記混合室3の周囲に導いて上記混合室3全体を
加熱する構成としてもよい。図5において、上記燃焼筒
H1は内筒H11と外筒H12の二重筒状となしてあ
り、上記内筒H11内には中間部に触媒を充填して触媒
燃焼室1を形成するとともに、その上流側(図の下側)
には混合室3が、下流側(図の上側)には燃焼ガス室2
が形成してある。
【0034】上記燃焼筒H1は、内部に混合室3を形成
する、外筒H3と同径の容器体H5内に挿通固定されて
おり、上記容器体H5側壁には空気を導入する流路31
および燃料導入口34が設けてある。また、上記容器体
H5の底部には、電気ヒータ33が設置され、始動時の
混合気および触媒を加熱するようになしてある。
【0035】上記内外筒H11、H12間の空間は還流
路4となしてあり、上記燃焼ガス室2を通過直後の高温
の燃焼ガスの一部は、水と熱交換することなく上記還流
路4を経て上記混合室3側へ還流される。上記容器体H
5には、上記燃焼筒H1外周の燃焼ガス通路8に連通す
る流路82が設けてあり、上記還流路4を通過した燃焼
ガスは上記流路82に合流し、上記容器体H5側壁に設
けた排気口81より外部に排出される。
【0036】上記構成によれば、装置形状がよりコンパ
クトにでき、簡易な構造で製作も容易である。なお、上
記実施の形態において、上記内筒H11壁に上記燃焼ガ
ス室2と上記還流路4を連通する通孔を形成したり、上
記還流路4と上記混合室3とを連通する通路を設けて燃
焼ガスを混合室3内に戻す構成としてももちろんよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、温水式
の触媒燃焼式ヒータにおいて、触媒燃焼によって生じた
燃焼ガスを、高温の状態で吸気側へ戻し、触媒の活性化
状態の維持と燃料気化を行うに十分な熱量を得ることが
できる。しかも、コンパクトで実用性に優れ、工業的利
用価値が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す触媒燃焼式ヒ
ータの全体断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す触媒燃焼式ヒ
ータの全体断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す触媒燃焼式ヒ
ータの全体断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す触媒燃焼式ヒ
ータの全体断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態を示す触媒燃焼式ヒ
ータの全体断面図である。
【図6】従来の触媒燃焼式ヒータの全体断面図である。
【図7】従来の触媒燃焼式ヒータの全体断面図である。
【符号の説明】
H ハウジング H1 燃焼筒 H11 内筒 H12 外筒 H2 中間筒 H3 外筒 H4 混合筒 H5 容器体 1 触媒燃焼室 2 燃焼ガス室 3 混合室 31 空気流路 32 空気導入孔 33 電気ヒータ(加熱手段) 4 リターンパイプ(還流路) 41 燃料導入口 42 温度センサ(測定手段) 5 インジェクタ(燃料供給手段) 6 燃料タンク 61 燃料ポンプ 71 気化プレート(気化手段) 72 気化ヒータ(気化手段) 8 燃焼ガス通路 9 水の流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 弘 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 近藤 靖男 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒を充填してなる触媒燃焼室の一端側
    に燃料と空気を混合する混合室を設けて、該混合室で形
    成される燃料と空気の混合気を上記触媒燃焼室に導入
    し、上記触媒燃焼室の他端側より排出される高温の燃焼
    ガスを燃焼ガス通路に導いて、該燃焼ガス通路に接して
    設けた水の流路内を流通する水を加熱する温水式の触媒
    燃焼式ヒータにおいて、上記触媒燃焼室の周囲を取り巻
    くように上記燃焼ガス通路を形成し、この燃焼ガス通路
    の周囲を取り巻くように上記水の流路を形成するととも
    に、上記触媒燃焼室と上記燃焼ガス通路の間に上記水の
    流路に接しない空間を設けて燃焼ガス室となし、該燃焼
    ガス室と上記混合室内またはその近傍とを連通し、上記
    燃焼ガス室内の高温の燃焼ガスの一部を上記混合室内ま
    たはその近傍に還流させる還流路を形成したことを特徴
    とする触媒燃焼式ヒータ。
  2. 【請求項2】 上記還流路の一端を上記触媒燃焼室に、
    他端を上記混合室内に開口した請求項1記載の触媒燃焼
    式ヒータ。
  3. 【請求項3】 上記還流路の途中に液体状の燃料を供給
    する手段と、該燃料を気化する手段を設けた請求項2記
    載の触媒燃焼式ヒータ。
  4. 【請求項4】 二重筒体の内筒中間部内に触媒を充填す
    ることによって上記触媒燃焼室を形成し、上記触媒燃焼
    室上流側の上記内筒内を上記混合室とし、下流側の上記
    内筒内を上記燃焼ガス室となすとともに、内外筒間に形
    成される空間を上記還流路となした請求項1記載の触媒
    燃焼式ヒータ。
  5. 【請求項5】 上記触媒を加熱する手段と、上記還流路
    中の燃焼ガス温度を測定する手段と、該測定手段によっ
    て上記還流路中の燃焼ガス温度が上記触媒の活性を維持
    するに十分な温度に達したことを確認した時に、上記加
    熱手段を停止する制御手段を設けた請求項1ないし3記
    載の触媒燃焼式ヒータ。
JP7301968A 1995-10-26 1995-10-26 触媒燃焼式ヒータ Withdrawn JPH09118125A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016130051A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 美浜株式会社 温調システム
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