以下、本発明の実施の形態に係る制御装置について、添付図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、本実施の形態に係る制御システム1000は、制御装置100とデジタルレコーダ200とテレビジョン受信機900と情報通信端末300と携帯端末400とを備える。制御装置100は、デジタルレコーダ200および情報通信端末300に、住戸H内に設けられたLAN(Local Area Network)等の宅内ネットワークNT1を介して接続されている。制御装置100は、例えばデジタルレコーダ200および情報通信端末300と有線または無線で接続されている。デジタルレコーダ200は、信号線L1を介してテレビジョン受信機900に接続されている。また、制御装置100は、公衆回線等の宅外ネットワークNT2を介して、携帯端末400に接続されている。制御装置100、デジタルレコーダ200、テレビジョン受信機900および情報通信端末300は、住戸H内に配置され、携帯端末400は、住戸H外に存在するものとする。宅内ネットワークNT1は、有線LANまたは無線LANから構成される。
制御装置100は、図2に示すように、各種情報を記憶する記憶部101と、各種制御を実行する制御部102と、宅内ネットワークNT1に接続された宅内通信部103と、宅外ネットワークNT2に接続された宅外通信部104と、を備える。
記憶部101は、例えばフラッシュメモリ等の読み書き可能な不揮発性の半導体メモリやハードディスクから構成される。記憶部101は、図2に示すように、利用者が在宅中であるか否かを示す在宅状況情報を記憶する在宅状況情報記憶部111と、各種予定を記憶する予定記憶部(予定情報記憶部)112と、宅内ネットワークNT1に接続された機器に関する情報を記憶する接続機器情報記憶部113と、を有する。
在宅状況情報記憶部111は、図3に示すように、利用者が帰宅しているか否か(在宅状況)を示す帰宅フラグと利用者識別情報とを対応づける在宅状況情報テーブルTA11を記憶する。帰宅フラグは、例えば利用者が外出している場合はオフに設定され、利用者が帰宅している場合はオンに設定される。
予定記憶部112は、図4に示すように、将来の利用者の外出日時および帰宅日時と利用者識別情報とを対応づける利用者予定テーブル(予定情報)TA21を記憶する。利用者予定テーブルTA21の内容は、例えば利用者が情報通信端末300や携帯端末400を介して予め設定する。
接続機器情報記憶部113は、宅内ネットワークNT1に接続される各機器に関する情報を記憶する。接続機器情報記憶部113は、例えば図5に示すように、各機器の分類を示す機器分類と利用者を示す利用者識別情報と制御装置100の制御対象であるか否かを示す制御対象フラグと固定機器か携帯機器かを区別するための携帯機器フラグと機器識別情報とを対応づける機器情報テーブルTA31を記憶する。機器分類情報としては、例えばデジタルレコーダが「0001」、録音装置が「0002」、情報通信端末が「0003」というように、機器の分類毎に異なる識別番号が付与されている。1つの機器(例えば機器識別情報IDD0が付与された情報通信端末)の利用者が複数の場合、当該機器の機器識別情報に対して複数の利用者識別情報(例えば利用者識別情報IDU1、IDU2)が対応づけられる。制御対象フラグは、機器が制御装置100の制御対象であればオンに設定され、制御対象でなければオフに設定される。携帯機器フラグは、携帯機器であればオンに設定され、固定機器であればオフに設定される。携帯機器フラグがオンに設定されている機器に関する情報は、利用者が携帯する携帯機器が宅内ネットワークNT1に接続されているか否かを示す接続機器情報である。
また、記憶部101は、他に、デジタルレコーダ200またはテレビジョン受信機900に対して省電力制御処理を実行するためのプログラム等も格納する。
図2に戻って、制御部102は、例えばCPU(Central Processing Unit)から構成されている。制御部102は、デジタルレコーダ200またはテレビジョン受信機900へ各種指令を送信することにより、デジタルレコーダ200またはテレビジョン受信機900の動作を制御する。制御部102は、計時を行うタイマ102aを有する。
制御部102は、記憶部101に記憶されているプログラムを読み出して、省電力制御処理を実行することにより、図6に示す、各種機能を実現する。通信制御部121は、宅内ネットワークNT1および宅内通信部103を介した通信制御を実行するとともに、宅外ネットワークNT2および宅外通信部104を介した通信制御を実行する。
予定管理部122は、情報通信端末300から宅内ネットワークNT1および通信制御部121を介して入力される利用者の予定を利用者予定テーブルTA21に記録する。
機器管理部123は、各種機器(例えばデジタルレコーダ200、情報通信端末300、携帯端末400)の宅内ネットワークNT1への接続を検出すると、検出した機器に関する機器情報を機器情報テーブルTA31に記録する。例えば携帯端末400が、宅内ネットワークNT1に接続されると、機器識別情報、機器分類情報および利用者識別情報を、宅内ネットワークNT1へ送出するとする。この場合、機器管理部123は、宅内ネットワークNT1から通信制御部121を介して取得する、機器識別情報、機器分類情報および利用者識別情報を、機器情報テーブルTA31に記録する。
更新部124は、利用者の予定または機器情報に基づいて、在宅状況情報記憶部111の在宅状況情報テーブルTA11の、デジタルレコーダ200およびテレビジョン受信機900を利用する利用者の在宅状況情報を更新する。具体的には、更新部124は、利用者が事前に利用者予定テーブルTA21を参照して、利用者予定テーブルTA21に記録されている利用者の予定と現時刻とを比較して、在宅状況情報テーブルTA11の帰宅フラグの内容を設定する。また、更新部124は、機器情報テーブルTA31を参照して、機器情報テーブルTA31に記録されている携帯端末(携帯機器フラグがオンに設定されている機器)400の宅内ネットワークNT1への接続状況に応じて、在宅状況情報テーブルTA11の帰宅フラグの内容を設定する。
機器制御部126は、在宅状況情報記憶部111に記憶される在宅状況情報に基づいて、デジタルレコーダ200の動作を制御する。機器制御部126は、デジタルレコーダ200等の被制御機器の複数の運転モード(例えば「高速起動モード」、「省電力モード」)の中から被制御機器に設定する運転モードを選択する選択部127と、選択部127により選択された運転モードで動作することを指示する運転モード情報(指示情報)を送信する送信部128と、を有する。
宅内通信部103は、宅内ネットワークNT1に接続可能な通信装置から構成される。宅外通信部104は、例えば宅外ネットワークNT2に接続可能な通信装置から構成される。
図2に戻って、デジタルレコーダ200およびテレビジョン受信機900は、視聴・録画動作状態と待機状態とをとりうる。ここで、待機状態とは、電力供給が行われているが、視聴動作や録画動作を実行していないいわゆる「切」の状態である。そして、待機状態には、待機状態からの起動時間の短い高速起動モードと、高速起動モード時に比べて起動時間が長く且つ消費電力が比較的少ない省電力モードと、の2種類の運転モードが存在する。また、デジタルレコーダ200およびテレビジョン受信機900は、制御装置100から運転モード取得要求を受信すると、自機の運転モードを示す運転モード情報を、制御装置100へ送信する。
デジタルレコーダ200は、各種情報を記憶する記憶部201と、各種制御を実行する制御部202と、宅内ネットワークNT1に接続された宅内通信部204と、録画を実行する録画回路205と、を備える。デジタルレコーダ200は、高速起動モード時において録画回路205への電力を供給し続けることにより録画回路205をスタンバイ状態で維持する。一方、デジタルレコーダ200は、省電力モード時において録画回路205への電力供給を遮断する。これにより、省電力モード時のデジタルレコーダ200は、録画回路205への電力供給を遮断する分、高速起動モード時に比べて消費電力が少ない。
記憶部201は、例えばフラッシュメモリ等の読み書き可能な不揮発性の半導体メモリやハードディスクから構成される。記憶部201は、録画開始時刻と録画終了時刻とを記憶する録画時刻記憶部231と、運転モード情報を記憶する第1運転モード記憶部232aおよび第2運転モード記憶部232bと、を有する。
録画時刻記憶部(期間情報記憶部)231は、図7に示すように、録画開始日時および録画終了日時と番組を識別する番組識別情報とを対応づける録画時刻テーブル(期間情報)TA91を記憶する。録画時刻テーブルTA91は、利用者により予め設定されるものである。
第1運転モード記憶部232aは、デジタルレコーダ200に現に設定されている運転モードを記憶する。第2運転モード記憶部232bは、制御装置100から受信した制御装置100で管理される運転モード情報を記憶する。また、記憶部201は、他に、録画処理を実行するためのプログラム等も格納する。
制御部202は、例えばCPUから構成されている。また、制御部202は、計時を行うタイマ202aを有する。制御部202は、記憶部201に記憶されているプログラムを読み出して、録画処理を実行する。
制御部202は、記憶部201に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、図8に示す、各種機能を実現する。通信制御部(通信部)221は、宅内ネットワークNT1および宅内通信部204を介した通信制御を実行する。通信制御部221は、例えばデジタルレコーダ200の利用者の予定を示す利用者予定テーブルTA21に基づいて選択された運転モードで動作することを指示する運転モード情報を制御装置100から受信する。
運転管理部222は、通信制御部221から入力される、制御装置100から受信した運転モード情報を第2運転モード記憶部232bに記憶する。
運転制御部223は、録画時刻記憶部231が記憶する録画時刻テーブルTA91に記録されている録画開始時刻に到達すると、録画回路205を動作させる。また、運転制御部223は、録画回路205を動作させた後、録画時刻テーブルTA91に記録されている録画終了時刻に到達すると、録画回路205を停止させる。また、運転制御部223は、通信制御部221が受信した運転モード情報により指示された運転モードでデジタルレコーダ200を動作させる。具体的には、運転制御部223は、第2運転モード記憶部232bが記憶する運転モード情報が高速起動モードを示す場合、録画回路205へ電力を供給し、運転モード情報が省電力モードを示す場合、録画回路205への電力供給を遮断する。
宅内通信部204は、宅内ネットワークNT1のインタフェース装置から構成される。録画回路205は、番組を録画し、録画した番組をハードディスク等の番組記憶媒体(図示せず)に記憶させる。
携帯端末400は、住戸H内に存在する場合、宅内ネットワークNT1に接続され、住戸H外に移動すると(図1中の矢印参照)宅内ネットワークNT1から切断される。デジタルレコーダ200、テレビジョン受信機900、情報通信端末300および携帯端末400は、いずれも宅内ネットワークNT1に接続されると、自機の機器識別情報、機器分類情報および利用者識別情報を、宅内ネットワークNT1を通じて制御装置100へ送信する。
次に、本実施の形態に係る制御装置100の制御部102が実行する、在宅状況情報を更新する在宅状況情報更新処理と、デジタルレコーダ200等の運転モードを適宜切り替える省電力制御処理について、図9および図10を参照しながら説明する。在宅状況情報更新処理および省電力制御処理は、例えばユーザが制御装置100へ電源を投入したことを契機として開始される。また、在宅状況情報更新処理と省電力制御処理とは並行して実行される。
初めに、制御部102が実行する在宅状況情報更新処理について、図9を参照しながら説明する。
まず、更新部124は、予定記憶部112の利用者予定テーブルTA21、接続機器情報記憶部113の機器情報テーブルTA31それぞれから、利用者の予定と、宅内ネットワークNT1に接続された機器に関する機器情報とを取得する(ステップS101)。
予定管理部122は、情報通信端末300や携帯端末400から新たに利用者の予定を示す利用者予定情報を受信する毎に利用者予定テーブルTA21を更新する処理を在宅状況情報更新処理と並行して実行する。また、機器管理部123も、新たに宅内ネットワークNT1へ接続された機器を検出する毎に、検出した機器の機器識別情報等の機器に関する情報を、機器情報テーブルTA31に記録する処理を、在宅状況情報更新処理と並行して実行する。機器管理部123は、例えば携帯端末400から定期的に宅内ネットワークNT1へ送出される機器識別情報、機器分類情報および利用者識別情報を検出すると、携帯端末400が宅内ネットワークNT1へ接続されたと判定し、送出元の携帯端末400に関する機器情報を機器情報テーブルTA31に記録する。
また、機器管理部123は、機器情報テーブルTA31に記録されている機器のいずれかが宅内ネットワークNT1からの切断を検出する毎に、検出した機器を機器情報テーブルTA31から削除する形で機器情報テーブルTA31を更新する処理も在宅状況情報更新処理と並行して実行する。具体的には、機器管理部123は、機器情報テーブルTA31に記録されている機器のうち、機器識別情報、機器分類情報および利用者識別情報の宅内ネットワークNT1への送出を停止した機器が検出されると、検出した機器に関する機器情報を機器情報テーブルTA31から削除する。これにより、更新部124は、最新の利用者の予定および最新の宅内ネットワークNT1に接続された機器に関する機器情報を取得することができる。
次に、更新部124は、取得した利用者の予定および機器情報に基づいて、利用者の在宅状況が変化したか否かを判定する(ステップS102)。例えば、更新部124は、利用者の予定に基づいて、判定対象時刻(現時刻)が利用者の外出予定時刻以降になった場合、利用者の在宅状況が帰宅から外出へ変化したと判定する。また、更新部124は、取得した機器情報の中に新たに携帯端末400の機器識別情報が含まれた場合、当該携帯端末400の利用者の在宅状況が外出から帰宅へ変化したと判定する。更新部124は、利用者の予定に基づく判定結果を、機器識別情報に基づく判定結果に対して優先して処理する。例えば、更新部124は、機器識別情報のみによれば利用者が外出していると判定され、利用者の予定のみによれば利用者が帰宅していると判定される場合、利用者は帰宅していると判定する。
ステップS102において、利用者の在宅状況が変化しないと判定されると(ステップS102:No)、そのままステップS101の処理が実行される。一方、ステップS102において、利用者の在宅状況が変化したと判定されると(ステップS102:Yes)、更新部124は、在宅状況情報記憶部111の在宅状況情報テーブルTA11に記録されている帰宅フラグを更新する(ステップS103)。具体的には、更新部124は、在宅状況情報テーブルTA11に記録されている帰宅フラグの内容を更新する。その後、再びステップS101の処理が実行される。
次に、制御部102が実行する省電力制御処理について、図10を参照しながら説明する。ここでは、制御装置100が、デジタルレコーダ200の運転モードを、起動速度の速い高速起動モードと、消費電力の少ない省電力モードのいずれかに切り替える場合について説明する。まず、選択部127は、在宅状況情報テーブルTA11から在宅状況情報を取得するとともに、機器情報テーブルTA31からデジタルレコーダ200に関する機器情報を取得する(ステップS201)。具体的には、選択部127は、在宅状況情報テーブルTA11の帰宅フラグの内容と、機器情報テーブルTA31のデジタルレコーダ200の利用者の利用者識別情報と、を取得する。帰宅フラグは、前述のように、利用者の予定または携帯端末400の宅内ネットワークNT1への接続状況に応じて変化する。
次に、選択部127は、デジタルレコーダ200に対応した利用者識別情報と、取得した在宅状況情報(帰宅フラグの内容)と、に基づいて、デジタルレコーダ200を含む被制御機器それぞれの利用者が外出しているか否かを判定する(ステップS202)。例えば、図5に示すように、機器情報テーブルTA31に記録された、デジタルレコーダ200の利用者の利用者識別情報が「IDU1」である場合、利用者識別情報「IDU2」が付与された利用者が帰宅したとしても、利用者識別情報「IDU1」が付与された利用者の帰宅フラグが「オフ」であれば、選択部127は外出中と判定する。
ステップS202において、利用者が在宅と判定されると(ステップS202:No)、選択部127は、再びステップS201の処理を実行する。
一方、ステップS202において、利用者が外出していると判定されると(ステップS202:Yes)、選択部127は、デジタルレコーダ200から運転モード情報を取得することを要求する運転モード取得要求を、デジタルレコーダ200へ送信する(ステップS203)。具体的には、選択部127は、通信制御部121および宅内ネットワークNT1を通じて、デジタルレコーダ200へ運転モード取得要求を送信する。
このとき、デジタルレコーダ200では、通信制御部221が、制御装置100から運転モード取得要求を受信すると、運転制御部223が、制御装置100へ運転モード情報を送信する。具体的には、運転制御部223が、記憶部201の第1運転モード記憶部232aが記憶するデジタルレコーダ200の運転モードを取得し、取得した運転モードを示す運転モード情報を、通信制御部221へ出力する。通信制御部221は、運転制御部223から取得した運転モード情報を宅内通信部204および宅内ネットワークNT1を介して、制御装置100へ送信する。
次に、選択部127は、運転モード取得要求を送信してから予め設定された時間内に、デジタルレコーダ200から運転モード情報を受信したか否かを判定する(ステップS204)。具体的には、選択部127は、通信制御部121が運転モード情報を取得したか否かを判定する。ステップS204において、運転モード情報を受信していないと判定されると(ステップS204:No)、そのままステップS201の処理が実行される。
一方、ステップS204において、運転モード情報を受信したと判定されると(ステップS204:Yes)、選択部127は、取得した運転モード情報に基づいて、デジタルレコーダ200が省電力モードであるか否かを判定する(ステップS205)。ステップS205において、省電力モードであると判定されると(ステップS205:Yes)、後述のステップS207の処理が実行される。一方、ステップS205において、高速起動モードであると判定されると(ステップS205:No)、送信部128は、デジタルレコーダ200へ省電力モードを示す運転モード情報を送信する(ステップS206)。
このとき、デジタルレコーダ200では、通信制御部221が運転モード情報を受信すると、運転制御部223が、運転モードを高速起動モードから省電力モードへ変更する。具体的には、運転制御部223が、録画回路205へ電力を供給し続ける高速起動モードから、録画回路205への電力供給を遮断する省電力モードへ変更する。また、運転制御部223は、第1運転モード記憶部232aに記憶されている運転モード情報を省電力モードに更新する。
次に、選択部127は、在宅状況情報記憶部111から在宅状況情報を取得するとともに、機器情報テーブルTA31からデジタルレコーダ200に関する機器情報を取得する(ステップS207)。具体的には、選択部127は、在宅状況情報テーブルTA11の帰宅フラグの内容を取得する。
次に、選択部127は、取得した在宅状況情報に基づいて、利用者が帰宅しているか否かを判定する(ステップS208)。具体的には、選択部127は、取得した帰宅フラグの内容がオンに設定されているか否かを判定する。更新部124による利用者の在宅状況判定時が、利用者予定テーブルTA21に記録された在宅期間内であれば、帰宅フラグがオンに設定される。また、更新部124による利用者状態の判定時において、利用者の所持する携帯端末400が宅内ネットワークNT1に接続されており、その機器識別情報が機器情報テーブルTA31に存在すれば、帰宅フラグがオンに設定される。
ステップS208において、利用者が外出中と判定されると(ステップS208:No)、選択部127は、再びステップS207の処理を実行する。
一方、ステップS208において、利用者が帰宅していると判定されると(ステップS208:Yes)、送信部128は、高速起動モードを示す運転モード情報をデジタルレコーダ200へ送信する(ステップS209)。その後、選択部127は、再びステップS201の処理を実行する。
このとき、デジタルレコーダ200では、通信制御部221が運転モード情報を受信すると、運転制御部223が、運転モードを省電力モードから高速起動モードへ変更する。また、運転制御部223は、第1運転モード記憶部232aに記憶されている運転モード情報を省電力モードに更新する。
以上説明したように、本実施の形態に係る制御装置100は、選択部127が、利用者の予定と、宅内ネットワークNT1に接続されている機器に関する機器情報とに基づいて、被制御機器の運転モードを変更するか否かを判定する。これにより、例えば利用者が宅内ネットワークNT1に接続可能な携帯端末400を所持していれば、選択部127は、利用者の予定のみならず、利用者の所持する携帯端末400が宅内ネットワークNT1に接続されているか否かにより利用者が住戸H内に居るか否かを間接的に判定できる。従って、利用者の在宅状況を正確に判定することができるので、消費電力の低減を図りつつ、利用者の利便性向上を図ることができる。
より具体的には、制御装置100は、利用者の外出中等デジタルレコーダ200を高速起動モードで運転する必要がない場合、デジタルレコーダ200を省電力モードにする。これにより、デジタルレコーダ200での無駄な電力消費を抑制できる。また、制御装置100は、利用者の在宅中等利用者がデジタルレコーダ200を使用しうる場合、デジタルレコーダ200を高速起動モードにする。これにより、利用者がデジタルレコーダ200を起動させる際の待ち時間を短縮できるので、利用者の利便性向上が図れる。
また、本実施の形態に係る制御装置100によれば、デジタルレコーダ200を利用者の在宅状況に応じて自動的に運転モードを変更させることができるので、利用者が帰宅した場合に利用者自身がデジタルレコーダ200の運転モードを変更する操作を行う必要がなく、利用者の利便性向上を図ることができる。
更に、本実施の形態に係る機器情報テーブルTA31は、被制御機器毎にその利用者の利用者識別情報と対応づけて記録している。そして、選択部127は、機器情報テーブルTA31に記録された被制御機器と利用者識別情報との対応関係と、在宅状況情報テーブルTA11に記録された各利用者識別情報に対応する利用者の在宅状況と、に基づいて、各被制御機器の運転モードを判定する。これにより、制御装置100は、複数の被制御機器が存在する場合、各被制御機器に対応する利用者の在宅状況に応じて各別に適切な運転モードに変更することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態に係るデジタルレコーダ200は、録画が終了すると、制御装置100に対して、制御装置100で管理する運転モードの問合せ要求を行う。一方、制御装置100は、デジタルレコーダ200からの通知要求を受けると、自装置で管理するデジタルレコーダ200の運転モードをデジタルレコーダ200へ通知する。本実施の形態に係る制御装置100およびデジタルレコーダ200の構成は、実施の形態1で図6および図8を用いて説明した制御装置100の構成と同様である。
本実施の形態に係る制御装置100の制御部102が実行する省電力制御処理と、デジタルレコーダ200の制御部202が実行する録画処理について、図11から図13を参照しながら説明する。ここで、制御部102は、実施の形態1で説明した在宅状況情報更新処理を、省電力制御処理と並行して実行する。なお、図11および図12において、実施の形態1と同様の処理については、図10と同一の符号を付している。
初めに、制御装置100の制御部102が実行する省電力制御処理について、図11および図12を参照しながら説明する。図11に示すように、まず、選択部127は、ステップS201およびステップS202の処理を実行し、ステップS202において、デジタルレコーダ200の利用者が在宅と判定されたとする(ステップS202:No)。この場合、選択部127は、デジタルレコーダ200から制御部102で管理するデジタルレコーダ200の運転モードの問合せ要求を受信したか否かを判定する(ステップS301)。通信制御部121は、運転モードの問合せ要求を受信すると、受信した問合せ要求を記憶部101の予め定められた記憶領域に記憶させる。選択部127は、この記憶領域に問合せ要求が記憶されているか否かにより問合せ要求を受信したか否かを判定する。
ステップS301において、問合せ要求を受信したと判定されると(ステップS301:Yes)、選択部127は、制御部102で管理する運転モードを示す運転モード情報を、デジタルレコーダ200へ送信した後(ステップS302)、ステップS201の処理を実行する。このとき、選択部127は、記憶部101に記憶されている問合せ要求を削除する。一方、ステップS301において、問合せ要求を受信しないと判定されると(ステップS301:No)、選択部127は、ステップS201の処理を実行する。
ここでは、例えば図12に示すように、デジタルレコーダ200が高速起動モードで動作しているとする(ステップS10)。この場合、制御装置100において、利用者が外出中と判定されると(ステップS202:Yes)、運転モード取得要求が、制御装置100からデジタルレコーダ200へ送信される(ステップS203)。デジタルレコーダ200が運転モード取得要求を受信すると、デジタルレコーダ200の運転モード情報が、デジタルレコーダ200から制御装置100へ送信される(ステップS11)。制御装置100では、受信した運転モード情報からデジタルレコーダ200の運転モードが高速起動モードであると判定される(ステップS205:No)。この場合、省電力モードを示す運転モード情報が、制御装置100からデジタルレコーダ200へ送信される(ステップS206)。デジタルレコーダ200は、運転モード情報を受信すると、運転モードを高速起動モードから省電力モードへ変更する(ステップS12)。
図11に戻って、選択部127は、ステップS206からS208の処理を実行する。ステップS208において、利用者が外出中と判定されると(ステップS208:No)、選択部127は、通信制御部121がデジタルレコーダ200から運転モードの問合せ要求を受信したか否かを判定する(ステップS303)。通信制御部121は、問合せ要求を受信する要求受信部として機能する。ステップS303において、問合せ要求を受信したと判定されると(ステップS303:Yes)、機器制御部126が、制御部102で管理する運転モード情報を、デジタルレコーダ200へ送信する(ステップS304)。具体的には、選択部127が、通信制御部121が問合せ要求を受信したことに応答して、在宅情報テーブルTA11により示される利用者の在宅状況に応じた運転モードを示す運転モード情報を選択する。そして、送信部128が、選択部127が選択した運転モード情報を、デジタルレコーダ200に送信する。つまり、機器制御部126の選択部127と送信部128とが協働して、運転モード情報を通知する通知部として機能する。一方、ステップS303において、問合せ要求を受信しないと判定されると(ステップS303:No)、そのままステップS207の処理が実行される。
次に、デジタルレコーダ200の制御部202の動作について、図12および図13を参照しながら説明する。
図13に示すように、まず、運転制御部223は、録画時刻記憶部231が記憶する録画開始時刻を参照して、判定対象時刻(現時刻)が録画開始時刻に到達しているか否かを判定する(ステップS13)。
運転制御部223は、判定対象時刻(現時刻)が録画開始時刻に到達しない限り(ステップS13:No)、ステップS13の処理を繰り返し実行する。一方、ステップS13において、録画開始時刻に到達していると判定されると(ステップS13:Yes)、運転制御部223は、デジタルレコーダ200の運転モードが高速起動モードであるか否かを判定する(ステップS14)。具体的には、運転制御部223は、記憶部201に記憶されている運転モード情報の内容が高速起動モードに設定されているか否かを判定する。
ステップS14において、デジタルレコーダ200の運転モードが高速起動モードであると判定されると(ステップS14:Yes)、運転制御部223は、そのままステップS16の処理を実行する。一方、ステップS14において、デジタルレコーダ200の運転モードが省電力モードであると判定されると(ステップS14:No)、運転制御部223は、デジタルレコーダ200の運転モードを高速起動モードに変更する(ステップS15)。具体的には、運転制御部223は、録画回路205への電力供給を開始して録画回路205をスタンバイ状態で維持するとともに、記憶部201の第1運転モード記憶部232aに記憶されている運転モードを高速起動モードに更新する。
続いて、運転制御部223は、録画を開始する(ステップS16)。具体的には、運転制御部223が、録画回路205を始動させる。
その後、運転制御部223は、録画時刻記憶部231の録画時刻テーブルTA91に記録されている録画終了時刻を参照して、判定対象時刻(現時刻)が録画終了時刻に到達しているか否かを判定する(ステップS17)。運転制御部223は、録画終了時刻に到達しない限り(ステップS17:No)、録画回路205を動作させ続ける。一方、判定対象時刻(現時刻)が録画終了時刻に到達すると(ステップS17:Yes)、運転制御部223は、録画を終了する(ステップS18)。具体的には、運転制御部223が、録画回路205を停止させる。
次に、運転制御部223は、制御装置100で管理されるデジタルレコーダ200の運転モードの問合せ要求を、制御装置100へ送信する(ステップS19)。具体的には、運転制御部223は、運転モードの問合せ要求を通信制御部221へ出力する。そして、通信制御部221が、宅内通信部204および宅内ネットワークNT1を通じて、運転モードの問合せ要求を制御装置100へ送信する。
続いて、運転制御部223は、通信制御部221が制御装置100で管理されるデジタルレコーダ200の運転モードを示す運転モード情報を受信したか否かを判定する(ステップS20)。ここで、運転管理部222が、制御装置100から運転モード情報を受信すると、受信した運転モード情報を記憶部201の第2運転モード記憶部232bに記憶させる。運転制御部223は、第2運転モード記憶部232bに運転モード情報が記憶されているか否かにより運転モード情報を受信したか否かを判定する。
ステップS20において、運転モードの問合せ要求を受信してから予め設定された時間内に運転モード情報を受信していないと判定されると(ステップS20:No)、再びステップS13の処理が実行される。一方、ステップS20において、運転モード情報を受信したと判定されると(ステップS20:Yes)、運転制御部223は、デジタルレコーダ200の運転モードと、受信した運転モードとが一致しているか否かを判定する(ステップS21)。具体的には、運転制御部223は、第1運転モード記憶部232aに記憶されている運転モード情報と、第2運転モード記憶部232bに記憶されている運転モード情報とが一致するか否かを判定する。
例えば利用者がデジタルレコーダ200の録画中に帰宅した場合、制御装置100で管理するデジタルレコーダ200の運転モードが、省電力モードから高速起動モードに変更される。この場合、デジタルレコーダ200の運転モードと受信した運転モードとが一致する。一方、利用者がまだ外出中である場合、制御装置100で管理するデジタルレコーダ200の運転モードは、省電力モードのまま維持されている。この場合、デジタルレコーダ200の運転モードと受信した運転モードとが異なることになる。
ステップS21において、デジタルレコーダ200の運転モード情報と、制御装置100から通知された運転モード情報とが異なると判定されると(ステップS21:No)、運転制御部223は、デジタルレコーダ200の運転モードを変更する(ステップS22)。例えばデジタルレコーダ200の運転モードが高速起動モードであり、受信した運転モードが省電力モードであるとする。この場合、運転制御部223は、デジタルレコーダ200の運転モードを省電力モードに変更するとともに、第1運転モード記憶部232aが記憶する運転モード情報を省電力モードに更新する。その後、再びステップS13以降の処理が実行される。
一方、ステップS21において、デジタルレコーダ200の運転モードと、受信した運転モードとが一致すると判定されると(ステップS21:Yes)、そのままステップS13以降の処理が実行される。
例えば、図12に示すように、録画開始時刻に到達したと判定されると(ステップS13:Yes)、デジタルレコーダ200の運転モードが高速起動モードに設定される(ステップS15)。次に、デジタルレコーダ200において録画が開始される(ステップS16)。その後、録画終了時刻に到達したと判定されると(ステップS17:Yes)、録画が終了する(ステップS18)。次に、運転モードの問合せ要求が、デジタルレコーダ200から制御装置100へ送信される(ステップS19)。制御装置100が運転モードの問合せ要求を受信すると、これに対応して、省電力モードであることを示す運転モード情報が、制御装置100からデジタルレコーダ200へ送信される(ステップS304)。すると、デジタルレコーダ200の運転モードが、省電力モードへ変更される(ステップS22)。
以上説明したように、本実施の形態に係る送信部128は、デジタルレコーダ200から運転モードの問合せ要求を受信すると、予定記憶部112が記憶する利用者の予定と、接続機器情報記憶部113が記憶する機器情報と、に基づいて、運転モードの問合せ要求を受信した時点におけるデジタルレコーダ200の運転モードを特定する。そして、運転制御部223は、通信制御部221が運転モード情報を受信すると、受信した運転モードとデジタルレコーダ200の運転モードとが一致していない場合、デジタルレコーダ200の運転モードを通知された運転モードに変更する。これにより、制御装置100が管理するデジタルレコーダ200の運転モードと、デジタルレコーダ200が管理する運転モードとを、確実に一致させることができるので、制御装置100はデジタルレコーダ200を適切に動作させることができる。
本実施の形態に係るデジタルレコーダ200では、運転制御部223が、録画開始時刻に到達すると、自動的に運転モードを高速起動モードへ変更する。その後、制御部202は、録画終了時刻に到達すると、利用者がまだ外出中である場合、自動的に省電力モードへ変更する。これにより、例えばデジタルレコーダ200が、省電力モード時において、録画処理を実行することができない構成であっても、当該デジタルレコーダ200に録画処理を適切に実行させることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態に係る制御装置100は、利用者が携帯端末400を操作することにより、携帯端末400からデジタルレコーダ200を録画処理させる指令を受信すると、デジタルレコーダ200に録画処理を実行させる。本実施の形態に係る制御装置100の構成は、実施の形態1で図6を用いて説明した制御装置100の構成と同様である。制御装置100の記憶部101は、携帯端末400からデジタルレコーダ200に録画処理させる旨の録画指令情報(実行指令)を記憶する録画指令記憶部(図示せず)を有する。録画指令情報は、録画指令であることを識別するための指令識別情報と、録画終了時刻を示す録画終了時刻情報(時刻情報)と、を含む。そして、通信制御部(実行指令受信部)121が録画指令情報を受信すると、機器管理部123が受信した録画指令情報を録画指令記憶部に記憶する。
また、デジタルレコーダ200の記憶部201も、制御装置100から受信した録画指令を記憶する録画指令記憶部(図示せず)を有する。デジタルレコーダ200で実行される録画は、高速起動モードにおいて実行される処理である。録画指令情報には、録画終了時刻、即ち、デジタルレコーダ200の運転モードを省電力モードに戻す時刻が含まれる。そして、通信制御部221が、制御装置100から録画指令情報(録画終了時刻情報を含む)を受信すると、運転管理部222が受信した録画指令情報を録画指令記憶部に記憶する。
本実施の形態に係る制御装置100の制御部102が実行する省電力制御処理と、デジタルレコーダ200の制御部202が実行する録画処理について、図14から図16を参照しながら説明する。ここで、制御部102は、実施の形態1で説明した在宅状況情報更新処理を、省電力制御処理と並行して実行する。なお、図14および図16において、実施の形態1または実施の形態2と同様の処理については、図10、図12と同一の符号を付している。
初めに、制御装置100の制御部102が実行する省電力制御処理について、図14および図15を参照しながら説明する。まず、選択部127は、ステップS201からステップS206までの処理を実行した後、通信制御部121が携帯端末400から録画指令を受信したか否かを判定する(ステップS401)。具体的には、選択部127は、通信制御部121により録画指令記憶部に録画指令情報が記憶されている場合、録画指令を受信したと判定し、録画指令情報が記憶されていない場合、録画指令を受信していないと判定する。
ステップS401において、録画指令を受信していないと判定すると(ステップS401:No)、再びステップS201の処理が実行される。一方、ステップS401において、録画指令を受信したと判定すると(ステップS401:Yes)、送信部128は、高速起動モードを示す運転モード情報を、デジタルレコーダ200へ送信する(ステップS402)。つまり、送信部128は、通信制御部121が録画指令情報を受信したことに応答して、デジタルレコーダ200に高速起動モードで動作することを指示する運転モード情報を送信する。この録画指令情報は、デジタルレコーダ200に録画処理を開始させる指令(開始指令)に相当する。
例えば図15に示すように、携帯端末400において利用者が録画指令を行うための操作(録画指令操作)を行うと(ステップS1)、録画指令が携帯端末400から制御装置100へ送信される(ステップS2)。制御装置100が携帯端末400から録画指令を受信すると(ステップS401:Yes)、高速起動モードを示す運転モード情報が、制御装置100からデジタルレコーダ200へ送信される(ステップS402)。
続いて、選択部127は、録画指令情報をデジタルレコーダ200へ送信する(ステップS403)。つまり、送信部128は、通信制御部121が録画指令情報を受信したことに応答して、デジタルレコーダ200に録画指令情報を送信する。その後、ステップS207以降の処理が実行される。
次に、デジタルレコーダ200の制御部202が実行する録画処理について、図15および図16を参照しながら説明する。
図16に示すように、まず、運転制御部223は、通信制御部221が運転モード情報を受信したか否かを判定する(ステップS41)。具体的には、運転制御部223は、記憶部201の第2運転モード記憶部232bに制御装置100から受信した運転モード情報が記憶されているか否かを判定する。制御部202は、運転モード情報を受信しない限り(ステップS41:No)、ステップS41の処理を繰り返す。一方、ステップS41において、運転モード情報を受信したと判定されると(ステップS41:Yes)、制御部202は、ステップS14、S15の処理を実行する。
次に、運転制御部223は、録画指令を受信したか否かを判定する(ステップS42)。具体的には、運転制御部223は、記憶部201の録画指令記憶部に録画指令情報が記憶されているか否かを判定する。
ステップS42において、録画指令を受信していないと判定されると(ステップS42:No)、再びステップS41の処理が実行される。一方、ステップS42において、録画指令を受信したと判定されると(ステップS42:Yes)、運転制御部223は、録画を開始する(ステップS16)。制御部202が録画指令を受信したと判定した時が、録画開始時刻となる。
続いて、運転制御部223は、録画終了時刻に到達したか否かを判定する(ステップS17)。具体的には、運転制御部223は、録画指令記憶部が記憶する録画指令情報に含まれる録画終了時刻が、判定対象時刻(現時刻)と一致するか否かを判定する。制御部202は、録画終了時刻に到達しない限り(ステップS17:No)、待機状態を維持する。一方、ステップS17において、録画終了時刻に到達したと判定されると(ステップS17:Yes)、ステップS18以降の処理が実行される。
例えば図15に示すように、デジタルレコーダ200の省電力モード動作中に(ステップS12)、高速起動モードを示す運転モード情報が、制御装置100からデジタルレコーダ200へ送信されると(ステップS402)、デジタルレコーダ200の運転モードが高速起動モードへ変更される(ステップS15)。その後、録画指令が、制御装置100からデジタルレコーダ200へ送信されると(ステップS403)、デジタルレコーダ200において録画が開始される(ステップS16)。録画終了時刻に到達すると(ステップS17:Yes)、録画が終了する(ステップS18)。その後、運転モードの問合せ要求が、デジタルレコーダ200から制御装置100へ送信される(ステップS19)。ここで、利用者が外出している場合、省電力モードを示す運転モード情報が、制御装置100からデジタルレコーダ200へ送信される(ステップS304)。すると、デジタルレコーダ200の運転モードが、省電力モードへ変更される(ステップS22)。
以上説明したように、本実施の形態に係る制御装置100によれば、利用者は、外出後、外出先から携帯端末400を用いて、デジタルレコーダ200へ録画指令を送信し、デジタルレコーダ200に録画処理をさせることができる。従って、被制御機器の省電力化を実現しつつ、利用者の利便性向上を図ることができる。
また、本実施の形態に係る制御装置100は、携帯端末400から宅外ネットワークNT2を通じて、録画指令を受信すると、高速起動モードを示す運転モード情報をデジタルレコーダ200へ送信してから、録画開始指令を送信する。これにより、制御装置100は、例えばデジタルレコーダ200が省電力モード時において録画処理を実行できない場合でも、デジタルレコーダ200に録画を実行させることができる。
更に、本実施の形態に係る送信部128は、デジタルレコーダ200において録画処理が終了した後、デジタルレコーダ200から運転モードの問合せ要求を受信すると、利用者予定テーブルTA21または機器情報テーブルTA31に基づいて特定した運転モードを、デジタルレコーダ200へ送信する。これにより、例えば利用者が外出中である場合、送信部128は、省電力モードを通知するので、デジタルレコーダ200の制御部202は、運転モードを省電力モードに変更する。従って、デジタルレコーダ200での消費電力を低減させることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態に係るデジタルレコーダ200は、省電力モードで動作中、定期的に自機で管理する運転モードと、制御装置100で管理する運転モードとを比較することにより、自機で管理する運転モードと制御装置100で管理する運転モードとが一致するように運転モードを修正する。本実施の形態に係るデジタルレコーダ200の構成は、実施の形態1で図2を用いて説明したデジタルレコーダ200の構成と同様である。以下、実施の形態1と同様の構成については図2と同一の符号を用いて説明する。デジタルレコーダ200の記憶部201は、制御装置100で管理される運転モードと、デジタルレコーダ200に現に設定されている運転モードとを確認する時刻に関する情報を記憶する運転モード確認時刻記憶部(図示せず)を有する。運転モード確認時刻記憶部は、運転モードを定期的に確認する時間間隔(確認時間間隔)および運転モードの確認を実行した時刻(確認実行時刻)それぞれを示す情報を記憶している。
本実施の形態に係る制御部202が実行する運転モード修正処理について、図17を参照しながら説明する。制御部202は、運転モード修正処理を、実施の形態2または実施の形態3で説明した録画処理と並行して実行する。まず、運転制御部223は、運転モード確認時刻に到達したか否かを判定する(ステップS51)。具体的には、運転制御部223は、運転モード確認時刻記憶部から、確認時間間隔と、直近の確認実行時刻とを取得する。そして、制御部202は、判定対象時刻(現時刻)が、直近の確認実行時刻から確認時間間隔だけ経過した時刻に一致するか否かを判定する。一致すると判定されると、制御部202は、運転モード確認時刻に到達したと判定する。
運転制御部223は、運転モード確認時刻に到達しない限り(ステップS51)、ステップ51の処理を繰り返す。一方、ステップS51において、運転モード確認時刻に到達したと判定されると(ステップS51:Yes)、運転制御部223は、自機の運転モードが高速起動モードであるか否かを判定する(ステップS52)。具体的には、運転制御部223は、記憶部201の第1運転モード記憶部232aが記憶する運転モードが高速起動モードであるか否かを判定する。
ステップS52において、運転モードが高速起動モードであると判定されると(ステップS52:Yes)、そのままステップS54の処理が実行される。一方、ステップS52において、運転モードが省電力モードであると判定されると(ステップS52:No)、運転制御部223は、自機の運転モードを高速起動モードに変更する。このとき、運転制御部223は、第1運転モード記憶部232aが記憶する運転モードを高速起動モードに更新する。
続いて、運転制御部223は、運転モードの問合せ要求を制御装置100へ送信する(ステップS54)。
その後、運転制御部223は、制御装置100から運転モード情報を受信したか否かを判定する(ステップS55)。ステップS55において、運転モード情報を受信したと判定されると(ステップS55:Yes)、ステップS57の処理が実行される。
一方、ステップS55において、運転モード情報を受信していないと判定されると(ステップS55:No)、運転制御部223は、受信用期間が経過したか否かを判定する(ステップS56)。運転制御部223は、受信用期間を経過しない限り(ステップS56:No)、ステップS55の処理を繰り返す。ステップS56において、受信用期間が経過したと判定されると(ステップS56:Yes)、運転制御部223は、デジタルレコーダ200の運転モードと受信した運転モードとが一致するか否かを判定する(ステップS57)。具体的には、運転制御部223は、第1運転モード記憶部232aが記憶する運転モードと、第2運転モード記憶部232bが記憶する運転モードとが一致するか否かを判定する。
ステップS57において、デジタルレコーダ200の運転モードと受信した運転モードとが一致すると判定されると(ステップS57:Yes)、そのままステップS51の処理が実行される。一方、ステップS57において、デジタルレコーダ200の運転モードと受信した運転モードとが一致しないと判定されると(ステップS57:No)、運転制御部223は、デジタルレコーダ200の運転モードを変更する(ステップS58)。具体的には、運転制御部223は、例えば受信した運転モードが省電力モードである場合、デジタルレコーダ200の運転モードを高速起動モードから省電力モードへ変更する。このとき、運転制御部223は、第1運転モード記憶部232aが記憶する運転モードを省電力モードに更新する。その後、ステップS51の処理が実行される。
ところで、デジタルレコーダ200には、例えば省電力モード時において宅内通信部204および通信制御部221を動作させないようにして宅内通信部204での消費電力を低減する構成が考えられる。これに対して、本実施の形態に係るデジタルレコーダ200によれば、省電力モード時において宅内通信部204および通信制御部221が動作しない場合であっても定期的に宅内通信部204および通信制御部221を起動して運転モードの確認を行う。これにより、例えば省電力モード時に宅内通信部204への電力供給を遮断する構成であっても、必要に応じて高速起動モードに変更することができるので、利便性を維持しつつ消費電力の低減を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は実施の形態によって限定されるものではない。
実施の形態1では、制御装置100が、高速起動モードを示す運転モード情報をデジタルレコーダ200へ送信することにより、デジタルレコーダ200が省電力モードから高速起動モードへ変更される例について説明した。但し、制御装置100は、例えば省電力モードを示す運転モード情報を送信する際に、次に運転モードを高速運転モードへ変更する時刻を示す時刻情報を送信する構成であってもよい。この場合、制御装置100は、例えば利用者予定テーブルTA21を参照して、利用者の帰宅時刻を取得し、利用者が外出し省電力モードを示す運転モード情報を送信する際に、利用者の帰宅時刻(運転モード変更時刻)を示す時刻情報を送信すればよい。そして、デジタルレコーダ200は、運転モードを省電力モードに変更した後、制御装置100から受信した時刻情報に基づいて、運転モードを高速起動モードへ変更すればよい。また、変更時刻を計時するタイマ202aとしては、省電力モード時においても動作するタイマを用いればよい。この場合、制御部202は、制御装置100から受信した運転モード情報により指示された省電力運転モードでデジタルレコーダ200を動作させた後、時刻情報により示された時刻に到達したことを検知すると、デジタルレコーダ200の運転モードを高速運転モードに戻す。
例えばデジタルレコーダ200が、省電力モード時において宅内通信部204および通信制御部221を動作させないようにして、宅内通信部204での消費電力を低減する構成であるとする。この場合、制御装置100がデジタルレコーダ200へ宅内ネットワークNT1を通じて運転モード情報を送信してもデジタルレコーダ200は運転モード情報を受信できない。
これに対して、本構成によれば、デジタルレコーダ200は、省電力モード時に宅内ネットワークNT1と接続できない構成であっても、利用者の帰宅時刻になると運転モードを高速運転モードに変更できる。つまり、制御装置100は、デジタルレコーダ200の運転モードを、利用者の予定に適した形で変更させることができる。また、デジタルレコーダ200は、省電力モード時において宅内ネットワークNT1と接続するために宅内通信部204へ供給する電力を節約できるので、デジタルレコーダ200の消費電力の低減を図ることができる。
実施の形態1では、利用者の在宅状況が外出中または在宅中の2種類である例について説明したが、例えば、利用者が起きて活動しているのか、利用者が就寝中なのかを判定する構成であってもよい。この場合、選択部127は、例えば利用者の装着している活動量計等から得られる活動状況を示す活動情報に基づいて、利用者が起きて活動しているのか就寝中なのかを判定するようにしてもよい。或いは、選択部127が、利用者の就寝予定に基づいて就寝中に省電力モードに変更する構成であってもよい。この場合、予定記憶部112は、利用者の就寝期間を示す予定情報テーブルを記憶する。そして、選択部127は、利用者が就寝する時刻に到達したことを検知すると、省電力モードを選択するようにすればよい。また、選択部127は、利用者が起床する時刻に到達したことを検知すると、高速起動モードを選択するようにすればよい。
本構成によれば、選択部127は、利用者の就寝予定に応じて被制御機器の運転モードを選択することができるので、利用者が活動する時間帯における被制御機器の利便性維持を図るとともに、利用者の就寝期間中における被制御機器での消費電力の低減を図ることができる。
実施の形態2および3に係るデジタルレコーダ200は、高速起動モードでの録画が終了しても自動的に運転モードを省電力モードへ変更する処理を実行しない例について説明したが、高速起動モードでの録画終了直後に自動的に運転モードを省電力モードへ変更する構成であってもよい。
実施の形態1から4では、制御装置100がデジタルレコーダ200へ宅内ネットワークNT1を通じて運転モード情報を送信する例について説明したが、デジタルレコーダ200への運転モード情報の送信方法はこれに限定されるものではない。例えば、制御装置100は、運転モード情報を含む赤外線信号を送信する赤外線送信器(図示せず)を備えるものであってもよい。この場合、デジタルレコーダ200は、例えばリモコン等から発信される赤外線信号を受信する赤外線受信器(図示せず)を備える構成とし、赤外線受信器を介して運転モード情報を取得するようにすればよい。
本構成によれば、デジタルレコーダ200として、省電力モード時に、宅内通信部204の機能を停止させて赤外線受信器の機能のみ維持するようにして消費電力の低減を図ったものを採用することができる。
実施の形態3では、携帯端末400から受信した録画指令情報に録画終了時刻が含まれており、送信部128が、録画指令情報をデジタルレコーダ200へ送信する例について説明したが、デジタルレコーダ200へ録画終了時刻を通知する方法はこれに限定されない。例えば、録画指令情報が録画対象となる番組を識別する番組識別情報を含む場合、制御装置100は、携帯端末400から受信した録画指令情報に含まれる番組識別情報に基づいて、宅外通信部104を介して外部の番組サーバ(図示せず)から録画終了時刻を取得する構成であってもよい。
実施の形態2および3では、デジタルレコーダ200が、録画処理終了後、制御装置100へ運転モードの問合せ要求を行う例について説明したが、必ずしもデジタルレコーダ200が問合せ要求を行う構成に限定されない。例えば、デジタルレコーダ200が、録画処理終了後、直ちに制御装置100へ録画処理の終了を通知する録画終了通知情報を送信する構成であってもよい。この場合、制御装置100では、通信制御部121がデジタルレコーダ200から終了通知情報を受信すると、送信部128が省電力モードを示す運転モード情報をデジタルレコーダ200へ送信するようにすればよい。
実施の形態3に係る制御装置100は、携帯端末400から録画指令を受信した場合、高速起動モードを示す運転モード情報および録画指令情報をデジタルレコーダ200へ送信する例について説明したが、携帯端末400から受信する指令および被制御機器の種類はこれに限定されない。例えば、制御装置100が、携帯端末400からDLNA(Digital Living Network Alliance)の認定を受けた機器(認定機器)に対するサーバとして機能する旨の指令を受信した場合に、認定機器へ高速起動モードを示す運転モード情報を送信してもよい。
実施の形態2では、デジタルレコーダ200が自機の録画時刻記憶部231に記憶されている録画開始時刻および録画終了時刻に基づいて、録画開始および録画終了を行う例について説明したが、例えば制御装置100が、デジタルレコーダ200の録画を制御する構成であってもよい。
本変形例に係る制御装置100は、実施の形態2に係る制御装置100と同様の構成を有し、予定記憶部112が、利用者予定テーブルTA21に加えて、被制御機器それぞれに関する制御予定を示す制御予定テーブルTA22を記憶する点が実施の形態2とは相違する。
制御予定テーブルTA22は、例えば図18に示すように、制御の開始時刻および終了時刻、利用者識別情報、被制御機器の機器識別情報および制御内容を示す識別番号が対応づけられた形で記録されている。
本変形例に係る制御装置100の制御部102が実行する省電力制御処理について、図19を参照しながら説明する。ここで、制御部102は、実施の形態1で説明した在宅状況情報更新処理を、省電力制御処理と並行して実行する。なお、図19において、実施の形態1と同様の処理については、図10と同一の符号を付している。
まず、選択部127は、ステップS201からステップS206の処理を実行した後、録画開始時刻に到達したか否かを判定する(ステップS601)。具体的には、選択部127は、判定対象時刻(現時刻)が、制御予定テーブルTA22に記録されている開始時刻と一致するか否かを判定する。
ステップS601において、録画開始時刻に到達していないと判定されると(ステップS601:No)、再びステップS201以降の処理が実行される。一方、ステップS601において、録画開始時刻に到達したと判定されると(ステップS601:Yes)、選択部127は、運転モード取得要求をデジタルレコーダ200へ送信する(ステップS602)。
次に、選択部127は、デジタルレコーダ200から運転モード情報を受信したか否かを判定する(ステップS603)。ステップS603において、運転モードを受信していないと判定されると(ステップS603:No)、再びステップS201の処理が実行される。一方、ステップS603において、運転モードを受信したと判定されると(ステップS603:Yes)、選択部127は、受信した運転モード情報が高速起動モードを示しているか否かを判定する(ステップS604)。受信した運転モード情報は、デジタルレコーダ200が高速起動モードで動作している場合、高速起動モードを示し、デジタルレコーダ200が省電力モードで動作している場合、省電力モードを示す。
ステップS604において、受信した運転モード情報が高速起動モードを示していると判定されると(ステップS604:Yes)、そのまま後述のステップS606の処理が実行される。一方、受信した運転モード情報が省電力モードを示していると判定されると(ステップS604:No)、送信部128は、高速起動モードを示す運転モード情報を、デジタルレコーダ200へ送信する(ステップS605)。デジタルレコーダ200は、運転モード情報を受信すると、運転モードを省電力モードから高速起動モードへ変更する。
続いて、選択部127は、録画指令をデジタルレコーダ200へ送信する(ステップS606)。デジタルレコーダ200は、録画指令を受信すると、録画処理を開始する。
その後、選択部127は、録画終了時刻に到達したか否かを判定する(ステップS607)。具体的には、選択部127は、判定対象時刻(現時刻)が制御予定テーブルTA22に記録されている終了時刻に到達しているか否かを判定する。選択部127は、録画終了時刻に到達しない限り(ステップS607:No)、ステップS607の処理を繰り返す。一方、ステップ607において、録画終了時刻に到達したと判定されると(ステップS607:Yes)、選択部127は、録画を停止させる旨の録画停止指令をデジタルレコーダ200へ送信する(ステップS608)。
次に、選択部127は、在宅状況情報テーブルTA11に記録されている在宅状況情報を取得する(ステップS609)。
続いて、選択部127は、取得した在宅状況情報に基づいて、利用者が帰宅しているか否かを判定する(ステップS610)。ステップS610において、利用者が帰宅していると判定されると(ステップS610:Yes)、そのままステップS201の処理が実行される。一方、ステップS610において、利用者が外出中であると判定されると(ステップS610:No)、送信部128は、省電力モードを示す運転モード情報をデジタルレコーダ200へ送信する(ステップS611)。デジタルレコーダ200は、運転モード情報を受信すると、運転モードを高速起動モードから省電力モードへ変更する。その後、再びステップS201の処理が実行される。
本構成によれば、制御装置100が、デジタルレコーダ200の録画処理の制御を実行するので、デジタルレコーダ200において自発的に運転モードの変更や録画処理等を実行する必要がない。従って、デジタルレコーダ200の制御部202の機能を省略することができるので、デジタルレコーダ200の構成の簡素化による消費電力の低減を図ることができる。
なお、制御予定テーブルTA22が、更に、制御予定を識別する予定識別情報と、予定名称と、が記録されたものであれば、制御装置100は、録画開始時に予定識別情報と、予定名称とを示す情報をデジタルレコーダ200へ送信するようにしてもよい。この場合、デジタルレコーダ200は、制御装置100から受信した予定名称を表示するとともに、予定識別情報に基づいて制御内容を表示するようにすることができる。本構成によれば、利用者は、デジタルレコーダ200の録画処理中に帰宅した場合に、録画処理の内容を確認することができる。
実施の形態1において、予定管理部122が、例えば情報通信端末300からの予定設定要求を受信したときに利用者の認証を実行する構成であってもよい。
本変形例に係る制御装置800は、図20に示すように、利用者認証用の認証テーブルTA41を記憶する設定情報記憶部814と、情報通信端末300からの予定設定要求に応じて、利用者予定テーブルTA21を更新するためのユーザインタフェースを提供する提供部829と、を備える。予定管理部822は、実施の形態1で説明した機能に加えて、利用者の認証を行う機能を有する。機器管理部823は、実施の形態1で説明した機能に加えて、利用者の認証状況に応じて機器情報テーブルTA31を更新する機能を有する。なお、図20において、実施の形態1と同様の構成については図6と同一の符号を付している。
設定情報記憶部814は、認証テーブルTA41の他に、利用者予定テーブルTA21の内容を更新するためのユーザインタフェースとなるログイン用ウェブページ情報および予定入力用ウェブページ情報も記憶する。認証テーブルTA41は、例えば図21に示すように、利用者のログイン名とパスワードとが利用者識別情報と対応づけられた形で記録されている。
本変形例に係る制御装置800の制御部802が実行する予定設定処理について、図22を参照しながら説明する。ここで、制御部802は、実施の形態1で説明した在宅状況情報更新処理および省電力制御処理を、予定設定処理と並行して実行する。なお、ここでは、情報通信端末300が、制御装置100へ予定設定要求を送信するとして説明する。
まず、提供部829は、情報通信端末300から予定設定要求を受信したか否かを判定する(ステップS801)。提供部829は、予定設定要求を受信しない限り(ステップS801:No)、ステップS801の処理を繰り返す。一方、ステップS801において、予定設定要求を受信すると(ステップS801:Yes)、提供部829は、設定情報記憶部814から取得したログイン用ウェブページ情報を、情報通信端末300へ送信する(ステップS802)。
次に、予定管理部822は、利用者が情報通信端末300からログイン名およびパスワードからなるログイン情報を入力したか否かを判定する(ステップS803)。具体的には、予定管理部822は、情報通信端末300からログイン情報を受信したか否かを判定する。ログイン情報は、例えば利用者が情報通信端末300の画面に表示されるログイン用ウェブページ上でログイン情報を入力してから画面に表示される入力完了釦を操作すると、制御装置800へ送信される。予定管理部822は、ログイン情報が入力されない限り(ステップS803:No)、ステップS803の処理を繰り返す。一方、ステップS803において、ログイン情報が入力されたと判定されると(ステップS803:Yes)、予定管理部822は、入力されたログイン情報と、認証テーブルTA41に記録されているログイン情報とを照合し(ステップS804)、正常に認証されたか否かを判定する(ステップS805)。
ステップS805において、正常に認証されなかったと判定されると(ステップS805:No)、予定管理部822は、情報通信端末300へエラーメッセージを送信する(ステップS806)。続いて、機器管理部823は、機器情報テーブルTA31から情報通信端末300に関する機器情報を削除する形で機器情報テーブルTA31を更新する(ステップS807)。その後、再びステップS801の処理が実行される。
一方、ステップS805において、正常に認証されたと判定されると(ステップS805:Yes)、提供部829は、設定情報記憶部814から取得した予定入力用ウェブページ情報を情報通信端末300へ送信する(ステップS808)。
次に、予定管理部822は、利用者が情報通信端末300から自身の予定を入力したか否かを判定する(ステップS809)。具体的には、予定管理部822は、情報通信端末300から利用者の予定に関する情報を受信したか否かを判定する。予定に関する情報は、例えば利用者が情報通信端末300の画面に表示される予定入力用ウェブページ上で予定に関する情報を入力してから画面に表示される入力完了釦を操作すると、制御装置800へ送信される。ステップS809において、利用者が予定を入力していないと判定されると(ステップS809:No)、そのまま後述のステップS811の処理が実行される。一方、ステップS809において、利用者が予定を入力したと判定されると(ステップS809:Yes)、予定管理部822は、入力された利用者の予定を利用者予定テーブルTA21に記録し(ステップS810)、その後、情報通信端末300から予定入力終了指令を受信したか否かを判定する(ステップS811)。
ステップS811において、予定入力終了指令を受信していないと判定されると(ステップS811:No)、再びステップS809の処理が実行される。一方、ステップS811において、予定入力終了指令を受信したと判定されると(ステップS811:Yes)、機器管理部823は、機器情報テーブルTA31から情報通信端末300に関する機器情報を削除する形で機器情報テーブルTA31を更新する(ステップS812)。その後、再びステップS801の処理が実行される。
本構成によれば、情報通信端末300からの利用者の予定入力において、利用者が正常に認証されなかった場合、情報通信端末300が機器情報テーブルTA31から削除される。これにより、例えば正規の利用者以外の他の利用者が、正規の利用者になりすまして利用者の予定入力を行うことを抑制できるので、利用者予定テーブルTA21のセキュリティ向上を図ることができる。また、情報通信端末300が正常に認証されなかった場合、或いは、情報通信端末300からの利用者の予定入力が終了した場合、機器管理部823は、機器情報テーブルTA31から情報通信端末300に関する機器情報を削除する。これにより、デジタルレコーダ200等の被制御機器が、無駄に高速起動モードで動作するのを抑制できるので、被制御機器の消費電力の低減を図ることができる。
実施の形態1では、デジタルレコーダ200の記憶部201が、録画開始時刻と録画終了時刻とを記憶する録画時刻記憶部231を備える例について説明したが、例えば録画開始時刻と録画期間とを記憶する期間情報記憶部を備える構成であってもよい。そして、制御部202は、期間情報記憶部が記憶する録画開始時刻に到達したことを検知すると、デジタルレコーダ200を高速起動モードで動作させるようにしてもよい。
なお、設定情報記憶部814は、電気料金体系情報を記憶してもよい。この場合、制御装置800は、電気料金体系に基づいてデジタルレコーダ200へ運転モード情報を送信する構成とすることができる。また、設定情報記憶部814は、Wi−Fi(登録商標)等の使用する通信規格に適合した暗号化方式等を含む通信設定情報を記憶してもよい。この場合、制御装置800は、通信設定情報に基づいて新たに宅内ネットワークNT1に接続された機器を検出することができる。
実施の形態1では、在宅状況情報テーブルTA11は、利用者識別情報と帰宅フラグとが記録されていたが、記録される情報はこれに限定されるものではない。例えば、在宅状況情報テーブルが、更に、利用者の名称、利用者の使用する携帯端末400の機器識別情報および利用者の電子メールアドレスが記録されたものであってもよい。この場合、制御装置100は、例えば機器情報テーブルTA31を参照して、在宅中の利用者が所持する携帯端末400の機器識別情報に基づいて、在宅中の利用者が使用しうる被制御機器を特定する。そして、制御装置100は、在宅中の利用者が使用しうる被制御機器の機器識別情報を、在宅中の利用者の名称とともに、宅外ネットワークNT2を介して、利用者全員の電子メールアドレス宛に送信するようにしてもよい。携帯端末400が、機器識別情報と機器の名称とを対応づける機器名称テーブル(図示せず)を有する構成とすれば、例えば外出中の利用者は、在宅中の利用者の名称と、在宅中の利用者が使用しうる被制御機器の名称とを、携帯端末400で確認することができる。
各実施の形態では、利用者の予定または利用者の所持する携帯端末400の宅内ネットワークNT1への接続状況に基づいて、利用者の在宅状況を判定する例について説明したが、利用者の在宅状況を判定する方法はこれに限定されるものではない。例えば、住戸H内に人感センサ(図示せず)を設置し、制御装置は、人感センサから定期的に検知情報を取得するようにしてもよい。この場合、選択部は、人感センサの人の検知情報に基づいて、デジタルレコーダ等の被制御機器の運転モードを変更するか否かを判定する構成とすればよい。具体的には、選択部は、例えば人感センサが予め定められた基準時間以上人を検知しなくなった場合、利用者が外出中であると判定するようにすればよい。なお、住戸Hが複数の部屋を備える場合、部屋単位で利用者の在宅状況を管理するようにしてもよい。
或いは、住戸Hで使用される消費電力量を計測する電力量計を設置し、制御装置は、電力量計から定期的に電力量データを取得するようにしてもよい。この場合、選択部は、電力量計で計測される電力量に基づいて、デジタルレコーダ等の被制御機器の運転モードを変更するか否かを判定する構成とすればよい。具体的には、選択部は、例えば電力量が予め定められた基準時間以上の期間、予め定められた電力量閾値以下の状態が継続すると、利用者が外出中であると判定するようにすればよい。そして、選択部は、電力量が予め定められた基準時間以上の期間、予め定められた電力量閾値を超えた状態が継続すると、利用者が帰宅していると判定するようにすればよい。
各実施の形態では、被制御機器としてデジタルレコーダ200、テレビジョン受信機900を挙げて説明したが、被制御機器の種類はこれに限定されるものではない。複数の消費電力の異なる運転モードを有する他の種類の機器であってもよい。
実施の形態1では、制御装置100が、運転モード情報を、宅内ネットワークNT1を通じてデジタルレコーダ200へ送信する例について説明したが、運転モード情報の送信方法はこれに限定されるものではない。例えば、制御装置100が、運転モード情報を、宅外ネットワークNT2を通じてデジタルレコーダ200へ送信する構成でもよい。この場合、例えば住戸H内に、宅内ネットワークNT1および宅外ネットワークNT2に接続されたブロードバンドルータ(図示せず)を設置すればよい。ブロードバンドルータは、制御装置100から宅外ネットワークNT2を通じて受信した運転モード情報を、宅内ネットワークNT1を通じてデジタルレコーダ200へ送信することができる。本構成によれば、制御装置100、500について宅内通信部103を省略することができるので、制御装置100、500の構成の簡素化を図ることができる。
実施の形態1では、制御装置100が、宅外ネットワークNT2に接続された宅外通信部104を備える例について説明したが、必ずしも宅外通信部104を備える構成に限定されるものではない。例えば住戸H内にブロードバンドルータ(図示せず)が設置される場合、制御装置100は、ブロードバンドルータ(図示せず)に接続された宅内通信部103を介して宅外ネットワークNT2に接続すればよい。この場合、携帯端末400から送信される録画指令等の制御情報を、ブロードバンドルータおよび宅内通信部103を通じて取得することができる。
また、本発明に係る制御装置100の各種機能は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、ネットワークに接続されているコンピュータに、上記動作を実行するためのプログラムを、コンピュータシステムが読み取り可能な非一時的な記録媒体(CD−ROM等)に格納して配布し、当該プログラムをコンピュータシステムにインストールすることにより、上述の処理を実行する制御装置100を構成してもよい。
また、コンピュータにプログラムを提供する方法は任意である。例えば、プログラムは、通信回線の掲示版(BBS)にアップロードされ、通信回線を介してコンピュータに配信されてもよい。そして、コンピュータは、このプログラムを起動して、OSの制御の下、他のアプリケーションと同様に実行する。これにより、コンピュータは、上述の処理を実行する制御装置100として機能する。
以上、本発明の各実施の形態および変形例(なお書きに記載したものを含む。以下、同様。)について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、実施の形態及び変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。