JP2016126059A - レンチキュラーレンズ付き印刷物及びその製造方法、並びに展示通路 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷方式の自由度が高く且つ表面の一部にレンチキュラーレンズを備える印刷物を効率的に製造する方法を提供する。
【解決手段】本発明に係るレンチキュラーレンズ付き印刷物の製造方法は以下の工程を備える。
(a)表示すべき絵柄を裏面側に有するレンチキュラーレンズを準備する工程。
(b)上記レンチキュラーレンズよりもサイズが大きい印刷物を作製する工程。
(c)上記レンチキュラーレンズを印刷物の表面に貼り付ける工程。
【選択図】図4

Description

本発明は、レンチキュラーレンズ付き印刷物及びその製造方法、並びに展示通路に関する。
シート状のレンチキュラーレンズを利用することにより、印刷物の面の一部に立体画像又は形状変化画像を表示させる技術が知られている。特許文献1は、レンチキュラーレンズをシルクスクリーン印刷インキの印刷によって形成すること、立体画像又は形状変化画像のための絵柄をオフセット印刷で形成することを開示する。
特開2006−1153号公報
ところで、通常、作製すべき印刷物の枚数及びサイズ、並びに印刷画素数などに応じて適した印刷方式が選択される。例えば、大量に作製される印刷物の場合はオフセット印刷が適しており、逆に一点物又は少量の印刷物の場合は他の印刷方式(例えばインクジェット)が適している。特許文献1に記載の印刷物は印刷方式に制限がある点において改善の余地があった。
本発明は、印刷方式の自由度が高く且つ表面の一部にレンチキュラーレンズを備える印刷物を効率的に製造する方法、並びに、レンチキュラーレンズ付き印刷物及びこれを利用した展示通路を提供することを目的とする。
本発明に係るレンチキュラーレンズ付き印刷物の製造方法は以下の工程を備える。
(a)表示すべき絵柄を裏面側に有するレンチキュラーレンズを準備する工程。
(b)上記レンチキュラーレンズよりもサイズが大きい印刷物を作製する工程。
(c)上記レンチキュラーレンズを上記印刷物の表面に貼り付ける工程。
上記製造方法によれば、表面の一部にレンチキュラーレンズを備える印刷物を効率的に製造できる。すなわち、上記製造方法によれば、(a)工程で準備したレンチキュラーレンズ(以下「絵柄付きレンチキュラーレンズ」という。)を(b)工程で作製した印刷物に対して貼り付けること((c)工程)によってレンチキュラーレンズ付き印刷物が製造される。これに加え、上記製造方法によれば、製造すべき当該印刷物の枚数及び使用目的などに応じ、例えばレンチキュラーレンズの裏面に絵柄を印刷する方式、並びに、レンチキュラーレンズが貼り合される印刷物を印刷する方式を適宜することができる。つまり、上記製造方法においては印刷方式の自由度が高いという利点がある。
絵柄付きレンチキュラーレンズを印刷物に貼り付けた後において、当該レンチキュラーレンズの絵柄の色調と、印刷物の絵柄の色調とがなるべく一致するように、以下の構成の一つ又は複数を組み合わせて採用することが好ましい。
(1)絵柄付きレンチキュラーレンズが絵柄の裏面側に形成された白色インク層を更に有する。
(2)(b)工程で作製する印刷物は、レンチキュラーレンズが貼り付けられる領域の少なくとも一部が白色である。
(3)(b)工程で作製する印刷物は、レンチキュラーレンズが貼り付けられる領域に絵柄の重ね部分を有し、当該領域における絵柄の重ね部分以外の領域が白色である。
(b)工程で作製する印刷物は、レンチキュラーレンズが貼り付けられる領域に凹部を有してもよい。印刷物の表面とレンチキュラーレンズの表面との段差が気になるような場合、例えば、レンチキュラーの厚さに応じた深さの凹部を印刷物に設け、そこにレンチキュラーレンズを貼り付ければよい。
本発明に係るレンチキュラーレンズ付き印刷物は上記製造方法によって製造されたものである。すなわち、本発明に係るレンチキュラーレンズ付き印刷物は、表示すべき絵柄を裏面側に有するレンチキュラーレンズと、このレンチキュラーレンズよりもサイズが大きい印刷物とを備え、上記レンチキュラーレンズは上記印刷物の表面に貼り付けられている。
本発明に係る展示通路は、上記製造方法によって製造されたレンチキュラーレンズ付き印刷物が展示されており、当該レンチキュラーレンズ付き印刷物に沿って延びる通路を備える。例えば、視点距離(印刷物と見学者との距離(通路の幅))及び視野角度などに応じてレンチキュラーレンズのピッチを適宜選択することで、見学者が通路を進むと動物がパッと現れるというような演出を実現できる(図2,3参照)。
本発明によれば、印刷方式の自由度が高く且つ表面の一部にレンチキュラーレンズを備える印刷物を効率的に製造する方法、並びに、レンチキュラーレンズ付き印刷物及びこれを利用した展示通路が提供される。
本発明に係る展示通路の一実施形態を模式的に示す斜視図である。 (a)は見学者にとってキツネの絵柄が見えていない状態を示す模式図であり、(b)は見学者の前にキツネの絵柄が現れた状態を示す模式図であり、(c)は見学者にとってキツネの絵柄が消えた状態を示す模式図である。 (a)〜(c)は図2(a)〜(c)のそれぞれの位置にいる見学者から見えるパネルの様子を示す模式図である。 図1に示す展示通路が有するパネル(レンチキュラーレンズ付き印刷物)を示す正面図である。 レンチキュラーレンズを貼り付ける前のパネルの一例を模式的に示す正面図である。 図5に一点鎖線で示す四角の位置にレンチキュラーレンズを貼り付けた状態を模式的に示す正面図である。 図6に示すVII−VII線における断面図である。 絵柄付きレンチキュラーレンズを製造する過程を模式的に示す断面図である。
本発明の実施形態を、図面を参照しながら以下に説明する。ただし、以下の実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用い、場合により重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
<展示通路>
図1は、本実施形態に係る展示通路を模式的に示す斜視図である。この図に示す展示通路50は、レンチキュラーレンズ付きパネル(レンチキュラーレンズ付き印刷物)10と、このパネル10に沿って延びる通路20とを備える。レンチキュラーレンズ付きパネル10は、白樺の森と、この森の中に暮らす動物達の絵柄(図1の右からトナカイの絵柄R、キツネの絵柄F、キツツキの絵柄P及び鹿の絵柄D)を有する。
展示通路50は、図2,3においてキツネの絵柄Fを例に示したとおり、見学者Sが通路20を進むにつれて動物達が現れたり、消えたりする演出がなされている。通路20を右側から左側に進む見学者Sにとって、図2(a)はキツネが見えていない状態を示し、図2(b)はキツネが現れた状態を示し、(c)はキツネが再び見えなくなった状態を示す。図3(a)〜(c)は図2(a)〜(c)のそれぞれの位置にいる見学者Sから見えるパネル10(キツネの周辺)の様子を示す。
<レンチキュラーレンズ付きパネル>
図4は、レンチキュラーレンズ付きパネル10を示す正面図である。この図に示すとおり、パネル10の表面の一部の領域(トナカイの絵柄R、キツネの絵柄F、キツツキの絵柄P及び鹿の絵柄Dをそれぞれ含む領域)がレンチキュラーレンズ5R,5F,5P,5Dによってそれぞれ構成されている。パネル10は、白樺の森の絵柄が印刷されたパネル(印刷物)10Aと、パネル10Aの表面に貼り付けられたレンチキュラーレンズ5R,5F,5P,5Dとを備える。パネル10Aと、レンチキュラーレンズ5R,5F,5P,5Dとによって一連の絵柄が構成されている。
図5は、白樺の森の絵柄が印刷されたパネル10Aの一部を表した正面図であって、キツネ用のレンチキュラーレンズ5Fを貼り付ける前の状態を示す図である。図5において一点鎖線で示す四角12Fは、キツネ用のレンチキュラーレンズ5Fが貼り付けられる領域15Fを示す。他方、図5において実線の四角で囲われた領域Wは、パネル10Aにおける白色の領域である。レンチキュラーレンズ5Fが貼り付けられる領域15Fの少なくとも一部を白色とすることで、レンチキュラーレンズ5Fをパネル10Aに貼り付けた後において、レンチキュラーレンズ5Fの絵柄の色調と、パネル10Aに印刷物に貼り付けられた絵柄の色調と近づけることができる。例えば、領域Wを白色ではなく、レンチキュラーレンズ5Fと同様の絵柄、すなわちキツネを含む絵柄を領域Wに印刷した場合、この上にレンチキュラーレンズ5Fを貼り付けると、この領域に同じ絵柄が重なることになる。これにより、同じ絵柄が重っている領域だけ、パネル10の他の領域と比較して絵柄がやや暗く見える場合がある。
図5に示すように、白色の領域Wは一点鎖線の四角12Fよりも一回り小さく形成されている。すなわち、パネル10Aは、レンチキュラーレンズ5Fが貼り付けられる領域に絵柄の重ね部分11Fを有する。パネル10Aが絵柄の重ね部分11Fを有することで、レンチキュラーレンズ5Fをパネル10Aに貼り付ける際にレンチキュラーレンズ5Fの位置合わせが容易となる。これに加え、レンチキュラーレンズ5Fの貼り付け位置が多少ずれても領域Wの白色が表面に露出しないという利点がある。絵柄の重ね部分11Fの幅(図5における長さL)は5〜20mm(より好ましくは8〜15mm)程度であればよい。
図6は、図5に一点鎖線で示した四角12Fの位置(領域15F)にレンチキュラーレンズ5Fを貼り付けた状態を模式的に示す正面図である。図7は、図6に示すVII−VII線における断面図である。これらの図に示すとおり、レンチキュラーレンズ5Fを構成する多数の凸部1aは縦方向(見学者Sの移動方向と交差する方向)に延びており且つ横方向(見学者Sの移動方向)に互いに平行に並んでいる。図7(a)に示すように、平面からなるパネル10Aの表面10aにレンチキュラーレンズ5Fを単に貼り付けてもよいし、パネル10Aの表面10aとレンチキュラーレンズ5Fの表面との段差が気になるような場合は、図7(b)に示すように、パネル10Aの表面に凹部10cを設け、この凹部10cにレンチキュラーレンズ5Fを貼り付けてもよい。
<レンチキュラーレンズ付きパネルの製造方法>
次に、レンチキュラーレンズ付きパネル10の製造方法について説明する。本実施形態に係る製造方法は以下の工程を備える。
(A)表示すべき絵柄を裏面側に有するレンチキュラーレンズ5R,5F,5P,5Dをそれぞれ準備する工程。
(B)白樺の森の絵柄が印刷されたパネル10Aを作製する工程。
(C)レンチキュラーレンズ5R,5F,5P,5Dをパネル10Aの表面10aに貼り付ける工程。
((A)工程)
(A)工程はレンチキュラーレンズ5R,5F,5P,5Dを準備する工程である。ここでは、レンチキュラーレンズ5Fを準備する方法について説明するが、他のレンチキュラーレンズ5R,5P,5Dもレンチキュラーレンズ5Fと同様にして製造すればばよい。
図8はレンチキュラーレンズ5Fを製造する過程を模式的に示す断面図である。図8(a)は絵柄が印刷されていないレンチキュラーレンズ1を模式的に示す断面図である。レンチキュラーレンズ1は表面に多数の凸部1aを有する。レンチキュラーレンズ1の裏面1bは平面からなる。
レンチキュラーレンズ1が有する凸部1aの細かさ(ピッチ)は、レンチキュラーレンズ1の幅方向の単位長さ(1インチ)あたりに凸部1aが何本あるかで表される(単位LPI)。レンチキュラーレンズ1の凸部1aの細かさは、通路20の幅(パネル10と見学者Sの距離)、換言すれば想定される視点距離に応じて選択すればよい。例えば、通路20の幅が2〜3mの場合、見学者Sは主に通路20の中央を歩くと仮定すると、パネル10と見学者Sの距離(視点距離)はその半分の1〜1.5m程度である。この場合、使用するレンチキュラーレンズ1の細かさ(ピッチ)は、好ましくは30〜60LPIであり、より好ましくは30〜40LPIである。ピッチが30LPI未満であるとキツネの絵柄Fが粗くなりやすい。他方、ピッチが60LPIを超えるとキツネの絵柄F全体がパッと現れたり消えたりしにくくなる。例えば、見学者Sが移動するにしたがって、キツネの頭部から見え始め、その後、全体が見えるようになった後、頭部から消え始めるように画像が変化する場合がある。
レンチキュラーレンズ1のサイズは、パネル10Aよりも小さければ特に制限はなく、変化させるべき絵柄の大きさに応じて設定すればよい。なお、図4に示すように、トナカイの絵柄R及び鹿の絵柄Dはキツネの絵柄F及びキツツキの絵柄Pと比較して大きい。トナカイの絵柄R又は鹿の絵柄Dを一枚でカバーするレンチキュラーレンズを入手することが困難な場合は、複数のレンチキュラーレンズを組み合わせて使用してもよい。
レンチキュラーレンズ1の材質は、パネル10が設置される場所の条件などに応じて適したものを選択すればよい。レンチキュラーレンズ1の材質としては、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタラート(PET)などの透明樹脂が挙げられる。
図8(b)は、レンチキュラーレンズ1の裏面1b上に、キツネが現れたり消えたりするための印刷層2(絵柄)を形成した状態を模式的に示す断面図である。印刷方式はレンチキュラーレンズ1のサイズ、製造すべきレンチキュラーレンズ5Fの枚数及び求められる印刷解像度などに応じて、通常のインクジェット印刷、紫外線硬化型のインクジェット印刷、オフセット印刷などから適宜選択すればよい。これらの印刷方式のうち、レンチキュラーレンズ1の裏面1bに絵柄を印刷するにあたり、見当ずれを抑制できる観点から、インクジェット印刷が好ましい。なお、印刷層2はキツネの絵柄Fだけでなく、キツネの周りの絵柄(白樺及び草など)も有する(図6参照)。印刷解像度は600〜2400dpi程度(より好ましくは1200〜1500dpi程度)であればよい。
図8(c)は、印刷層2上に白色インク層3を形成することによって製造されたレンチキュラーレンズ5Fを模式的に示す断面図である。レンチキュラーレンズ5Fが印刷層2よりも外側に白色インク層3を有することで、レンチキュラーレンズ5Fをパネル10Aに貼り付けた後において、レンチキュラーレンズ5Fの絵柄の色調と、パネル10Aに印刷物に貼り付けられた絵柄の色調と近づけることができる。
((B)工程)
(B)工程は、白樺の森の絵柄が印刷されたパネル10Aを作製する工程である。図5に示すように、パネル10Aは、レンチキュラーレンズ5Fが貼り付けられる領域15Fに絵柄の重ね部分11Fと、白色の領域Wとを有する。他のレンチキュラーレンズ5R,5P,5Dが貼り付けられる領域も同様の構成を有する。
パネル10Aの材質は、パネル10が設置される場所の条件などに応じて適したものを選択すればよい。パネル10Aの材質としては、スチレン、塩化ビニルなどの樹脂材料;合成紙などが挙げられる。これらの材料からなるパネルに白樺の森の絵柄を直接印刷してもよいし、これらの材料からなるシートに白樺の森の絵柄を印刷し、それとパネルとを貼り合わせてもよい。なお、伸縮性が小さい点で優れ、且つ透明樹脂で構成されるレンチキュラーレンズ5R,5F,5P,5Dとの質感を合せる観点から、樹脂材料(スチレン、塩化ビニルなど)に白樺の森の絵柄を印刷することが好ましい。
パネル10Aの高さは、例えば1〜3m程度であってもよく、1.5〜2.8m程度であってもよく、1.8〜2.5m程度であってもよい。パネル10Aの幅(通路20に沿った長さ)は特に制限はなく、例えば2〜100m程度であってもよく、4〜50m程度であってもよく、5〜20m程度であってもよい。複数のパネル(例えば幅1.2m程度のパネル)を組み合わせることによって通路20に沿って長く延びるパネル10Aを構成してもよい。印刷方式はパネル10Aのサイズ、製造すべきパネル10Aの枚数及び求められる印刷解像度などに応じて、通常のインクジェット印刷、紫外線硬化型のインクジェット印刷、オフセット印刷などから適宜選択すればよい。
((C)工程)
(C)工程は、レンチキュラーレンズ5R,5F,5P,5Dをパネル10Aの表面10aに貼り付ける工程である。レンチキュラーレンズ5R,5F,5P,5Dの貼付けには、例えば接着剤を使用すればよい。上述のとおり、パネル10Aは絵柄の重ね部分(図5の重ね部分11F参照)を有するため、レンチキュラーレンズ5R,5F,5P,5Dをパネル10Aにそれぞれ貼り付ける際にレンチキュラーレンズ5R,5F,5P,5Dの位置合わせが容易となる。これに加え、レンチキュラーレンズ5R,5F,5P,5Dの貼り付け位置が多少ずれても領域Wの白色が表面に露出しないという利点がある。
上記実施形態に係るレンチキュラーレンズ付きパネル10によれば、見学者Sが通路20を進むにつれてキツネの絵柄Fなどの動物の絵柄がパッと現れたり消えたりするという効果を演出することができる。一方、背景(白樺の森の景色)にはレンチキュラーレンズが配置されていないため、見学者Sにとって背景がくっきりと見えるという利点がある。なお、仮にパネル表面の全体をレンチキュラーレンズで覆った場合、通路20上の見学者Sから見て全体がぼやけた印象になると推察される。
パネル10は、図4に示すように、通路20に沿って互いに間隔をあけて配置された複数のレンチキュラーレンズ5R,5F,5P,5Dを有する。レンチキュラーレンズの特性上、例えば、見学者Sが図2(a)の位置よりも離れた位置からキツネの絵柄Fの方向を見た場合、キツネの絵柄Fが見えてしまうことがある。すなわち、見学者Sがキツネの絵柄Fのみに着目して通路20を歩いてくると、キツネが見える状態からキツネが消え(図2(a))、キツネが再び現れる(図2(b))。しかし、見学者Sが図2(a)の位置よりも離れた位置にいる場合、見学者Sはトナカイの絵柄Rに着目しているため、キツネの絵柄Fが見えることに気付きにくい。複数のレンチキュラーレンズ5R,5F,5P,5Dを通路20に沿って互いに間隔をあけて配置することでこのような効果が奏される。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては、白樺の森の絵柄を背景に動物の絵柄が現れたり消えたりする展示通路50を例示したが、レンチキュラーレンズの効果によって絵柄が動いたり、色が変化したりする演出をしてもよい。例えば、本発明のレンチキュラーレンズ付き印刷物を動物園の通路に配置し、見学者が通路を進むとキリンの首が上下に動くといった展示をしてもよい。レンチキュラーレンズで表示する絵柄は動物に限定されず、例えば、本発明をお化け屋敷の通路に適用してもよい。また、レンチキュラーレンズで立体画像を表示してもよい。
上記実施形態においては、通路20の側面をパネル10で構成する場合を例示したが、例えば、トンネルの内面を本発明のレンチキュラーレンズ付き印刷物で構成し、このトンネル内を人が通れるようにしてもよい。また、レンチキュラーレンズ付き印刷物の裏面側に明かり(例えばLEDバックライト)を配置し、印刷物が光ったり点滅したりするなどの演出をしてもよい。
上記実施形態においては、パネル10Aに絵柄の重ね部分11Fを設ける場合を例示したが(図5参照)、絵柄の重ね部分11Fの代わりに又はこの重ね部分11Fとともに見当合わせのためのトンボをパネル10Aに設けてもよい。
上記実施形態においては、パネル(レンチキュラーレンズ付き印刷物)10に沿って延びる通路20を見学者Sが歩くように構成された展示通路50を例示したが、レンチキュラーレンズ付き印刷物を広告媒体として利用してもよい。この場合、レンチキュラーレンズ付き印刷物からなる広告を例えば歩道に沿って配置すればよい。
1…レンチキュラーレンズ、1a…凸部、1b…裏面、2…印刷層、3…白色インク層、5R,5F,5P,5D…絵柄付きレンチキュラーレンズ、10…パネル(レンチキュラーレンズ付き印刷物)、10A…パネル(印刷物)、10a…表面、10c…凹部、11F…絵柄の重ね部分、12F…四角、15F…レンチキュラーレンズが貼り付けられる領域、20…通路、50…展示通路、D…鹿の絵柄(表示すべき絵柄)、F…キツネの絵柄(表示すべき絵柄)、P…キツツキの絵柄(表示すべき絵柄)、R…トナカイの絵柄(表示すべき絵柄)、S…見学者、W…白色の領域。

Claims (7)

  1. (a)表示すべき絵柄を裏面側に有するレンチキュラーレンズを準備する工程と、
    (b)前記レンチキュラーレンズよりもサイズが大きい印刷物を作製する工程と、
    (c)前記レンチキュラーレンズを前記印刷物の表面に貼り付ける工程と、
    を備えるレンチキュラーレンズ付き印刷物の製造方法。
  2. 前記レンチキュラーレンズは、前記絵柄の裏面側に形成された白色インク層を更に有する、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記印刷物は、前記レンチキュラーレンズが貼り付けられる領域の少なくとも一部が白色である、請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 前記印刷物は、前記レンチキュラーレンズが貼り付けられる領域に絵柄の重ね部分を有し、当該領域における前記絵柄の重ね部分以外の領域が白色である、請求項3に記載の製造方法。
  5. 前記印刷物は、前記レンチキュラーレンズが貼り付けられる領域に凹部を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方法。
  6. 表示すべき絵柄を裏面側に有するレンチキュラーレンズと、
    前記レンチキュラーレンズよりもサイズが大きい印刷物と、
    を備え、
    前記レンチキュラーレンズは前記印刷物の表面に貼り付けられている、レンチキュラーレンズ付き印刷物。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造方法によって製造されたレンチキュラーレンズ付き印刷物が展示されており、当該レンチキュラーレンズ付き印刷物に沿って延びる通路を備える展示通路。
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