JPH11288236A - 表示体 - Google Patents

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JPH11288236A
JPH11288236A JP950999A JP950999A JPH11288236A JP H11288236 A JPH11288236 A JP H11288236A JP 950999 A JP950999 A JP 950999A JP 950999 A JP950999 A JP 950999A JP H11288236 A JPH11288236 A JP H11288236A
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print pattern
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lens plate
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Satoshi Gocho
智 牛腸
Yuichi Ito
祐一 伊東
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の文字、絵柄等の印刷パターンがドットで
構成されている一つの媒体に複眼レンズ板を用いて、個
々の文字、絵柄が分離されて認識されることを応用して
新たな偽造防止対策が施されている表示体及びマルチデ
ィスプレイを提供する。 【解決手段】複眼レンズ板1を、その単位レンズの間隔
と同じ間隔で印刷パターン等のドットを構成した媒体
(印刷物)2にあてることで印刷パターン22を表示す
ることを特徴とする表示体、及び前記ドットで構成され
た印刷パターン等において、複数の印刷パターン等を構
成するドットが互いに重ならないようにした媒体(印刷
物)に、複眼レンズ板を媒体(印刷物)にあてることで
複数の印刷パターンを表示することを特徴とする表示
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の文字、絵柄
等のパターンがドッドで構成されている媒体(印刷物)
に、複眼レンズ板をあてて、このドットの集合を観察す
ることによって個々の文字、絵柄が分離され認識できる
表示体に関するものである。
【0002】この表示体の応用の一つとして、抽選券や
絵本、さらには偽造防止を必要とする商品の絵柄中に隠
し文字やパターンを入れることができ専用の複眼レンズ
板を用いて隠し文字等を見ることができる表示体であっ
たり、或いは観察する位置等によって異なる文字、絵柄
のパターンが認識できるマルチディスプレイとして用い
ることが可能である。本明細書において、印刷パターン
等を構成するドットとは、凸版印刷、オフセット印刷等
の印刷方式で作られたドットに限らず、インキジェット
方式、写真方式等で作成されたものも包含する。
【0003】
【従来の技術】従来から印刷物に隠し文字等を入れる方
法は種々ある。例えば、透明インキメジウム中にフィラ
ーを入れたものを印刷し、鉛筆でその部分を擦ると鉛筆
の粉が印刷部分に付着して隠し文字が現れる鉛筆出し印
刷(デコマット)がある。これらの隠し文字はよく見る
とわかってしまうため、本格的な隠し文字というより
は、遊び用として使用されている。また、不可逆性感熱
発色インキは、熱をかけることによって発色するインキ
で、白色もしくは無色透明のインキが有り、隠し文字等
の印刷に適しているが、隠し文字を発色させるための熱
源装置が必要であり、一回隠し文字を発色させたものを
消色することができないため、用途が限定される。
【0004】可逆性感熱発色インキ(サーモクロミック
インキ)は、熱をかけることによって可逆的に発色する
インキで、熱を加えると発色もしくは消色し、しばらく
放置すると元の状態に戻るものである。このインキも隠
し文字として、若しくは、隠し文字を隠蔽するというか
たちで使われているが、耐性とくに耐熱性が弱いことに
より用途が限定される。
【0005】また、フォトクロミックインキは、光、特
に紫外線を照射することにより発色するインキで、白色
もしくは無色透明のインキが有り隠し文字の印刷に用い
られているが、耐性とくに耐光性が弱いことにより用途
が限定されている。
【0006】蛍光インキは、紫外線を照射することによ
り発光するインキで、白色または無色透明のインキが有
り、隠し文字の印刷に用いられている。蛍光インキには
有機タイプと無機タイプがあり、有機タイプは印刷イン
キ中にごく少量(0.5%程度)含有するだけで発光が
確認されるが、耐光性が弱いために用途が限定される。
また、無機タイプは印刷インキ中に多く入れる必要があ
り(10%程度)、隠し文字としてはよく見るとわかっ
てしまうため、デザイン等に工夫が必要である。
【0007】ランダムドットステレオグラムは、ランダ
ムなドット、パターン状の絵柄を、平行法、交差法等を
用いて見つめると、平面の絵柄から立体的な絵柄が見え
るものだが、立体画像を見るためにはコツが必要である
ことより、この方式の隠し文字を入れる場合も用途が限
定される。また、上述した各偽造防止手段は、基本的に
は一つの媒体に1の印刷パターンしか記録できず複数の
印刷パターンを記録するには不適当である。
【0008】また、従来からマルチディスプレイなる一
画面に複数の情報を表示させる方法は種々提示されてい
る。例えば、三角柱を並べて画面を形成し、並べた三角
柱の側面に情報を描くことによって一つの画面ができ、
三角柱を軸方向に回転させることで違う側面を表に出
し、その部分に他の情報を描くことにより計3パターン
の画像を形成することができるディスプレイがある。し
かし、三角柱を動かすのに仕掛けが必要であり、その多
くは電動式であるため大がかりな設備が必要となる。ま
た、複数の文字、絵柄等の印刷パターンを線状に並べて
画像を合成した媒体に、円筒柱のレンズを並べたレンチ
キュラー板を貼り合わせることで観察する位置によって
複数の情報が表示可能なディスプレイがある。しかし、
このレンチキュラー板を使用したディスプレイの観察す
る位置変化は、円筒柱の軸方法と直角方法にのみに限定
されてしまう問題がある。すなわち、通常はレンチキュ
ラー板の円筒柱の軸は上下方向に観察する位置は水平方
向にするので観察する位置は水平方向のみに限定にされ
てしまい上下方向に観察位置を変えては印刷パターンが
変化しないと言う欠点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、複数の文
字、絵柄等の印刷パターンがドットで構成されている一
つの媒体に複眼レンズ板を用いて、個々の文字、絵柄が
分離されて認識されることを応用して新たな偽造防止対
策が施されている表示体及びマルチディスプレイを提供
することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を達成するために、まず請求項1においては、複眼レン
ズ板を、その単位レンズの間隔と同じ間隔で印刷パター
ン等のドットを構成した媒体(印刷物)にあてることで
印刷パターンを表示することを特徴とする表示体であ
る。
【0011】また、請求項2においては、前記ドットで
構成された印刷パターン等において、第1の印刷パター
ン等を構成するドットと重ならないように第2の印刷パ
ターン等のドットを構成した媒体(印刷物)に、前記複
眼レンズ板を媒体(印刷物)にあてることで2種類の印
刷パターンを表示することを特徴とする請求項1に記載
の表示体である。
【0012】また、請求項3においては、前記ドットで
構成された第1の印刷パターン等と第2の印刷パターン
等のドットの位置が水平線上にあることを特徴とする請
求項2に記載の表示体である。
【0013】また、請求項4においては、請求項3に記
載のドットの位置関係にある媒体(印刷物)上に、第1
の印刷パターン等と第2の印刷パターン等のドットの水
平線上の中央の位置と複眼レンズ板の単位レンズの光軸
位置とを一致させるように複眼レンズ板をあてることを
特徴とする請求項2に記載の表示体である。
【0014】また、請求項5においては、前記ドットで
構成された印刷パターンにおいて、印刷パターンを構成
するドットと重ならないように複数個の印刷パターンの
ドットを構成した媒体(印刷物)に、複眼レンズ板を印
刷物にあてることで複数個の印刷パターンを表示するこ
とを特徴とする請求項1に記載の表示体である。
【0015】また、請求項6においては、前記複眼レン
ズ板が、透明球体を平面上に細密充填で敷き詰めたもの
であることを特徴とする請求項1、2、4、5に記載の
表示体である。
【0016】また、請求項7においては、前記複眼レン
ズ板が、透明半球体を平面上に細密充填で敷き詰めたも
のであることを特徴とする請求項1、2、4、5に記載
の表示体である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態によっ
て図面を参照して詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の複眼レンズ板の一実施例
を示す平面図であり、図2は図1の複眼レンズ板のX−
X線における拡大した断面図である。図3は、複眼レン
ズ板を通して見るための媒体(印刷物)の一実施例の平
面図であり、図4は表示原理についての説明図であり、
また図5は図3に示す媒体(印刷物)に複眼レンズ板を
重ねた時の表示状態を示す図である。図6は印刷パター
ンを複数印刷した媒体(印刷物)の一実施例であり、図
7、図8は図6に示す媒体(印刷物)に複眼レンズ板を
重ねたときの表示状態を示す図である。
【0019】図1及び図2に示すように、本発明の複眼
レンズ板(1)は、透明球体(11)およびそれを支持
するための透明支持体(12)から構成されており、透
明球体(11)は透明支持体(12)上に規則正しく整
列されて固定している。透明球体(11)は、ガラスビ
ーズが好ましく、それ以外でもポリエチレンテレフタレ
ート、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネイ
ト、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン等の合成樹
脂、天然樹脂等の材料を使用することができる。透明支
持体(12)は、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩
化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネイト、ポリメタ
クリル酸メチル、ポリスチレン等の合成樹脂、天然樹
脂、ガラス等の材料を使用することができるが、表示の
文字パターン等をより鮮明にするため、板の厚みは10
0μm以下が好ましく、この状態にてある程度の剛性お
よび表面の平滑性を有していればよい。
【0020】図3に示す本発明における媒体(印刷物)
(2)は、印刷用紙(21)上に通常行われている、オ
フセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法等
で印刷パターン(22)を印刷したものであり、図1に
示す透明球体(11)の配列および間隔と同じ配列・間
隔でドット状のパターンを印刷する。ドットの大きさ
は、透明球体(11)の直径の10分の1程度が好まし
いが、透明球体(11)の材質および屈折率により10
分の1以下でも問題なく表示できるものもある。ただ
し、透明球体(11)の配列のずれおよび透明球体(1
1)の大きさのばらつき、印刷精度のことを考慮に入れ
るとドットの大きさはある程度大きい方が良い。
【0021】媒体の基材は印刷用紙に限定されるもので
はなく、ドッドが形成できる平板状のプラスチック板、
プラスチックフィルム、ガラス板等であってもよく、デ
ィスプレイの場合にはプラスチック板、プラスチックフ
ィルムが主に用いられる。
【0022】図4は本発明における表示の原理を示す拡
大した断面図であり、媒体(印刷物)(2)上に複眼レ
ンズ板(1)を透明球体(11)の接着点を印刷パター
ン(22)のドットに重なるように置いたとき、複眼レ
ンズ板(1)を真上から見ると印刷パターン(22)の
ドットの上に透明球体(11)を置いた部分の透明球体
(11)がレンズの役目を果たし真上から見ると透明球
体全体が黒く(13)見える。また、ドットの上に置い
ていない透明球体(11)は印刷用紙(21)の色(1
4)が見える。従ってこのドットの集合で全体のパター
ンを認識することができる。
【0023】図5は、上記原理により表示された文字パ
ターンである。複眼レンズ板(1)の透明球体(11)
の配列ピッチと同じドットにて印刷された媒体(印刷
物)(2)に複眼レンズ板(1)を重ね、複眼レンズ板
(1)を動かし、ある位置に持っていくと突如文字パタ
ーンが表示される。
【0024】図6に示す媒体(印刷物)(3)は、印刷
パターンのドットに重ならないように新たな印刷パター
ンを印刷したものであり、この印刷物(3)上に複眼レ
ンズ板(1)を重ね、ある位置に置くと図7に示す如く
第1の印刷パターンが現れ、更に複眼レンズ板1を少し
動かすと図8に示す如く第2の印刷パターンが現れる。
図6の例として、第1の印刷パターンとして『凸』、第
2の印刷パターンとして『版』を用いた場合である。
【0025】上記のように、印刷パターンのドットが互
いに重ならないように構成し印刷することで印刷用紙上
に数種類の印刷パターンを入れることができ、この印刷
だけではどのような図柄,文字が印刷されているかわか
らないが、複眼レンズ板(1)を使用することでそれぞ
れの印刷パターンを独立して表示することが可能であ
る。
【0026】なお、複眼レンズ板(1)は、透明支持体
(12)に透明球体(11)を整列接着しても良いが、
一体成形したハニコムレンズ等でも良く、その場合背面
に単位レンズの光軸を除きマスクを形成しておくことが
好ましい。
【0027】図9は、印刷パターンのドットが互いに重
ならないように、ドットの位置を水平方向に設けた場合
の媒体(印刷物)と複眼レンズ板の位置関係を示す図で
あり、図9(b)は第1の印刷パターン(22A)のド
ット上に複眼レンズ板の透明球体の接着点とが重なるよ
うに置き真上から見ると第1の印刷パターンのみが観察
できることを示す。図9(c)は、複眼レンズ板を横方
向に移動させ第2の印刷パターン(22B)のドット上
に複眼レンズ板の透明球体の接着点とが重なるように置
き真上から見ると第2の印刷パターンのみが観察できる
ことを示す。このようにすると複眼レンズ板を水平方向
に移動されることで第1の印刷パターン、第2の印刷パ
ターンを別々に観察することができる。
【0028】上記のように視点を変えないで、複眼レン
ズ板を移動させることで個々の印刷パターンを観察する
ことができるが、複眼レンズ板を固定し視点を変えるこ
とでも個々の印刷パターン観察することができる。マル
チディスプレイとして応用する場合には、複眼レンズ板
を移動させるよりも、視点の位置を変えることで異なっ
た絵柄(印刷パターン)を観察する方法が一般的であ
る。
【0029】図10は、視点を変えることで異なった絵
柄(印刷パターン)を観察する場合を説明する図であ
る。図10では、請求項4に記載した様に、第1の印刷
パターン(22A)と第2の印刷パターン(22B)の
ドットの中央位置に単位レンズの光軸位置を一致させる
様に複眼レンズ板を媒体(印刷物)(2)に貼り付けて
固定し、視点Aで第1の印刷パターン、視点Bで第2の
印刷パターンを観察することができることを示してい
る。複眼レンズ板の単位ピッチは観察距離に比較して極
めて小さいので、この様に視点から観察する場合、各単
位レンズに対して平行光と見做すことができ、視点位置
を変えることで異なった絵柄(印刷パターン)が観察さ
れる。
【0030】図11は、単位レンズ当たりに3個のドッ
トで3種類の印刷パターンが構成された場合であり、複
眼レンズ板を媒体(印刷物)に貼り付けて固定し、視点
A,視点B,視点Cの位置で、それぞれ第1の印刷パタ
ーン(22A),第2の印刷パターン(22B),第3
の印刷パターン(22C)をそれぞれ観察することがで
きることを示している。すなわち、構成したドットの印
刷パターンの数だけ視点を変えることで異なった絵柄
(印刷パターン)を観察することが原理的に可能であ
る。
【0031】
【実施例】本発明を、具体的な実施例を挙げて詳細に説
明する。 <実施例1>100μm厚の透明PET上にφ1.2m
mのガラスビーズを六方細密充填方式にて平面に並べ
て、ポリエステル系透明樹脂にてガラスビーズを固定し
て複眼レンズ板を得た。上記1.2mmピッチで六方細
密のφ0.15mmのドットから構成される印刷パター
ンを製版し、オフセット印刷法にて印刷物を得た。
【0032】上記印刷物の上に複眼レンズ板を重ね、印
刷物のドットとガラスビーズ(透明球体)が重なるよう
に複眼レンズ板を合わせると、ドットで構成された印刷
パターンが複眼レンズ板を通して鮮明に表示された。ま
た、この複眼レンズ板を少し動かすと印刷パターンが消
え、下地の用紙の色が複眼レンズ板を通して映し出され
た。
【0033】<実施例2>1.2mmピッチで六方細密
のφ0.15mmのドットから構成される印刷パターン
を2種類用意し、それぞれのドットが重ならないように
合成させたものを製版し、オフセット印刷法にて印刷物
を得た。
【0034】上記印刷物の上に実施例1で得た複眼レン
ズ板を重ね、印刷物のドットとガラスビーズが重なるよ
うに複眼レンズ板を合わせると、複眼レンズ板を通して
1つの印刷パターンが鮮明に表示された。また、この複
眼レンズ板を少し動かすと、さらに別の印刷パターンが
鮮明に表示された。さらに複眼レンズ板を動かすと、印
刷パターンが消え、下地の用紙の色が複眼レンズ板を通
して映し出された。
【0035】<実施例3>実施例1,2のドットから構
成される印刷パターンを6種類用意し、それぞれのドッ
トが重ならないように合成し、製版したものをオフセッ
ト印刷法にて印刷し、印刷物を得た。
【0036】上記印刷物の上に実施例1で得た複眼レン
ズ板を重ね、実施例2と同様に複眼レンズ板のガラスビ
ーズとドットが重なるように合わせると、複眼レンズ板
を通して1つの印刷パターンが鮮明に表示された。この
複眼レンズ板を上下左右いずれかに少し動かすことによ
り、さらに5種類の印刷パターンが鮮明に表示された。
【0037】上記の実施例2、3の印刷物、特に実施例
3の印刷物は、複眼レンズ板を用いないで観察するとど
のようなパターン情報が記録されているか判読すること
ができなかった。
【0038】<実施例4>100μm厚の透明PET上
にφ5.0mmのガラスビーズを六方細密充填方式にて
平面に並べて、ポリエステル系透明樹脂にてガラスビー
ズを固定して複眼レンズ板を得た。また、白色PET上
に5.0mmピッチで六方細密のφ0.5mmのドット
から構成された文字パターン『1』をスクリーン印刷法
にて印刷した。同様に5.0mmピッチで六方細密のφ
0.5mmのドットから構成される文字パターン『2』
を文字パターン『1』とドットが重ならないように水平
方向にすらしてスクリーン印刷法にて印刷した。上記白
色PET上に印刷した複合文字パターン上に表示媒体
(印刷物)を文字パターン『1』のドットと文字パター
ン『2』の水平方向に対して中央にガラスビーズの接点
を合わせて、ポリエステル系樹脂の接着剤にて貼り合わ
せ表示体を得た。
【0039】上記表示体を水平方向に視点を変えて見る
と、視点により2種類の文字が現出し判読できた。
【0040】<実施例5>φ5.0mm半球を六方細密
充填方式にて並べた金型を形成し、射出成型により溶融
したアクリル樹脂を射出し冷却することにより、φ5.
0mm半球の六方細密充填パターンに整列された図12
に示すような複眼レンズ板を作成した。また、白色PE
T上に5.0mmピッチで六方細密のφ0.5mmのド
ットから構成された文字パターン『1』をスクリーン印
刷法にて印刷した。同様に5.0mmピッチで六方細密
のφ0.5mmのドットから構成される文字パターン
『2』を文字パターン『1』とドットが重ならないよう
に水平方向にずらしてスクリーン印刷法にて印刷した。
さらに同様な方式で文字パターン『3』及び文字パター
ン『4』を文字パターン『1』、『2』、『3』、
『4』のドットが互いに重ならないよう水平方向にずら
してスクリーン印刷法にて印刷した。
【0041】上記白色PET上に印刷した4個の複合文
字パターンの水平方向ドット中央と複眼レンズの半球の
中心を一致させ、ポリエステル系樹脂の接着剤にて貼り
合わせ表示体を得た。
【0042】上記表示体を水平方向に視点を変えて見る
と、視点により4種類の文字が現出し判読できた。
【0043】このように媒体に複数の印刷パターンを構
成しておき、見る位置(視点)を変えることで異なった
絵柄(印刷パターン)を表示できるマルチディスプレイ
が作製可能である。
【0044】
【発明の効果】ドットに重ならないように印刷パター
ン、すなわち、数種類の図柄,文字を入れることで全体
の印刷物がなにを表しているのかわからない隠し絵を作
ることができ、偽造防止対策に応用することができる。
この媒体(印刷物)を複眼レンズ板を通してみることで
それぞれの印刷パターンが独立して浮かび上がることで
真偽判断も容易である。従来の隠し絵や文字は1種類程
度しか表示できなかったものが、本発明により数種類の
隠し絵および文字を入れて合成することでより効果的な
偽造防止対策を有する表示体を得ることが可能である。
【0045】また、狭い領域に複数の絵柄(印刷パター
ン)を合成した媒体で、複数の絵柄(印刷パターン)を
表示できるマルチディスプレイを作製することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複眼レンズ板の一実施例を示す平面図
である。
【図2】図1の表示体のX−X線における拡大断面図で
ある。
【図3】本発明の媒体(印刷物)の一実施例を示す平面
図である。
【図4】本発明の表示原理を示す説明図である。
【図5】図3の媒体(印刷物)の上に図1の複眼レンズ
板を重ねて、印刷パターンが映し出された状態を示す平
面図である。
【図6】2種類の印刷パターンをドットが重ならないよ
うに印刷した媒体(印刷物)の一実施例を示す。
【図7】図6に示す印刷物の上に図1に示す複眼レンズ
板を重ね第1の印刷パターンが映し出されたときの状態
を示す平面図である。
【図8】図6に示す印刷物の上に図1に示す複眼レンズ
板を重ね、図7の状態から複眼レンズ板を少し動かし
て、第2の印刷パターンが映し出されたときの状態を示
す平面図である。
【図9】第1の印刷パターンと第2の印刷パターンが印
刷された媒体(印刷物)に複眼レンズをあてた場合の断
面図であり、(b)は、複眼レンズ板を重ね第1の印刷
パターンが映し出されたときの状態を示す断面図、
(c)は、複眼レンズ板を重ね第2の印刷パターンが映
し出されたときの状態を示す断面図である。
【図10】第1の印刷パターン、第2の印刷パターンの
2種類が印刷された媒体に複眼レンズを貼り合わせて視
点位置を変えて、観察される絵柄(印刷パターン)が異
なることを説明する模式図である。
【図11】第1の印刷パターン、第2の印刷パターン、
第3の印刷パターンの3種類が印刷された媒体に複眼レ
ンズを貼り合わせて視点位置を変えて、観察される絵柄
(印刷パターン)が異なることを説明する模式図であ
る。
【図12】本発明の半球体形状の複眼レンズ板を示す断
面図である。
【符号の説明】
1‥‥複眼レンズ板 2‥‥媒体(印刷物) 3‥‥印刷物 11‥‥透明球体 12‥‥透明支持体 21‥‥印刷用紙 22‥‥印刷パターン 22A‥‥第1の印刷パターン 22B‥‥第2の印刷パターン 22C‥‥第3の印刷パターン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複眼レンズ板を、その単位レンズの間隔と
    同じ間隔で印刷パターン等のドットを構成した媒体(印
    刷物)にあてることで印刷パターンを表示することを特
    徴とする表示体。
  2. 【請求項2】前記ドットで構成された印刷パターン等に
    おいて、第1の印刷パターン等を構成するドットと重な
    らないように第2の印刷パターン等のドットを構成した
    媒体(印刷物)に、前記複眼レンズ板を媒体(印刷物)
    にあてることで2種類の印刷パターンを表示することを
    特徴とする請求項1に記載の表示体。
  3. 【請求項3】前記ドットで構成された第1の印刷パター
    ン等と第2の印刷パターン等のドットの位置が水平線上
    にあることを特徴とする請求項2に記載の表示体。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のドットの位置関係にある
    媒体(印刷物)上に、第1の印刷パターン等と第2の印
    刷パターン等のドットの水平線上の中央の位置と複眼レ
    ンズ板の単位レンズの光軸位置とを一致させるように複
    眼レンズ板をあてることを特徴とする請求項2に記載の
    表示体。
  5. 【請求項5】前記ドットで構成された印刷パターンにお
    いて、印刷パターンを構成するドットと重ならないよう
    に複数個の印刷パターンのドットを構成した媒体(印刷
    物)に、複眼レンズ板を印刷物にあてることで複数個の
    印刷パターンを表示することを特徴とする請求項1に記
    載の表示体。
  6. 【請求項6】前記複眼レンズ板が、透明球体を平面上に
    細密充填で敷き詰めたものであることを特徴とする請求
    項1、2、4、5に記載の表示体。
  7. 【請求項7】前記複眼レンズ板が、透明半球体を平面上
    に細密充填で敷き詰めたものであることを特徴とする請
    求項1、2、4、5に記載の表示体。
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