JP2016125294A - 飛来物防護設備 - Google Patents

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Taizo Shinoda
泰藏 篠田
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健太 室垣
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格 室屋
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明夫 北田
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Abstract

【課題】飛来物の衝突エネルギを効率よく吸収して、保護対象機器を好適に保護することができる飛来物防護設備を提供する。
【解決手段】飛来物防護設備20は、飛来物からの保護の対象となる保護対象機器10を覆って設けられる防護ネット22と、防護ネット22の被覆面P2が、保護対象機器10が設置される設置面P1に対して、所定の角度となるように、防護ネット22を支持する支持機構24と、を備える。支持機構24は、保護対象機器10の周囲に設けられる架構28と、架構28と防護ネット22とを連結し、防護ネット22の中央を吊り上げるように設けられるボーダーロープ30と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、飛来物から保護対象物を保護する飛来物防護設備に関するものである。
保護対象物としては、例えば、原子力施設があり、飛来物から原子力施設の安全を確保するための設備を設けることが提案されている。ここで、飛来物ではないが、斜面からの落下物からの安全を確保するための設備として、落下物防護装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この落下物防護装置は、斜面に立設された支柱と、支柱を経由して斜面の両側方に懸架して固定されるロープと、ロープに取り付けられる防護網とを備えている。
特開2013−256845号公報
ところで、特許文献1に記載の落下物防護装置は、山間部などの十分に広い設置エリアに設置することができるため、ロープが長くなるように、つまり、ロープの固定点同士の間の距離を長くするように設置することができる。このため、落下物防護装置は、防護網の変形量が大きくなるように設置できることから、落下物の衝撃を吸収することができる。
一方で、原子力施設を飛来物から保護する飛来物防護設備は、原子力施設が既設のものである場合、設置エリアに制限がある。この場合、飛来物防護設備は、ロープの長さを、飛来物の衝突エネルギを十分に吸収可能な長さとすることが困難となる。特に、飛来物の衝突位置が防護網の端部である場合、飛来物の衝突位置が防護網の中央である場合に比して、飛来物の衝突位置とロープの固定点との間の距離が短くなる。このため、ロープにおいて、十分な伸び代を確保することができず、衝突エネルギの吸収が不十分となる。
そこで、本発明は、飛来物の衝突エネルギを効率よく吸収して、保護対象物を好適に保護することができる飛来物防護設備を提供することを課題とする。
本発明の飛来物防護設備は、飛来物からの保護の対象となる保護対象物を覆って設けられる被覆部材と、前記被覆部材の被覆面が、前記保護対象物が設置される設置面に対して、所定の角度となるように、前記被覆部材を支持する支持機構と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、飛来物が保護対象物の上方から設置面に対して垂直に飛来する場合、飛来物は、被覆部材の被覆面に対して傾斜して衝突する。この場合、飛来物の衝突エネルギは、被覆部材において分散することから、飛来物の衝突エネルギを効率よく吸収でき、被覆部材が貫通することなく、保護対象物を好適に保護することができる。一方で、飛来物が被覆部材に対して厳しい条件で衝突する場合、つまり、飛来物が被覆部材の被覆面に対して垂直に衝突する場合、仮に被覆部材を貫通したとしても、飛来物は、設置面に対して傾斜して進入することになる。このため、飛来物は、保護対象物から反れて進むため、保護対象物に到達することを抑制することができる。なお、被覆面と設置面とがなす角度は、0°より大きく90°よりも小さい範囲である。
また、前記支持機構は、前記保護対象物の周囲に設けられる架構と、前記架構と前記被覆部材とを連結し、前記被覆部材の中央を吊り上げるように設けられる連結部材と、を有することが好ましい。
この構成によれば、連結部材により被覆部材の中央を吊り上げることで、設置面に対して被覆面を簡単に傾斜させることができる。
また、前記被覆部材は、第1被覆部材であり、前記第1被覆部材に対して前記保護対象物側に設けられ、前記保護対象物を覆って設けられる第2被覆部材を、さらに備え、前記支持機構は、前記第2被覆部材の被覆面が、前記設置面に対して平行となるように、前記第2被覆部材を支持することが好ましい。
この構成によれば、仮に飛来物が第1被覆部材を貫通したとしても、飛来物は、第二被覆部材の被覆面に対して傾斜して衝突する。この場合、飛来物の衝突エネルギは、第2被覆部材において分散することから、飛来物の衝突エネルギを効率よく吸収でき、第2被覆部材が貫通することなく、保護対象物を好適に保護することができる。
また、前記第1被覆部材及び前記第2被覆部材の少なくとも一方の前記被覆面に沿って設けられ、前記支持機構に固定される索状部材を、さらに備えることが好ましい。
この構成によれば、索状部材が配置された被覆面に飛来物が衝突する場合、索状部材の伸縮によって、飛来物の衝突エネルギを吸収することができるため、被覆部材の防護能力の向上を図ることができる。
また、前記索状部材は、長さ方向において、折れ曲がって設けられることが好ましい。
この構成によれば、索状部材の長さが長くなるように配置することができるため、索状部材の伸び代を大きくすることができる。このため、索状部材は、飛来物の衝突エネルギをより吸収することができ、被覆部材の防護能力の向上を図ることができる。
また、前記索状部材が折れ曲がる屈曲部には、前記索状部材が挿通される連結金具が設けられることが好ましい。
この構成によれば、連結金具を経由して索状部材を被覆部材の被覆面に配置することができるため、索状部材の長さがより長くなるように配置することができる。なお、連結金具としては、例えば、シャックルが適用可能であるが、特に限定されない。
本発明の他の飛来物防護設備は、飛来物からの保護の対象となる保護対象物を覆って設けられる被覆部材と、前記被覆部材を支持する支持機構と、前記被覆部材の被覆面に沿って設けられ、前記支持機構に固定される索状部材と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、索状部材が配置された被覆面に飛来物が衝突する場合、索状部材の伸縮によって、飛来物の衝突エネルギを吸収することができるため、被覆部材の防護能力の向上を図ることができる。このため、被覆部材及び索状部材により、飛来物の衝突エネルギを効率よく吸収できるため、保護対象物を好適に保護することができる。
図1は、保護対象機器とその周囲の構造を模式的に示す斜視図である。 図2は、実施例1に係る飛来物防護設備の概略構成を示す斜視図である。 図3は、飛来物防護設備に飛来する飛来物の説明図である。 図4は、変形例に係る飛来物防護設備に飛来する飛来物の説明図である。 図5は、実施例2に係る飛来物防護設備の概略構成を示す斜視図である。 図6は、実施例3に係る飛来物防護設備の防護ネット周りの概略構成を示す平面図である。 図7は、実施例4に係る飛来物防護設備の防護ネット周りの概略構成を示す平面図である。 図8は、補強用ボーダーロープ周りの構成を示す説明図である。 図9は、実施例5に係る飛来物防護設備の防護ネット周りの概略構成を示す平面図である。
以下に、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせることも可能である。
図1は、保護対象機器とその周囲の構造を模式的に示す斜視図である。図1に示す施設は、例えば原子力施設である。また、保護対象機器(保護対象物)10は、原子力施設で使用される機器であり、例えば、ポンプ等の既設の機器である。原子力施設は、種々の安全対策のために、保護対象機器10を上面が開放された部屋11の内部に配置している。
部屋11は、四方を囲む4つの壁体12、14、16、18で囲われた空間である。なお、保護対象機器10の設置面となる底面P1は、床(土台)となっている。部屋11は、壁体12と壁体18とが対面し、壁体14と壁体16とが対面し、壁体12の両端部が壁体14、16と接続し、壁体18の両端部が壁体14、16と接続し、上面から見た場合、矩形となる。実施例1の部屋11は、壁体12、14、16、18が矩形の枠を形成するように配置したが、これに限定されない。保護対象機器10を囲う壁体は、変形した四角形でもよいし、五角形以上の多角形でもよい。なお、保護対象機器10を囲う壁体12、14、16、18は、保護対象機器10よりも鉛直方向上側まで伸びている。つまり、壁体12、14、16、18は、鉛直方向上側の端部が保護対象機器10の鉛直方向上側の端部よりも鉛直方向上側にある。
次に、図2を参照して、実施例1の飛来物防護設備20について説明する。図2は、実施例1に係る飛来物防護設備の概略構成を示す斜視図である。ここで、図1に示すように、保護対象機器10が配置されている部屋11は、上面が開放されている。
飛来物防護設備20は、図2に示すように、部屋11の上面に配置され、上面の全面を覆っている。飛来物防護設備20は、鉛直方向において、保護対象機器10と所定の距離だけ離れた位置に配置されている。この所定の距離は、部屋11の上面から部屋11に向かって飛来する飛来物が飛来物防護設備20に衝突した際に、飛来物が保護対象機器10に衝突することを防ぐことが可能な距離となっている。なお、飛来物としては、鋼製パイプ又は鋼製材等が想定される。
飛来物防護設備20は、保護対象機器10を覆って配置される防護ネット(被覆部材)22と、防護ネット22を支持する支持機構24と、を備えている。
支持機構24は、防護ネット22の被覆面P2が、保護対象機器10の設置面P1に対して、所定の角度となるように、防護ネット22を支持している。支持機構24は、架構28と、架構28と防護ネット22とを連結する連結部材としてのボーダーロープ30とを有している。
架構28は、長方体の格子状となる骨組みとなっている。この架構28は、四方の壁体12、14、16、18上に設置される。つまり、架構28は、四方の壁体12、14、16、18に沿って設置される4本の下側フレーム28aと、下側フレーム28aから鉛直方向に延びて設けられる4本の支柱フレーム28bと、支柱フレーム28bの上方側に設置される4本の上側フレーム28cとを含んで構成されている。4本の下側フレーム28aは、方形状に設置され、端部同士が接合される。この方形状となる4本の下側フレーム28aは、設置面P1と平行な面内に配置される。4本の支柱フレーム28bは、接合された4本の下側フレーム28aにより形成される角部に配置され、各支柱フレーム28bの下端部が、下側フレーム28aに接合される。4本の上側フレーム28cは、4本の支柱フレーム28bが角部となるように、方形状に設置され、各支柱フレーム28bの上端部に接合される。この方形状となる4本の上側フレーム28cは、下側フレーム28aと同様に、設置面P1と平行な面内に配置される。
ボーダーロープ30は、ワイヤー等の索状の部材を用いて形成されている。ボーダーロープ30は、4本設けられ、方形状となる4本の下側フレーム28aに沿って設けられる。つまり、各ボーダーロープ30は、その一端が、方形状となる下側フレーム28aの1つの角部に接続され、その他端が、1つの角部に隣接する他の1つの角部に接続される。
また、ボーダーロープ30は、2本設けられ、方形状となる4本の上側フレーム28cに対して、交差する2つの対角線上に沿って設けられる。つまり、2本のボーダーロープ30は、その一端が、方形状となる上側フレーム28cの1つの角部に接続され、その他端が、1つの角部の対角に位置する他の1つの角部に接続される。
さらに、ボーダーロープ30は、4本設けられ、2本のボーダーロープ30が交差する交点と、方形状となる4本の下側フレーム28aの4つの角部とをそれぞれ結んで設けられる。そして、2本のボーダーロープ30が交差する交点において、防護ネット22を吊り上げている。
防護ネット22は、所定のメッシュとなる網目を有している。防護ネット22は、飛来物が衝突することで与えられる衝突エネルギを吸収すべく、伸縮可能となっている。このため、防護ネット22は、飛来物が衝突することで撓む。防護ネット22は、保護対象機器10を覆って配置されている。防護ネット22は、その中央部が、2本のボーダーロープ30の交点において、吊り上げ固定されている。
具体的に、防護ネット22は、その周縁部が、方形状となる4本の下側フレーム28aに沿って配置される4本のボーダーロープ30に取り付けられる。そして、防護ネット22は、その中央部が、交差する2本のボーダーロープ30によって吊り上げられると共に、中央部と周縁部との間が、交点と下側フレーム28aの角部との間に配置される4本のボーダーロープ30に案内されて配置される。このため、防護ネット22は、鉛直方向の上方側に突出して配置される。このとき、防護ネット22は、その中央部を頂点として、鉛直方向の下方側へ向かって広がる、略四角錐の形状となる。このため、防護ネット22は、その中央部の外側における被覆面P2(つまり、四角錐の側面)が、設置面P1に対して、所定の角度となる。ここで、設置面P1と被覆面P2とが為す角度は、0°より大きく90°よりも小さい範囲である。なお、被覆面P2は、防護ネット22の表面であってもよいし、裏面であってもよい。
なお、防護ネット22の中央部と、2本のボーダーロープ30との交点とは、連結具を用いて連結してもよい。この場合、連結具としては、例えば、シャックルを用いてもよい。また、防護ネット22の中央部と、2本のボーダーロープ30との交点とは、防護ネット22の中央部の網目に、2本のボーダーロープ30を挿通させることで連結してもよい。
次に、図3を参照して、上記の飛来物防護設備20に衝突する飛来物について説明する。図3は、飛来物防護設備に飛来する飛来物の説明図である。飛来物が保護対象機器10の上方から設置面P1に対して垂直に飛来する場合、飛来物は、防護ネット22の被覆面P2に対して傾斜して衝突する。この場合、飛来物の衝突エネルギは、防護ネット22において分散する。このため、防護ネット22は、飛来物の衝突エネルギを効率よく吸収でき、防護ネット22が貫通することを抑制できる。一方で、飛来物が防護ネット22の被覆面P2に対して垂直に衝突する場合、仮に防護ネット22を貫通したとしても、飛来物は、設置面P1に対して傾斜して進入する。このため、飛来物は、保護対象機器10から反れて進むことから、保護対象機器10への到達を抑制できる。
以上のように、実施例1によれば、飛来物が防護ネット22に衝突しても、保護対象機器10を好適に保護することができる。
また、実施例1によれば、ボーダーロープ30により防護ネット22の中央部を吊り上げることで、設置面P1に対して被覆面P2を簡単に傾斜させることができる。
なお、実施例1において、防護ネット22は、その中央部を、ボーダーロープ30により吊り上げて、設置面P1に対し被覆面P2を傾斜させたが、この構成に限定されず、図4に示す変形例としてもよい。図4は、変形例に係る飛来物防護設備に飛来する飛来物の説明図である。図4に示すように、防護ネット22は、複数の部位を、ボーダーロープ30により吊り上げて、設置面P1に対し被覆面P2を傾斜させてもよい。この構成によれば、架構28の高さを、実施例1に比して低くできるため、飛来物防護設備20の省スペース化を図ることができる。
次に、図5を参照して、実施例2に係る飛来物防護設備50について説明する。図5は、実施例2に係る飛来物防護設備の概略構成を示す斜視図である。なお、実施例1と重複した記載を避けるべく、実施例1と異なる部分についてのみ説明し、実施例1と同様のものについては、同じ符号を付して説明する。
図5に示すように、実施例2の飛来物防護設備50は、実施例1の構成に加えて、防護ネット22の内側に、他の防護ネット52を配置している。つまり、支持機構24は、第1被覆部材としての防護ネット(以下、第1防護ネットという)22と、第2被覆部材としての防護ネット(以下、第2防護ネットという)52とを有している。
第2防護ネット52は、第1防護ネット22と同様に、所定のメッシュとなる網目を有し、飛来物が衝突することで与えられる衝突エネルギを吸収すべく、伸縮可能となっている。第2防護ネット52は、その被覆面P3が、設置面P1に対して平行となるように、架構28に支持されている。
具体的に、第2防護ネット52は、第1防護ネット22に対して、内側(保護対象機器10側)に配置されている。防護ネット22は、方形状に形成され、その周縁が、方形状となる4本の下側フレーム28aに沿って取り付けられることで、その被覆面P3が、設置面P1に対して平行となる。
次に、上記の飛来物防護設備50に衝突する飛来物について説明する。飛来物が保護対象機器10の上方から設置面P1に対して垂直に飛来する場合、飛来物は、第1防護ネット22の被覆面P2に対して傾斜して衝突する。この場合、飛来物の衝突エネルギは、第1防護ネット22において分散する。このため、第1防護ネット22は、飛来物の衝突エネルギを効率よく吸収でき、第1防護ネット22が貫通することを抑制できる。一方で、飛来物が第1防護ネット22の被覆面P2に対して垂直に衝突する場合、仮に第1防護ネット22を貫通したとしても、飛来物は、第2防護ネット52の被覆面P3に対して傾斜して衝突する。この場合、飛来物の衝突エネルギは、第2防護ネット52において分散する。このため、第2防護ネット52は、飛来物の衝突エネルギを効率よく吸収でき、第2防護ネット52が貫通することを抑制できる。
以上のように、実施例2によれば、仮に飛来物が第1防護ネット22を貫通したとしても、飛来物は、第2防護ネット52に衝突するため、保護対象機器10を好適に保護することができる。
次に、図6を参照して、実施例3に係る飛来物防護設備60について説明する。図6は、実施例3に係る飛来物防護設備の防護ネット周りの概略構成を示す平面図である。なお、実施例1及び2と重複した記載を避けるべく、実施例1及び2と異なる部分についてのみ説明し、実施例1及び2と同様のものについては、同じ符号を付して説明する。実施例3では、実施例1の防護ネット22(実施例2の第1防護ネット22)、または実施例2の第2防護ネット52に、補強用のボーダーロープ(索状部材)62が設けられている。なお、図6において、略四角錐形状となる実施例1の防護ネット22は、2点鎖線を含んだ状態で図示される一方で、方形状となる実施例2の防護ネット52は、2点鎖線を省いた状態で図示されている。以下では、説明を簡単にするために、防護ネット22に適用して説明する。
図6に示すように、実施例3の飛来物防護設備60は、防護ネット22と、補強用ボーダーロープ62と、支持機構64と、を備えている。なお、防護ネット22については、実施例1と同様であるため、一部説明を省略する。
支持機構64は、防護ネット22を支持しており、架構28と、架構28に設けられる複数の固定部72と、複数のボーダーロープ74と、を有している。
複数の固定部72は、架構28の4本の下側フレーム28aに配置されている。固定部72は、ボーダーロープ74の端部が接続固定されている。複数の固定部72は、例えば、方形状の4本の下側フレーム28aの角部に2つずつ設けられており、合計8つとなっている。8つの固定部72には、4本のボーダーロープ74の両端部がそれぞれ接続される。
ボーダーロープ74は、ワイヤー等の索状の部材を用いて形成され、その長さ方向に伸縮可能となっている。ボーダーロープ74は、固定部72同士の間に架け渡される。4本のボーダーロープ74は、4本の下側フレーム28aに沿って設けられることで、格子状に形成される。各ボーダーロープ74は、その両端部が2つの固定部72によりそれぞれ固定される。そして、四角錐形状の防護ネット22は、その4本の底辺が、格子状となる4本のボーダーロープ74にそれぞれ取り付けられる。
補強用ボーダーロープ62は、防護ネット22の被覆面P2に沿って設けられる。具体的に、補強用ボーダーロープ62は、防護ネット22の保護対象機器10側、つまり、
防護ネット22の裏面側に配置されている。補強用ボーダーロープ62は、ボーダーロープ74と同様に、ワイヤー等の索状の部材を用いて形成され、その長さ方向に伸縮可能となっている。ここで、防護ネット22は、固定部72から遠くなるにつれて撓み量が大きくなることから、防護ネット22の端部は、防護ネット22の中央部に比べて、飛来物の衝突エネルギを吸収し難い。このため、補強用ボーダーロープ62は、防護ネット22の端部に配置される。
具体的に、補強用ボーダーロープ62は、その一端が交差する2本のボーダーロープ74の一方に固定され、その他端が交差する2本のボーダーロープ74の他方に固定される。補強用ボーダーロープ62は、平面視方形状の防護ネット22の角部から中央に向かって、所定の間隔を空けて平行に複数配置される。図6では、補強用ボーダーロープ62は、防護ネット22の各角部に3本平行に設けられている。そして、3本の補強用ボーダーロープ62は、防護ネット22の角部から中央に向かうにつれて、その長さが長くなる。
以上のように、実施例3によれば、補強用ボーダーロープ62が配置された防護ネット22の被覆面P2に飛来物が衝突する場合、補強用ボーダーロープ62の伸縮によって、飛来物の衝突エネルギを吸収することができるため、飛来物防護設備60の防護能力の向上を図ることができる。
次に、図7及び図8を参照して、実施例4に係る飛来物防護設備80について説明する。図7は、実施例4に係る飛来物防護設備の防護ネット周りの概略構成を示す平面図である。図8は、補強用ボーダーロープ周りの構成を示す説明図である。なお、実施例1から3と重複した記載を避けるべく、実施例1から3と異なる部分についてのみ説明し、実施例1から3と同様のものについては、同じ符号を付して説明する。実施例4では、補強用ボーダーロープ62による飛来物の衝撃エネルギの吸収を向上させるべく、実施例3の補強用ボーダーロープ62を折り曲げて配置することで、補強用ボーダーロープ62の長尺化を図っている。
図7及び図8に示すように、実施例4の飛来物防護設備80は、実施例3の飛来物防護設備60に加えて、連結金具82をさらに備えている。連結金具82は、例えば、シャックルであり、ボーダーロープ74に適宜取り付けられている。この連結金具82は、補強用ボーダーロープ62の長さ方向における移動を許容可能に、補強用ボーダーロープ62とボーダーロープ74とを連結している。
補強用ボーダーロープ62は、その一端が、固定部72に固定され、その他端が、ボーダーロープ74に固定されている。具体的に、補強用ボーダーロープ62は、固定部72から、防護ネット22の被覆面P2に沿って延び、ボーダーロープ74に至ると、ボーダーロープ74に設けられる連結金具82に連結される。そして、補強用ボーダーロープ62は、連結金具82を屈曲部として折り曲げられ、再び、防護ネット22の被覆面P2に沿って延びる。このように、補強用ボーダーロープ62は、折り曲げを複数回繰り返した後、その他端がボーダーロープ74に固定される。このため、補強用ボーダーロープ62は、その長さ方向において、複数の屈曲部が形成され、各屈曲部に連結金具82が設けられる。なお、図7では、補強用ボーダーロープ62の屈曲部を白丸で示し、補強用ボーダーロープ62の他端のボーダーロープ74への固定部を黒丸で示している。
以上のように、実施例4によれば、連結金具82を経由して補強用ボーダーロープ62を防護ネット22の被覆面P2に配置することができるため、補強用ボーダーロープ62の長さがより長くなるように配置することができる。このため、補強用ボーダーロープ62は、長さを長くすることができる分、伸縮を大きくすることができ、これにより、補強用ボーダーロープ62による飛来物の衝突エネルギの吸収を向上させることができる。
次に、図9を参照して、実施例5に係る飛来物防護設備90について説明する。図9は、実施例5に係る飛来物防護設備の防護ネット周りの概略構成を示す平面図である。なお、実施例1から4と重複した記載を避けるべく、実施例1から4と異なる部分についてのみ説明し、実施例1から4と同様のものについては、同じ符号を付して説明する。実施例4では、連結金具82を、ボーダーロープ74上に設けたが、実施例5では、連結金具82を、支持機構64の下側フレーム28a上に設けている。
図9に示すように、実施例5の飛来物防護設備90は、連結金具82を、支持機構24の下側フレーム28aに適宜設けている。また、補強用ボーダーロープ62は、その両端が、支持機構64の下側フレーム28aに設けられる複数の固定部72に接続されている。このため、補強用ボーダーロープ62は、ボーダーロープ74に接続されずに、支持機構64により支持される。
補強用ボーダーロープ62は、その一端が、固定部72に固定され、その他端が、他の固定部72に固定されている。具体的に、補強用ボーダーロープ62は、固定部72から、防護ネット22の被覆面P2に沿って延び、支持機構64の下側フレーム28aに至ると、下側フレーム28aに設けられる連結金具82に連結される。そして、補強用ボーダーロープ62は、連結金具82を屈曲部として折り曲げられ、再び、防護ネット22の被覆面P2に沿って延びる。このように、補強用ボーダーロープ62は、折り曲げを複数回繰り返した後、その他端が下側フレーム28aの固定部72に固定される。このため、補強用ボーダーロープ62は、その長さ方向において、複数の屈曲部が形成され、各屈曲部に連結金具82が設けられる。なお、図9でも、補強用ボーダーロープ62の屈曲部を白丸で示している。
以上のように、実施例5によれば、支持機構64に連結金具82を配置できるため、補強用ボーダーロープ62を好適に支持することができる。
なお、実施例1から5において、防護ネット22は、ボーダーロープ30,74に取り付けられていたが、架構28に、取り付けられてもよく、特に限定されない。
また、実施例3から5の補強用ボーダーロープ62は、実施例1及び実施例2に組み合わせて設ける必要はない。つまり、補強用ボーダーロープ62は、第1防護ネット22を省くと共に、第2防護ネット52を設けた飛来物防護設備に適用してもよい。
10 保護対象機器
11 部屋
12、14、16、18 壁体
20 飛来物防護設備
22 防護ネット
24 支持機構
28 架構
28a 下側フレーム
28b 支柱フレーム
28c 上側フレーム
30 ボーダーロープ
50 飛来物防護設備(実施例2)
52 第2防護ネット
60 飛来物防護設備(実施例3)
62 補強用ボーダーロープ
64 支持機構
72 固定部
74 ボーダーロープ
80 飛来物防護設備(実施例4)
82 連結金具
90 飛来物防護設備(実施例5)
P1 底面
P2 防護ネット(第1防護ネット)の被覆面
P3 第2防護ネットの被覆面

Claims (7)

  1. 飛来物からの保護の対象となる保護対象物を覆って設けられる被覆部材と、
    前記被覆部材の被覆面が、前記保護対象物が設置される設置面に対して、所定の角度となるように、前記被覆部材を支持する支持機構と、を備えることを特徴とする飛来物防護設備。
  2. 前記支持機構は、
    前記保護対象物の周囲に設けられる架構と、
    前記架構と前記被覆部材とを連結し、前記被覆部材の中央を吊り上げるように設けられる連結部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の飛来物防護設備。
  3. 前記被覆部材は、第1被覆部材であり、
    前記第1被覆部材に対して前記保護対象物側に設けられ、前記保護対象物を覆って設けられる第2被覆部材を、さらに備え、
    前記支持機構は、前記第2被覆部材の被覆面が、前記設置面に対して平行となるように、前記第2被覆部材を支持することを特徴とする請求項1または2に記載の飛来物防護設備。
  4. 前記第1被覆部材及び前記第2被覆部材の少なくとも一方の前記被覆面に沿って設けられ、前記支持機構に固定される索状部材を、さらに備えることを特徴とする請求項3に記載の飛来物防護設備。
  5. 前記索状部材は、長さ方向において、折れ曲がって設けられることを特徴とする請求項4に記載の飛来物防護設備。
  6. 前記索状部材が折れ曲がる屈曲部には、前記索状部材が挿通される連結金具が設けられることを特徴とする請求項5に記載の飛来物防護設備。
  7. 飛来物からの保護の対象となる保護対象物を覆って設けられる被覆部材と、
    前記被覆部材を支持する支持機構と、
    前記被覆部材の被覆面に沿って設けられ、前記支持機構に固定される索状部材と、を備えることを特徴とする飛来物防護設備。
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