JP2016125178A - 衣類 - Google Patents

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【課題】中綿に羽毛を用いつつ、羽毛漏れ及び湿潤時の中綿のヘタリを軽減した衣類を提供する。【解決手段】本発明は、表地、裏地、及び表地と裏地の間に充填された中綿を含み、キルトステッチを入れた衣類であって、上記中綿は、羽毛と、羽毛の両側に配置されている樹脂綿で構成された積層体である衣類に関する。上記衣類において、キルトステッチ部の縫製糸は、ウーリー加工糸であることが好ましい。上記表地は、防水素材であることが好ましい。上記裏地も、防水素材であることが好ましい。上記樹脂綿は、繊維ウェブに酢酸ビニル系樹脂及び/又はアクリル系樹脂が付着されている樹脂綿であることが好ましい。【選択図】図2

Description

本発明は、表地と裏地の間に中綿を充填した衣類に関する。
従来から、羽毛は保温性が高いことから、防寒衣類の中綿として用いられていた。このような防寒衣類は、羽毛の過度な膨張を抑えるため、通常、複数のキルトステッチを入れている。例えば、特許文献1及び2には、中綿として羽毛を用い、キルトステッチを入れた防寒ジャケットが記載されている。
特開2010−220993号公報 特開2010−221689号公報
しかし、羽毛を中綿として用い、キルトステッチを入れた衣類は、雨、雪等で羽毛が濡れると、羽毛がへたってしまい、衣類が身体に張り付いて身体を冷やしてしまうという問題があった。また、縫目やキルトステッチ部から羽毛が漏れるという問題があった。
本発明は、上記従来の問題を解決するため、中綿に羽毛を用いつつ、羽毛漏れ及び湿潤時の中綿のヘタリを軽減した衣類を提供する。
本発明は、表地、裏地、及び表地と裏地の間に充填された中綿を含み、キルトステッチを入れた衣類であって、上記中綿は、羽毛と、羽毛の両側に配置されている樹脂綿で構成された積層体であることを特徴とする衣類に関する。
上記衣類において、キルトステッチ部の縫製糸は、ウーリー加工糸であることが好ましい。上記表地は、防水素材であることが好ましい。上記裏地も、防水素材であることが好ましい。上記防水素材は、編物又は織物の裏面にポリウレタン樹脂をコーティングした防水コーティング素材、或いは、編物又は織物の裏面にポリウレタン樹脂をラミネートした防水ラミネート素材であることが好ましい。
上記樹脂綿は、繊維ウェブに酢酸ビニル系樹脂及び/又はアクリル系樹脂が付着されている樹脂綿であることが好ましく、上記繊維ウェブは、ポリエステル繊維のウェブであることがより好ましい。上記樹脂綿の目付は20〜120g/m2であることが好ましい。
上記衣類には、ベンチレーション部が設けられていることが好ましい。
本発明は、表地及び裏地の間に充填された中綿を含み、キルトステッチを入れた衣類において、中綿として、羽毛と、羽毛の両側に配置されている樹脂綿で構成された積層体を用いることにより、中綿に羽毛を用いつつ、羽毛漏れ及び湿潤時の中綿のヘタリを軽減した衣類を提供する。
図1は、本発明の一実施例の衣類の模式的正面図である。 図2は、本発明の一実施例の衣類の模式的部分断面斜視図である。 図3は、本発明の実施例における試験体の模式的正面図である。
本発明の衣類は、表地と裏地の間に中綿が充填され、キルトステッチングされている。上記中綿は、羽毛と、羽毛の両側に配置されている樹脂綿で構成された積層体である。羽毛の両側に樹脂綿が配置されている中綿を用いることにより、中綿がステッチや縫目の針穴に絡みつき、雪や雨などで衣類が濡れる場合、ステッチや縫目からの水分の浸入が阻止され、水分が羽毛まで浸透しくいため、羽毛のヘタリが少なく、羽毛の保温性が発揮されやすい。上記衣類において、キルトステッチ部の縫製糸(ミシン糸)は、ウーリー加工糸であることが好ましい。膨らみ感があり、中綿と絡みやすく、縫目からの水の浸入を防ぐことができる。運針数は11〜13が良い。11以下の場合、水の浸入は防げるが、詰め物が動きやすくなる傾向があり、13以上の場合、水が浸入しやすくなる傾向がある。また、中綿として羽毛の両側に樹脂綿が配置されている積層体を用いることにより、羽毛が樹脂綿に絡みつき、空気の抜けが集中しやすい縫目やキルトステッチ部からの羽毛の漏れを抑制できる。さらに、中綿として羽毛の両側に樹脂綿が配置されている積層体を用いることにより、羽毛が動きにくく、洗濯や使用による片寄りが抑制される。
上記樹脂綿としては、特に限定されないが、羽毛との積層体にしやすい観点から、シート状の繊維ウェブに樹脂を付着したものを用いることが好ましい。上記繊維としては、特に限定されず、合成繊維や天然繊維などを用いることができる。上記合成繊維としては、例えば、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、アセテート繊維、ポリウレタン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、レーヨン繊維などが挙げられる。上記天然繊維としては、コットン、動物性繊維、麻などが挙げられる。上記樹脂は、特に限定されないが、成形性、取り扱い性の観点から、酢酸ビニル系樹脂及びアクリル系樹脂からなる群から選ばれる一種以上であることが好ましい。上記樹脂綿は、成形性、取り扱い性の観点から、ポリエステル繊維のウェブに酢酸ビニル系樹脂及び/又はアクリル系樹脂が付着されている樹脂綿であることが好ましい。上記アクリル系樹脂は、透明アクリル系樹脂であることがより好ましい。
上記樹脂綿は、膨らみ感と風合い観点から、樹脂綿の全体質量に対して樹脂を2〜25質量%含むことが好ましく、3〜20質量%含むことがより好ましく、4〜15質量%含むことがさらに好ましい。
上記樹脂綿は、羽毛漏れを抑制する効果や防水効果を高める観点から、目付が20g/m2以上であることが好ましく、30g/m2以上であることがより好ましく、40g/m2以上であることがさらに好ましい。また、羽毛の適度な膨らみや風合いを保持する観点から、目付が120g/m2以下であることが好ましく、100g/m2以下であることがより好ましく、80g/m2以下であることがさらに好ましい。
上記樹脂綿は、羽毛漏れを抑制する効果や防水効果を高める観点から、厚みが0.3mm以上であることが好ましく、より好ましくは2mm以上であり、さらに好ましくは5mm以上である。また、羽毛の適度な膨らみや風合いを保持する観点から、厚みが20mm以下であることが好ましく、より好ましくは15mm以下であり、さらに好ましくは8mm以下である。
上記樹脂綿において、羽毛に絡みやすく、羽毛漏れを抑制する効果に優れ、羽毛の適度な膨らみや風合いを保持する観点から、繊維の繊度は、0.5〜10dtexであることが好ましく、より好ましくは0.5〜9dtexであり、さらに好ましくは0.5〜8dtexである。また、上記樹脂綿において、羽毛に絡みやすく、羽毛漏れを抑制する効果に優れ、羽毛の適度な膨らみや風合いを保持する観点から、繊維の繊維長は、10〜100mmであることが好ましく、より好ましくは15〜80mmであり、さらに好ましくは20〜70mmである。上記樹脂綿は、異なる繊度や繊維長の繊維の混紡であってもよい。
上記羽毛の両側に配置されている樹脂綿は、同じ目付、厚みの樹脂綿であってもよく、異なる目付、厚みの樹脂綿であってもよい。
上記中綿は、保温性の観点から、目付が20g/m2以上であることが好ましく、30g/m2以上であることがより好ましく、40g/m2以上であることがさらに好ましい。また、軽量性の観点から、目付が80g/m2以下であることが好ましく、60g/m2以下であることがより好ましく、40g/m2以下であることがさらに好ましい。
上記中綿は、保温性の観点から、厚みが5mm以上であることが好ましく、より好ましくは8mm以上であり、さらに好ましくは10mm以上である。また、軽量性の観点から、厚みが10mm以下であることが好ましく、より好ましくは8mm以下であり、さらに好ましくは5mm以下である。
上記表地及び裏地は、衣類に用いられる生地であればよく、特に限定されない。上記表地と裏地は、側地とも称される。例えば織物、編物などを用いることができる。織物としては、例えば平織、斜文織、朱子織、変化平織、変化斜文織、変化朱子織、変わり織、紋織、片重ね織、二重組織、多重組織、経パイル織、緯パイル織、絡み織などが挙げられる。編物としては、例えば丸編、緯編、経編(トリコット編、ラッセル編を含む)、パイル編、平編、天竺編、リブ編、スムース編(両面編)、ゴム編、パール編、デンビー組織、コード組織、アトラス組織、鎖組織、挿入組織などが挙げられる。上記表地及び裏地は、羽毛の漏れを軽減する観点から、ダウンプルーフ素材を用いてもよい。
上記表地及び裏地において、生地を構成する繊維としては、特に限定されず、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル繊維、ポリウレタン繊維、ポリアミド繊維、アセテート繊維、コットン繊維、レーヨン繊維、エチレンビニルアルコール繊維、ナイロン繊維などを用いることができる。上記繊維の単繊度は、特に限定されないが、7.7〜188dtexであることが好ましく、11〜55dtexであることがより好ましい。
上記裏地において、特に限定されないが、織物の場合、生地を構成する糸のフィラメント数は18本以上であることが好ましく、24本以上であることがより好ましい。生地が柔らかく、着用感が良好になる。
上記表地は、防水素材であることが好ましい。表地として防水素材を用いることで、雨や雪が降る時に本発明の衣類を着用しても、中綿が濡れにくくなる。上記裏地も、防水素材であることが好ましい。裏地として防水素材を用いることで、他の濡れた衣類の上に本発明の衣類を重ね着しても、中綿が濡れにくい。また、発汗によって生じた汗で中綿が濡れることが抑制される。
上記防水素材は、防水性を有するものであればよく、特に限定されないが、防水性に優れる観点から、編物及び織物などの生地の裏面に樹脂をラミネート又はコーティングした防水素材であることが好ましく、編物又は織物の裏面に樹脂をコーティングした防水コーティング素材或いは編物又は織物の裏面に樹脂をラミネートした防水ラミネート素材であることがより好ましい。上記樹脂としては、編物又は織物に防水性を付与するものであればよく、特に限定されず、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリアミノ酸系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリテトラフルオロエチレンなどを用いることができる。中でも、透湿性及び防水性の観点から、ポリウレタン樹脂が好ましい。上記防水素材は、編物又は織物の裏面にポリウレタン樹脂をコーティングした防水コーティング素材或いは編物又は織物の裏面にポリウレタン樹脂をラミネートした防水ラミネート素材であることが特に好ましい。
上記防水素材は、JIS L 1092高水圧法に基づいて測定した耐水圧が5000mm以上であることが好ましく、8000mm以上であることがより好ましく、10000mm以上であることがさらに好ましい。防水素材の耐水圧が5000mm以上であると、雨などの水分の侵入を効果的に防止できる。
上記表地及び裏地は、特に限定されないが、例えば、目付けが40〜100g/m2であることが好ましく、より好ましくは40〜90g/m2であり、さらに好ましくは、
40〜70g/m2である。
本発明の衣類は、表地と裏地の間に中綿が充填されたものであればよく、形態は特に限定されない。例えば、ベスト、ジャケット、パンツ、シュラフなどのいずれの形態であってもよい。
本発明の衣類は、衣類内が換気できるように、ベンチレーション部が設けられていることが好ましい。上記ベンチレーション部は、特に限定されないが、脇下、背中、胸などに設けることが好ましい。背中、脇下及び胸などにたまった衣類内の湿気を外へ排気し、新しい空気を入れることができる。また、ベンチレーション部をファスナーで構成してもよい。ファスナーにより、換気の度合いを適宜に調整することができる。
本発明の衣類は、パーツ毎に、表地と樹脂綿、裏地と樹脂綿を仮縫い後、ダウンを芯部に封入し、キルトステッチを入れることで作製することが好ましい。先にキルトステッチを入れるとダウンを封入しづらく、偏りが生じる恐れがある。
以下、図面に基づいて、本発明の一実施例の衣類を説明する。以下の図面において、同一符号は同一物を示す。図1は本発明の一実施例の衣類の模式的正面図であり、図2は同衣類の模式的部分断面斜視図である。
本発明の衣類1は、表地2、裏地3、及び表地2と裏地3の間に充填された中綿4を含み、キルトステッチ10を入れた衣類である。中綿4は、羽毛41と、羽毛41の両側に配置されている樹脂綿42、43で構成された積層体である。また、衣類1は、脇下に設けられたベンチレーション部20を有し、ベンチレーション部20にはファスナーが配置されている。
以下実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
実施例及び比較例において、下記に示す素材を用いた。
防水コーティング素材:経糸及び緯糸がナイロンマルチフィラメント糸(繊度33dtex、フィラメントの数26本)であり、経糸密度が141本/インチ、緯糸密度が140本/インチである平織物(目付40g/m2)の裏面をポリウレタン樹脂でコーティングすることで耐久撥水加工した織物(目付62g/m2)を用いた。防水コーティング素材のJIS L 1092高水圧法に基づいて測定した耐水圧は10000mmであった。
ダウンプルーフ素材:経糸はナイロンマルチフィラメント糸(繊度22dtex、フィラメント数18本)、緯糸はナイロンマルチチフィラメント糸(繊度33dtex、フィラメント数18本)であり、経糸密度が204本/インチ、緯糸密度が153本/インチである平織物(目付40g/m2)の裏面をシーレ加工により耐久撥水加工した織物(目付40g/m2)を用いた。ダウンプルーフ素材のJIS L 1092高水圧法に基づいて測定した耐水圧は300mmであった。
樹脂綿1:ポリエステル繊維のウェブ(50質量%の繊度6dtex、繊維長64mmの繊維と、50質量%の繊度7dtex、繊維長64mmの繊維を混紡)に、繊維ウェブの全体質量に対して透明アクリル系樹脂を10質量%付着した樹脂綿、目付40g/m2、厚み8mm
樹脂綿2:ポリエステル繊維のウェブ(50質量%の繊度6dtex、繊維長64mmの繊維と、50質量%の繊度7dtex、繊維長64mmの繊維を混紡)に、繊維ウェブの全体質量に対して透明アクリル系樹脂を10質量%付着した樹脂綿、目付30g/m2、厚み5mm
樹脂綿3:ポリエステル繊維のウェブ(50質量%の繊度6dtex、繊維長64mmの繊維と、50質量%の繊度7dtex、繊維長64mmの繊維を混紡)に、繊維ウェブの全体質量に対して透明アクリル系樹脂を10質量%付着した樹脂綿、目付20g/m2、厚み3mm
羽毛:中国産「650FPホワイトダック」
(実施例1)
表地及び裏地に上述した防水コーティング素材を用いた。先ず、表地及び裏地のそれぞれに樹脂綿1を仮縫い、それらの間に羽毛を目付が68.7g/m2になるように封入し、キルトステッチを入れて、図3に示すような、辺の長さLが28cmの正方形であり、キルトステッチ間の間隔W1が7cmのボーダーキルトステッチ110を打った試作品100を作製した。各端は袋縫いで閉じた。
(実施例2〜5、比較例1〜6)
表地及び裏地に下記表1に示した生地を用い、中綿として下記表1に示した構成のものを用いた以外は、実施例1と同様にして試作品を作製した。
Figure 2016125178
実施例1〜5、比較例1〜6の試作品の湿潤によるかさ高の変化を下記のように評価し、その結果を下記表2に示した。また、実施例1〜5、比較例1〜6の試作品の羽毛漏れについて下記のように評価し、その結果を下記表2に示した。また、実施例1〜5、比較例1〜6の試作品の防水性能を下記の漏水試験にて評価し、その結果を下記表2に示した。
(かさ高)
未洗濯時のかさ高と、洗濯を1回行い、脱水した後のかさ高を測定し、それぞれ、初期かさ高、湿潤時のかさ高とした。洗濯方法はJIS L0217 103法に準じた。かさ高の計測は、厚み計((株)尾崎製作所の「Peacock」)を使用し、JIS L 1096:1999に準じて行った。なお、かさ高の値について、少数点以下は四捨五入した。
(羽毛漏れ)
(1)袋(ミズノ社製、タテ45cm×ヨコ33cm、ナイロン素材)に、試作品とボール(羽毛試験用)3個を入れ、袋を密閉した。
(2)タンブル乾燥(50℃、1時間、約5000回転)を行い、羽毛の吹き出し量を測定した。具体的には、試作品に付着した羽毛及び袋に落ちた羽毛(長さ5cmm以上であり目立つ羽毛)を計測した。
(漏水試験)
JIS L 1092に準拠した自社法で行った。具体的には、シャワー試験を応用し、シャワーノズルC型、水圧280〜300kPaの条件で、試作品の約90cm上から30分間降水させた後、試作品の外側と内側の濡れ具合を目視と触診で確認し、「まったく濡れていない」を5とし、「濡れている」を1とし、濡れ具合を5、4、3、2、1の5段階で評価した。
Figure 2016125178
表2のデータから分かるように、中綿として羽毛と羽毛の両側に樹脂綿が積層された積層体を用いた実施例1〜5の試作品は、中綿として羽毛又は羽毛の片側に樹脂綿が積層された積層体を用いた比較例1〜6の試作品より、湿潤した時の中綿のへたりが少なかった。また、側地として同じものを用いた場合、中綿として羽毛と羽毛の両側に樹脂綿が積層された積層体を用いた方が、羽毛漏れが軽減されていることが分かった。また、表地に防水コーティング素材を用い、中綿として羽毛と羽毛の両側に樹脂綿が積層された積層体を用いると、防水効果があり、樹脂綿の目付が高いほど、防水効果が高いことが分かった。
図1に、実施例1の試作品と同じ構成で、即ち同じ表地、裏地、中綿を用いて作製した衣類(ジャケット)を示した。図2は、図1のジャケットの部分的断面斜視図である。ジャケット1は、表地2、裏地3、及び表地2と裏地3の間に配置されている中綿4を含み、キルトステッチ10を入れた衣類であり、中綿4は、羽毛41と、羽毛41の両側に配置されている樹脂綿42、43で構成されている。ジャケット1の脇下には、開閉できる構造(ファスナー)のベンチレーション部20が設けられていた。該ジャケットについて、湿潤によるかさ高の変化、羽毛漏れ、防水効果を確認したところ、いずれも良好であった。
本発明の衣類は、登山、スキー、ランニング、ウォーキング、サイクリング、登山、テニス等のスポーツで着用する中綿入れ衣類に好適であるほか、作業着や一般の防寒着にも好適である。
1 衣類
2 表地
3 裏地
4 中綿
10 キルトステッチ
20 ベンチレーション部
41 羽毛
42、43 樹脂綿

Claims (9)

  1. 表地、裏地、及び表地と裏地の間に充填された中綿を含み、キルトステッチを入れた衣類であって、
    前記中綿は、羽毛と、羽毛の両側に配置されている樹脂綿で構成された積層体であることを特徴とする衣類。
  2. 上記衣類において、キルトステッチ部の縫製糸は、ウーリー加工糸である請求項1に記載の衣類。
  3. 前記表地は、防水素材である請求項1又は2に記載の衣類。
  4. 前記裏地は、防水素材である請求項1〜3のいずれか1項に記載の衣類。
  5. 前記防水素材は、編物又は織物の裏面にポリウレタン樹脂をコーティングした防水コーティング素材、或いは、編物又は織物の少なくとも一方の裏面にポリウレタン樹脂をラミネートした防水ラミネート素材である請求項3又は4に記載の衣類。
  6. 前記樹脂綿は、繊維ウェブに酢酸ビニル系樹脂及び/又はアクリル系樹脂が付着されている樹脂綿である請求項1〜5のいずれか1項に記載の衣類。
  7. 前記繊維ウェブは、ポリエステル繊維のウェブである請求項6に記載の衣類。
  8. 前記樹脂綿の目付は20〜120g/m2である請求項1〜7のいずれか1項に記載の衣類。
  9. ベンチレーション部が設けられている請求項1〜8のいずれか1項に記載の衣類。
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