JP2016124626A - シート給送装置およびシート処理装置 - Google Patents

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貴洋 木内
Takahiro Kiuchi
貴洋 木内
谷口 央
Hiroshi Taniguchi
央 谷口
平井 康行
Yasuyuki Hirai
康行 平井
篤史 池田
Atsushi Ikeda
篤史 池田
京司郎 奥出
Kyoshiro Okude
京司郎 奥出
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Abstract

【課題】複数の分離片と少なくとも1つの突当部材を効果的に用いて、ジャムの発生を抑制すること。
【解決手段】主分離片32はピックアップローラ21の対向領域Arの内側に配備し、副分離片33は対向領域Arの外側に配備する。突当部材41の配備位置は、対向領域Arの外側であって、給送可能な最小幅のシートと当接可能な位置であり、かつシートの幅方向において隣り合う主分離片32と副分離片33との中間位置から外れた位置である。
【選択図】図7

Description

本発明は、積載された複数のシートを1枚ずつ分離して給送するシート給送装置、および、そのシート給送装置を備えたシート処理装置(例えば、プリント装置および読取装置)に関するものである。
シート給送装置は、積載されたシートをピックアップローラによって、1枚ずつ傾斜面で分離して給送する構成を持つものがある。
特許文献1には、傾斜面に分離片と突当部材を備えたシート給送装置が記載されている。分離片は、シートの分離性を高めるためにシートに抵抗力を付与するものである。突当部材は、積載部にシートを積載するときに傾斜面の上方に突出することにより、シートが分離片を乗り越えないようにシートと突き当たってシートの重送の発生を抑制するものであり、シートの給送時には傾斜面の下方に退避する。
特開2013−40026号公報
シートの分離性を高めてシート重送の発生を抑制するためには、分離片を複数備え、さらに突当部材も備えることが有効である。しかし、傾斜面に複数の分離片を備えた場合には、シートの先端に、複数の分離片との接触に起因する屈曲が生じ、その屈曲部分は、傾斜面の下方に退避している突当部材に接触して、ジャムが発生するおそれがある。また、突当部材を配備するために傾斜面に切り欠き部を形成した場合には、その切り欠き部にシートの屈曲部分が入り込んで給送ジャムが発生するおそれがある。
本発明の目的は、複数の分離片と少なくとも1つの突当部材を効果的に用いて、ジャムの発生を抑制することができるシート給送装置およびシート処理装置を提供することにある。
本発明のシート給送装置は、積載部に積載されたシートの1枚ずつ給送するシート給送装置であって、ピックアップローラと、傾斜面と、前記傾斜面に設けられ最上位のシートを分離させる複数の分離片と、前記積載部に前記シートを積載するときに、シートが突き当たるように前記傾斜面上から突出し、かつ給送時に前記傾斜面から退避する少なくとも1つの突当部材と、を備え、前記複数の分離片の1つは、シートの幅方向において最も一方側に位置する前記ピックアップローラの一端部と、前記幅方向において最も他方側に位置する前記ピックアップローラの他端部と、の間の範囲と対向する領域の内側に配備され、前記複数の分離片の少なくとも1つは前記領域の外側に配備され、前記突当部材のうち少なくとも1つの配備位置は、前記領域の外側であって、給送可能な最小幅のシートと当接可能な位置であり、かつ前記幅方向において隣り合う前記分離片の中間位置から外れた位置であることを特徴とする。
本発明によれば、ピックアップローラと関連付けて、複数の分離片と、少なくとも1つの突当部材と、の配備位置を特定することにより、複数の分離片との接触によって生じるシートの先端の屈曲部分の影響を小さく抑えて、ジャムの発生を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態におけるシート給送装置の要部の斜視図である。 図1における積載部の引き出し状態の斜視図である。 図2における積載部の押し込み状態の斜視図である。 図1におけるピックアップローラユニットの拡大図である。 図1における主分離片および副分離片の要部の拡大図である。 図1における分離部の主分離片および副分離片の動作の説明図である。 図1における分離部の要部の拡大平面図である。 図1における突当部材の動作の説明図である。 図1におけるシート給送装置を備えるプリント装置の概略構成図である。 図10におけるプリント装置の制御系のブロック図である。 図10におけるプリント装置のシートの給送およびプリント動作を説明するためのフローチャートである。 図6の主分離片によるシートの分離動作の説明図である。 図6の主分離片によるシートの分離動作の説明図である。 図7の分離部によるシートの分離動作の説明図である。 図3の積載部における先端基準の配備位置の説明図である。 本発明の第2の実施形態におけるシート給送装置の要部の平面図である。 本発明の第3の実施形態におけるシート給送装置の要部の平面図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を図1から図15に基づいて説明する。図1は、本実施形態におけるシート給送装置1の概要を示す模式図である。シート給送装置1には、積層された複数枚のシートPを収納可能な積載部10、シートPをピックアップするピックアップローラユニット20、および複数枚のシートPを1枚ずつ分離する分離部30が設けられている。さらに、シート給送装置1には、シートPの積載時に、シートPの先端と突き当たる突当部材41が設けられている。
積載部10には、シートの幅方向の側部をガイドする左右の対のサイドガイド(ガイド部材)11A,11Bが設けられており、これらによってシートPの左右の側面が揃えられる。これらのサイドガイド11A,11BはシートPの幅に応じて位置調整可能であり、シートPの両側部と対向して、互いに近接する矢印A1,B1方向に連動して移動、および互いに離間する矢印A2,B2方向に連動して移動するように構成されている。これにより、シートPは、その幅方向(図中X方向)の中心が常に一定の位置になるように揃えられる。また、積載部10は矢印Y1,Y2方向に移動可能であり、ユーザーにより、図2の移動位置と図3の移動位置との間で移動操作される。図2における積載部10は矢印Y2方向に最も引き出された状態にあり、この状態においてシートPが積載(セット)される。積載部10の先端には、シートPのセット時にユーザーがシートPの先端位置を認識できるように、先端基準(先端規制部)12が設けられている。図3における積載部10は矢印Y1方向に最も押し込まれた状態にあり、この状態においてシートPが給送される。その給送時には、先端基準12が傾斜面部材31よりも矢印Y1方向の奥側に退避しており、先端基準12は、給送されるシートPとは接触しない。
積載部10の上方に配備されるピックアップローラユニット20は、ピックアップアーム23と駆動シャフト22を備えている。ピックアップアーム23は、積載部10に積載されたシートPの積載高さに応じて、駆動シャフト22を中心として、図4中の矢印C1,C2方向に回転可能である。ピックアップアーム23の先端には、最上位のシートPを給送するピックアップローラ21が設けられている。このピックアップローラ21に対しては、不図示の駆動源からの駆動力が駆動シャフト22およびアイドラギア24A,24Bを介して伝達される。ピックアップアーム23には、それを矢印C1方向に付勢する不図示の付勢部材が設けられており、ピックアップローラユニット20の待機状態において、ピックアップローラ21が所定の付勢力によってシートPに押し付けられている。ピックアップローラ21は、シートPの幅方向中央においてシートPに当接するように位置している。
積載部10において、シートPの給送方向下流側(矢印Y1側)には、積載部10に積層された複数枚のシートPを1枚ずつ分離する分離部30が配備されている。分離部30には、傾斜面部材31、主分離片32、および副分離片33が設けられている。傾斜面部材31には、シートPに所定の分離抵抗力を付与するように、シートPの給送方向(矢印Y1方向)に対して鈍角をなす傾斜面が形成されている。主分離片32および副分離片33の上面は、傾斜面部材31と同様に、シートPの給送方向に対して鈍角をなす。主分離片32および副分離片33の上面には、図5のように、複数の円弧状の突起部32aおよび33aが上下方向に所定ピッチで連続的に形成されている。それらの突起部32aの間には谷部32bが形成されており、同様に、それらの突起部33aの間には谷部33bが形成されている。主分離片32および副分離片33は、図6(a),(b)のように、ベース35に設けられたガイド部35a,35bに沿って矢印Y1,Y2方向に移動可能である。主分離片32および副分離片33は、待機状態においては、図6(a)のように、付勢部材36の矢印Y2方向の付勢力によって傾斜面部材31から矢印Y2方向に突出して、傾斜面部材31の傾斜面の上方に位置する。また、これらの主分離片32および副分離片33は、シートPの給送時には、積載部10上のシートPに押されて、図6(b)のように付勢部材36の付勢力に抗して矢印Y1方向に移動されて、傾斜面部材31の傾斜面の下方に位置する。
傾斜面部材31には、図7のように、シートPの幅方向の中央位置P0から所定距離X2離れた位置P2に突当部材41が設けられており、中央位置P0から所定距離X3,X4離れた位置P3,P4に、先端基準12を退避させる凹部が設けられている。本例では、ピックアップローラ21と対向する領域Arの中心線は、主分離片32の中心線と一致しており、それらの中心線は中央位置P0上に位置する。また本例においては、図7のように、シートPの幅方向(図7中の左右方向)の一方側と他方側とに位置する2つのピックアップローラ21が備えられている。
領域Arは、図7中の左側(一方側)に位置するピックアップローラ21の左端部(一端部)21Aと、図7中の右側(他方側)に位置するピックアップローラ21の左端部(左端部)21Bと、の間の範囲と対向する領域である。左端部(一端部)21Aは、シートPの幅方向の端部における複数のピックアップローラ21の端部のうちの最も左端に位置する端部である。また、右端部(他端部)21Bは、シートPの幅方向の端部における複数のピックアップローラ21の端部のうちの最も右端に位置する端部である。1つのピックアップローラ21が備わる場合には、その一端部が最も左端に位置する端部となり、その他端部が最も右端に位置する端部となる。3つ以上のピックアップローラ21が備わる場合には、それらのピックアップローラ21のうちの最も一方側に位置する一端部と、それらのピックアップローラ21のうちの最も他方側に位置する他端部と、の間に領域Arが位置する。また、距離X1,X2,X3,X4は、X1>Ar/2、X2>Ar/2、X2≠X1/2,X3>Ar/2、X3≠X1/2,X4>Ar/2、X4≠X1/2の関係にある。
図8(a)は、突当部材41の待機状態の説明図、図8(b)は、シートPの給送時における突当部材41の突出状態の説明図である。突当部材41は、傾斜面部材31の底面側に位置する回転軸44に、矢印D1,D2方位に回動自在に取り付けられている。シートPの先端が突き当たる突当部材41の突当面41Aは、適度の曲面を有する段形状となっており、これにより、シートPを積載部10に勢いよくセットした場合に、シートPの乗り上げを防止し、かつシートPにダメージを与えないようにする。ベース35の内部の回転軸45には、突当部材41の姿勢を変更するためのカム部材42が矢印E1,E2方向に回転可能に取り付けられている。突当部材41は、ベース35に取り付けられた引っ張りバネ部材43によって矢印D2方向に付勢されており、これにより、シートPが当接する面の裏側に位置する面がカム部材42に押圧される。カム部材42の回転軸45は、不図示の駆動源よって回転される。カム部材42が矢印E1方向に回動して、図8(a)のように、積載部10におけるシートPの積載面に対して突当部材41が略直角になったときに、不図示のストッパにより積載部10の回転が止められる。また、カム部材42が矢印E2方向に回動して、図8(b)のように、突当部材41が傾斜面部材31の表面(傾斜面)から下方に位置したときに、不図示のストッパにより積載部10の回転が止められる。このように突当部材41は、図8(a)のような傾斜面部材31の傾斜面の上方位置と、図8(b)のような傾斜面部材31の傾斜面の下方位置と、の間において、移動可能である。
図9は、本実施形態のシート給送装置1を搭載したプリント装置の概略構成図である。給送ローラ3は、シート給送装置1によって分離されたシートPを搬送方向に給送する。給送従動ローラ4は、給送ローラ3に向かって付勢されて、その給送ローラ3と共にシーPを挟持して給送する。搬送ローラ5は、そのように給送されたシートPをプリントヘッド7と対向するプリント位置へ搬送する。ピンチローラ6は、搬送ローラ5に向かって付勢されており、搬送ローラ5と共にシートPを挟持して搬送する。
プリントヘッド7は、プリント位置に搬送されたシートPに対して画像をプリントする。本例におけるプリントヘッド7は、インクを吐出可能な吐出口が複数形成されたインクジェット記録ヘッドであり、シートPの搬送方向(副走査方向)と交差(本例の場合は、直交)する方向(主走査方向)に移動可能なキャリッジ50に搭載される。複数の吐出口は、キャリッジ50の移動方向と交差(本例の場合は、直交)する方向に延在する吐出口列をなすように形成されている。プリント位置において、シートPの裏面はプラテン8上に支持される。プリントヘッド7が主走査方向に移動しつつインクを吐出する動作と、シートPの副走査方向の搬送動作と、を繰り返すことによって、シートPの表面に画像がプリントされる。プリント装置のプリント方式は、本例のようなプリントヘッド7を用いるシリアルスキャン方式のみに特定されず、シートPの幅方向に延在する長尺なプリントヘッドを用いるフルライン方式であってもよい。また、プリント装置は、インクジェットヘッドを用いるインクジェットプリント装置のみに特定されず、転写方式などであってもよい。
排出ローラ9は、プリントヘッド7によって画像がプリントされたシートPをプリント装置の外に排出する。拍車62,63は、画像がプリントされたシートPのプリント面と接触して回転する。搬送方向の下流側に位置する拍車63は、排出ローラ9に向かって付勢されている。一方、搬送方向の上流側に位置する拍車62と対向する位置には排出ローラ9が配されておらず、この拍車62は、シートPの浮き上がりを防止するためのものであり、押え拍車とも称されている。
図10は、本例のプリント装置のブロック図である。
MPU201は、プリント装置の各部の動作やデータの処理などを制御して、後述するシートPの給送動作およびプリント動作等を実行する。ROM202は、MPU201によって実行されるプログラムやデータを格納し、RAM203は、MPU201によって実行される処理データ、およびホストコンピュータ214から受信したデータを一時的に記憶する。プリントヘッド7はプリントヘッドドライバ207によって制御され、キャリッジ50を駆動するキャリッジモータ204は、キャリッジモータドライバ208によって制御される。搬送ローラ5および排出ローラ9は搬送モータ205によって駆動され、その搬送モータ205は搬送モータドライバ209によって制御される。ピックアップローラ21および給送ローラ3は給送モータ206によって駆動され、その給送モータ206は給送モータドライバ210によって制御される。プリント装置の外部のホストコンピュータ(ホスト装置)214には、プリンタドライバ2141が搭載されている。プリンタドライバ2141は、ユーザーによってプリント動作の実行が命令された場合に、プリント装置との間において、プリント画像やプリント画像品位等のプリント情報を受け渡しする。MPU201は、I/F部213を介して、ホストコンピュータ214とプリント画像等の受け渡しをする。
図11は、本例におけるシートPの給送動作および記録動作を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1にて突当部材41の退避動作をさせ、図8(b)のように、突当部材41を傾斜面部材31の表面(傾斜面)の下方に隠す。次のステップS2にて、ピックアップローラ21を所定速度(7.6inch/sec)で回転させて最上位のシートPをピックアップし、それを傾斜面部材31の傾斜面上を通して給送してから、給送ローラ3によって所定量搬送する。シート検知センサ2がシートPの先端が検知した後(ステップS3)、給送ローラ3の回転量を制御することによって、搬送ローラ5とピンチローラ6との間のニップ部にシートPの先端を突き当てて、シートPの斜行を矯正する(ステップS4)。その後、プリントデータに基づいてシートPの頭出しをする(ステップS5)。すなわち、搬送ローラ5の回転量を制御することによって、プリントデータに基づいて、搬送ローラ5の位置を基準としたプリント開始位置までシートPを搬送する。その後、シートPに対してプリントヘッド7からインクを吐出することによって、プリント動作を実行する(ステップS6)。具体的には、前述したように、搬送ローラ5によってシートPを間欠的に搬送する搬送動作と、キャリッジ50を移動させてプリントヘッド7からインクを吐出する動作(インク吐出動作)と、を繰り返すことによって、シートPに画像をプリントする。その後、ステップS7にて、画像がプリントされたシートPを排出してから、ステップS9にて、図8(a)のように突当部材41を突出させる(ステップS8)。その後、所定枚数のシートPに対する所定量のプリント動作が完了したか否かを判定し(ステップS9)、それが完了するまで上述した処理を繰り返す。
本例においては、1枚のシートPに対するプリント動作が終了する度に、突当部材41が図8(a)のように突出して、積載部10上のシートPを矢印Y2方向に押し返す。しかし、突当部材41は、2枚以上の所定枚数のシートPに対するプリント動作が終了する毎に図8(a)のように突出してもよい。突当部材41は、少なくとも積載部10のシートPを積載するセット時に図8(a)のように突出すればよい。
次に、分離部30の動作と、主分離片32、副分離片33、突当部材41、および先端基準12の配置について説明する。
主分離片32は、前述したように、ピックアップローラ21の対向領域Arの内側に配置される。それは、次のような理由による。シートPは製造プロセス要因や吸湿の影響などにより、その表面は凹凸形状となっている。この凹凸形状の影響により、シートPの先端が分離片32,33に接触しない場合には、シートPに適切な抵抗力を付加することができず、シートPの重送が発生するおそれがある。一方、分離部30に対するシートPの当接力は、対向領域Ar内で大きく、その外側では小さい傾向にある。そのため、対向領域Ar内に主分離片32を配置することにより、例えば、先端が凹凸形状のシートPが給送された場合においても、その先端を主分離片32に強く押し付けることができる。これにより、シートPの先端の凹凸形状を矯正して、その先端を主分離片32に確実に接触させることができ、この結果、所望の抵抗力をシートPに与えることができる。
副分離片33は、ピックアップローラ21の対向領域Arの外側に配置される。それは、次のような理由による。シートPが剛性の低い普通紙である場合、ピックアップローラ21の駆動によって複数枚のシートPの先端が分離部30に押し込まれたときに、シートPの先端には、主分離片32および副分離片33から抵抗力が与えられる。このとき、シートPの押し込み方向の力を受ける主分離片32および副分離片33は、付勢部材36の付勢力によって、図12のように、主分離片32および副分離片33は傾斜面部材31から突出した状態に押し留められる。そのため、主分離片32および副分離片33は、いずれも複数枚のシートPの先端に対して抵抗力を与えて、シートPに曲げる力を作用させるため、最上位のシートPは変形させて分離される。しかしながら、最上位のシートPの先端は、図12のように主分離片32の突起部32aおよび谷部32b上を上方に滑る前に、図13(a)のように変形するおそれがある。この場合には、分離に必要な所望の抵抗力が最上位のシートPの先端に与えられず、その最上位のシートPを含む複数のシートが図13(b)のように飛び跳ねて、結果的に、複数枚のシートPが分離されることなく給送(重送)されるおそれがある。本例においては、後述するように、主分離片32、副分離片33、およびピックアップローラ21を適切に配置する。これにより、主分離片32と対向するシートPの先端部分において図13(b)のような飛び跳ねの現象が発生した場合にも、副分離片33と対向するシートPの先端部分に所望の抵抗力を与えることができる。
主分離片32、副分離片33、およびピックアップローラ21の配備位置について、図14を用いて説明する。図14のように、ピックアップローラ21の対向領域Ar内に主分離片32を配置し、その対向領域Ar外に副分離片33を配置した場合、主分離片32と副分離片33との間に位置するシートPの部分には、当接力が大きい領域と小さい領域の境界ができる。そのため、対向領域Ar内におけるシートPの先端には、図13(a)のような1つの凸形状部分が生じ、逆に、主分離片32と副分離片33との間におけるシートPの先端には凹形状部分が生じる。このようなシートPの先端形状により、主分離片32と対向するシートPの先端部分に飛び跳ねの現象が生じたとしても、副分離片33と対向するシートPの先端部分には、飛び跳ねを生じさせることなく抵抗力を付与して、シートPの重送を抑制することができる。このような理由により、副分離片33は対向領域Ar外に配置することが望ましい。
突当部材41の配備位置は、図7のようにピックアップローラ21の対向領域Ar外に位置であって、給送可能な最小幅のシートPと当接可能な位置であり、かつ主分離片32の位置P0と副分離片33の位置P1との間の中間位置から外れた位置である。このような配備位置の特定は、次のような理由による。
突当部材41は、前述したように、積載部10にシートPを勢いよくセットした際に、シートPが分離部30を乗り上がることを防止するためのものである。種々の幅のシートPを給送可能な給送装置においては、給送可能な最小幅WのシートPにおいても突当部材41の機能を発揮するために、突当部材41は、その最小幅WのシートPと当接可能な位置に配置する必要がある。また、前述したように、ピックアップローラ21の対向領域Ar内において、シートPの先端が分離部30に対して強く押し付けられる。そのため、仮に、対向領域Ar内に突当部材41を配置した場合には、シートPが突当部材41の段形状の部分に強く接触し、そのシートPが変形してジャムが発生するおそれが高まる。また、突当部材41が配置される傾斜面部材31の部分は、切り欠いたり凹部を形成する必要がある。その切り欠き部分にシートPの先端が潜り込んだ場合には、その先端が、傾斜面部材31よりもシートPの給送方向の下流側に位置する搬送パスの構成部材に接触して、ジャムが発生するおそれもある。そのため、突当部材41は対向領域Ar外に配備することが望ましい。さらに、分離部30に当接したシートPの先端は、図14のように、主分離片32と副分離片33に当接している部分を頂点Pa,Pbとして、隣接する主分離片32と副分離片33の間に潜り込む。このシートPの潜り込みの頂点Pc,Pcは、隣接する主分離片32と副分離片33との中間位置に生じるため、この中間位置を外した位置に突当部材41を配備することが望ましい。
先端基準12の配備位置は、ピックアップローラ21の対向領域Ar外であって、給送可能な最小幅WのシートPと当接可能な位置であり、かつ主分離片32の位置P0と副分離片33の位置P1との間の中間位置から外れた位置である。このような配備位置の特定は、次のような理由による。
先端基準12は、積載部10にシートPを積載する際に、ユーザーがシートPの先端位置を認識可能とするために設けられる。そのため先端基準12は、最小幅WのシートPと当接可能な位置に配置する必要がある。また先端基準12は、シートPの給送時には、シートPと接触しないように傾斜面部材31よりも矢印Y1方向の奥側に退避している。しかし、先端基準12においても突当部材41と同様に、シートPと接触してジャムを発生させる可能性と、先端基準12を配備するための傾斜面部材31の切り欠き部分にシートPの先端が潜り込んでジャムが発生する可能性がある。そのため先端基準12の配備位置は、対向領域Ar外であって、かつ主分離片32と副分離片33との中間位置以外の位置に設定することが望ましい。
また、本例においては先端基準12を2つ設けている。それは、次のような理由による。ユーザーは、図15のように、サイドガイド11A,11Bの間を大きく開いた状態において、最小幅WのシートPを、その幅方向の中心を積載部10の中央位置P0と合わせずにセットしようとする場合がある。このような場合において、給送可能な最小幅WのシートPと当接可能な位置に1つの先端基準12を設けただけでは、その先端基準12を乗り越えてシートPが押し込まれるおそれがある。本例においては、図15のように先端基準12を2つ設けている。左側のサイドガイド11Aと左側の先端基準12とのシートPの幅方向における間隔、および右側のサイドガイド11Aと右側の先端基準12とのシートPの幅方向における間隔は、給送可能なシートPの最小幅Wよりも小さい。したがって、図15のように、給送可能な最小幅Wのシートに合わせてサイドガイド11A,11Bの間を最大に開いた状態においても、最小幅WのシートPを先端基準12に付き当てることが可能である。
(第2の実施形態)
図16は、本発明の第2の実施形態における分離部30の要部の説明図である。
本実施形態においては、主に大きなサイズのシートPに効果的に対応するために、1つの主分離片32と、4つの副分離片33と、2つの突当部材41が配備されている。すなわち、1つの主分離片32は、ピックアップローラ21の対向領域Ar内の位置に配備され、4つの副分離片33は、対向部領域Ar外の位置に配備されている。2つの突当部材41の配備位置は、対向部領域Ar外であって、最小幅WのシートPと当接可能な位置であり、かつ主分離片32と副分離片33との中間位置以外の位置に設定されている。大きなサイズのシートPを分離する際には、副分離片33の配備数を増やして分離性能を高めることが有効である。また、シートPの給送時に分離部30に当接したシートPの束は、シートPの給送後に突当部材41を再度突出させることによって、押し戻す場合がある。その際に、大きなサイズのシートPを座屈させることなく押しも戻すためには、突当部材41を複数設けることが有効である。
(第3の実施形態)
図17は、本発明の第3の実施形態における分離部30の要部の説明図である。
写真用紙のようなシートPを傷付けずに給送するためには、分離片32,33の数を増やして、それらの分離片からシートPに作用する抵抗力の総和を一定値以上に保ちつつ、シートPに局所的に作用する抵抗力を下げることが有効である。本実施形態においては、3つの主分離片32と、2つの副分離片33と、1つの突当部材41が配備されている。すなわち、3つの主分離片32は、ピックアップローラ21の対向領域Ar内に配備され、2つの副分離片33は、対向部領域Ar外の位置に配備されている。1つの突当部材41の配備位置は、対向部領域Ar外の位置であって、最小幅WのシートPと当接可能な位置であり、かつ主分離片32と副分離片33との中間位置以外の位置に設定されている。
(他の実施形態)
本発明のシート給送装置は、紙およびプラスチックなどの種々のシートを給送するため装置として広く適用することができる。このようなシート給送装置は、シートに対して種々の処理を施すシート処理装置に組み込むことができる。そのシート処理装置は、例えば、シート給送装置から給送されるシートを処理する処理部として、シートに画像とプリントするプリント部、およびシートにプリントされた画像を読み取る読取部のうち少なくとも一方を含むものであってもよい。プリント部を備えるシート処理装置はプリント装置を構成し、読取部を備えるシート処理装置は読取装置を構成する。またシート処理装置は、シート給送装置から給送されたシートを折り畳む装置などであってもよい。
P シート
1 シート給送装置
10 積載部
12 先端基準(先端規制部)
21 ピックアップローラ
30 分離部
31 傾斜面部材
32 主分離片
33 副分離片
41 突当部材

Claims (10)

  1. 積載部に積載されたシートの1枚ずつ給送するシート給送装置であって、
    ピックアップローラと、
    傾斜面と、
    前記傾斜面に設けられ最上位のシートを分離させる複数の分離片と、
    前記積載部に前記シートを積載するときに、シートが突き当たるように前記傾斜面上から突出し、かつ給送時に前記傾斜面から退避する少なくとも1つの突当部材と、
    を備え、
    前記複数の分離片の1つは、シートの幅方向において最も一方側に位置する前記ピックアップローラの一端部と、前記幅方向において最も他方側に位置する前記ピックアップローラの他端部と、の間の範囲と対向する領域の内側に配備され、
    前記複数の分離片の少なくとも1つは前記領域の外側に配備され、
    前記突当部材のうち少なくとも1つの配備位置は、前記領域の外側であって、給送可能な最小幅のシートと当接可能な位置であり、かつ前記幅方向において隣り合う前記分離片の中間位置から外れた位置であることを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記積載部は、当該積載部にシートを積載するときの第1の位置と、給送時の第2の位置と、の間において移動可能であり、
    前記積載部は、当該積載部が前記第1の位置に移動したときに前記積載部に積載されるシートの先端位置を規制し、かつ前記積載部が前記第2の位置に移動したときに前記傾斜面の下に位置する少なくとも1つの先端規制部を備えることを特徴とする、請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記先端規制部の少なくとも1つの配備位置は、前記領域の外側であって、前記最小幅のシートと当接可能な位置であり、かつ前記幅方向において隣り合う前記分離片の中間位置から外れた位置であることを特徴とする、請求項2に記載のシート給送装置。
  4. 前記積載部は、当該積載部に積載されるシートの幅方向の側部をガイドするように、シートの幅に応じて位置調整可能なガイド部材を備え、
    前記最小幅のシートの幅に応じて前記ガイド部材の位置が調整されたときに、前記幅方向における前記ガイド部材と前記先端規制部との間隔は、前記最小幅のシートの幅よりも小さいことを特徴とする、請求項2または3に記載のシート給送装置。
  5. 前記ガイド部材は、シートの幅方向の両側部と対向して、互いに近接する方向および互いに離間する方向に連動して移動する左右のガイド部材を含むことを特徴とする、請求項4に記載のシート給送装置。
  6. 前記分離片は、前記傾斜面から突出する位置と、前記傾斜面から退避する位置と、の間において移動可能であり、かつ付勢部材によって前記傾斜面から突出する方向に付勢されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  7. 前記分離片の表面は複数の突起部と谷部を有することを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  8. 前記突当部材は、前記傾斜面から突出したときに、前記積載部におけるシートの積載面に対して略直角をなす突当面を有することを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
    前記シート給送装置から給送されるシートを処理する処理部と、
    を備えることを特徴とするシート処理装置。
  10. 前記処理部は、シートに画像をプリントするプリント部、およびシートの画像を読み取る読取部のうち少なくとも一方を含むことを特徴とする、請求項9に記載のシート処理装置。
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