JP2016122765A - シート状導体及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、複数の回路基板を電気的に接続する複数のフレキシブルフラットケーブルの配線にシート状導体を用いるようにして、当該シート状導体を、複数の部位が順に重なるように折り畳み、複数のフレキシブルフラットケーブルを、それぞれ部位を介在させて保持した状態で接地することにより、複数のフレキシブルフラットケーブルに信号を流した際に、当該フレキシブルフラットケーブルから信号高周波成分が漏れ出ても、その信号高周波成分をシート状導体で受けてアースに流して、フレキシブルフラットケーブルに流れる信号に信号高周波成分が重畳されて電磁干渉が生じることを防止することができ、回路基板の誤動作を防止することができる。
【選択図】図6
Description
(1)実施の形態
(2)他の実施の形態
(1−1)プリンタの構成
図1において、1は全体として本発明によるプリンタを示す。係るプリンタ1は、例えば、図中の左斜め前側の端面が本体正面2Aとなる略四角箱型のプリンタ本体2を有している。因みに、以下の説明では、プリンタ1を、本体正面2Aと対峙して見た場合の図中に矢印a1で示すプリンタ1の上の方向を、プリンタ上方向とも呼び、これとは逆の方向を、プリンタ下方向とも呼び、これらを特に区別する必要がない場合は、まとめてプリンタ上下方向とも呼ぶ。また、以下の説明では、プリンタ1を、本体正面2Aと対峙して見た場合の図中に矢印b1で示すプリンタ1の前の方向を、プリンタ前方向とも呼び、これとは逆の方向を、プリンタ後方向とも呼び、これらを特に区別する必要がない場合は、まとめてプリンタ前後方向とも呼ぶ。さらに、以下の説明では、プリンタ1を、本体正面2Aと対峙して見た場合の図中に矢印c1で示すプリンタ1の左の方向を、プリンタ左方向とも呼び、これとは逆の方向を、プリンタ右方向とも呼び、これらを特に区別する必要がない場合は、まとめてプリンタ左右方向とも呼ぶ。プリンタ本体2は、下端部に、印刷画像の形成に用いられる長方形の記録紙やフィルム等の複数の媒体(図示せず)を収容する媒体カセット3がプリンタ前後方向にスライドして引出及び装填可能なように設けられている。またプリンタ本体2は、本体正面2Aにおいて媒体カセット3の上側に、本体正面2Aの一部を形成する手差トレイ2AXがトレイ下端部に設けられたトレイ用ヒンジ(図示せず)を介して図中に矢印d1で示す一回転方向及びこれとは逆の他回転方向へ回動して開閉可能なように取り付けられている。さらにプリンタ本体2は、本体上面2Bの前端部に、当該プリンタ本体2内のメンテナンス用の蓋部2BXが蓋後端部に設けられた蓋部用ヒンジ(図示せず)を介して他回転方向及び一回転方向へ回動して開閉可能なように取り付けられている。さらにまたプリンタ本体2は、本体上面2Bにスキャナ部4が、当該プリンタ本体2内の後上端部に設けられたスキャナ部用ヒンジ(図示せず)を介して、下面4AXを本体上面2Bとほぼ平行にする通常動作位置から前端部を持ち上げて本体上面2Bに対し下面4AXを傾斜させるメンテナンス用持上位置までの範囲で一回転方向及び他回転方向へ回動可能に設けられている。これによりプリンタ本体2は、メンテナンス時、スキャナ部4を通常動作位置から他回転方向のメンテナンス用持上位置まで回転させることで、蓋部2BXを開閉させることができる。これに加えてプリンタ本体2は、例えば、本体背面2Cの右下端部に、導電性のアース線を内蔵する電源ケーブル5が接続される電源コネクタ(図示せず)や、外部との通信用の1又は複数の通信ケーブル(図示せず)が接続される1又は複数の通信コネクタ(図示せず)が設けられている。そしてプリンタ本体2内には、導電性金属により形成された本体側シャーシ(図示せず)が収納されており、当該本体側シャーシが電源コネクタのアース端子に電気的に接続されている。またプリンタ本体2内には、右上端部に、第1回路基板としての主制御基板6が配置されると共に、手差トレイ2AXの後側に、媒体の表面に印刷画像を形成するための画像形成部(図示せず)が配置されている。因みに主制御基板6は、プリンタ1全体を統括制御して各種処理を実行することで、コピー機能、プリント機能、ファクシミリ機能及びイメージスキャナ機能等の種々の機能を実現するためのものである。
次いで、スキャナ基板用フラットケーブル、ヘッド基板用フラットケーブル及びパネル基板用フラットケーブルにより主制御基板6と、スキャナ制御基板11、スキャナヘッド基板12及びパネル制御基板13とを電気的に接続する配線構成について説明する。まず、図2(A)及び(B)を用いて、スキャナ基板用フラットケーブル20、ヘッド基板用フラットケーブル21及びパネル基板用フラットケーブル22の構成について説明する。ただしスキャナ基板用フラットケーブル20、ヘッド基板用フラットケーブル21及びパネル基板用フラットケーブル22は、基本的に同様の構成を有するため、以下には、スキャナ基板用フラットケーブル20の構成について具体的に説明し、ヘッド基板用フラットケーブル21及びパネル基板用フラットケーブル22の構成の具体的な説明は省略する。図2(A)及び(B)に示すように、スキャナ基板用フラットケーブル20は、所定の狭ピッチで平行に並べられた複数本の導体を、樹脂材により比較的薄い帯状に形成された一対の絶縁シートにより挟み込むようにして被覆することにより、これら複数本の導体を互いに絶縁し、かつ外部からも絶縁した状態で一体成形されている。ただしスキャナ基板用フラットケーブル20は、複数本の導体が所定の同一長さに選定されているものの、一対の絶縁シートが導体の長さよりも僅かに短い所定の同一長さに選定されている。よってスキャナ基板用フラットケーブル20は、複数本の導体それぞれの導体一端部及び導体他端部を、主制御基板6及びスキャナ制御基板11に実装されたケーブル用コネクタの対応するコネクタ端子と電気的に接続するための一端側ケーブル端子20A及び他端側ケーブル端子20Bとして、一対の絶縁シートのシート一端及びシート他端から突出させている。ところで、主制御基板6及びスキャナ制御基板11に実装されたケーブル用コネクタは、それぞれ上面にケーブル差込用のスリットが成形され、当該スリットの奥となる内部に、複数のコネクタ端子が所定の狭ピッチで平行に配置されている。そしてスキャナ基板用フラットケーブル20は、一端側ケーブル端子20A及び他端側ケーブル端子20Bが、対応するケーブル用コネクタのスリットに差し込まれることで、個々の導体の導体一端部及び導体他端部をコネクタ端子に電気的に接続している。このためスキャナ基板用フラットケーブル20は、ケーブル一面20Cでは一端側ケーブル端子20A及び他端側ケーブル端子20Bを露出させるものの、ケーブル他面20Dのケーブル一端部及びケーブル他端部には一方の絶縁シートのシート一端端部及びシート他端部から当該一端側ケーブル端子20A及び他端側ケーブル端子20Bまでに亘り絶縁性の補強シート20Eが貼着されている。これによりスキャナ基板用フラットケーブル20は、一端側ケーブル端子20A及び他端側ケーブル端子20Bがケーブル用コネクタのスリットに対して抜き差しされる際、当該一端側ケーブル端子20A及び他端側ケーブル端子20Bが折れ曲がり、又は撓む等して変形することを防止することができる。なおスキャナ基板用フラットケーブル20、ヘッド基板用フラットケーブル21及びパネル基板用フラットケーブル22は、上述したように基本的には同様の構成を有するものの、それぞれ配線の際の引回経路に応じてケーブル長が適宜選定されると共に、主制御基板6と、スキャナ制御基板11、スキャナヘッド基板12及びパネル制御基板13との間で送受信される信号の種類に応じて、一対の絶縁シートの間に埋設される導体の本数と共にケーブル幅が適宜選定されている。因みにプリンタ1では、例えば、スキャナ部本体4A内にファクシミリ機能用の種々の処理を実行する回路基板としてのファクシミリ制御基板も配置され、当該ファクシミリ制御基板がフレキシブルフラットケーブルを介してスキャナ制御基板11に電気的に接続されている。そして主制御基板6は、スキャナ基板用フラットケーブル20を介して、スキャナ制御基板11用の信号とファクシミリ制御基板用の信号とを送受信している。このためプリンタ1では、例えば、ヘッド基板用フラットケーブル21及びパネル基板用フラットケーブル22にそれぞれ埋設される導体の本数よりもスキャナ基板用フラットケーブル20に埋設される導体の本数が多く、これに伴いヘッド基板用フラットケーブル21及びパネル基板用フラットケーブル22それぞれのケーブル幅よりもスキャナ基板用フラットケーブル20のケーブル幅が広くなっている。因みに、以下の説明では、スキャナ基板用フラットケーブル20のケーブル幅を、最大ケーブル幅とも呼ぶ。またプリンタ1では、例えば、スキャナヘッド基板12及びパネル制御基板13の動作クロックの周波数に比して(すなわち、処理速度に比して)、スキャナ制御基板11及びファクシミリ制御基板の動作クロックの周波数が高く(すなわち、処理速度が速く)、これに伴いヘッド基板用フラットケーブル21及びパネル基板用フラットケーブル22を介して送受信される信号の周波数よりも、スキャナ基板用フラットケーブル20を介して送受信される信号の周波数が高くなっている。そしてスキャナ基板用フラットケーブル20、ヘッド基板用フラットケーブル21及びパネル基板用フラットケーブル22は、それぞれ自身のケーブル長と、主制御基板6及びスキャナ制御基板11における接続対象のケーブル用コネクタの配置位置とに応じて、ケーブル一端部及びケーブル他端部がケーブル幅方向やケーブル厚み方向へ適宜折り曲げられ、また互いのケーブル中央部が重ねられた状態でプリンタ本体2内からスキャナ部本体4A内に亘って引き回されて、主制御基板6と、スキャナ制御基板11、スキャナヘッド基板12及びパネル制御基板13とを電気的に接続するように配線されている。
以上の構成において、プリンタ1では、遮蔽シート25を複数の第1乃至第4部位25A乃至25Dが順に重なるように折り畳み、当該遮蔽シート25により第1乃至第4部位25A乃至25Dの部位重ね箇所にスキャナ基板用フラットケーブル20、ヘッド基板用フラットケーブル21及びパネル基板用フラットケーブル22を個別に覆い隠すように挟み込んで保持する。そしてプリンタ1では、遮蔽シート25により保持したスキャナ基板用フラットケーブル20、ヘッド基板用フラットケーブル21及びパネル基板用フラットケーブル22によって主制御基板6と、スキャナ制御基板11、スキャナヘッド基板12及びパネル制御基板13とを電気的に接続すると共に、当該遮蔽シート25を接地した。以上の構成によれば、プリンタ1では、スキャナ基板用フラットケーブル20、ヘッド基板用フラットケーブル21及びパネル基板用フラットケーブル22に信号を流した際に、当該スキャナ基板用フラットケーブル20、ヘッド基板用フラットケーブル21及びパネル基板用フラットケーブル22から信号高周波成分が漏れ出ても、その信号高周波成分を遮蔽シート25で受けてアースに流すことができる。これによりプリンタ1は、スキャナ基板用フラットケーブル20、ヘッド基板用フラットケーブル21及びパネル基板用フラットケーブル22に流れる信号に、これらから漏れ出た信号高周波成分が重畳されて振幅を変化させる電磁干渉が生じることを防止することができる。よってプリンタ1は、主制御基板6と、スキャナ制御基板11、スキャナヘッド基板12及びパネル制御基板13とが、スキャナ基板用フラットケーブル20、ヘッド基板用フラットケーブル21及びパネル基板用フラットケーブル22に流れる信号を取り込んだ際、その信号により誤動作することを防止することができる。
(2−1)他の実施の形態1
なお上述した実施の形態においては、遮蔽シート25のシート中央部をW字状に折り畳んで3本のスキャナ基板用フラットケーブル20、ヘッド基板用フラットケーブル21及びパネル基板用フラットケーブル22を挟み込むようにした場合について述べた。しかしながら本発明は、これに限らず、例えば、図16(A)及び(B)に示すように、遮蔽シート40のシート中央部を蛇腹状に折り畳んで4つ以上の部位重ね箇所を形成して、これら部位重ね箇所に4本以上のフレキシブルフラットケーブル41乃至45のケーブル中央部を個別に挟み込み、又は遮蔽シート46のシート中央部をZ字状に折り畳んで2つの部位重ね箇所を形成して、これら部位重ね箇所に2本のフレキシブルフラットケーブル47、48のケーブル中央部を個別に挟み込むようにしても良い。そして本発明は、遮蔽シート40、46を全体が略Z字状の外観をなすように折り畳む場合、シート一端部及びシート他端部については、複数の部位一端部及び複数の部位他端部に、例えば、上述した第1乃至第4部位一端部25AA乃至25DA及び第1乃至第4部位他端部25AB乃至25DBの何れかの構成を適宜組み合わせて適用することで、複数の部位重ね箇所にフレキシブルフラットケーブル41乃至45、47、48のケーブル一端部及びケーブル他端部を個別に挟み込むことができる。本発明は、係る構成によっても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。また本発明は、例えば、図17(A)及び(B)に示すように、遮蔽シート50をW字状に折り畳んで3つの部位重ね箇所を形成して、これら部位重ね箇所に3本のフレキシブルフラットケーブル51乃至53のケーブル中央部を個別に挟み込み、さらに3つの部位重ね箇所の外側となる2箇所の露出箇所の少なくとも一方に1本のフレキシブルフラットケーブル54のケーブル中央部を個別に保持し、又は遮蔽シート55をV字状に折り畳んで1つの部位重ね箇所を形成して、当該部位重ね箇所に1本のフレキシブルフラットケーブル56のケーブル中央部を挟み込み、さらに部位重ね箇所の外側となる2箇所の露出箇所の少なくとも一方に1本のフレキシブルフラットケーブル57のケーブル中央部を個別に保持するようにしても良い。そして本発明は、遮蔽シート50、55を全体が略Z字状の外観をなすように折り畳む場合も、シート一端部及びシート他端部については、複数の部位一端部及び複数の部位他端部に、例えば、上述した第1乃至第4部位一端部25AA乃至25DA及び第1乃至第4部位他端部25AB乃至25DBの何れかの構成を適宜組み合わせて適用することで、1又は複数の部位重ね箇所にフレキシブルフラットケーブル51乃至53、56のケーブル一端部及びケーブル他端部を個別に挟み込むことができ、さらに2箇所の露出箇所の少なくとも一方に1本のフレキシブルフラットケーブル54、56のケーブル一端部及びケーブル他端部を個別に保持することができる。因みに本発明は、遮蔽シート50、55の露出箇所にフレキシブルフラットケーブル54、57を保持する手法としては、接着剤や接着テープ等で貼着し、また遮蔽シート50、55の一部として形成した結束バンド部や外付けの結束バンド部によって結束する等のように種々の手法を適用することができる。本発明は、係る構成によれば、遮蔽シート50、55により挟み込んだフレキシブルフラットケーブル51乃至53、56と共に、露出箇所に保持したフレキシブルフラットケーブル54、57も重ねるようにして配線することになるが、フレキシブルフラットケーブル51乃至54、56、57の何れから信号高周波成分が漏れ出しても、遮蔽シート50、55により当該信号高周波成分を他のフレキシブルフラットケーブル51乃至54、56、57に流れる信号に重畳させないように遮蔽することができ、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。このように本発明は、遮蔽シートをV字状、Z字状、W字状、蛇腹状のように折り畳んで、形成する部位重ね箇所を多くすれば、その分、部位重ね箇所の数に応じた本数のフレキシブルフラットケーブルを当該部位重ね箇所に個別に挟み込むことができる。また本発明は、遮蔽シートを少なくとも1以上の部位重ね箇所を形成するように折り畳んだ場合、その折り畳みで生じる2箇所の露出箇所にフレキシブルフラットケーブルを個別に保持すれば、部位重ね箇所の数よりも多いフレキシブルフラットケーブルを重ねるようにしても、信号の電磁干渉を防止しながら配線することができる。ところで、フレキシブルフラットケーブルは、信号を流した際に漏れ出すものが信号高周波成分であり、流れる信号の周波数が高いほど、信号高周波成分が漏れ出し易い傾向にある。このため本発明は、折り畳んだ遮蔽シートの部位重ね箇所と露出箇所とに、流れる信号の周波数が異なるフレキシブルフラットケーブルを保持する場合、部位重ね箇所に、流れる信号の周波数が最も高いフレキシブルフラットケーブルから優先的に保持し、露出箇所には、流れる信号の周波数が最も低いフレキシブルフラットケーブルを保持するようにしても良い。本発明は、係る構成によれば、遮蔽シートに保持する複数のフレキシブルフラットケーブルのうち、周波数の比較的高い信号が流れるフレキシブルフラットケーブルから信号高周波成分が漏れ出ても、その信号高周波成分を遮蔽シートからアースへ的確に流すことができ、その結果、当該高周波成分が他のフレキシブルフラットケーブルに流れる信号のみならず、遮蔽シート周辺の回路基板や電子機器に直接、飛び込んで誤動作を生じさせる等のように影響することを防止することができる。
また上述した実施の形態においては、折り畳んだ遮蔽シート25を、第1中央側結束バンド部25AGや第2中央側結束バンド部25DG等によって結束するようにした場合について述べた。しかしながら本発明は、これに限らず、例えば、図18に示すように、遮蔽シート60の一方及び他方の縁部に互いに係合可能な鉤爪状等の所定形状の第1折込係合部60A及び第2折込係合部60Bを突設し、折り畳みの際に当該第1折込係合部60A及び第2折込係合部60Bを同一の部位重ね箇所に折り込んで係合させることにより、折り畳んだ遮蔽シート60を結束するようにしても良い。また本発明は、遮蔽シートを折り畳んだ際、幅方向の端部に接着テープを貼着して結束するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、遮蔽シート25を全体が略Z字状の外観をなすように折り畳む場合について述べた。しかしながら本発明は、これに限らず、例えば、複数のフレキシブルフラットケーブルの引回経路に応じて、遮蔽シートを全体がI字状や略L字状等の種々の形状の外観をなすように折り畳むようにしても良い。そして本発明は、例えば、遮蔽シートを全体がI字状の外観をなすように折り畳む場合、当該遮蔽シート全体を、上述した他の実施の形態1のようにV字状、Z字状、W字状、蛇腹状等のように折り畳むことで、複数の部位重ね箇所を形成して、これら部位重ね箇所に複数のフレキシブルフラットケーブルを個別に保持することができる。また本発明は、例えば、遮蔽シートを全体が略L字状の外観をなすように折り畳む場合、当該遮蔽シートのシート一端部を、上述した他の実施の形態1のようにV字状、Z字状、W字状、蛇腹状等のように折り畳み、シート他端部を、上述した実施の形態による遮蔽シート25のシート一端部及びシート他端部の一方と同様に折り畳み、又は第1乃至第4部位一端部25AA乃至25DA及び第1乃至第4部位他端部25AB乃至25DBの何れかの構成を適宜組み合わせて適用して折り畳むことで、複数の部位重ね箇所を形成して、これら部位重ね箇所に複数のフレキシブルフラットケーブルを個別に保持することができる。さらに本発明は、遮蔽シートをシート一端からシート他端までに亘り一旦は全体がI字状の外観をなすように折り畳んだ後、その折り畳んだ状態の遮蔽シート自体を、任意の1又は複数の箇所で折り曲げて、最終的にL字状や略Z字状等の種々の外観を成すように形成しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、本発明によるシート状導体を、図1乃至図18について上述した遮蔽シート25に適用するようにした場合について述べた。しかしながら本発明は、これに限らず、一対の樹脂フィルムの間に導電性の金属箔を挟み込み、当該金属箔の一部を接地用として、一対の樹脂フィルムの端部から突出させて形成された遮蔽シートや、導電性金属メッシュ、複数本の導体が埋設される樹脂フィルム等のシート状導体、またコンピュータや表示装置、ゲーム機、エアーコンディショナ、冷蔵庫等の種々の電子機器に設けられるシート状導体等のように、この他種々の構成、及び種々の装置に設けられるシート状導体に広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、本発明による画像形成装置を、図1乃至図18について上述したプリンタ1に適用するようにした場合について述べた。しかしながら本発明は、これに限らず、カラー電子写真方式のプリンタやMFP(Multi-Function Peripheral)、ファクシミリ、複合機、複写機等のように、この他種々の構成の画像形成装置に広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、複数の前記部位が順に重なるように折り畳まれて、複数の前記フレキシブルフラットケーブルを保持して状態に結束する結束部として、図1乃至図18について上述した第1中央側結束バンド部25AG、第2中央側結束バンド部25DG及び他端側結束バンド部25AFを適用するようにした場合について述べた。しかしながら本発明は、これに限らず、外付けの結束バンドや、他の実施の形態2で説明した第1折込係合部60A及び第2折込係合部60B、接着テープ等のように、この他種々の結束部を広く適用することができる。因みに、本発明は、遮蔽シート25において第4部位中央部25DCに、上述した第2中央側結束バンド部25DGに換えて、第1部位他端部25ABや第1部位中央部25ACに突設された他端側結束バンド部25AFや第1中央側結束バンド部25AGと同様構成の結束バンド部を突設し、上述した一対のバンド挿通孔部25DH、25DJに換えて、当該第1部位他端部25ABや第1部位中央部25ACに穿設された他端側バンド係合孔部25AHや中央側バンド係合孔部25AJと同様構成のバンド係合孔部を穿設するようにしても良い。また本発明は、遮蔽シート25において第1部位他端部25ABや第1部位中央部25ACに、上述した他端側結束バンド部25AFや第1中央側結束バンド部25AGに換えて、第4部位中央部25DCに突設された第2中央側結束バンド部25DGと同様構成の結束バンド部を突設し、上述した他端側バンド係合孔部25AHや中央側バンド係合孔部25AJに換えて、当該他端側結束バンド部25AFに穿設された一対のバンド挿通孔部25DH、25DJと同様構成のバンド挿通孔部を穿設するようにしても良い。
Claims (8)
- 複数の回路基板を電気的に接続する複数のフレキシブルフラットケーブルの配線に用いられるシート状導体であって、
複数の部位が順に重なるように折り畳まれて、複数の前記フレキシブルフラットケーブルを、それぞれ前記部位を介在させて保持した状態で接地される
シート状導体。 - 複数の前記部位が順に重なるように折り畳まれて、複数の前記フレキシブルフラットケーブルを保持して状態に結束する結束部
を具える請求項1に記載のシート状導体。 - 前記結束部は、
所定の前記部位に設けられた
請求項2に記載のシート状導体。 - 所定の前記部位に設けられ、接地用に導電性金属のシャーシに係止されるシャーシ係止部
を具える請求項1乃至請求項3の何れかに記載のシート状導体。 - 所定の端部に設けられ、当該端部よりも幅広な表面全体が導電性金属のシャーシの一面に接触される接地部
を具える請求項1乃至請求項4の何れかに記載のシート状導体。 - 前記複数の部位として、互いに平行な4つの第1乃至第4部位
を具え、
前記第1乃至第4部位は、
順に重なるようにW字状に折り畳まれることにより3つの部位重ね箇所を形成して、当該3つの前記部位重ね箇所に3本の前記フレキシブルフラットケーブルを個別に挟み込むようにして保持する
請求項1乃至請求項5の何れかに記載のシート状導体。 - 前記第1乃至第4部位は、
第1乃至第4部位一端側が順に重なるようにW字状に折り畳まれることにより3つの前記部位重ね箇所を形成して、当該3つの前記部位重ね箇所に3本の前記フレキシブルフラットケーブルのケーブル一端側を個別に挟み込むようにして保持すると共に、第1及び第4部位他端部に前記第2及び第3部位の第2及び第3部位一端側から分離された第2及び第3部位他端部が設けられ、前記第1及び第4部位他端部が前記第1乃至第4部位一端側に対して折り曲げられた後、前記第1及び第4部位他端部と前記第2及び第3部位他端部とがそれぞれV字状に折り畳まれ、かつ前記第1乃至第4部位他端部が順に重なるように折り畳まれることにより、前記第1及び前記第2部位他端部の間、前記第2及び第3部位他端部の間及び前記第3及び第4部位他端部の間に3本の前記フレキシブルフラットケーブルのケーブル他端部を個別に挟み込むようにして保持する
請求項6に記載のシート状導体。 - 複数の前記回路基板と、
複数の前記フレキシブルフラットケーブルと、
前記シャーシと、
前記シート状導体と
を具える請求項1乃至請求項7の何れかに記載の画像形成装置。
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