JP2016122486A - 磁気ディスク装置及びライト制御方法 - Google Patents

磁気ディスク装置及びライト制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016122486A
JP2016122486A JP2014261923A JP2014261923A JP2016122486A JP 2016122486 A JP2016122486 A JP 2016122486A JP 2014261923 A JP2014261923 A JP 2014261923A JP 2014261923 A JP2014261923 A JP 2014261923A JP 2016122486 A JP2016122486 A JP 2016122486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positioning error
threshold
magnetic disk
write
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2014261923A
Other languages
English (en)
Inventor
原 武生
Takeo Hara
武生 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2014261923A priority Critical patent/JP2016122486A/ja
Priority to US14/687,096 priority patent/US9240198B1/en
Priority to CN201510305611.1A priority patent/CN106205643B/zh
Publication of JP2016122486A publication Critical patent/JP2016122486A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/012Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic disks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/596Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on disks
    • G11B5/59627Aligning for runout, eccentricity or offset compensation

Abstract

【課題】瓦記録方式の磁気ディスク装置において、ライト禁止によるパフォーマンスの低下を抑える。
【解決手段】実施形態に係る磁気ディスク装置のプロセッサは、磁気ディスクに磁気ヘッドにより瓦記録でデータを記録する際に、前記磁気ヘッドの前記磁気ディスク上の現在の位置決め誤差を検出し、前記現在の位置決め誤差を検出した現サーボ領域に対する次サーボ領域での予測位置決め誤差を計算し、前記現在の位置決め誤差と第1閾値との比較に基づいてライト禁止判定を行い、前記現在の位置決め誤差が前記第1閾値以下、且つ、前記予測位置決め誤差が前記第1閾値とは異なる第2閾値より大きくその方向が瓦記録の方向と同一である場合、前記第1閾値を所定量だけ小さい値に設定する。この所定量だけ小さい値は、次サーボ領域でのライト禁止判定における第1閾値として用いられる。
【選択図】図7

Description

本発明の実施形態は、磁気ディスク装置及びライト制御方法に関する。
近年、磁気ディスクにトラックを高密度に書き込むための技術が開発されている。この技術の一つに、例えばトラックを部分的に重ねて書き込む瓦記録(shingled write recording)技術がある。瓦記録技術を用いることで、高密度にトラックを書き込むことが可能となることから、記録容量を増加することができる。
この瓦記録技術を用いた際に、例えば、第1トラック及び第1トラックの一部に重ねて記録する第2トラックそれぞれの互いに隣接する記録領域において、第1トラックの位置決め誤差が第2トラック方向に発生し、第2トラックの位置決め誤差が第1トラック方向に発生すると、第1トラックの幅は狭窄する。この狭窄量が大きいと、狭窄部における第2トラックのデータにより、第1トラックの書き込み済のデータが上書きあるいは破壊される可能性が高い。
このように、第1トラックの書き込み済のデータが上書きあるいは破壊される可能性がある場合、ライト禁止が判定され、データライトは停止される。この場合、磁気ディスクが1周するのを待って、ライトを停止した位置から再びライト動作を開始する。
ヘッドの位置決め誤差はサーボセクタ間隔でしか検出されず、かつ現在の位置決め誤差の検出から実際にライトを禁止するまでには遅れがある。従って、現サーボセクタで検出された位置決め誤差のみに基づくライト禁止判定では、現在書き込んだデータが既に書き込まれている隣接データを部分的に破壊してしまう可能性がある。瓦記録方式のHDDは従来方式のHDDと比較して、トラックピッチを狭くすることができるので、面記録密度の向上を実現できる。そのため瓦記録方式のHDDは、従来方式のHDDよりもドリフトオフ(所定許容値を超える位置決め誤差の発生)の検出に基づく、ライト禁止判定の重要性が高い。
米国特許出願公開2008/0266692号明細書
瓦記録方式を用いて面記録密度を上げると共に、ライト禁止の条件を厳しくする(許容値を小さくする)と、ライト禁止の判定が多発し、当該HDDのパフォーマンスが低下してしまう。
実施形態の目的は、瓦記録方式のHDDにおいて、ライト禁止によるパフォーマンスの低下を抑えることにある。
実施形態に係る磁気ディスク装置は、位置決め誤差を検出するためのサーボ領域を複数有する磁気ディスクと、前記磁気ディスクに対してデータの記録及び再生を行う磁気ヘッドと、プロセッサと、を具備する。前記プロセッサは、前記磁気ディスクに前記磁気ヘッドにより瓦記録でデータを記録する際に、前記磁気ヘッドの前記磁気ディスク上の現在の位置決め誤差を検出し、前記現在の位置決め誤差を検出した現サーボ領域に対する次サーボ領域での予測位置決め誤差を計算し、前記現在の位置決め誤差と第1閾値との比較に基づいてライト禁止判定を行い、前記現在の位置決め誤差が前記第1閾値以下、且つ、前記予測位置決め誤差が前記第1閾値とは異なる第2閾値より大きくその方向が瓦記録の方向と同一である場合、前記第1閾値を所定量だけ小さい値に設定する。この所定量だけ小さい値は、次サーボ領域でのライト禁止判定における第1閾値として用いられる。
実施形態に係る磁気ディスク装置の要部を示すブロック図である。 第1のライト禁止判定方式、及び瓦記録方式の磁気ディスク装置特有のライトリードオフセットの発生メカニズムを説明するための模式図である。 第2のライト禁止判定方式を説明するための模式図である。 実施形態に係る第3のライト禁止判定方式を説明するための模式図である。 実施形態に係る第3のライト禁止判定方式を説明するための模式図である。 実施形態において、瓦書き逆方向へのオフトラック発生時の動作を説明するための模式図である。 実施形態に係るライト禁止判定処理を示すフローチャートである。
以下、実施形態に係る磁気ディスク装置及びライト制御方法について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る磁気ディスク装置の要部を示すブロック図である。
本実施形態の磁気ディスク装置は、ヘッド・ディスクアセンブリ(head-disk assembly:HDA)5、ヘッドアンプ集積回路(以下、ヘッドアンプIC)11と、システムコントローラ15と、ドライバIC18等を備えている。
HDA5は、記憶媒体である磁気ディスク1と、スピンドルモータ(SPM)2と、ヘッド10と、ヘッド10を搭載しているアーム3と、ボイスコイルモータ(VCM)4とを有する。磁気ディスク1はSPM2により回転する。磁気ディスク1上には複数のトラック200が定義され、各トラックは位置決め誤差を検出するためのバースト情報を含むサーボセクタとデータ領域とを交互に且つ複数有する。各サーボセクタは磁気ディスク1に予め記録されている。アーム3とVCM4は、アクチュエータを構成している。アクチュエータはVCM4の駆動により、アーム3に搭載されているヘッド10を磁気ディスク1上の指定の位置まで移動制御する。VCM4は、ドライバIC18からの駆動電流(または電圧)により駆動制御される。
ヘッド10は、リードヘッド10R及びライトヘッド10Wを有する。リードヘッド10Rは、磁気ディスク1上のサーボセクタに記録されているサーボパターンを読み出す。またリードヘッド10Rは、磁気ディスク1上のデータ領域に記録されているデータを読み出す。ライトヘッド10Wは、磁気ディスク1上のデータ領域にデータを書き込む。
ヘッドアンプIC11は、リードヘッド10Rにより読み出されたリード信号を増幅して、リード/ライト(R/W)チャネル12に伝送する。また、ヘッドアンプIC11は、R/Wチャネル12から出力されるライトデータに応じたライト電流をライトヘッド10Wに伝送する。
システムコントローラ15は1チップの集積回路として構成されており、R/Wチャネル12と、インターフェースコントローラ13と、マイクロプロセッサ(MPU)14とを含む。R/Wチャネル12は、リードチャネル12Rとライトチャネル12Wとを含む。リードチャネル12Rは、リードヘッド10Rにより読み出されたリード信号(ヘッドアンプIC11の出力)の復調処理を実行する。ライトチャネル12Wはライトデータの信号処理を実行する。
インターフェースコントローラ13は、ホスト19とR/Wチャネル12との間のデータ転送を制御する。またインターフェースコントローラ13は、バッファメモリ(DRAM)16及びフラッシュメモリ17を制御し、データのリードまたはライトを行なう。
MPU14はマイクロコントローラであり、ドライバIC18を介してVCM4を制御してヘッド10の位置決め制御(サーボ制御)を実行するサーボシステムを構成する。さらにMPU14は、R/Wチャネル12及びインターフェースコントローラ13を制御して、磁気ディスク1に対するデータのリード動作またはライト動作を実行する。
次に、ライト制御方式、特にライト禁止判定方式について説明する。
図2は、第1のライト禁止判定方式、及び瓦記録方式の磁気ディスク装置特有のライトリードオフセットの発生メカニズムを説明するための模式図である。また図2は、トラック(Track)(k−1)を書いた後にトラック(k)を瓦書きしている様子を示す。S0〜S2は各サーボセクタの位置を示し、Tsはサーボセクタ通過時間間隔を示す。
図2(a)において、101はトラック(k−1)のトラックエッジを示し、102はライトヘッド10Wを示す。201はトラック(k)のトラックエッジを示す。103はトラック(k−1)の目標トラックエッジ、202はトラック(k)の目標トラックエッジを示す。αは外乱を示し、この外乱がサーボ系に加わりトラック(k)において、ライトヘッド10Wの軌跡に目標トラックエッジ202からのずれが図中右方向(瓦書きとは逆方向)に発生したことを示している。
203はトラック(k)において、サーボセクタS1をサンプル(復調して位置決め誤差を検出)したときのライトヘッド10Wの位置を示し、サーボセクタS1のサンプル位置とする。このように、サーボセクタをサンプルして得られる位置決め誤差は、ライトヘッド10Wすなわちサンプル位置203の目標トラックエッジ202からのずれ量βとして表される。以下、このずれ量βを位置決め誤差βとして示す。
DOL(POS)はライト禁止の第1の閾値を示し、ライトヘッド10Wの位置決め誤差βがこの閾値を超えた場合、ライトは禁止される。図中右側の閾値DOL(POS)はトラック(k−1)に対する閾値であり、図中左側の閾値DOL(POS)はトラック(k)に対する閾値である。300はトラック(k−1)のデータをリードするときのリードヘッド10Rの相対的な位置を示す。TPはトラックピッチを示す。通常記録の場合、トラックピッチはトラックの径方向中心間距離を示すが、瓦記録の場合はトラックエッジ間距離を示す。
サーボセクタS1のサンプル位置203では、ライトヘッド10Wの位置決め誤差βは第1の閾値DOL(POS)以下であるから、ライトは禁止されない。すなわち、WF(write fault)未検出である。
次に図2(b)は、ライトヘッド10Wの磁気ディスク1に対する相対的な位置が、図2(a)のサンプル位置203からサーボセクタS2のサンプル位置204に移行した場合を示す。この場合、サンプル位置204の位置決め誤差βが第1の閾値DOL(POS)を超えている。従って、ライト禁止が判定されデータライトは停止される(WF検出)。この場合、磁気ディスク1が1周するのを待って、ライトを停止した位置の前のサーボセクタから再びデータライトが開始される。
図2(b)のようにデータライトが停止された時、トラック(k)からトラック(k−1)への最大の寄せ書き量は、
DOL(POS)+OVR-
となる。
ここで、OVR-はサーボセクタS1でライトヘッド位置が、第1の閾値DOL(POS)ぎりぎりであった状態から、サーボセクタS2で位置決め誤差を検出してライトを停止するまでの間に、ライトヘッド10Wが第1の閾値DOL(POS)を超えて行き過ぎた量(オーバーラン量)である。ここでOVR-の「-」はマイナス方向(瓦書き方向とは逆方向)に生じたオーバーラン量であることを示す。
一方、トラック(k−1)のプラス方向(瓦書き方向)の寄せ量は図2(a)のように、
DOL(POS)+OVR+
となる。仮にライト中のある時点でライトヘッドが第1の閾値DOL(POS)を超えてライトしたことが検出された場合は、磁気ディスク1が1周するのを待って1サーボセクタ前からデータを書き直すことができる。従ってOVR+の最大値は、サーボセクタS1及びS2において位置決め誤差が第1の閾値DOL(POS)ぎりぎりだったときに、サンプル点間でライトヘッドがはみだす量であり、OVR-に対して小さな値となる。
従って、トラック(k−1)のデータが正常に読みとることができるためにTPIM(トラックピッチの寄せ書きに対するマージン)が満足すべき不等式は下記のように表される。
TPIM ≧ 2×DOL(POS)+OVR …(1)
ここで、
OVR=OVR- +OVR+ …(2)
次に、第2のライト禁止判定方式を説明する。
図3は第2のライト禁止判定方式を説明するための模式図である。図3は図2と同様に、トラック(k−1)を書いた後にトラック(k)を瓦書きしている様子を示す。トラック(k)は、図中右方向(瓦書きとは逆方向)に位置決め誤差βが生じている。
301はトラック(k)において、サーボセクタS1のサンプル位置である。DOL(POS_NEXT)はライト禁止の第2の閾値を示し、次のサーボセクタで検出されると予測される予測位置決め誤差302に対する閾値である。この予測位置決め誤差302は、現在の位置決め誤差と前サーボセクタにおける位置決め誤差から例えば次式のように求められる。
xhat(k+1)=x(k)+vhat(k)*Ts …(3)
vhat(k)=(x(k)−x(k−1))/Ts …(4)
ここで、
xhat(k+1):予測位置決め誤差
x(k):現在の位置決め誤差
x(k−1):前サーボセクタで検出された位置決め誤差
vhat(k):現在の径方向推定速度
図3においてサンプル位置301の位置決め誤差βは、第1の閾値DOL(POS)以下である。しかし、予測位置決め誤差302は第2の閾値DOL(POS_NEXT)を超えているので、ライト禁止と判定される(WF検出)。このように第2のライト禁止判定方式では、次サーボセクタS2における位置決め誤差が予測される。この予測位置決め誤差302と第2の閾値DOL(POS_NEXT)との比較に基づいてライト禁止か否かが判断される。
次に、実施形態に係る第3のライト禁止判定方式を説明する。
図4及び図5は、実施形態に係る第3のライト禁止判定方式を説明するための模式図である。
図4(a)において、400は現在の記録対象トラックを示し、401はこのトラック400のトラックエッジを示す。402はトラック400の目標トラックエッジ、403はトラック400の次に記録されるトラックの目標トラックエッジを示す。404はトラック400において、サーボセクタS1のサンプル位置である。このようにトラック400は、図中左方向(瓦書き方向と同一方向)に位置決め誤差βが生じている。
ライトヘッド10Wの位置がサンプル位置404であるとき、ライトヘッド10Wの位置決め誤差βは第1の閾値DOL(POS)を超えていない。しかし、1サーボセクタ先のサーボセクタS2における予測位置決め誤差405は、第2の閾値DOL(POS_NEXT)を超えている。更に、図3の場合とは異なり、予測位置決め誤差の方向が瓦書き方向と同一方向である。この場合本実施形態では、ライトを禁止とはせずに1サーボセクタ先のサーボセクタS2において適用される第1の閾値DOL(POS)を閾値DOL(POS)406のように厳格化(所定量だけ小さな値に設定)する。この厳格化された閾値DOL(POS)406は、厳格化前の第1の閾値DOL(POS)に対して、例えば20%程度小さい値に設定される。
図4(b)はライトヘッド10Wの磁気ディスク1に対する相対的な位置が、図4(a)に示すサンプル位置404からサーボセクタS2のサンプル位置407に移行した場合を示す。この時点で、ライトヘッド10Wの位置決め誤差βは厳格化された閾値DOL(POS)406以下の値である。従って、ライトは禁止されず(WF未検出)、そのままデータライトが続行される。この場合、ライトヘッド10Wの軌跡(トラックエッジ)はサーボセクタS1及びS2のサンプル位置間において、元の第1の閾値DOL(POS)内を通る。このようにして、ライト禁止によるHDDのパフォーマンスの低下を抑えると共に、ライトヘッド10Wの軌跡が元の第1の閾値DOL(POS)内を通ることを保証する。これにより、図2(a)に示した瓦書きと同一方向のオーバーラン量OVR+が0となる。オーバーラン量OVR+を0とすることは必要条件ではないが、オーバーラン量OVR+を小さくすることにより、後述するように当該HDDの性能を改善または容量を拡大することができる。
図5(a)は図5(b)を理解しやすくするために参照される図であって、図4(a)と同様な図であるので、図5(a)の詳細説明は省略する。
図5(b)はライトヘッド10Wの位置が図5(a)に示すサンプル位置404からサーボセクタS2のサンプル位置408に移行した場合を示す。この時点で、ライトヘッド10Wの位置決め誤差βは厳格化された閾値DOL(POS)406を超えている。従って、ライトは禁止され(WF検出)、データライトは停止される。この場合、ライト停止までにライトヘッド軌跡が厳格化前の第1の閾値DOL(POS)以内に収まっている保証がない。従って、磁気ディスク1が1周するのを待ってサーボセクタS1以降のデータ領域からデータを書き直す。図5の例では、サーボセクタS1及びS2におけるサンプル位置はいずれも厳格化前の第1の閾値DOL(POS)内に収まっているが、サーボセクタS1及びS2のサンプル位置間のライトヘッド軌跡は、厳格化前の第1の閾値DOL(POS)を超えている。
瓦記録方式の場合、記録対象トラック400の瓦書きと同一方向側(これから記録するデータ領域側)には消されて問題の生じる近隣のデータは存在しない。従って、このようにライトヘッド軌跡が、厳格化前の第1の閾値DOL(POS)を超えた場合でも、書き込み済みのデータが破壊されるような問題は生じない。
本実施形態によれば、予測位置決め誤差が瓦書きと同一方向に生じた場合のライト禁止判定が緩和されるため、ライト禁止によるパフォーマンスの低下を抑えることができる。また、ライト禁止の判定緩和による隣接データ破壊のリスク増大は無い。
図6は本実施形態において、瓦書き逆方向へのオフトラック発生時の動作を説明するための模式図である。図6は、トラック(k−1)を書いた後にトラック(k)を瓦書きしている様子を示す。
図6(a)において、501はトラック(k)におけるサーボセクタS1のサンプル位置である。トラック(k)にデータライト中、サーボセクタS1のサンプル時点において、ヘッドの位置決め誤差は第1の閾値DOL(POS)内で、かつ1サンプル先の予測位置決め誤差502はDOL(POS_NEXT)内であるためWF未検出である。
図6(b)において、503はトラック(k)におけるサーボセクタS2のサンプル位置である。サーボセクタS2のサンプル時点で、ヘッドの位置決め誤差βは第1の閾値DOL(POS)を超えているため、WF検出されてライトを停止する。
この時、データトラックkからデータトラックk−1への最大の寄せ書き量は、
DOL(POS)+OVR-
となる。
一方、トラック(k−1)の+方向(瓦書きと同一方向)への寄せ量は、本実施形態によりOVR+=0であるから、
DOL(POS)
となる。従って、トラック(k−1)のデータが正常に読みとることができるためにTPIM(トラックピッチの寄せ書きに対するマージン)が満足すべき不等式は下記のように表される。
TPIM ≧ 2×DOL(POS)+OVR- …(5)
上式(5)は上式(1)及び(2)に比べ、瓦書きと同一方向のオーバーラン量OVR+の項がない。すなわち本実施形態によれば従来に比べ、TPIMが同一であれば、第1の閾値DOL(POS)を大きな値に設定できる。従って、ライト禁止を判定する確率が下がるので、HDDの性能改善が図れる。また本実施形態によれば従来に比べ、第1の閾値DOL(POS)が同一であれば、必要なTPIMを減らせられるため、トラック密度を上げることができる。
図7は、本実施形態に係るライト禁止判定処理を示すフローチャートである。この判定処理は、前述した第1〜第3のライト禁止判定方式を用いて実施される。また、この判定処理はデータライト時において、磁気ヘッド10が各サーボセクタを通過するごとに行われる。
先ずMPU14は、現在のヘッド位置決め誤差(POS_CURRENT)を計算する(B1)。次にMPU14は、次サーボセクタでの予測位置決め誤差(POS_NEXT)を、図3を参照して前述したように計算する(B2)。
MPU14は、現在のヘッド位置決め誤差の絶対値│POS_CURRENT│が、第1の閾値Th1より大きいか判断する(B3)。この第1の閾値Th1は前述の第1の閾値DOL(POS)に対応する。現在のヘッド位置決め誤差の絶対値│POS_CURRENT│が、第1の閾値Th1より大きい場合(B3のyes)、MPU14はライトを禁止する(B4)。すなわちMPU14は、ライトチャネル12Wに対してライト禁止コマンドを送信し、ライト動作を禁止する。
現在のヘッド位置決め誤差の絶対値│POS_CURRENT│が、第1の閾値Th1以下の場合(B3のno)、MPU14は、次サーボセクタでの予測位置決め誤差の絶対値│POS_NEXT│が、第2の閾値Th2より大きいか否か判断する(B5)。尚、この第2の閾値Th2は前述の第2の閾値DOL(POS_NEXT)に対応する。また、この第2の閾値Th2は一般に、第1の閾値Th1より大きな値である。
次サーボセクタでの予測位置決め誤差の絶対値│POS_NEXT│が、第2の閾値Th2より大きい場合(B5のyes)、MPU14は、予測位置決め誤差の方向sign(POS)と瓦書きの方向sign(Write_Direction)が、同一か否か判断する(B6)。
予測位置決め誤差の方向sign(POS)と瓦書きの方向sign(Write_Direction)が同一の場合(B6のyes)、MPU14は、B3で参照される第1の閾値Th1を厳格化(所定量だけ小さな値に設定)する(B7)。この厳格化された閾値は、次サーボセクタでのライト禁止判定処理における第1の閾値Th1としてB3で用いられる。予測位置決め誤差の方向sign(POS)と瓦書きの方向sign(Write_Direction)が異なる場合(B6のno)、MPU14はライトを禁止する(B4)。
B5において、次サーボセクタでの予測位置決め誤差の絶対値│POS_NEXT│が、第2の閾値Th2以下の場合(B5のno)、MPU14は第1の閾値Th1を元の値に戻す(B8)。尚このとき、第1の閾値Th1がB7のように厳格化されていなかった場合、第1の閾値Th1に変更はない。
以上説明したように本実施形態によれば、瓦記録方式のHDDにおいて、ライト禁止によるパフォーマンスの低下を抑えることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…磁気ディスク、2…スピンドルモータ、3…アーム、4…ボイスコイルモータ、5…ヘッド・ディスクアセンブリ

Claims (6)

  1. 位置決め誤差を検出するためのサーボ領域を複数有する磁気ディスクと、
    前記磁気ディスクに対してデータの記録及び再生を行う磁気ヘッドと、
    プロセッサと、を具備し、
    前記プロセッサは、
    前記磁気ディスクに前記磁気ヘッドにより瓦記録でデータを記録する際に、前記磁気ヘッドの前記磁気ディスク上の現在の位置決め誤差を検出し、
    前記現在の位置決め誤差を検出した現サーボ領域に対する次サーボ領域での予測位置決め誤差を計算し、
    前記現在の位置決め誤差と第1閾値との比較に基づいてライト禁止判定を行い、
    前記現在の位置決め誤差が前記第1閾値以下、且つ、前記予測位置決め誤差が前記第1閾値とは異なる第2閾値より大きくその方向が瓦記録の方向と同一である場合、前記第1閾値を所定量だけ小さい値に設定し、この所定量だけ小さい値は、次サーボ領域でのライト禁止判定における第1閾値として用いられる、
    磁気ディスク装置。
  2. 前記プロセッサは、前記現在の位置決め誤差が前記第1閾値以下、且つ、前記予測位置決め誤差が前記第2閾値以下であって、前記第1閾値が元の値より所定量だけ小さい値に設定されている場合、前記第1閾値を元の値に戻す請求項1記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記プロセッサは、前記ライト禁止判定において、前記現在の位置決め誤差が前記第1閾値より大きい場合、ライト禁止と判定する請求項1記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記プロセッサは、前記現在の位置決め誤差が前記第1閾値以下、且つ、前記予測位置決め誤差が前記第2閾値より大きくその方向と瓦記録の方向が逆であった場合、ライト禁止と判定する請求項1記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記第2閾値は、前記第1閾値より大きな値である請求項1乃至4のいずれか1項記載の磁気ディスク装置。
  6. 位置決め誤差を検出するためのサーボ領域を複数有する磁気ディスクと、前記磁気ディスクに対してデータの記録及び再生を行う磁気ヘッドとを具備する磁気ディスク装置におけるライト制御方法であって、
    前記磁気ディスクに前記磁気ヘッドにより瓦記録でデータを記録する際に、前記磁気ヘッドの前記磁気ディスク上の現在の位置決め誤差を検出し、
    前記現在の位置決め誤差を検出した現サーボ領域に対する次サーボ領域での予測位置決め誤差を計算し、
    前記現在の位置決め誤差と第1閾値との比較に基づいてライト禁止判定を行い、
    前記現在の位置決め誤差が前記第1閾値以下、且つ、前記予測位置決め誤差が前記第1閾値とは異なる第2閾値より大きくその方向が瓦記録の方向と同一である場合、前記第1閾値を所定量だけ小さい値に設定し、この所定量だけ小さい値は、次サーボ領域でのライト禁止判定における第1閾値として用いられる、
    ライト制御方法。
JP2014261923A 2014-12-25 2014-12-25 磁気ディスク装置及びライト制御方法 Abandoned JP2016122486A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014261923A JP2016122486A (ja) 2014-12-25 2014-12-25 磁気ディスク装置及びライト制御方法
US14/687,096 US9240198B1 (en) 2014-12-25 2015-04-15 Magnetic disk drive and write control method
CN201510305611.1A CN106205643B (zh) 2014-12-25 2015-06-05 磁盘装置及写入控制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014261923A JP2016122486A (ja) 2014-12-25 2014-12-25 磁気ディスク装置及びライト制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016122486A true JP2016122486A (ja) 2016-07-07

Family

ID=55071466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014261923A Abandoned JP2016122486A (ja) 2014-12-25 2014-12-25 磁気ディスク装置及びライト制御方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9240198B1 (ja)
JP (1) JP2016122486A (ja)
CN (1) CN106205643B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021047946A (ja) * 2019-09-18 2021-03-25 株式会社東芝 磁気ディスク装置及びライト処理方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016157498A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 株式会社東芝 磁気ディスク装置、及び書き直し処理方法
JP2019215943A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 株式会社東芝 磁気ディスク装置及びライト処理方法
JP2020149757A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 株式会社東芝 磁気ディスク装置及びライト処理方法
JP7170603B2 (ja) * 2019-08-27 2022-11-14 株式会社東芝 磁気ディスク装置及びライト処理方法
JP7234176B2 (ja) * 2020-03-17 2023-03-07 株式会社東芝 磁気ディスク装置及びDepop処理方法
JP2023124348A (ja) * 2022-02-25 2023-09-06 株式会社東芝 磁気ディスク装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000163872A (ja) * 1998-11-26 2000-06-16 Internatl Business Mach Corp <Ibm> ヘッドのオフ・トラック・ライト防止方法、それを利用した記憶装置、および、それに用いる位置予測方法および装置
JP2006018952A (ja) * 2004-07-05 2006-01-19 Fujitsu Ltd 磁気ディスク装置、磁気ディスク制御方法、磁気ディスク制御プログラム
JP2012252732A (ja) * 2011-05-31 2012-12-20 Toshiba Corp ディスク記憶装置、ディスク制御装置及び方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN2590126Y (zh) * 2002-11-25 2003-12-03 深圳易拓科技有限公司 磁盘驱动器植入式伺服系统
JP2004326966A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Toshiba Corp ディスク記憶装置及びシーク制御方法
US7339873B2 (en) * 2003-07-07 2008-03-04 Sony Corporation Data recording/reproducing apparatus, data recording/reproducing method, program, and recording medium
JP2006031847A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Toshiba Corp 磁気ディスク媒体及び磁気ディスク装置
JP4110165B2 (ja) * 2005-09-28 2008-07-02 株式会社東芝 磁気記録装置および位置決め補正方法
JP2008276875A (ja) 2007-04-27 2008-11-13 Fujitsu Ltd 磁気ディスク装置によるデータの書き込み方法、オフトラックマージン設定方法、磁気ディスク装置、および、オフトラックマージン設定装置
US8913338B1 (en) * 2013-05-30 2014-12-16 Western Digital Technologies, Inc. Disk drive reducing write unsafe threshold when detecting an unrecoverable servo compensation value
US8896959B1 (en) * 2014-02-18 2014-11-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic disk apparatus and data recording method

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000163872A (ja) * 1998-11-26 2000-06-16 Internatl Business Mach Corp <Ibm> ヘッドのオフ・トラック・ライト防止方法、それを利用した記憶装置、および、それに用いる位置予測方法および装置
JP2006018952A (ja) * 2004-07-05 2006-01-19 Fujitsu Ltd 磁気ディスク装置、磁気ディスク制御方法、磁気ディスク制御プログラム
JP2012252732A (ja) * 2011-05-31 2012-12-20 Toshiba Corp ディスク記憶装置、ディスク制御装置及び方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021047946A (ja) * 2019-09-18 2021-03-25 株式会社東芝 磁気ディスク装置及びライト処理方法
JP7134933B2 (ja) 2019-09-18 2022-09-12 株式会社東芝 磁気ディスク装置及びライト処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN106205643B (zh) 2019-02-01
CN106205643A (zh) 2016-12-07
US9240198B1 (en) 2016-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8587889B2 (en) Disk storage apparatus, disk control apparatus and write control method
JP2016122486A (ja) 磁気ディスク装置及びライト制御方法
US7580212B1 (en) Magnetic disk having efficiently stored WRRO compensation value redundancy information and method for using the redundancy information
KR100858469B1 (ko) 자기 디스크 제어 장치, 자기 디스크 장치 및 판독 장해수복 방법
JP4640977B2 (ja) ディスク記憶装置及びその制御方法
US20160148635A1 (en) Heat assisted magnetic recording for bit-patterned media
JP6699905B2 (ja) 磁気ディスク装置及び記録領域の設定方法
JP2007188624A (ja) ハイブリッドハードディスクドライブの制御方法、記録媒体、及びハイブリッドハードディスクドライブ
JP2012212488A (ja) 情報記録装置および情報記録方法
CN110910915B (zh) 磁盘装置以及写入处理方法
US9269393B1 (en) Electronic system with data refresh mechanism and method of operation thereof
US8638521B2 (en) Shingled recording apparatus and method capable of detecting drifted-off writing
US9728214B2 (en) Disk drive and position correction method
JP5787839B2 (ja) ディスク記憶装置及びデータ保護方法
JP2005346766A (ja) 磁気ディスク装置のサーボライト方法及び磁気ディスク装置
JP2007172751A (ja) ディスク装置及びディスク装置の制御方法
JP2004206795A (ja) ディスク記憶装置及びライト制御方法
JP2010146626A (ja) 記憶装置、記憶装置制御方法およびヘッドスライダ
US7987317B2 (en) Data recording device and control method of same
US9934805B1 (en) Magnetic disk device and write method
JP2007242100A (ja) 位置決め制御装置、及びディスク装置
US8922931B1 (en) Disk drive releasing variable amount of buffered write data based on sliding window of predicted servo quality
US20050237650A1 (en) Methods for WORF improvement in conditional servowriting
US20170062002A1 (en) Magnetic disk device and write control method
US20230260540A1 (en) Magnetic disk device and write processing method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170810

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170905

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170914

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170914

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20170926