JP2016121753A - 車輪用軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】密封装置周辺の泥水の流れを制御した、密封性能に優れた車輪用軸受装置を提供する。【解決手段】外輪部材10と、ハブフランジ22が形成されたハブ軸20と、内輪と、転動体40と、密封装置50と、を有する車輪用軸受装置1であって、外輪部材10はハブフランジ22に対向する端部に端段部16を有し、端段部16は端段面17と、外輪端縁面18とからなり、密封装置50は、外リップ61と、内周を外輪部材10の端段面17に外嵌する、筒状のゴム環体53と、外リップ61の端部から、ゴム環体53の外周に連なる第1円盤面54と、ゴム環体53の軸線方向外輪側の端面である第2円盤面55と、を有し、外輪端縁面18と、第2円盤面55の間に樋3が形成され、第2円盤面55の外周の直径D1は、外輪端縁面18の外周D2の直径より大きく、第2円盤面55と外輪端縁面18との軸線方向の間隔Wは、第2円盤面55の半径方向の幅より大きい。【選択図】図2
Description
本発明は、自動車等の車両に使用する車輪用軸受装置に関する。
車輪用軸受装置としては、外輪部材に車体の支持部材への取付けフランジを、内輪部材の車両アウター側に車輪取付け用のハブフランジを有するものがある。
前記車輪用軸受装置においては、外輪部材と内輪部材との間の軸受内部空間にグリースなど潤滑剤が封入されている。また、軸受内部空間に泥水や異物が侵入すると、グリースが劣化したり、構成部品に錆が発生して、軸受としての寿命の低下をまねく。軸受内部空間のグリースの漏洩の防止、また、外部からの泥水や異物の進入防止のため、密封装置が設けられている。例えば、密封装置として、外輪部材の両端開口部の内側にシール部材を装着して、そのシールリップを内輪部材や軸などの軸部品に弾性的に接触させたハブ用シールが知られている。
車輪用軸受装置の車両アウター側においては、路面からの泥水や異物が、車体の支持部材やブレーキ部品を伝って、前記外輪部材の外周や、車両アウター側の前記ハブ用シールに到達する。このため、車両アウター側にも優れた密封性能が要求される。しかし、前記車輪用軸受装置の車両アウター側は、組立て上の制約および寸法的な制約があり、車両インナー側に比べ、密封性能の向上が難しい。密封性能を向上させる方策として、ハブ用シールの端部に堰を設けた車輪用軸受装置が提案されている。(特許文献1参照)
しかしながら、特許文献1に記載の車輪用軸受装置においては、外輪部材の外周に振りかかる泥水は、外輪部材の外周を、前記ハブ用シールの方向に流動し、直接前記堰に達する。さらに泥水は、堰の面を伝ってハブ用シールの外周に達し、ハブ用シールと車輪取付け用のハブフランジとの間の前記シールリップ部から軸受内部空間に侵入することがある。このように、特許文献1に記載の車輪用軸受装置はハブ用シールの十分な密封性能を得ることができない。
本発明は、密封装置周辺の泥水の流れが制御され、前記シールリップ部からの泥水の侵入が防止できる、密封性能に優れた車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、外周に外輪外周面を有し、内周に2列の外輪軌道が形成された外輪部材と、軸方向一方側端部に半径方向に拡径するハブフランジ、他方側端部に軸方向に延在する内輪嵌合面および前記ハブフランジと前記内輪嵌合面の中間の外周に第1内輪軌道が形成されたハブ軸と、外周の軸線方向中央に第2内輪軌道が形成され、前記内輪嵌合面に外嵌して固定された内輪と、前記2列の外輪軌道の一方および前記ハブ軸の第1内輪軌道の間で転動するとともに、他方の外輪軌道および前記内輪の第2内輪軌道の間で転動する、2列の複数の転動体と、前記外輪部材および前記ハブ軸の間に配置され、前記ハブ軸および前記内輪と、前記外輪部材との間の軸受内部空間を密封する密封装置と、を有する車輪用軸受装置であって、前記外輪部材は、前記外輪外周面の前記ハブフランジに対向する端部に、端段部を有し、前記端段部は円筒形状の端段面と、前記端段面の前記ハブフランジと反対方向の端部から径方向に前記外輪外周面まで延在する外輪端縁面とからなり、前記密封装置は、金属性の芯金と、合成ゴムからなるシール部と、からなり、前記シール部は、外周側に、前記ハブフランジに対向し、前記ハブフランジの方向に拡径する外リップと、前記外リップの軸線方向外輪側の端部から、前記外輪部材の方向に延在し、内周を前記外輪部材の前記端段面に外嵌する、筒状のゴム環体と、前記外リップの軸方向外輪側の端部から、前記ゴム環体の外周に連なる第1円盤面と、前記ゴム環体の軸方向外輪側の端面である第2円盤面と、を有し、前記外輪部材の前記外輪端縁面と、前記密封装置の前記第2円盤面の間に樋が形成され、前記第2円盤面の外周の直径は、前記外輪端縁面の外周の直径より大きく、前記第2円盤面と前記外輪端縁面との軸線方向の間隔は、前記第2円盤面の半径方向の幅より大きいことである。
本発明の構成によれば前記ゴム環体の外周と前記外リップの軸線方向外輪側の端部との間、すなわち前記樋の前記第2円盤面側の外方には、第1円盤面を有している。前記外輪部材の外周に振りかかる泥水は、前記外輪部材の外周を前記ハブ用シールの方向に流動し、前記樋に達する。前記樋は、側面の径方向の幅より底面すなわち端段面の幅が広く、十分な流量の泥水を円周方向に導くことができる。
また、前記樋の、前記外リップ側の側面である前記第2円盤面の外周の直径は、他方の側面である前記外輪端縁面の外周の直径より大きく、泥水が前記樋から溢れ出ても、前記外リップの方向への流動は防止できる。万一、前記樋から流出した泥水が、前記外リップの方向に流動した場合、泥水は前記第2円盤面に遮られ、泥水の前記外リップの先端への到達を防止できる。このように泥水は、前記樋と、前記第2円盤面に導かれて、前記外輪部材の下方から車輪用軸受装置の外方に放出され、前記ハブフランジと前記外リップの間のからの軸受内部空間への泥水の侵入が防止される。
本発明によれば、密封装置周辺の泥水の流れが制御され、前記シールリップ部からの泥水の侵入が防止できる、密封性能に優れた車輪用転がり軸受装置を提供することができる。
この発明の一実施の形態を、以下図面を参照して説明する。図1、図2、図3において右側が車両アウター側、左側が車両インナー側を示している。
図1は、本発明の一実施形態の車輪用軸受装置としての軸受装置1の軸方向の断面図である。図2は本発明の一実施形態の軸受装置1の主要部の断面図である。
図1、図2において軸受装置1は、内周に2列の外輪軌道11、12が形成された外輪部材10と、車両アウター側の端部に半径方向に拡径したハブフランジ22を有し、外周に第1内輪軌道21が形成されたハブ軸20と、外周に第2内輪軌道31が形成された内輪30と、外輪部材10の一方の外輪軌道11とハブ軸20の第1内輪軌道21の間、および、外輪部材10の他方の外輪軌道22と内輪30の第2内輪軌道31の間で転動する2列の複数の転動体としての玉40と、前記2列の複数の玉40を所定の間隔で保持する2個の保持器41とを有する。
図1、図2において軸受装置1は、内周に2列の外輪軌道11、12が形成された外輪部材10と、車両アウター側の端部に半径方向に拡径したハブフランジ22を有し、外周に第1内輪軌道21が形成されたハブ軸20と、外周に第2内輪軌道31が形成された内輪30と、外輪部材10の一方の外輪軌道11とハブ軸20の第1内輪軌道21の間、および、外輪部材10の他方の外輪軌道22と内輪30の第2内輪軌道31の間で転動する2列の複数の転動体としての玉40と、前記2列の複数の玉40を所定の間隔で保持する2個の保持器41とを有する。
ここで、ハブ軸20の外周および内輪30の外周と、外輪部材10の内周と、の間で軸受内部空間2が構成されている。軸受内部空間2には、潤滑剤としてのグリースが充填され、外輪部材10の車両アウター側の端部に配置された密封装置としてのアウターシール50と、外輪部材10の車両インナー側の端部に固定されたキャップ70と、で密封されている。
外輪部材10はS55C等の合金鋼からなる環状体で、外周の車両インナー側端部に半径方向外方に拡径して、軸受装置1を車体部材90に取付けるための固定フランジ13を有し、固定フランジ13から車両アウター側に向けて、外輪外周面15が形成されている。固定フランジ13には取付け用ボルト91が貫通するための複数の通し穴15が設けられている。外輪部材10の内周には、車両アウター側に一方側の外輪軌道である外輪軌道11が、車両インナー側に他方側の外輪軌道である外輪軌道12が形成されている。
外輪部材10の外輪外周面15の車両アウター側の端部には、端段部16を有し、端段部16には、円筒形状の端段面17と、端段面17の、ハブフランジ22と反対方向、すなわち車両インナー側の端部から径方向に拡径して外輪外周面15まで延在する外輪端縁面18が形成されている。外輪部材10の内周の車両アウター側の端部にはシール嵌合面19が形成されている。
ハブ軸20はS55C等の合金鋼からなり、ハブ軸20は、外周の軸方向一方側端部すなわち車両アウター側端部に半径方向に拡径して、ブレーキディスク92とホイール93が取付けられるハブフランジ22を有している。ハブフランジ22には、ブレーキディスク92とホイール93を固定する複数のハブボルト94が埋め込まれている。ハブ軸20の外周の軸方向他方側端部すなわち車両インナー側端部には半径方向に縮径して内輪嵌合面23が形成されている。ハブフランジ22と内輪嵌合面23の中間の外周には第1内輪軌道21が形成されている。
ハブフランジ22の車両インナー側の側面には、アウターシール50との間で、軸受内部空間2を密封する、シール対向部24が形成されている。シール対向部24には、車両インナー側から車両アウター側に向けて、軸線に平行な円筒形状のラジアル摺接面24aと、ラジアル摺接面24aから径方向に拡径して平面状の第1アキシャル摺接面24b、が形成され、第1アキシャル摺接面24bの径方向外方に、平面状の第2アキシャル摺接面24c、さらに径方向外方に、車両アウター側に凹む曲面のラビリンス構成面24dが形成されている。
アウターシール50は、鋼板等の金属からなる環体の芯金51および芯金51と一体に加硫成形されたNBR等の合成ゴムからなるシール部52からなる。芯金51は、外輪部材10のシール嵌合面19に内嵌する円筒部51aと、円筒部51aの車両インナー側端部から縮径して延在する第1平板部51bおよび円筒部51aの車両アウター側端部から拡径して延在する第2平板部51cを有している。
シール部52は、芯金51の第1平板部51bの径方向内方の、車両インナー側に補助リップ62、車両アウター側にメインリップ63を有し、第1平板部51bの車両アウター側に第1サイドリップ64が形成されている。芯金51の第2平板部51cの車両アウター側には第2サイドリップ65が形成されている。
また、シール部52の外周には、第2サイドリップ65の径方向外方、芯金51の第2平板部1cの径方向外方に、ハブフランジ22に対向し、ハブフランジ22の方向、すなわち車両アウター側に拡径する外リップ61と、外リップ61の車両インナー側端部から、車両インナー側に延在する筒状のゴム環体53とが形成されている。さらに、シール部52は、外リップ61の車両インナー側端部から、ゴム環体53の外周に連なる第1円盤面54と、ゴム環体53の車両インナー側端面である第2円盤面55と、を有している。また、第2円盤面55の外周の直径D1は、外輪端縁面18の外周の直D2径より大きい。
アウターシール50は、芯金51の円筒部51aを外輪部材10のシール嵌合面19に内嵌し、ゴム環体53の内周56を外輪部材10の端段面17に外嵌して外輪部材10に固定されている。このとき、外輪部材10の外輪端縁面18と、アウターシール50の第2円盤面55の間に樋3が形成されている。樋3において、外輪端縁面18と第2円盤面55との軸線方向の間隔、すなわち底面の幅Wは、樋3の側面の半径方向の幅すなわち第2円盤面55の半径径方向の幅より広い。
ここで、アウターシール50の補助リップ62、メインリップ63は、ハブ軸20のラジアル摺接面24aに、第1サイドリップ64は、第1アキシャル摺接面24bに、第2サイドリップ65は、第2アキシャル摺接面24cに摺接している。外リップ61は、ラビリンス構成面24dとの間で、ラビリンスシールを構成している。
内輪30はSUJ2等の軸受鋼からなる円環状で、外周の軸線方向中央に第2内輪軌道31が形成され、内周に内輪軌道31と同心の内径面32が形成されている。内輪30は、内径面32をハブ軸20の内輪嵌合面23に外嵌し、一方の端面をハブ軸20の車両インナー側端部のかしめによって圧着されて、ハブ軸20に固定されている。
軸受装置1は外輪部材10の固定フランジ13が車体部材90複数の取付け用ボルト91で車体部材90に固定され、ハブ軸20のハブフランジ22にホイール93およびブレーキディスク92が、複数のハブボルト94とハブナット95で固定されている。すなわちホイール93およびブレーキディスク92は軸受装置1を介して車体部材90に回転自在に取付けられている。
図3は、軸受装置1の作用を説明するための説明図である。図3における白抜き矢印は泥水や異物の流れを示している。以下図2、図3に基づいて、軸受装置1の作用および効果を説明する。
車体部材90に取付けられた軸受装置1において、路面からの泥水や異物が、車体部材90の表面、やブレーキディスク92の表面等を伝って、車両インナー側から外輪部材10の外輪外周面15や、アウターシール50の周辺に振りかかる。外輪外周面15を車両アウター方向に流動する泥水は、樋3に達し、重力によって円周方向に導かれる。樋3は、側面18、55の径方向の幅より底面の幅Wが広く、十分な流量の泥水を円周方向に導くことができる。
車体部材90に取付けられた軸受装置1において、路面からの泥水や異物が、車体部材90の表面、やブレーキディスク92の表面等を伝って、車両インナー側から外輪部材10の外輪外周面15や、アウターシール50の周辺に振りかかる。外輪外周面15を車両アウター方向に流動する泥水は、樋3に達し、重力によって円周方向に導かれる。樋3は、側面18、55の径方向の幅より底面の幅Wが広く、十分な流量の泥水を円周方向に導くことができる。
また、樋3の、外リップ61側の側面である第2円盤面55の外周の直径が、外輪端縁面18の外周の直径より大きいため、泥水が樋3から溢れ出ても、外リップ61の方向への流動は防止できる。万一、樋3から流出した泥水が、外リップ61の方向に流動した場合、泥水は第1円盤面54に遮られ、泥水の外リップ61の先端への到達を防止できる。このように泥水は、樋3と、第1円盤面54に導かれて、外輪部材10の下方から軸受装置1の外方に放出され、ハブフランジ22と外リップ61の間のからの軸受内部空間への泥水の侵入が防止される。
上述のごとく、本発明の一実施形態によれば、アウターシール50の周辺の泥水の流れが制御され、ハブフランジ22と外リップ61の間のからの軸受内部空間への泥水の侵入が防止され、密封性能に優れた車輪用転がり軸受装置を提供することができる。
上述の実施形態では、転動体はボールであるが、この発明では、転動体は円すいころ等の他の形式の転動体であっても良い。
上述の実施形態では、ハブ軸20と内輪30は、かしめで一体化されているが、この発明では、ハブ軸20と内輪30はナット締結等、他の結合手段で一体化される形式であっても良い。
上述の実施形態では、アウターシール50は、外リップ61以外に3個のリップを有し、3個のリップは、それぞれ、ハブ軸20のシール対向部24に摺接する形式であるが、この発明では、外リップ61以外のリップの個数が異なる形式や、外リップ61以外のリップが、スリンガーに摺接する形式等、他の形式のアウターシールであっても良い。
本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは当然である。
1 ‥ 軸受装置(車輪用軸受装置)
10 ‥ 外輪部材
11、12 ‥ 外輪軌道
15 ‥ 外輪外周面
16 ‥ 端段部
17 ‥ 端段面
18 ‥ 外輪端縁面
2 ‥ 軸受内部空間
20 ‥ ハブ軸
21 ‥ 第1内輪軌道
22 ‥ ハブフランジ
23 ‥ 内輪嵌合面
3 ‥ 樋
30 ‥ 内輪
31 ‥ 第2内輪軌道
40 ‥ ボール(転動体)
50 ‥ アウターシール(密封装置)
51 ‥ 芯金
52 ‥ シール部
53 ‥ ゴム環体
54 ‥ 第1円盤面
55 ‥ 第2円盤面
61 ‥ 外リップ
10 ‥ 外輪部材
11、12 ‥ 外輪軌道
15 ‥ 外輪外周面
16 ‥ 端段部
17 ‥ 端段面
18 ‥ 外輪端縁面
2 ‥ 軸受内部空間
20 ‥ ハブ軸
21 ‥ 第1内輪軌道
22 ‥ ハブフランジ
23 ‥ 内輪嵌合面
3 ‥ 樋
30 ‥ 内輪
31 ‥ 第2内輪軌道
40 ‥ ボール(転動体)
50 ‥ アウターシール(密封装置)
51 ‥ 芯金
52 ‥ シール部
53 ‥ ゴム環体
54 ‥ 第1円盤面
55 ‥ 第2円盤面
61 ‥ 外リップ
Claims (1)
- 外周に外輪外周面を有し、内周に2列の外輪軌道が形成された外輪部材と、
軸方向一方側端部に半径方向に拡径するハブフランジ、他方側端部に軸方向に延在する内輪嵌合面および前記ハブフランジと前記内輪嵌合面の中間の外周に第1内輪軌道が形成されたハブ軸と、
外周の軸線方向中央に第2内輪軌道が形成され、前記内輪嵌合面に外嵌して固定された内輪と、
前記2列の外輪軌道の一方および前記ハブ軸の第1内輪軌道の間で転動するとともに、他方の外輪軌道および前記内輪の第2内輪軌道の間で転動する、2列の複数の転動体と、
前記外輪部材および前記ハブ軸の間に配置され、前記ハブ軸および前記内輪と、前記外輪部材との間の軸受内部空間を密封する密封装置と、を有する車輪用軸受装置であって、
前記外輪部材は、前記外輪外周面の前記ハブフランジに対向する端部に、端段部を有し、
前記端段部は円筒形状の端段面と、前記端段面の前記ハブフランジと反対方向の端部から径方向に前記外輪外周面まで延在する外輪端縁面とからなり、
前記密封装置は、金属性の芯金と、合成ゴムからなるシール部と、からなり、
前記シール部は、外周側に、前記ハブフランジに対向し、前記ハブフランジの方向に拡径する外リップと、
前記外リップの軸線方向外輪側の端部から、前記外輪部材の方向に延在し、内周を前記外輪部材の前記端段面に外嵌する、筒状のゴム環体と、
前記外リップの軸方向外輪側の端部から、前記ゴム環体の外周に連なる第1円盤面と、
前記ゴム環体の軸方向外輪側の端面である第2円盤面と、を有し、
前記外輪部材の前記外輪端縁面と、前記密封装置の前記第2円盤面の間に樋が形成され、
前記第2円盤面の外周の直径は、前記外輪端縁面の外周の直径より大きく、
前記第2円盤面と前記外輪端縁面との軸線方向の間隔は、前記第2円盤面の半径方向の幅より大きいことを特徴とする車輪用軸受装置。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180724 |
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A02 | Decision of refusal |
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