JP2016121393A - 強度、導電性、ろう付性に優れる熱交換器用アルミニウム合金フィン材、該熱交換器用アルミニウム合金フィン材の製造方法および該熱交換器用アルミニウム合金フィン材を備える熱交換器 - Google Patents

強度、導電性、ろう付性に優れる熱交換器用アルミニウム合金フィン材、該熱交換器用アルミニウム合金フィン材の製造方法および該熱交換器用アルミニウム合金フィン材を備える熱交換器 Download PDF

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Abstract

【課題】強度、導電性、ろう付性に優れる熱交換器用アルミニウム合金フィン材を提供する。
【解決手段】質量%で、Mn:1.2〜2.0%、Cu:0.05〜0.20%、Si:0.5〜1.30%、Fe:0.05〜0.5%、Zn:1.0〜3.0%、を含有し、残部がAlと不可避不純物からなる組成を有し、所望により、さらに、質量%で、Ti:0.01〜0.20%、Cr:0.01〜0.20%、Mg:0.01〜0.20%のうち、1種または2種以上を含有するアルミニウム合金からなり、ろう付加熱後において、引張強さが140MPa以上、耐力が50MPa以上、導電率が42%IACS以上、平均結晶粒径が150μm以上700μm未満、電位が−800mV以上−720mV以下である。
【選択図】なし

Description

本発明は、自動車用熱交換器に用いられる強度、導電性、ろう付性に優れるアルミニウム合金フィン材、該熱交換器用アルミニウム合金フィン材の製造方法および該熱交換器用アルミニウム合金フィン材を備える熱交換器に関する。
自動車熱交換器用フィン材には、ろう付後の高強度、高導電率、ろう付性が求められている。しかし、これらの特性がいずれもトレードオフの関係にあるため、従来は全ての特性を満足させることが難しいとされている。過去には、例えば特許文献1や特許文献2において、ろう付後の強度と導電性に優れるフィン材が提案されている。特許文献1や特許文献2で提案されているフィン材は、鋳造時のスラブ冷却速度が例えば数十℃/s以上など非常に速く、溶湯から直接薄板を作製する連続鋳造圧延法(CC法)を基にした製造方法によって作製されている。
一方で、例えば鋳造時のスラブ冷却速度が10℃/s以下の半連続鋳造法(DC法)を用いたフィン材では、鋳造時に連続鋳造ほどの微細な晶出物が得られず、晶出物サイズは1μm以上と粗大化しやすい。この場合、材料中に存在する粗大な晶出物がろう付加熱時に再結晶の核生成サイトとなることで結晶粒が微細化しやすく、結晶粒界を起点としたろう侵食が起こり易くなり、ろう付性に劣る。
また、半連続鋳造法では鋳造によって得られた鋳塊を偏析の均質化等を目的に一般的に均質化処理と呼ばれる500℃前後の高温での熱処理が負荷される。さらに、熱間圧延前に圧延時の変形抵抗の低減やクラックの発生を抑制するため500℃以上の均熱処理が必須となる。
特開2008−038166号公報 特開2001−335901号公報 特開2012−26008号公報
しかし、DC法による材料に適用される熱処理により、鋳造時に過飽和に固溶した添加元素の析出が生じるが、熱処理温度が500℃以上の高温の場合、第二相粒子が粗大化しやすく、強度低下への影響が避けられない。
以上のように最も一般的な鋳造法であるDC法では、高強度、高導電、ろう付性を両立することは難しい。
このような問題に対し、例えば特許文献3では、Mn、Si、Feの組成比や金属間化合物の種類や分散状態を規定することでDC法でありながらろう付後の高強度と高導電率を達成するフィン材が提案されている。しかし、これらフィン材はろう付後の導電率は48%IACS程度と高いものの、ろう付後の強度は130MPa程度に留まっており、十分な特性ではない。
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、ろう付後の導電率は42%IACS以上を確保しつつ、更なる強度向上と結晶粒粗大化によるろう付性を向上したアルミニウム合金フィン材および熱交換器を提供することを目的とする。
ここでアルミニウム強化機構として、添加元素による「固溶強化」、熱処理により極微細な多数の硬質粒子を分散させる「析出強化」、結晶粒を微細化させる「結晶粒微細化強化」などが一般的に考えられる。しかし、固溶強化は導電率の低下を招き、結晶粒微細化強化はろう付性の低下を招く問題がある。本発明では強化機構として「析出強化」に着目した。「析出強化」は微細な第二相粒子が転位の強固な障害物となることで強度向上に寄与するとともに、添加元素の固溶度が低下するため比抵抗が減少して導電率が向上する。また、これら微細な第二相粒子は再結晶の核生成サイトとなり難いことや再結晶時の転位や粒界の移動速度を抑制することで再結晶を遅延させて粗大化させる効果もある。
これら析出強化を最大限生かすために理想的な第二相粒子の分散状態を得る目的で半連続鋳造法(DC法)における製造工程中の「均質化処理」、熱間圧延前の「均熱処理」に着目した。
つまり、本発明は、材料内の微細金属間化合物の分散状態に着目して、最適化学成分、最適製造工程により、従来にない微細で密な第二相粒子を安定的に存在させることで析出強化による高強度化、固溶量低減による高導電性、微細析出による結晶粒粗大化の両立を高いレベルで達成し、これまで半連続鋳造法において、化学成分の適正化のみでは達成できなかった強度、導電性、ろう付性に優れるフィン材を得るに至ったものである。
すなわち、本発明の熱交換器用アルミニウム合金フィン材のうち、第1の本発明は、質量%で、Mn:1.2〜2.0%、Cu:0.05〜0.20%、Si:0.5〜1.30%、Fe:0.05〜0.5%、Zn:1.0〜3.0%、を含有し、残部がAlと不可避不純物からなる組成を有するアルミニウム合金からなり、ろう付加熱後において、引張強さが140MPa以上、耐力が50MPa以上、導電率が42%IACS以上、平均結晶粒径が150μm以上700μm未満、電位が−800mV以上−720mV以下であることを特徴とする。
第2の本発明の熱交換器用アルミニウム合金フィン材は、前記第1の本発明において、前記アルミニウム合金が、さらに、質量%で、Ti:0.01〜0.20%、Cr:0.01〜0.20%、Mg:0.01〜0.20%のうち、1種または2種以上を含有することを特徴とする。
第3の本発明の熱交換器用アルミニウム合金フィン材は、前記第1または第2の本発明において、ろう付後の115℃における高温強度において、引張強さが90MPa以上、耐力が40MPa以上であることを特徴とする。
第4の本発明の熱交換器用アルミニウム合金フィン材は、前記第1〜第3の本発明のいずれかにおいて、ろう付前の導電率が45%IACS以上であり、ろう付前に円相当径が1.0μm以上の晶出物が5.0×10個/mm未満で且つ0.01〜0.10μmのAl−Mn系、Al−Mn−Si系およびAl−Fe−Si系第二相粒子が5.0×10個/mm以上存在することを特徴とする。
第5の本発明の熱交換器用アルミニウム合金フィン材は、前記第1〜第4の本発明のいずれかにおいて、ろう付加熱後に円相当径が0.01〜0.10μmのAl−Mn系、Al−Mn−Si系およびAl−Fe−Si系第二相粒子が1.0×10個/mm以上存在することを特徴とする。
第6の本発明の熱交換器用アルミニウム合金フィン材は、前記第1〜第5の本発明のいずれかにおいて、板厚が80μm以下であることを特徴とする。
第7の本発明の熱交換器用アルミニウム合金フィン材は、前記第1〜第6の本発明のいずれかにおいて、ろう付加熱に対する再結晶の開始から終了までの温度範囲が350℃〜550℃であることを特徴とする。
第8の本発明の熱交換器用アルミニウム合金フィン材の製造方法は、前記第1または第2の本発明に記載の組成を有するアルミニウム合金溶湯を半連続鋳造法により鋳造する工程と、前記工程で得られた鋳塊を処理温度350℃〜480℃、処理時間1〜10時間で均質化処理する工程と、熱間圧延前に前記均質化処理の温度および処理時間以下で均熱処理を実施する工程とを有することを特徴とする。
第9の本発明の熱交換器は、前記第1〜第7の本発明のいずれかに記載の熱交換器用アルミニウム合金フィン材を備えることを特徴とする。
以下に、本発明で規定する組成等の限定理由について説明する。なお、以下における各成分の含有量はいずれも質量%で示される。
Mn:1.2〜2.0%
Mnは、Al−(Mn、Fe)−Si系金属間化合物を析出させ、分散強化によるろう付後の強度を得るために含有させる。ただし、1.2%未満であると、Al−(Mn、Fe)−Si系金属間化合物による分散強化の効果が小さく、所望のろう付後強度が得られない。一方、2.0%を越えるとMnの固溶量が大きくなり、所望のろう付後導電性が得られないので熱伝導性に劣る。またAl−(Mn、Fe)系の粗大な金属間化合物が増加し、フィン成形時の切断加工性が低下する。なお、同様の理由で下限を1.5%、上限を1.8%とするのが望ましい。
Cu:0.05〜0.20%
Cuは金属間化合物を形成し、分散強化および固溶強化により強度が向上する。ただし、含有量が0.05%未満であると、分散強化および固溶強化への影響が小さく、強度が向上する効果が小さい。一方、Cu含有量が、0.20%を超えるとマトリクスへの固溶度が増加し、ろう付後の導電性が低下して熱伝導性が低下するとともに、フィン単体の耐食性が低下する。なお、同様の理由で下限を0.06%、上限を0.15%とするのが望ましい。
Si:0.5〜1.30%
Siは、Al−(Mn、Fe)−Si系金属間化合物を析出させ、分散強化によるろう付後の強度を得るために含有させる。ただし、0.5%未満の含有では、Al−(Mn、Fe)−Si系金属間化合物による分散強化の効果が小さく、所望のろう付後強度が得られない。一方、1.30%を超えて含有するとSiの固溶量が大きくなり、所望のろう付後導電性が得られないので熱伝導性に劣る。またSiの固溶量が大きくなるため、固相線温度(融点)が低下し、ろう付時に著しいろう侵食が生じやすくなる。なお、同様の理由で下限を0.7%、上限を1.2%とするのが望ましい。
Fe:0.05〜0.5%
Feは、Al−(Mn、Fe)−Si系およびAl−(Mn、Fe)系金属間化合物を析出させ、分散強化によるろう付後の強度を得るために含有させる。ただし、0.05%未満の含有では、Al−(Mn、Fe)−Si系およびAl−(Mn、Fe)系金属間化合物による分散強化の効果が小さく、所望のろう付後強度が得られない。また、相対的にAl−Mn−Si系の微細な金属間化合物の割合が増加し、これらが約600℃のろう付時に再固溶しやすいため、ろう付後導電性が低下し、熱伝導性が低下する。一方、0.5%を越えて含有すると、鋳造時の晶出物が粗大化し、製造性(圧延性)が低下する。また、金属間化合物が粗大化することでフィン成形時の金型磨耗性が大きく低下する。なお、同様の理由で下限を0.10%、上限を0.35%とするのが望ましい。
Zn:1.0〜3.0%
Znは、アルミニウム合金の電位を卑にする作用があり、犠牲陽極効果を得るために含有させる。ただし、1.0%未満の含有では、電位が十分に卑とならないため、所望の犠牲陽極効果が得られず、組み合わされるチューブの腐食深さが大きくなる。一方、3.0%を超えて含有すると電位が過剰に卑となり、フィン単体の耐食性が低下する。なお、同様の理由で下限を1.2%、上限を2.2%とするのが望ましい。
Ti:0.01〜0.20%、Cr:0.01〜0.20%、Mg:0.01〜0.20%のうち、1種または2種以上
Ti、Cr、Mgは金属間化合物を形成し、分散強化および固溶強化により強度が向上するので、所望により1種以上を含有する。ただし、それぞれ含有量が下限未満であると、分散強化および固溶強化への影響が小さく、強度が向上する効果が小さい。Ti、Crがそれぞれの上限を超えると、鋳造時の晶出物が粗大化し、製造性が低下する。また、Mgは、上限を超えるとろう付性を低下させる。
したがって、それぞれの含有量を上記範囲に定める。なお、同様の理由でTi、Cr、Mg:下限0.03%、上限0.15%とするのが望ましい。
ろう付後の引張強さが140MPa以上
部材の薄肉化に伴い、高強度材が求められている。フィン材のろう付後強度が低いと車載搭載時に熱交換器に負荷される繰り返しの振動や冷却水の膨張、圧縮により、フィン破断が生じやすくなる。このような破断部ではフィンのチューブ膨張、圧縮を抑制する効果が得られず、チューブは太鼓状に膨張して、早期の破断つまり内部冷却水の漏れにつながる。これまでの実績ではフィン板厚が80μm以下となった場合でもろう付後の引張強さ140MPa以上有していれば、市場でのフィン破断を大幅に軽減できることが分かっている。
ろう付後の耐力が50MPa以上
耐力は弾性限度を示しており、ろう付後の耐力が低い場合、車載搭載時の繰り返し振動により、フィン破断に至らなくても、塑性変形を生じて原形を留めず、複数段のフィンが変形する事でコア収縮が生じる。フィン板厚が80μm以下となった場合でもろう付後の耐力50MPa以上有していれば、上記影響を軽減できることが分かっている。
ろう付後の導電率が42%IACS以上
所望の熱伝導性を確保するため、ろう付後の導電率を42%IACS以上とする。
ろう付後の平均結晶粒径が150μm以上700μm未満
ろう付後の平均結晶粒径が150μm未満と細かいと結晶粒界を経路としたろう侵食(エロージョン)が起こりやすく、フィンの座屈を生じやすくなる。一方で平均結晶粒径が粗大で、700μm以上の場合、所謂ホールペッチの関係により、耐力低下への影響が大きくなる。特に薄肉材の場合には、ろう付性と高強度化を考慮した最適結晶粒径範囲とする必要がある。
ろう付後の電位が−800mV以上−720mV以下
フィン材の電位が−800mV未満の場合、接合される他部材に対して電位が過度に卑(低い)なため、ガルバニック腐食により、フィンの腐食が加速化してしまう。フィンの電位が−720mV超の場合、接合される他部材に対して電位が十分に卑(低い)ではないため、犠牲陽極効果が得られず、例えばチューブ材の腐食が加速してしまう。
板厚が80μm以下
軽量化達成のため、フィン材の板厚は80μm以下が望ましく、強度向上の効果が顕著になる。下限としては25μmである。
ろう付後の115℃における高温強度において、引張強さが90MPa以上、耐力が40MPa以上
ラジエータ等の熱交換器では市場での使用時に最大115℃程度まで上昇する。アルミニウム部材は高温となるほど材料強度は低下するため、実環境では高温での強度レベルも重要となる。仮にろう付後の常温強度が高くても、高温強度が低い場合にはその効果は半減する。
ろう付前の導電率が45%IACS(International Annealed Copper Standard)以上
本発明における各添加元素の固溶度はろう付前の状態においても高く、約600℃のろう付に供するとさらに固溶度が増加する。固溶度が高いほど導電性は低下するので、ろう付前のアルミニウム合金フィン材の導電率が45%IACS未満であると、所望のろう付後導電性を確保できなくなり、したがって、所望の熱伝導性が確保できなくなる。また、ろう付前導電率が45%IACS未満では、各添加元素の析出量が小さいため、各化合物による分散強化の効果が小さく、所望のろう付後強度が得られない。なお、同様の理由で下限を48%IACSとするのが望ましい。上限としては現実的には58%IACSである。
ろう付前に円相当径が1.0μm以上の晶出物が5.0×10個/mm未満で且つ0.01〜0.10μmのAl−Mn系およびAl−Mn−Si系、Al−Fe−Si系第二相粒子が5.0×10個/mm以上
ろう付前の金属間化合物の分散状態は主にろう付時の再結晶挙動に大きな影響を及ぼす。円相当径で1.0μm以上の粗大な晶出物の存在割合が多いとそれらが再結晶の核生成サイトとなることでろう付時に再結晶が促進され、結晶粒径が微細となる(ろう付性が低下する)。一方で円相当径が0.01〜0.10μmの微細な第二相粒子は再結晶サイトへの転移や亜粒界の集積を抑制するため、再結晶が遅延して、結晶粒が粗大化する(ろう付性が向上する)。
再結晶温度(350〜550℃)
ろう付加熱における再結晶温度範囲はフィンのろう付性に大きく影響する。一般的にろう付加熱は600℃付近の温度範囲で為されるが、常温からの昇温過程において350℃以下の低温側では昇温速度が大きく、600℃に近づく高温側ほど昇温速度は低下する。ここで前者の温度範囲では昇温速度が大きいために、熱交換器の各部材で温度差が生じ、実温度の上がりやすい薄肉のフィンが膨張し、フィンとチューブとの間で熱応力が発生する。さらにこの温度範囲でフィンの再結晶が進むとフィン強度が低下して熱応力に耐えらずに座屈を引き起こしてろう付不良となりやすい問題がある。そこでろう付加熱時の再結晶開始温度を350℃以上とすることが望ましい。一方で再結晶の終了温度が550℃以上の場合、再結晶時の組織変化と高温クリープの増大によりサグ性が大きく低下する。そこでろう付加熱時の再結晶温度範囲は350℃〜550℃とするのが望ましい。
なお再結晶の開始温度とはろう付前(素材)に比べて耐力値が20%以上低下し始める温度であり、終了温度とはろう付加熱後に比べて耐力値が+20%以内まで低下し始める温度と定義する。
ろう付加熱後に円相当径が0.01〜0.10μmのAl−Mn系およびAl−Mn−Si系、Al−Fe−Si系第二相粒子が1.0×10個/mm以上
ろう付後の金属間化合物の分散状態は、主に材料強度に大きく影響する。円相当径が0.01〜0.10μmの微細な第二相粒子による析出強化が期待できる。
処理温度350℃〜480℃、処理時間1〜10時間で均質化処理
所定条件の処理により、理想とする各金属間化合物の分散状態がマトリクスに均一に得られる。上記範囲より低温あるいは短時間の場合は、均質化処理において十分な析出が進まず、その後の熱処理工程で不均一な析出が進むので好ましくない。また上記範囲より高温側あるいは長時間側では第二相粒子が粗大化し易く、所望の金属間化合物の分散状態を得られない。
熱間圧延前の均熱処理を均質化処理の温度および処理時間以下で実施する
所定条件の処理により、理想とする各金属間化合物の分散状態がマトリクスに均一に得られる。その結果、本成分範囲の合金では強度、導電性、ろう付性に優れる特性を達成できる。均熱処理の温度、時間が均質化処理よりも高い、長い場合、均質化処理で得られた金属間化合物の分散状態が、その後の均熱処理の影響によって維持できなくなることが分かった。
以上説明したように、本発明の熱交換器用アルミニウム合金フィン材は、質量%で、Mn:1.2〜2.0%、Cu:0.05〜0.20%、Si:0.5〜1.30%、Fe:0.05〜0.5%、Zn:1.0〜3.0%、を含有し、残部がAlと不可避不純物からなる組成を有するアルミニウム合金からなり、ろう付加熱後の引張強さが140MPa以上、耐力が50MPa以上、導電率が42%IACS以上、平均結晶粒径が150μm以上700μm未満、電位が−800mV以上−720mV以下であり、半連続鋳造法(DC法)で作製されるので、強度、導電性、ろう付性に優れる特性を有する。
以下に、本発明の一実施形態を説明する。
本発明のフィン材は、例えば常法により製造することができ、本発明組成に調製してアルミニウム合金を溶製する。該溶製は半連続鋳造法によって行うことができる。得られたアルミニウム合金鋳塊に対しては、所定条件で均質化処理を行う。すなわち、均質化処理条件は、処理温度350℃〜480℃、処理時間1〜10時間とする。その後、均熱処理、熱間圧延、冷間圧延などを経て板厚80μm以下で、質別H14のフィン材(供試材)を得ることができる。均熱処理は均質化処理の温度および処理時間以下とし、温度350〜480℃、保持時間1〜10時間とするのが望ましい。冷間圧延では、75%以上で冷間圧延を行い、温度300〜400℃にて中間焼鈍を行い、その後圧延率20〜45%の最終圧延を行うことができる。中間焼鈍は行わないものとしてもよい。
上記冷間圧延などによって得られるフィン材は、その後、必要に応じてコルゲート加工などを施すことができる。コルゲート加工は、回転する2つの金型の間を通すことによって行うことができ、良好に加工を行うことを可能とし、優れた成形性を示す。
上記で得られたフィン材は、熱交換器の構成部材として、他の構成部材(チューブやヘッダーなど)と組み合わせて、ろう付に供される。なお、ろう付における条件(ろう付温度、雰囲気、フラックスの使用の有無、ろう材の種別など)は特に限定されるものではなく、常法により行うことができる。
上記で作製された熱交換器は、自動車などの用途に使用される。該熱交換器のフィン部は、上記で得られたフィン材を使用しているので、薄肉化されつつも高強度と高熱伝導性を兼ね備えたものとなっている。
以下に、本発明の一実施例を比較例と比較しつつ説明する。
表1に示す組成(残部Al+不可避不純物)を有するアルミニウム合金ろう材を、半連続鋳造法により溶解、鋳造した。なお、スラグの冷却速度は、0.5〜3.5℃/秒であった。さらに、得られた鋳塊に対し、表2に示す条件にて均質化処理を行った(昇温速度は、25〜75℃/時、冷却速度は、20〜50℃/時とした)。その後、表2に示す条件にて均熱処理を行い(昇温速度は、25〜75℃/時、冷却速度は、20〜50℃/時とした)、熱間圧延、冷間圧延の順に処理を行った。
冷間圧延工程では75%以上で冷間圧延を行った後、350℃にて6時間の中間焼鈍を行い、その後圧延率40%の最終圧延を行い、板厚0.06μm、質別H14の板材(供試材)を得た。得られた供試材について、下記に示す方法によって、伝導率、円相当径が1.0μm以上の晶出物および円相当径が0.01〜0.10μmの第二相粒子の個数密度を算出し、表2に示した。また、下記に示す条件によってろう付相当加熱を行い、加熱後のフィン材について、下記に示す方法によって、引張強度、耐力、伝導率、結晶粒径、電位、高温引張、高温耐力、および、円相当径が0.01〜0.10μmの第二相粒子の個数密度の評価を行った。
(ろう付処理)
室温から600℃まで平均昇温速度40℃/分で昇温し、600℃で3分保持後、100℃/分の降温速度で降温冷却する熱処理の条件でろう付相当加熱を行った。
(導電率)
ろう付け前およびろう付け後において、JIS H−0505記載の導電率測定方法により、ダブルブリッジ式導電率計にて測定した。
(素材の化合物の分布状態)
ろう付前後の供試材について、晶出物(円相当径が1.0μm以上)および第二相粒子(円相当径が0.01〜0.10μm)の個数密度(個/μm)を透過型電子顕微鏡(TEM)によって測定した。測定方法は、ろう付前は素材に400℃×15秒のソルトバス焼鈍を行って変形ひずみを除去して化合物を観察しやすくした後、通常の方法で機械研磨、および電解研磨によって薄膜を作製し、透過型電子顕微鏡にて晶出物については3000倍、第二相粒子については30000倍でそれぞれ写真撮影した。3000倍は1視野が50μm×50μmを計50視野、30000倍は1視野が5μm×5μmを計5視野について写真撮影し、画像解析によって分散粒子のサイズおよび個数密度を計測した。
(再結晶温度)
ろう付加熱を想定して常温から〜600℃まで一定の速度100℃/minで昇温し、各温度に到達後、常温まで冷却した。その後JIS5号試験片を作製して引張試験を実施し、耐力を測定した。引張速度は15mm/分とした。ろう付前耐力に比べて耐力値が20%以上低下し始める温度を再結晶開始温度とし、ろう付加熱後耐力に比べて耐力値が+20%以内まで低下し始める温度を再結晶終了温度とし、表2に示した。
(ろう付後強度)
ろう付相当加熱を行った供試材に、圧延方向と平行にサンプルを切り出してJIS13号B形状の試験片を作製し、常温で引張試験を実施し、引張強さ及び耐力を測定した。引張速度は3mm/分とした。高温強度も同様に、当該ろう付処理を実施したサンプルを用いて、試験温度115℃にて引張試験及び耐力を実施した。高温引張試験時の引張速度は1mm/分とした。
(自然電位)
ろう付相当熱処理を施したフィン材から電位測定用のサンプルを切り出して50℃に加熱した5%NaOH溶液中に30秒浸漬、その後、30%HNO溶液中に60秒浸漬、さらに水道水、イオン交換水で洗浄し、乾燥させずにそのまま25℃の5%NaCl溶液(酢酸にてpH3に調整)にて60min浸漬後の自然電位(参照電極は銀塩化銀電極(飽和))を測定した。
(結晶粒径)
ろう付相当熱処理を施した供試材について、塩酸、フッ酸、硝酸の混合液にてサンプル表面をエッチングすることで結晶粒を露出させ、撮影された表面結晶粒組織写真を用いて、直線切断法により結晶粒径を測定した。
Figure 2016121393
Figure 2016121393
本発明の実施例は比較例に比べ、いずれも高強度、高伝導率、高ろう付性を示したのに対し、比較例では高強度、高伝導率、及び、高ろう付性のすべてを満たすことはできなかった。なお、比較例2では、フィン材を製造することができず、比較例4では、ろう付相当加熱を行った時に局部的に溶解し、評価できなかった。
以上本発明について上記実施形態および実施例に基づいて説明を行ったが、本発明の範囲を逸脱しない限りは、前記実施形態および前記実施例に適宜の変更を行うことができる。

Claims (9)

  1. 質量%で、Mn:1.2〜2.0%、Cu:0.05〜0.20%、Si:0.5〜1.30%、Fe:0.05〜0.5%、Zn:1.0〜3.0%、を含有し、残部がAlと不可避不純物からなる組成を有するアルミニウム合金からなり、ろう付加熱後において、引張強さが140MPa以上、耐力が50MPa以上、導電率が42%IACS以上、平均結晶粒径が150μm以上700μm未満、電位が−800mV以上−720mV以下であることを特徴とする強度、導電性、ろう付性に優れる熱交換器用アルミニウム合金フィン材。
  2. 前記アルミニウム合金が、さらに、質量%で、Ti:0.01〜0.20%、Cr:0.01〜0.20%、Mg:0.01〜0.20%のうち、1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の強度、導電性、ろう付性に優れる熱交換器用アルミニウム合金フィン材。
  3. ろう付後の115℃における高温強度において、引張強さが90MPa以上、耐力が40MPa以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の強度、導電性、ろう付性に優れる熱交換器用アルミニウム合金フィン材。
  4. ろう付前の導電率が45%IACS以上であり、ろう付前に円相当径が1.0μm以上の晶出物が5.0×10個/mm未満で且つ0.01〜0.10μmのAl−Mn系、Al−Mn−Si系およびAl−Fe−Si系第二相粒子が5.0×10個/mm以上存在することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の強度、導電性、ろう付性に優れた熱交換器用アルミニウム合金フィン材。
  5. ろう付加熱後に円相当径が0.01〜0.10μmのAl−Mn系、Al−Mn−Si系およびAl−Fe−Si系第二相粒子が1.0×10個/mm以上存在することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の強度、導電性、ろう付性に優れた熱交換器用アルミニウム合金フィン材。
  6. 板厚が80μm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の強度、導電性、ろう付性に優れる熱交換器用アルミニウム合金フィン材。
  7. ろう付加熱に対する再結晶の開始から終了までの温度範囲が350℃〜550℃であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の強度、導電性、ろう付性に優れる熱交換器用アルミニウム合金フィン材。
  8. 請求項1または2に記載の組成を有するアルミニウム合金溶湯を半連続鋳造法により鋳造する工程と、前記工程で得られた鋳塊を処理温度350℃〜480℃、処理時間1〜10時間で均質化処理する工程と、熱間圧延前に前記均質化処理の温度および処理時間以下で均熱処理を実施する工程とを有することを特徴とする、強度、導電性、ろう付性に優れる熱交換器用アルミニウム合金フィン材の製造方法。
  9. 請求項1〜7のいずれかに記載の熱交換器用アルミニウム合金フィン材を備えることを特徴とする熱交換器。
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