JP2016121286A - 常温乾燥型塗料組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
(A)分子内に2つ以上の水酸基を有し、分子量が100〜500であり、20℃における蒸気圧が10Pa以下である化合物、
(B)水酸基含有樹脂、
(C)硬化剤、及び
(D)JIS K 2256に規定される混合アニリン点又はアニリン点が12〜70℃の範囲内にある溶剤を少なくとも含む常温乾燥型塗料組成物であり、該塗料組成物中における塗膜形成成分の含有量が70〜95質量%であることを特徴とする。
(a):(メタ)アクリル酸と炭素数1〜24のアルコールとのエステル
例えば、メチルメタクリレート、2−イソシアナトエチルメタクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(b):多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのモノエステル化物
例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2,3−ジヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(c):カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー
例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸等が挙げられる。
(d):エポキシ基含有重合性不飽和モノマー
例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(e):アミノアルキル(メタ)アクリレート
例えば、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(f):(メタ)アクリルアミド又はその誘導体
例えば、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミドメチルエーテル、N−メチロールアクリルアミドブチルエーテル等が挙げられる。
(g):(メタ)アクリロニトリル又はその誘導体
例えば、(メタ)アクリロニトリル、3−アミノ(メタ)アクリロニトリル等が挙げられる。
(h):アルコキシシリル基含有(メタ)アクリル酸エステル又はその誘導体
例えば、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
また、アクリル成分又はアクリル樹脂とシリコーン樹脂の反応を促進させるために触媒を添加してもよい。ここで触媒は、特に限定されるものではないが、例えば、チタンやアルミニウム等からなる金属アルコキシド類(例えばチタンイソプロポキシド)、金属アシレート類および金属キレート類の他、スズ化合物や、塩酸、リン酸化合物、カルボキシル基含有化合物等の酸およびアンモニウム等の塩基やそれらの塩等が挙げられる。
ここで、水酸基含有シラン化合物を用いたり、アクリル成分や該アクリル成分以外のモノマーに水酸基含有単量体を用いたりすることによって、アクリルシリコーン樹脂に水酸基を導入することができる。なお、本発明の塗料組成物に利用できる水酸基含有アクリルシリコーン樹脂は、市販品を好適に使用できる。
下記調製例に従って、水酸基含有樹脂溶液及び分散液を調製した。なお、水酸基含有樹脂溶液及び分散液の加熱残分、並びに水酸基含有樹脂の水酸基価及び重量平均分子量を下記の方法で測定した。
<加熱残分>
1.0gの樹脂溶液、樹脂分散液又は樹脂組成物をアルミカップに精秤し、これを150℃オーブンで30分乾燥させた。乾燥後、残留物の質量を精秤し、元の質量に対する残留物の質量の割合を加熱残分(質量%)として求めた。
<水酸基価>
樹脂1g中の遊離水酸基を無水酢酸で完全にアセチル化した後、それを中和するのに要する水酸化カリウムのmg数を定量した。
<重量平均分子量>
重量平均分子量(Mw)の測定は、TSKgelカラム(東ソー(株)社製)を用い、RIを装備したGPC(東ソー(株)社製;HLC−8220GPC)により求めた。GPCの条件として、展開溶媒にテトラヒドロフランを用い、流速0.35ml/分、温度40℃にて測定を行った。なお、TSK標準ポリスチレン(東ソー(株)社製)を標準物質として用いた。
下記に示す調製例に従い、水酸基含有アクリル樹脂溶液(樹脂溶液A〜D)、及び水酸基含有アクリル樹脂非水分散液(樹脂分散液E)を調製した。
(第1工程)
攪拌機、温度計、還流冷却器等を備えた反応容器中に、ソルベッソ100 22.50質量部を入れ、これを加熱撹拌し、100℃に達してから、シクロヘキシルメタクリレート 15.18質量部、メチルメタクリレート 13.30質量部、イソブチルメタクリレート 12.90質量部、、2−エチルヘキシルアクリレート 13.40質量部、2−ヒドロキシルエチルメタクリレート 1.32質量部及びターシャリーブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 0.60質量部を予め混合して得た混合物を3時間かけて滴下しつつ加熱撹拌し、第1混合物を得た。
滴下終了後、100℃を保持したまま、第1工程で得た第1混合物中に、ターシャリーブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 0.40質量部及びソルベッソ100 5.20質量部を予め混合して得た混合物を1時間かけて滴下し、第2混合物を得た。さらに100℃で2.5時間撹拌を続けた後、第2混合物を冷却した。第2混合物にソルベッソ100 15.20質量部を加えて攪拌し、樹脂溶液Aを得た。なお、樹脂溶液Aの加熱残分は、57.0質量%であり、樹脂溶液A中に含まれる水酸基含有アクリル樹脂は、水酸基価が10.0mgKOH/gであり、重量平均分子量が49600であった。
表1に示す化合物及びその使用量に変更する以外は、樹脂溶液Aと同様の方法により、樹脂溶液B〜Dを調製した。なお、樹脂溶液の加熱残分、樹脂の水酸基価、重量平均分子量を表1に示す。
(第1工程)
攪拌機、温度計、還流冷却器等を備えた反応容器中に、ソルベッソ100 4.37質量部を入れ、これを加熱撹拌し、100℃に達してから、イソブチルメタクリレート 3.05質量部、2−エチルヘキシルアクリレート 3.05質量部、2−ヒドロキシルエチルメタクリレート 0.47質量部及びターシャリーブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 0.06質量部を予め混合して得た混合物を3時間かけて滴下しつつ加熱撹拌し、第1混合物を得た。
滴下終了後、100℃を保持したまま、第1工程で得た第1混合物中に、ターシャリーブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 0.05質量部及びソルベッソ100 0.40質量部を予め混合して得た混合物を1時間かけて滴下し、さらに100℃で2.5時間撹拌を続けた後、ソルベッソ100 13.55質量部を加えて攪拌し、第2混合物を得た。
100℃を保持したまま、第2工程で得た第2混合物中に、シクロヘキシルメタクリレート 6.00質量部、スチレン 6.00質量部、メチルメタクリレート 12.00質量部、2−ヒドロキシルエチルメタクリレート 25.70質量部及びターシャリーブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 0.50質量部を予め混合して得た混合物を4時間かけて滴下しつつ加熱撹拌し、第3混合物を得た。
滴下終了後、100℃を保持したまま、第3工程で得た第3混合物中に、ターシャリーブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 0.20質量部及びソルベッソ100 2.30質量部を予め混合して得た混合物を1.5時間かけて滴下し、さらに100℃で2.5時間撹拌を続けた後、ソルベッソ100 22.30質量部を加えて攪拌し、樹脂分散液Eを得た。なお、樹脂分散液Eの加熱残分は、57.0質量%であり、樹脂分散液E中に含まれる水酸基含有アクリル樹脂は、水酸基価が199.2mgKOH/gであり、重量平均分子量が50200であった。
下記に示す調製例に従い、樹脂溶液F〜Jを合成した。
1−2−1−1.樹脂溶液F
(第1工程)
攪拌機、温度計、還流冷却器等を備えた反応容器中に、ソルベッソ100 18.00質量部、東レダウコーニング株式会社製シリコーン樹脂 SH6018を4.10質量部を入れ、これを加熱撹拌し、100℃に達してから、スチレン 13.90質量部、メチルメタクリレート 12.20質量部、イソブチルメタクリレート 11.78質量部、2−エチルヘキシルアクリレート 12.30質量部、2−ヒドロキシルエチルメタクリレート 1.32質量部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン0.50質量部及びターシャリーブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 0.60質量部を予め混合して得た混合物を3時間かけて滴下しつつ加熱撹拌し、第1混合物を得た。
滴下終了後、100℃を保持したまま、第1工程で得た第1混合物中に、ターシャリーブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 0.40質量部及びソルベッソ100 5.20質量部を予め混合して得た混合物を1時間かけて滴下し、第2混合物を得た。さらに100℃で2.5時間撹拌を続けた後、第2混合物を冷却した。第2混合物にソルベッソ100 19.70質量部を加えて攪拌し、樹脂溶液Fを得た。なお、樹脂溶液Fの加熱残分は、57.0質量%であり、樹脂溶液F中に含まれる水酸基含有アクリルシリコーン樹脂は、水酸基価が10.0mgKOH/gであり、重量平均分子量が49700であった。
(第1工程)
攪拌機、温度計、還流冷却器等を備えた反応容器中に、ソルベッソ100 18.00質量部、東レダウコーニング株式会社製シリコーン樹脂 SH6018を4.10質量部を入れ、これを加熱撹拌し、100℃に達してから、スチレン 13.90質量部、メチルメタクリレート 12.20質量部、イソブチルメタクリレート 11.78質量部、2−エチルヘキシルアクリレート 12.30質量部、2−ヒドロキシルエチルメタクリレート 1.32質量部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン0.50質量部及びターシャリーブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 0.60質量部を予め混合して得た混合物を3時間かけて滴下しつつ加熱撹拌し、第1混合物を得た。
滴下終了後、100℃を保持したまま、第1工程で得た第1混合物中に、ターシャリーブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 0.40質量部及びソルベッソ100 5.20質量部を予め混合して得た混合物を1時間かけて滴下し、第2混合物を得た。さらにチタンイソプロポキシド 0.10質量部を加え、100℃で2.5時間撹拌を続けた後、第2混合物を冷却した。第2混合物にソルベッソ100 19.70質量部を加えて攪拌し、樹脂溶液Gを得た。なお、樹脂溶液Gの加熱残分は、57.0質量%であり、樹脂溶液G中に含まれる水酸基含有アクリルシリコーン樹脂は、水酸基価が10.0mgKOH/gであり、重量平均分子量が80400であった。
表3に示す化合物及びその使用量に変更する以外は、樹脂溶液Fと同様の方法により、樹脂溶液H〜Jを調製した。なお、樹脂溶液の加熱残分、樹脂の水酸基価、重量平均分子量を表3に示す。
1−2−2−1.アルキド変性シリコーン樹脂溶液の調製
攪拌装置、温度計、反応生成水除去装置および窒素ガス導入管を備えた反応容器中に、日清製油(株)製大豆油 23.40質量部、ペンタエリスリトール 6.25質量部および塩化リチウム 0.004質量部を仕込んで、窒素ガス雰囲気中で3時間かけて、250℃にまで昇温した。その後、90℃まで冷却後、トリメチロールプロパン 4.20質量部、イソフタル酸 6.70質量部、セバシン酸 4.00質量部及びシリコーン樹脂SH6018 16.40質量部を加え、220℃まで3時間で昇温した。酸価が9以下になるまで、同温度を保持したのち、加熱残分が60質量%となるように、ソルベッソ100で希釈することによって、加熱残分が60%質量で、水酸基価が150mgKOH/gとなるアルキド変性シリコーン樹脂溶液を得た。
(第1工程)
攪拌機、温度計、還流冷却器等を備えた反応容器中に、ソルベッソ100 17.50質量部、及び「1−2−2−1.アルキド変性シリコーン樹脂溶液の調製」で得たアルキド変性シリコーン樹脂溶液 14.40質量部を入れ、これを加熱撹拌し、100℃に達してから、シクロヘキシルメタクリレート 6.00質量部、スチレン 6.25質量部、メチルメタクリレート 11.20質量部、イソブチルメタクリレート 10.60質量部、2−エチルヘキシルアクリレート 11.00質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート 2.45質量部及びターシャリーブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 0.06質量部を予め混合して得た混合物を3時間かけて滴下しつつ加熱撹拌し、第1混合物を得た。
滴下終了後、100℃を保持したまま、第1工程で得た第1混合物中に、ターシャリーブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 0.40質量部及びソルベッソ100 5.20質量部を予め混合して得た混合物を1時間かけて滴下し、第2混合物を得た。さらに100℃で2.5時間撹拌を続けた後、第2混合物を冷却した。第2混合物にソルベッソ100 14.40質量部を加えて攪拌し、樹脂溶液Kを得た。なお、樹脂溶液Kの加熱残分は、57.0質量%であり、樹脂溶液Kに含まれる水酸基含有アクリルシリコーン樹脂は、水酸基価が40.0mgKOH/gであり、重量平均分子量が79500であった。なお、樹脂溶液の加熱残分、樹脂の水酸基価、重量平均分子量を表5に示す。
(実施例1)
水酸基含有化合物1 0.5質量部、樹脂溶液A 50質量部、ミネラルスピリット 4.5質量部、JR−806 27質量部、BARIACE B−30 9質量部、及びディスパロンD6820−20M 4質量部を混合した後、サンドグラインダーにて2時間分散処理し、主剤を調製した。そして、塗装直前に95質量部の主剤に対して、デュラネートTSS100を5質量部を添加し、これらを混合して実施例1の塗料組成物を得た。
各種成分の種類及び配合量を表6に示されるように変更した以外は、実施例1の製造手順と同様にして、実施例2〜3、5〜7、9〜11、13〜24及び比較例1〜4の塗料組成物を調製した。
水酸基含有化合物1 10質量部、及び樹脂溶液A 50質量部を混合し、主剤を調製した。そして、塗装直前に60質量部の主剤に対して、デュラネートTSS100を40質量部を添加し、これらを混合して実施例4の塗料組成物を得た。
各種成分の種類及び配合量を表6に示されるように変更した以外は、実施例4の製造手順と同様にして、実施例8及び12の塗料組成物を調製した。
水酸基含有化合物1:2−メチル−2,4−ペンタンジオール(分子量118.17、蒸気圧2.6Pa(20℃))
水酸基含有化合物2:2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(分子量146.22、蒸気圧<1.3Pa(20℃))
水酸基含有化合物3:1,5−ペンタンジオール(分子量104.15、蒸気圧<1.3Pa(20℃))
水酸基含有化合物4:1,3−ブタンジオール(分子量90.12、蒸気圧8.0Pa(20℃))
水酸基含有化合物5:エチレングリコールモノフェニルエーテル(水酸基1個、分子量138.16、蒸気圧<1.3Pa(20℃))
水酸基含有化合物6:1,2−エタンジオール(エチレングリコール)(分子量62.07、蒸気圧10.6Pa(20℃))
硬化剤:デュラネートTSS100(旭化成ケミカルズ(株)製、ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体であるイソシアヌレート変性物)
着色顔料:JR−806(テイカ(株)製、酸化チタン)
体質顔料:BARIACE B−30(堺化学(株)製、沈降性硫酸バリウム)
粘性調整剤:ディスパロンD6820−20M(楠本化成(株)製、アマイド系粘性調整剤のミネラルスピリット/ベンジルアルコール混合溶液、固形分20質量%)
厚み3.2mm及び大きさ70×150mmのサンドブラスト鋼板に表6に示す塗料組成物(実施例1〜24及び比較例1〜4)を、乾燥膜厚が80μmとなるようにエアスプレー塗装した後、該塗料組成物を常温(20℃)で1週間乾燥させ、実施例1〜24及び比較例1〜4の塗装板を作製した。作製した塗装板について、下記に示す試験によって塗膜性能を評価した。評価結果を表7に示す。
鋼板素地に到達するように塗装板にクロスカットを施した後、JIS K5400 9.1 耐塩水噴霧性の試験方法に準拠し、1000時間塩水噴霧した。試験後の塗膜外観を、以下の基準で目視判定した。
(判定基準)
○:塗膜表面に、異常なし
△:クロスカット部周辺に、直径3mm未満のふくれが発生
×:クロスカット部周辺に、直径3mm以上のふくれが発生
JIS K5400 9.8.1に準じてサンシャインカーボンアーク灯式試験機を用いて促進耐候性試験を500時間行った。試験後の塗膜光沢感を促進耐候性試験未実施の初期塗膜と比較し、以下の基準で目視判定した。
(判定基準)
◎:塗膜外観に変化は無く、光沢保持率95%以上
○:塗膜外観の変化がわずかにあり、光沢保持率80%以上95%未満
×:塗膜外観の変化が著しく、光沢保持率80%未満
下記に示す手順を1サイクルとして、500サイクル実施し、塗膜の状態を次の基準で目視判定した。
(手順)
1.−20℃の雰囲気下で2時間
2.1時間かけて温度を−20℃から50℃まで上げる
3.50℃の雰囲気下で2時間
4.1時間かけて温度を50℃から−20℃まで下げる
(判定基準)
○:塗膜に異変が見られない
△:塗膜の一部にワレやハガレが見られる
×:塗膜全面にワレやハガレが見られる
JIS K5600 付着性の試験方法に準拠し、脱イオン水に塗装板を500時間浸漬した後、カッターナイフを用いて塗膜に2mmの碁盤目を100個作製し、セロハンテープ剥離試験を行い、その後、以下の基準で付着性を目視判定した。
(判定基準)
○:100マスすべてにおいて剥離が見られない
△:100マス中95〜99マスが残存している
×:100マス中6マス以上の剥離が見られる
乾燥膜厚が80μmとなるように塗料組成物を厚み3.2mm及び大きさ70×150mmのサンドブラスト鋼板にエアスプレー塗装し、得られる塗膜がJIS K 5500『塗料用語』に規定される指触乾燥の状態に至るまでの時間を計り、下記の判定基準に基づいて表面乾燥性の評価を行った。
(判定基準)
〇:指触乾燥までの時間が90分以内
△:指触乾燥までの時間が90分を超えるが3時間以内
×:指触乾燥までの時間が3時間を超える
Claims (5)
- (A)分子内に2つ以上の水酸基を有し、分子量が100〜500であり、20℃における蒸気圧が10Pa以下である化合物、
(B)水酸基含有樹脂、
(C)硬化剤、及び
(D)JIS K 2256に規定される混合アニリン点又はアニリン点が12〜70℃の範囲内にある溶剤を少なくとも含む常温乾燥型塗料組成物であり、該塗料組成物中における塗膜形成成分の含有量が70〜95質量%であることを特徴とする常温乾燥型塗料組成物。 - 塗料組成物中に占める成分(A)の割合が0.1〜10質量%であることを特徴とする請求項1記載の常温乾燥型塗料組成物。
- (B)水酸基含有樹脂が、水酸基含有アクリル樹脂及び水酸基含有アクリルシリコーン樹脂のいずれか一方を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の常温乾燥型塗料組成物。
- (B)水酸基含有樹脂は、水酸基価が10〜200mgKOH/gであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の常温乾燥型塗料組成物。
- 2液型塗料組成物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の常温乾燥型塗料組成物。
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