JP2016120740A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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吾郎 飯島
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圭樹 田邊
享 鈴木
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享 鈴木
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Junichi Yamada
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Abstract

【課題】GPS等の経路情報取得装置を備えていないハイブリット車両においても、モータを活用したハイブリット駆動システムによる燃費低減効果をより向上させることができるハイブリッド車両の制御装置を提供すること。
【解決手段】車両ECUは、走行モード選択マップとして、アシスト走行モードのSOC領域が燃費低減効果のより高い高効率アシスト走行モードよりも狭く設定されている第1マップ(a)と、エンジン走行モードを含まない第2マップ(b)とを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の駆動源としてエンジンと電動機(モータ)とを備えるハイブリッド車両の制御装置に関する。
この種のハイブリッド車両は、減速時や降坂路の走行時には、モータを回生制御することにより車両の運動エネルギを発電電力として回収してバッテリに充電している。また加速時や登坂路の走行時には、バッテリからの放電電力でモータを力行制御して駆動力を発生させ、これによりエンジンの負担を軽減して低燃費化を図っている。
一方で、バッテリの満充電時にはモータを回生制御できず、バッテリの過放電時にはモータを力行制御できず、また過度のバッテリの充放電は耐久性を低下させることにもつながる。このため、一般にバッテリの充電量(SOC:State Of Charge)を所定の適正範囲内に制御することにより、常にモータの力行制御や回生制御を実行できる余地を確保すると共に、バッテリの過度の充放電を防止している。
近年のハイブリッド車両においては、GPS(Global Positioning System)や地図情報等を活用して車両前方の道路勾配等を取得し、ハイブリット駆動システムによる燃費低減効果が最大限得られるようにバッテリのSOCを制御する技術も知られている。
例えば特許文献1では、ナビゲーション装置から得られた道路情報に基づいて、走行経路において回生充電によりSOCを回復させることができる降坂路区間を事前に把握することにより、その走行経路中のモータ走行機会においてモータ走行が最大限可能となるようにバッテリのSOCを確保しつつ、バッテリのSOCが適正範囲を維持するように管理している。
このように、GPS等の経路情報取得装置を備えるハイブリッド車両においては、車両前方の走行経路を予測しつつ、エンジン走行モード、アシスト走行モード、モータ走行モード等の複数の走行モードの切り替えを最適に制御することが可能となる。
特開2002−171603号公報
しかしながら、GPS等の経路情報取得装置を備えていないハイブリット車両においては、このような予測制御を行うことができないため、燃費寄与率が高いモータ走行モードにて走行可能な条件下であっても、十分なバッテリのSOCがない場合にはモータ駆動ができず、経路情報取得装置を備えた車両のように、ハイブリットシステムによる燃費低減効果を十分に得ることができないという問題がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、GPS等の経路情報取得装置を備えていないハイブリット車両においても、モータを活用したハイブリット駆動システムによる燃費低減効果をより向上させることができるハイブリット車両の制御装置を提供することにある。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
(1)本適用例に係るハイブリッド車両の制御装置は、車両の駆動源であるエンジン、及び前記車両の駆動源であり発電も可能な電動機を含む駆動手段と、前記電動機を駆動するための電力の供給及び前記電動機により発電された電力の蓄電が可能なバッテリと、前記バッテリの充電量を検出する充電量検出手段と、前記車両の要求トルクを算出する要求トルク算出手段と、前記駆動手段に基づき複数設定された走行モードの中から、前記要求トルク及び前記バッテリの充電量に応じた走行モードを選択する走行モード選択制御手段と、を備え、前記走行モード選択制御手段は、前記複数の走行モードに、電動機のみを使用するモータ走行モードと、前記エンジンと前記電動機とを使用するアシスト走行モードとを含み、前記アシスト走行モードを選択する充電量領域は、前記モータ走行モードを選択する充電量領域よりも狭く設定されている。
(2)本適用例に係るハイブリッド車両の制御装置は、上記(1)において、前記走行モード選択制御手段は、前記複数の走行モードに、前記エンジンを所定の低燃費出力領域で使用しつつ前記電動機も使用する高効率アシスト走行モードをさらに含み、前記アシスト走行モードを、前記エンジンを前記所定の低燃費出力領域外で使用しつつ前記電動機も使用する走行モードとし、前記アシスト走行モードを選択する充電量領域は、前記高効率アシスト走行モードを選択する充電量領域よりも狭く設定されていてもよい。
(3)本適用例に係るハイブリッド車両の制御装置は、上記(1)又は(2)において、前記走行モード選択制御手段は、前記要求トルク及び前記充電量に応じた走行モードを選択するためのマップを複数有しており、前記複数のマップに、少なくとも前記モータ走行モード、前記アシスト走行モード、及びエンジンのみを使用するエンジン走行モードを含む第1マップと、前記エンジン走行モードを含まない第2マップとを有し、所定の時期に、走行に使用していたマップに基づく燃料消費量と、走行に使用していなかったマップに基づく燃料消費量とを比較し、燃料消費量の低い方のマップを選択してもよい。
(4)本適用例に係るハイブリッド車両の制御装置は、上記(3)において、前記所定の時期は、前記充電量検出手段により検出された充電量が前記バッテリに設定されている所定の適正範囲の下限値となった時点でもよい。
上記手段を用いる本発明によれば、GPS等の経路情報取得装置を備えていないハイブリット車両においても、モータを活用したハイブリット駆動システムによる燃費低減効果をより向上させることができる。
本発明の一実施形態における制御装置を備えたハイブリッド車両の概略構成図である。 エンジンの出力と燃料消費量との関係図である。 走行モードを選択するための(a)第1マップ及び(b)第2マップの説明図である。 車両ECUにおいて実行される走行モード選択マップの切り替え制御ルーチンを示すフローチャートである。 (a)要求トルクが減少する場合、(b)要求トルクが上昇する場合のそれぞれの場合における第1に基づく走行モードの選択状況を表したタイムチャートである。
図1は本実施形態の制御装置が搭載されたハイブリッド車両を示す全体構成図である。
ハイブリッド車両1はいわゆるパラレル型ハイブリッドのトラックとして構成されており、以下の説明では、車両と称する場合もある。
車両1には走行用の駆動手段としてディーゼルエンジン(以下、エンジンという)2、及び発電機としても作動可能なモータ3(電動機)が搭載されている。エンジン2の出力軸にはクラッチ4が連結され、クラッチ4にはモータ3の回転軸を介して変速機5の入力側が連結されている。変速機5の出力側にはプロペラシャフト6を介して差動装置7が連結され、差動装置7には駆動軸8を介して左右の駆動輪9が連結されている。
モータ3は、具体的には永久磁石が貼り付けられたロータと三相コイルが巻回されたステータとを備えた同期発電電動機であり、電力変換器10を介してバッテリ11と接続されている。
電力変換器10は、一般的なインバータ機能及びコンバータ機能を備える装置であり、単にインバータとしても称される装置である。つまり、電力変換器10はバッテリ11からの直流電力を交流電力に変換してモータ3に供給可能であるとともに、モータ3からの交流電力を整流してバッテリ11へ供給可能である。
バッテリ11に蓄えられた直流電力は電力変換器10により交流電力に変換されてモータ3に供給され、モータ3が発生した駆動力は変速機5で変速された後に駆動輪9に伝達されて車両1を走行させる(これを力行運転という)。また、例えば車両1の減速時や降坂路での走行時には、駆動輪9側からの逆駆動によりモータ3が発電機として作動する。モータ3が発生した負側の駆動力は制動力として駆動輪9側に伝達されると共に、モータ3が発電した交流電力が電力変換器10で直流電力に変換されてバッテリ11に充電される(これを回生運転という)。
このようなモータ3が発生する駆動力は上記クラッチ4の断接状態に関わらず駆動輪9側に伝達され、これに対してエンジン2が発生する駆動力(以下、エンジントルクという)はクラッチ4の接続時に限って駆動輪9側に伝達される。従って、クラッチ4の切断時には、上記のようにモータ3が発生する正側の駆動力(以下、アシストトルクという)又は負側の駆動力(以下、発電トルクという)が駆動輪9側に伝達されて車両1が走行する。また、クラッチ4の接続時には、エンジン2及びモータ3の駆動力が駆動輪9側に伝達されたり、或いはエンジン2の駆動力のみが駆動輪側に伝達されたりして車両1が走行する。
車両1には、車両全体を統合制御するための制御回路である車両ECU20が搭載されている。車両ECU20には、アクセルペダル12の操作量(アクセル開度)を検出するアクセルセンサ13、エンジン2の回転数(回転速度)を検出するエンジン回転数センサ14などの各種センサ・スイッチ類が接続されている。
また、車両ECU20には、図示はしないがクラッチ4を断接操作するアクチュエータ、及び変速機5を変速操作するアクチュエータなどが接続されると共に、エンジン制御用のエンジンECU21、電力変換器制御用の電力変換ECU22、及びバッテリ11を管理するバッテリECU23が接続されている。
車両ECU20は、運転者によるアクセル操作量などに基づき車両1を走行させるために必要な要求トルクを算出し(要求トルク算出手段)、その要求トルクやバッテリ11のSOC(充電量:State Of Charge)などに基づき車両1の走行モードを選択する。本実施形態では走行モードとして、エンジン2の駆動力のみを用いて走行するエンジン走行モード、モータ3の駆動力のみを用いて走行するモータ走行モード、及びエンジン2及びモータ3の駆動力を共に用いて走行するアシスト走行モード、モータ3の駆動力によってエンジン2単独で走行するよりも節約される燃料割合が大きい高効率アシスト領域において充電された電力を使用するようにモータ3の駆動力を用いて走行する高効率アシスト走行モードが設定されており、何れかの走行モードを車両ECU20が選択するようになっている(走行モード選択制御手段)。
ここで図2を参照すると、エンジン2の出力と燃料消費量との関係図が示されている。同図ではディーゼルエンジンにおける出力と燃費との関係が簡略的に示されており、ディーゼルエンジンは低出力領域及び高出力領域にて出力に対して消費される燃料量の割合が増加、即ち燃費が悪化する領域が存在する。そこで本実施形態では、低出力側で燃費が悪化する領域をモータ走行モード領域とし、高出力側で燃費が悪化する領域を高効率アシスト走行モード領域としている。
高効率アシスト走行モードは、エンジン2の高出力側で燃費が悪化する領域にて不足するトルクを補うようにモータ3を駆動する走行モードである。一方、アシスト走行モードは、エンジン2の所定の高効率領域外にて駆動するとともにモータ3を駆動する走行モードである。
なお、モータ3を使用した走行モードにおけるモータ3を使用しない場合に対する燃料節約量は、モータ走行モードがエンジン2を駆動源として使用しないため最も多く、次にエンジン2を高効率で駆動する高効率アシスト走行モードが多く、アシスト走行モードが若干低い関係にある(モータ走行モード>高効率アシスト走行モード>アシスト走行モード)。
車両ECU20は選択した走行モードに基づき、要求トルクをエンジン2やモータ3が出力すべきトルク指令値に換算する。例えばアシスト走行モードでは要求トルクをエンジン2側及びモータ3側に配分した上で、その時点の変速段に基づきエンジン2及びモータ3のトルク指令値を算出する。また、エンジン走行モードでは要求トルクを変速段に基づきエンジン2へのトルク指令値に換算し、モータ走行モードでは要求トルクを変速段に基づきモータ3へのトルク指令値に換算する。
そして、車両ECU20は選択した走行モードを実行すべく、モータ走行モードでは上記クラッチ4を切断し、エンジン走行モード、アシスト走行モード及び高効率アシスト走行モードではクラッチ4を接続した上で、エンジンECU21及び電力変換ECU22にトルク指令値を適宜出力する。また、車両1の走行中において車両ECU20は、アクセル操作量や車速などに基づき図示しないシフトマップから目標変速段を算出し、この目標変速段を達成すべく、アクチュエータによりクラッチ4の断接操作及び変速段の切換操作を実行する。
一方、エンジンECU21は、車両ECU20において選択された走行モードに基づくトルク指令値を達成するように噴射量制御や噴射時期制御を実行する。例えばエンジン走行モード、アシスト走行モード及び高効率アシスト走行モードでは、正側のトルク指令値に対してエンジン2に駆動力を発生させ、負側のトルク指令値に対してエンジンブレーキを発生させる。また、モータ走行モードの場合には、燃料噴射の中止によりエンジン2を停止保持状態、またはアイドル運転状態とする。
また、電力変換ECU22は、車両ECU20において選択された走行モードに基づくトルク指令値を達成するように、電力変換器10を介してモータ3を駆動制御する。例えばモータ走行モードやアシスト走行モード、高効率アシストでは、正側のトルク指令値に対してモータ3を力行制御してアシストトルクを発生させ、負側のトルク指令値に対してはモータ3を回生制御して発電トルクを発生させる。また、エンジン走行モードの場合には、モータ3の駆動力を0に制御する。
また、バッテリECU23は、バッテリ11の温度、バッテリ11の電圧、電力変換器10とバッテリ11との間に流れる電流などを検出すると共に、これらの検出結果からバッテリ11のSOCを算出し、このSOCを各検出結果と共に車両ECU20に出力する(充電量検出手段)。
さらに、車両ECU20は、要求トルク及びバッテリ11のSOCに応じて前記走行モードを選択するための走行モード選択マップを複数有している。
例えば、車両ECU20はバッテリ11のSOCを温存傾向とする第1マップ、選択可能な走行モードとしてエンジン走行モードを含まないことでモータ3を常に使用する第2マップ、及び積極的にバッテリ11から放電を行う第3マップを有している。
詳しくは、図3を参照すると、走行モードを選択するための(a)第1マップ及び(b)第2マップの説明図が示されている。
図3(a)に示すように第1マップでは、要求トルクの低い領域から高い領域に向けてモータ走行モード、エンジン走行モード、アシスト走行モード、高効率アシスト走行モードの順に各走行モードの領域が設定されている。詳しくは第1閾値T1未満のトルク領域ではモータ走行モードを、第1閾値T1以上第2閾値T2未満のトルク領域ではエンジン走行モードを、第2閾値T2以上第3閾値T3未満のトルク領域ではSOCに応じてエンジン走行モード又はアシスト走行モードを、第3閾値T3以上のトルク領域では高効率アシスト走行モードを選択するよう設定されている。
本実施形態においては、バッテリ11のSOCが30%から70%の範囲が使用に適正な範囲である場合として以下説明を行う。なお、そのバッテリの適正な使用範囲は、バッテリの仕様や使用条件等により適宜変更されるものである。
図3に示すように、第1マップでは、モータ走行モード及び高効率アシスト走行モードは、適正使用範囲であるSOCが30%から70%の全域で選択可能である。一方、アシスト走行モードは、SOCが35%から70%の範囲で選択可能である。つまり、アシスト走行モードはモータ走行モードや高効率アシスト走行モードよりも、例えばSOC領域の下限値を高くすることにより、当該アシスト走行モードを選択可能なSOC領域が狭く設定されている。
これらのモータ3を使用する走行モード以外の領域はエンジン走行モードが選択可能に設定されている。
図3(b)に示す第2マップは、第1マップのエンジン走行モード領域がアシスト走行モード領域となって、要求トルクの低い領域から高い領域に向けてモータ走行モード、アシスト走行モード、効率アシスト走行モードの順に各走行モードの領域が設定されている。そして、第2マップでは、各走行モードがSOCの適正範囲全域(30%〜70%)で選択可能である。
図示しないが第3マップは、第2マップにおける各走行モードの要求トルク及びSOCの領域を同じとしつつ、バッテリ11を積極的に放電させるべく、各走行モードでのモータ3のアシスト量を増加させるよう設定されている。
車両ECU20は、これらの走行モード選択マップの切り替えを、所定の時期に第1マップ及び第2マップに基づく各燃料消費量を比較することで行う。詳しくは図4に車両ECU20において実行される走行モード選択マップの切り替え制御ルーチンがフローチャートで示されており、以下、同フローチャートに基づいて説明する。
まず車両ECU20は、ステップS1としてバッテリECU23から取得したSOCが30%以下であるか否かを判別する。つまり、本実施形態では、SOCが適正範囲の下限値である30%以下となった時期を、走行モード選択マップの切り替えを検討する所定の時期としている。
当該判別結果が偽(No)である場合、即ちSOCが30%より大である場合は、走行モード選択マップの切り替えを検討する必要はなく、当該ルーチンをリターンする。一方、当該判別結果が真(Yes)である場合は、ステップS2に進む。
ステップS2において、車両ECU20は前回の燃料消費量判定、即ち前回SOCが30%以下となったときから、現時点までの燃料消費量を算出する。これは例えば車両ECU20は、これまでの走行履歴を記憶しておき、当該走行履歴から現地点までに使用していた走行モード選択マップ(以下、使用マップという)に基づき選択した各走行モードでの燃料消費量を合算することで算出する。
続いてステップS3において、車両ECU20は、前回の燃料消費量判定から、使用していなかった走行モード選択マップ(以下、不使用マップという)での燃料消費量を推定する。これは例えば上述の走行履歴を、不使用マップを使用して走行したと仮定して、燃料消費量を算出する。
そして、ステップS4の判別結果が真(Yes)である場合、即ち使用マップでの燃料消費量が不使用マップでの燃料消費量より低い場合にはステップS5に進む。ステップS5において、車両ECU20は、使用マップをそのまま継続して使用し続ける。
一方、ステップS4の判別結果が偽(No)である場合はステップS6に進む。ステップS6において、車両ECU20は走行モード選択マップをこれまでの使用マップから不使用マップへ切り替える。
ステップS5及びS6において使用する走行モード選択マップを決定した後、ステップS7に進む。ステップS7において、車両ECU20はバッテリ11のSOCが40%より大であるか否かを判別する。当該判別は、走行モード選択マップの切り替えのハンチングを防ぐためのものである。なお、ここではハンチングを防ぐための閾値としてSOC40%としているが、閾値となる値は上記ステップS1のSOC閾値より高い値であればよい。当該判別結果が偽(No)である間は当該判別を繰り返し、当該判別結果が真(Yes)となると当該ルーチンをリターンする。
このように車両ECU20はSOCが30%まで低下する毎に、使用マップ及び不使用マップでの燃料消費量を比較して、燃料消費量の低い走行モード選択マップを使用する。
なお、本実施形態では、使用マップ及び不使用マップの比較は第1マップと第2マップとの間のみで行う。第3マップは、SOCが所定値以上となったときに強制的に切り替えるマップとする。ここでの所定値は例えばSOCの適正範囲の上限値近傍の60%とする。
図5を参照すると、(a)要求トルクが減少する場合、(b)要求トルクが上昇する場合のそれぞれの場合における第1マップに基づく走行モードの選択状況を表したタイムチャートが示されている。以下、同図に基づき、本実施形態の作用効果について説明する。
まず図5(a)に示すように、アシスト走行モードで走行しており、SOCを消費しつつ要求トルクが低下していった場合、SOCが35%未満となるta1時点にて、車両ECU20は第1マップに従って走行モードをエンジン走行モードに切り替える。
エンジン走行モードに切り替わることで、モータ3の使用がなくなり、SOCは35%で維持される。そしてta2時点で、要求トルクが第1閾値T1未満となると車両ECU20は第1マップに従ってモータ走行モードに切り替える。
ここで、アシスト走行モードのSOC領域をモータ走行モードと同じ30%から70%としていた場合には、ta1時点からta2’時点までアシスト走行モードが維持されることとなる。そうすると図5(a)の破線で示すように、SOCは適正範囲の下限値である30%まで消費されてしまい、それ以降は要求トルクが第1閾値T1未満となってもモータ走行モードを実行できず、SOCが回復するまでエンジン走行モードが選択されることとなる。
このように、第1マップでは燃料消費量が高いアシスト走行モードのSOC領域が燃料消費量の低いモータ走行モードよりも狭く設定されていることで、SOCが温存され、モータ走行モードでの走行機会が増加することとなる。
また図5(b)に示すように、アシスト走行モードで走行しており、SOCを消費しつつ要求トルクが増加していった場合、SOCが35%未満となるtb1時点にて、車両ECU20は第1マップに従って走行モードをエンジン走行モードに切り替える。
エンジン走行モードに切り替わることで、モータ3の使用がなくなり、SOCが35%で維持される。そしてtb2時点で、要求トルクが第3閾値T3以上となると車両ECU20は第1マップに従って高効率アシスト走行モードに切り替える。
ここで、アシスト走行モードのSOC領域を高効率アシスト走行モードと同じ30%から70%としていた場合には、tb1時点からtb2’時点までアシスト走行モードが維持されることとなる。そうすると図5(b)の破線で示すように、SOCは適正範囲の下限値である30%まで消費されてしまい、それ以降は要求トルクが第3閾値以上となっても高効率アシスト走行モードを実行できず、SOCが回復するまでエンジン走行モードが選択されることとなる。
このように、第1マップでは燃料消費量が高いアシスト走行モードのSOC領域が燃料消費量の低い高効率アシスト走行モードよりも狭く設定されていることで、SOCが温存され、高効率アシスト走行モードでの走行機会が増加することとなる。
以上のように第1マップを使用することで、GPSやナビゲーション装置等により自車の位置や前方の道路状況等の情報を取得せずとも、SOCを比較的低燃費な走行モードのために温存し、低燃費な走行モードで走行する機会を増やすことができる。これによりハイブリッド駆動システムによる燃費向上効果をより向上させることができる。
一方で、道路状況によっては第1マップにおけるエンジン走行モードの選択機会が増えて、ハイブリッド駆動システムによる燃費向上効果を得られない場合もあることから、車両ECU20はエンジン走行モードを含まない第2マップも選択可能としている。そして、所定の時期にて走行履歴から第1マップ及び第2マップのそれぞれの燃料消費量を算出して、燃料消費量の低いマップを選択することで走行中の道路状況に合った走行モード選択マップを使用することができることとなる。これにより、より確実な燃費向上を図ることができる。
さらに、SOCが適正範囲の上限近傍にまで充電された場合には、第3マップを使用することで、各走行モードでのモータ3のアシスト量を増加させて積極的にバッテリ11の放電を行うことができ、より確実にバッテリ11を適正範囲に維持することができる。
以上で本発明に係るハイブリッド車両の制御装置の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、第1マップにおいて、SOCの適正使用範囲を30%から70%としているが、SOCの適正使用範囲はこれに限られるものではない。また、アシスト走行モードはモータ走行モードや高効率アシスト走行モードよりもSOC領域の下限値を高くすることで、当該アシスト走行モードを選択可能なSOC領域が狭く設定しているが、SOC領域を狭める設定はこれに限られるものではない。例えば、アシスト走行モードのSOC領域の上限値を低くしてよい。
また、上記実施形態では、走行モード選択マップとして第1マップから第3マップを有しているが、その他のマップを有していてもよい。また走行モードも上記実施形態で挙げた走行モードに限られず、他の走行モードがあってもよい。
1 車両
2 エンジン
3 モータ(電動機)
11 バッテリ
12 アクセルペダル
13 アクセルセンサ
14 エンジン回転数センサ
20 車両ECU(要求トルク算出手段、走行モード選択制御手段)
21 エンジンECU
22 電力変換ECU
23 バッテリECU(充電量検出手段)

Claims (4)

  1. 車両の駆動源であるエンジン、及び前記車両の駆動源であり発電も可能な電動機を含む駆動手段と、
    前記電動機を駆動するための電力の供給及び前記電動機により発電された電力の蓄電が可能なバッテリと、
    前記バッテリの充電量を検出する充電量検出手段と、
    前記車両の要求トルクを算出する要求トルク算出手段と、
    前記駆動手段に基づき複数設定された走行モードの中から、前記要求トルク及び前記バッテリの充電量に応じた走行モードを選択する走行モード選択制御手段と、を備え、
    前記走行モード選択制御手段は、前記複数の走行モードに、電動機のみを使用するモータ走行モードと、前記エンジンと前記電動機とを使用するアシスト走行モードとを含み、
    前記アシスト走行モードを選択する充電量領域は、前記モータ走行モードを選択する充電量領域よりも狭く設定されているハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記走行モード選択制御手段は、
    前記複数の走行モードに、前記エンジンを所定の低燃費出力領域で使用しつつ前記電動機も使用する高効率アシスト走行モードをさらに含み、
    前記アシスト走行モードを、前記エンジンを前記所定の低燃費出力領域外で使用しつつ前記電動機も使用する走行モードとし、
    前記アシスト走行モードを選択する充電量領域は、前記高効率アシスト走行モードを選択する充電量領域よりも狭く設定されている請求項1記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記走行モード選択制御手段は、
    前記要求トルク及び前記充電量に応じた走行モードを選択するためのマップを複数有しており、
    前記複数のマップに、少なくとも前記モータ走行モード、前記アシスト走行モード、及びエンジンのみを使用するエンジン走行モードを含む第1マップと、前記エンジン走行モードを含まない第2マップとを有し、
    所定の時期に、走行に使用していたマップに基づく燃料消費量と、走行に使用していなかったマップに基づく燃料消費量とを比較し、燃料消費量の低い方のマップを選択する請求項1又は2記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記所定の時期は、前記充電量検出手段により検出された充電量が前記バッテリに設定されている所定の適正範囲の下限値となった時点である請求項3記載のハイブリッド車両の制御装置。
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