JP2016119767A - ステッピングモータ制御装置、光学機器、ステッピングモータ制御方法、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

ステッピングモータ制御装置、光学機器、ステッピングモータ制御方法、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2016119767A
JP2016119767A JP2014257660A JP2014257660A JP2016119767A JP 2016119767 A JP2016119767 A JP 2016119767A JP 2014257660 A JP2014257660 A JP 2014257660A JP 2014257660 A JP2014257660 A JP 2014257660A JP 2016119767 A JP2016119767 A JP 2016119767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
stepping motor
drive signal
switching
waveform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014257660A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6494271B2 (ja
JP2016119767A5 (ja
Inventor
彩香 水井
Ayaka Mizui
彩香 水井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014257660A priority Critical patent/JP6494271B2/ja
Publication of JP2016119767A publication Critical patent/JP2016119767A/ja
Publication of JP2016119767A5 publication Critical patent/JP2016119767A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6494271B2 publication Critical patent/JP6494271B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Focusing (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

【課題】
本発明は、進角制御および駆動波形の切り替えによって回転速度を高速にしながら、安定したステッピングモータの制御を行う。
【解決手段】
ステッピングモータの回転に応じて検出信号を出力する回転検出手段と、所定の時間間隔でステッピングモータに含まれるコイルの通電状態を切り替えるオープンループ制御と回転検出手段の出力に基づいてコイルの通電状態を切り替えるフィードバック制御を切り替えながらステッピングモータの駆動信号を出力する制御手段とを有する。制御手段は、上記駆動信号の波形を、矩形波と正弦波の間で切り替えることが可能であり、オープンループ制御が行われているときには、駆動信号の波形の切り換えを実行し、フィードバック制御が行われているときには、駆動信号の波形の切り換えを実行しない。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステッピングモータの制御に関し、特にエンコーダを用いたステッピングモータの制御に関する。
ステッピングモータには、ロータの回転位置を検出するエンコーダを搭載し、エンコーダの検出結果に応じてコイルの印加電圧を適切に切り替えるフィードバック制御を行うものがある。
エンコーダから得られるロータの回転位置を表す検出パルスに対して進相させた駆動パルスが有する検出パルスに対する位相差は「進角」と称し、この進角を用いてステッピングモータの速度制御を行うことを進角制御と称する。進角とステッピングモータ(ロータ)の回転速度(pps:パルス/秒)との間には、基本的に進角を増加すると回転速度が速くなるという関係がある。
進角制御を利用して回転速度を増加する場合、ステッピングモータの駆動パルスの波形(以下、駆動波形という)を矩形波にして進角させる方法と正弦波にして進角させる方法がある。駆動波形が正弦波である場合には、矩形波よりも高精度の位置決めが可能であるが、矩形波よりもステッピングモータのトルクが小さく、高速で駆動することが困難である。そのため、ステッピングモータを高速回転させるときは、高いトルクを得るために駆動波形を矩形波とするものが多い。
特許文献1は、高速回転モードが選択されたときは矩形波による駆動を選択し、低速回転モードが選択されたときは正弦波による駆動を選択する方法を開示している。特許文献2は、駆動量に応じて駆動波形を選択する方法を開示している。
特開2001−352780号公報 特開平10−150798号公報
進角制御を行っている間に駆動波形について正弦波と矩形波の切り替えを行うと、駆動波形によるトルクの違いから進角特性が大幅に変化し、同一の進角値に設定していてもモータの回転速度が急激に変化することとなる。そのため、脱調や速度ムラ等が生じやすく、進角制御が不安定となる。
例えば、特許文献1では、所定の回転速度を基準値とし、進角制御中にロータの実際の回転速度が基準値を超えたか否かを判断することにより駆動波形を切り替えている。従って、回転速度が基準値付近を前後する場合、進角制御中に駆動波形の切り替えが頻繁に起こると考えられる。上述のように進角特性は駆動波形に依存しており、駆動波形の頻繁な切り替えによりステッピングモータの進角制御が不安定になる可能性がある。
また、特許文献2の駆動量に応じて駆動波形を選択する方法においても、進角制御中に駆動波形の切り替えが生じることで特許文献1と同様に、適切な進角制御ができなくなる可能性がある。
本発明は、進角制御および駆動波形の切り替えによって回転速度を高速にしながら、安定したステッピングモータの制御を行うことを例示的目的とする。
本発明の一側面としてのステッピングモータ制御装置は、ステッピングモータの回転に応じて検出信号を出力する回転検出手段と、所定の時間間隔でステッピングモータに含まれるコイルの通電状態を切り替えるオープンループ制御と回転検出手段の出力に基づいてコイルの通電状態を切り替えるフィードバック制御を切り替えながらステッピングモータの駆動信号を出力する制御手段とを有する。制御手段は、上記駆動信号の波形を、矩形波と正弦波の間で切り替えることが可能であり、オープンループ制御が行われているときには、駆動信号の波形の切り換えを実行し、フィードバック制御が行われているときには、駆動信号の波形の切り換えを実行しないことを特徴とする。
本発明は、進角制御および駆動波形の切り替えによって回転速度を高速にしながら、安定したステッピングモータの制御を行うことができる。
実施例1の交換レンズにおけるステッピングモータ駆動装置の構成を示すブロック図。 実施例1におけるステッピングモータの駆動制御処理を示すフローチャート。 実施例1におけるステッピングモータの設定進角と回転速度の関係を示す図。 実施例2におけるステッピングモータの駆動波形を示す図。 実施例2におけるステッピングモータの設定進角と回転速度の関係を示す図。 実施形2における駆動波形とステッピングモータの設定進角と回転速度との関係を示す図。 本発明の実施例2におけるステッピングモータの駆動制御処理を示すフローチャート。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である光学機器としての交換レンズ100の構成を示している。交換レンズ100は、不図示の撮像装置としてのカメラボディに取り外し可能に装着することができる。カメラボディとしては、一眼レフカメラ、ミラーレスカメラおよびビデオカメラ等を用いることができる。
交換レンズ100は、フォーカスレンズ115および不図示の変倍レンズ、絞り、像振れ補正レンズ等により構成される撮影光学系や、レンズCPU113を含む。撮影光学系は、不図示の被写体の光学像を形成する。
被駆動部材としてのフォーカスレンズ115は、ステッピングモータ101によってレンズ駆動機構114を介して、図1中に一点鎖線で示す撮影光学系の光軸に沿って矢印方向に移動することで焦点調節を行う。レンズ駆動機構114には、ステッピングモータ101の駆動力を出力するためのギアユニットや、ギアユニットから伝達された駆動力により光軸回りで回転駆動され、フォーカスレンズ115を光軸方向に移動させるためのカムを有するカム環等が含まれる。
変倍レンズは、ステッピングモータ等のアクチュエータにより光軸方向に移動されて撮影光学系の焦点距離を変更する。絞りは、ステッピングモータ等のアクチュエータにより駆動され、不図示の撮像素子(CCDセンサやCMOSセンサ)に入射する光量を調節する。像振れ補正レンズは、ステッピングモータ等のアクチュエータにより光軸に直交する方向(またはこの方向を含む方向)に移動されて手振れによる像振れを低減する。
なお、実施例では、フォーカスレンズ115を駆動するステッピングモータ101の駆動の制御について説明するが、本実施例の制御は、変倍レンズ、絞りおよび像振れ補正レンズを駆動するステッピングモータの駆動の制御にも適用することができる。
ステッピングモータ101は、コイルとロータとを備え、コイルに通電されることでロータを回転させる。以下の説明において、ロータの回転を、ステッピングモータ101の回転ともいう。ロータと一体回転するロータ軸102には、周方向に複数のスリットが形成されたスリット回転板103が設けられている。スリット回転板103は、スリット(透光部)と遮光部とが交互に等ピッチで形成されている。スリット回転板103を挟む両側の領域のうち一方には発光素子が配置され、他方には第1のフォトインタラプタ(以下、PIという)104aと第2のPI104bとが配置されている。
ステッピングモータ101の回転に伴ってスリット回転板103が回転する。これにより、スリット回転板103のスリットを透過した光が互いに異なるタイミングで第1および第2のPI104a,104bに受光され、これら第1および第2のPI104a,104bから互いに異なる位相のパルス信号が出力される。第1および第2のPI104a,104bからの2相のパルス信号は、エンコーダ部105に入力される。
エンコーダ部105は、第1および第2のPI104a,104bから出力される2相のパルス信号からステッピングモータ101の回転方向を検出するとともに、ステッピングモータ101の回転量を示すパルス信号としての回転検出信号を生成する。この回転検出信号を用いて検出される回転量を用いることでステッピングモータ101の回転速度を算出することができる。また、光学機器の電源投入時等にフォーカスレンズ115を所定の基準位置に移動させた後の回転量から、フォーカスレンズ115の位置を算出(検出)することもできる。第1および第2のPI104a,104bとエンコーダ部105とにより回転検出手段が構成される。
本実施例ではステッピングモータ101の回転を検出する回転検出手段としてPI(光学式センサ)を用いているが、他の回転検出手段、例えば磁気式センサや静電容量式センサを用いてもよい。
レンズCPU113は、回転速度算出部106、進角設定部107、信号生成部108、速度比較部109、制御切替判定部110を含み、予め保存されているコンピュータプログラムに従って各種処理を実行する。
回転速度算出部106は、エンコーダ部105からの回転検出信号により得られる回転量を用いてステッピングモータ101の実際の回転速度(以下、実速度という)を算出する。
速度比較部109は、回転速度算出部106により算出されたステッピングモータ101の実速度とメモリ部111に格納されている目標回転速度(以下、目標速度という)との差である速度偏差を算出する。進角設定部107は、エンコーダ部105からの回転検出信号(パルス信号)に対するステッピングモータ101にコイル通電のために供給されているパルス信号としての駆動信号の位相差である進角を算出する。さらに、進角設定部107は、算出された進角と速度比較部109にて算出された速度偏差とに基づいて、ステッピングモータ101の実速度を目標速度に一致させる又は近づけるように、つまりは速度偏差をゼロにする又は近づけるように新たな進角を設定する。
信号生成部108は、正弦波および矩形波の1周期に対して512分解能のPWM値を示すテーブルを備え、該テーブルから進角設定部107により設定された進角に応じたPWM値を読み出してPWM信号を出力する。この結果、信号生成部108からのPWM信号は、進角設定部107により設定された進角を有する駆動信号としてモータドライバ112に出力される。モータドライバ112は、駆動信号を増幅した後にステッピングモータ101に供給する。
メモリ部111は、設定可能な進角の上限値である上限進角、およびオープンループ制御から進角制御に切り替える制御切替速度を予め保存している。本実施例において、オープンループ制御とは所定の時間間隔でステッピングモータ101に含まれるコイルの通電状態を切り替える制御をいう。また、進角制御とは、エンコーダ部105からの回転検出信号に基づいて、進角設定した駆動信号を用いてコイルの通電状態を切り替えるフィードバック制御をいう。
制御切替判定部110は、メモリ部111に格納されている目標速度と制御切替速度とを比較することで進角制御およびオープンループ制御のいずれを行うか判定する。
次に、図2および図3を用いて、本実施例におけるレンズCPU113が行うステッピングモータ101の駆動制御処理について説明する。
上述したように、本実施例のステッピングモータ駆動装置(レンズCPU113)は、ステッピングモータ101の回転速度(実速度)を目標速度に一致させる又は近づけるために進角制御を行う。ただし、本実施例では、レンズCPU113は、ステッピングモータ101を停止状態から駆動を開始する起動時には、進角制御を行わず、オープンループ制御によって制御切替速度までステッピングモータ101の回転速度を加速する。制御切替速度は、予めメモリ部111に保存されている。ステッピングモータ101の回転速度が制御切替速度に達したか否かは、速度比較部109によって判定されることとしてもよい。
そして、ステッピングモータ101の回転速度が制御切替速度に達することに応じて、レンズCPU113は、制御方法をオープンループ制御から進角制御に切り替える。オープンループ制御から進角制御への切り替えの際、レンズCPU113は、そのときのステッピングモータ101の回転速度である制御切替速度での進角を初期進角として取得する。初期進角は、メモリ部111に格納される。
一方、ステッピングモータ101を減速させる際に制御切替速度を下回る目標速度が設定される場合がある。この場合は、レンズCPU113は、ステッピングモータ101の回転速度が該制御切替速度に達することに応じて、制御方法を進角制御からオープンループ制御に切り替える。
図2に示すフローチャートは、ステッピングモータ101をオープンループ制御で起動した直後からレンズCPU113が行う駆動制御処理を示す。なお、この駆動制御処理は、上記オープンループ制御も含めて、コンピュータプログラムとしてのステッピングモータ駆動プログラムに従ってレンズCPU113により実行される。
ステップS1001では、レンズCPU113(速度比較部109、信号生成部108および制御切替判定部110)は、メモリ部111に格納されている目標速度を取得する。ステップS1002では、信号生成部108が、正弦波によりオープンループ制御による信号をモータドライバ112へ出力する。
次にステップS1003では、レンズCPU113(制御切替判定部110)は、取得された目標速度が制御切替速度So(すなわち、オープンループ制御で制御できる最高速度)より大きいか否かを判定する。目標速度が制御切替速度より大きければ、駆動制御処理はステップS1004に進む。大きくなければ、駆動制御処理はステップS1001に戻る。
ステップS1004では、レンズCPU113(信号生成部108)は、駆動波形を正弦波から矩形波に切り替える。レンズCPU113は、駆動波形の切り替えが終わった後にステップS1005において進角制御を許可できるか否かを判断する。進角制御を許可できると判断したときは、駆動制御処理はステップS1006に進み、レンズCPU113は進角制御を開始する。また、進角制御を許可できないと判断したときは、駆動制御処理はステップS1001に処理を戻す。
ステップS1007では、レンズCPU113(回転速度算出部106)はステッピングモータ101の現在の回転速度(以下、実速度という)を取得する。ステップS1008では、レンズCPU113(速度比較部109)は、ステップS1007で取得された実速度と設定された目標速度との差分を算出する。
ステップS1009では、レンズCPU113(進角設定部107)は、ステップS1008算出した実速度と目標速度との差分に応じて進角値を設定する。ステップS1010では、レンズCPU113(信号生成部108)は、ステップS1009で設定された進角値により駆動信号を生成する。ステップ1011において、レンズCPU113は、ステップS1010で生成された駆動信号をモータドライバ112に出力することでステッピングモータ101の駆動を行わせる。
ステップS1012では、レンズCPU113(速度比較部109、信号生成部108および制御切替判定部110)は、再度、メモリ部111から目標速度を取得する。ステップS1013では、レンズCPU113(制御切替判定部110)は、ステップS1012で取得された目標速度が制御切替速度Soより大きいか否かを判定する。目標速度が制御切替速度より大きければ、駆動制御処理はステップS1007に戻る。大きくなければ、駆動制御処理はステップS1014に進み、レンズCPU113は進角制御を終了する。ステップS1014において進角制御を終了すると、駆動制御処理はステップS1002に戻る。
以上、実施例1によれば、オープンループ制御から進角制御への切り替えを行う前に駆動波形の切り替えているため、進角制御中の駆動波形は矩形波(矩形波形状)のみとなっている。
図3は、ステッピングモータ101における、駆動信号の進角と回転速度の関係を示している。このような、進角と回転速度との関係を進角特性と呼ぶ。一般に、駆動波形が正弦波(正弦波形状)であるときよりも矩形波であるときの方が、ステッピングモータのトルクは大きくなる。そのため、例えば、回転速度の制御を行う際に同じ進角値αnを設定していても、実速度は矩形波による駆動ではS、正弦波による駆動ではSとなり、S>Sの不連続な関係となっている。従って、進角制御中に駆動波形の切り替えが行われると進角特性も変化し、同じ進角値に設定されていても回転速度が急激に変動することとなり得る。その結果、脱調や回転速度ムラ等の問題が生じ、ステッピングモータ101の制御が不安定になる。
実施例1によれば、進角制御中は駆動波形の変更を行わないため、ステッピングモータ101において進角制御で高速な駆動を行う場合にも、駆動波形を矩形波にすることによって必要なトルクを得ながら、適切な回転速度で安定した制御を行うことができる。
なお、図2のフローチャートによれば、進角制御を終了しオープンループ制御に切り替わる際、駆動波形を矩形波から正弦波に切り替えることとなっているが、これに限らず駆動波形を切り替えずにオープンループ制御を行うこととしてもよい。また、オープンループ制御中であれば、レンズCPU113が駆動波形の切り替えを適宜行うこととしてもよい。
また、実施例1では、レンズCPU113は、制御切替判定部110における目標速度と制御切替速度Soとの比較結果に応じて制御切り替えを行った。しかし、これに限らず、例えば、ステッピングモータ101が目標位置までに駆動する量と閾値との比較結果に応じて制御切り替えを行うこととしてもよい。
次に、実施例2による駆動波形の切り替えについて説明する。実施例2は、進角制御に切り替えた後、フォーカスレンズ115の移動量を細かく調整したい場合に駆動波形を変更するステッピングモータ制御装置について示す。実施例2におけるステッピングモータ制御装置の構成は、実施例1と同様であるため説明を省略する。
図4は、実施例2で用いられる駆動波形A、B、C、Dを示しており、それぞれのPWM値はメモリ部111に保存されている。これら四つの駆動波形のうち、駆動波形Aは正弦波、駆動波形Dは矩形波である。各々の駆動波形の最大値の大きさは同じであり、図5に示す進角特性を有している。
実施例1において説明したように、進角値αnを設定した場合、実速度は矩形波(駆動波形D)による駆動ではS、正弦波(駆動波形A)による駆動ではSとなる。そのため、駆動波形AとDとの間で切り替えを行えば、回転速度が急激に変化し、ステッピングモータ101の制御が不安定なものとなる。この点、実施例2では、駆動波形B,Cの進角特性曲線が図5に示すグラフ上において正弦波と矩形波(駆動波形A,D)の進角特性曲線との間に位置している。そのため、レンズCPU113が駆動波形をAとB,BとC,CとDのそれぞれの間で切り替えを行ったとしてもステッピングモータの制御が破綻しない。換言すれば、駆動波形BおよびCは、レンズCPU113が進角制御中にAとB,BとC,CとDの間で駆動波形を切り替えたとしても、ステッピングモータの制御が破綻しない速度変動となるような形状を有している。
図6は、実施例2においてステッピングモータの制御が破綻しないとする駆動波形の条件を示す。一般に、特定の駆動波形で進角制御を行ったとしても、回転速度算出部106で算出(検出)される実速度は進角特性曲線の通りではなく、ある程度の幅を有する。そこで、切り替えを行う前の駆動波形によって進角制御を行ったときの実速度の幅と、切り替え後の駆動波形によって進角制御を行ったときの実速度の幅とが部分的に重なり合う駆動波形を用いる。すなわち、駆動波形Cによって進角制御を行ったときの実速度の幅Rcは、駆動波形Dによって進角制御を行ったときの実速度の幅Rdと部分的に重なり合ったものとなっている。これらの関係は、駆動波形AとB,BとCの間にもそれぞれ成り立つ。
以上の構成によれば、進角制御中に駆動波形を正弦波から矩形波に変更する場合であっても、駆動波形をAからB、BからC、CからDへと段階的に切り替えることで進角特性が一度に変化する幅を小さくすることができる。その結果、回転速度の急激な変化を防ぐことができるので、ステッピングモータの制御も破綻することなく駆動波形の切り替えを行うことができる。
なお、駆動波形Dから駆動波形Aまで段階的に駆動波形を変化させる場合には、進角特性も駆動波形Dの進角特性曲線から駆動波形Aの進角特性曲線の状態に段階的に変化する。そのため、駆動波形BやCは、図5に示した形状の進角特性曲線を有するものに限らず、駆動波形Dの進角特性曲線から駆動波形Aの進角特性曲線へと変化する軌跡上にある進角特性曲線をもつ駆動波形としてもよい。
図7のフローチャートは、実施例2におけるステッピングモータの駆動制御処理を示している。ステップS1001からS1014の処理は、実施例1と同様であるため、これらの説明は省略する。
ステップS2001において、レンズCPU113は、フォーカスレンズ115を駆動する量が所定の値(閾値)を超えているか否かを判定する。ステップS2002では、レンズCPU113(信号生成部108)は、ステップS2001における駆動量の判定に基づいて、駆動波形を変更するか否かを判断し、変更する場合は駆動波形を切り替える。
以上、実施例2によれば、進角制御に切り替えた後にフォーカスレンズ115の移動量を細かく調整したい場合に、矩形波よりも高精度の位置決めが可能な駆動波形に変更して、高速、高精度、かつ、安定した制御を行うことができる。
なお、実施例2において、駆動波形を変化させる段階を2段階としたが、制御に影響を及ぼさない限りでは駆動波形の切り替える回数を変更してもよい。また、レンズCPU113は、フォーカスレンズ115の駆動量に応じて駆動波形を変更することとしたが、これに限らず、例えば、目標速度と閾値又は目標速度と実速度との比較結果に応じて制御切り替えを行うこととしてもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
101 ステッピングモータ
105 エンコーダ部
108 信号生成部
113 レンズCPU

Claims (5)

  1. ステッピングモータの回転に応じて検出信号を出力する回転検出手段と、
    所定の時間間隔で前記ステッピングモータに含まれるコイルの通電状態を切り替えるオープンループ制御と、前記回転検出手段の出力に基づいて前記コイルの通電状態を切り替えるフィードバック制御を切り替えながら前記ステッピングモータの駆動信号を出力する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記駆動信号の波形を、矩形波と正弦波の間で切り替えることが可能であり、
    前記オープンループ制御が行われているときには、前記駆動信号の波形の切り換えを実行し、前記フィードバック制御が行われているときには、前記駆動信号の波形の切り換えを実行しないことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記フィードバック制御が行われているときには、矩形波形状の前記駆動信号を出力し、前記オープンループ制御が行われているときには、矩形波形状の前記駆動信号と正弦波形状の前記駆動信号を出力することが可能であり、
    前記オープンループ制御から前記フィードバック制御に切り替える場合、前記オープンループ制御が行われているときに、前記駆動信号の波形を正弦波形状から矩形波形状に切り換えた後、前記フィードバック制御への切り換えを実行することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. ステッピングモータの回転に応じて検出信号を出力する回転検出手段と、
    前記回転検出手段の出力に基づいて前記ステッピングモータに含まれるコイルの通電状態を切り替えるフィードバック制御により前記ステッピングモータの駆動信号を出力する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記駆動信号の波形を、矩形波と正弦波の間で切り替えることが可能であり、
    前記フィードバック制御において、前記駆動信号の波形を、正弦波から矩形波に切り替える場合、正弦波形状の駆動信号よりも大きなトルクを得られる駆動信号へ切り換えた後、矩形波形状の駆動信号への切り換えを実行することを特徴とするモータ制御装置。
  4. 前記フィードバック制御において、前記駆動信号の波形を、矩形波から正弦波に切り替える場合、前記制御手段は、矩形波形状の駆動信号よりも小さなトルクを得られる駆動信号へ切り換えた後、正弦波形状の駆動信号への切り換えを実行することを特徴とする請求項3に記載のモータ制御装置。
  5. ステッピングモータと、
    該ステッピングモータにより駆動される被駆動部材と、
    前記ステッピングモータの駆動を制御する請求項1から4のうちいずれか一項に記載のモータ制御装置とを有することを特徴とする光学機器。
JP2014257660A 2014-12-19 2014-12-19 ステッピングモータ制御装置、光学機器、ステッピングモータ制御方法、プログラム及び記憶媒体 Active JP6494271B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014257660A JP6494271B2 (ja) 2014-12-19 2014-12-19 ステッピングモータ制御装置、光学機器、ステッピングモータ制御方法、プログラム及び記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014257660A JP6494271B2 (ja) 2014-12-19 2014-12-19 ステッピングモータ制御装置、光学機器、ステッピングモータ制御方法、プログラム及び記憶媒体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016119767A true JP2016119767A (ja) 2016-06-30
JP2016119767A5 JP2016119767A5 (ja) 2018-02-08
JP6494271B2 JP6494271B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=56244579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014257660A Active JP6494271B2 (ja) 2014-12-19 2014-12-19 ステッピングモータ制御装置、光学機器、ステッピングモータ制御方法、プログラム及び記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6494271B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08186998A (ja) * 1994-12-29 1996-07-16 Shimadzu Corp ステッピングモータ駆動装置
JP2013027156A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Canon Inc モータ制御装置
JP2014039427A (ja) * 2012-08-20 2014-02-27 Canon Inc 制御装置およびステッピングモータの制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08186998A (ja) * 1994-12-29 1996-07-16 Shimadzu Corp ステッピングモータ駆動装置
JP2013027156A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Canon Inc モータ制御装置
JP2014039427A (ja) * 2012-08-20 2014-02-27 Canon Inc 制御装置およびステッピングモータの制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6494271B2 (ja) 2019-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10721387B2 (en) Lens driving apparatus and lens driving method
US8278851B2 (en) Drive apparatus having a stepping motor
JP6278629B2 (ja) ステッピングモータの制御装置、光学機器、ステッピングモータの制御方法、及びプログラム
US9432567B2 (en) Image pickup apparatus and imaging method that perform focus action following zoom action
JP6161419B2 (ja) ステッピングモータの駆動制御装置、及びステッピングモータの駆動制御方法
JP6066851B2 (ja) ステッピングモータの制御装置、および光学機器
JP5371323B2 (ja) 振動型アクチュエータ制御装置、レンズ鏡筒、撮像装置、振動型アクチュエータの制御方法、振動型アクチュエータの制御プログラム
JP2011221074A5 (ja)
JP4827687B2 (ja) ステップモータ駆動装置、レンズ駆動装置及びカメラ
JP2014171344A (ja) 撮像装置、モータ駆動装置、および撮像方法
JP2016073174A (ja) ステッピングモータ駆動装置、光学機器およびステッピングモータ駆動プログラム
JP4323898B2 (ja) 振動型アクチュエータの制御装置、光学機器および振動型アクチュエータの制御方法
JP2009153286A (ja) 振動波アクチュエータを有する光学機器
JP6494271B2 (ja) ステッピングモータ制御装置、光学機器、ステッピングモータ制御方法、プログラム及び記憶媒体
JP6932541B2 (ja) 制御装置、レンズ装置、および撮像装置
JP5508125B2 (ja) レンズ装置及びカメラ
JP6679218B2 (ja) 光学機器およびアクチュエータ処理プログラム
JP2010072211A (ja) 光学部材制御装置、レンズ鏡筒、撮像装置
JP6664154B2 (ja) モータ制御装置、モータ制御方法及びモータ制御プログラム
JP2015023700A (ja) アクチュエータの制御装置および制御方法
JP6581472B2 (ja) レンズ装置及びそれを有する撮像装置
JP6004668B2 (ja) 光学機器およびレンズ装置
JP6508937B2 (ja) ステッピングモータ制御装置、交換レンズ、ステッピングモータ制御方法、プログラムおよび記憶媒体
JP2001069793A (ja) ステッピングモータを用いた駆動装置およびこれを備えた装置、光量調節装置、光学機器
JPH1118461A (ja) 振動型駆動装置の制御装置およびこれを備えた装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171218

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181016

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190305

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6494271

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151