以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態における画像処理システムのシステム構成の一例を示す図である。本実施形態の画像処理システムは、スキャンチケットサーバ101及び複合機102を含み、これらがLAN(Local Area Network)またはインターネット等のネットワーク103を介して、相互にデータ通信可能に接続されている。尚、図1のネットワーク上に接続される各種端末あるいはサーバの構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例がある。
スキャンチケットサーバ101(情報処理装置)は、サーバ装置である。スキャンチケットサーバ101は、複合機102のスキャナ部で紙文書をスキャンするための指示内容が定義されたスキャンチケットを発行し、これを管理している。また、スキャンチケットサーバ101は、複合機102で実行されたスキャンによって生成されるデータ(以下、スキャンデータという。)の帳票認識処理を実行したり、スキャンデータの分割や結合を実行したりすることが可能である。更には、複合機102からの要求に応じて、複合機102のWebブラウザで表示可能な画面(すなわち、Webページ)を生成することも可能である。つまり、スキャンチケットサーバ101は、Webサーバとしても動作する。
複合機102(画像処理装置)は、プリンタ部やスキャナ部といった複数の機能を備えるいわゆるMFP(MultiFunction Printer)である。複合機102は、スキャナ部でスキャンされた紙文書を電子化してスキャンデータを生成することができる。また、スキャナ部でスキャンを実行する際には、スキャンチケットサーバ101から取得したスキャンチケットに含まれるスキャン設定でスキャンを実行することが可能である。更には、複合機102にはWebブラウザがインストールされており、スキャンチケットサーバ101から送信される画面を解析してレンダリングし、複合機102の表示部に表示させることが可能である。
図2は、スキャンチケットサーバ101のハードウェア構成の一例を示す図である。
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / OutputSystem)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OSという。)が記憶されている。また外部メモリ211には、スキャンチケットサーバ101の実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
また、入力コントローラ205は、キーボードやマウス等のポインティングデバイスといった入力デバイス209からの入力を制御する。
ビデオコントローラ206は、ディスプレイ210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTや液晶ディスプレイでも構わない。
メモリコントローラ207は、ハードディスクやフレキシブルディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるカード型メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。外部メモリ211(記憶手段)は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する。
通信I/Fコントローラ208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
尚、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
本発明のスキャンチケットサーバ101が後述する各種処理を実行するために用いられる各種プログラム等は外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。
次に、複合機102のハードウェア構成の一例について図3を用いて説明する。
コントローラユニット316は、画像入力デバイスとして機能するスキャナ部314や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ部312と接続する一方、LANやWANと接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
CPU301は、システム全体を制御するプロセッサである。RAM302は、CPU301が動作するためのシステムワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリである。
ROM303は、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。ハードディスクドライブ(HDD)304は、システムを制御するための各種プログラム,画像データ等を格納する。
操作部インタフェース(操作部I/F)307は、操作部308とのインタフェース部であり、操作部308に表示する画像データを操作部308に対して出力する。また、操作部I/F307は、操作部308から本システム使用者が入力した情報(例えば、ユーザ情報等)をCPU301に伝える役割をする。なお、操作部308はタッチパネルを有する表示部を備え、該表示部に表示されたボタンを、ユーザが押下(指等でタッチ)することにより、各種指示を行うことができる。
ネットワークインタフェース(Network I/F)305は、ネットワーク(LAN)に接続し、データの入出力を行う。モデム(MODEM)306は、公衆回線に接続し、FAXの送受信等のデータの入出力を行う。
外部インタフェース(外部I/F)318は、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)等のI/F部である。また、プリンタポート、RS−232C(Recommended Standard 232 version C)等の外部入力も受け付けるI/F部である。本実施形態においては認証で必要となるICカードの読み取り用のカードリーダ319が外部I/F318に接続されている。
更に、CPU301は、この外部I/F318を介してカードリーダ319によるICカードからの情報読み取りを制御し、当該ICカードから読み取られた情報を取得可能である。以上のデバイスがシステムバス309上に配置される。
イメージバスインタフェース(IMAGE BUS I/F)320は、システムバス309と画像データを高速で転送する画像バス315とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
画像バス315は、PCIバス(Peripheral Components Interconnect bus)またはIEEE1394で構成される。画像バス315上には以下のデバイスが配置される。
ラスタイメージプロセッサ(RIP)310は、ベクトルデータをビットマップイメージに展開する。
プリンタインタフェース(プリンタI/F)311は、プリンタ部312とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
スキャナインタフェース(スキャナI/F)313は、スキャナ部314とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
画像処理部317は、入力画像データに対し補正、加工及び編集やプリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。また、これに加えて、画像処理部317は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG(Joint Photographic Experts Group)等の圧縮伸張処理を行う。また、2値画像データはJBIG(Joint Bi−level Image Experts Group)等の圧縮伸張処理も行う。
スキャナ部314は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットし、装置使用者が操作部308から読み取り起動指示することにより、CPU301がスキャナ部314に指示を与え、フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
プリンタ部312は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分である。その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU301からの指示によって開始する。なお、プリンタ部312には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットを備える。
操作部308は、LCD(Liquid Crystal Display)表示部を有す。LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報を操作部I/F307を介してCPU301に伝える。また、操作部308は、各種操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を備える。
ここで、操作部308のスタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。また、操作部308のストップキーは、稼働中の動作を止める働きをする。また、操作部308のIDキーは、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。リセットキーは、操作部からの設定を初期化する時に用いる。
以上のような構成によって、複合機102はスキャナ部314から読み込んだ画像データをNetwork I/F305からLANに送信する。そして、LANから受信した印刷データをNetwork I/F305を経由してプリンタ部312より印刷出力することができる。
また、スキャナ部314から読み込んだ画像データや複合機102に送信されたデータをモデム306により、公衆回線上にFAX送信し、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ部312により出力することできる。
図4は、スキャンチケットサーバ101及び複合機102の機能構成の一例を示す図である。尚、図4に示すスキャンチケットサーバ101及び複合機102の機能構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例がある。
スキャンチケットサーバ101は機能部として、通信制御部411、スキャンチケット管理部412、再送信チケット管理部413、画面生成部414、スキャンデータ処理部415、及び帳票認識部416を備える。
通信制御部411は、複合機102と各種データの送受信を行うための機能部である。通信制御部411は、CPU201からの指示に応じて、通信I/Fコントローラ208を経由してネットワーク103に接続された複合機102にデータを送信する。また、複合機102から送信されたデータを通信I/Fコントローラ208を介して受信し、CPU201からの指示に応じてRAM203または外部メモリ211に受信したデータを記憶する。
スキャンチケット管理部412は、スキャンチケットを管理するための機能部である。スキャンチケット管理部412は、複合機102のスキャナ部で紙文書をスキャンするための指示内容が定義されたスキャンチケットを発行する機能を有する。スキャンチケットは、複合機102でスキャンを実行するためのジョブである。スキャンチケットには、解像度、カラー/モノクロ、片面/両面、スキャンデータの送信先等のスキャン設定が定義されており、複合機102がこのスキャン設定に従ってスキャンを実行する。またスキャンチケット管理部412では、発行したスキャンチケットの検索や取得、更にはスキャンチケット用いたスキャン命令やスキャンチケットの削除も実行することが可能である。
再送信チケット管理部413は、本実施形態における再送信チケットを管理するための機能部である。再送信チケットとは、スキャンチケットに従って複合機102からスキャンチケットサーバ101に送信されたスキャンデータを処理した結果、必要な紙文書が不足していた場合や帳票認識ができなかった場合に発行されるスキャンチケットである。この再送信チケットを発行することで、ユーザに対してスキャンの再実行を促すことが可能となる。再送信チケット管理部413が備える機能は、スキャンチケット管理部412が備える機能と同一である。尚、スキャンチケット管理部412が再送信チケット管理部413の機能を兼ねてもよい。またその逆であってもよい。
画面生成部414は、複合機102のWebブラウザで表示可能な画面(Webページ)を生成するための機能部である。画面生成部414は、複合機102からの要求に応じて画面を生成するために必要な情報を取得し、HTMLやCSS等の言語によって画面を生成することが可能である。
スキャンデータ処理部415は、複合機102のスキャナ部314を動作させることにより生成されるスキャンデータを処理するための機能部である。スキャンデータ処理部415は、複合機102から受信したスキャンデータの分割、結合、及び挿入等を行うことが可能である。
帳票認識部416は、複合機102から受信したスキャンデータと、スキャンチケットサーバ101が保持する比較フォームとを用いて帳票認識を行うための機能部である。本実施形態において比較フォームとは、スキャンデータに対して帳票認識を行うためのテンプレートデータである。これはスキャンチケットサーバ101の外部メモリ211に記憶されている。
一方、複合機102は機能部として、通信制御部421、表示制御部422、ログイン部423、Webブラウザ部424、スキャンサービス部425、及び実行順制御部426を備える。
通信制御部421は、スキャンチケットサーバ101と各種データの送受信を行うための機能部である。通信制御部411は、CPU201からの指示に応じて、Network I/F305を経由してネットワーク103に接続されたスキャンチケットサーバ101にデータを送信する。また、スキャンチケットサーバ101から送信されたデータをNetwork I/F305を介して受信し、CPU201からの指示に応じてRAM203または外部メモリ211に受信したデータを記憶する。
表示制御部422は、複合機102の操作部308が有す表示部に対して各種データを表示させるための機能部である。本実施形態では特に、後述するWebブラウザ部424が制御するWebブラウザからの表示要求に応じて、表示部に画面を表示させる
ログイン部423は、ログイン及びログアウトを実行するための機能部である。複合機102はログインを実行することにより、複合機102が備える機能を使用することが可能となる。また、複合機102はログアウトを実行することにより、複合機102が備える機能を使用不可に制御することができる。
Webブラウザ部424は、複合機102にインストールされるWebブラウザの動作を制御するための機能部である。Webブラウザ部424は、スキャンチケットサーバ101から送信される画面の解析やレンダリング、表示制御部422に対する表示指示等を行うことが可能である。
スキャンサービス部425は、スキャンチケットサーバ101からのスキャン命令に応じてスキャンを実行するための機能部である。本実施形態では、Webブラウザの画面に複合機102に対する指示を受け付けるためのボタン等を用意する。Webブラウザの画面から複合機102を動作させることはできないため、スキャンチケットサーバ101から複合機102のスキャンサービス部425に対してSOAP通信によるスキャン命令を送信することで、スキャナ部314を動作させる。また、スキャンサービス部425は、スキャンチケットに定義されたスキャン設定を読み取り、スキャナ部314のスキャン設定を行う。
実行順制御部426は、スキャンチケットを使用する順序を制御するための機能部である。Webブラウザ部424は、Webブラウザに表示された画面においてユーザからスキャンチケットの選択を受け付ける。そして実行順制御部426は、このスキャンチケットの選択順を記憶しておく。実行順制御部426は、記憶された選択順に従ってスキャンチケットの取得要求をスキャンチケットサーバ101に順次送信する。これにより、スキャンチケットサーバ101で管理されているスキャンチケットは選択された順番に取得され、取得したスキャンチケットを用いたスキャン命令が順次送信されることになる。
以上がスキャンチケットサーバ101及び複合機102の機能構成である。
図5は、本実施形態における一連の処理の流れを示すフローチャートである。図5のフローチャートは、スキャンチケットサーバ101及び複合機102の処理の流れを実線の矢印で示している。尚、破線の矢印はスキャンチケットサーバ101と複合機102との間のデータの流れを示している。
ステップS501では、複合機102のCPU301はログイン部423の機能により、複合機102のログイン処理を実行する。ログイン処理では、ログインするユーザのユーザIDを取得し、RAM302に一時記憶しておく。
ステップS502では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、書類送信画面の取得要求をスキャンチケットサーバ101に送信する。この時、ログインしたユーザのユーザID等も併せて送信する。
ステップS503では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は通信制御部411の機能により、複合機102から送信された書類送信画面の取得要求を受信する。
ステップS504では、スキャンチケットサーバ101のCPU201はスキャンチケット管理部412の機能により、スキャンチケットを取得する。より具体的には、外部メモリ211に記憶される図6のスキャンチケット管理テーブル600を参照し、チケット名603に格納される各レコードのチケット名を取得する。
スキャンチケット管理テーブル600は、スキャンチケットサーバ101の外部メモリ211に記憶され、スキャンチケットを管理するためのデータテーブルである。スキャンチケット管理テーブル600は、チケットID601、業務ID602、チケット名603、スキャン設定604、及び送信先パス605を備える。
チケットID601は、スキャンチケットごとに割り振られる一意な識別情報(以下、チケットIDという。)が格納される項目である。業務ID602は、業務種別ごとに割り振られる一意な識別情報(以下、業務IDという。)が格納される項目である。チケット名603は、スキャンチケットの名称(以下、チケット名という。)が格納される項目である。スキャン設定604及び送信先パス605は、スキャンするための指示内容、つまりスキャンの設定やスキャンデータの送信先が格納される項目である。以下、スキャンチケット管理テーブル600で管理される各レコードをスキャンチケットと称する。
ステップS505では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は再送信チケット管理部413の機能により、ログインしたユーザの再送信チケットが存在するか否かを確認する。より具体的には、外部メモリ211に記憶される図6に示す再送信チケット管理テーブル610を参照し、ログインしたユーザのユーザIDが格納されている各レコードの所有者612を検索することで確認する。
再送信チケット管理テーブル610は、スキャンチケットサーバ101の外部メモリ211に記憶され、再送信チケットを管理するためのデータテーブルである。再送信チケット管理テーブルは、再送信チケットID611、所有者612、顧客ID613、業務ID614、書類ID615、再送信チケット名616、スキャン設定617、送信先パス618、及び結合データパス619を備える。
再送信チケットID611は、再送信チケットごとに割り振られる一意な識別情報(以下、再送信チケットIDという。)が格納される項目である。所有者612は、再送信チケットが発行されたユーザのユーザIDが格納される項目である。顧客ID613は、再送信が必要な書類に関する顧客ID(顧客ごとに割り振られる一意な識別情報)が格納される項目である。業務ID614は、再送信が必要な書類の業務種別を示す業務IDが格納される項目である。書類ID615は、再送信が必要な書類の書類種別を示す書類IDが格納される項目である。再送信チケット名616は、再送信チケットの名称(以下、再送信チケット名という。)が格納される項目である。スキャン設定617及び送信先パス618は、スキャンするための指示内容、つまりスキャンの設定やスキャンデータの送信先が格納される項目である。結合データパス619は、後述する結合データの保存場所を示すパスが格納される項目である。以下、再送信チケット管理テーブル610で管理される各レコードを再送信チケットと称する。
ステップS506では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は画面生成部414の機能により、図8に示すような書類送信画面800を生成する。より具体的には、書類送信画面800のテンプレートデータに、ステップS504で取得したチケット名を書類送信画面800の業務種別一覧801に挿入する。また、挿入したチケット名に対応するチケットIDをチケットID601から取得し、これも書類送信画面800に含める。そしてステップS505の確認の結果、再送信チケットが存在する場合には、更に再送信ボタン803を追加する。このようにして、図8に示すような書類送信画面800が生成される。
ステップS507では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は通信制御部411の機能により、ステップS506で生成された書類送信画面800を複合機102に送信する。
ステップS508では、複合機102のCPU301は通信制御部421の機能により、スキャンチケットサーバ101から送信された書類送信画面800を受信する。
ステップS509では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、ステップS508で受信した書類送信画面800を解析してレンダリングし、表示制御部422の機能により表示部に書類送信画面800を表示させる。この時、表示部にはログアウトボタン804が併せて表示される。ログアウトボタン804が表示される領域は、複合機102が備える画面表示領域である。すなわち、Webブラウザとは異なる表示領域であるので複合機102の表示制御部422の機能によりログアウトボタン804を表示させる。以下、これ以外の画面においても同様である。
ステップS510では、複合機102のCPU301は、ログアウトボタン804の押下を検知するまで、後述するステップS511乃至ステップS514の処理を繰り返す。ログアウトボタン804の押下を検知したら、ループを抜けてステップS515に処理を進める。
ステップS511では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、業務種別一覧801に含まれるいずれかの業務種別が選択された状態で、ユーザからのOKボタン802の押下を検知したか否かを判定する。OKボタン802の押下を検知したと判定した場合には、ステップS513に処理を進める。そうでない場合には、ステップS513に処理を進める。
ステップS512では、複合機102のCPU301は、選択された業務種別に対応するスキャンチケットを用いてスキャンを実行し、スキャンデータをスキャンチケットサーバ101に送信する処理を実行する。書類送信処理の詳細は、後述する図9に示す。
ステップS513では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、ユーザからの再送信ボタン803の押下を検知したか否かを判定する。再送信ボタンの押下を検知したと判定した場合には、ステップS514に処理を進める。そうでない場合には、ステップS511に処理を戻す。
ステップS514では、複合機102のCPU301は、ログインしたユーザの再送信チケットを用いてスキャンを行う処理を実行する。再送信処理の詳細は、後述する図12に示す。
ログアウトボタン804の押下を検知するとステップS515では、複合機102のCPU301はログイン部423の機能により、ログアウト処理を実行する。この時、ステップS501でRAM302に一時記憶したユーザIDは削除する。
以上が本実施形態における一連の処理の流れである。
図9は、書類送信処理の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。図9のフローチャートは、スキャンチケットサーバ101及び複合機102の処理の流れを実線の矢印で示している。尚、破線の矢印はスキャンチケットサーバ101と複合機102との間のデータの流れを示している。
ステップS901では、複合機102のCPU301は表示制御部422の機能により、図11に示すような顧客ID入力受付画面1100を表示部に表示させる。顧客ID入力受付画面1100は、選択された業務種別に関する紙文書(以下、書類という。)の対象となる顧客の顧客IDを入力するための顧客ID入力領域1101、及びスキャンを実行するためのスキャンボタン1102を備える。顧客ID入力受付画面1100は、書類送信画面800に含まれていてもよいし、スキャンチケットサーバ101の画面生成部414で生成されたものを表示してもよい。
ステップS902では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、顧客ID入力領域1101に対象となる顧客の顧客IDが入力された状態で、ユーザからのスキャンボタン1102の押下を検知したか否かを判定する。スキャンボタン1102の押下を検知したと判定した場合には、ステップS903に処理を進める。そうでない場合には、スキャンボタン1102の押下を検知するまで、ステップS902を繰り返し実行する。
ステップS903では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、書類送信画面800で選択を受け付けた業務種別のスキャン要求をスキャンチケットサーバ101に送信する。書類送信画面800には、業務種別ごとにチケットIDが対応づいているので、選択を受け付けた業務種別に対応するチケットIDを含めてスキャン要求を送信する。
ステップS904では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は通信制御部411の機能により、複合機102から送信されたスキャン要求を受信する。
ステップS905では、スキャンチケットサーバ101のCPU201はスキャンチケット管理部412の機能により、スキャン要求に含まれるチケットIDから特定されるスキャンチケットを取得する。より具体的には、スキャン要求に含まれるチケットIDをチケットID601に格納しているレコードをスキャンチケット管理テーブル600から取得する。
ステップS906では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は通信制御部411の機能により、ステップS905で取得したスキャンチケットを複合機102のスキャンサービス部425に送信する。すなわち、取得したスキャンチケットを用いたスキャン命令を送信する。
ステップS907では、複合機102のCPU301はスキャンサービス部425の機能により、スキャンチケットサーバ101から送信されたスキャンチケットを受信する。すなわち、スキャン命令を受信する。
ステップS908では、複合機102のCPU301はスキャンサービス部425の機能により、受信したスキャンチケットに定義されたスキャン設定でスキャンするよう、スキャナ部314に指示を出す。スキャナ部314はこれを受けて、指示されたスキャン設定でスキャンを実行する。ここでいうスキャン設定とは、受信したスキャンチケットのスキャン設定604に格納されている情報が示す各種スキャン設定を指す。例えば、スキャン設定が「PDF,300dpi,白黒,片面」であれば、解像度は300dpi、白黒の片面でスキャンが実行される。また、業務種別に関する書類が複数あれば、ユーザはまとめてフィーダにセットする。そして、複合機102のスキャナ部314は、フィーダから書類がなくなるまで1枚ずつスキャンを実行する。
ステップS909では、複合機102のCPU301はスキャナ部314の機能により、スキャンデータを生成する。例えば、スキャン設定が「PDF,300dpi,白黒,片面」であれば、生成されるスキャンデータのファイル形式はPDF形式となる。また、複数枚の書類をスキャンした場合には、これらをまとめた1つのスキャンデータとして生成する。
ステップS910では、複合機102のCPU301は通信制御部421の機能により、ステップS909で生成されたスキャンデータをスキャンチケットサーバ101に送信する(スキャンデータ送信手段)。また、ステップS907で受信したスキャンチケットのチケットIDと、ステップS901で入力を受け付けた顧客IDも併せてスキャンチケットサーバ101に送信する。
ステップS911では、複合機102のCPU301は表示制御部422の機能により、スキャンデータの送信が完了した旨を表示部に表示させ、ユーザに通知する。
ステップS912では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、書類送信画面800を再表示し、書類送信処理を終了する。
一方ステップS910で各種データが送信されると、ステップS913から実行される。ステップS913では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は通信制御部411の機能により、複合機102から送信されたスキャンデータとチケットIDと顧客IDとを受信する(スキャンデータ受信手段)。
ステップS914では、スキャンチケットサーバ101のCPU201はスキャンデータ処理部415の機能により、ステップS913で受信したスキャンデータをページ単位になるよう分割する。例えば5ページから成るスキャンデータであれば、5つのスキャンデータに分割される。以下、この分割されたスキャンデータを分割データと称する。
ステップS915では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は帳票認識部416の機能により、受信したチケットIDから特定される業務種別に対応する書類種別の比較フォームを外部メモリ211から取得する。より具体的には、ステップS913で受信したチケットIDをチケットID601に格納しているレコードをスキャンチケット管理テーブル600で特定する。特定したレコードの業務ID602が示す業務IDを業務ID702に格納しているレコードを、図7に示すような業務書類管理テーブル700から特定する。そして、特定したレコードの比較フォームパス706が示す保存場所から、比較フォームを取得する。ここで取得する比較フォームは、後述するステップS916で用いられていない比較フォームを1つ取得する。
業務書類管理テーブル700は、スキャンチケットサーバ101の外部メモリ211に記憶され、書類種別ごとの情報を管理するためのデータテーブルである。業務書類管理テーブル700は、書類ID701、業務ID702、業務種別名703、書類種別名704、ページ番号705、比較フォームパス706、及びサムネイルパス707を備える。
書類ID701は、書類種別を示す書類IDが格納される項目である。業務ID702は、業務種別を示す業務IDが格納される項目である。業務種別名703は、業務種別の名称が格納される項目である。書類種別名704は、書類種別の名称が格納される項目である。ページ番号705は、書類種別のページ番号が格納される項目である。比較フォームパス706は、比較フォームの保存場所を示すパスが格納される項目である。サムネイルパス707は、比較フォームのサムネイル画像の保存場所を示すパスが格納される項目である。
ステップS916では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は帳票認識部416の機能により、ステップS915で取得した比較フォームを用いて、ステップS914で分割したすべての分割データに対して帳票認識を行う。
ステップS917では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は帳票認識部416の機能により、ステップS916で帳票認識を実行した結果、比較フォームと一致する分割データが存在したか否かを判定する。比較フォームと一致する分割データが存在したと判定した場合には、図10のステップS918に処理を進める。比較フォームと一致する分割データが存在しないと判定した場合には、スキャンすべき書類が足らない、または帳票認識に失敗したため、図10のステップS923に処理を進める。
図10に説明を移す。ステップS918では、スキャンチケットサーバ101のCPU201はスキャンデータ処理部415の機能により、ステップS913で受信したスキャンデータに対応する結合データが未生成であるか否かを判定する。結合データとは、帳票認識が成功したスキャンデータ(分割データ)を結合したデータのことである。この結合データは、ステップS913で受信したスキャンデータごとに後述するステップS919で生成され、スキャンチケットサーバ101の外部メモリ211で記憶・管理される。そのため、ステップS918ではステップS913で受信したスキャンデータに対応する結合データを外部メモリ211から検索し、確認することで判定する。結合データが未生成であると判定した場合には、ステップS919に処理を進める。結合データが未生成でない、つまり生成済みであると判定した場合には、ステップS920に処理を進める。
ステップS919では、スキャンチケットサーバ101のCPU201はスキャンデータ処理部415の機能により、結合データを生成する。このとき、結合データは空の状態で生成される。
ステップS920では、スキャンチケットサーバ101のCPU201はスキャンデータ処理部415の機能により、ステップS916の帳票認識処理で用いた比較フォームに対応する書類種別を特定し、この書類種別のページ番号を取得する。より具体的には、ステップS915で特定したレコードのページ番号705に格納されるページ番号を取得する。
ステップS921では、スキャンチケットサーバ101のCPU201はスキャンデータ処理部415の機能により、ステップS916で比較フォームと一致した分割データを、ステップS913で受信したスキャンデータに対応する結合データに挿入(追加)する。このとき、ステップS920で取得したページ番号の順番になるよう分割データを挿入する。
ステップS922では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は、ステップS915で特定されてステップS916で用いられていない、つまり未処理の比較フォームがあるか否かを判定する。未処理の比較フォームがあると判定した場合には、ステップS915に処理を戻す。未処理の比較フォームがないと判定した場合には、処理を終了する。このようにして、使用されたスキャンチケットに対応するすべての比較フォームと分割データとを比較し、不足する書類がないかどうかを確認する。
一方ステップS923では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は再送信チケット管理部413の機能により、不足している書類をスキャンするための再送信チケットを生成する(スキャンチケット生成手段)。ステップS917で比較フォームと一致する分割データが存在しないと判定されたので、本来あるべき書類がスキャンされていない、または帳票認識に失敗したことがわかる。そのため、この書類をスキャンするための再送信チケットを生成する。
より具体的には、再送信チケット管理テーブル610に新たなレコードを作成し、再送信チケットID611に一意なID(再送信チケットID)を格納する。所有者612には、ログイン中のユーザのユーザIDを格納し、顧客ID613にはステップS913で受信した顧客IDを格納する。業務ID614には使用したスキャンチケットの業務ID602が示す業務IDを格納し、書類ID615にはステップS916で用いた比較フォームの書類ID701を格納する。そして、再送信チケット名616にはステップS916で用いた比較フォームの業務種別名703と書類種別名704に格納されている情報を用いた名称を生成して格納する。スキャン設定617には、使用したスキャンチケットのスキャン設定604が示すスキャン設定を格納し、送信先パス618には再送信チケットを用いてスキャンすることにより生成されるスキャンデータの送信先を示すパスを格納する。更に、結合データパス619には、ステップS913で受信したスキャンデータごとに生成される結合データの保存先を示すパスを格納する。このようにして、再送信チケットを生成する。
ステップS924では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は、ステップS915で特定されてステップS916で用いられていない、つまり未処理の比較フォームがあるか否かを判定する。未処理の比較フォームがあると判定した場合には、ステップS915に処理を戻す。未処理の比較フォームがないと判定した場合には、一連の処理を終了する。
図12乃至図14は、再送信処理の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。図12乃至図14のフローチャートは、スキャンチケットサーバ101及び複合機102の処理の流れを実線の矢印で示している。尚、破線の矢印はスキャンチケットサーバ101と複合機102との間のデータの流れを示している。
ステップS1201では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、再送信画面の取得要求をスキャンチケットサーバ101に送信する。この時、ログインしたユーザのユーザID等も併せて送信する。
ステップS1202では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は通信制御部411の機能により、複合機102から送信された再送信画面の取得要求を受信する。
ステップS1203では、スキャンチケットサーバ101のCPU201はスキャンチケット管理部412の機能により、ログインしたユーザに対応する再送信チケットを取得する。より具体的には、ログインしたユーザのユーザIDを所有者612に格納しているレコードを再送信チケット管理テーブル610から特定する。そして、特定したレコードの再送信チケットID611と顧客ID613と業務ID614と再送信チケット名616とにそれぞれ格納されている再送チケットIDと顧客IDと業務IDと再送信チケット名とを取得する。
ステップS1204では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は画面生成部414の機能により、図15(a)に示すような再送信画面1500を生成する。より具体的には、再送信画面1500のテンプレートデータに、ステップS1203で取得した顧客IDと再送信チケット名とを再送信画面1500の再送信チケット一覧1501に挿入する。更に、挿入した顧客IDと再送信チケット名に対応する再送信チケットIDと業務IDとを、これらに対応づけて再送信画面1500に含めておく。また、挿入した再送信チケット名に対応する書類種別のサムネイル画像をサムネイルパス707が示す保存先から取得し、これも再送信画面1500に含める。比較フォームのサムネイル画像を含めることで、ユーザに対してどの書類をスキャンすべきなのかを認識させることができる。このようにして、図15に示すような再送信画面1500が生成される。
ステップS1205では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は通信制御部411の機能により、ステップS1204で生成された再送信画面1500を複合機102に送信する。
ステップS1206では、複合機102のCPU301は通信制御部421の機能により、スキャンチケットサーバ101から送信された再送信画面1500を受信する。
ステップS1207では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、ステップS1206で受信した再送信画面1500を解析してレンダリングし、表示制御部422の機能により表示部に再送信画面1500を表示させる。これにより、再送信チケット一覧1501に表示される再送信チケットの選択を受け付ける(選択受付手段)。
ステップS1208では、複合機102のCPU301は実行順制御部426の機能により、RAM302で保持する変数である実行順カウンタ(変数i)を初期化する。より具体的には、実行順カウンタの初期値に1を代入する。
ステップS1209では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、再送信チケット一覧1501に表示された再送信チケットのユーザからの選択を検知したか否かを判定する。再送信チケットが選択されたと判定した場合には、ステップS1210に処理を進める。そうでない場合には、図13のステップS1218に処理を進める。
ステップS1210では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、選択を検知した再送信チケットを再送信チケット一覧1501で選択状態にする。選択を検知した再送信チケットを再送信チケット一覧1501で色を変える等によって選択状態とすればよい。
ステップS1211では、複合機102のCPU301は実行順制御部426の機能により、実行順カウンタが示す値を用いて、ステップS1210で選択状態とした再送信チケットの実行順を図7に示すような実行順管理テーブル710に登録する。すなわち、選択状態とした再送信チケットの選択順を登録することになる。より具体的には、実行順管理テーブル710にレコードを作成し、実行順711に実行順カウンタが示す値を格納する。そして、再送信チケット一覧1501に示す再送信チケットには再送信画面1500に含まれる再送信チケットIDが対応づいているので、選択状態とした再送信チケットに対応する再送信チケットIDを再送信チケットID712に格納する。このように、使用したい再送信チケットの選択を受け付けた順番が再送信チケットの実行順となる。そのため、ユーザは自身の保持する書類の順番を確認し、その順番通りに書類に対応する再送信チケットを選択することで、書類の順番を入れ替えることなくスキャンを実行することができるようになる。
実行順管理テーブル710は、スキャンチケットサーバ101の外部メモリ211に記憶され、再送信チケットの実行順(選択順)を管理するためのデータテーブルである。実行順管理テーブル710は、実行順711、及び再送信チケットID712を備える。実行順711は、再送信チケットを実行する順番、すなわち再送信チケットが選択された順番が格納される項目である。再送信チケットID712は、実行順711が示す順番で実行される再送信チケットの再送信チケットIDが格納される項目である。
ステップS1212では、複合機102のCPU301は実行順制御部426の機能により、実行順カウンタが示す値をインクリメントする。すなわち、変数iに変数i+1を代入する。
ステップS1213では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、再送信画面1500が備える関連チケットチェックボックス1502がONであるか、すなわちチェックが付いているか否かを判定する。関連チケットチェックボックス1502は、チェックボックス形式の入力フォームであり、選択された再送信チケットと関連のある再送信チケットも同時に選択状態とするためのチェックボックスである。関連チケットチェックボックス1502がONであると判定した場合には、ステップS1214に処理を進める。関連チケットチェックボックス1502がONでない、つまりOFFであると判定した場合には、図13のステップS1218に処理を進める。
ステップS1214では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、ステップS1210で選択状態にした再送信チケットと関連のある、いずれかの再送信チケットを選択状態にする。より具体的には、ステップS1210で選択状態にした再送信チケットの顧客IDと業務IDと一致する顧客IDと業務IDを持つ再送信チケットを再送信チケット一覧1501に表示される再送信チケットの中から1つ特定する。そして、特定された再送信チケットを選択状態とする。このように、1つの再送信チケットを選択するだけで、同じ顧客の同じ業務種別に関する再送信チケットが選択されるので、ユーザの操作性を向上することができる。
ステップS1215では、複合機102のCPU301は実行順制御部426の機能により、実行順カウンタが示す値を用いて、ステップS1214で選択状態とした再送信チケットの実行順を実行順管理テーブル710に登録する。すなわち、選択状態とした再送信チケットの選択順を登録することになる。より具体的な処理は、ステップS1211で前述した通りである。
ステップS1216では、複合機102のCPU301は実行順制御部426の機能により、実行順カウンタが示す値をインクリメントする。すなわち、変数iに変数i+1を代入する。
ステップS1217では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、ステップS1210で選択状態にした再送信チケットと関連のある他の再送信チケットが、再送信チケット一覧1501に存在するか否かを判定する。ステップS1210で選択状態にした再送信チケットと関連のある他の再送信チケットが存在すると判定した場合には、ステップS1214に処理を戻す。ステップS1210で選択状態にした再送信チケットと関連のある他の再送信チケットが存在しないと判定した場合には、図13のステップS1218に処理を進める。
このようにして、ステップS1210で選択状態にした再送信チケットと関連のあるすべての再送信チケットを選択状態とし、実行順を登録する。図15(b)に示す再送信画面1500は、関連チケットチェックボックス1502にチェックがなされた状態で1つの再送信チケットを選択した場合を示す。図15(b)に示すように、1つの再送信チケットを選択するだけで、関連する再送信チケットも併せて選択されるのでユーザの操作性が向上する。
図13に説明を移す。ステップS1218では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、選択状態の再送信チケットの選択を解除するユーザからの指示を検知したか否かを判定する。再送信チケット一覧1501で選択状態の再送信チケットを再度選択することで選択状態が解除される。選択状態の再送信チケットの選択を解除する指示を検知したと判定した場合には、ステップS1219に処理を進める。そうでない場合には、ステップS1223に処理を進める。
ステップS1219では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、指示された再送信チケットの選択状態を解除する。選択を解除した再送信チケットを選択前の色に戻す等によって選択状態を解除すればよい。
ステップS1220では、複合機102のCPU301は実行順制御部426の機能により、選択を解除された再送信チケットに関するレコードを実行順管理テーブル710から削除する。
ステップS1221では、複合機102のCPU301は実行順制御部426の機能により、実行順管理テーブル710の実行順711に格納される実行順を1レコード目から昇順になるよう更新する。このように選択の解除に応じて、正しい順番になるよう実行順を更新する。
ステップS1222では、複合機102のCPU301は実行順制御部426の機能により、実行順カウンタが示す値をデクリメントする。すなわち、変数iに変数i−1を代入する。
ステップS1223では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、再送信チケット一覧1501でいずれかの再送信チケットが選択された状態で、OKボタン1503に対するユーザからの押下を検知したか否かを判定する。OKボタン1503の押下を検知したと判定した場合には、ステップS1224に処理を進める。そうでない場合には、図12のステップS1209に処理を戻す。
ステップS1224では、複合機102のCPU301は、Webブラウザ部424の機能により、図16に示すような実行順確認画面1600を生成して、表示制御部422の機能により表示部にこれを表示させる。実行順確認画面1600の実行予定再送信チケット一覧1601には、再送信画面1500で選択された再送信チケットの情報が、実行順711が示す実行順となるよう、並び替えて挿入される。本実施形態では、複合機102のCPU301が実行順確認画面1600を生成する形態として説明を行うが、スキャンチケットサーバ101の画面生成部414の機能により生成されてもよい。
ステップS1225では、複合機102のCPU301は、Webブラウザ部424の機能により、実行順確認画面1600が備える実行順変更ボタン1602に対するユーザからの押下を検知したか否かを判定する。実行順変更ボタン1602は、実行予定再送信チケット一覧1601に表示される再送信チケットごとに設けられるボタンであり、このボタンの押下を検知すると再送信チケットの実行順を1つ前または後に変更する。実行順変更ボタン1602の押下を検知したと判定した場合には、ステップS1226に処理を進める。そうでない場合には、ステップS1228に処理を進める。
ステップS1226では、複合機102のCPU301は実行順制御部426の機能により、実行予定再送信チケット一覧1601において、実行順変更ボタン1602が押下された再送信チケットの表示順を1つ上または下と入れ替える。
ステップS1227では、複合機102のCPU301は実行順制御部426の機能により、実行順管理テーブル710の実行順711に格納される実行順を、ステップS1226で入れ替えた表示順と一致させるように更新する。このようにして、実行順確認画面1600で再送信チケットの実行順の最終調整を行うことができる。
ステップS1228では、複合機102のCPU301は、実行順確認画面1600が備えるスキャンボタン1603に対するユーザからの押下を検知したか否かを判定する。スキャンボタン1603の押下を検知したと判定した場合には、図14のステップS1229に処理を進める。そうでない場合には、ステップS1225に処理を戻す。
図14に説明を移す。ステップS1229では、複合機102のCPU301は実行順制御部426の機能により、RAM302で保持する変数である実行済カウンタ(変数j)を初期化する。より具体的には、実行済カウンタの初期値に0を代入する。
ステップS1230では、複合機102のCPU301は実行順制御部426の機能により、選択されたすべての再送信チケットを用いたスキャンが完了するまで、後述するステップS1231乃至ステップS1239の処理を繰り返す。選択されたすべての再送信チケットを用いたスキャンが完了したら、ループを抜けてステップS1240に処理を進める。
ステップS1231では、複合機102のCPU301は実行順制御部426の機能により、実行済カウンタが示す値をインクリメントする。すなわち、変数jに変数j+1を代入する。
ステップS1232では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、実行済カウンタが示す値を実行順711に格納している実行順管理テーブル710のレコードを特定する。そして、当該レコードの再送信チケットID712に格納されている再送信チケットIDが示す再送信チケットを用いたスキャン要求を、スキャンチケットサーバ101に送信する。このとき、当該再送信チケットIDを含めてスキャン要求を送信する。
ステップS1233では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は通信制御部411の機能により、複合機102から送信されたスキャン要求を受信する。
ステップS1234では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は再送信チケット管理部413の機能により、スキャン要求に含まれる再送信チケットIDから特定される再送信チケットを取得する。より具体的には、スキャン要求に含まれる再送信チケットIDを再送信チケットID611に格納しているレコードを再送信チケット管理テーブル610から取得する。
ステップS1235では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は通信制御部411の機能により、ステップS1234で取得した再送信チケットを複合機102のスキャンサービス部425に送信する(スキャンチケット送信手段)。すなわち、取得した再送信チケットを用いたスキャン命令を送信する。
ステップS1236では、複合機102のCPU301はスキャンサービス部425の機能により、スキャンチケットサーバ101から送信された再送信チケットを受信する(スキャンチケット受信手段)。すなわち、スキャン命令を受信する。
ステップS1237では、複合機102のCPU301はスキャンサービス部425の機能により、受信した再送信チケットに定義されたスキャン設定でスキャンするよう、スキャナ部314に指示を出す。スキャナ部314はこれを受けて、指示されたスキャン設定でフィーダにセットされた書類を1枚スキャンする(スキャン実行手段)。ここでいうスキャン設定とは、受信した再送信チケットのスキャン設定617に格納されている情報が示す各種スキャン設定を指す。例えば、スキャン設定が「PDF,300dpi,白黒,片面」であれば、解像度は300dpi、白黒の片面でスキャンが実行される。本実施形態では、1つの再送信チケットにつき1枚のスキャンとするが、1つの再送信チケットにつき複数枚のスキャンとしてもよい。この場合には、再送信チケットにスキャンする枚数を定義しておくことが望ましい。
ステップS1238では、複合機102のCPU301はスキャナ部314の機能により、スキャンデータを生成する。例えば、スキャン設定が「PDF,300dpi,白黒,片面」であれば、生成されるスキャンデータのファイル形式はPDF形式となる。
ステップS1239では、複合機102のCPU301は通信制御部421の機能により、ステップS1238で生成されたスキャンデータをスキャンチケットサーバ101に送信する。また、ステップS1236で受信した再送信チケットの再送信チケットIDも併せてスキャンチケットサーバ101に送信する。
このようにしてステップS1231乃至ステップS1239を繰り返す。つまり、実行済カウンタがループごとにインクリメントされることで実行順711が1の再送信チケットから順番にスキャンチケットサーバ101から送信され、複合機102が受信する。そして、受信するごとに受信した再送信チケットを用いたスキャンが順次実行されるので、ユーザが選択した順番に応じてスキャンを実行することが可能となる。
選択したすべての再送信チケットを用いたスキャンが実行されると、ループを抜けてステップS1240に処理を進める。
ステップS1240では、複合機102のCPU301は表示制御部422の機能により、スキャンデータの送信が完了した旨を表示部に表示させ、ユーザに通知する。
ステップS1241では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、書類送信画面800を再表示し、再送信処理を終了する。
一方ステップS1239で各種データが送信されると、ステップS1242では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は通信制御部411の機能により、複合機102から送信されたスキャンデータと再送信チケットIDとを受信する。
ステップS1243では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は帳票認識部416の機能により、受信した再送信チケットIDから特定される書類種別の比較フォームを外部メモリ211から取得する。より具体的には、ステップS1239で受信した再送信チケットIDを再送信チケットID611に格納しているレコードを再送信チケット管理テーブル610で特定する。特定したレコードの書類ID615が示す書類IDを書類ID701に格納しているレコードを業務書類管理テーブル700から特定する。そして、特定したレコードの比較フォームパス706が示す保存場所から、比較フォームを取得する。
ステップS1244では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は帳票認識部416の機能により、ステップS1243で取得した比較フォームを用いて、ステップS1242で受信したスキャンデータに対して帳票認識を行う。
ステップS1245では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は帳票認識部416の機能により、ステップS1244で実行した帳票認識処理が成功したか否かを判定する。帳票認識処理が成功したと判定した場合には、ステップS1246に処理を進める。帳票認識処理が成功していない、すなわち失敗したと判定した場合には、一連の処理を終了する。つまり、帳票認識が失敗した場合にはもう一度スキャンをしなおす必要がある。そのため、後述するステップS1248を実行しないことにより、使用された再送信チケットを再送信チケット管理テーブル610から削除しないで、使用可能な状態としておく。
ステップS1246では、スキャンチケットサーバ101のCPU201はスキャンデータ処理部415の機能により、再送信チケットに対応する書類種別のページ番号を取得する。より具体的には、ステップS1239で受信した再送信チケットIDを再送信チケットID611に格納しているレコードを再送信チケット管理テーブル610で特定する。特定したレコードの書類ID615が示す書類IDを書類ID701に格納しているレコードを業務書類管理テーブル700から特定する。そして、特定したレコードのページ番号705に格納されているページ番号を取得する。
ステップS1247では、スキャンチケットサーバ101のCPU201はスキャンデータ処理部415の機能により、ステップS1242で受信したスキャンデータを、当該スキャンデータに対応する結合データに挿入(追加)する。ステップS1242で受信したスキャンデータに対応する結合データは、ステップS1242で受信した再送信チケットIDを再送信チケットID611に格納しているレコードを再送信チケット管理テーブル610で特定する。そして、特定したレコードの結合データパス619が示す保存場所から結合データを取得し、これにステップS1242で受信したスキャンデータを挿入する。また、結合データにスキャンデータを挿入する際には、ステップS1246で取得したページ番号の順番になるよう挿入する。
ステップS1248では、スキャンチケットサーバ101のCPU201は再送信チケット管理部413の機能により、使用された再送信チケットを再送信チケット管理テーブル610から削除する。より具体的には、ステップS1242で受信した再送信チケットIDを再送信チケットID611に格納しているレコードを再送信チケット管理テーブル610から特定し、このレコードを削除する。こうすることで、ユーザは必要な再送信チケットだけを取得することができるようになる。これが完了したら、ステップS1248の処理を終了する。
次に、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、紙文書が重なっている順番、すなわち紙文書がスキャンされる順番と、当該紙文書に対応するスキャンチケットの選択順とが同じ順番になるように、当該スキャンチケットに対する選択を受け付けた。しかしながら、あくまでユーザの操作によって選択されるものであるので、選択順を誤ってしまう可能性がある。第2の実施形態では、こうした問題を鑑み、スキャンチケットに対応するサムネイル画像を、当該スキャンチケットの選択順に従って順次表示することで、ユーザにスキャンの順番を認識させる仕組みについて説明を行う。
第2の実施形態は、第1の実施形態における再送信処理の変形例である。そのため、第2の実施形態における、システム構成、ハードウェア構成、機能構成等は第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
図17は、再送信処理の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。図17のフローチャートは、スキャンチケットサーバ101及び複合機102の処理の流れを実線の矢印で示している。尚、破線の矢印はスキャンチケットサーバ101と複合機102との間のデータの流れを示している。
図17のフローチャートは、第1の実施形態の図13の変形例である。つまり、図12と図14に接続されるフローチャートである。
図17における、ステップS1218乃至ステップS1228は、図13におけるステップS1218乃至ステップS1228と同様であるので説明を省略する。ただし、ステップS1224で表示される実行順確認画面1600は、図18に示す実行順確認画面1600を表示する。図18に示す実行順確認画面1600は、図16に示すものに加えて、ページ順確認ボタン1801を備える。
ステップS1701では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、ページ順確認ボタン1801に対するユーザからの押下を検知したか否かを判定する。ページ順確認ボタン1801の押下を検知したと判定した場合には、ステップS1702に処理を進める。そうでない場合には、ステップS1228に処理を進める。
ステップS1702では、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、図19(a)に示すようなページ順確認画面1900を生成して、表示制御部422の機能により表示部にこれを表示させる。ページ順確認画面1900は、選択された複数のスキャンチケットそれぞれに対応するサムネイル画像が表示される画面である。サムネイル画像は実行順確認画面1600を生成する際にスキャンチケットサーバ101から取得しているので、これを用いる。サムネイル画像は、スキャンチケットの選択順に従って並んでいる。すなわち、スキャンチケットの選択順と、当該スキャンチケットに対応するサムネイル画像の表示順は一致している。例えば、「新規申込(申込書)」、「新規申込(個人確認書類)」、「新規申込(契約案内書)」の順でスキャンチケットが選択された場合、サムネイル画像もこの順で表示される。このような画面を表示することで、ユーザは手元の紙文書をめくりながら画面を確認し、スキャンを実行する順番が正しいか否かをチェックすることができる。本実施形態では、複合機102のCPU301が実行順確認画面1600を生成する形態として説明を行うが、スキャンチケットサーバ101の画面生成部414の機能により生成されてもよい。
ステップS1703では、複合機102のCPU301は、複合機102のCPU301はWebブラウザ部424の機能により、スクロールボタン1901に対するユーザからの押下を検知すると、サムネイル画像をスクロール表示する。そして、最後のページまでスクロールが完了すると、図19(b)に示すように、OKボタン1902が表示される。
ステップS1704では、複合機102のCPU301は、OKボタン1902に対するユーザからの押下を検知したか否かを判定する。OKボタン1902の押下を検知したと判定した場合には、ステップS1228に処理を進める。そうでない場合には、ステップS1703に処理を戻す。このようにして、スキャンチケットの選択順で当該スキャンチケットに対応するサムネイル画像を順次表示することにより、スキャンチケットの選択順が間違っていないか否かをユーザに確認させることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数の紙文書をスキャンする順に合わせて、適切なスキャンチケットを用いたスキャンが実行可能となる。
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。