JP2016119340A - 有機電界発光素子用材料 - Google Patents

有機電界発光素子用材料 Download PDF

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雅司 辻
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浩司 長谷川
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Abstract

【課題】高熱耐久性および素子発光効率に優れた有機電界発光素子用材料を提供する
【解決手段】下記式(1)で示される繰り返し単位(1)を有する、有機電界発光素子用材料:

ただし、前記式(1)中、Aは飽和脂環式基であり、Xは電荷輸送ユニットであり、nは20〜500の整数であり、Rはフェニレン基等の基である、によって、上記課題が解決される。
【選択図】図1

Description

本発明は、エチレン骨格を主鎖とし、電荷輸送ユニットを側鎖に含む、有機電界発光素子用材料に関する。
有機発光ダイオード(OLED)などの有機電界発光素子は、陽極および陰極から注入された正孔および電子が、発光層において再結合することにより、発光層における有機材料を発光させる自己発光型の素子である。
有機電界発光素子には、正孔輸送材料等の電荷輸送材料をはじめとする、有機電界発光素子用材料が用いられている。電荷輸送材料は電荷を発光層へ輸送する能力を有するだけでなく、発光層における正孔と電子の再結合によって形成された励起子が電荷輸送層へ侵入することを防ぐ機能をも果たしている。また、正孔輸送材料が高い電荷移動度や高い三重項エネルギーを持つことにより、特に緑色および青色系OLED素子の高効率化を図ることができると考えられている。
塗布プロセス向けの有機電界発光素子の製造方法としては、残膜性などのプロセス的な観点から、高分子構造の電荷輸送材料が有益である。高分子構造の電荷輸送材料のうち、エチレン骨格を主鎖とし、電荷輸送ユニットを側鎖に有するものは側鎖型高分子材料と呼ばれている。例えば、特許文献1には、正孔輸送ユニットを側鎖に持つ正孔輸送性の側鎖型高分子材料が記載されている。側鎖型高分子材料は電荷輸送ユニットがそれぞれ共役的にほぼ分離しているため、高い三重項エネルギーを取りやすい。また、電荷輸送ユニットが主鎖周辺にペンダント型に配置されているため、電荷輸送ユニット同士が相互作用しやすく、高い電荷輸送度を取りやすいという利点がある。このような点から、側鎖型高分子材料は緑色および青色系OLED素子用の電荷輸送材料として有利である。
特開2006−237592号公報
有機電界発光素子は、素子駆動時において、おそらくは素子内部抵抗に起因して、発熱する場合がある。内部熱の発生は材料の分解/劣化を引き起こす可能性があり、これが素子駆動時間を縮める一因であると考えられる。そのため、高寿命な有機電界発光素子を実現するには、電荷輸送材料をはじめとする有機電界発光素子用材料に高熱耐久性が要求される。しかしながら、従来の有機電界発光素子用材料、特に、側鎖型高分子材料は、高熱耐久性が十分でないという課題が存在していた。
また、電荷輸送材料などの有機電界発光素子用材料は、OLEDなどの有機電界発光素子の効率に影響を与える。従来の有機電界発光素子用材料を用いた有機電界発光素子では、十分な発光効率が得られない場合があった。
したがって、本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、高熱耐久性および素子発光効率に優れた有機電界発光素子用材料を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の問題を解決すべく、鋭意研究を行った結果、側鎖が所定の構造である繰り返し単位を有する有機電界発光素子用材料によって、上記課題が解決されることを見出し、本発明の完成に至った。
本発明によれば、高熱耐久性および素子発光効率に優れた有機電界発光素子用材料を提供することができる。
本発明の一実施形態である有機電界発光素子の構造を示す図面である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態のみには限定されない。
本明細書において、数値範囲を示す「X〜Y」は「X以上Y以下」を意味する。また、特記しない限り、操作および物性等の測定は室温(20〜25℃)/相対湿度40〜50%の条件で測定する。
<有機電界発光素子用材料>
本発明に係る有機電界発光素子用材料は、下記式(1)で示される繰り返し単位(1)を有する、側鎖型高分子材料である。
式(1)中、Aは飽和脂環式基であり、Xは電荷輸送ユニットであり、nは20〜500の整数であり、Rはフェニレン基、および下記a1〜a9で示される基からなる群から選択される。
前記a1〜a9中、R22は炭素数1〜6のアルキル基であり、X21およびX22はそれぞれ独立に酸素原子または硫黄原子である。
前記式(1)で示される繰り返し単位(1)を有する有機電界発光素子用材料は、高熱耐久性および素子発光効率が優れることを本発明者らは見出した。本発明の技術的範囲を制限するものではないが、これは、以下のメカニズムによるものと考えられる。すなわち、式(1)で示される側鎖型高分子材料は、その側鎖にアダマンチレン基のような飽和脂環式基Aが含まれる。アダマンチレン基のような飽和脂環式基は、分子骨格が強直性であるような熱耐久性の高い構造をとると考えられる。このため、アダマンチレン基のような飽和脂環式基を有した有機電界発光素子用材料の分解温度(Td)が高くなり、高熱耐久性が高くなると推測される。また、式(1)で示される側鎖型高分子材料はガラス転移温度(Tg)が比較的高いことから、材料の耐熱性が高くなると考えられる。これにより、素子駆動によって生じる生成熱によって、材料が変性または膜質が変化することが抑制されるため、素子駆動時間をより一層長くすることにも寄与し得る。
前記式(1)中、Aは飽和脂環式基であり、より具体的には、例えば、アダマンチレン基、ジアマンチレン基、トリアマンチレン基、テトラマンチレン基、シクロプロピレン基、シクロブチレン基、シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、ビシクロ[2.1.0]ペンチル基、ビシクロ[3.1.0]ヘキシル基、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル基、ビシクロ[4.1.0]ヘプチル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、およびキュバニル基が挙げられる。このうち、アダマンチレン基、ジアマンチレン基、トリアマンチレン基、およびテトラマンチレン基からなる群から選択されることが、高熱耐久性の観点から好ましい。より好ましくは、式(1)中、Aはアダマンチレン基である。
本明細書において、炭素数1〜6のアルキル基としては、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、シクロブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、sec−ペンチル基、tert−ペンチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、およびシクロヘキシル基等が例示できる。
式(1)中、Rはフェニレン基、および前記a1〜a9で示される基からなる群から選択される基である。前記a1において、R22は好ましくは炭素数1〜3のアルキル基である。式(1)において、Rはフェニレン基またはa1であることが好ましく、ラジカル重合が容易であるという観点から、より好ましくは、Rはフェニレン基である。
前記式(1)中、Xは電荷輸送ユニットである。Xは電荷輸送性のあるユニットであれば特に制限されず、例えば、アリールアミン骨格、フルオレン骨格、カルバゾール骨格、ジベンゾフラニル骨格、ジベンゾチエニル骨格、およびこれらの縮合環およびスピロ環等の正孔輸送ユニット;ならびに、フルオレノン骨格、キノン骨格、アントラキノン骨格、ジフェニルキノン骨格、チオピランジオキシド骨格、オキサゾール骨格、オキサジアゾール骨格、トリアゾール骨格、イミダゾール骨格、アントロン骨格、ビピリジン骨格、およびフェナントロリン骨格等の電子輸送ユニット;が挙げられるが、これらに限定されない。本発明に係る有機電界発光素子用材料は、高熱耐久性および素子発光効率に優れることから、正孔輸送性もしくは正孔注入性材料として、または電子輸送性もしくは電子注入性材料としても好適に用いられる。従って、電荷輸送ユニットは正孔輸送ユニットまたは電子輸送ユニットのいずれであっても良いが、本発明に係る有機電界発光素子用材料は、イオン化ポテンシャルや電荷移動度の観点から正孔注入層または正孔輸送層に特に好適に用いられる。従って、Xは正孔輸送ユニットであることが好ましい。
以下に、b1〜b13として、正孔輸送ユニットの具体的構造を示す。式(1)中、Xは下記b1〜b13で示される基からなる群から選択されることが、素子発光効率の観点からより好ましい。
より具体的には、例えば、b6は下記b6−1で示される基であり;b7は下記b7−1、またはb7−2で示される基であり;b8は下記b8−1、またはb8−2で示される基であり;b9は下記b9−1で示される基であり;b10は下記b10−1で示される基であり;b12は下記b12−1で示される基であり;b13は下記b13−1で示される基であり得る。
さらに好ましくは、式(1)中、Xはb1〜b5、b8、およびb11で示される基からなる群から選択され、特に好ましくは、式(1)中、Xはb1、またはb11で示される基である。
前記b1〜b13中、R311、R312、R313、R321、R322、R331、R341、R351、R352、R361、R362、R363、R371、R372、R381、R391、R3101、R3111、R3112、R3113、R3121、R3122、R3123、R3124、R3125、R3131、およびR3132はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、および下記c1〜c16で示される基からなる群から選択される。
より具体的には、例えば、c2は下記c2−1、またはc2−2で示される基であり;c3は下記c3−1で示される基であり;c4は下記c4−1で示される基であり;c5は下記c5−1、またはc5−2で示される基であり;c6は下記c6−1、またはc6−2で示される基であり;c7は下記c7−1、またはc7−2で示される基であり;c8は下記c8−1で示される基であり;c9は下記c9−1で示される基であり;c11は下記c11−1、またはc11−2で示される基であり;c12は下記c12−1、またはc12−2で示される基であり;c13は下記c13−1で示される基であり;c14は下記c14−1で示される基であり;c15は下記c15−1で示される基であり得る。
前記c1〜c16中、pは0または1であり、Z11、Z12、Z21、Z31、Z41、Z42、Z51、Z52、Z53、Z61、Z62、Z71、Z72、Z81、Z82、Z91、およびZ92はそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基、メトキシ基、および下記d1〜d7で示される基からなる群から選択される。下記d2中、alkylは炭素数1〜6のアルキル基である。
好ましくは、Z11、およびZ12はそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基であり;Z21は下記d1〜d3で示される基からなる群から選択され;Z31、Z41、Z42、Z51、Z52、およびZ53はそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基、メトキシ基、および下記d1〜d2で示される基からなる群から選択され;Z61、およびZ62はそれぞれ独立に下記d1〜d3、およびd7で示される基からなる群から選択され;Z71、およびZ72はそれぞれ独立に下記d1〜d5で示される基からなる群から選択され;Z81、Z82、Z91、およびZ92はそれぞれ独立にd1、またはd6である。
より具体的には、例えば、d2は下記d2−1、またはd2−2で示される基であり;d3は下記d3−1で示される基であり;d4は下記d4−1で示される基であり;d5は下記d5−1で示される基であり;d6は下記d6−1で示される基であり;d7は下記d7−1で示される基であり得る。
前記b1〜b13中、Y11、Y12、Y21、Y31、Y41、Y42、Y51、Y52、Y61、Y62、およびY63はそれぞれ独立に下記e1〜e11で示される基からなる群から選択される。
前記e1〜e11中、R411、R412、R421、R431、R441、R442、R451、R452、R461、およびR462はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、およびトリル基からなる群から選択される。好ましくは、R411、およびR412は炭素数1〜6のアルキル基であり;R421はフェニル基、またはトリル基であり;R431、R441、R442、R451、R452、R461、およびR462はそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基である。
より具体的には、例えば、e1は下記e1−1で示される基であり;e2は下記e2−1、またはe2−2で示される基であり;e3は下記e3−1で示される基であり;e4は下記e4−1で示される基であり;e5は下記e5−1で示される基であり;e6は下記e6−1で示される基であり;e7は下記e7−1で示される基であり;e8は下記e8−1で示される基であり;e9は下記e9−1で示される基であり;e10は下記e10−1で示される基であり;e11は下記e11−1で示される基であり得る。
上記b1〜b13において、素子発光効率の観点から、より好ましくはR311、R312、R313、R321、R322、R331、R341、R351、R352、R361、R362、R363、R371、R372、R381、R391、R3101、R3111、R3112、R3113、R3121、R3122、R3123、R3124、R3125、R3131、およびR3132はそれぞれ独立に上記c1〜c16で示される基からなる群から選択され;Z11、Z12、Z21、Z31、Z41、Z42、Z51、Z52、Z53、Z61、Z62、Z71、Z72、Z81、Z82、Z91、およびZ92はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、メトキシ基、および上記d1〜d7で示される基からなる群から選択され;Y11、Y12、Y21、Y31、Y41、Y42、Y51、Y52、Y61、Y62、およびY63はフェニレン基である。
式(1)中、nは20〜500の整数である。nが20未満であると、塗布プロセスにおける成膜性が悪化するため好ましくない。また、nが500を超えると、材料の脆化が生じるため好ましくない。好ましくは、式(1)中、nは100〜300の整数である。また、有機電界発光素子用材料全体の繰り返し単位数は、例えば20〜500である。
式(1)中、Rがフェニレン基またはa1であり、Aがアダマンチレン基、ジアマンチレン基、トリアマンチレン基、およびテトラマンチレン基からなる群から選択され、Xがb1〜b5、b8、およびb11で示される基からなる群から選択されることがより好ましい。
式(1)中、Rがフェニレン基であり、Aがアダマンチレン基であることがより好ましい。すなわち、本発明の一実施形態では、下記式(1a)で示される繰り返し単位(1a)を有する、有機電界発光素子用材料が提供される。
ただし、式(1a)中、Xおよびnは、式(1)について説明したものと同様であり、式(1)についてされた説明が適用される。
本発明に係る有機電界発光素子用材料は、全構成単位中、繰り返し単位(1)を10〜100モル%有することが好ましい。全構成単位中、繰り返し単位(1)が10モル%以上であることにより、高熱耐久性が高まる。TdおよびTgの観点から、有機電界発光素子用材料は、全構成単位中、繰り返し単位(1)を30〜100モル%有することがより好ましい。より好ましくは、有機電界発光素子用材料は、全構成単位中、繰り返し単位(1)を60〜100モル%有する。各繰り返し単位の割合は、重合の際に用いるモノマーの割合を変更することで、任意に調整できる。本発明において、全構成単位中に含まれる各繰り返し単位の割合は、NMRによって測定することができる。
本発明に係る有機電界発光素子用材料において、全構成単位中、繰り返し単位(1)が100モル%未満の場合、すなわち、上記繰り返し単位(1)および他のエチレン性不飽和単量体に由来する繰り返し単位(「他のエチレン性不飽和単量体に由来する繰り返し単位」を、「残部の繰り返し単位」とも称する。)を有する共重合体である場合、残部の繰り返し単位は特に制限されない。
ある実施形態では、残部の繰り返し単位は、下記式(2)で示される繰り返し単位(2)である。本発明に係る有機電界発光素子用材料は、前記式(1)で示される繰り返し単位(1)と、下記式(2)で示される繰り返し単位(2)との共重合体であり得る。
上記式(2)中、X10は電荷輸送ユニットであり、mは1〜180の整数であり、R10はフェニレン基、および上記a1〜a9で示される基からなる群から選択される。上記式(2)において、R10にはRについての記載事項が、X10にはXについての記載事項がそれぞれ適用される。式(2)において、qは0または1であり、qが0のときはR10は水素原子で終端される。
この他、他のエチレン性不飽和単量体としては、具体的には、スチレン、メチルスチレン、メトキシスチレン、エチルスチレン、ブチルスチレン、ヘキシルスチレン、オクチルスチレン、クロロスチレン、フェニルスチレン、ビニルトルエン、ビニルベンジルメチルエーテルなどの芳香族ビニル化合物;(メタ)アクリル酸;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、2−アミノエチル(メタ)アクリレート、2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミドなどのアクリル系化合物およびその誘導体;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニルなどのカルボキシ酸ビニルエステル化合物;(メタ)アクリロニトリルなどのシアン化ビニル化合物;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニルフェニルエーテルなどのビニルエーテル系化合物;エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどのオレフィン系化合物;などが挙げられる。
上記の繰り返し単位(2)をはじめとする残部の繰り返し単位は、本発明に係る有機電界発光素子用材料に1種または2種以上含まれていても良い。
本発明に係る有機電界発光素子用材料が共重合体である場合、結合様式は特に制限されず、ランダム共重合体、交互共重合体、周期的共重合体、ブロック共重合体のいずれであってもよい。
一実施形態において、本発明に係る有機電界発光素子用材料は、下記式(3)で示される。
前記式(3)において、R、A、Xおよび、nは、式(1)の場合と同様であり、式(1)についてされた説明が適用される。
前記式(3)において、R10にはRについての記載事項が、X10にはXについての記載事項がそれぞれ適用される。前記式(3)において、RおよびR10は、それぞれ独立にフェニレン基、および前記a1〜a9で示される基からなる群から選択される基である。また、前記式(3)において、XおよびX10は、それぞれ独立に選択される電荷輸送ユニットである。
前記式(3)において、qは0または1であり、qが0のときはR10は水素原子で終端される。素子発光効率の観点から、式(3)において、qは1であることが好ましい。
前記式(3)において、mは0〜180の整数であり、0.1≦n/(n+m)≦1、および20≦n+m≦500を満たす。
式(3)においては、0.1≦n/(n+m)≦1を満たす。すなわち、式(3)で示される有機電界発光素子用材料は、全構成単位中10〜100モル%の繰り返し単位(1)、および残部の繰り返し単位(2)とからなる。TdおよびTgの観点から、好ましくは、式(3)においては、0.3≦n/(n+m)≦1を満たす。すなわち、式(3)で示される有機電界発光素子用材料は、全構成単位中30〜100モル%の繰り返し単位(1)、および残部の繰り返し単位(2)とからなることが好ましい。より好ましくは、式(3)においては、0.6≦n/(n+m)≦1を満たす。すなわち、式(3)で示される有機電界発光素子用材料は、全構成単位中60〜100モル%の繰り返し単位(1)、および残部の繰り返し単位(2)とからなることがより好ましい。
本発明の有機電界発光素子用材料の末端は特に制限されず、使用される原料の種類によって適宜規定されるが、通常、水素原子である。
本発明に係る有機電界発光素子用材料において、各繰り返し単位の構造は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。
本発明に係る有機電界発光素子用材料の数平均分子量(Mn)は、本発明の目的効果が得られる限りにおいて特に制限されるものではないが、例えば、5000〜100万であり、好ましくは6000〜10万である。数平均分子量(Mn)が5000以上であることにより、膜が脆化しにくいという利点がある。一方、数平均分子量(Mn)が100万以下であることにより、成膜時に有機電界発光素子用材料の脆化がしにくいという利点がある。
なお、本明細書において、数平均分子量(Mn)および分散度(Mw/Mn)は、ポリスチレンを標準物質としてサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)により測定した値を採用するものとする。
本発明に係る有機電界発光素子用材料は、高熱耐久性に優れることを特徴のひとつとする。高熱耐久性は、実施例に記載の方法により測定される5%重量減少温度(分解温度(Td)(℃))により評価される。有機電界発光素子用材料のTdは、好ましくは410℃以上であり、より好ましくは420℃以上であり、さらに好ましくは430℃以上である。Tdが410℃未満であると、材料の分解/劣化により長時間の素子駆動が困難となる場合がある。Tdは高いほどよいので、上限は特に制限されないが、実質的には、例えば550℃である。
本発明に係る有機電界発光素子用材料は、素子発光効率に優れることをさらなる特徴とする。有機電界発光素子用材料のガラス転移温度(Tg(℃))は、145℃以上、155℃以上の順で、素子発光効率の観点から好ましい。Tgの上限は特に制限されないが、実質的には、例えば230℃である。本明細書において、Tgは、実施例に記載の方法により測定することができる。
TdおよびTgの両方が上記数値を満たすことが、高熱耐久性および素子発光効率の両面から特に好ましい。
本発明に係る有機電界発光素子用材料により、高い電荷移動度が達成される。電荷移動度は、インピーダンス分光法を用いて測定した場合、1×10−6(cm/Vs)以上であることが好ましく、より好ましくは1×10−4(cm/Vs)以上である。
繰り返し単位(1)を有する有機電界発光素子用材料は、下記の一般式(I)で示されるエチレン性不飽和単量体を少なくとも用いて重合を行うことにより、製造できる。
本発明に係る有機電界発光素子用材料は、一般式(I)で示される単量体を用いた重合反応により製造することができる。
好ましくは、本発明に係る有機電界発光素子用材料の製造には、下記の一般式(Ia)で示されるスチレン誘導体が用いられる。
なお、前記一般式(I)および一般式(Ia)中、R、A、およびXは、式(1)について説明したものと同様であり、式(1)についてされた説明が適用される。
特に限定されるものではないが、以下に、本発明に係る有機電界発光素子用材料の製造に好ましく用いられる例示的なスチレン誘導体(例示単量体1〜170)の構造を示す。
本発明に係る有機電界発光素子用材料が共重合体である場合、上記の単量体に加えて、さらに残部の繰り返し単位となるエチレン性不飽和単量体を用いて重合反応を行えばよい。これらの単量体を、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明に係る有機電界発光素子用材料の重合に用いられる単量体は、公知の合成反応を適宜組み合わせて合成ことができ、その構造も、例えば実施例に記載のNMRやLC−MS等を用いて確認できる。
本発明に係る有機電界発光素子用材料の重合方法は特に制限されない。例えば、ラジカル重合、アニオン重合、カチオン重合などの公知の重合方法が採用でき、好ましくは製造が容易なラジカル重合を使用する。
重合に用いる溶媒としては、トルエン、キシレン、ジエチルエーテル、クロロホルム、酢酸エチル、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、アセトン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が例示でき、好ましくはトルエンである。これらを1種単独で用いても良く、2種以上を併用しても良い。
溶媒中の単量体濃度(複数の単量体を用いる場合は、その全体量)は、反応溶液全体に対して、通常10〜90重量%であり、好ましくは15〜80重量%である。
重合温度は、分子量の制御の点から、40℃〜100℃とするのが好ましい。重合反応は通常30分〜24時間行われる。
単量体を添加した溶媒は、重合開始剤の添加前に、脱気処理を行ってもよい。脱気処理としては、例えば、凍結脱気や、窒素ガス等の不活性ガスによってバブリングしてもよい。
重合開始剤は従来公知のものを用いることができ、例えばベンゾフェノン、過酸化ベンゾイル、過酸化アセチル、過酸化ラウロイル、およびアゾビスイソブチロニトリル等が例示できる。重合開始剤の配合量は、有機電界発光素子用材料の製造に用いる全単量体(1モル)に対して、例えば0.0001〜1モルとなる量である。
<有機電界発光素子>
本発明に係る有機電界発光素子用材料は、有機電界発光素子に用いられる。本発明の一側面では、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に配置される有機膜と、を備える有機電界発光素子であって、前記有機膜の少なくとも1層は、上記の有機電界発光素子用材料を含む、有機電界発光素子が提供される。素子の長寿命化および高効率化の観点から、本発明の好ましい一実施形態は、本発明に係る有機電界発光素子用材料を含む有機膜が、正孔注入層または正孔輸送層である。
図1は、本発明の一具体例に係る有機電界発光素子100の断面を示す図面である。図1は、第1電極120/正孔注入層130/正孔輸送層140/発光層150/電子輸送層160/電子注入層170/第2電極180を示しているが、本発明がこのような構造に限定されるものではない。有機電界発光素子は、第1電極/正孔注入機能および正孔輸送機能を持つ単一膜/発光層/電子輸送層/第2電極または第1電極/正孔注入機能および正孔輸送機能を持つ単一膜/発光層/電子輸送層/電子注入層/第2電極のような構造であっても良い。
本発明による有機電界発光素子は、前面発光型、または背面発光型のいずれであっても良い。
図1を参照して、本発明の一実施形態に係る有機発光素子について説明を行う。図1は、本発明の一実施形態に係る有機発光素子の構造の一例を示す概略図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る有機発光素子100は、基板110と、基板110上に配置された第1電極120と、第1電極120上に配置された正孔注入層130と、正孔注入層130上に配置された正孔輸送層140と、正孔輸送層140上に配置された発光層150と、発光層150上に配置された電子輸送層160と、電子輸送層160上に配置された電子注入層170と、電子注入層170上に配置された第2電極180と、を備える。
基板110は、一般的な有機発光素子で使用される基板を使用することができる。例えば、基板110は、ガラス(glass)基板、半導体基板、または透明なプラスチック(plastic)基板等であってもよい。
第1電極120は、例えば、アノードであり、蒸着法またはスパッタリング(sputtering)法などを用いて基板110上に形成される。具体的には、第1電極120は、仕事関数が大きい金属、合金、導電性化合物等によって透過型電極として形成される。第1電極120は、例えば、透明であり、導電性にすぐれる酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)などで形成されてもよい。また、第1電極120は、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)などを用いて反射型電極として形成されてもよい。
正孔注入層130は、第1電極120からの正孔の注入を容易にする機能を備えた層であり、真空蒸着法、スピンコーティング(spin coating)法、インクジェット(ink jet)法などを用いて第1電極120上に形成される。また、正孔注入層130は、具体的には、約10nm〜約500nm、より具体的には、約20nm〜約200nmの厚さにて形成されてもよい。なお、正孔注入層130は、式(1)で示される繰り返し単位(1)を有する有機電界発光素子用材料のほか、公知の材料を用いて形成することもでき、例えば、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス−[4−(フェニル−m−トリル−アミノ)−フェニル]−ビフェニル−4,4’−ジアミン(DNTPD)、銅フタロシアニンなどのフタロシアニン化合物、4,4’,4”−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA)、N,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(NPB)、4,4’,4”−トリス{N,Nジフェニルアミノ}トリフェニルアミン(TDATA)、4,4’,4”−トリス(N,N−2−ナフチルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(2−TNATA)、ポリアニリン/ドデシルベンゼンスルホン酸(PANI/DBSA)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(4−スチレンスルホネート)(PEDOT/PSS)、ポリアニリン/カンファースルホン酸(PANI/CSA)、またはポリアニリン/ポリ(4−スチレンスルホネート)(PANI/PSS)などを用いて形成することができる。
本発明に係る有機電界発光素子用材料が正孔注入層に用いられる場合、層全体に対する含有量は、50〜100重量%(乾燥重量)であり、好ましくは90〜100重量%(乾燥重量)である。
正孔輸送層140は、正孔を輸送する機能を有する正孔輸送材料を含む層であり、真空蒸着法、スピンコーティング法、インクジェット法などを用いて正孔注入層130上に形成される。また、正孔輸送層140は、具体的には、約5nm〜約500nm、より具体的には、約100nm〜約250nmの厚さにて形成されてもよい。なお、正孔輸送層140は、式(1)で示される繰り返し単位(1)を有する有機電界発光素子用材料のほか、公知の正孔輸送材料を用いて形成することもできるが、例えば、N−フェニルカルバゾール(N−phenyl carbazole)、ポリビニルカルバゾール(polyvinyl carbazole)などのカルバゾール誘導体、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニル−[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(TPD)、4,4’,4”−トリス(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン(TCTA)、N,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(NPB)を用いて形成することができる。
本発明に係る有機電界発光素子用材料が正孔輸送層に用いられる場合、層全体に対する含有量は、50〜100重量%(乾燥重量)であり、好ましくは90〜100重量%(乾燥重量)である。
発光層150は、りん光、蛍光等により光を発する層であり、真空蒸着法、スピンコーティング法、インクジェット法などを用いて正孔輸送層140上に形成される。また、発光層150は、ホスト材料およびドーパント(dopant)材料を含み、式(1)で示される繰り返し単位(1)を有する有機電界発光素子用材料を含んでもよい。なお、発光層150は、具体的には、約10nm〜約100nm、より具体的には、約20nm〜約60nmの厚さで形成されてもよい。
また、発光層150は、他のホスト材料を含んでもよく、例えば、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq3)、4,4’−N,N’−ジカルバゾール−ビフェニル(CBP)、ポリ(n−ビニルカルバゾール)(PVK)、9,10−ジ(ナフタレン−2−イル)アントラセン(ADN)、4,4’,4”−トリス(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン(TCTA)、1,3,5−トリス(N−フェニルベンズイミダゾール−2−イル)ベンゼン(TPBI)、3−tert−ブチル−9,10−ジ(ナフト−2−イル)アントラセン(TBADN)、ジスチリルアリーレン(DSA)、4,4’−ビス(9−カルバゾール)−2,2’−ジメチル−ビフェニル(dmCBP)、2,4,6−トリス(ジフェニルアミノ)−1,3,5−トリアジン等を含んでもよい。
また、発光層150は、特定の色の光を発する発光層として形成されてもよい。例えば、発光層150は、赤色発光層、緑色発光層、および青色発光層として形成されてもよい。
発光層150が青色発光層である場合、青色ドーパントとしては公知の材料が使用可能であるが、例えば、ペリレン(perlene)およびその誘導体、ビス[2−(4,6−ジフルオロフェニル)ピリジネート]ピコリネートイリジウム(III)(FIrpic)などのイリジウム(Ir)錯体等を使用することができる。
また、発光層150が赤色発光層である場合、赤色ドーパントとしては公知の材料が使用可能であるが、例えば、ルブレン(rubrene)およびその誘導体、4−ジシアノメチレン−2−(p−ジメチルアミノスチリル)−6−メチル−4H−ピラン(DCM)およびその誘導体、ビス(1‐フェニルイソキノリン)(アセチルアセトネート)イリジウム(III)(Ir(piq)2(acac))などのイリジウム錯体、オスミウム(Os)錯体、白金錯体等を使用することができる。
また、発光層150が緑色発光層である場合、緑色ドーパントとしては公知の材料が使用可能であるが、例えば、クマリン(coumarin)およびその誘導体、トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム(III)(Ir(ppy)3)などのイリジウム錯体等を使用することができる。
本発明に係る有機電界発光素子用材料が発光層に用いられる場合、発光層のホスト全体に対する含有量は、50〜100重量%(乾燥重量)であり、好ましくは90〜100重量%(乾燥重量)である。
電子輸送層160は、電子を輸送する機能を有する電子輸送材料を含む層であり、真空蒸着法、スピンコーティング法、インクジェット法などを用いて発光層150上に形成される。また、電子輸送層160は、具体的には、約10nm〜約100nm、より具体的には、約15nm〜約50nmの厚さにて形成されてもよい。なお、電子輸送層160は、式(1)で示される繰り返し単位(1)を有する有機電界発光素子用材料のほか、公知の電子輸送材料を用いて形成することができるが、例えば、リチウムキノレート(Liq)などのLi錯体、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq3)などのキノリン(quinoline)誘導体、1,2,4−トリアゾール誘導体(TAZ)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)−(p−フェニルフェノラート)−アルミニウム(BAlq)、ベリリウムビス(ベンゾキノリン−10−オラート)(BeBq2)などを用いて形成することができる。
本発明に係る有機電界発光素子用材料が電子輸送層に用いられる場合、層全体に対する含有量は、50〜100重量%(乾燥重量)であり、好ましくは90〜100重量%(乾燥重量)である。
電子注入層170は、第2電極180からの電子の注入を容易にする機能を備えた層であり、真空蒸着法などを用いて電子輸送層160上に形成される。また、電子注入層170は、具体的には、約0.1nm〜約10nm、より具体的には、約0.3nm〜約9nmの厚さにて形成されてもよい。なお、電子注入層170は、式(1)で示される繰り返し単位(1)を有する有機電界発光素子用材料のほか、公知の材料を用いて形成することができるが、例えば、フッ化リチウム(LiF)、塩化ナトリウム(NaCl)、フッ化セシウム(CsF)、酸化リチウム(LiO)、酸化バリウム(BaO)などを用いて形成することができる。
本発明に係る有機電界発光素子用材料が電子注入層に用いられる場合、層全体に対する含有量は、50〜100重量%(乾燥重量)であり、好ましくは90〜100重量%(乾燥重量)である。
第2電極180は、例えば、カソードであり、蒸着法またはスパッタリング法などを用いて電子注入層170上に形成される。具体的には、第2電極180は、仕事関数が小さい金属、合金、導電性化合物等で反射型電極として形成される。第2電極180は、例えば、リチウム(Li)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、アルミニウム−リチウム(Al−Li)、カルシウム(Ca)、マグネシウム−インジウム(Mg−In)、マグネシウム−銀(Mg−Ag)などで形成されてもよい。また、第2電極180は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)などを用いて透過型電極として形成されてもよい。
以上にて、本発明の一実施形態に係る有機発光素子100の構造の一例について説明したが、本発明の一実施形態に係る有機発光素子100の構造は、上記例示に限定されない。本発明の一実施形態に係る有機発光素子100は、公知の他の様々な有機発光素子の構造を用いて形成されてもよい。例えば、有機発光素子100は、正孔注入層130、正孔輸送層140、電子輸送層160、および電子注入層170のうち1層以上を備えていなくともよい。また、有機発光素子100の各層は、単層で形成されてもよく、複数層で形成されてもよい。
さらに、有機発光素子100は、三重項励起子または正孔が電子輸送層160に拡散する現象を防止するために、正孔輸送層140と発光層150との間に正孔阻止層を備えていてもよい。なお、正孔阻止層は、例えば、オキサジアゾール(oxadiazole)誘導体、トリアゾール(triazole)誘導体、またはフェナントロリン(phenanthroline)誘導体などによって形成することができる。
本発明の効果を、以下の実施例および比較例を用いて説明する。ただし、本発明の技術的範囲が以下の実施例のみに制限されるわけではない。
以下の合成例では、以下で示す方法により各種分析を行った。
(数平均分子量および重量平均分子量の測定)
ポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)および分散度
分散度(Mw/Mn)は、GPC(島津製作所製、商品名:LC−20AD)により求めた。この際、測定する高分子化合物は、約0.05重量%の濃度になるようテトラヒドロフランに溶解させて、GPCに20μL注入した。GPCの移動相にはTHFを用い、1.0mL/分の流速で流した。カラムは、PLgel MIXED−B(ポリマーラボラトリーズ社製)を用いた。検出器にはUV−VIS検出器(島津製作所製、商品名:SPD−10AV)を用いた。
(NMRの測定)
NMRの測定は、特に記載がない限りは、測定試料5〜20mgを約0.5mL重水素化クロロホルムに溶解させて、NMR(ブルカー(BRUKER,Inc.)製、商品名:AVANCE III 300)を用いて行った。
(LC−MSの測定)
分子量の測定は、LC−MS(Agilent Technology社製、商品名:Agilent6130B)により行なった。移動相は、MeOH:水:THF:=70:5:25(体積比)の割合で用いた。ドライガス温度は280℃、ドライガス流量は6.0L/minとし、APCI法によりイオン化して測定した。
(ガラス転移温度の測定)
ガラス転移温度(℃)の測定は、DSC(セイコーインスツル社製、商品名:DSC6000)により行なった。各高分子化合物を、アルゴン雰囲気下で毎分10℃の昇温速度で、30℃から250℃まで加熱した後、50℃まで急冷した。そして、毎分10℃の昇温速度で250℃まで測定を行った。
(5%重量減少温度の測定)
5%重量減少温度(Td)の測定は、TG/DTA(セイコーインスツル社製、商品名:TG/DTA6000)により行なった。各高分子化合物を、アルゴン雰囲気下で30℃から毎分10℃の昇温速度で500℃まで測定した。
(合成例1)
(他のエチレン性不飽和単量体1の合成)
以下の化学反応式は、他のエチレン性不飽和単量体1(単量体A)の合成プロセスを図示したものである。
アルゴンで置換した四つ口フラスコに、4−ブロモ−4’,4”−ジメチルトリフェニルアミン(10.0g)、4−ブチルアニリン(4.66g)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(1.16g)、ナトリウムtert−ブトキシド(3.00g)、トルエン(330mL)を入れ、110℃で2時間加熱した。室温まで放冷し、不溶物をセライトでろ別した。ろ液から溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィーで精製し、N−(4−ブチルフェニル)−N’,N’−ジ−(p−トルイル)ベンゼン−1,4−ジアミン(7.56g)を得た。
アルゴンで置換した四つ口フラスコに、N−(4−ブチルフェニル)−N’,N’−ジ−(p−トルイル)ベンゼン−1,4−ジアミン(2.00g)、4−ブロモスチレン(0.900g)、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0.121g)、ナトリウム tert−ブトキシド(0.914g)、トルエン(100mL)を入れ、110℃で6時間加熱した。室温まで放冷し、不溶物をセライトでろ別した。ろ液から溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー、および再結晶で精製し1.76gの単量体Aを得た。
以下に、単量体Aの構造解析結果を示す:
H−NMR(300MHz/CDCl3、 δ(ppm)):7.29〜6.95(m、24H)、6.66(dd、1H)、5.62(d、1H)、5.14(d、1H)、2.58(t、2H)、2.32(s、6H)、1.64〜1.59(m、2H)、1.42〜1.35(m、2H)、0.98(t、3H)
LC−MS(APCI−Positive、m/z):[M+H] 523、524、525。
(合成例2)
(他のエチレン性不飽和単量体2の合成)
以下の化学反応式は、他のエチレン性不飽和単量体2(単量体B)の合成プロセスを図示したものである。
アルゴンで置換した四つ口フラスコに、アニリン(2.79g)、4―ブロモベンゾシクロブテン(11.5g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.549g)、トリ―tert―ブチルホスニウムテトラフルオロボラート(0.696g)、ナトリウムtert―ブトキシド(8.55g)、トルエン(150mL)を入れ、110℃で2時間加熱した。室温まで放冷し、不溶物をセライトでろ別した。ろ液から溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィーで精製し、N−(ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−3−イル)−N−フェニルビシクロ[4.2.0]オクタ―1(6),2,4−トリエン−3−アミン(9.16g)を得た。
アルゴンで置換した四つ口フラスコに、N−(ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−3−イル)−N−フェニルビシクロ[4.2.0]オクタ―1(6),2,4−トリエン−3−アミン(6.12g)、DMF(41.2mL)を入れ、氷水で冷却した。DMF(20.6mL)に溶解したN−ブロモスクシンイミド(3.67g)を滴下し、2時間撹拌した。トルエン(150mL)を加え、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィーで精製し、N−(ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−3−イル)−N−(4−ブロモフェニル)ビシクロ[4.2.0]オクタ―1(6),2,4−トリエン−3−アミン(7.08g)を得た。
アルゴンで置換した四つ口フラスコに、N−(ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−3−イル)−N−(4−ブロモフェニル)ビシクロ[4.2.0]オクタ―1(6),2,4−トリエン−3−アミン(4.88g)、4−ブチルアニリン(2.12g)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(0.424g)、ナトリウムtert−ブトキシド(2.50g)、トルエン(70mL)を入れ、120℃で6時間加熱した。室温まで放冷し、不溶物をセライトでろ別した。ろ液から溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィーで精製し、ビシクロ[4.2.0]オクタ―1(6),2,4−トリエン−3−イル)N−ビシクロ[4.2.0]オクタ―1,3,5−トリエン−3−イル)−N−(4−ブチルフェニル)ベンゼン−1,4−ジアミン(2.98g)を得た。
アルゴンで置換した四つ口フラスコに、ビシクロ[4.2.0]オク−1(6),2,4−トリエン−3−イル)N−ビシクロ[4.2.0]オクタ―1,3,5−トリエン−3−イル)−N−(4−ブチルフェニル)ベンゼン−1,4−ジアミン(2.00g)、4−ブロモスチレン(0.640mL)、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0.0476g)、ナトリウムtert−ブトキシド(0.850g)、トルエン(23mL)を入れ、110℃で6時間加熱した。室温まで放冷し、不溶物をセライトでろ別した。ろ液から溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー、および再結晶で精製し2.14gの単量体Bを得た。
以下に、単量体Bの構造解析結果を示す:
H−NMR(300MHz/CDCl3、 δ(ppm)):7.6〜6.7(br、24H)、6.67(dd、1H)、5.61(d、1H)、5.10(d、1H)、3.09(s、8H)、2.8〜2.2(br、2H)、1.61〜1.56(m、2H)、1.36(q、2H)、0.93(t、3H)
LC−MS(APCI−Positive、m/z):[M] 546、547、548、549。
(合成例3)
(他のエチレン性不飽和単量体3の合成)
以下の化学反応式は、他のエチレン性不飽和単量体3(単量体C)の合成プロセスを図示したものである。
アルゴンで置換した四つ口フラスコに、4−ジブロモベンゼン(66.1g)、4−メチルアニリン(90.3g)、ビスジフェニルホスフィニルフェロセン(15.7g)、酢酸パラジウム(3.20g)、ナトリウムtert−ブトキシド(80.7g)、トルエン(680mL)を入れ、110℃で15時間加熱した。室温まで放冷し、飽和塩化アンモニウム(1000mL)を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をヘキサンで洗浄し、カラムクロマトグラフィーで精製し、不溶物をセライトでろ別した。ろ液から溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィーで精製し、N,N’−ビス(4−メチルフェニル)−1,4−フェニレンジアミン(50.6g)を得た。
アルゴンで置換した四つ口フラスコに、N,N’−ビス(4−メチルフェニル)−1,4−フェニレンジアミン(2.50g)、4―ブロモベンゾシクロブテン(1.59g)、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0.0890g)、ナトリウムtert−ブトキシド(1.67g)、トルエン(43mL)を入れ、110℃で6時間加熱した。室温まで放冷し、不溶物をセライトでろ別した。ろ液から溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー、および再結晶で精製しN−(ビシクロ[4.2.0]オクタ−1(6)、2,4−トリエン−3−イル)−N、N−ジ−4−トリルベンゼン−1,4−ジアミン(1.35g)を得た。
アルゴンで置換した四つ口フラスコに、N−(ビシクロ[4.2.0]オクタ−1(6)、2,4−トリエン−3−イル)−N、N−ジ−4−トリルベンゼン−1,4−ジアミン(1.35g)、4―ブロモスチレン(0.44mL)、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0.0349g)、ナトリウムtert−ブトキシド(0.649g)、トルエン(17mL)を入れ、110℃で5時間加熱した。室温まで放冷し、不溶物をセライトでろ別した。ろ液から溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー、および再結晶で精製し単量体C(0.500g)を得た。
以下に、単量体Cの構造解析結果を示す:
H−NMR(300MHz/CDCl3、 δ(ppm)):7.6〜6.7(br、19H)、6.64(dd、1H)、5.60(d、1H)、5.11(d、1H)、3.10(s、4H)、2.31(s、6H)
LC−MS(APCI−Positive、m/z):[M] 493、494、495。
(合成例4)
(他のエチレン性不飽和単量体4の合成)
以下の化学反応式は、他のエチレン性不飽和単量体4(単量体D)の合成プロセスを図示したものである。
アルゴンで置換した四つ口フラスコに、2−ブロモ−9,9’−スピロビ[フルオレン](5.00g)、4−ビニルフェニルボロン酸(2.24g)、テトラキス(トリフェニルホルフィン)パラジウム(0.731g)、炭酸カリウム(3.50g)、THF(50mL)、水(13mL)を加え、65℃で8時間加熱した。室温まで放冷し、不溶物をセライトでろ別した。ろ液から溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー、および再結晶し、単量体D(4.45g)を得た。
以下に、単量体Dの構造解析結果を示す:
H−NMR(300MHz/CDCl3、 δ(ppm)):7.94〜7.81(m、4H)、7.67〜7.63(m、1H)、7.43〜7.37(m、6H)、7,17〜7.11(m、3H)、6.97〜6.74(m、2H)、5.73(dd、1H)、5.34(d、1H)、5.22(d、1H)
LC−MS(APCI−Positive、m/z):[M] 418、419、420、421。
(合成例5)
(例示単量体28の合成)
以下の化学反応式は、例示単量体28の合成プロセスを図示したものである。
アルゴンで置換した四つ口フラスコに、塩化鉄(III)(450mg)、ブロモベンゼン(108g)を入れ、60℃で10分間加熱した。これに1,3−ジブロモアダマンタン(40.2g)をブロモベンゼン(215g)で溶解し滴下し60℃で4時間撹拌した。室温まで放冷し、水(300mL)を加え、トルエンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去し粗生成物を得た。粗生成物を再結晶し、1,3−ビス(4’−ブロモフェニル)アダマンタン(32.3g)を得た。
アルゴンで置換した四つ口フラスコに、1,3−ビス(4’−ブロモフェニル)アダマンタン(3g)、カリウムトリフルオロビニルボラート(0.901g)、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0.220g)、トリエチルアミン(0.680g)、1−プロパノール(20mL)、トルエン(80mL)を入れ、110℃で6時間加熱した。室温まで放冷し、不溶物をセライトでろ別した。ろ液から溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィーで精製し、1−(4’−ブロモフェニル)−3−(4’−ビニルフェニル)−アダマンタン(1.25g)を得た。
アルゴンで置換した四つ口フラスコに、N−(4−ブチルフェニル)−N,N’−ジ−p−トルイルベンゼン)1,4−ジアミン(1.50g)、1−(4’−ブロモフェニル)−3−(4’−ビニルフェニル)−アダマンタン(1.25g)、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0.0680g)、ナトリウム tert−ブトキシド(0.512g)、トルエン(55mL)を入れ、110℃で6時間加熱した。室温まで放冷し、不溶物をセライトでろ別した。ろ液から溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー、および再結晶で精製し0.6gの例示単量体28を得た。
以下に、例示単量体28の構造解析結果を示す:
H−NMR(300MHz/CDCl3、 δ(ppm)):7.36〜6.91(m、24H)、6.53(dd、1H)、5.71(d、1H)、5.19(d、1H)、2.57〜2.52(m、2H)、2.29(s、6H)、1.77(br、10H)、1.58〜1.56(m、2H)、1.37〜1.34(m、2H)、1.21(d、2H)、0.93(t、3H)
LC−MS(APCI−Positive、m/z):[M+H] 733、734、735。
(合成例6)
(例示単量体126の合成)
以下の化学反応式は、例示単量体126の合成プロセスを図示したものである。
アルゴンで置換した四つ口フラスコに、9,9’−スピロ(フルオレン−2−イル)ボロン酸(1.10g)、1−(4’−ブロモフェニル)−3−(4’−ビニルフェニル)−アダマンタン(1.00g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.0294g)、2M−炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、キシレン(30mL)を入れ、110℃で3時間加熱し、室温まで放冷した。トルエンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去し粗生成物を得た。得られた粗生成物をTHFで再結晶し例示単量体126(0.500g)を得た。
以下に、例示単量体126の構造解析結果を示す:
H−NMR(300MHz/CDCl3、 δ(ppm)):7.89〜6.62(m、24H)、5.70(d、1H)、5.19(d、1H)、2.33〜2.24(br、2H)2.01〜1.96(br、2H)、1.96〜1.85(br、8H)、1.80〜1.74(br、2H)
LC−MS(APCI−Positive、m/z):[M] 628、629、630、631。
<実施例1>
(高分子の合成)
シュレンク管に例示単量体28(0.450g)、アゾビスイソブチロニトリル(1.09μg)、およびトルエン(0.575g)を入れ、凍結脱気を3回行った。その後、70℃で6時間加熱した。室温まで冷却し、良溶媒をTHF、貧溶媒を過剰量のアセトン/メタノール(1/1、v/v)とし再沈を5回行い、析出物を真空乾燥し、高分子化合物1(0.200g)を得た。高分子化合物1の数平均分子量および分散度は、それぞれMn=68,600、Mw/Mn=2.79であった。また、ガラス転移温度および5%重量減少温度は、それぞれTg=173℃、Td=436℃であった。
<実施例2>
(高分子化合物2の合成)
シュレンク管に例示単量体28(0.650g)、単量体C(0.0526g)、アゾビスイソブチロニトリル(1.70μg)、およびトルエン(0.937g)を入れ、凍結脱気を3回行った。なお、例示単量体28:単量体C=90:10(モル比)である。その後、70℃で6時間加熱した。室温まで冷却し、良溶媒をTHF、貧溶媒を過剰量のアセトン/メタノール(1/1、v/v)とし再沈を5回行い、析出物を真空乾燥し、高分子化合物2(0.340g)を得た(全構成単位中、前記繰り返し単位(1)を90モル%有する)。高分子化合物2の数平均分子量および分散度は、それぞれMn=43,500、Mw/Mn=3.21であった。また、ガラス転移温度および5%重量減少温度は、それぞれTg=152℃、Td=433℃であった。
<実施例3>
(高分子化合物3の合成)
シュレンク管に例示単量体28(1.40g)、単量体A(0.448g)、単量体D(0.293g)、単量体B(0.785g)、アゾビスイソブチロニトリル(0.0351g)、およびトルエン(7.78g)を入れ、凍結脱気を3回行った。なお、例示単量体28:単量体A:単量体D:単量体B=50:20:10:20(モル比)である。その後、70℃で6時間加熱した。室温まで冷却し、良溶媒をTHF、貧溶媒を過剰量のアセトン/メタノール(1/1、v/v)とし再沈を5回行い、析出物を真空乾燥し、高分子化合物3(2.10g)を得た(全構成単位中、前記繰り返し単位(1)を50モル%有する)。高分子化合物3の数平均分子量および分散度は、それぞれMn=17,800、Mw/Mn=2.15であった。また、ガラス転移温度および5%重量減少温度は、それぞれTg=150℃、Td=411℃であった。
<実施例4>
(高分子化合物4の合成)
シュレンク管に例示単量体126(0.600g)、アゾビスイソブチロニトリル(6.52μg)、およびトルエン(1.09g)を入れ、凍結脱気を3回行った。その後、70℃で6時間加熱した。室温まで冷却し、良溶媒をTHF、貧溶媒を過剰量のアセトン/メタノール(1/1、v/v)とし再沈を5回行い、析出物を真空乾燥し、高分子化合物4(0.288g)を得た。高分子化合物4の数平均分子量および分散度は、それぞれMn=6,300、Mw/Mn=2.48であった。また、ガラス転移温度および5%重量減少温度は、それぞれTg=164℃、Td=423℃であった。
<比較例1>
(高分子化合物5の合成)
シュレンク管に単量体A(0.700g)、アゾビスイソブチロニトリル(2.19μg)、およびトルエン(1.29g)を入れ、凍結脱気を3回行った。その後、70℃で6時間加熱した。室温まで冷却し、良溶媒をTHF、貧溶媒を過剰量のアセトン/メタノール(1/1、v/v)とし再沈を5回行い、析出物を真空乾燥し、高分子化合物5(0.510g)を得た。高分子化合物5の数平均分子量および分散度は、それぞれMn=4,100、Mw/Mn=2.46であった。また、ガラス転移温度および5%重量減少温度は、それぞれTg=152℃、Td=402℃であった。
<比較例2>
(高分子化合物6の合成)
シュレンク管に単量体A(0.65g)、単量体C(0.0613g)、アゾビスイソブチロニトリル(2.94μg)、およびトルエン(1.33g)を入れ、凍結脱気を3回行った。なお、単量体A:単量体C=91:9(モル比)である。その後、70℃で6時間加熱した。室温まで冷却し、良溶媒をTHF、貧溶媒を過剰量のアセトン/メタノール(1/1、v/v)とし再沈を5回行い、析出物を真空乾燥し、高分子化合物6(0.501g)を得た。高分子化合物6の数平均分子量および分散度は、それぞれMn=39,200、Mw/Mn=2.27であった。また、ガラス転移温度および5%重量減少温度は、それぞれTg=131℃、Td=409℃であった。
<比較例3>
(高分子化合物7の合成)
シュレンク管に単量体A(0.650g)、単量体D(8.93mg)、単量体B(0.0467g)、アゾビスイソブチロニトリル(8.76mg)、およびトルエン(1.42g)を入れ、凍結脱気を3回行った。なお、単量体A:単量体D:単量体B=90:2:8(モル比)である。その後、70℃で6時間加熱した。室温まで冷却し、良溶媒をTHF、貧溶媒を過剰量のアセトン/メタノール(1/1、v/v)とし再沈を5回行い、析出物を真空乾燥し、高分子化合物7(0.58g)を得た。高分子化合物7の数平均分子量および分散度は、それぞれMn=55,000、Mw/Mn=3.04であった。また、ガラス転移温度および5%重量減少温度は、それぞれTg=129℃、Td=399℃であった。
<比較例4>
(高分子化合物8の合成)
シュレンク管に単量体D(0.700g)、アゾビスイソブチロニトリル(13.7μg)、およびTHF(5.99g)を入れ、凍結脱気を3回行った。その後、70℃で6時間加熱した。室温まで冷却し、良溶媒をTHF、貧溶媒を過剰量のアセトン/メタノール(1/1、v/v)とし再沈を5回行い、析出物を真空乾燥し、高分子化合物8(0.420g)を得た。高分子化合物8の数平均分子量および分散度は、それぞれMn=5,800、Mw/Mn=2.24であった。また、ガラス転移温度および5%重量減少温度は、それぞれTg=139℃、Td=402℃であった。
式(1)で示される繰り返し単位(1)を有する高分子化合物1、高分子化合物2、高分子化合物3、および高分子化合物4は、従来技術である高分子化合物5、高分子化合物6、高分子化合物7、および高分子化合物8よりも高い分解温度を有しており、有機電界発光素子用材料として、特に正孔輸送材料として有望である。また、式(1)で示される繰り返し単位(1)を有する高分子化合物1、高分子化合物2、高分子化合物3、および高分子化合物4は、高い分解温度と同時に、高いガラス転移温度も有している。
[有機電界発光素子の評価]
<実施例5>
以下に説明する要領で、図1に示す有機電界発光素子を作製した。
ストライプ状のITO(厚さ150nm)が配置されたITO付きガラス基板上に、PEDOT/PSS(Sigma−Aldrich製)により正孔注入層を形成した。具体的には、PEDOT/PSSの懸濁液を0.2μmメンブランフィルターで濾過した液を用いて、スピンコートにより乾燥後の膜厚が30nmになるように薄膜を形成し、ホットプレート上で200℃、10分間乾燥し、厚さ30nmの正孔注入層を形成した。
次に、高分子化合物2(3重量%、キシレン溶液)を正孔注入層上にスピンコートし、窒素雰囲気下のホットプレート上で230℃、1時間熱処理し、110nmの膜厚で正孔輸送層を形成した。
その後、トリアジン系化合物とカルバゾール系化合物を3:7(重量比)の割合で混合したホスト材料、およびイリジウム錯体(ホスト材料に対して、10重量%)をドーパントとして含有するキシレン溶液(固形分:3重量%)を、正孔注入層上にスピンコートし、窒素雰囲気下のホットプレート上で100℃、30分間熱処理し、30nmの膜厚で発光層を形成した。
次いで、発光層まで形成した基板を真空蒸着機に導入し、金属キノレート誘導体系の電子輸送材料を36nmの膜厚で、電子注入材料(LiF)を0.8nmの膜厚で蒸着した。
次いで、電子注入層上にアルミニウムを100nmの膜厚で蒸着し、陰極(カソード)を形成し、有機電界発光素子を形成した。
得られた有機電界発光素子に電圧を印加することにより、イリジウム錯体に起因する緑色電界発光が観測された。
有機電界発光素子の特性、および初期輝度を1000cd/mとして直流駆動試験を行い、輝度が5%減少するまでの時間(駆動寿命)を表2にまとめる。なお、輝度は輝度測定装置(例えば、SR−3:株式会社トプコン製)により測定した。電流効率(cd/A)は、素子の面積から単位面積あたりの電流値(電流密度)を計算し、輝度(cd/m)を電流値(電流密度)で除算して算出した。電力効率は外部量子効率測定装置「C9920−12」(浜松ホトニクス株式会社製)を用いて計測した。
<比較例5>
高分子化合物2を高分子化合物6に変えた以外は、実施例5と同様に素子を作成した。
100 有機電界発光素子、
110 基板、
120 第1電極、
130 正孔注入層、
140 正孔輸送層、
150 発光層、
160 電子輸送層、
170 電子注入層、
180 第2電極。

Claims (7)

  1. 下記式(1)で示される繰り返し単位(1)を有する、有機電界発光素子用材料:
    ただし、前記式(1)中、Aは飽和脂環式基であり、Xは電荷輸送ユニットであり、nは20〜500の整数であり、Rはフェニレン基、および下記a1〜a9で示される基からなる群から選択される;
    前記a1〜a9中、R22は炭素数1〜6のアルキル基であり、X21およびX22はそれぞれ独立に酸素原子または硫黄原子である。
  2. 前記Aが、アダマンチレン基、ジアマンチレン基、トリアマンチレン基、およびテトラマンチレン基からなる群から選択される、請求項1に記載の有機電界発光素子用材料。
  3. 全構成単位中、前記繰り返し単位(1)を10〜100モル%有する、請求項1または2に記載の有機電界発光素子用材料。
  4. 前記Rが、フェニレン基である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機電界発光素子用材料。
  5. 前記Xが、下記b1〜b13で示される基からなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機電界発光素子用材料:
    前記b1〜b13中、R311、R312、R313、R321、R322、R331、R341、R351、R352、R361、R362、R363、R371、R372、R381、R391、R3101、R3111、R3112、R3113、R3121、R3122、R3123、R3124、R3125、R3131、およびR3132はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、および下記c1〜c16で示される基からなる群から選択され、
    ただし、前記c1〜c16中、pは0または1であり、Z11、Z12、Z21、Z31、Z41、Z42、Z51、Z52、Z53、Z61、Z62、Z71、Z72、Z81、Z82、Z91、およびZ92はそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基、メトキシ基、および下記d1〜d7で示される基からなる群から選択され、
    ただし、前記d2中、alkylは炭素数1〜6のアルキル基であり、
    11、Y12、Y21、Y31、Y41、Y42、Y51、Y52、Y61、Y62、およびY63はそれぞれ独立に下記e1〜e11で示される基からなる群から選択され、
    ただし、前記e1〜e7中、R411、R412、R421、R431、R441、R442、R451、R452、R461、およびR462はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、およびトリル基からなる群から選択される。
  6. 第1電極と、
    第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に配置される有機膜と、
    を備える有機電界発光素子であって、
    前記有機膜の少なくとも1層は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機電界発光素子用材料を含む、有機電界発光素子。
  7. 前記有機電界発光素子用材料を含む有機膜が、正孔注入層または正孔輸送層である、請求項6に記載の有機電界発光素子。
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