JP2016119194A - コネクタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハウジングに配線板状部材が差し込まれるコネクタ装置であって、構成の簡略化と構成部品点数の減少とが図れて製造コストを低減できるもとで、ハウジングに差し込まれた配線板状部材に対する係止及び係止解除を容易かつ確実に行えるものを提供する。【解決手段】ロック機構21とロック解除機構25とがハウジング11と一体的に形成され、ロック機構21が、板状部材収容部16に収容されたフレキシブル印刷配線基板の厚み方向に沿った第1の方向に弾性変位可能とされた弾性部22と、フレキシブル印刷配線基板の係合部に係合してフレキシブル印刷配線基板を係止する係合状態と係合状態を解除する非係合状態とを選択的にとる係止部23とを有し、ロック解除機構25が、第1の方向に直交する第2の方向に弾性移動せしめられたとき、ロック機構21の弾性部22に第1の方向の弾性変位を生じさせて係止部23に非係合状態をとらせる。【選択図】図6
Description
本願の特許請求の範囲に記載された発明は、フレキシブル印刷配線基板(FPC)やフレキシブル平板状ケーブル(FFC)等の配線板状部材が装着されるもとで、装着された配線板状部材に設けられた接触端子部に接触接続されるコンタクトと、装着された配線板状部材に対する係止及び係止解除を行う機構と、を備えたコネクタ装置に関する。
各種の電子機器に実装される比較的小型なフレキシブル印刷配線基板やフレキシブル平板状ケーブル等の配線板状部材は、種々の電気部品が取り付けられる主配線基板への取付けが、当該主配線基板に電気的接続がなされて固定されるコネクタ装置が用いられて行われることが多いものとされる。このような配線板状部材の主配線基板への取付けにあたって用いられるコネクタ装置は、配線板状部材に設けられた接触端子部に接触接続される導電性のコンタクトを有していて、そのコンタクトを介して、配線板状部材に設けられた接触端子部を主配線基板に設けられた配線端子に電気的に連結する。
従来提案されている、例えば、フレキシブル印刷配線基板とされる配線板状部材の主配線基板への取付けに用いられるコネクタ装置は、配線板状部材が差し込まれる板状部材差込み部を形成するものとされて主配線基板に配される、例えば、絶縁材料によって形成されたハウジングを有している。そして、そのハウジング内に配列配置されて設けられて主配線基板に設けられた配線端子に連結され、配線板状部材が板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれたとき、その配線板状部材に設けられた複数の接触端子部に夫々対応するものとなる複数のコンタクトを備えている。
斯かる従来のコネクタ装置にあっては、配線板状部材が板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれたとき、自動的に、ハウジング内に設けられた複数のコンタクトがハウジングに差し込まれた配線板状部材に設けられた複数の接触端子部に夫々接触接続され、配線板状部材が板状部材差込み部を通じてハウジングに適正に差し込まれるだけで、配線板状部材についての主配線基板との複数のコンタクトを介した電気的連結状態が得られる。
このような従来提案されているコネクタ装置にあっては、例えば、フレキシブル印刷配線基板とされる配線板状部材が、主配線基板に配されたハウジングに板状部材差込み部を通じて差し込まれて、ハウジングに配された複数のコンタクトが、ハウジングに差し込まれた配線板状部材における複数の接触端子部に夫々接触接続され、それにより、配線板状部材が主配線基板との電気的連結状態におかれるにあたり、配線板状部材がハウジングから不所望に抜脱するような事態が回避されなくてはならない。当然のことながら、ハウジングに配された複数のコンタクトがハウジングに差し込まれた配線板状部材における複数の接触端子部に夫々接触接続された状態が適正に維持されるためには、ハウジングに板状部材差込み部を通じて差し込まれた配線板状部材が、その状態を安定に維持することができ、ハウジングから不所望に抜脱されるような事態をまねかないものとされることが必要とされるのである。
そのため、上述のような、主配線基板に配されるハウジングを有し、ハウジングに配された複数のコンタクトを備えたコネクタ装置に属するものであって、ハウジングに板状部材差込み部を通じて差し込まれた配線板状部材に係合して、当該配線板状部材のハウジングからの不所望な抜脱を阻止すべく配線板状部材を係止する係止状態とその係止状態を解除する係止解除状態とを選択的にとる機構を備えたコネクタ装置が従来提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載されたコネクタ装置(10/50) にあっては、板状部材差込み部(12/52) が設けられたハウジング(11/51) と、ハウジングに配列配置されて設けられ、配線板状部材(フレキシブル印刷配線基板(13)) が板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれたとき、配線板状部材における複数の接触端子部(第1及び第2の接触端子部(16,17)) に夫々接触接続される複数のコンタクト(第1及び第2コンタクト(14,15)) と、ハウジングに設けられ、配線板状部材がハウジングに板状部材差込み部を通じて差し込まれたとき、配線板状部材に対する係止を行う係止状態と係止を解除する係止解除状態とを選択的にとる機構を成す係合部材(25) とを備えて構成されている。そして、ハウジングが、それにおける 複数のコンタクトの配列方向の中央部分に貫通孔部(透孔 (36/54))が設けられたものとされ、また、係合部材が、ハウジングにおける複数のコンタクトの配列方向の中央部分に配されて、ハウジングに固定される基部(26)と基部から伸びて貫通孔部に対応する位置に配される部分を有する可動アーム状部(27)と基部から伸びて可動アーム部に対向する可動屈曲部(28)とを有しており、可動アーム状部に、板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれた配線板状部材における係合部に係合して配線板状部材を係止する係止部(29)と、ハウジングにおける貫通孔部を通じてハウジング内に配される押圧部材によって押圧されるとき係止部に配線板状部材に対する係止を解除する状態をとらせる係止解除部(30) とが設けられているとともに、可動屈曲部に、板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれた配線板状部材を板状部材差込み部側へと押圧すべく配線板状部材に当接する当接部分(31)が設けられている。
このようなもとで、ハウジングは、絶縁材料によって形成されており、また、係合部材は、金属材料によって形成されていて、係合部材の可動アーム状部及び可動屈曲部の夫々がハウジングに対して弾性変位可能とされている。
このようなもとで、配線板状部材がハウジングにそれに設けられた板状部材差込み部を通じて差し込まれると、ハウジングに配列配置された複数のコンタクトが、差し込まれた配線板状部材における複数の接触端子部に夫々接触接続されるとともに、ハウジングに設けられた係合部材における可動アーム状部に形成された係止部が、配線板状部材における係合部(19)に係合して配線板状部材を係止する状態をとり、差し込まれた配線板状部材のハウジングからの不所望な抜脱を阻止する。その後、係止部が配線板状部材を係止する状態をとるもとで、係合部材における可動アーム状部に形成された係止解除部が、ハウジングにおける貫通孔部を通じてハウジング内に配される押圧部材(40/55) によって押圧されて係止部を伴って変位し、係止部に配線板状部材に対する係止を解除する状態をとらせ、さらに、係合部材における可動屈曲部に形成された当接部が配線板状部材に当接するとともに可動屈曲部の変位に伴って配線板状部材を板状部材差込み部側へと押圧し、それにより配線板状部材をハウジングから押し出す。押圧部材は、ハウジングとは別体の部材あるいはハウジングと一体に形成された可動部材とされる。
上述のような、ハウジングに板状部材差込み部を通じて差し込まれたフレキシブル印刷配線基板等の配線板状部材のハウジングからの不所望な抜脱を阻止すべく配線板状部材を係止する係止状態とその係止状態を解除する係止解除状態とを選択的にとる機構を成す係合部材を備えた従来のコネクタ装置は、絶縁材料により形成されたハウジングに、複数のコンタクトが配され、それに加えて、ハウジングとは別部品とされた金属材料により形成されて弾力性を備えた係合部材が設けられて構成されており、配線板状部材を係止する係止状態をとる係合部材にその係止状態を解除する係止解除状態をとらせるにあたっては、ハウジングとは別体の部材あるいはハウジングと一体に形成された可動部材とされた押圧部材を必要としている。それゆえ、斯かる従来のコネクタ装置にあっては、構成部品点数の増加と構成の複雑化とがまねかれており、それらが製造コストの効果的な低減を妨げている。
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、フレキシブル印刷配線基板やフレキシブル平板状ケーブル等とされる配線板状部材の他の配線基板への取付けに用いられる、板状部材差込み部が設けられたハウジングとハウジングに配列配置された複数のコンタクトとを備えたコネクタ装置であって、従来のコネクタ装置が備えているような金属材料により形成されてハウジングとは別部品とされた係合部材を備えることが不要とされ、それにより、構成の簡略化と構成部品点数の減少とを図ることができ、それに伴って製造コストの低減をもたらすことができるもとで、板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれた配線板状部材に対するハウジングからの不所望な抜脱を阻止するための係止及びその係止の解除を、確実かつ容易に行えることになるものを提供する。
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項6までのいずれかに記載された発明(以下、本願発明という。)に係るコネクタ装置は、板状部材差込み部を通じて差し込まれた配線板状部材を収容する板状部材収容部が設けられたハウジングと、ハウジングに配列配置されて設けられ、板状部材収容部に収容された配線板状部材における複数の接触端子部に接触接続される複数のコンタクトと、板状部材収容部に配線板状部材が収容されたとき、その配線板状部材に対する係止を行う係止状態と係止を解除する係止解除状態とを選択的にとるロック機構と、ロック機構に係止解除状態をとらせるための移動操作が加えられるロック解除機構とを備えて構成される。そして、ロック機構とロック解除機構とがハウジングと一体的に形成され、ロック機構が、ハウジングにおける板状部材収容部の一部を構成して、その板状部材収容部に収容された配線板状部材の厚み方向に沿った第1の方向に弾性変位可能とされた弾性部と、弾性部に設けられ、板状部材収容部に配線板状部材が収容されたとき、その配線板状部材における係合部に係合して当該配線板状部材を係止する係合状態とその係合状態を解除する非係合状態とを選択的にとる係止部とを有し、ロック解除機構が、第1の方向に直交する第2の方向に弾性移動可能とされて、移動操作が加えられるとき、ロック機構の弾性部に係合してその弾性部に第1の方向の弾性変位を生じさせることにより係止部に非係合状態をとらせる。
上述のような、本願発明に係るコネクタ装置にあっては、配線板状部材が板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれて板状部材収容部に収容されると、ハウジングに配列配置された複数のコンタクトが板状部材収容部に収容された配線板状部材における複数の接触端子部に夫々接触接続されるとともに、ハウジングと一体的に形成されたロック機構における第1の方向に弾性変位可能とされた弾性部に設けられた係止部が、板状部材収容部に収容された配線板状部材における係合部に係合して配線板状部材を係止する係合状態をとり、それにより、ロック機構が板状部材収容部に収容された配線板状部材に対する係止を行う係止状態をとるものとされて、板状部材収容部に収容された配線板状部材に対するハウジングからの不所望な抜脱を阻止する。その後、ハウジングと一体的に形成されて第1の方向に直交する第2の方向に弾性移動可能とされたロック解除機構に移動操作が加えられると、ロック解除機構がロック機構の弾性部に係合してその弾性部に第1の方向の弾性変位を生じさせることにより係止部に係合状態を解除する非係合状態をとらせ、それにより、ロック機構が板状部材収容部に収容された配線板状部材に対する係止を解除する係止解除状態をとるものとされて、板状部材収容部に収容された配線板状部材のハウジングからの抜出しを可能とする。
斯かるもとで、ロック解除機構は、例えば、ハウジングに設けられた板状部材収容部を挟んでハウジングの板状部材差込み部に対向する位置に配される。また、ロック解除機構は、例えば、ハウジングにおける複数のコンタクトの配列方向の両端間に配されてロック機構の弾性部に対向する中間部と、各々が中間部から伸びてハウジングにおける複数のコンタクトの配列方向の両端に夫々連結され、中間部を支持する一対の弾性腕状部と、傾斜面部分が形成されたものとされて中間部からロック機構の弾性部に向かって突出する係合解除部と、中間部の一部を成す当接部とを有し、移動操作が加えられたとき、一対の弾性腕状部が第2の方向の弾性変位を生じて中間部を第2の方向に変位させ、係合解除部の傾斜面部分がロック機構の弾性部に係合してその弾性部に第1の方向の弾性変位を生じさせ、当接部が板状部材収容部に収容された配線板状部材に当接してその配線板状部材を板状部材差込み部に向けて押圧する。
本願発明に係るコネクタ装置においては、上述のように、板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれて板状部材収容部に収容された配線板状部材に対しての、ハウジングからの不所望な抜脱を阻止するための係止、及び、ハウジングからの抜出しを可能とするための係止の解除を行うにあたり、例えば、金属材料により形成されてハウジングとは別部品を成すものとしてハウジングに設けられ、配線板状部材に対する係止と係止の解除とを行う係合部材等が不要とされ、それに代えて、ハウジングにおける板状部材収容部に収容された配線板状部材に対する係止を行う係止状態と係止を解除する係止解除状態とを選択的にとるロック機構とロック機構に係止解除状態をとらせるための移動操作が加えられるロック解除機構とが、夫々がハウジングと一体的に形成されたものとして備えられる。
そして、配線板状部材が板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれて板状部材収容部に収容されると、ロック機構における弾性部に設けられた係止部が、板状部材収容部に収容された配線板状部材における係合部に係合して配線板状部材を係止する係合状態をとり、それにより、ロック機構が板状部材収容部に収容された配線板状部材に対する係止を行う係止状態をとるものとされて、板状部材収容部に収容された配線板状部材に対するハウジングからの不所望な抜脱を阻止する。また、その後、ロック解除機構に移動操作が加えられると、ロック解除機構がロック機構の弾性部に係合してその弾性部に弾性変位を生じさせることにより係止部に係合状態を解除する非係合状態をとらせ、それにより、ロック機構が板状部材収容部に収容された配線板状部材に対する係止を解除する係止解除状態をとるものとされて、板状部材収容部に収容された配線板状部材のハウジングからの抜出しを可能とする。
従って、本願発明に係るコネクタ装置によれば、構成の簡略化と構成部品点数の減少とを図ることができ、それに伴って製造コストの低減をもたらすことができるもとで、板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれた配線板状部材に対するハウジングからの不所望な抜脱を阻止するための係止及びその係止の解除を、確実かつ容易に行えることになる。
しかも、ロック解除機構は、例えば、ハウジングにおける複数のコンタクトの配列方向の両端間に配されてロック機構の弾性部に対向する中間部と、各々が中間部から伸びてハウジングにおける複数のコンタクトの配列方向の両端に夫々連結され、中間部を支持する一対の弾性腕状部と、傾斜面部分が形成されたものとされて中間部からロック機構の弾性部に向かって突出する係合解除部と、中間部の一部を成す当接部とを有し、移動操作が加えられたとき、一対の弾性腕状部が第2の方向の弾性変位を生じて中間部を変位させ、係合解除部の傾斜面部分がロック機構の弾性部に係合してその弾性部に第1の方向の弾性変位を生じさせ、当接部が板状部材収容部に収容された配線板状部材に当接してその配線板状部材を板状部材差込み部に向けて押圧する。従って、斯かるロック解除機構を備えた本願発明に係るコネクタ装置によれば、構成の簡略化と構成部品点数の減少とを図ることができ、それに伴って製造コストの低減をもたらすことができるもとで、板状部材収容部に収容された配線板状部材のハウジングからの取り出しを極めて容易に行うことができる。
本願発明を実施するための形態は、以下に述べられる本願発明についての実施例をもって説明される。
図1(斜視図),図2(平面図),図3(正面図)及び図4(底面図)は、本願発明に係るコネクタ装置の一例を示す。
図1〜図4において、本発明に係るコネクタ装置の第一の例を成すコネクタ装置10は、合成樹脂等の絶縁材料によって形成されたハウジング11を備えている。ハウジング11には、各々が弾性導電材料で形成された複数のコンタクト12が、ハウジング11の長手方向(図1において矢印Lによって示されるハウジング11の正面に向かって左右方向)に沿って配列配置されて設けられている。従って、複数のコンタクト12の配列方向は、ハウジング11の長手方向と一致していることになる。そして、複数のコンタクト12の夫々は、ハウジング11内に配された接触接続部13と接触接続部13からハウジング11の外部へと伸びる接続端子部14とを有している。
また、ハウジング11には、ハウジング11を単体で示す図5及びハウジング11をその一部分を除去して示す図6に示されるように、その正面側端部に板状部材差込み部15がハウジング11の長手方向に伸びる開口部を成すものとして設けられており、さらに、板状部材差込み部15からハウジング11の内部へと広がる収容空間を形成する板状部材収容部16が設けられている。板状部材差込み部15は、それを通じて、例えば、フレキシブル印刷配線基板とされる配線板状部材がハウジング11に差し込まれるものとされており、また、板状部材収容部16は、板状部材差込み部15を通じてハウジング11に差し込まれた配線板状部材を、収容空間内に配されるものとして収容する。
ハウジング11は、正面側端部とそれに対向する背面側端部とに挟まれた一対の対向端面部を有しており、そのうちの一方が板状部材収容部16を形成するものとされており、また、他方が板状部材収容部16を覆うものとされている。以下においては、ハウジング11の一対の対向端面部のうちの板状部材収容部16を形成する一方を底板部17と言い、それに対向して板状部材収容部16を覆う他方を天板部18と言う。図6に示されるハウジング11にあっては、天板部18が除去されている。
底板部17における正面側端縁部分19は、ハウジング11の長手方向に伸びて板状部材差込み部15を部分的に形成している。また、底板部17には、正面側端縁部分19の内側にハウジング11の長手方向に伸びる長透孔20が形成されている。そして、底板部17における正面側端縁部分19は、複数のコンタクト12の夫々における接触接続部13と接続端子部14との相互連結部分を埋込み支持していて、図4に示されるように、正面側端縁部分19の外面(下面)に、複数のコンタクト12の夫々における接続端子部14が配されており、また、複数のコンタクト12の夫々における接触接続部13が、長透孔20内に配されていて、接触接続部13における突出接点部13a(図10)を含む部分が板状部材収容部16内に位置するものとされている。
図4及び図6に明瞭に示されるように、ハウジング11の底板部17における長透孔20を挟んで正面側端縁部分19に対向する部分は、配線板状部材が板状部材収容部16に収容されたとき、板状部材収容部16に収容された配線板状部材に対する係止を行う係止状態と係止を解除する係止解除状態とを選択的にとるロック機構21を構成している。従って、ロック機構21は、ハウジング11と一体的に形成されていることになる。
ロック機構21は、板状部材収容部16の一部を構成して、板状部材収容部16に収容された配線板状部材の厚み方向に沿った方向(以下、第1の方向という。)に弾性変位可能とされた弾性部22と、弾性部22に設けられ、配線板状部材が板状部材収容部16に収容されたとき、板状部材収容部16に収容された配線板状部材における係合部に係合して当該配線板状部材を係止する係合状態とその係合状態を解除する非係合状態とを選択的にとる一対の係止部23と、弾性部22に設けられ、配線板状部材が板状部材収容部16に収容されたとき、板状部材収容部16に収容された配線板状部材に当接して当該配線板状部材の板状部材差込み部15を通じた差込み方向における位置を規制する一対の位置規制部24とを有している。一対の位置規制部24は、弾性部22における一対の係止部23を挟む2箇所に夫々設けられている。斯かるもとで、弾性部22は、それに設けられた一対の係止部23と一対の位置規制部24とを伴って、第1の方向に弾性変位することが可能とされている。
さらに、ハウジング11には、板状部材収容部16を挟んで板状部材差込み部15に対向する位置に、ロック機構21に係止解除状態をとらせるための移動操作が加えられるロック解除機構25が、ハウジング11と一体的に形成されて設けられている。ロック解除機構25は、第1の方向に直交する第2の方向に弾性移動可能とされていて、上述の移動操作が加えられたとき、ロック機構21の弾性部22に係合して、弾性部22に第1の方向の弾性変位を生じさせることにより、ロック機構21の一対の係止部23に非係合状態をとらせる。
斯かるロック解除機構25は、ハウジング11における複数のコンタクト12の配列方向(ハウジング11の長手方向)の両端11a及び11bの間に配されてロック機構21の弾性部22に対向する中間部26と、各々が中間部26から伸びてハウジング11における複数のコンタクト12の配列方向の両端11a及び11bに夫々連結され、中間部26を支持する一対の弾性腕状部27と、傾斜面部分28aが形成されたものとされて中間部26からロック機構21の弾性部22に向かって突出する係合解除部28と、中間部26の一部を成す当接部29とを有している。係合解除部28は、ロック機構21の弾性部22における一対の係止部23に挟まれた部分に対応する位置をとるものとされている。従って、ロック機構21における一対の係止部23は、ロック機構21の弾性部22におけるロック解除機構25の係合解除部28に対応する部分を挟む2箇所に夫々設けられていることになる。
斯かるもとで、ロック解除機構25に上述の移動操作が加えられたとき、一対の弾性腕状部27が第2の方向の弾性変位を生じて中間部26をロック機構21の弾性部22に向かって変位させ、係合解除部28の傾斜面部分28aがロック機構21の弾性部22に係合して当該弾性部22に第1の方向の弾性変位を生じさせ、当接部29が板状部材収容部16に収容された配線板状部材に当接して当該配線板状部材を板状部材差込み部15に向けて押圧する。
ハウジング11は、コネクタ装置10が実際に使用される際には、例えば、図7に示されるように、配線基板30の面上に配され、それによりコネクタ装置10の全体が配線基板30に固定されたものとされる。その際、ハウジング11における底板部17が配線基板30の面に対接する外面部とされ、天板部18が解放された外面部とされる。以下、ハウジング11が配された配線基板30の面を配線基板の上面と言う。そして、ハウジング11に配列配置されて設けられた複数のコンタクト12の夫々の接続端子部14が、配線基板30に設けられた配線端子(図示が省略されている。)に、例えば、半田付けにより接続される。
図8は、コネクタ装置10のハウジング11における正面側端部に設けられた板状部材差込み部15を通じてハウジング11に差し込まれてコネクタ装置10に装着される、配線板状部材の一例を成すフレキシブル印刷配線基板31を示す。フレキシブル印刷配線基板31には、印刷回路配線部が形成されたフレキシブル板状部32とフレキシブル板状部32を補強する補強板部33とを有しており、補強板部33の図8において下向となっている面に、例えば、各々が細い短冊状に形成されてフレキシブル板状部32に形成された印刷回路配線部から伸びるものとされた複数の接触端子部が、図8において矢印Fによって示される方向に配列配置されている。以下、図8において矢印Fによって示される方向を端子配列方向と言う。そして、フレキシブル印刷配線基板31の補強板部33における端子配列方向に沿った端縁部分33aには、端子配列方向に直交する方向に突出して端子配列方向に沿って伸びる突出部34が形成されており、また、各々が矩形透孔を成すものとされた一対の係合部35が端子配列方向に沿って配列形成されている。
図9に示されるように、フレキシブル印刷配線基板31は、図7に示されるようにして配線基板30に固定されたコネクタ装置10に装着される。その際には、フレキシブル印刷配線基板31がその補強板部33における突出部34及び一対の係合部35が形成された端縁部分33aを先頭にして、コネクタ装置10のハウジング11に設けられた板状部材差込み部15を通じてハウジング11に差し込まれ、フレキシブル印刷配線基板31の補強板部33における端縁部分33aを含んだ部分がハウジング11に設けられた板状部材収容部16に収容される。
このようにして、フレキシブル印刷配線基板31がコネクタ装置10のハウジング11における正面側端部に設けられた板状部材差込み部15を通じてハウジング11に差し込まれてコネクタ装置10に装着されるにあたっては、先ず、図10に示されるように、配線基板30に固定されたコネクタ装置10に対して、フレキシブル印刷配線基板31が、その補強板部33における端縁部分33aをコネクタ装置10のハウジング11における正面側端部に設けられた板状部材差込み部15に対向させた状態におかれる。このとき、フレキシブル印刷配線基板31の補強板部33は、複数の接触端子部(図示が省略されている。)が配列配置された面(図10における下向きの面)をコネクタ装置10のハウジング11が配された配線基板の上面に対向させたものとされる。
次に、図11に示されるように、フレキシブル印刷配線基板31の補強板部33が、コネクタ装置10のハウジング11に設けられた板状部材差込み部15を通じてハウジング11に差し込まれる。このとき、補強板部33における端縁部分33aの先端が、ハウジング11に設けられたロック機構21の弾性部22に設けられた係止部23に当接して、係止部23を配線基板30の上面側へと押圧する。それにより、ロック機構21の弾性部22が、係止部23を伴って第1の方向において配線基板30の上面に向かって弾性変位する。
続いて、フレキシブル印刷配線基板31の補強板部33が更にハウジング11に差し込まれて、補強板部33における端縁部分33aに形成された係合部35が、ハウジング11に設けられたロック機構21の弾性部22に設けられた係止部23に対応する位置に到達すると、係止部23に対する補強板部33における端縁部分33aの先端による押圧が終了する。それにより、ロック機構21の弾性部22が、自らの弾性により、係止部23を伴って第1の方向において配線基板30の上面から離隔する向きに弾性変位する。その結果、図12に示されるように、ロック機構21の弾性部22に設けられた係止部23がフレキシブル印刷配線基板31の補強板部33における端縁部分33aに形成された係合部35に係合して、フレキシブル印刷配線基板31を係止する係合状態をとる。また、このとき、ロック機構21の弾性部22に設けられた一対の位置規制部24が、板状部材差込み部15を通じてハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板31の補強板部33における端縁部分33aに形成された突出部34を挟む両側部に当接して、フレキシブル印刷配線基板31の板状部材差込み部15を通じたハウジング11への差込み方向における位置を規制する。
このようにして、ロック機構21の弾性部22に設けられた係止部23がフレキシブル印刷配線基板31の補強板部33における端縁部分33aに形成された係合部35に係合する状態がとられると、フレキシブル印刷配線基板31の補強板部33のハウジング11に対する差込みが終了せしめられ、フレキシブル印刷配線基板31の補強板部33における端縁部分33aを含んだ部分がハウジング11に設けられた板状部材収容部16に収容された状態におかれる。このとき、ハウジング11に設けられたロック解除機構25の中間部26からロック機構21の弾性部22に向かって突出する係合解除部28が、フレキシブル印刷配線基板31の補強板部33における端縁部分33aと配線基板30の上面との間に入り込んだものとされる。そして、斯かる状態のもとにあっては、ロック機構21の弾性部22に設けられた係止部23がフレキシブル印刷配線基板31を係止する係合状態をとっていることにより、フレキシブル印刷配線基板31のハウジング11からの不所望な抜脱が防止される。
また、このとき、ハウジング11に配列配置されて設けられた複数のコンタクト12の夫々における接触接続部13における突出接点部13aが、ハウジング11に設けられた板状部材収容部16に収容されたフレキシブル印刷配線基板31の補強板部33aを含んだ部分に設けられた複数の接触端子部(図示が省略されている。)のうちの対応するものに接触接続される。それにより、フレキシブル印刷配線基板31のフレキシブル板状部32に形成された印刷回路配線部が、フレキシブル印刷配線基板31に設けられた複数の接触端子部及びそれらに夫々接続されたハウジング11に配列配置されて設けられた複数のコンタクト12を介して、配線基板30に設けられた配線端子に電気的に連結される。斯かるフレキシブル印刷配線基板31における印刷回路配線部が配線基板30に設けられた配線端子に電気的に連結された状態は、ロック機構21の弾性部22に設けられた係止部23がフレキシブル印刷配線基板31を係止する係合状態をとっていることにより、安定に維持される。
その後、図13に示されるように、フレキシブル印刷配線基板31の補強板部33における端縁部分33aを含んだ部分がコネクタ装置10のハウジング11に設けられた板状部材収容部16に収容された状態におかれ、ハウジング11に設けられたロック解除機構25の中間部26からロック機構21の弾性部22に向かって突出する係合解除部28が、フレキシブル印刷配線基板31の補強板部33における端縁部分33aと配線基板30の上面との間に入り込んだものとされるもとにおいて、ロック解除機構25にロック機構21に係止解除状態をとらせるための移動操作が加えられるときには、ロック解除機構25における一対の弾性腕状部27が第2の方向の弾性変位を生じて中間部26をロック機構21の弾性部22に向かって変位させる。
斯かるロック解除機構25の中間部26の変位により、図14に示されるように、ロック解除機構25の中間部26から突出する係合解除部28の傾斜面部分28aが、ロック機構21の弾性部22に係合して、当該弾性部22に第1の方向において配線基板30の上面に向かう押圧力を作用させるとともに、中間部26の一部を成す当接部29がフレキシブル印刷配線基板31の補強板部33における端縁部分33aに当接して当該フレキシブル印刷配線基板31を第2の方向においてハウジング11に設けられた板状部材差込み部15側へと押圧する。
それにより、図15に示されるように、弾性部22が、それに設けられた係止部23を伴って第1の方向において配線基板30の上面に近接する位置へと弾性変位するとともに、フレキシブル印刷配線基板31が第2の方向においてハウジング11に設けられた板状部材差込み部15側へと移動せしめられる。その結果、弾性部22に設けられた係止部23が、フレキシブル印刷配線基板31の補強板部33における端縁部分33aに形成された係合部35に対する係合状態を解除する非係合状態をとり、フレキシブル印刷配線基板31における係合部35が、弾性部22に設けられた係止部23に対応する位置からハウジング11に設けられた板状部材差込み部15側に移動した位置をとる。
これよりして、ロック解除機構25は、ロック機構21に係止解除状態をとらせるための移動操作が加えられたとき、ロック機構21の弾性部22に係合して当該弾性部22に第1の方向の弾性変位を生じさせることにより、弾性部22に設けられた係止部23に、ハウジング11に設けられた板状部材収容部16に収容されたフレキシブル印刷配線基板31における係合部35に対する係合状態を解除する非係合状態をとらせるとともに、ハウジング11に設けられた板状部材収容部16に収容されたフレキシブル印刷配線基板31を第2の方向に押圧することになる。そして、弾性部22に設けられた係止部23がフレキシブル印刷配線基板31における係合部35に対する係合状態を解除する非係合状態をとるもとにあっては、図16に示されるように、フレキシブル印刷配線基板31をコネクタ装置10のハウジング11から抜き出すことが可能とされる。
その後、ロック解除機構25に前述の移動操作が加えられなくなると、ロック解除機構25は、一対の弾性腕状部27が備える弾性によって、元の状態に復帰する。さらに、それに伴って、ロック機構21の弾性部22も、自らの弾性によって、元の状態に復帰する。
上述のようなコネクタ装置10においては、板状部材差込み部15を通じてハウジング11に差し込まれて板状部材収容部16に収容されたフレキシブル印刷配線基板31に対しての、ハウジング11からの不所望な抜脱を阻止するための係止、及び、ハウジング11からの抜出しを可能とするための係止の解除を行うにあたり、例えば、金属材料により形成されてハウジング11とは別部品を成すものとしてハウジング11に設けられ、フレキシブル印刷配線基板31に対する係止と係止の解除とを行う係合部材等が不要とされ、それに代えて、ハウジング11における板状部材収容部16に収容されたフレキシブル印刷配線基板31に対する係止を行う係止状態と係止を解除する係止解除状態とを選択的にとるロック機構21とロック機構21に係止解除状態をとらせるための移動操作が加えられるロック解除機構25とが、夫々がハウジング11と一体的に形成されたものとして備えられる。
そして、フレキシブル印刷配線基板31が板状部材差込み部15を通じてハウジング11に差し込まれて板状部材収容部16に収容されると、ロック機構21における弾性部22に設けられた係止部23が、板状部材収容部16に収容されたフレキシブル印刷配線基板31における係合部35に係合してフレキシブル印刷配線基板31を係止する係合状態をとり、それにより、ロック機構21が板状部材収容部16に収容されたフレキシブル印刷配線基板31に対する係止を行う係止状態をとるものとされて、フレキシブル印刷配線基板31のハウジング11からの不所望な抜脱を阻止する。また、その後、ロック解除機構25に移動操作が加えられると、ロック解除機構25がロック機構21の弾性部22に係合してその弾性部22に弾性変位を生じさせることにより係止部23に係合状態を解除する非係合状態をとらせ、それにより、ロック機構21が板状部材収容部16に収容されたフレキシブル印刷配線基板31に対する係止を解除する係止解除状態をとるものとされて、フレキシブル印刷配線基板31のハウジング11からの抜出しを可能とする。
従って、コネクタ装置10によれば、構成の簡略化と構成部品点数の減少とを図ることができ、それに伴って製造コストの低減をもたらすことができるもとで、板状部材差込み部15を通じてハウジング11に差し込まれたフレキシブル印刷配線基板31に対するハウジング11からの不所望な抜脱を阻止するための係止及びその係止の解除を、確実かつ容易に行えることになる。
しかも、ロック解除機構25は、ハウジング11における複数のコンタクト12の配列方向の両端11a及び11bの間に配されてロック機構21の弾性部22に対向する中間部26と、各々が中間部26から伸びてハウジング11における複数のコンタクトの配列方向の両端11a及び11bに夫々連結され、中間部26を支持する一対の弾性腕状部27と、傾斜面部分28aが形成されたものとされて中間部26からロック機構21の弾性部22に向かって突出する係合解除部28と、中間部26の一部を成す当接部29とを有し、移動操作が加えられるとき、一対の弾性腕状部27が第2の方向の弾性変位を生じて中間部26を変位させ、係合解除部28の傾斜面部分28aがロック機構21の弾性部22に係合してその弾性部22に第1の方向の弾性変位を生じさせ、当接部29が板状部材収容部16に収容されたフレキシブル印刷配線基板31に当接してそのフレキシブル印刷配線基板31を板状部材差込み部15側へと押圧する。従って、斯かるロック解除機構25を備えたコネクタ装置10によれば、構成の簡略化と構成部品点数の減少とを図ることができ、それに伴って製造コストの低減をもたらすことができるもとで、板状部材収容部16に収容されたフレキシブル印刷配線基板31のハウジング11からの取り出しを極めて容易に行うことができる。
以上のような本願発明に係るコネクタ装置は、フレキシブル印刷配線基板やフレキシブル平板状ケーブル等とされる配線板状部材の他の配線基板への取付けに用いられる、板状部材差込み部が設けられたハウジングとハウジングに配列配置された複数のコンタクトとを備えたコネクタ装置であって、従来のコネクタ装置が備えているような金属材料により形成されてハウジングとは別部品とされた係合部材を備えることが不要とされ、それにより、構成の簡略化と構成部品点数の減少とを図ることができ、それに伴って製造コストの低減をもたらすことができるもとで、板状部材差込み部を通じてハウジングに差し込まれた配線板状部材に対するハウジングからの不所望な抜脱を阻止するための係止及びその係止の解除を、確実かつ容易に行えることになるものとして、様々な電子機器等に広く適用され得るものである。
10・・・コネクタ装置, 11・・・ハウジング, 12・・・コンタクト, 13・・・接触接続部, 13a・・・突出接点部, 14・・・接続端子部, 15・・・板状部材差込み部, 16・・・板状部材収容部, 17・・・底板部, 18・・・天板部, 19・・・正面側端縁部分, 20・・・長透孔, 21・・・ロック機構, 22・・・弾性部, 23・・・係止部, 24・・・位置規制部, 25・・・ロック解除機構, 26・・・中間部, 27・・・弾性腕状部, 28・・・係合解除部, 28a・・・傾斜面部分, 29・・・当接部, 30・・・配線基板, 31・・・フレキシブル印刷配線基板, 32・・・フレキシブル板状部, 33・・・補強板部, 33a・・・端縁部分, 34・・・突出部, 35・・・係合部
Claims (6)
- 板状部材差込み部を通じて差し込まれた配線板状部材を収容する板状部材収容部が設けられたハウジングと、
該ハウジングに配列配置されて設けられ、上記板状部材収容部に収容された配線板状部材における複数の接触端子部に接触接続される複数のコンタクトと、
上記板状部材収容部に配線板状部材が収容されたとき、該配線板状部材に対する係止を行う係止状態と上記係止を解除する係止解除状態とを選択的にとるロック機構と、
該ロック機構に上記係止解除状態をとらせるための移動操作が加えられるロック解除機構と、
を備えて成り、
上記ロック機構と上記ロック解除機構とが上記ハウジングと一体的に形成され、
上記ロック機構が、上記板状部材収容部の一部を構成して、上記板状部材収容部に収容された配線板状部材の厚み方向に沿った第1の方向に弾性変位可能とされた弾性部と、該弾性部に設けられ、上記板状部材収容部に配線板状部材が収容されたとき、該配線板状部材における係合部に係合して該配線板状部材を係止する係合状態と該係合状態を解除する非係合状態とを選択的にとる係止部とを有し、
上記ロック解除機構が、上記第1の方向に直交する第2の方向に弾性移動可能とされて、上記移動操作が加えられるとき、上記ロック機構の弾性部に係合して該弾性部に上記第1の方向の弾性変位を生じさせることにより上記係止部に上記非係合状態をとらせることを特徴とするコネクタ装置。 - 上記ロック解除機構が、上記ハウジングに設けられた上記板状部材収容部を挟んで上記板状部材差込み部に対向する位置に配されたことを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
- 上記ロック解除機構が、上記ハウジングにおける上記複数のコンタクトの配列方向の両端間に配されて上記ロック機構の弾性部に対向する中間部と、各々が上記中間部から伸びて上記ハウジングにおける上記複数のコンタクトの配列方向の両端に夫々連結され、上記中間部を支持する一対の弾性腕状部と、傾斜面部分が形成されたものとされて上記中間部から上記ロック機構の弾性部に向かって突出する係合解除部と、上記中間部の一部を成す当接部とを有し、上記移動操作が加えられたとき、上記一対の弾性腕状部が上記第2の方向の弾性変位を生じて上記中間部を上記第2の方向に変位させ、上記係合解除部の傾斜面部分が上記ロック機構の弾性部に係合して該弾性部に上記第1の方向の弾性変位を生じさせ、上記当接部が上記板状部材収容部に収容された配線板状部材に当接して該配線板状部材を上記板状部材差込み部に向けて押圧することを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
- 上記ロック機構の係止部が、上記ロック機構の弾性部における上記ロック解除機構の係合解除部に対応する部分を挟む2箇所の夫々に設けられていることを特徴とする請求項3記載のコネクタ装置。
- 上記ロック機構の弾性部に、上記板状部材差込み部を通じて上記ハウジングに差し込まれた配線板状部材に当接して該配線板状部材の上記板状部材差込み部を通じた差込み方向における位置を規制する位置規制部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
- 上記位置規制部が、上記ロック機構の弾性部における上記係止部を挟む2箇所の夫々に設けられていることを特徴とする請求項4記載のコネクタ装置。
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JP2019179723A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | イリソ電子工業株式会社 | 平型導体用コネクタ |
-
2014
- 2014-12-19 JP JP2014257500A patent/JP2016119194A/ja active Pending
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