JP2016119182A - 放射線発生装置及び放射線撮影システム - Google Patents
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Abstract
【課題】インバータ部より出力された管電圧に対応する交流波信号に基づき、入力電圧を増倍して出力する陽極昇圧部と陰極昇圧部とを備えた管電圧回路を有する放射線発生装置において、陽極昇圧部及び陰極昇圧部の一方の故障によって、他方が耐電圧を超える高電圧を出力するのを抑制する放射線発生装置を提供する。【解決手段】陽極昇圧部7と陰極昇圧部8とから出力される電位差を管電圧として検出する管電圧検出部9と、管電圧の立ち上がり期間において、管電圧検出部9で検出した管電圧に基づいて管電圧の上昇率を正常時の上昇率と比較し、異常の場合は管電圧を低下させる指令をインバータ部5に出力する保護部10とを設ける。【選択図】図1
Description
本発明は、医療機器及び産業技術分野におけるX線撮影等に適応できる放射線発生装置と、それを用いた放射線撮影システムに関する。
一般に、放射線発生装置は管電圧回路から放射線発生管を構成する陰極と陽極との間に高電圧を印加することにより、陰極から放出される電子を陽極に接続されたターゲットに照射し、該ターゲットよりX線等の放射線を発生させている。このような放射線発生装置では、管電圧回路から高電圧を印加し放射線を発生させている期間において、放射線発生管の耐圧不良等により放電を生じることがある。特許文献1には、放電を検出する手段を備え、放電が検出された場合には高電圧印加を一時停止させるとともに放電の終了後に再開させ、放射線の発生期間が目標値に達すると高電圧印加を停止させる放射線撮影装置が開示されている。
しかしながら、管電圧回路が陽極電位を出力する陽極昇圧部と陰極電位を出力する陰極昇圧部とに分かれている構成において、放電によって陽極昇圧部又は陰極昇圧部が故障した場合に、再度高電圧を印加をすると、さらなる放電を誘発してしまう場合があった。これは、放電によって陰極昇圧部が故障し出力が不足した状態で所望の高電圧を発生させようとすると、陽極昇圧部が陰極昇圧部の出力不足分を補おうと制御してしまい、陽極昇圧部からの出力と関わる耐電圧部が耐電圧以上の電位となるためである。そしてさらなる放電が誘発された場合には、さらに他の回路や部材に損傷を与え、故障が拡大するおそれがあった。
本発明の課題は、管電圧回路が陽極昇圧部と陰極昇圧部とを備えている放射線発生装置において、陽極昇圧部及び陰極昇圧部の一方の故障によって他方が耐電圧以上の電圧を出力するのを抑制し、該故障に起因する放電を抑制することにある。さらには、係る放射線発生装置を用いた信頼性の高い放射線撮影システムを提供することにある。
本発明の第1は、陰極と陽極とを備え、前記陰極と前記陽極との間に管電圧を印加されることによって放射線を発生する放射線発生管、及び、
所定の前記管電圧に対応する交流波信号を出力するインバータ部と、
倍電整流圧回路を備え、前記インバータ部が出力した交流波信号に基づき、入力電圧を増倍した直流電圧を陰極電位として前記陰極に出力する陰極昇圧部と、
倍電整流圧回路を備え、前記インバータ部が出力した交流波信号に基づき、入力電圧を増倍した直流電圧を陽極電位として前記陽極に出力する陽極昇圧部と、
前記陰極電位と前記陽極電位との電位差を管電圧として検出する管電圧検出部と、を備えた管電圧回路
を備えた放射線発生装置であって、
前記インバータ部が前記交流波信号の出力を開始した時刻以降の管電圧の立ち上がり期間において、前記管電圧検出部において検出された管電圧の上昇率に基づき、前記インバータ部に対して前記管電圧を低下させる指令を出力する保護部を備えたことを特徴とする。
所定の前記管電圧に対応する交流波信号を出力するインバータ部と、
倍電整流圧回路を備え、前記インバータ部が出力した交流波信号に基づき、入力電圧を増倍した直流電圧を陰極電位として前記陰極に出力する陰極昇圧部と、
倍電整流圧回路を備え、前記インバータ部が出力した交流波信号に基づき、入力電圧を増倍した直流電圧を陽極電位として前記陽極に出力する陽極昇圧部と、
前記陰極電位と前記陽極電位との電位差を管電圧として検出する管電圧検出部と、を備えた管電圧回路
を備えた放射線発生装置であって、
前記インバータ部が前記交流波信号の出力を開始した時刻以降の管電圧の立ち上がり期間において、前記管電圧検出部において検出された管電圧の上昇率に基づき、前記インバータ部に対して前記管電圧を低下させる指令を出力する保護部を備えたことを特徴とする。
本発明の第2は、放射線発生装置と、
前記放射線発生管から放出され、被検体を透過した放射線を検出する放射線検出装置と
前記放射線発生装置と前記放射線検出装置とを連携制御する制御装置とを備えたことを特徴とする放射線撮影システムである。
前記放射線発生管から放出され、被検体を透過した放射線を検出する放射線検出装置と
前記放射線発生装置と前記放射線検出装置とを連携制御する制御装置とを備えたことを特徴とする放射線撮影システムである。
本発明の放射線発生装置及び放射線撮影システムにおいては、陽極昇圧部及び陰極昇圧部の一方に故障が発生した場合であっても、他方が耐電圧以上の高電圧を出力するのを抑制し、放電の発生や故障の拡大を抑制することができ、より早く、且つより安価に故障に対処することができる。
以下に、本発明の好ましい実施形態を添付の図面を用いて詳細に説明するが、本発明は下記実施形態に限定されるものではない。尚、本明細書で特に図示又は記載されていない部分に関しては、当該技術分野の周知又は公知技術を適用する。また、以下に参照する図面において、同じ記号は同様の構成要素を示す。
〔放射線発生装置〕
図1は、本発明の放射線発生装置の一実施形態の構成を示す概略図である。本例の放射線発生装置は、放射線発生管1、DC電源部2、管電圧回路3及び放射線照射制御部4からなる。管電圧回路3は、インバータ部5、絶縁トランス6、陽極昇圧部7、陰極昇圧部8、管電圧検出部9、及び、保護部10からなる。インバータ部5の一部である絶縁トランス6と陽極昇圧部7、陰極昇圧部8、管電圧検出部9の一部である管電圧検出用分圧抵抗(不図示)、及び、放射線発生管1は、絶縁性液体が充填された外囲器(不図示)の中に浸されている。前記絶縁性液体は、前記外囲器に配置された放射線発生管1や管電圧回路3の一部の絶縁耐圧を確保する。前記絶縁性液体には電気絶縁油を用いるのが好ましく、鉱油、シリコーン油等が好適に用いられる。
図1は、本発明の放射線発生装置の一実施形態の構成を示す概略図である。本例の放射線発生装置は、放射線発生管1、DC電源部2、管電圧回路3及び放射線照射制御部4からなる。管電圧回路3は、インバータ部5、絶縁トランス6、陽極昇圧部7、陰極昇圧部8、管電圧検出部9、及び、保護部10からなる。インバータ部5の一部である絶縁トランス6と陽極昇圧部7、陰極昇圧部8、管電圧検出部9の一部である管電圧検出用分圧抵抗(不図示)、及び、放射線発生管1は、絶縁性液体が充填された外囲器(不図示)の中に浸されている。前記絶縁性液体は、前記外囲器に配置された放射線発生管1や管電圧回路3の一部の絶縁耐圧を確保する。前記絶縁性液体には電気絶縁油を用いるのが好ましく、鉱油、シリコーン油等が好適に用いられる。
放射線発生管1の内部は真空に保たれており、陰極側の内部に電子銃が、陽極側の内側にターゲットが設けられている。電子銃から放出された電子は両極間に印加される200kV乃至120kVの高電界により加速されターゲットに衝突し、放射線が外部へ放射される。
管電圧回路3は、DC電源部2からのDC100V乃至400V程度の電源の供給を受け、インバータ部5で所定の管電圧に対応する、電圧数100V程度、周波数数kHz乃至数10kHz程度の交流波信号に変換する。絶縁トランス6としては、インバータ部5からの交流波信号がトランスの一次側巻線に入力され、20乃至50倍程度の巻線比で二次側巻線から数kV乃至数10kV程度の交流に昇圧して出力する。この絶縁トランス6は、高電圧絶縁型であり、前記外囲器の中で電気絶縁油を絶縁トランス6に浸透させることにより一次側巻線と高電圧となる二次側巻線の絶縁が確保されている。
陽極昇圧部7及び陰極昇圧部8は昇圧回路として、倍電整流圧回路を備えており、絶縁トランス6の出力を入力とし、入力電圧の2倍乃至10倍程度に増倍した直流電圧を発生させる。倍電整流圧回路として好ましくはコッククロフト・ウォルトン回路であり、入力電圧の4倍以上の直流電圧を出力することが好ましい。陽極昇圧部7及び陰極昇圧部8は陽極昇圧部7では10kV乃至60kVの高電圧に昇圧し、陽極電位として放射線発生管1の陽極に印加する。陰極昇圧部8では−10kV乃至−60kVの高電圧に昇圧し、陰極電位として放射線発生管1の陰極に印加する。
管電圧検出部9は、陽極昇圧部7が出力した陽極側高電圧を検出するための分圧抵抗と陰極昇圧部8が出力した陰極側高電圧を検出するための分圧抵抗が、前記外囲器の中に配置されている。陽極側高電圧を検出するための分圧抵抗の低抵抗部からの信号と、陰極側高電圧を検出するための分圧抵抗の低抵抗部からの信号とを前記外囲器の外へ引出し、検出用オペアンプに入力し、両極を統合した管電圧検出を行っている。ここで検出した管電圧信号はインバータ部5へ帰還信号として出力するとともに、管電圧の異常検出信号として保護部10へ出力する。
保護部10については、後述するが、形態としては、インバータ部5の出力が開始される時刻以降の管電圧の立ち上がり期間において、管電圧検出部9から入力した管電圧信号と放射線照射制御部4又は保護部10で設定された判定値とを比較する。そして、管電圧の上昇率が正常時の上昇率から離れている場合に、インバータ部5に対して管電圧を低下させる指令を出力する。また、もう一つの機能として、管電圧が目標値に達して一定値で放射線発生管1を駆動する管電圧印加期間において、管電圧検出部9から入力した管電圧信号と放射線照射制御部4又は保護部10で設定された管電圧上限値とを比較する。そして、管電圧が異常上昇している場合に、インバータ部5に対して管電圧を低下させる指令を出力する。この時、同時に放射線照射制御部4へ管電圧出力異常信号を伝達する。
放射線照射制御部4については、インバータ部5へ管電圧の目標値の指令及び管電圧の出力の開始指令を出力する。また、保護部10との交信において、管電圧の異常上昇を検出するための上限値や管電圧の上昇率を判定するための判定値を保護部10へ伝達する。そして、保護部10が前述の管電圧を低下させる指令を出力した場合は、同時に保護部10から管電圧出力異常信号を受信し、異常表示等を行う。
この構成により、管電圧回路3からの高電圧発生時の放電の誘発を抑え、放射線発生装置1の故障を最小限に留め、耐電圧以内の安定した放射線量を得ることができる。
ここで、陽極昇圧部7、または、陰極昇圧部8のいずれか片方が故障し出力が半減した場合の管電圧回路3の管電圧の立上り動作について図2を用いて説明する。
先ず、正常時の動作について説明する。陽極昇圧部7から放射線発生管1の陽極へ印加する陽極電位の正常時の立上りをVa(+)sで示す。陰極昇圧部8から放射線発生管1の陰極へ印加する陰極電位の正常時の立上りをVa(−)sで示す。そして、放射線発生管1の両極間に印加される管電圧の正常時の立上りをVasで示す。両極間に印加される管電圧Vasは陽極へ印加する陽極電位と陰極へ印加する陰極電位との電位差(Va(+)s−Va(−)s)である。図2からわかるように、管電圧の目標値に達すると目標管電圧を維持するように陽極電位及び陰極電位が一定となる。図2には、目標管電圧を120kVとした場合を示す。
次に、陰極昇圧部8が故障した場合について説明する。故障した陰極昇圧部8から放射線発生管1の陰極へ印加する陰極電位の立上り動作をVa(−)eで示す。本例では−20kVよりも高電圧の陰極電位が出力できない状態を示している。尚、本例は、放射線発生管1内で放電が発生した際に陰極昇圧部8の基本回路であるコッククロフト・ウォルトン回路の一部に損傷が発生した場合に見受けられる症状である。陽極昇圧部7から放射線発生管1の陽極へ印加する陽極電位の立上り動作をVa(+)eで示す。放射線発生管1の両極間に印加される管電圧の立上り動作をVaeで示す。前述の管電圧Vasと同様に、両極間に印加される管電圧Vaeは陽極へ印加する陽極電位と陰極へ印加する陰極電位との電位差である。目標管電圧が120kVとすると、Vaeが120kVとなるようにインバータ部5は動作する。
この時、Va(−)eは−20kVまでしか出力できないため、Va(+)eは、Va(−)eの出力を補うように+60kV以上の出力を出すように動作し続けることになり、結果的にVa(+)eは、+100kVを出力することになる。そして、Va(+)eが+80kVを超えて出力すると、放電を誘発する可能性が高くなる。これは、一般にVa(+)の耐電圧は、Va(+)の最大出力に+20kV程度を設定して設計される。本例では、Va(+)の最大出力は+60kVであるから耐電圧設計値は+80kVとなる。よって、上述のようにVa(+)eが+80kVを超えて出力してしまうと、耐電圧を超えて放電が誘発される。
本例においては、陰極昇圧部8が故障した場合について説明したが、陽極昇圧部7が故障した場合においても両極間に印加される管電圧の動作は同じ傾向を示し同様な説明となる。
このように、管電圧の立上りにおいて、正常時と故障時とでは目標値までの管電圧の到達時間が異なる。この現象をインバータ部5の出力が開始される時刻以降における、管電圧の上昇率に基づいて比較すると、正常時の上昇率に比べて故障時の上昇率が低くなる。即ち、図1に示すように、管電圧の立ち上がりにおいて、正常時の管電圧Vasに比べて故障時の管電圧Vaeは任意の時間にΔVaだけ低くなる。本発明においては、正常時と故障時における、管電圧の立ち上がりの違いを利用して、故障を判断する。本発明においては、管電圧の立ち上がり期間において、正常時の管電圧に対して、同時刻における故障時の管電圧が低く、その差ΔVaが大きいほど故障が検知しやすい。本発明においては、正常時の管電圧Vasに対して故障時の管電圧Vaeが最大で25kV以上小さい場合(ΔVaが最大で25kV以上)により容易に故障を判断することができる。
尚、予め管電圧回路3が正常時に、インバータ部5の出力が開始される時刻以降から一定間隔、例えば0.001秒毎に管電圧を計測しておく。これらを正常時の管電圧Vasの値としてデータをテーブル化することができる。そして、テーブル化したデータは、保護部10又は放射線照射制御部4等に保存され、目標管電圧に従って各実施形態において、上昇率としての後述の管電圧判定値に変換され、実際の管電圧信号又は検出値と比較できるものとなる。
(実施形態1)
図3、図4を用いて第一の実施形態に係る保護部10の動作について説明する。図3は、本例における管電圧の立上りを示した図であり、即ち、インバータ部5の出力が開始される時刻以降から目標値に達するまでの立ち上がり期間における管電圧を示したものである。陽極昇圧部7又は陰極昇圧部8のいずれかが故障した時の放射線発生管1の両極間に印加される管電圧の立上りをVaeで、正常時の放射線発生管1の両極間に印加される管電圧の立上りをVasで示す。本例は、管電圧の立ち上がり期間において、所定の時間経過後に管電圧検出部9が検出した管電圧が、正常時の管電圧よりも低い場合を故障として判断する形態である。
図3、図4を用いて第一の実施形態に係る保護部10の動作について説明する。図3は、本例における管電圧の立上りを示した図であり、即ち、インバータ部5の出力が開始される時刻以降から目標値に達するまでの立ち上がり期間における管電圧を示したものである。陽極昇圧部7又は陰極昇圧部8のいずれかが故障した時の放射線発生管1の両極間に印加される管電圧の立上りをVaeで、正常時の放射線発生管1の両極間に印加される管電圧の立上りをVasで示す。本例は、管電圧の立ち上がり期間において、所定の時間経過後に管電圧検出部9が検出した管電圧が、正常時の管電圧よりも低い場合を故障として判断する形態である。
インバータ部5の出力が開始される時刻以降からp秒後においてのそれぞれの管電圧値を比較すると、正常時の管電圧Vas(p)が故障時の管電圧Vae(p)を上回っていることがわかる。つまり、予め前記p秒後の正常時の管電圧Vas(p)を取得しておき、管電圧の立上り動作時にインバータ部5の出力が開始される時刻以降からp秒後においての管電圧を取得し、管電圧Vae(p)と比較する。その結果、検出した管電圧がVas(p)よりも明らかに低い場合(例えば、好ましくは検出した管電圧とVas(p)との差が25kV以上ある場合)に、故障であると判断することができる。
図4は、本例に係る保護部10の回路構成を模式的に示す図である。管電圧検出部9から入力された管電圧検出信号va−sigは、2つの信号比較用オペアンプOP1とオペアンプOP2に入る。一つ目のオペアンプOP1は、インバータ部5の出力が開始される時刻以降において、陽極昇圧部7又は陰極昇圧部8のいずれかが故障した場合に、インバータ部5に対して管電圧を低下させる指令を出力するためのものである。放射線照射制御部4から出力された管電圧判定値Va−ref(Vas(p)に相当)をオペアンプOP1のもう片方の入力端子へ入力する。
放射線照射制御部4から入力された管電圧起動信号va−stがアクティブになったとき、即ち、インバータ部5の出力が開始された時に、カウンタCNT1がカウントを開始する。カウンタCNT1は、放射線照射制御部4から入力されるカウントデータcnt−dataとカウンタクロックcnt−ck例えば10kHzで動作する。カウントデータcnt−dataは、図3で説明したインバータ部5の出力が開始される時刻以降からp秒後(例えば0.03秒)にカウントアップするデータとする。カウンタCNT1がカウントアップするとキャリア信号がHiとなり、NOT回路NOT1を介してOR回路OR1のゲートが開く。この時、オペアンプOP1に入力された管電圧検出信号va−sigと放射線照射制御部4からの管電圧判定値Va−refとの比較が行われる。そして、管電圧判定値Va−refよりも管電圧検出信号va−sigが低い場合は、オペアンプOP1からLow信号が出力される。このLow信号がOR回路OR1を通り、AND回路AND1を経て、管電圧ON/OFF信号va−onoffをLow信号としてインバータ部5へ出力する。即ち、管電圧の上昇率が正常時の上昇率から離れている場合となり、インバータ部5に対して管電圧を低下させる指令となる。管電圧は0Vまで低下させて管電圧の印加を停止しても良い。また、オペアンプOP1の出力は、放射線照射制御部4へ出力され、管電圧出力異常信号err−va1を伝達する。
二つ目のオペアンプOP2は、管電圧が立ち上がって一定になった後に、管電圧が異常上昇した場合に、インバータ部5に対して管電圧を低下させる指令を出力するためのものである。放射線照射制御部4から出力された管電圧上限信号va−ovをオペアンプOP2のもう片方の入力端子へ入力する。放射線照射制御部4から入力された管電圧起動信号va−stがアクティブの時に、即ち、管電圧が発生している期間において、管電圧上限信号va−ovに比べ管電圧検出信号va−sigが大きい場合は、オペアンプOP2がLow信号を出力する。そして、AND回路AND1を経て、管電圧ON/OFF信号va−onoffをLow信号としてインバータ部5へ出力する。この信号がインバータ部5に対して管電圧を低下させる指令となる。また、オペアンプOP2の出力は、放射線照射制御部4へ出力され、管電圧出力異常信号err−va2を伝達する。
管電圧出力異常出力信号err−va1、err−va2が出力された場合には、管電圧の印加を停止し、陽極昇圧部7又は陰極昇圧部8の故障に対処する。
また、図4においては、保護部10をアナログ演算回路及び論理演算回路を用いた回路構成としたが、図9の模式図で示すように、保護部10の中枢としてCPU11を配置してもよい。CPU11の周辺に、固定データを記憶したROM12、メインメモリとして機能するRAM13、入力信号をプログラム上で処理するためのAD変換部14、プログラム処理結果をアナログ出力するためのDA変換部16,17、及びタイマ15を配置する。本構成において、CPU11によってROM12に記憶されたコンピュータプログラムを実行して、図3で説明した比較を行う。予めp秒後の正常時の管電圧Vas(p)の値を取得し、ROM12に記憶しておく。タイマ15により管電圧の立上り期間にインバータ部5の出力が開始される時刻以降からp秒を計測し、その時の管電圧検出信号va−sigの値をAD変換部14を介して取得し、上記Vas(p)と比較判定する。そして、管電圧が異常上昇している場合の判定においても、同様に比較判定し、その結果をDA変換部16,17を介して管電圧出力異常信号err−va1,err−va2を出力する。
以上のように、管電圧回路3に付設された保護部10によって、陽極昇圧部7又は陰極昇圧部8の故障により、耐電圧を超える高電圧の出力が防止され、放電の誘発や故障の拡大を抑えことができる。よって、前記放射線発生装置の故障を最小限に留めて故障に対処することができる。
(実施形態2)
図5、図6を用いて第二の実施形態に係る保護部10の動作について説明する。図5は、本例における管電圧の立上りを示した図であり、即ち、インバータ部5の出力が開始される時刻以降から目標値に達するまでの立ち上がり期間における管電圧を示したものである。陽極昇圧部7又は陰極昇圧部8のいずれかが故障した時の放射線発生管1の両極間に印加される管電圧の立上りをVaeで、正常時の放射線発生管1の両極間に印加される管電圧の立上りをVasで示す。本例は、管電圧の立ち上がり期間において、正常時に所定の管電圧に到達する時刻までに、管電圧検出部9が検出した管電圧が正常時の管電圧に到達しなかった場合を故障として判断する形態である。
図5、図6を用いて第二の実施形態に係る保護部10の動作について説明する。図5は、本例における管電圧の立上りを示した図であり、即ち、インバータ部5の出力が開始される時刻以降から目標値に達するまでの立ち上がり期間における管電圧を示したものである。陽極昇圧部7又は陰極昇圧部8のいずれかが故障した時の放射線発生管1の両極間に印加される管電圧の立上りをVaeで、正常時の放射線発生管1の両極間に印加される管電圧の立上りをVasで示す。本例は、管電圧の立ち上がり期間において、正常時に所定の管電圧に到達する時刻までに、管電圧検出部9が検出した管電圧が正常時の管電圧に到達しなかった場合を故障として判断する形態である。
インバータ部5の出力が開始される時刻以降で管電圧値がd[kV](例えば80kV)に到達した時刻を比較すると、正常時の管電圧の到達時刻Ts(d)の値が故障時の管電圧の到達時刻Te(d)の値より小さいことがわかる。つまり、予めd[kV]の正常時の到達時刻Ts(d)の値を取得しておき、管電圧の立上り時にインバータ部5の出力が開始される時刻以降から管電圧値がd[kV]に到達した時刻の値を取得して比較し、故障の有無を判断する。
図6は本例の保護部の回路構成を模式的に示す図である。図6において、管電圧検出部9から入力された管電圧検出信号va−sigは、2つの信号比較用オペアンプOP1とオペアンプOP2に入る。一つ目のオペアンプOP1は、インバータ部5の出力が開始される時刻以降において、陽極昇圧部7又は陰極昇圧部8のいずれかが故障した場合に、インバータ部5に対して管電圧を低下させる指令を出力するためのものである。
放射線照射制御部4から出力された管電圧判定値Va−ref(d[kV]に相当)をオペアンプOP1のもう片方の入力端子へ入力する。管電圧検出信号va−sigが前記管電圧判定値Va−refよりも低い場合はHiを出力し、AND回路AND1はスルー状態となる。
放射線照射制御部4から入力された管電圧起動信号va−stがアクティブになった時、即ち、インバータ部5の出力が開始された時に、カウンタCNT1がカウントを開始する。カウンタCNT1は、放射線照射制御部4から入力されるカウントデータcnt−dataとカウンタクロックcnt−ck例えば10kHzで動作する。カウントデータcnt−dataは、図5で説明した正常時にインバータ部5の出力が開始される時刻以降からd[kV]に到達する時刻Ts(d)にマージン(例えば、20カウント)を加えてカウントアップするデータとする。カウンタCNT1がカウントアップする前にオペアンプOP1の比較において管電圧検出信号va−sigが管電圧判定値Va−refよりも大きくなると、カウンタCNT1はカウントを停止する。もし、カウンタCNT1がカウントアップした場合は、管電圧検出信号va−sigが管電圧判定値Va−refに達していない、即ち、管電圧の上昇率が正常時の上昇率より低いことを示している。この場合、キャリア信号がHiとなり、NOT回路NOT1を介した後、AND回路AND2を経て、管電圧ON/OFF信号va−onoffをLow信号としてインバータ部5へ出力する。即ち、インバータ部5に対して管電圧を低下させる指令となる。管電圧は0Vまで低下させて管電圧の印加を停止しても良い。また、前記キャリア信号は、NOT回路NOT1を介した後、放射線照射制御部4へ出力され、管電圧出力異常信号err−va1を伝達する。
また、本例においても、管電圧が異常上昇している場合に、二つ目のオペアンプOP2より、インバータ部5に対して管電圧を低下させる指令を出力することができる。係る動作については、実施形態1と同様のため、説明は省略する。
本例においても、実施形態1と同様に、管電圧出力異常出力信号err−va1、err−va2が出力された場合には、管電圧の印加を停止し、陽極昇圧部7又は陰極昇圧部8の故障に対処する。
また、図6においては、保護部10をアナログ演算回路及び論理演算回路を用いた回路構成としたが、実施形態1と同様に、図9の模式図で示す保護部10の中枢としてCPU11を配置してもよい。本構成において、CPU11によってROM12に記憶されたコンピュータプログラムを実行して、図3で説明した比較を行う。予め前記d[kV]の正常時の到達時刻Ts(d)の値を取得し、前記ROM12に記憶しておく。タイマ15により管電圧の立上り時にインバータ部5の出力が開始される時刻以降の時刻の計測を開始し、管電圧検出信号va−sigの値をAD変換部14を介して取得し、d[kV]に到達した時刻と比較判定する。そして、管電圧が異常上昇している場合の判定においても、同様に比較判定し、その結果をDA変換部16,17を介して管電圧出力異常信号err−va1,err−va2を出力する。
以上のように、管電圧回路3に付設された保護部10によって、陽極昇圧部7又は陰極昇圧部8の故障により、耐電圧を超える高電圧の出力が防止され、放電の誘発や故障の拡大を抑えことができる。よって、前記放射線発生装置の故障を最小限に留めて故障に対処することができる。
(実施形態3)
図7、図8を用いて第三の実施形態に係る保護部10の動作について説明する。図5は、本例における管電圧の立上りを示した図であり、即ち、インバータ部5の出力が開始される時刻以降から目標値に達するまでの立ち上がり期間における管電圧を示したものである。陽極昇圧部7又は陰極昇圧部8のいずれかが故障した時の放射線発生管1の両極間に印加される管電圧の立上りをVaeで、正常時の放射線発生管1の両極間に印加される管電圧の立上りをVasで示す。本例は、管電圧の立ち上がり期間において、正常時の管電圧の上昇の傾きよりも、管電圧検出部9で検出された管電圧の上昇の傾きが小さい場合に、故障と判断する形態である。
図7、図8を用いて第三の実施形態に係る保護部10の動作について説明する。図5は、本例における管電圧の立上りを示した図であり、即ち、インバータ部5の出力が開始される時刻以降から目標値に達するまでの立ち上がり期間における管電圧を示したものである。陽極昇圧部7又は陰極昇圧部8のいずれかが故障した時の放射線発生管1の両極間に印加される管電圧の立上りをVaeで、正常時の放射線発生管1の両極間に印加される管電圧の立上りをVasで示す。本例は、管電圧の立ち上がり期間において、正常時の管電圧の上昇の傾きよりも、管電圧検出部9で検出された管電圧の上昇の傾きが小さい場合に、故障と判断する形態である。
インバータ部5の出力が開始される時刻以降からp秒後においてのそれぞれの管電圧の上昇の傾きを比較すると、正常時の管電圧Vasの傾きが故障時の管電圧Vaeの傾きを上回っていることがわかる。つまり、予めp秒後の正常時の管電圧の傾き△Vas(p)の値を取得しておき、管電圧の立上り時にインバータ部5の出力が開始される時刻以降からp秒後においての管電圧の傾きΔVae(p)を取得し比較し、故障の有無を判断する。
図8は本例の保護部の回路構成を模式的に示す図である。図8において、管電圧検出部9から入力された管電圧検出信号va−sigは、2つの信号比較用オペアンプOP1とオペアンプOP2に入る。オペアンプOP1、オペアンプOP3、オペアンプOP4は、インバータ部5の出力が開始される時刻以降において、陽極昇圧部7又は陰極昇圧部8のいずれかが故障した場合に、インバータ部5に対して管電圧を低下させる指令を出力するためのものである。
放射線照射制御部4から出力された管電圧の傾き判定値Va−ref(ΔVas(p)に相当)をオペアンプOP4の一方の入力端子へ入力する。
放射線照射制御部4から出力された管電圧起動信号va−stがアクティブになった時、即ち、インバータ部5の出力が開始された時に、カウンタCNT1がカウントを開始する。カウンタCNT1は、放射線照射制御部4から入力されるカウントデータcnt−dataとカウンタクロックcnt−ck例えば10kHzで動作する。カウントデータcnt−dataは、図7で説明したインバータ部5の出力が開始される時刻以降からp秒後(例えば0.02秒)にカウントアップするデータとする。カウンタCNT1がカウントアップするとキャリア信号がHiとなり、NOT回路NOT1を介してOR回路OR1のゲートが開く。この時、管電圧検出信号va−sigが入力された微分回路に含まれるオペアンプOP1によって管電圧の傾きに相当した電圧が検出される。そして、反転増幅回路のオペアンプOP3を経て、オペアンプOP4へ入力される。放射線照射制御部4から出力された管電圧の傾き判定値Va−refをオペアンプOP4の片方の入力端子へ入力する。オペアンプOP4の比較回路において、管電圧の傾き判定値Va−refよりも管電圧の傾き値が低い場合(例えば、傾きの差が400kV/s以上の場合)は、オペアンプOP4からLow信号が出力される。このLow信号が前記OR回路OR1を通り、AND回路AND2を経て、管電圧ON/OFF信号va−onoffをLow信号としてインバータ部5へ出力する。即ち、管電圧の上昇率が正常時の上昇率よりも低い場合となり、インバータ部5に対して管電圧を低下させる指令となる。管電圧は0Vまで低下させて管電圧の印加を停止しても良い。
また、オペアンプOP4の出力は、放射線照射制御部4へ出力され、管電圧出力異常信号err−va1を伝達する。また、本例においても、管電圧が異常上昇している場合に、二つ目のオペアンプOP2より、インバータ部5に対して管電圧を低下させる指令を出力することができる。係る動作については、実施形態1と同様のため、説明は省略する。
また、図8においては、保護部10をアナログ演算回路及び論理演算回路を用いた回路構成としたが、実施形態1,2と同様に、図9の模式図で示す保護部10の中枢としてCPU11を配置してもよい。本構成において、CPU11によってROM12に記憶されたコンピュータプログラムを実行して、図7で説明した比較を行う。予めp秒近傍の正常時の管電圧の傾き△Vas(p)の値を取得し、前記ROM12に記憶しておく。タイマ15により管電圧の立上り時にインバータ部5の出力が開始される時刻以降からp秒近傍を計測し、その時の管電圧検出信号va−sigの値をAD変換部14を介して取得し、管電圧の傾きを計算して比較する。そして、管電圧が異常上昇している場合の判定においても、同様に比較判定し、その結果をDA変換部16,17を介して管電圧出力異常信号err−va1,err−va2を出力する。
以上のように、管電圧回路3に付設された保護部10によって、陽極昇圧部7又は陰極昇圧部8の故障により、耐電圧を超える高電圧の出力が防止され、放電の誘発や故障の拡大を抑えことができる。よって、前記放射線発生装置の故障を最小限に留め、耐電圧以内の安定した放射線量を得ることができる。
〔放射線撮影システム〕
図10は、本発明に係る放射線撮影システムの一実施形態の構成を示す概略図である。本例において、制御装置54は、本発明の放射線発生装置52と、放射線検出装置53とを連携制御する。管電圧回路3は、制御装置54による制御の下に、放射線発生管1に各種の制御信号を出力する。制御信号により、放射線発生装置52から放出される放射線の放出状態が制御される。放射線発生装置52から放出された放射線は、被検体(不図示)を透過して放射線検出装置53で検出される。放射線検出装置53は、検出した放射線を画像信号に変換して制御装置54に出力する。制御装置54は、画像信号に基づいて、表示装置55に画像を表示させるための表示信号を、表示装置55に出力する。表示装置55は、表示信号に基づく画像を、被検体の撮影画像としてスクリーンに表示する。
図10は、本発明に係る放射線撮影システムの一実施形態の構成を示す概略図である。本例において、制御装置54は、本発明の放射線発生装置52と、放射線検出装置53とを連携制御する。管電圧回路3は、制御装置54による制御の下に、放射線発生管1に各種の制御信号を出力する。制御信号により、放射線発生装置52から放出される放射線の放出状態が制御される。放射線発生装置52から放出された放射線は、被検体(不図示)を透過して放射線検出装置53で検出される。放射線検出装置53は、検出した放射線を画像信号に変換して制御装置54に出力する。制御装置54は、画像信号に基づいて、表示装置55に画像を表示させるための表示信号を、表示装置55に出力する。表示装置55は、表示信号に基づく画像を、被検体の撮影画像としてスクリーンに表示する。
本発明の放射線撮影システム51においては、放射線発生装置52において、陽極昇圧部7又は陰極昇圧部8の故障による放電やさらなる故障が抑えられている。よって、放射線発生装置52の故障が最小限に留められ、故障の修理にかかるコストを最小限に抑えることができる。また、被検体への無駄な放射線の照射を防止することができる。尚、図1に示した放電線照射制御部4は、図10における制御装置54に含まれていてもよい。
1:放射線発生管、3:管電圧回路、5:インバータ部、7:陽極昇圧部、8:陰極昇圧部、9:管電圧検出部、10:保護部、51:放射線撮影システム、53:放射線検出装置、54:制御装置
Claims (9)
- 陰極と陽極とを備え、前記陰極と前記陽極との間に管電圧を印加されることによって放射線を発生する放射線発生管、及び、
所定の前記管電圧に対応する交流波信号を出力するインバータ部と、
倍電整流圧回路を備え、前記インバータ部が出力した交流波信号に基づき、入力電圧を増倍した直流電圧を陰極電位として前記陰極に出力する陰極昇圧部と、
倍電整流圧回路を備え、前記インバータ部が出力した交流波信号に基づき、入力電圧を増倍した直流電圧を陽極電位として前記陽極に出力する陽極昇圧部と、
前記陰極電位と前記陽極電位との電位差を管電圧として検出する管電圧検出部と、を備えた管電圧回路
を備えた放射線発生装置であって、
前記インバータ部が前記交流波信号の出力を開始した時刻以降の管電圧の立ち上がり期間において、前記管電圧検出部において検出された管電圧の上昇率に基づき、前記インバータ部に対して前記管電圧を低下させる指令を出力する保護部を備えたことを特徴とする放射線発生装置。 - 前記倍電整流圧回路がコッククロフト・ウォルトン回路であり、前記陰極昇圧部と前記陽極昇圧部とは、それぞれ、入力電圧の4倍以上の直流電圧を出力することを特徴とする請求項1に記載の放射線発生装置。
- 前記管電圧検出部において検出された管電圧の上昇率が、正常時の管電圧の上昇率に比して低い場合に、前記保護部が前記インバータ部に対して前記管電圧を低下させる指令を出力することを特徴とする請求項2に記載の放射線発生装置。
- 前記立ち上がり期間において前記管電圧検出部で検出される管電圧が、正常時の管電圧よりも25kV以上小さい値を示す場合に、前記保護部が前記インバータ部に対して前記管電圧を低下させる指令を出力することを特徴とする請求項3に記載の放射線発生装置。
- 前記インバータ部が前記交流波信号の出力を開始した時刻から所定の時間経過後に前記管電圧検出部において検出された管電圧が、正常時の管電圧よりも低い場合に、前記保護部が前記インバータ部に対して前記管電圧を低下させる指令を出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の放射線発生装置。
- 正常時に所定の管電圧に到達する時刻までに、前記管電圧検出部において検出された管電圧が到達しなかった場合に、前記保護部が前記インバータ部に対して前記管電圧を低下させる指令を出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の放射線発生装置。
- 前記インバータ部が前記交流波信号の出力を開始した時刻から所定の時間経過後の管電圧の上昇の傾きが、正常時の管電圧の上昇の傾きよりも低かった場合に、前記保護部が前記インバータ部に対して前記管電圧を低下させる指令を出力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の放射線発生装置。
- 前記保護部は、前記管電圧検出部において検出された管電圧が、予め設定された前記管電圧を超えた場合に、前記インバータ部に対して前記管電圧を低下させる指令を出力する機能を備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の放射線発生装置。
- 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の放射線発生装置と、
前記放射線発生管から放出され、被検体を透過した放射線を検出する放射線検出装置と
前記放射線発生装置と前記放射線検出装置とを連携制御する制御装置とを備えたことを特徴とする放射線撮影システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014257007A JP2016119182A (ja) | 2014-12-19 | 2014-12-19 | 放射線発生装置及び放射線撮影システム |
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JP2014257007A Pending JP2016119182A (ja) | 2014-12-19 | 2014-12-19 | 放射線発生装置及び放射線撮影システム |
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-
2014
- 2014-12-19 JP JP2014257007A patent/JP2016119182A/ja active Pending
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