JP2016119169A - 発光装置 - Google Patents

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【課題】第1電極の抵抗に起因して発光素子の輝度に分布が生じることを抑制する。【解決手段】発光装置10は、基板100、発光部140、第1端子112、及び第2端子132を有している。基板100は多角形である。発光部140は、第1電極、第2電極、及び有機層を有している。第2電極は第1電極よりも上に位置しており、有機層は第1電極と第2電極の間に位置している。第1端子112は第1電極に接続しており、基板100の各辺に設けられている。第2端子132は第2電極に接続している。そして第2端子132は、発光部140を挟んで基板100とは逆側に位置している。また、第2電極130の少なくとも一部は発光部140と重なっている。【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置に関する。
近年は、発光素子として有機EL(Organic Electroluminescence)素子を有する発光装置の開発が進んでいる。有機EL素子は、有機層を、第1電極及び第2電極で挟んだ構成を有している。第1電極は、有機層からの光を外部に放射するために、透明導電材料を用いて形成されている。
なお、特許文献1には、有機ELパネルにおいて、発光部を封止するための封止部材を金属で形成し、この封止部材と第2電極とを接続することにより、輝度の分布を抑制することができる、と記載されている。特許文献1において、第2電極は、画素を画定にする隔壁の上にも形成されている。そして第2電極は、この隔壁の上に位置する部分において、封止部材に接続している。
特開2012−79419号公報
第1電極の抵抗に起因して、発光素子の輝度に分布が生じる可能性がある。しかし特許文献1に記載の構造では、このような課題を解決することはできない。
本発明が解決しようとする課題としては、第1電極の抵抗に起因して発光素子の輝度に分布が生じないようにすることが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、多角形である基板と、
前記基板に形成され、第1電極、前記第1電極よりも上に位置する第2電極、及び前記第1電極と前記第2電極の間に位置する有機層を備える発光部と、
前記基板のうち前記基板の各辺に設けられ、前記第1電極に接続する第1端子と、
前記発光部を挟んで前記基板とは逆側に位置しており、前記第2電極に接続する第2端子と、
を備える発光装置である。
請求項2に係る発明は、基板と、
前記基板に形成され、第1電極、前記第1電極よりも上に位置する第2電極、及び前記第1電極と前記第2電極の間に位置する有機層を備える発光部と、
前記基板のうち前記第1電極の周囲に位置する領域の各辺に設けられ、前記第1電極に接続する第1端子と、
前記発光部を挟んで前記基板とは逆側に位置しており、前記第2電極に接続する第2端子と、
を備え、
前記第1端子は、少なくとも、前記基板の中心を基準にしてn回対称(ただしn≧2)となる領域のそれぞれに設けられている発光装置である。
実施形態に係る発光装置の構成を示す平面図である。 図1から第2端子及び封止部材を取り除いた図である。 図2から第2電極を取り除いた図である。 図3から絶縁層及び有機層を取り除いた図である。 図5は図1のA−A断面図である。 図5の点線αで囲んだ領域を拡大した図である。 図6の変形例を示す図である。 発光装置を回路基板に実装する方法の一例を示す断面図である。 変形例に係る発光装置の構成を示す断面図である。 (a)及び(b)は、第1端子の位置を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係る発光装置10の構成を示す平面図である。図2は、図1から第2端子132及び封止部材160を取り除いた図である。図3は図2から第2電極130を取り除いた図であり、図4は図3から絶縁層150及び有機層120を取り除いた図である。図5は図1のA−A断面図である。
実施形態に係る発光装置10は、図5に示すように、基板100、発光部140、第1端子112、及び第2端子132を有している。発光部140は、図5に示すように、第1電極110、第2電極130、及び有機層120を有している。第2電極130は第1電極110よりも上に位置しており、有機層120は第1電極110と第2電極130の間に位置している。第1端子112は、図5に示すように、第1電極110の周囲に位置する領域に設けられており、第1電極110に接続している。また、図1に示すように、第1端子112は、少なくとも、基板100の中心を基準にしてn回対称(ただしn≧2)となる領域のそれぞれに設けられている。ここで基板100の中心は、基板100が円形の場合はその縁の中心であり、基板100が長方形又は正方形の場合は、対角線の交点である。第2端子132は第2電極130に接続している。そして第2電極130は、図1及び図5に示すように、発光部140を挟んで基板100とは逆側に位置している。また、第2電極130の少なくとも一部は発光部140と重なっている。以下、発光装置10について詳細に説明する。
まず、図1〜図5を用いて発光装置10を説明する。
基板100は、例えばガラス基板や樹脂基板などの透光性を有する基板である。基板100は可撓性を有していてもよい。可撓性を有している場合、基板100の厚さは、例えば10μm以上1000μm以下である。基板100は、例えば長方形又は正方形であるが、他の多角形であってもよいし、円形であってもよい。基板100が樹脂基板である場合、基板100は、例えばPEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、又はポリイミドを用いて形成されている。また、基板100が樹脂基板である場合、水分が基板100を透過することを抑制するために、基板100の少なくとも一面(好ましくは両面)に、SiNやSiONなどの無機バリア膜が形成されている。
基板100の第1面102には、発光部140が形成されている。発光部140は、第1電極110、有機層120、及び第2電極130をこの順に積層させた構成を有している。
第1電極110は、光透過性を有する透明電極である。透明電極の材料は、金属を含む材料、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)等の金属酸化物である。第1電極110の厚さは、例えば10nm以上500nm以下である。第1電極110は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。なお、第1電極110は、カーボンナノチューブ、又はPEDOT/PSSなどの導電性有機材料であってもよい。
有機層120は発光層を有している。有機層120は、例えば、正孔注入層、発光層、及び電子注入層をこの順に積層させた構成を有している。正孔注入層と発光層との間には正孔輸送層が形成されていてもよい。また、発光層と電子注入層との間には電子輸送層が形成されていてもよい。有機層120は蒸着法で形成されてもよい。また、有機層120のうち少なくとも一つの層、例えば第1電極110と接触する層は、インクジェット法、印刷法、又はスプレー法などの塗布法によって形成されてもよい。なお、この場合、有機層120の残りの層は、蒸着法によって形成されている。また、有機層120のすべての層が、塗布法を用いて形成されていてもよい。
第2電極130は、例えば、Al、Au、Ag、Pt、Mg、Sn、Zn、及びInからなる第1群の中から選択される金属、又はこの第1群から選択される金属の合金からなる金属層を含んでいる。この場合、第2電極130は遮光性を有している。第2電極130の厚さは、例えば10nm以上500nm以下である。ただし、第2電極130は、第1電極110の材料として例示した材料を用いて形成されていてもよい。第2電極130は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。
第1電極110の縁は、絶縁層150によって覆われている。絶縁層150は例えばポリイミドなどの感光性の樹脂材料によって形成されており、第1電極110のうち発光部140の発光領域となる部分を囲んでいる。絶縁層150を設けることにより、発光部140の縁において第1電極110と第2電極130が短絡することを抑制できる。本図に示す例において、第2電極130の縁は、絶縁層150の上面と重なっている。
また、発光装置10は、第1端子112を有している。第1端子112は第1電極110に接続している。詳細には、第1端子112は、第1電極110と同一の材料で形成された層を有している。そしてこの層は、第1電極110と一体になっている。上記したように、第1端子112は、少なくとも、基板100の中心を基準にしてn回対称(ただしn≧2)となる領域のそれぞれに設けられている。なお、n≧3であってもよいし、n≧4であってもよい。ここで、図10(a)に示すように、第1端子112の位置は、例えば以下のようにして定義することができる。まず、ある基準点を定める。そしてこの基準点を基準として、ある点を回転中心として、n回対称となる点(以下、n回対称点と記載)のそれぞれを定義する。そして、図10(b)に示すように、基準点をいずれかの第1端子112と重なるように位置させた場合、n回対称点のそれぞれは、いずれかの第1端子112と重なる。図4に示す例では、第1電極110及び第1端子112となる層は、基板100の第1面102のほぼ全面(例えば発光部140及びその周囲の領域)に形成されている。このため、第1端子112は、基板100の各辺に設けられたことになる。また、第1端子112は、第1電極110の全周に設けられたことにもなる。製造上の簡便さから、基板100上に第1端子112のみ形成されてもよい。なお、図4において、第1端子112は、基板100の角部に対向する領域には形成されていなくてもよい。そしてこの層のうち絶縁層150の外側に位置する部分が第1端子112となっている。なお、基板100が樹脂基板である場合、第1電極110を第1面102のほぼ全面に形成すると、基板100のバリア機能を向上させることもできる。なお、図10(b)に示すように、第1電極110及び第1端子112となる層が円形であった場合も、第1端子112は、n回対称(ただしn≧3)となる領域のそれぞれに設けられていることになる。図10(b)の例では、3つの第1端子112が互いに分割されている。このとき、各領域の面積が等しいと、発光部140内の輝度ムラを低減できる。なお、第1端子112が全て繋がった形状でもかまわない。
なお、第1電極110の上及び第1端子112の上には、第1電極110よりも抵抗が低い材料からなる導電層が形成されていてもよい。この導電層は、例えば金属又は合金によって形成されている。この導電層は、単層構造であってもよいし多層構造であってもよい。この導電層は、例えばMo合金層(例えばMoNb層)、Al合金層(例えばAlNd層)、及びMo合金層(例えばMoNb層)をこの順に形成した構成を有している。そして、この導電層のうち第1電極110に位置する部分は、例えば複数の線状の電極として形成されている。またこの導電層のうち第1端子112の上に位置する部分は、第1端子112の全面に形成されていてもよい。この導電層が形成されることにより、第1電極110及び第1端子112の見かけ上の抵抗は低くなる。
また、発光装置10は第2端子132を有している。図1及び図5に示す例において、第2端子132は封止部材160に設けられている。封止部材160は、発光部140を封止している。封止部材160は導電性を有しており、例えば金属箔または金属板の中央部を凹ませた形状を有している。封止部材160は、例えばアルミニウムを用いて形成されている。封止部材160は、発光部140を凹部に収容する向きで、基板100の上に固定されている。そして第2端子132は、封止部材160の外面、すなわち発光部140とは逆側の面に形成されている。なお、本図に示す例において、封止部材160の端部の全周が、絶縁層150と重なっている。
図6は、図5の点線αで囲んだ領域を拡大した図である。封止部材160の端部は、導電性接着層170を介して第2電極130に固定されている。また、図5に示した第2端子132は、封止部材160上に形成されている。そして封止部材160は金属などの導電性を有する材料を用いて形成されている。このため、第2端子132は、封止部材160及び導電性接着層170を介して、第2電極130に電気的に接続している。導電性接着層170は、例えば絶縁性の樹脂材料に導電性の粒子を混ぜたものである。第2電極130と絶縁層150との密着性が良くない場合は、絶縁層150の上に密着性の相性の良い金属膜(例えばITOなど)を成膜しても良い。この場合、第2電極130は、絶縁層150と密着性の相性の良い金属膜と接続する。
図7は、図6の変形例を示す図である。本図に示す例において、封止部材160の本体はガラスなどの絶縁材料で形成されている。そして封止部材160の端面および外面には、導電層162(例えばアルミニウム層などの金属層)が気相成膜法(例えば蒸着法やスパッタリング法)を用いて形成されている。本変形例において、第2端子132は、導電層162及び導電性接着層170を介して、第2電極130に電気的に接続している。
図8は、発光装置10を回路基板20に実装する方法の一例を示す断面図である。発光装置10は、封止部材160が設けられている面が回路基板20(例えばプリント配線基板:PCB)と対向している。また回路基板20は、第2端子132と重なる領域に、第2端子132に接続する端子を有しており、第1端子112と重なる領域に、第1端子112に接続する端子を有している。これらの端子は、導電性接着層202を介して第2端子132や第1端子112に接続している。導電性接着層202は、例えば絶縁性の樹脂材料に導電性の粒子を混ぜたものである。
なお、図1〜図4に示す例において、第1端子112は第1電極110の全周に形成されている。この場合、図8に示した導電性接着層202は、第1電極110を取り囲むように設けられる。
以上、本実施形態によれば、第2端子132は、発光部140を挟んで基板100とは逆側に位置している。このため、少なくとも、基板100の中心を基準にしてn回対称(ただしn≧3)となる領域のそれぞれに第1端子112を設けることができる。図4に示す例では、第1端子112は、基板100の例えば各辺に設けられている。このため、第1電極110の縁のうち複数の領域(図1〜図4に示す例では全周)から、第1電極110に電流を供給することができる。従って、第1電極110の抵抗が高くても、この抵抗に起因して発光部140の輝度に分布が生じることを抑制できる。
(変形例)
図9は、変形例に係る発光装置10の構成を示す断面図であり、実施形態の図5に対応している。本変形例に係る発光装置10は、封止部材160と第2電極130の電気的な接続構造を除いて、実施形態に係る発光装置10と同様の構成である。
本変形例において、封止部材160の端面は、一般的な接着剤を用いて基板100側に固定されている。ここで封止部材160の端面は、第2電極130に固定されていてもよいし、第1端子112のうち第1電極110側の領域に固定されていてもよいし、絶縁層150に固定されていてもよい。
そして、封止部材160の内面のうち第2電極130に対向する領域の一部は、導電性接着層170を介して第2電極130に電気的に接続されている。このため、第2端子132は、封止部材160及び導電性接着層170を介して、第2電極130に電気的に接続する。ここで、導電性接着層170は第2端子132と重なっていてもよい。
本変形例によっても、実施形態と同様に、基板100の各辺に第1端子112を設けることができる。このため、第1電極110の縁のうちの多くの領域から、第1電極110に電流を供給することができる。従って、第1電極110の抵抗が高くても、この抵抗に起因して発光部140の輝度に分布が生じることを抑制できる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 発光装置
100 基板
110 第1電極
112 第1端子
120 有機層
130 第2電極
132 第2端子
140 発光部
160 封止部材
162 導電層
170 導電性接着層

Claims (7)

  1. 多角形である基板と、
    前記基板に形成され、第1電極、前記第1電極よりも上に位置する第2電極、及び前記第1電極と前記第2電極の間に位置する有機層を備える発光部と、
    前記基板のうち前記基板の各辺に設けられ、前記第1電極に接続する第1端子と、
    前記発光部を挟んで前記基板とは逆側に位置しており、前記第2電極に接続する第2端子と、
    を備える発光装置。
  2. 基板と、
    前記基板に形成され、第1電極、前記第1電極よりも上に位置する第2電極、及び前記第1電極と前記第2電極の間に位置する有機層を備える発光部と、
    前記基板のうち前記第1電極の周囲に位置する領域の各辺に設けられ、前記第1電極に接続する第1端子と、
    前記発光部を挟んで前記基板とは逆側に位置しており、前記第2電極に接続する第2端子と、
    を備え、
    前記第1端子は、少なくとも、前記基板の中心を基準にしてn回対称(ただしn≧2)となる領域のそれぞれに設けられている発光装置。
  3. 請求項2に記載の発光装置において、
    前記第1端子は、前記第1電極の全周に設けられている発光装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記発光部を封止する封止部材を備え、
    前記第2端子は前記封止部材に設けられている発光装置。
  5. 請求項4に記載の発光装置において、前記封止部材は一部が導電性接着層を介して前記第2電極に接続しており、
    前記封止部材のうち前記第2電極に接続する領域と前記第2端子とを電気的に接続する導体を備える発光装置。
  6. 請求項5に記載の発光装置において、
    前記封止部材は導電材料を用いて形成されており、
    前記導体は前記封止部材である発光装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第1電極は前記基板の上に形成されており、
    前記第1端子は、前記第1電極と同一の層を有しており、かつ前記層は前記第1電極と一体になっている発光装置。
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