JP2016118259A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】せん断方向のばね定数を高くしつつ、ひずみの集中を抑制して、防振基体の耐久性の向上を図ることができる防振装置を提供すること。
【解決手段】第1突起60及び第2突起70が、矢印S方向にオフセットされるので、第1突起60の先端および第2突起70の先端と第2部材40及び第1部材30との間の対向間隔を大きく(即ち、防振基体50の厚み寸法を厚く)できる。よって、その分、第1突起60の先端および第2突起70の先端にひずみが集中することを抑制でき、防振基体50の耐久性の向上を図ることができる。即ち、せん断方向(矢印S方向)のばね定数を高くしつつ、ひずみの集中を抑制して、防振基体50の耐久性の向上を図ることができる。また、重力方向(矢印Z方向)のばね定数に対するせん断方向(矢印S方向)のばね定数の比を高くすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は防振装置に関し、特に、せん断方向のばね定数を高くしつつ、ひずみの集中を抑制して、防振基体の耐久性の向上を図ることができる防振装置に関するものである。
従来より、車両側およびエンジン側のいずれか一方に取り付けられる第1部材と、車両側およびエンジン側のいずれか他方に取り付けられる第2部材と、第1部材および第2部材の間を連結すると共にゴム状弾性体からなる防振基体とを備えた防振装置が知られている。
特許文献1には、第1部材から突起部を突設させ、その突起部を防振基体に埋設させることで、防振基体をせん断変形させるせん断方向(第1部材および第2部材が互いに平行状態を維持しつつ相対変位する方向)のばね定数を高くする技術が開示される。
特開2006−283885号公報(例えば、段落0024、第3図など)
しかしながら、上述した従来の技術では、せん断方向のばね定数を高くするために、突起部の突設寸法を大きくすると、突起部の先端と第2部材との間の対向間隔が狭くされる(即ち、防振基体の厚み寸法が薄くされる)ため、防振基体における突起部の先端にひずみが集中しやすくなり、防振基体の耐久性が低下するという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、せん断方向のばね定数を高くしつつ、ひずみの集中を抑制して、防振基体の耐久性の向上を図ることができる防振装置を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載の防振装置によれば、第1部材および第2部材は、互いの対向面に突設されると共に第2方向に延設される第1突起および第2突起をそれぞれ備え、これら第1突起および第2突起は、少なくとも一部が同位相となる位置に配設されるので、その分、第1方向(即ち、せん断方向)のばね定数を高くすることができる。この場合、第1突起および第2突起は、第1方向にオフセットされ、重力方向視において少なくとも一部が重ならない位置に配設されるので、その重ならない領域では、第1突起の先端および第2突起の先端と第2部材および第1部材との間の対向間隔を大きくできる(即ち、防振基体の厚み寸法を厚くできる)。よって、その分、第1突起の先端および第2突起の先端にひずみが集中することを抑制でき、防振基体の耐久性の向上を図ることができる。即ち、せん断方向(第1方向)のばね定数を高くしつつ、ひずみの集中を抑制して、防振基体の耐久性の向上を図ることができる。
また、第1突起および第2突起が、第1方向にオフセットされ、重力方向視において少なくとも一部が重ならない位置に配設されることで、その分、重力方向のばね定数を低くすることができる。即ち、重力方向のばね定数に対するせん断方向(第1方向)のばね定数の比を高くすることができる。
請求項2記載の防振装置によれば、請求項1記載の防振装置の奏する効果に加え、第1突起および第2突起は、重力方向視において互いに重ならない位置に配設されるので、第1突起および第2突起の両者の先端全体において、第2部材および第1部材との間の対向間隔を大きくできる(即ち、防振基体の厚み寸法を厚くできる)。よって、その分、第1突起の先端および第2突起の先端にひずみが集中することを抑制でき、防振基体の耐久性の向上を図ることができる。この場合、第1突起および第2突起の第1方向(せん断方向)のばね定数は、それら第1突起および第2突起の第1方向へのオフセット量によっては影響を受け難い。よって、せん断方向(第1方向)のばね定数を高くしつつ、ひずみの集中を抑制しやすくでき、防振基体の耐久性の向上を図ることができる。
また、第1突起および第2突起が重力方向視において互いに重ならない位置に配設されることで、その分、重力方向のばね定数をより低くすることができる。即ち、重力方向のばね定数に対するせん断方向(第1方向)のばね定数の比を更に高くすることができる。
請求項3記載の防振装置によれば、請求項2記載の防振装置の奏する効果に加え、第1部材が第2部材よりも重力方向上側に位置する場合に、第2方向視において、防振基体の第1方向下側に位置する端面と第2部材との連結位置を通過し前記重力方向に沿う仮想線よりも第1方向下側に第1突起が配設されると共に、防振基体の第1方向上側に位置する端面と第1部材との連結位置を通過し重力方向に沿う仮想線よりも第1方向上側に第2突起が配設されるので、重力方向のばね定数に対するせん断方向(第1方向)のばね定数の比を高くすることができる。即ち、防振基体の上述した仮想線よりも第1方向下側および上側の領域は、重力方向への変位に対して、第1部材および第2部材の間で圧縮されない領域となるため、かかる領域に第1突起および第2突起がそれぞれ配設されることで、第1突起および第2突起の配設により重力方向のばね定数が高くなることを抑制できる。
請求項4記載の防振装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の防振装置の奏する効果に加え、第1部材および第2突起は、第2方向の延設長さが同一に形成されると共に、同位相となる位置に配設されるので、第1突起および第2突起による第1方向(即ち、せん断方向)のばね定数を高くする効果を効率的に発揮させることができる。
請求項5記載の防振装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の防振装置の奏する効果に加え、第1突起および第2突起の突設寸法は、第1部材および第2部材の対向間隔の1/2よりも小さな値にそれぞれ設定されるので、せん断方向(第1方向)の変位入力時に第1突起および第2突起の間で圧縮または引張変形される領域が防振基体に形成されることを抑制できる。即ち、かかる領域にひずみが集中して、防振基体の耐久性が低下することを抑制できる。
請求項6記載の防振装置によれば、請求項5記載の防振装置の奏する効果に加え、第1突起および第2突起の突設寸法は、同一に設定されるので、第1突起および第2部材の対向間隔と第2突起および第1部材の対向間隔とを同一とできる。その結果、第1突起の先端または第2突起の先端のいずれか一方にひずみが集中することを抑制して、防振装置の耐久性の向上を図ることができる。
(a)は、第1実施形態における防振装置の上面図であり、(b)は、防振装置の側面図である。 (a)は、防振装置の上面図であり、図2(b)は、防振装置の側面図であり、図2(c)は、防振装置の正面図である。 (a)は、図2(a)のIIIa−IIIa線における防振装置の断面図であり、(b)は、防振装置の断面を模式的に示した断面図である。 (a)は、図2(a)のIVa−IVa線における防振装置の断面図であり、図4(b)は、図2(a)のIVb−IVb線における防振装置の断面図である。 (a)は、第2実施形態における防振装置の断面を模式的に示した断面図であり、(b)は、第3実施形態における防振装置の断面を模式的に示した断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1(a)は、第1実施形態における防振装置100の上面図であり、図1(b)は、防振装置100の側面図である。図2(a)は、防振装置100の上面図であり、図2(b)は、防振装置100の側面図であり、図2(c)は、防振装置100の正面図である。
なお、図2(a)、図2(b)及び図2(c)は理解を容易とするために、ストッパ部材10が取り外された状態が図示されている。また、図1及び図2において、矢印Sはロール方向を示し、矢印Zは、重力方向を示す。なお、図3以降においても、同様である。
図1及び図2に示すように、防振装置100は、エンジンおよび第1部材30の間に挟持されるストッパ部材10と、車両側に取り付ける取付部材20と、第1部材30と対向して取付部材20側に配置される第2部材40と、第1部材30及び第2部材40を連結すると共にゴム状弾性体で形成される防振基体50と、を主に備えて構成されて、重力方向(矢印Z方向)に対して傾斜する矢印S方向(第1方向)に沿う姿勢で第1部材30及び第2部材40が配置される。
ストッパ部材10は、エンジンが車両に対して矢印S方向(第1方向)に相対変位した際に、その変位量を規制するための部材であり、外形が後述する第2部材40の外形よりも大きい矩形に形成されると共に、その側面が取付部材20側(図1(b)下方)に屈曲した容器状に形成される。
取付部材20は、防振装置100を車両へ取り付けるための部材であり、断面が略U字状に屈曲して形成される中央部21(図2(c)参照)と、中央部21の両端部から外側(図2(c)左右方向)に屈曲して突出した端部22とを備えて形成される。
中央部21は、上部(図2(c)上方)に第2部材40が取り付けられる部分であり、幅方向(図2(c)左右方向)略中央位置に第1部材30側に凸となって湾曲した凸部23が、取付部材20の一側から他側(図2(b)左右方向)に亘って形成される。
端部22は、防振装置100を車両へ取り付けるための貫通孔24が貫通形成されており、貫通孔24に図示しないボルトを挿入することで、防振装置100を車両へ取り付けられる。
第1部材30は、略矩形状に鉄鋼から形成された板部材であり、貫通孔31,32が開口している。その貫通孔31,32には、防振装置100をエンジンに取り付けるためのボルト81及びボルト81よりも小さい円柱状のピン82が第2部材40との対向間側からそれぞれ挿通されて、固着される。また、第1部材30には、第2部材40と対向する平面から突出して、幅方向(矢印S方向と矢印Z方向とに直交する方向。第2方向)に延設された第1突起60が配置される。
第2部材40は、断面略U字に鉄鋼から形成される板部材であり、第1部材30よりも重力方向(矢印Z方向)下側に位置し、第1部材30と対向する平面部41と、平面部41の一側(図2(b)左側)に連なって第1部材30側に略くの字状に屈曲した一側規制部42と、平面部41の他側(図2(b)右側)から連なって第1部材30と直交する方向に屈曲した他側規制部43とを備えて形成される。
また、第2部材40には、第1部材30と対向する面から突出して、幅方向(図2(a)上下方向)に延設された第2突起70が配置される。
平面部41は、幅方向(図2(c)左右方向)略中央位置に一側から他側に亘って第1部材30側(図2(c)上方)に凸となって湾曲状に形成された湾曲部44を備える。
次に、図3及び図4を参照して説明する。図3(a)は、図2(a)のIIIa−IIIa線における防振装置100の断面図であり、図3(b)は、防振装置100の断面を模式的に示した断面図である。図4(a)は、図2(a)のIVa−IVa線における防振装置100の断面図であり、図4(b)は、図2(a)のIVb−IVb線における防振装置100の断面図である。
なお、図3及び図4では、理解を容易とするためにストッパ部材10と取付部材20とを取り外し、防振装置100を車両に配置した状態(重力方向を図面の上下方向と合わせた状態)が図示される。
図3及び図4に示すように、第1突起60は、断面略U字状に形成された鉄鋼の鋳造品であり、第1部材30と溶接により接合される。また、第1突起60は、断面視において、防振基体50の矢印S方向(第1方向)下側(図3(b)左下側)の端面の延長線が第2部材40と交わる連結位置(以下「連結点P2」と称す)を通過し重力方向(矢印Z方向)に沿う仮想線Aよりも矢印S方向下側に配置される。
第2突起70は、第1突起60よりも突出寸法が大きく、且つ、矢印S方向の寸法は大きな断面略U字状に形成された鉄鋼の鋳造品であり、円弧先端が防振基体50の中央に向けて配置され、基端が第1部材30と溶接により接合される。また、第2突起70の幅方向(図4(a)左右方向)の略中央位置では、第2部材40側の側面が第1部材30に向けて凹となった凹部71が形成される。
第2突起70は、断面視において、防振基体50の矢印S方向(第1方向)上側(図3(b)右上側)の端面の延長線が第1部材30と交わる連結位置(以下「連結点P1」と称す)を通過し重力方向(矢印Z方向)に沿う仮想線Bよりも矢印S方向上側に配置される。よって、第1突起60と第2突起70とは、重力方向視において、矢印S方向に異なる位置に配置される。
また、第1突起60と第2突起70とは、矢印S方向と矢印Z方向とに直交する方向の第2方向(図4(a)及び図4(b)左右方向)に延設した長さが同一に形成されると共に、同位相となる位置に配設される。さらに、第1突起60及び第2突起70の突出距離は、第1部材30及び第2部材40の間隔の半分(1/2)までの距離寸法で形成される。
ここで、従来品のように、防振基体50の内部に突起部を1つ配置する場合では、せん断方向(矢印S方向)のばね定数を高くするために、突起部の突出寸法を大きくすると、突起部の先端と第1部材との間の対向間隔が狭くされるため、エンジンが車両に対して相対変位した際に、防振基体50における突起部の先端にひずみが集中しやすくなり、防振基体の耐久性が低下するという問題点がある。
本実施形態では、第1部材30側に配置される第1突起60と、第2部材40側に配置される第2突起70とが矢印S方向に重なる位置に配設されるため、各突起60,70の先端と、第1部材30または第2部材40との間の対向間隔を大きくできるので、第1部材30もしくは第2部材40のどちらか一方に突起が配置される場合に比べて、各突起60,70の先端にひずみが集中することを抑制して、防振基体50の耐久性の向上を図ることができる。
また、第1突起60及び第2突起70は、第2方向(矢印S方向および矢印Z方向と直交する方向)の延設長さが同一に形成されると共に、同位相となる位置に配設されるので、第1突起60及び第2突起70によるせん断方向(第1方向)のばね定数を高くする効果を効率的に発揮させることができる。
即ち、図3(b)に示すように、エンジンが車両に対して矢印S方向に相対変位した際には、第1突起60の突出先端に接し矢印S方向(第1方向)に平行な仮想線Cと、第2突起70の突出先端に接し矢印S方向に平行な仮想線Dとの間隔が、矢印S方向のばね特性に関係するところ、この間隔が、突起部を1つのみ設ける場合の間隔と同一であれば、矢印S方向のばね定数は維持しつつ各突起60,70の先端に発生する歪みを抑制して、耐久性を向上できる。
また、上述したように、第1突起60及び第2突起70の突出距離は、第1部材30及び第2部材40の間隔の半分(1/2)までの距離で形成されるので、エンジンが車両に対して矢印S方向(第1方向)に相対変位した際に、第1突起60及び第2突起70の間で矢印S方向に圧縮または引張変形される領域が防振基体50に形成されることを抑制できる。即ち、かかる領域にひずみが集中して、防振基体50の耐久性が低下することを抑制できる。
さらに、エンジンが車両に対して重力方向(矢印Z方向)に相対変位した際には、防振基体50が第1部材30及び第2部材40で重力方向に挟持された部分(仮想線A及び仮想線Bの間の部分)が主に、ばね定数に寄与するところ、第1突起60及び第2突起70は、仮想線Aと仮想線Bとの外側にそれぞれ配置されるので、第1突起60及び第2突起70が、防振基体50の重力方向のばね定数に影響することを抑制できる。
即ち、防振装置100の重力方向(矢印Z方向)のばね定数は、第1部材30及び第2部材40で重力方向に挟持された部分の防振基体50の厚み(矢印Z方向の距離寸法)が関係し、防振基体50の厚みが小さくなると防振基体50のばね定数が大きくなる。この場合、本実施形態では、上述したように、第1突起60及び第2突起70は、仮想線Aと仮想線Bとの外側に配置されるので、第1部材30及び第2部材40の間で重力方向に挟持された部分の防振基体50の厚みを変更しない。その結果、重力方向のばね定数が大きくなることを抑制することができる。
さらに、上述したように、第1突起60及び第2突起70は、エンジンが車両に対して重力方向(矢印Z方向)に相対変位した際に、ばね特性を発揮する箇所とは異なる位置に配置されるので、第1突起60及び第2突起70の外側にひずみが発生することを抑制できる。
従って、第1突起60及び第2突起70によって、矢印S方向(第1方向)のばね定数を大きくすると共に、矢印Z方向のばね定数が大きくなることを抑制することができる。
また、上述したように、第1突起60及び第2突起70は、重力方向視において、矢印S方向(第1方向)に異なる位置に配置されるので、矢印S方向と直交する方向の第1突起60から第2部材40までの防振基体50の厚み寸法と、第2突起70から第1部材30までの防振基体50の厚み寸法を確保することができる。その結果、エンジンが車両に対して矢印S方向と直交する方向に相対変位した際には、第1部材30もしくは第2部材40のどちらか一方に突起が配置される場合に比べて、防振基体50が弾性変形する寸法を小さくできるので、第1突起60及び第2突起70の外側に発生するひずみを小さくすることができる。
また、第1部材30の第2部材40側の面には、ボルト81の頭部およびピン82の頭部が配設される。この場合、本実施形態では、第1突起60を、第2突起70よりも突出寸法が小さく、且つ、矢印S方向(第1方向)の寸法は小さな断面略U字状に形成することで、防振基体50の拘束面積を第1突起60側と第2突起70側とで略同一とすることができる。
次に、図5(a)を参照して、第2実施形態について説明する。第1実施の形態では、第1突起60及び第2突起70が重力方向(矢印Z方向)視において重ならない位置に配設される場合を説明したが、第2実施形態では、第1突起260及び第2突起270が重力方向視において一部が重なる位置に配設される。
図5(a)は、第2実施形態における防振装置200の断面を模式的に示した断面図であり、図3(b)に対応する。なお、第1実施形態と同一の部分は、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
ここで、第2実施形態における第1突起260及び第2突起270は、第1実施形態における第1突起60及び第2突起70に対し、その配設位置が異なる点を除き、形状および寸法は同一に形成されるので、その説明は省略する。
図5(a)に示すように、第2実施形態における第1突起260及び第2突起270は、一部が重力方向(矢印Z方向)に重なって配設される。即ち、第1突起260の側面との接点である接線部P4を通過する重力方向の仮想線Eが、第2突起270と交差し、また、第2突起270の側面との接点である接線部P3を通過する重力方向の仮想線Fが、第1突起260と交差される。
言い換えると、第1突起260及び第2突起270は、矢印S方向にオフセットされ、重力方向視において少なくとも一部が重ならない位置に配設される。
これにより、第1部材30もしくは第2部材40のどちらか一方に突起が配置される場合に比べて、重力方向視において、第1突起260及び第2突起270の少なくとも一部(仮想線Fおよび仮想線Eよりも外側の部分)が重なることなく配置されるので、かかる仮想線Fおよび仮想線Eの外側の部分において、第1突起260及び第2突起270に発生する歪みを小さくすることができる。
即ち、第1突起260及び第2突起270の重力方向(矢印Z方向)に重ならない領域では、第1突起260の先端および第2突起270の先端と第2部材40及び第1部材30との間の対向間隔を大きくできる(即ち、防振基体50の厚み寸法を厚くできる)。よって、その分、第1突起260の先端にひずみが集中することを抑制でき、防振基体50の耐久性の向上を図ることができる。即ち、せん断方向(矢印S方向)のばね定数を高くしつつ、ひずみの集中を抑制して、防振基体50の耐久性の向上を図ることができる。
また、第1突起260及び第2突起270が、矢印S方向(第1方向)にオフセットされ、重力方向(矢印Z方向)において少なくとも一部が重ならない位置に配設されるので、その分、重力方向のばね定数を低くすることができる。即ち、重力方向のばね定数に対するせん断方向のばね定数の比を高くすることができる。
次に、図5(b)を参照して、第3実施形態について説明する。図5(b)は、第3実施形態における防振装置300の断面を模式的に示した断面図であり、図3(b)に対応する。なお、上記各実施形態と同一の部分は、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
ここで、第3実施形態における第1突起360及び第2突起370は、第1実施形態における第1突起60及び第2突起70に対し、その配設位置が異なる点を除き、形状および寸法は同一に形成されるので、その説明は省略する。
図5(b)に示すように、第3実施形態における第1突起360及び第2突起370は、矢印S方向に近接して配設されるが、重力方向視において互いに重なることなく、矢印S方向(第1方向)に異なった位置に配置される。即ち、第1突起360の側面との接点である接線部P4を通過する重力方向の仮想線Eが、第2突起370と交差せず、また、第2突起370の側面との接点である接線部P3を通過する重力方向の仮想線Fが、第1突起260と交差しない。
このように構成される第3実施形態においても、第1実施形態および第2実施形態の場合と同様に、せん断方向(矢印S方向)のばね定数を高くしつつ、ひずみの集中を抑制して、防振基体50の耐久性の向上を図ることができる。また、重量方向(矢印Z方向)のばね定数に対するせん断方向(矢印S方向)のばね定数の比を高くすることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施の形態では、第1突起60,260,360及び第2突起70,270,370は、鉄鋼の鋳造品で形成される場合を説明したが、鉄鋼以外の金属や可撓性材料で形成することは当然可能である。
上記各実施形態では、第1突起60,260,360及び第2突起70,270,370は、鋳造品で形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、第1突起60,260,360及び第2突起70,270,370を、圧延品や鍛造品から形成しても良い。
上記各実施形態では、第1突起60,260,360及び第2突起70,270,370が第1部材30及び第2部材40と別体の部品として形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、第1部材30及び第2部材40がプレス加工により第1部材30及び第2部材40に一体に形成されるものであっても良い。
上記各実施形態では、第1突起60,260,360及び第2突起70,270,370は、断面略U字形状に形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、第1突起60,260,360及び第2突起70,270,370は、突出側が短辺となる断面台形形状や断面略矩形状に形成されても良い。
上記各実施形態では、防振装置100,200,300が、重力方向に対して傾斜して配置される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。たとえば、重力方向に対して、第1部材30の平面部分が垂直に配置されても良い。
上記各実施形態では、第2突起70,270,370は、第1突起60,260,360よりも突出寸法が大きく、且つ、矢印S方向の寸法は大きな断面略U字状に形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、第1突起60,260,360と第2突起70,270,370とが同一の寸法に形成されるものであっても良い。これにより、第1突起60,260,360の先端と第2部材40との間の対向間隔を、第2突起70,270,370の先端と第1部材30との間の対向間隔と同一とできる。その結果、第1突起60,260,360又は第2突起70,270,370のいずれか一方にひずみが偏ることを抑制して、防振基体50の耐久性の向上を図ることができる。
100,200,300 防振装置
30 第1部材
40 第2部材
50 防振基体
60,260,360 第1突起
70,270,370 第2突起

Claims (6)

  1. 車両側またはエンジン側のいずれか一方に取り付けられる第1部材と、前記車両側またはエンジン側のいずれか他方に取り付けられると共に前記第1部材と対向して配置される第2部材と、前記第1部材および前記第2部材の間を連結すると共にゴム状弾性体からなる防振基体と、を備え、重力方向に対して傾斜する第1方向に沿う姿勢で前記第1部材および第2部材が配設される防振装置において、
    前記第1部材は、前記第2部材と対向する面から突設されると共に前記重力方向と前記第1方向とに直交する第2方向に延設される第1突起を備え、
    前記第2部材は、前記第1部材と対向する面から突設されると共に前記第2方向に延設され前記第1突起と少なくとも一部が同位相となる位置に配設される第2突起を備え、
    前記第1突起および前記第2突起は、前記第1方向にオフセットされ、前記重力方向視において少なくとも一部が重ならない位置に配設されることを特徴とする防振装置。
  2. 前記第1突起および前記第2突起は、前記重力方向視において互いに重ならない位置に配設されることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. 前記第1部材が前記第2部材よりも重力方向上側に位置し、
    前記第2方向視において、前記防振基体の前記第1方向下側に位置する端面と前記第2部材との連結位置を通過し前記重力方向に沿う仮想線よりも前記第1方向下側に前記第1突起が配設されると共に、前記防振基体の前記第1方向上側に位置する端面と前記第1部材との連結位置を通過し前記重力方向に沿う仮想線よりも前記第1方向上側に前記第2突起が配設されることを特徴とする請求項2記載の防振装置。
  4. 前記第1部材および第2突起は、前記第2方向の延設長さが同一に形成されると共に、同位相となる位置に配設されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の防振装置。
  5. 前記第1突起および第2突起の突設寸法は、前記第1部材および第2部材の対向間隔の1/2よりも小さな値にそれぞれ設定されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の防振装置。
  6. 前記第1突起および前記第2突起の突設寸法は、同一に設定されることを特徴とする請求項5記載の防振装置。
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