JP2016117070A - 板状ワークのプレス成形シミュレーション方法 - Google Patents

板状ワークのプレス成形シミュレーション方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱を伴うプレス成形において、板状ワークの離型性も考慮に入れたシミュレーションを行うことで、効率的に離型条件を設定することができるので、離型性に起因する設計変更を可及的に排除して生産開始までに要するコスト及び時間を低減する。【解決手段】本発明に係るシミュレーション方法は、加熱を伴う板状ワーク1のプレス成形をシミュレートするための方法であって、予め設定された加熱条件で板状ワーク1をプレス成形した際の温度変化に伴う板状ワーク1の熱収縮量を算出するステップS18と、温度変化に伴う熱収縮で、プレス成形のための一対のプレス型のうち相対的に凸形状をなす凸型4に板状ワーク1が食付く際に凸型1に作用する第一の食付き力F1を、熱収縮量に基づき算出するステップS20とを備える点をもって特徴付けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、鋼材などの板状ワークをプレス成形する際の挙動をシミュレーションするための方法に関する。
例えば自動車部品の加工方法の一つに、ダイクエンチなどの熱間プレス成形がある。この成形方法は、鋼材などの板状ワークを加熱した後、プレス型内に投入して型締めすることにより、板状ワークを所定形状に成形すると共に、型締め状態を所定時間維持することで、ワークに焼入れなどの熱処理を施すものである。
この熱間プレス成形工程においては、通常、成形シミュレーションを行い、ワークの成形性などの評価を事前に行うことで、プレス型や成形条件(主に加熱条件)等の効率的な設定を図るようにしている。
この種の成形シミュレーション方法として、例えば特許文献1に記載の如きものがある。このシミュレーション方法は、プレス成形時の板材の面形状不良を、成形時に板材に生じるひずみの増分に基づいて予測、評価するものである。
特開2004−209500号公報
ところで、実際の生産工程においては、上述した板状ワークの成形性に加えて、プレス成形後の板状ワークの離型性が重要となる。たとえ成形後の板状ワークが所定の成形品質を満たしていたとしても、この成形後の板状ワークを的確かつ迅速にプレス型から取り出せないことには、生産性を確保することが難しくなるからである。
従来の成形シミュレーションにおいては、特許文献1に記載のように、製品の品質に直結する板状ワークの応力分布やひずみ分布を予測、評価することは行われているものの、成形時に板状ワークがプレス型、特に相対的に凸形状となる側のプレス型(凸型)に食付く現象は何ら考慮されていない。そのため、実際には、これらプレス型の試作を行い、プレス成形を試行してみることでしか食い付きの度合いを把握することができなった。これでは、事前に成形シミュレーションを行っているにも関わらず、成形設備や成形条件の再設定が必要となり、コストと時間の大幅な増加につながっていた。
上記の問題は何も熱間プレス成形に限ったことではなく、例えば温間プレス成形など板状ワークの単なる軟化を目的とした加熱を伴うプレス成形を行う場合にも同様に起こり得る。
以上の事情に鑑み、本発明により解決すべき課題は、加熱を伴うプレス成形において、板状ワークの離型性も考慮に入れた成形シミュレーションを行うことで、離型性に起因する設計変更を可及的に排除して生産開始までに要するコスト及び時間を低減可能とすることにある。
前記課題の解決は、本発明に係る板状ワークのプレス成形シミュレーション方法によって達成される。すなわち、このシミュレーション方法は、加熱を伴う板状ワークのプレス成形をシミュレートするための方法であって、予め設定された加熱条件で板状ワークをプレス成形した際の温度変化に伴う板状ワークの熱収縮量を算出するステップと、温度変化に伴う熱収縮で、プレス成形のための一対のプレス型のうち相対的に凸形状をなす凸型に板状ワークが食付く際に凸型に作用する第一の食付き力を、熱収縮量に基づき算出するステップとを備えた点をもって特徴付けられる。
このように、本発明では、加熱を伴う板状ワークのプレス成形をシミュレートするに際して、温度変化に伴う熱収縮で板状ワークが凸型に食付く点に着目し、この際の食付き力(第一の食付き力)を、予め設定した加熱条件でプレス成形をシミュレートした際の温度変化に伴う板状ワークの熱収縮量に基づき算出するようにした。これにより、温度変化に伴う熱収縮によって凸型が板状ワークから受ける食付き力を推測、評価することができる。よって、離型に必要な力を、例えば離型機構による板状ワークの押し出し力として評価、決定することができ、効率的な離型条件の設定を図ることが可能となる。
また、本発明に係るプレス成形シミュレーション方法は、板状ワークを鋼製とし、鋼製の板状ワークの焼入れを伴ったプレス成形をシミュレートするに際し、板状ワークに焼入れを施した際に板状ワーク中のマルテンサイトに変態した組織の比率を算出するステップと、マルテンサイトの組織比率に基づき板状ワークの変態に伴う膨張量を算出するステップと、変態に伴う膨張で、凸型に板状ワークが食付く際に凸型に作用する第二の食付き力を、膨張量に基づき算出するステップとをさらに備えたものであってもよい。
このように、板状ワークの焼入れを伴う熱間プレス成形において、温度変化に伴う板状ワークの熱収縮だけでなく、焼入れに伴う板状ワークの組織変態率、具体的にはマルテンサイトに変態した組織の比率を算出すると共に、この組織比率に基づいて板状ワークの膨張量を算出することで、変態に伴う膨張で板状ワークが凸型に食付く際の食付き力(第二の食付き力)を算出するようにした。これにより、熱収縮による食付き力だけでなく、焼入れ時の変態に伴う膨張による食付き力も考慮して、凸型への板状ワークの食付き力を推測、評価することができる。よって、さらに正確に離型に必要な力を評価、決定することができ、より一層効率的に離型条件の設定を図ることが可能となる。
以上のように、本発明によれば、加熱を伴うプレス成形において、板状ワークの離型性も考慮に入れたシミュレーションを行うことで、効率的に離型条件を設定することができるので、離型性に起因する設計変更を可及的に排除して生産開始までに要するコスト及び時間を低減することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るプレス成形の概要を示す全体構成図である。 図1に示すプレス成形のシミュレーション方法の流れを示すフローチャートである。 図1に示すプレス成形時、板状ワークから凸型に作用する第一の食付き力と、第二の食付き力の分布状態を概念的に示す要部断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る板状ワークのプレス成形シミュレーション方法の内容を図面に基づき説明する。なお、本実施形態では、プレス成形の対象となる板状ワークを、焼入れ可能な鋼製とする。また、本実施形態では、一対のプレス型のうち下型を固定側、上型を可動側とし、かつ下型を凸型、上型を凹型とする。
本実施形態に係るプレス成形シミュレーション方法は、図1に示すように、板状ワーク1を加熱炉2で所定温度にまで加熱した後、一対のプレス型(上型3、下型4)内に投入して型締めすることにより、板状ワーク1を所定形状に成形すると共に、型締め状態を所定時間維持することで、板状ワーク1に焼入れを施す一連の熱間プレス成形における板状ワーク1と上型3及び下型4の挙動をシミュレートするものである。
以下、本実施形態に係るプレス成形シミュレーション方法の一例を、主に図2及び図3に基づき説明する。
(S11)工具データ読み込みステップ
まずプレス成形に係る工具データを読み込む。本実施形態では、例えば一対のプレス型(上型3、下型4)の外観形状、特に成形対象となる板状ワーク1と接触する可能性のある成形面(上型3なら下面3a、下型4なら上面4a)の形状データを読み込む。
(S12)成形条件入力ステップ
次に、成形条件に関するデータを入力する。本実施形態では、例えば上型3の移動速度(単位時間あたりの上型3の下降量)、板状ワーク1に対する加圧力、及び板状ワーク1と上型3又は下型4との摩擦係数(動摩擦係数)に関するデータを入力する。
(S13)加熱条件入力ステップ
また、このほかに、加熱条件に関するデータを入力する。本実施形態では、例えば鋼製の板状ワーク1に焼入れを施すために必要な加熱条件、具体的にはプレス成形前の加熱炉2による加熱で板状ワーク1をAc3点以上の温度に設定することを想定して、板状ワーク1の加熱温度に関するデータを入力する。また、板状ワーク1と大気5との間の熱伝達係数、及び板状ワーク1と上型3又は下型4との間の熱伝達係数に関するデータを入力する。
(S14)接触判定ステップ
このようにシミュレーションに必要なデータの読み込み、あるいは入力が完了した後、板状ワーク1及び上型3を下型4に対して移動させていき、その際の上型3と板状ワーク1との接触状態を判定する。例えば加熱炉2を搬出した地点を板状ワーク1の初期位置とし、一対のプレス型における上死点を上型3の初期位置とする。そして、これら初期位置から板状ワーク1を下型4の上面4a上に移載すると共に、上型3を下降させていき、その際の板状ワーク1と上型3との接触状態を所定時間ごとに判定する。そして、上型3と板状ワーク1とが接触状態にあると判定した場合には、ひずみ算出ステップS15、次いで温度算出ステップS16に進み、接触状態にないと判定した場合には、温度算出ステップS16に直接進む。
(S15)ひずみ算出ステップ
このステップでは、上型3と板状ワーク1とが接触してから所定時間の経過時点において板状ワーク1がどのように変形するかをひずみ分布として算出する。そして、算出したひずみ分布データが予め設定した基準を満たした場合(例えば板厚減少率がしきい値を上回る箇所が生じた場合)、成形不具合が発生したものとみなし、その旨を表示する。なお、このひずみ分布を算出するための演算は、従来公知の有限要素法により行うことができる。
(S16)温度算出ステップ
このステップでは、板状ワーク1の温度データを算出する。具体的には、加熱条件入力ステップS13で入力した板状ワーク1と上型3又は下型4との間の熱伝達係数、板状ワーク1と大気5との間の熱伝達係数などに基づき、これら要素間での熱伝導解析を行い、加熱炉2から搬出されてから所定時間の経過時における板状ワーク1の温度分布データを算出する。なお、この場合の熱伝導解析による温度分布データを算出するための演算についても、従来公知の有限要素法を利用して行うことができる。
(S17)マルテンサイトの生成判定ステップ
このようにして板状ワーク1の温度分布データを算出した後、当該温度分布データに基づき板状ワーク1中にマルテンサイトが生成されているか否かを判定する。この判定動作は、プレス成形過程の判定時点において、板状ワーク1の温度が、例えば対応する材質(鋼)の変態曲線図中におけるマルテンサイトの変態開始線を下回っているか否かで判定される。そして、まだ下回っていないと判定された場合には、熱収縮量算出ステップS18に直接進み、下回っていると判定された場合には、組織比率算出ステップS19に進んだ後、熱収縮量算出ステップS18に進む。
(S18)熱収縮量算出ステップ
このステップでは、板状ワーク1の温度変化に伴う収縮量、いわゆる熱収縮量の分布データを算出する。この熱収縮量分布データは、算出時点における板状ワーク1の温度分布と、材料固有の熱膨張係数とに基づき算出される。
(S20)第一の食付き力算出ステップ
そして、熱収縮量を算出した後、板状ワーク1と凸型としての下型4との位置関係に基づき、熱収縮量分だけ板状ワーク1が変位しようとするのを妨げる向きに下型4から受ける力の反力として、下型4に作用する第一の食付き力F1の分布データを算出する。この場合、板状ワーク1が熱収縮しようとする向きはその部位によって異なり、例えば図3に示す要部断面図においては、板状ワーク1のうち、型締め方向(図3中、上下方向)に沿った向きに伸びる部位1aが下型4の凸部4bに対して食付く。よって、第一の食付き力F1は、凸部4bのうち、板状ワーク1の型締め方向に沿った向きに伸びる部位1aと接触している領域にのみ作用する(図3中、黒矢印で示す領域)。
(S19)組織比率算出ステップ
このステップでは、算出時点における板状ワーク1中のマルテンサイトの組織比率データを算出する。具体的には、上述と同様、対応する材質の変態曲線図と、冷却開始時からの経過時間、及びステップS16で算出した温度分布とに基づき、マルテンサイトの組織比率に関するデータを算出する。
(S21)硬度算出ステップ
マルテンサイトの組織比率に関するデータを算出したら、次に板状ワーク1の硬度を算出する。硬度は板状ワーク1の組成、具体的にはマルテンサイトの組織比率とオーステナイトの組織比率とに応じて定まるため、ステップS19で算出したマルテンサイトの組織比率に関するデータに基づき、板状ワーク1の硬度分布データを算出することができる。
(S22)変態膨張量算出ステップ
また、板状ワーク1中のマルテンサイトの組織比率に関するデータを算出したら、次に板状ワーク1のマルテンサイト変態に伴う膨張量を算出する。すなわち板状ワーク1の中の組織がオーステナイトからマルテンサイトに変態するのに伴い、板状ワーク1は体積の増加(膨張)を生じる。よって、この変態に伴う膨張量に関するデータは、ステップS21で算出したマルテンサイトの組織比率に関するデータに基づいて算出することができる。
(S23)第二の食付き力算出ステップ
そして、変態に伴う膨張量を算出した後、板状ワーク1と下型4との位置関係に基づき、変態に伴う膨張量分だけ板状ワーク1が変位しようとするのを妨げる向きに下型4から受ける力の反力として、下型4に作用する第二の食付き力F2の分布データを算出する。この場合、板状ワーク1が変態に伴い膨張しようとする向きはその部位によらず板状ワーク1の外面に対して垂直な向きであり、例えば図3に示す要部断面図においては、板状ワーク1のうち下型4の凸部4bと接触する全部位が、凸部4bに対して食付く。よって、第二の食付き力F2は凸部4bの全域に対して作用する(図3中、白抜き矢印で示す領域)。
(S24)合力算出ステップ
上述のようにして第一の食付き力F1と、第二の食付き力F2とを算出した後、これらの合力Ftを算出する。これにより下型4、特に凸部4bに作用する食付き力分布を求めることができる。
以上のステップS14〜S24を経た後、上型3が下死点に到達しているか否かを判定し(ステップS25)、到達していないと判定されればステップS14に戻り、以後のステップS15〜S24を再度実行する。このようにしてステップS14〜S24を繰り返し実行し、上型3が下死点に到達していると判定されたら、型締め開始時からの保持時間を判定する(ステップS26)。ここで、板状ワーク1を型締めし始めてから所定時間経過していないと判定されればステップS14に戻り、以後のステップS15〜S24を再度実行する。このようにしてステップS14〜S24を繰り返し実行し、型締め開始時から所定時間経過している(すなわち型締め状態で所定時間保持している)と判定されれば本シミュレーションを終了する。
このように、本発明では、焼入れ時の冷却に伴う熱収縮で板状ワーク1が下型4の凸部4bに食付く際の力(第一の食付き力F1)を、ステップS13で予め設定した加熱条件でプレス成形をシミュレートした際の板状ワーク1の熱収縮量に基づき算出するようにした(ステップS16,S18,S20)。これにより、冷却に伴う熱収縮によって下型4の凸部4bが板状ワーク1から受ける食付き力F1を推測、評価することができる。よって、離型に必要な力を、例えば図示しない離型機構による板状ワーク1の押し出し力として評価、決定することができ、効率的な離型条件の設定を図ることが可能となる。
また、本実施形態では、焼入れ時の冷却に伴う板状ワーク1の熱収縮だけでなく、焼入れに伴う板状ワーク1の組織変態率、具体的にはマルテンサイトに変態した組織の比率を算出すると共に、この組織比率に基づいて板状ワーク1の変態に伴う膨張量を算出することで、変態に伴う体積膨張で板状ワーク1が凸部4bに食付く際の食付き力(第二の食付き力F2)を算出するようにした(ステップS16,S19,S22,S23)。これにより、熱収縮による食付き力F1だけでなく、焼入れ時の変態に伴う膨張による食付き力F2も考慮して、凸部4bへの板状ワーク1の食付き力を合力Ftとして推測、評価することができる。よって、さらに正確に離型に必要な力を評価、決定することができ、より一層効率的に離型条件の設定を図ることが可能となる。また、離型性の事前予測が精度よく行えれば、強度向上のための凸部(リブなどの補強部)を板状ワーク1に設ける際にもその効率的な断面形状を容易に提案することが可能となるため、製品の軽量化にも寄与することが可能となる。
また、本実施形態では、第一及び第二の食付き力F1,F2に加えて、成形過程におけるひずみ分布、及び硬度分布を算出するようにした(ステップS15,S21)。これにより、離型性だけでなく、成形性、焼入れ性についても精度良く推測、評価することができるので、この点においても設計変更を可及的に排除して、生産開始までに要する時間及びコストを低減することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において、上記以外の構成を採ることも可能である。
例えば、上記実施形態では、第一の食付き力F1を算出するステップS20に加えて、第二の食付き力F2を算出するステップS23を設けたが、焼入れを伴わない(加熱による板状ワーク1の軟化のみを目的とした)温間プレス成形に本発明を適用する場合、ステップS20のみで足りる。故にこの場合、合力Ftの算出ステップS24も不要である。また、必要に応じてひずみ算出ステップS15や硬度算出ステップS21を省略することも可能である。
1 板状ワーク
2 加熱炉
3 上型
4 下型
5 大気
F1 第一の食付き力
F2 第二の食付き力
S11 工具データ読み込みステップ
S12 成形条件入力ステップ
S13 加熱条件入力ステップ
S14 接触判定ステップ
S15 ひずみ算出ステップ
S16 温度算出ステップ
S18 熱収縮量算出ステップ
S19 組織比率算出ステップ
S20 第一の食付き力算出ステップ
S21 硬度算出ステップ
S22 変態膨張量算出ステップ
S23 第二の食付き力算出ステップ
S24 合力算出ステップ
S25 下死点判定ステップ
S26 所定時間経過判定ステップ

Claims (2)

  1. 加熱を伴う板状ワークのプレス成形をシミュレートするための方法であって、
    予め設定された加熱条件で前記板状ワークをプレス成形した際の温度変化に伴う前記板状ワークの熱収縮量を算出するステップと、
    前記温度変化に伴う熱収縮で、前記プレス成形のための一対のプレス型のうち相対的に凸形状をなす凸型に前記板状ワークが食付く際に前記凸型に作用する第一の食付き力を、前記熱収縮量に基づき算出するステップとを備えた、板状ワークのプレス成形シュミレーション方法。
  2. 前記板状ワークを鋼製とし、該鋼製の板状ワークの焼入れを伴ったプレス成形をシミュレートするに際し、
    前記板状ワークに前記焼入れを施した際に前記板状ワーク中のマルテンサイトに変態した組織の比率を算出するステップと、
    前記マルテンサイトの組織比率に基づき前記板状ワークの前記変態に伴う膨張量を算出するステップと、
    前記変態に伴う膨張で、前記凸型に前記板状ワークが食付く際に前記凸型に作用する第二の食付き力を、前記膨張量に基づき算出するステップとをさらに備えた、請求項1に記載の板状ワークのプレス成形シミュレーション方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6935569B1 (ja) * 2020-10-26 2021-09-15 株式会社ブイキューブ 会議管理装置、会議管理方法、プログラム及び会議管理システム

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