JP2016116543A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】1種2種混合機に、これまでにない遊技性を付加する。
【解決手段】特定領域に導かれる遊技球を一時貯留するシャッター102と、遊技球が入球すると通常状態(非入球容易状態)になる作動停止口を備えている。特定領域106に入球することにより発生される大当り遊技は、入球容易状態において発生したものよりも、通常状態において発生したものの方が、高い可能性で大当り遊技の終了後に入球容易状態になる。このような弾球遊技機によれば、入球容易状態において、第2始動口を狙ったり、小当り遊技により開放された第2大入賞口に入球させたりするだけでなく、シャッター102により遊技球が貯留されたら、作動停止口に入球させるという新たな遊技操作が付加されることになる。そして該操作を実行することにより、入球容易状態が継続する可能性を高めることができるという、これまでにない特典を遊技者は得ることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、弾球遊技機に関するものであり、特に1種2種混合機と呼ばれるタイプの弾球遊技機に関するものである。
以前より、始動口への入賞に起因して、当否判定を実行し、当りと判定されると大当り遊技に移行する1種と呼ばれる遊技機が知られている。また、始動口への入賞に起因して小当りを発生させて、大入賞口を開放し、該大入賞口内に備えられた特定領域に入球させることで大当り遊技(単に大当りともいう)に移行する2種と呼ばれる遊技機もある。そして近年これらの遊技性を組み合わせた1種2種混合機と呼ばれる遊技機も出てきている(例えば特許文献1)。
1種2種混合機(以下、単に混合機ともいう)の遊技の流れは、次のようになっている。まず常時入賞可能な第1始動口への入賞で当否判定を行う。当りと判定された場合には大当りが発生し、第1大入賞口が開放される。大当りの終了後に普通電動役物により構成された第2始動口を開放しやすい状態に所定の突入率で移行させる。第2始動口が開放しやすい状態とは、普通電動役物の開放時間が長くなる、開放頻度が多くなる、開放確率が高くなる、これら幾つか(全てを含む)の組み合わせなどを指す。この状態にならなかった場合は最初に戻り、なった場合は第2始動口への入賞が容易に発生する状態となる。第2始動口へ入賞すると、第1始動口へ入賞した場合と同様の当否判定の他に、小当り遊技(単に小当りともいう)の判定も行われる。小当りと判定されると、第2大入賞口が開放される。開放された第2大入賞口に遊技球を入れ、更に第2大入賞口内に形成された特定領域に遊技球が入ると、大当りが発生し、第1大入賞口が開放される。普通、小当りは大当りよりも頻繁に発生する構成とされ、この結果、特定領域に入球させる機会は、前記当否判定において当りと判定される機会よりもはるかに多くなる。
このように混合機では、第1始動口に係る遊技(1種遊技という)と、第2始動口に係る遊技(2種遊技という)とで、かなり趣の異なる遊技を実行することができる。
特開2011−206308号公報
しかし、混合機における2種遊技も、1種遊技と前記したほどの差が感じられない場合が多い。前記混合機における2種遊技は、いわゆる連チャン状態を発生させるのに用いられている。したがって、混合機の2種遊技は、通常の2種遊技機の様に、第2始動口に頻繁に入賞しないとか、羽根(第2大入賞口)が開放したが第2大入賞口になかなか入球しないとか、入球はしたものの特定領域に入れるのが容易ではない、といったものにはされない。さもないと、所有する遊技球が連チャン中に減るとか、連チャンの遊技進行が遅いといった事態が発生し、連チャンの意味が棄損されてしまう。従って、2種遊技中は、容易に第2始動口に入球し、該入球により小当りが発生すれば、発射強度を変更しなくても容易に第2大入賞口に入球し、該入球した遊技球は高確率(例えば1/10程度)で特定領域に入るように構成されているのが普通である。これでは混合機における2種遊技は第2大入賞口の開閉という違いはあるものの、1種遊技とさほど変わらなくなってしまう。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、混合機に今までにない遊技性を付加することを目的とする。
係る課題を解決するためになされた本発明の請求項1に記載の弾球遊技機は、常時入球可能な第1始動口と、該第1始動口よりも入球が容易な開放状態と入球不可能な閉鎖状態とに変化可能に構成された第2始動口と、該第2始動口および前記第1始動口への各入球に起因して当否判定を行う当否判定手段と、該当否判定手段による当否判定の結果が当りであると第1大入賞口を複数回開放する大当り遊技を行う第1大当り遊技実行手段と、少なくとも前記第2始動口への入球に起因して小当り遊技を行うか否かの判定を行う小当り判定手段と、該小当り判定手段により小当り遊技を行うと判定されると第2大入賞口を開放する小当り遊技実行手段と、前記第2大入賞口内に形成された特定領域と、該特定領域に入球したことに起因して前記第1大入賞口を複数回開放する大当り遊技を発生させる第2大当り遊技実行手段と、前記第2始動口が前記開放状態になる頻度を、通常状態よりも高い入球容易状態か、もしくは前記通常状態にする入球制御手段とを備えた弾球遊技機において、遊技球の入球を起因として前記通常状態にするための作動停止口と、前記特定領域に導かれる遊技球を一時貯留する貯留手段と、前記貯留手段による前記貯留を解除する貯留解除手段と、前記入球制御手段は、前記入球容易状態において前記第2大当り遊技実行手段により発生された大当り遊技の終了後よりも、前記通常状態において前記第2大当り遊技実行手段により発生された大当り遊技の終了後の方が、前記入球容易状態にする可能性が高いものであり、且つ前記作動停止口への入球に起因して前記通常状態にするものであることを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、遊技者が打ち分け可能な第1遊技領域と第2遊技領域を備え、前記第1遊技領域に、前記第2始動口及び前記第2大入賞口を備え、前記第2遊技領域に、前記作動停止口を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の弾球遊技機において、前記貯留装置に貯留される遊技球又は前記貯留装置に貯留された遊技球を検出する貯留球検出手段と、前記小当り遊技中に前記貯留球検出手段により遊技球が検出されると、前記第2遊技領域への発射を示唆する発射変更示唆手段とを備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の本発明は、請求項2または3に記載の弾球遊技機において、前記第2遊技領域に入球装置を備え、前記作動停止口は前記入球装置内部に備えられたことを特徴とする。
請求項5に記載の本発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の弾球遊技機において、前記貯留解除手段は、前記貯留手段により遊技球が貯留されてから所定の貯留時間後に前記貯留を解除するものであり、前記貯留時間は、異なる複数の値が存在することを特徴とする。
請求項1に記載の弾球遊技機は1種2種混合機であり、その特徴として、特定領域に導かれる遊技球を一時貯留する貯留手段と、遊技球の入球を起因として通常状態(入球容易状態(後述)ではない状態)にするための作動停止口を備えている。貯留手段により貯留された遊技球は、貯留解除手段により貯留が解除されると特定領域に到達し、第2大当り遊技実行手段により大当り遊技が発生される。こうして発生された大当り遊技の終了後の状態を、入球容易状態にするか通常状態にするかを、入球制御手段が決定する。入球容易状態とは、第2始動口が開放状態になる頻度が通常状態よりも高い状態であり、入球容易状態では、第2始動口への入球が通常状態よりも容易に発生する。これにより小当り判定手段が「小当り遊技を行う」と判定する頻度も通常状態より高くなる。
なお、第2始動口を開放状態にするか否かは、一般的な混合機では、普通図柄の当否判定に基づいて行われる。本発明においても同様に普通図柄を用いて判定してもよいし、それ以外の方法によってもよい。なお、普通図柄を用いて判定する場合には、弾球遊技機の遊技領域にゲートを設け、該ゲートを遊技球が通過したことに起因して普通図柄を変動させ、該変動が終了して、確定表示された普通図柄に応じて当否を判定し、当った場合は第2始動口を開放状態にする。
入球制御手段は、第2大当り遊技実行手段によって発生された大当り遊技の終了後に入球容易状態にする可能性が、大当り遊技の発生時の状態に応じて異なる。具体的には、大当り遊技が入球容易状態において発生された場合よりも、通常状態において発生された場合の方が、入球容易状態にする可能性が高い。また、入球制御手段は、作動停止口に入球すると通常状態にする。従って、遊技球が貯留手段により貯留された場合は、作動停止口に遊技球を入球させれば通常状態になるので、貯留解除手段が貯留を解除して遊技球が特定領域に入球すると、該入球により第2大当り遊技実行手段が発生させた大当り遊技の終了後に、入球容易状態となる可能性が高くなる。逆に、作動停止口に遊技球を入球させないと、特定領域への入球により発生される大当り遊技は、殆どの場合、入球容易状態において発生されることになる。なぜなら、特定領域へ入球したということは、第2大入賞口が開放されたことを意味し、第2大入賞口は小当り遊技が発生しないと開放しない。小当り遊技が発生する主原因は第2始動口に入球したことであり、通常状態では第2大入賞口が開放状態となる頻度が入球容易状態よりも低い。従って、遊技球が貯留手段により貯留された状態で作動停止口に遊技球を入球させないと、専ら入球容易状態において大当り遊技が発生されることになる。つまりこの大当り遊技の終了後は、入球容易状態となる可能性が低い。
以上のことから、次のような遊技が成立する。すなわち、遊技者は、貯留手段により遊技球が貯留されたら、作動停止口に入球させることにより、大当り遊技の終了後の状態が入球容易状態となる(つまり入球容易状態が継続する)可能性を高くすることができる。ただし、貯留解除手段が貯留を解除させ、作動停止口に入球させる前に特定領域に入球してしまうと、大当り遊技は殆どの場合、入球容易状態において発生されることになり、大当り遊技の終了後に入球容易状態となる可能性が低くなってしまう。
このように本発明の弾球遊技機によれば、入球容易状態において、第2始動口を狙ったり、小当り遊技により開放された第2大入賞口に入球させたりするだけでなく、貯留手段により遊技球が貯留されたら、作動停止口に入球させるという新たな遊技操作が付加されることになる。そして該操作を実行することにより、入球容易状態が継続する可能性を高めることができるという、これまでにない特典を遊技者は得ることができる。
なお、作動停止口に入球させることにより、一旦通常状態になるので、厳密な意味では入球容易状態は継続していないことになる。また混合機に限らず、多くの弾球遊技機では大当り遊技中は通常状態になるので、その意味でも入球容易状態は継続していない。しかし弾球遊技機における遊技では、大当り遊技中の通常状態は無視して遊技状態の「継続」あるいは「終了」と呼ぶ慣例があるので、本発明でもこれに倣う。そして遊技球が作動停止口に入球してから、貯留手段が貯留を解除して遊技球が特定領域に入球するまでの時間は、短い時間(例えば数秒程度)に設定するのが適切と考えられる(なぜなら、該時間が経過すると大当り遊技が確実に発生するので、遊技者は発射を中断して特定領域に入球するのを待つと考えられる。この時間が長すぎると遊技者がイラつく可能性があるし、この遊技機を設置した店にとっては遊技者が発射して(お金を使って)くれない無駄な時間となる)。従って、遊技球が作動停止口に入球してから、貯留手段が貯留を解除して遊技球が特定領域に入球するまでの時間も無視して遊技状態の「継続」あるいは「終了」と呼ぶことにする。
請求項2に記載の弾球遊技機によれば、第2始動口及び前記第2大入賞口が第1遊技領域に存在するため、入球容易状態時には第1遊技領域に発射するだけでよい。しかも、作動停止口が別の領域(第2遊技領域)に存在するので、入球容易状態を不意に終わらせてしまうのを防ぐことができ、終了させたいときには、遊技者の技量により、終了させるといったことが可能となる。
請求項3に記載の弾球遊技機によれば、貯留手段により貯留される遊技球(又は貯留された遊技球)を貯留球検出手段が検出すると、第2遊技領域への発射を発射変更示唆手段が示唆するので、前記貯留がされていることに気づかずに作動停止口に入れる遊技をし損ねるのを防止することができる。
請求項4に記載の弾球遊技機によれば、作動停止口を入球装置内部に備えているので、釘調整などにより、作動停止口への入球率を変化させることが困難となり、遊技機毎に平等な確率で入球容易状態を停止することが可能となる。
請求項5に記載の弾球遊技機によれば、貯留時間が複数存在するので、貯留時間の違いにより、有利さを異ならせることができるので、趣向性を高めることが可能となる。具体的には、貯留時間が比較的長い場合、貯留が解除されるまでの時間が長いので、余裕をもって作動停止口に入れることができる。一方、貯留時間が短い場合、作動停止口に入れる前に特定領域に入ってしまう可能性が高まる。
本発明の第1実施例のパチンコ機50の正面図 パチンコ機50の遊技盤1の正面図 パチンコ機50の振分装置の説明図 パチンコ機50の背面図 パチンコ機50の電気構成図 パチンコ機50の主制御装置80で実行されるメインルーチンの概要を示すフローチャート 主制御装置80が行う始動入賞確認処理のフローチャート 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート1 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート2 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート3 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート4 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート1 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート2 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート3 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート4 主制御装置80が実行する小当り遊技処理のフローチャート 転落口の処理(新作) 右打ち示唆の処理(新作) 右打ち示唆画像の例(新作) 図柄の名称と大当り図柄決定用乱数と特別図柄の対応を示すテーブル パチンコ機50の基本的仕様を示すテーブル 第2実施例の図柄の名称と大当り図柄決定用乱数と特別図柄の対応を示すテーブル 第3実施例の振分装置の説明図 他の実施例の図柄の名称と大当り図柄決定用乱数と特別図柄の対応を示すテーブル
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
[実施例1]
図1に示すように、弾球遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図4に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右及び外枠51の下側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
下皿63の左側には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられており、遊技者が所定期間中に、該演出ボタン67を操作することで後述する演出図柄表示装置6に表示される内容が変化したり、スピーカ66より出力される遊技音が変化したりする。また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図2は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。なお、このパチンコ機の全体的な構成は公知技術に従っているので図示及び説明は省略する。図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。この遊技領域3には多数の遊技釘が打ち付けられている。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり擬似図柄を表示する。)の画面を臨ませる窓等を備えている。
センターケース5の下方には、第1始動口11が配置され、更にその下に第2始動口12が配置されている。第2始動口12は開閉可能な翼片を供えた普通電動役物を備えており、この翼片が開放しないと遊技球は第1始動口11に阻害され、第2始動口12に入球できない構成となっている。
第2始動口12の下方にはアタッカー式の第1大入賞口14が配置されている。センターケース5の左部には羽根状の第2大入賞口15が配置されており、これはその下部を軸として揺動可能に構成されており、破線で示したように開放する。第2大入賞口15に入球した遊技球は、ワープルート19を通って振り分け装置100に到達する。第2大入賞口15の左方には、ゲート17が配置されている。また、第1始動口11の左方には、第1左入賞口31、及び第2左入賞口32が設けられ、第1始動口11の右方には第1右入賞口33、及び第2右入賞口34が設けられている。なお、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第1右入賞口33、及び第2右入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
第1左入賞口31の左上には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、普通図柄保留数表示装置8と、第1特別図柄表示装置9・第2特別図柄表示装置10、および第1特別図柄保留数表示装置18が配置されている。なお、第2特別図柄保留数表示装置は備えていない。センターケース5の上部には右打ち入球口105が形成されており、盤面右側を狙って発射して右打ち入球口105に入った遊技球は全て入球装置4に到達する。入球装置4の内部には転落口107が設けられており、入球装置4に入った遊技球は全て転落口107に到達する。
振り分け装置100の平面図を図3に示す。振り分け装置100は演出図柄表示装置6の下方に配置されている。ワープルート19は振り分け装置100内で分岐し、一方がハズレ口104に到達に到達するルート、他方が特定領域106に到達に到達するルートとなっている。分岐点には振り分け羽根108が配置されており、Pを軸として周期的に揺動される。ワープルート19を流下してきた遊技球は振り分け羽根108によりハズレ口104か特定領域106に振り分けられる。特定領域106に入球した遊技球が特定入球口スイッチ106a(図5も参照)に検出されると、大当り遊技(単に大当り又は特別遊技ともいう)が発生する。遊技球がハズレ口104に到達した場合は大当り遊技は発生しない。前記分岐点から特定領域106に至る経路にはシャッター102が設けられており、シャッター102が閉鎖した状態では遊技球Qは特定領域106に到達できず、シャッター102が開放されると経路の傾斜により遊技球は転動して特定領域106に到達する。以上、振り分け装置100の各部は、透明もしくは半透明の部材が多用されている。これにより、遊技球が特定領域106、ハズレ口104のどちらに振り分けられたか、シャッター102が開放・閉鎖のいずれの状態にあるか、シャッター102により遊技球Qが停留されているか否か、遊技球がハズレ口104(または特定領域106)に入ったか否かを、遊技者が視認可能となっている。なお、符号110は遊技球が特定領域106側に振り分けられたことを検出するためのセンサであり、以下、貯留スイッチ110という。
パチンコ機50の裏面は図4に示すとおり、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には(図5も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図4では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
このパチンコ機50の電気的構成は、図5のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させるゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、第1大入賞口14に入球した遊技球を計数するための第1カウントスイッチ14a、第2大入賞口15に入球した遊技球を計数するための第2カウントスイッチ15a、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第1右入賞口33、第2右入賞口34に入球した遊技球を検出する普通入賞口スイッチ31a、特定領域106に入球した遊技球を検出する特定入球口スイッチ106a、転落口107に入球した遊技球を検出する転落口スイッチ107aの検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、及び普通図柄保留数表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、第1大入賞口ソレノイド14bを制御することで第1大入賞口14の開閉を制御し、第2大入賞口ソレノイド15bを制御することで第2大入賞口15の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド(図5では普電役物ソレノイドと表記)12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。また、シャッターソレノイド102bを制御することでシャッター102を開閉させる。なお、図5には示されていないが、振り分け羽根108を駆動するソレノイドも存在し、主制御装置80により制御される。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータ87に送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出センサ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出センサ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ16a、内枠開放スイッチ16b、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット56と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払い出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドルからの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドルを操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドルを触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。 また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67が接続されており、遊技者がボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。更にサブ統合制御装置83には、貯留スイッチ110が接続されており、振り分け装置100において遊技球が貯留スイッチ110を通過した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、擬似図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面6aに表示させる。
メインルーチンを図6に従って説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S70までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS75の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(S75)に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「299」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S20に続く大当り決定用乱数更新処理(S25)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「299」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。なお、大当り決定用乱数の最初の値は、初期値乱数設定処理で設定された値となる。この値が250であったとすると、大当り決定用乱数は「250」「251」「252」・・・「299」「0」「1」・・・と更新されていく。
なお、大当り決定用乱数が一巡(300回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前述の例では大当り決定用乱数が「249」になると1巡であるから、「249」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「249」「87」「88」・・・「299」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)は「0」〜「99」の99個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
S30に続く当り決定用乱数更新処理(S40)は、「0」〜「299」の300個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値の数は通常確率状態時は1個、時短(後述)時は297個である。なお、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
リーチ判定用乱数更新処理(S45)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、通常確率状態時で変動時間短縮機能未作動時に当選する値の数は21で、値は「0」〜「20」であり、通常確率状態時に当選する値の数は5で、値は「0」〜「4」であり、時短時に当選する値の数は6で、値は「0」〜「5」である。
変動パターン決定用乱数更新処理(S50)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S55)では、第1始動口11、第2始動口12の入賞の確認及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
本実施例では、遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11が4個、第2始動口12は無しとしており、第1始動口11の保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての当否判定処理(S60)を行う。この当否判定処理(S60)が終了すると、続いて画像出力処理等の各出力処理(S65)が実行される。
各出力処理(S65)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合制御装置83、第1大入賞口ソレノイド14b、第2大入賞口ソレノイド15b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S55)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
続く不正監視処理(S70)は、普通入賞口(第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、右入賞口34)に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は、主制御装置80に設けている。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S75)から構成されるが、前述したS20と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S70までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図5に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が1巡したときの、初期値乱数の値(0〜299の300通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか1/300である。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S40)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
S55の入賞確認処理は図7に示すようなもので、主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S100)。肯定判断なら(S100:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S105)。第1保留記憶が満杯でなければ(S105:no)、上記の各乱数を第1保留記憶として記憶し、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を1増加させ(S110)、本処理を終了(リターン)する。既に4個の第1保留記憶があれば(S105:yes)保留記憶せず、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やすこともなく本処理を終了する。また、第1始動口11に遊技球が入球していない場合(S100:no)も、本処理を終了する。
図8〜11に示す当否判定処理では、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S200)。S200の判定が否定判断で、特別図柄が変動中でなく(S205:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S210:no)、図9のS215に移行し、第1保留記憶(上記S110による保留記憶)があるか否かを判断する。
この保留記憶があれば(S215:yes)、第1保留記憶数をデクリメントし(S230)、保留記憶された乱数の中で最も古い乱数を読み込み(その乱数は保留記憶から消去する)、S240に進む。第1保留記憶がなければ(S215:no)、第2始動口12(図9では第2特図始動口と表記)への入賞があったか否かを判定し、肯定判断(S225:yes)なら乱数抽出処理を行い(S235)、S240に進む。前述のように第2始動口12には、その翼片が開放されないと入賞せず、翼片が開放するのは、遊技球がゲート17を通過し、これを契機として普通図柄表示装置7において変動表示される普通図柄が当選した場合である。この当選確率は通常状態において1/300、時短状態において1/1.0101となっている。ここで時短とは、本実施例では特別図柄の平均変動時間が短縮され、普通図柄の平均変動時間が短縮され、第2始動口12の翼片の開放時間が延長された状態を意味する。なお時短状態を開放延長状態とも言う。時短状態においては普通図柄が1回当選するごとに第2始動口12の翼片が3回開放し、開放時間は最長各1秒間となっている。なお通常状態で普通図柄が当選した場合は翼片は0.2秒間、1回開放するのみである。また、乱数抽出処理(S235)の内容は、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込むものである。
S240ではS230で読み込まれた乱数またはS235で抽出された乱数を読み込んで、大当りか否かを判定する(S250)。肯定判断であれば(S250:yes)、大当り図柄決定用乱数によって当り図柄を決定する(S255)。この当り図柄は図20のように決定される。判定対象の乱数がS230で読み込まれたものであれば、図20(a)に示すように、大当り図柄決定用乱数が0〜9のときは図柄1、10〜19のときは図柄2、20〜29のときは図柄3、30〜39のときは図柄4、40〜49のときは図柄5、50〜57のときは図柄7、58〜65のときは図柄8、66〜82のときは図柄9、83〜99のときは図柄10となっている。これらの内、図柄1〜5が15ラウンド(図20ではRと記載)時短有図柄1であり、図柄7および8が15R時短有図柄2であり、図柄9および10が15R時短無図柄となっている。つまり第1始動口11へ入球したことを契機として抽出された乱数が当った場合、50%の確率で大当り終了後に時短が発生する。なお、時短作動時に15R時短有図柄2であたった場合は、時短が作動する。因みにハズレの場合は図柄22が表示される。
また、判定対象の乱数がS235で抽出されたもの(第2始動口12への入賞に係るもの)であれば、図20(b)に示すように、大当り図柄決定用乱数が0〜10のときは図柄1、11〜21のときは図柄2、22〜32のときは図柄3、33〜43のときは図柄4、44〜54のときは図柄5、55〜65のときは図柄6、66〜82のときは図柄9、83〜99のときは図柄10となっている。これらの内、図柄1〜6が15R時短有図柄1であり、図柄9および10が15R時短無図柄となっている。つまり66%の確率で大当り終了後に時短が発生する。なお、第2始動口12へ入球したことを契機として抽出された乱数にはハズレがない。
図9に戻る。大当り図柄が決定すると、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定し(S260)、大当り情報設定処理を行う(S265)。大当り情報設定処理とは、大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を設定する処理である。そして続くS270の遊技状態設定処理にて、大当り後の遊技状態を設定する。これはS255で決定した大当り図柄に応じて設定され、大当り図柄が時短有りの図柄であれば開放延長設定フラグを1にし、時短有りの図柄でなければ開放延長設定フラグを0にする。遊技状態設定処理(S270)が終了すると、S305に移行する。
S250において外れと判定された場合は、小当りか否かを判定する(S275)。小当りとは、最大1秒の第2大入賞口15の開放を1回行なうものである。なお、小当りは第2始動口12への入球を契機とする場合のみ発生し、大当りでない場合が全て小当りとなる(第1始動口11への入球を契機として抽出・保留された乱数については、大当りでない乱数は全てハズレ)。つまり小当り確率は299/300=約1/1.003であり、第2始動口12へ入球した場合にはハズレがない(図21も参照)。肯定判断(S275:yes)であれば、小当り図柄を決定し(S280)、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定する(S285)。小当り図柄の決定は、第2始動口12に入球したときに取得される大当り図柄決定用乱数によって行なわれ、図22(b)に示すように、大当り図柄決定用乱数が0〜10のときは図柄11、11〜21のときは図柄12、22〜32のときは図柄13、33〜43のときは図柄14、44〜54のときは図柄15、55〜65のときは図柄16、66〜72のときは図柄17、73〜79のときは図柄18、80〜87のときは図柄19、88〜93のときは図柄20、94〜99のときは図柄21となっている。これらの内、図柄11〜16が小当り図柄1であり、図柄17〜19が小当り図柄2であり、図柄20および21が小当り図柄3となっている。小当り図柄の振分は、小当り図柄1が66%、小当り図柄2が22%、小当り図柄3が12%となる。
時短が発生している状態か否かに関わらず、小当り図柄1で小当りになった場合には、第2大入賞口15に入球した遊技球が特定領域106に入ると、それにより発生した大当りの終了後に時短が発生する(以下、第2大入賞口15が開放すれば、遊技球は第2大入賞口15に必ず入り、更に特定領域106に振り分けられるものと仮定し、「小当り図柄1で小当りになった場合には、時短が発生する」と表現する。他の図柄で小当りになった場合や、その結果、時短が発生しない場合も同様に表現する)。また、小当り図柄3により小当りになった場合には、時短状態であったか否かに関わらず時短は発生しない。小当り図柄2により小当りが発生した場合には、時短が発生しているか否かに応じて時短の発生・非発生が決まっている。すなわち、時短が発生している状態で小当り図柄2により小当りが発生した場合には、時短は発生しない(つまり時短は終了する)。その一方で、時短が発生していない状態で小当り図柄2により小当りが発生した場合には、時短が発生する。つまり、時短が発生している状態で小当りにより時短が継続するのは、小当り図柄1が表示された場合のみで66%であるが、時短が発生していない状態で小当りにより時短が継続するのは、小当り図柄1または小当り図柄2が表示された場合で66+22=88%である(図21も参照)。なお、時短が発生していない状態で、特定領域106に入球させることは、その前段階である第2始動口12への入球が極めて困難であるため、殆ど無いようにも思えるが、これについては後述する。
図9に戻る。小当りも外れのときは(S275:no)、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(S290)。前述のように、小当りも外れとなるのは、第1始動口11への入球を契機として抽出・保留された乱数に限られる。こうしてS285またはS290により変動パターンが設定されると、開放延長フラグが1か否かを判定(S295)し、肯定判断なら開放延長回数を−1し、S305に移行する。否定判断(S295:no)ならそのままS305に移行する。開放延長フラグが1とは、時短状態が発生していることを示す。
S305では、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には特別図柄、大当り、小当り、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に出力し、特別遊技処理を行なう。なお、S305の処理により演出図柄表示装置6では演出図柄の変動表示が開始されるが、ほぼ同時に特別図柄の変動も主制御装置80によって開始される。
図8のS205において特別図柄が変動中と判定された場合には、図10のS400に移行し、図柄変動時間(S260、S285、又はS290の変動パターンに基づく)が経過したか否かを判定する。否定判断(S400:no)であれば特別遊技処理を行い、肯定判断(S400:yes)の場合は、確定図柄の表示設定を行い(S405)、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定する(S410)。肯定判断された場合(S410:yes)は、開放延長フラグが1か否かを判定する(S425)。肯定判断(S425:yes)であれば、S430にて開放延長フラグを0にし、S435に移行する。開放延長フラグが1でなければ(S425:no)、そのままS435に移行する。S435では、条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットする。続くS440にて役物連続作動装置を作動させ、S445にて大当り開始演出処理を行なう。役物連続作動装置が作動されると、特別電動役物を連続して作動させることが可能となり、特別電動役物が作動すると、第1大入賞口14が開放される。大当り開始演出処理では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。なお、本実施例の遊技機では、大当りはすべて15ラウンドであるが、ラウンド数もサブ統合制御装置83に送信される。大当り開始演出処理が終了すると、特別遊技処理を行なう。
S410で、確定表示させた特別図柄が大当りになる表示でないと判定された場合は、S450で開放延長フラグが1か否かを判定し、1であれば(S450:yes)、開放延長回数が0か否かを判定する(S455)。開放延長回数が0であれば(S455:yes)、S460にて開放延長フラグを0にしてS465に進む。開放延長フラグが1でないとき(S450:no)又は開放延長回数が0ではないとき(S455:no)はそのままS465に移行する。
S465では、確定表示された特別図柄が小当りになる図柄か否かを判定し、肯定判断であれば(S465:yes)、S470にて特別電動役物作動開始処理を実行し、S475にて小当り開始演出処理を行ない、特別遊技処理を行なう。
図8のS210において確定図柄を表示中と判定された場合には、図11のS480に移行し、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する。否定判断の場合(S480:no)は特別遊技処理を行う。肯定判断(S480:yes)の場合は、確定図柄の表示を終了し(S485)、特別遊技処理を行う。なお、S200において、特別電動役物が作動中と判定された場合(S200:yes)も、特別遊技処理を行う。
図12に示す特別遊技処理では、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S500)。役物連続作動装置が作動中なら(S500:yes)、第1大入賞口14が開放中か否かを判断する(S505)。第1大入賞口14が開放中でない場合は(S505:no)、ラウンド間のインターバル中により第1大入賞口14が閉鎖しているのか判断する(S510)。インターバル中でもない場合は(S510:no)、大当り終了演出中であるか判断する(S515)。これも否定判断の場合は(S515:no)、今から大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S520)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S520:yes)、第1大入賞口開放処理(S525)を行なって本処理を終了(リターン)する。
S505で第1大入賞口14が開放中であると判定された場合は、図13のS530に進み、第1大入賞口14に10個入賞したか否かを判定する。なお、本実施例では10個だが、9個、8個でもよく、特に限定するものではない。第1大入賞口14に10個入賞した場合(S530:yes)にはS540に進み、第1大入賞口14を閉鎖する。そして大当りインターバル処理(S545)を行なって、特別遊技処理を終了する。第1大入賞口14に10個入賞していない場合(S530:no)にはS535に進み、第1大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する。本実施例では、15ラウンドでの大当りの場合は各ラウンドの最大開放時間は29秒に設定している。無論、この秒数に限定するものではない。開放時間が終了した場合(S535:yes)には、S540に合流し、終了していない場合(S535:no)は特別遊技処理を終了する。
図12のS510でインターバル中であると判定された場合は、図14のS550に進み、大当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。インターバル時間が経過している場合(S550:yes)は、直前に第1大入賞口14が開いていたのが最終ラウンドか否かを判定する(S555)。最終ラウンドであれば(S555:yes)、大当り終了演出処理(S560)を行い、特別遊技処理を終了する。最終ラウンドでなければ(S555:no)、再び第1大入賞口14を開放する処理(S565)を行い、特別遊技処理を終了する。なお、大当りインターバル時間が経過していないと判定された場合(S550:no)には、そのまま特別遊技処理を終了する。なお、第1大入賞口14を開放・閉鎖する処理においては、サブ統合制御装置83にも信号を送信する。サブ統合制御装置83は、その信号に基づいて、現在のラウンドを把握し、該ラウンドに応じた演出を行なう。
図12のS515で大当りの終了演出中であると判定された場合は、図15のS570に進み、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。大当り終了演出時間が経過した場合には(S570:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S575)、条件装置の作動を停止する(S580)。そして、開放延長設定フラグが1か否かを判定する(S585)。肯定判断の場合(S585:yes)は、時短回数(本実施例では100)を設定し(S590)、開放延長フラグを1に設定し(S595)、S600に移行する。開放延長設定フラグが1ではない場合(S585:no)はS600に直行する。S600では、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理(S600)を行ない、特別遊技処理を終了する。S570で大当り終了演出時間が経過していないと判定された場合(S570:no)も特別遊技処理を終了する。
図12で役物連続作動装置が作動していないと判定された場合(S500:no)には、図16に示す小当り遊技処理を実行する。本処理が起動すると、S605にて特別電動役物が作動中であるか判断し、作動中であれば(S605:yes)、小当り開始演出中か否かを判定する(S610)。肯定判断の場合(S610:yes)、小当り開始演出の時間が経過したか否かを判定し(S610)、肯定判断(S615:yes)ならシャッター閉鎖処理(S617)を行なう。シャッター閉鎖処理とは、シャッターソレノイド102bを制御してシャッター102を閉鎖する処理である。なお、シャッター閉鎖処理ではシャッターの閉鎖時間の計時も開始する。シャッター閉鎖処理が終了すると、第2大入賞口開放処理(S620)を行なって当処理を終了(リターン)する。なお、特別電動役物が作動中ではないと判定された場合(S605:no)、または小当り開始演出の時間が経過していないと判定された場合(S615:no)にも当処理を終了する。
S610で小当り開始演出中ではないと判定された場合には、第2大入賞口15が開放中か判断する(S625)。肯定判断の場合(S625:yes)は、第2大入賞口15に10個入賞したか否かを判定する。否定判断(S630:no)なら、第2大入賞口15の開放時間(1秒)が経過したか否かを判定する。第2大入賞口15の開放時間が経過していなければ(S635:no)、当処理を終了する。第2大入賞口15の開放時間が経過していた場合(S635:yes)または第2大入賞口15に10個入賞していた場合(S630:yes)は、S640に移行し、第2大入賞口15を閉鎖(S640)する。続いてシャッター102の閉鎖時間が終了したか否かを判定する(S642)。シャッター102の閉鎖時間は、シャッター閉鎖処理(S617)により計時を開始してから30秒に設定されている。この閉鎖時間が経過していない場合は、S642に戻って経過を待ち、経過した場合はシャッター開放処理(S644)を実行してから当処理を終了する。シャッター102により特定領域106への到達が阻まれている遊技球が存在する場合、シャッター開放処理(S644)が実行されると、シャッター102が開放されて、その遊技球は特定領域106に到達する。
S625で、第2大入賞口15が開放中ではないと判定された場合には、S645に進み、特定領域106に入球したか否かを判定する。否定判断の場合(S645:no)は、小当り終了時間が経過したか否かを判定する(S650)。肯定判断(S650:yes)なら、特別電動役物の作動を停止させ(S655)、小当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信して当処理を終了する。小当り終了時間が経過していない場合(S650:no)も当処理を終了する。
特定領域106に入球したと判定された場合(S645:yes)は、S665にて大当り情報を設定し、遊技状態を設定する(S670)。S665,S670はそれぞれS265,S270と同じ処理である。そして開放延長フラグが1か否かを判定(S675)し、肯定判断なら開放延長フラグをゼロにし、S685に移行する。否定判断(S675:no)ならそのままS685に移行する。S685では、条件装置作動開始処理を行い、続くS690にて役物連続作動装置を作動させ、S695にて大当り開始演出処理を行なって当処理を終了する。これらS685〜S695の一連の処理は、前述した当否判定処理のS435〜S445の処理と同じである。役物連続作動装置が作動(S690)されることにより、特別電動役物が作動するので、図8の当否判定処理においてS200が肯定判断され、特別遊技処理が開始される。つまり、小当り遊技処理によれば、第2大入賞口15を開放し、この開放された第2大入賞口15に遊技球が入賞し、更に特定領域106に入球すると、大当りが発生する。
メインルーチン(図6)の入賞確認処理(S55)において行なわれる処理の一つである転落口入球処理の概要を図17に示す。当処理が起動されると、転落口107に入球があったか否かを判定する(S696)。肯定判断なら開放延長フラグが1か否かを判定し(S697)、肯定判断なら開放延長フラグを0にする(S698)。そして転落口107に入球があった旨を示すコマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S699)、当処理を終了(リターン)する。S696またはS697が否定判断された場合には、そのまま当処理を終了する。つまり、転落口入球処理は、転落口107に入球があった場合に、開放延長フラグを0にし、転落口107に入球があった旨をサブ統合制御装置83に伝える処理となっている。以下、開放延長フラグが1から0に変化することを転落ともいう。
サブ統合制御装置83にて行なわれる貯留判定処理の概要を図18に示す。当処理は小当り開始演出を実行すると起動する。当処理が起動されると、貯留スイッチ110が遊技球の通過を検出したか否かを判定する(S700)。なお、2個以上の遊技球が特定領域106側に振り分けられて、2個目の遊技球が貯留スイッチ110に検出され続ける状態も「通過」と判定するものとする。肯定判断なら右打ち示唆演出処理(S705)を行なって当処理を終了(リターン)する。右打ち示唆演出処理とは、図19に示すような画像を演出図柄表示装置6に所定時間(例えば15秒)出力する処理である。否定判断(S700:no)ならそのまま当処理を終了する。
以上、説明した遊技機における遊技の流れは次のようになる。通常状態において、第1始動口11に入賞すると、1/300の確率で第1特別図柄が当選し、大当りが発生する(第1大入賞口14が15回開放される)。大当りが発生すると、50%の確率でその終了後に時短状態となる。なお、通常状態で第2始動口12に入賞させるのは第1始動口11に阻まれて不可能である。また、ゲート17通過により、1/300の確率(通常状態の場合)で普通図柄が当選して第2始動口12の翼片が開放するが、その開放時間はわずか0.2秒であり、殆ど第2始動口12には入球しない。
時短状態が発生すると、普通図柄の当選確率が1/300から1/1.0101に上昇し、しかも普通図柄の1回当選した際の第2始動口12の翼片の開放頻度が0.2秒間×1回から1秒間×3回に上昇するので、容易に第2特別図柄を変動可能となる。しかも第2特別図柄は1/1.003の確率で小当りとなり、その際にはシャッター102が閉鎖され、第2大入賞口15が1秒間、開放される。開放された第2大入賞口15に入球した遊技球が、ワープルート19を通過して振り分け装置100内で特定領域106側に振り分けられると、シャッター102により特定領域106への入球が阻止される。この時間は前述したようにシャッター102が閉鎖されてから30秒である。この30秒が経過してシャッター102が開放されると、遊技球が特定領域106に到達し、大当りが発生する(第1大入賞口14が15回開放される)。
なお、ワープルート19を通過した遊技球が振り分け装置100内で特定領域106側に振り分けられると、貯留スイッチ110が遊技球の通過を検出する。すると、貯留判定処理(図18)により、右打ち示唆演出処理が実行され、演出図柄表示装置6に図19の画像が出力される。この画像には「右打ちでチャンスをゲットせよ!!!」とのメッセージ154があるので、遊技者がこれにしたがって右打ちをすると次のようなことが起きる。すなわち、右打ちされた遊技球の何個か(1個のみや、全ての場合もあり)が右打ち入球口105に入球し、その遊技球は全て入球装置4に入り、転落口107に到達する。すると、転落口入球処理(図17)により転落口スイッチ107aが遊技球を検知し、開放延長フラグが0になる(時短が終了する)。
遊技球が特定領域106に到達してから転落口107に入って時短が終了した場合は、時短が発生するか否かの判定を時短状態で行うことになるので、大当り後に時短が発生する確率は66%(小当り図柄1で小当りになる確率。図21も参照)である。一方、遊技球が特定領域106に到達する前に転落口107に入った場合は、時短が発生するか否かの判定を非時短状態(通常状態)で行うことになるので、大当り後に時短が発生する確率は88%(小当り図柄1または小当り図柄2で小当りになる確率。図21も参照)である。
このように構成された遊技機50は、小当りにより第2大入賞口15に入った遊技球が、振り分け装置100内で特定領域106側に振り分けられた場合には、右打ちをして転落口107に入球させることにより、時短状態の継続率を66%から88%に上昇させることができるという、今までにない遊技性を備えたものとなっている。
しかも、転落口107に入球させるのは、シャッター102が閉鎖されてから約30秒(より正確には、シャッター102が開放されるまでの時間に、貯留が解除された遊技球が特定領域106側に入って検出されるまでの時間を加えた時間)という制限時間内に限られるので、ややもすると退屈になりがちな時短中の遊技を、緊張感を持ったものにすることができる。なお、遊技球が振り分け装置100内でハズレ口104側に振り分けられた場合、大当たりは発生せず、これにより時短は継続するので遊技者は転落口107に入球させるべきではない。従ってこの場合、右打ちをするのは遊技者にとって不利になる。この点でも時短中の遊技を、緊張感のあるものにすることができている。
また、通常状態および時短状態では専ら遊技領域3の左側を狙い、転落させたい場合には右側を狙うという打ち分けが容易であるので、遊技者が時短中に不意に転落口107に入れてしまうのを防止することができる。
遊技球が、振り分け装置100内で特定領域106側に振り分けられると、貯留判定処理により右打ち示唆処理が実行されるので、遊技球が特定領域106側に振り分けられたことを、遊技者が気づかず、継続率を66%から88%に上昇させるチャンスを逃すのを防止することができる。
また、右打ち入球口105はセンターケース5の上部に設けられており、右打ち入球口105に入った遊技球は入球装置4に入球して転落口107に入るので、遊技者が転落口107に入れようとしたにも拘わらず、遊技者に不利な釘調整などにより、転落口107に入れることができなかった、という事態を防止することができる。
ここで本実施例の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。時短が本発明の「入球容易状態」に相当し、S250の処理が本発明の「当否判定手段」に相当し、S275の処理が本発明の「小当り判定手段」に相当し、S255〜S270、S305及び特別遊技処理(小当り遊技処理を除く)が本発明の「第1大当り遊技実行手段」に相当し、特別遊技処理(小当り遊技処理はS655〜S695に限る)が本発明の「第2大当り遊技実行手段」に相当し、S280の処理が本発明の「入球制御手段」に相当し、転落口107が本発明の「作動停止口」に相当し、S617の処理が本発明の「貯留手段」に相当し、S642およびS644の処理が本発明の「貯留解除手段」に相当し、遊技領域3においてセンターケース5の左側が本発明の「第1遊技領域」に相当し、右打ち入球口105から入球装置4に至る経路が本発明の「第2遊技領域」に相当し、貯留スイッチ110が本発明の「貯留球検出手段」に相当し、貯留判定手段が本発明の「発射変更示唆手段」に相当し、小当り遊技処理から本発明の第2大当り発生手段、貯留手段、及び貯留解除手段に相当する処理を除いた部分が本発明の「小当り遊技実行手段」に相当する。
[実施例2]
本発明の第2実施例について図22を用いて説明する。なお、本実施例は実施例1と共通点が多いため、異なる点を重点的に説明する。
図22は、本発明の第2実施例における、図柄の名称と大当り図柄決定用乱数と特別図柄2の停止図柄の対応を示すテーブルで、第1実施例の図20(b)に相当するものである。図20(b)との違いは、特別図柄2とシャッター102の閉鎖時間の対応関係を示している点である。ここで閉鎖時間が本発明の「貯留時間」に相当する。なお、表記のない変動時間短縮機能の発生・非発生と特別図柄2との関係については第1実施例と全く同じである。
つまり、第1実施例ではシャッター102の閉鎖時間は30秒という一定値であったが、第2実施例では小当り図柄に応じて異なる値が設定される。すなわち、小当り図柄1で小当りが発生した場合には、シャッター102は閉鎖されてから、第1実施例と同じ時間である30秒で開放される。一方、小当り図柄2で小当りが発生した場合には、シャッター102は開放されてから、第1実施例よりも短い20秒で閉鎖される。そして小当り図柄3で小当りが発生した場合には、シャッター102は開放されてから、わずか10秒で閉鎖される。
このように構成することにより、小当り図柄に応じて有利さを異ならせることができるので、趣向性を高めることができる。なお、小当り図柄2や小当り図柄3で小当りしたために閉鎖時間が短い場合には、図19に示した画像のキャラクタ51の表情が険しくなったり、「チャンスはわずか。急げ!」といったメッセージを表示したりして、遊技者を急がせてもいい。反面、小当り図柄1で小当りした場合には、転落の有無にかかわらず時短が発生するので、右打ちの必要はない。そこで図19に示した画像の代わりに「超ラッキー!」などの幸運を告知する文字や画像を表示してもいい。なお、小当り図柄3により小当りした場合は、転落口107に入れるのに成功しても大当たり終了後に時短は発生しないのだが、多くの遊技者は第2特別図柄表示装置10ではなく演出図柄表示装置6を見て遊技するので、無意味とはいえない。ただし繰り返し遊技することにより「10秒でシャッターが開放された場合は時短終了」を遊技者が学習するのを防止するために、例えば「図柄19で小当りした場合は開放時間が10秒」といった設定をしてもいい。逆に、時短非作動中は、小当り図柄3で小当りしても時短が発生するように構成してもよい。
[実施例3]
本発明の第3実施例について図23を用いて説明する。なお、本実施例も実施例1と共通点が多いため、異なる点のみを重点的に説明する。
図23は第3実施例の遊技機に用いられている振り分け装置100の平面図である。第3実施例の振り分け装置100はワープルート19の先が、ともに略円筒状の外壁118と内壁120に挟まれてなる略円形の通路116となっている。内壁120の内側に円盤状の回転体97が配設されており、主制御装置80により右回りに回転制御されている。内壁120の一部(図23において下側)が欠けることにより開放部122が形成されており、通路116内の遊技球Qが開放部122から回転体97に移動することが可能にされている。
振り分け装置100は、その全体が本図の上部が高くなるように傾斜されており、通路116の開放部112付近は逆方向に傾斜された窪み(図示省略)が形成されている。この結果、ワープルート19を流下してきた遊技球Qは、略円形の通路116内の、図23において下端部付近を中心として往復し、勢いを失うと、前記窪みから開放部122方向へ移動する。
回転体97はその周部に4か所の凹部が形成されており、その内の1個(図23において「V」マークが付されている凹部。以下、貯留部112という)に入った遊技球Qは、回転体97が回転することにより特定領域106に誘導される。なお、特定領域106は貫通穴であり図23の奥方向に特定入球口スイッチ106a(図示しない)が配置されている。他の3個の凹部(以下、凹部114という)に遊技球が入った場合は、回転体97が回転しても特定領域106に到達できない。これは、凹部114は特定領域106の位置まで回転移動されても、貯留部112よりも窪みが小さいために凹部114内の遊技球Qが特定領域106の位置と整合せず(図23において上に位置している凹部114を参照)、特定領域106に入球できないことによる。これに対して貯留部112は、凹部114より大きく窪んでおり、回転体97が回転されることにより貯留部112が特定領域106の位置に移動されると、貯留部112内の遊技球Qが特定領域106の位置と整合し、特定領域106に入球できる。凹部114内の遊技球Qはハズレ口104から排出される。ハズレ口104は特定領域106よりもやや外周方向に形成されており、凹部114と位置が整合する。
なお、貯留部112には貯留スイッチ110が設けられており、貯留部112に遊技球Qが入るとサブ統合制御装置83が検出可能に構成されている。回転体97は電源を投入中は定速で回転されており、貯留部112に入った遊技球Qが特定領域106に到達するのに30秒かかるものとする。
このように構成された遊技機によれば、第1実施例のようなシャッター102を備えないにもかかわらず、特定領域106に至る遊技球を一旦保持し、一定時間後に特定領域106に入球させるという制御を、回転体97を定速で回転させるという単純な制御のみで行うことが可能となる(第1実施例では、小当りの発生を起因としてシャッター102を閉鎖し、閉鎖時間を計時し、閉鎖時間が経過したらシャッター102を開放するという制御が必要であった)。
ここで本実施例の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。貯留部112が本発明の「貯留手段」に相当し、回転体97の回転が本発明の「貯留解除手段」に相当する。
[他の実施例]
前記実施例で用いられた仕様や遊技性を表す数値は、適宜変更可能なものである。例えば、パチンコ機50は大当りになる確率が1/300であったが、これ以外の確率でももちろん良い。時短状態の継続率は、時短状態では66%、転落時には88%であったが、これらの一方または双方の値を変えても構わない。時短状態の継続率が、転落後の継続率を下回っていれば、前記実施例と同様の遊技性を有するものとなる。また、第2特別図柄についてもその保留記憶および保留数表示装置を備えた構成としてもよい。第2始動口12へ入球したことを契機として抽出された乱数にハズレを設定してもよい。
第3実施例の遊技機を、第2実施例の遊技機の様に、小当り図柄に応じて時間を変化させように構成してもいい。この一例を図24に示す。図24は、図柄の名称と大当り図柄決定用乱数と特別図柄2の停止図柄の対応を示すテーブルで、第1実施例の図20(b)や第2実施例の図22に相当するものである。図22との違いは、特別図柄2とシャッター102の開放時間の対応関係の代わりに回転体97の回転速度を示している点である。なお、表記していない変動時間短縮機能の発生・非発生と特別図柄2との関係については第1実施例と全く同じである。図24において回転速度の単位は度/sであり、6とあれば1秒間に6度、回転体97が右回りに回転することを示している(以下、「右回りに」を省略する。また、この回転速度が間接的に本発明の「貯留時間」に相当する)。つまりこの場合、30秒で180度、回転体97が回転することになり、これは第3実施例に示した回転体97の回転速度と同じである。
そして、この実施例では小当り図柄1で小当りが発生した場合には、第3実施例と同じ速度で回転されるが、小当り図柄2で小当りが発生した場合には、9度/s、すなわち20秒で180度回転する。つまり開放部122から貯留部112に入った遊技球は約20秒で特定領域106に到達する。そして小当り図柄3で小当りが発生した場合には、12度/s、すなわち15秒で180度回転し、開放部122から貯留部112に入った遊技球は約15秒で特定領域106に到達する。
なお、回転体97の速度の切り替えは、第1実施例でシャッター102を閉鎖するタイミングに準じて行うとよい。そして貯留スイッチ110が遊技球を検出してから所定時間(例えば40秒)経過するか、特定入球口スイッチ106aが遊技球を検出したら定速(6度/s)に戻すこと等が考えられる。このように構成することにより、回転体97の制御は第3実施例よりもやや複雑になるものの、第2実施例と同様、小当り図柄に応じて有利さを異ならせることができるので、趣向性を高めることができる
貯留スイッチ110の信号は、サブ統合制御装置83に入力される構成であったが、主制御装置80に入力する構成としてもよい。この場合、主制御装置80からサブ統合制御装置83に貯留スイッチ110が遊技球を検知したことを示すコマンドを送信する構成とすればよい。また、シャッター開放処理はS617、すなわち小当り開始演出の時間が経過した後に行なったが、他のタイミングで行なってもよい。例えば小当り遊技処理が起動された直後に行なってもよいし、特別電動役物が作動中と判定(S605:yes)された直後に行なってもよい。また、小当り遊技処理中ではなく、貯留スイッチ110が遊技球を検出したらシャッター102を閉鎖することも考えられる。
また、転落口107を常に有効にするのではなく、例えば小当りの発生から所定時間(例えば1分。該所定時間内に遊技球が転落口107を通過した場合は前記所定時間の経過判断を中止して、更に小当りが発生した場合は改めて計時する)に限って有効としてもよい。また、右打ち入球口105にシャッターや弁を設け、同様に小当りの発生から所定時間に限ってこれらを開放して、入球装置4に入球可能としてもよい。あるいは、貯留スイッチ110の検出信号を主制御装置80が監視するものとし、貯留スイッチ110が遊技球の通過を検出した時のみ転落口107を所定時間有効としてもよい。これらの改良を施すと、時短中にトイレなどで中座をした際に、他の遊技者などが右打ちをして転落口107を通すという嫌がらせが行なわれるのを防止することができる。また、正規の遊技者が時短中に発射強度を誤って、うっかり右打ち入球口105に入球させてしまうのも防止することができる。
貯留判定処理や右打ち示唆処理はなくてもよい。こうすると、遊技者に右打ちを示唆できなくなるが、遊技者の経験の多さ(右打ちして転落させると有利になること等を知っている)や注意力(第2大入賞口に入った遊技球がシャッター102に貯留されたこと等を見逃さない)に応じて特典を付与できる遊技機となる。また、貯留判定処理については、時短中のみ起動する構成としてもよい。
前記実施例では、特定領域106側に振り分けられた遊技球はシャッター102や回転体97により必ず所定時間、貯留される構成となっていたが、貯留されることなく特定領域106に直行する経路や機構が存在しても構わない。この構成では、シャッター102や回転体97の貯留部112に入った場合のみが転落のチャンスとなるので、遊技球の動きに対する興味を非常に大きく駆り立てる遊技機とすることができる。
右打ち示唆処理にて表示した画像(図19)を、転落口107への入球を契機として別の画像に変更しても構わない。更にシャッター102に貯留された遊技球が特定領域106へ入球したタイミングも加味して変更してもよい。例えば、特定領域106に入球する前に転落口107への入球した場合には、メッセージ154を「ビッグチャンスゲット!!」など、特定領域106へ入球する前に、転落に成功したことを遊技者に告知する文言に変更してもよい。また、転落口107への入球したものの、その前に遊技球が特定領域106へ入ってしまった場合には、メッセージ154を「ゲット失敗。 継続を祈れ!」などの時短状態で継続・終了の判定が行われる(実際には小当り図柄が決定された時点でどちらかは決定している)ことを遊技者に示してもよい。もちろん、メッセージ154以外にも、表示されるキャラクタ151を変えたり、画像を全く異なるものに変更したりしてもよい。
第1実施例において、シャッター102は小当たりが発生したら30秒閉鎖されるものであったが、貯留スイッチ110が遊技球を検出しなかった場合や、第2カウントスイッチ15aが遊技球を検出しなかった場合や、振り分け装置100内の残存球が全て排出された場合は、30秒経過するのを待たずに解除する構成としてもよい。こうすると、特定領域106に入球する可能性がないにも関わらず約30秒待たされるという不具合を防止することができる。なお、残存球の有無の判定には、例えば次のように行う。すなわちハズレ口104から排出された遊技球を検出するセンサ104aを設けておき、第2カウントスイッチ15aの検出結果からセンサ104aの検出結果と、特定入球口スイッチ106aの検出結果を差し引いたものがゼロの場合に、残存球がないと判定する。特にここでは、特定領域106に入球しない場合に意味があるので、第2カウントスイッチ15aの検出結果からセンサ104aの検出結果を引いたものがゼロであれば、残存球が全て排出されたと判定する。
実施例1、2では、小当り図柄1〜3のいずれで小当りした場合もシャッター102が閉鎖したが、小当り図柄1,3のように、時短しているか否かに関わらず大当たり後の遊技状態が時短か否かが決定する図柄で小当りした場合には、シャッター102が閉鎖しないようにしたり、非常に短時間(例えば1秒)で貯留が解除されるようにしてもよい。
前記何れの実施例においても、入球装置4に入った遊技球は全て転落口107に入球する構成であったが、入球装置4内に振り分け機構を設け、入球装置4に入った遊技球の一部のみが転落口107に入球するように構成し直してもよい。このようにしても、釘調整などの影響を受けないという効果を有する。また、パチンコ機50は、右打ち入球口105に入れたからといって転落するとは限らないという遊技興趣を有した遊技機となる。
パチンコ機50は払出制御装置81を備え、払出装置73により遊技球を払い出すものであったが、このような実体のある遊技球を払い出さずに、賞球数に対応する数値データを遊技者に付与する遊技機に本発明を適用しても良い。その場合でも、実体のある遊技球を遊技機内で循環させるいわゆる封入式の遊技機として構成することにより、前記説明した弾球遊技機を実現することができる。
7:普通図柄表示装置
8:普通図柄保留数表示装置
9:第1特別図柄表示装置
10:第2特別図柄表示装置
11:第1始動口
12:第2始動口
14:第1大入賞口
15:第2大入賞口
17:ゲート
18:第1特別図柄保留数表示装置
19:ワープルート
50:パチンコ機
80:主制御装置
83:サブ統合制御装置
100:振り分け装置
102:シャッター
104:ハズレ口
105:右打ち入球口
106:特定領域
107:転落口
110:貯留スイッチ

Claims (5)

  1. 常時入球可能な第1始動口と、
    該第1始動口よりも入球が容易な開放状態と入球不可能な閉鎖状態とに変化可能に構成された第2始動口と、
    該第2始動口および前記第1始動口への各入球に起因して当否判定を行う当否判定手段と、
    該当否判定手段による当否判定の結果が当りであると第1大入賞口を複数回開放する大当り遊技を行う第1大当り遊技実行手段と、
    少なくとも前記第2始動口への入球に起因して小当り遊技を行うか否かの判定を行う小当り判定手段と、
    該小当り判定手段により小当り遊技を行うと判定されると第2大入賞口を開放する小当り遊技実行手段と、
    前記第2大入賞口内に形成された特定領域と、
    該特定領域に入球したことに起因して前記第1大入賞口を複数回開放する大当り遊技を発生させる第2大当り遊技実行手段と、
    前記第2始動口が前記開放状態になる頻度を、通常状態よりも高い入球容易状態か、もしくは前記通常状態にする入球制御手段と
    を備えた弾球遊技機において、
    遊技球の入球を起因として前記通常状態にするための作動停止口と、
    前記特定領域に導かれる遊技球を一時貯留する貯留手段と、
    前記貯留手段による前記貯留を解除する貯留解除手段と、
    前記入球制御手段は、前記入球容易状態において前記第2大当り遊技実行手段により発生された大当り遊技の終了後よりも、前記通常状態において前記第2大当り遊技実行手段により発生された大当り遊技の終了後の方が、前記入球容易状態にする可能性が高いものであり、且つ前記作動停止口への入球に起因して前記通常状態にするものである
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機において、
    遊技者が打ち分け可能な第1遊技領域と第2遊技領域を備え、
    前記第1遊技領域に、前記第2始動口及び前記第2大入賞口を備え、
    前記第2遊技領域に、前記作動停止口を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項2に記載の弾球遊技機において、
    前記貯留装置に貯留される遊技球又は前記貯留装置に貯留された遊技球を検出する貯留球検出手段と、
    前記小当り遊技中に前記貯留球検出手段により遊技球が検出されると、前記第2遊技領域への発射を示唆する発射変更示唆手段と
    を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項2または3に記載の弾球遊技機において、
    前記第2遊技領域に入球装置を備え、前記作動停止口は前記入球装置内部に備えられた
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
    前記貯留解除手段は、前記貯留手段により遊技球が貯留されてから所定の貯留時間後に前記貯留を解除するものであり、前記貯留時間は、異なる複数の値が存在する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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