JP2016115461A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】隙間を通して雄端子が短絡することを抑制する。【解決手段】コネクタは、雄端子41と、フード部を有して複数の雄端子41をフード部内に並べて収容した雄ハウジング42と、雄端子41と接続可能な雌端子21を内部に複数収容して、フード部内に嵌合される雌ハウジング22と、フード部内に初期位置と完了位置との間を変位可能に装着され、雄端子41が正規の姿勢となるように支持するムービングプレート60と、雌ハウジング22に突出して設けられ、フード部と雌ハウジング22とが嵌合した際に、隣り合う雄端子41間に配されるようにしてムービングプレート60を前後に貫通すると共に、雄ハウジング42に嵌合される極間遮断部30とを備える。【選択図】図15

Description

本明細書によって開示される技術は、コネクタに関する。
例えば、ムービングプレートを備えたコネクタとして、特開平11−204184号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。このコネクタは、フード部を有して内部に複数のおす型コンタクトが収容される第1ハウジングと、フード部内に装着されて初期位置と完了位置との間を前後に変位する保持装置と、おす型コンタクトに接続される複数のめす型コンタクトを収容してフード部内に嵌合される第2ハウジングとを備えている。
第1ハウジングの複数のおす型コンタクトは、フード部内において、並列するようにして横並びに保持されており、フード部内に装着された保持装置により先端部を支持されることで正規の姿勢に保持されている。保持装置は、第1ハウジングの複数のおす型コンタクトを支持する保持プレートを有しており、保持プレートの下端部には、フード部内に設けられた凹部に係止することで保持装置を初期位置に保持する係合部が前方に向けて突出した形態で設けられている。
保持装置は、第2ハウジングをフード部内に嵌合させる際に、第2ハウジングによって押し込まれることで、初期位置から嵌合位置へ変位するようになっており、保持装置の変位に伴っておす型コンタクトが第2ハウジング内に進入し雌端子と接続されるようになっている。
また、第2ハウジングがフード部から離脱する際には、保持プレートの上端部から前方に突出して設けられた係合部が第2ハウジングに設けられた溝に嵌まり込むことで、第2ハウジングの離脱に伴って保持装置が完了位置から初期位置に引き戻されるようになっている。
特開平11−204184号公報
ところで、上記のコネクタによると、第1ハウジングと第2ハウジングとの嵌合後でも、第1ハウジングと第2ハウジングとの境界部分や第1ハウジングと保持装置との境界部分では、両ハウジング間の隙間および第1ハウジングと保持装置と間の隙間を通しておす型コンタクトが横並びとなっている。このため、フード部内に浸入した異物が隙間を通しておす型コンタクト間に亘って横方向に接触すると、おす型コンタクト間で短絡が生じてしまう。
本明細書によって開示されるコネクタは、雄端子と、フード部を有して複数の前記雄端子を前記フード部内に並べて収容する雄ハウジングと、前記雄端子と接続可能な雌端子を内部に複数収容して、前記フード部内に嵌合される雌ハウジングと、前記雄端子を位置決めするようにして前記フード部内に装着され、前記フード部と前記雌ハウジングとが嵌合した際に、前記雌ハウジングと前記フード部とに挟まれるムービングプレートと、前記雌ハウジングに突出して設けられ、前記フード部と前記雌ハウジングとが嵌合した際に、隣り合う前記雄端子間に配されるようにして前記ムービングプレートを前後に貫通すると共に、前記雄ハウジングに設けられた嵌合凹部に嵌合される極間遮断部とを備える構成とした。
このような構成のコネクタによると、フード部と雌ハウジングとが嵌合した際に、雄端子間における雌ハウジングとムービングプレートとの間の隙間、雄端子間における雄ハウジングとムービングプレートとの間の隙間とに極間遮断部が配されることになるから、隣り合う雄端子間の短絡経路を遮断することができる。これにより、フード部内に異物が浸入した場合においても、隙間を通して雄端子同士が短絡することを抑制することができる。
本明細書によって開示される技術の態様として、以下の構成としてもよい。
前記ムービングプレートは、前記フード部内における初期位置と完了位置との間を変位可能とされ、前記フード部と前記雌ハウジングとの嵌合過程において、前記雌ハウジングによって押圧されることにより前記初期位置から前記完了位置まで変位するようになっており、前記極間遮断部は、前記雌ハウジングに複数設けられ、複数の前記極間遮断部のうちの少なくとも一部の前記極間遮断部の突出端には、前記ムービングプレートと係合することにより、前記フード部と前記雌ハウジングとの離脱に伴って前記ムービングプレートを前記完了位置から前記初期位置に変位させる係合突起が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、極間遮断部の突出端に係合突起を設け、この係合突起をムービングプレートに係合させるだけで、ムービングプレートを完了位置から初期位置に変位させることができるから、ムービングプレートを完了位置から初期位置に変位させるためだけに、ムービングプレートに係合部を別途設ける必要がなく、ムービングプレートを完了位置から初期位置に変位させるための構造を簡素化することができる。
前記雌端子は、前記雌ハウジング内において隔壁によって仕切られることにより上下左右に整列された複数のキャビティにそれぞれ収容されるようになっており、前記極間遮断部は、前記隔壁に沿うように板状に形成され、前記複数のキャビティ間に亘って一括して形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、極間遮断部が複数のキャビティ間に亘って一括して形成されているから、各キャビティ間に極間遮断部を個別に設ける場合に比べて、極間遮断部の構造の簡素化を図りつつ、極間遮断部の剛性を高めることができる。
前記ムービングプレートが前記完了位置から前記初期位置に至ると、前記ムービングプレートに設けられた被係止部が前記雄ハウジングに設けられた初期位置係止部に係止することにより、前記ムービングプレートと前記係合突起との被係合が解除され、前記ムービングプレートが前記初期位置に保持される構成としてもよい。
このような構成によると、ムービングプレートが初期位置に至ると、被係止部と初期位置係止部とが係合することで、係止突起とムービングプレートとの係合が解除されてムービングプレートが初期位置に保持されるから、雌ハウジングに連れられて、ムービングプレートが初期位置よりも雌ハウジング側に変位したり、ムービングプレートがフード部から脱落したりすることを防ぐことができる。
本明細書によって開示される技術によれば、フード部内に異物が浸入した場合においても、隙間を通して雄端子同士が短絡することを抑制することができる。
雌ハウジングの正面図 同平面図 同側面図 同背面図 ムービングプレートが装着された雄ハウジングの斜視図 雄ハウジングにムービングプレートを装着する前の状態を示す斜視図 雄ハウジングの正面図 同背面図 ムービングプレートの正面図 ムービングプレートの側面図 雄コネクタと雌コネクタとの嵌合前の状態を示す断面図 雌コネクタが雄コネクタに浅く嵌合されてムービングプレートに当接した状態を示す断面図 雄コネクタと雌コネクタとが正規嵌合する直前の状態を示す断面図 雄コネクタと雌コネクタとが正規嵌合した状態を示す断面図 図14の要部拡大断面図
<実施形態>
実施形態について図1から図15を参照して説明する。
本実施形態のコネクタ10は、前方に向かって開口するフード部43を有する雄コネクタ40と、雄コネクタ40のフード部内に嵌合される雌コネクタ20とを備えて構成されている。なお、以下の説明において、前後方向とは図11における雌コネクタ20と雄コネクタ40との嵌合方向を基準とし、両コネクタ20,40が互いに嵌合する側を前側として説明する。
雌コネクタ20は、雌端子21と、複数の雌端子21を収容する合成樹脂製の雌ハウジング22とを備えて構成されている。
雌ハウジング22は、図1から図4に示すように、略方形のブロック状をなしている。雌ハウジング22の内部には、図4に示すように、上下左右に延びる格子状の雌側隔壁(「隔壁」の一例)23によって仕切られることにより上下左右に整列された複数のキャビティ24が設けられており、左右方向に並ぶキャビティ24間のピッチは、上下方向に並ぶキャビティ24間のピッチに比べて、小さく設定されている。また、各キャビティ24は、図11から図14に示すように、雌ハウジング22を前後に貫通して形成されており、キャビティ24内には、後方から雌端子21が個別に収容されている。
雌端子21は、図11から図14に示すように、角筒状の接続筒部25の後方に電線Wが圧着された電線接続部26を有する形態とされている。
雌ハウジング22の左右両側の外側面には、図3に示すように、前後に延びる一対の外側ガイド溝27が設けられている。一対の外側ガイド溝27は、外側面から互いに近づく方向である内側に向かって凹んで形成されており、雌ハウジング22の前端面22Aから後端面22Bまで前後方向に直線状に延びた形態とされている。
各外側ガイド溝27の前端部には、外側に向けて突出する略方形のブロック状をなす押圧突部28がそれぞれ形成されている。
雄コネクタ40は、雌コネクタ20の雌端子21に接続される雄端子41と、複数の雄端子41を収容する合成樹脂製の雄ハウジング42と、雄ハウジング42に装着される合成樹脂製のムービングプレート60とを備えて構成されている。
雄ハウジング42は、図5および図8に示すように、全体としては前後に長い略方形のブロック状をなしており、前方に開口するフード部43の後方に端子収容部44が設けられた形態とされている。
端子収容部44の内部には、図8に示すように、上下左右に延びる格子状の雄側隔壁45によって仕切られることで上下左右に整列された複数のキャビティ46が設けられており、左右方向に並ぶキャビティ46間のピッチは、雌ハウジング22と同様に、上下方向に並ぶキャビティ46間のピッチに比べて小さく設定されている。各キャビティ46は、図6および図11に示すように、フード部43の奥壁43Aにおいて奥壁開口46Aを有するようにして端子収容部44を前後に貫通して形成されており、各キャビティ46内には、雄端子41が後方から個別に収容されている。
雄端子41は、前後に長い平板状のタブ状接続部47の後方に電線Wが圧着された電線接続部48を有する形態とされている。雄端子41は、端子収容部44内に収容されると、フード部43の奥壁43Aにおける奥壁開口46Aからフード部43の内部空間にタブ状接続部47を突出させた状態で収容されるようになっており、上下左右に並んだキャビティに合わせて雄端子もフード部内において上下左右に整列した状態で配されるようになっている。
フード部43は、前方に向けて略矩形状に開口した形態とされており、フード部43内には、ムービングプレート60が、図5および図11に示す初期位置と図14に示す完了位置との間を前後方向に変位可能に前方から装着されている。また、フード部43内にムービングプレート60が装着された後には、雌ハウジング22が前方から嵌合されるようになっている。
フード部43の左右両側の内壁43Bには、図6および図7に示すように、前端開口から後方に向けて直線状に延びる上下一対の内側ガイド溝49がそれぞれ形成されている。
各内側ガイド溝49は、前方およびフード部43の内部空間側である内側に向かって開口して形成されており、外側に向かって凹状に凹んだ形態とされている。
フード部43の左右両側の内壁43Bにおいて内側ガイド溝49が設けられた位置よりも後方には、一対の初期位置係止片(「初期位置係止部」の一例)50が設けられている。
各初期位置係止片50は、図6、図11から図14に示すように、フード部43の奥壁43Aから前方に向かって延びる上下方向に幅広な板状に形成されており、初期位置係止片50の基端部を支点に左右方向に弾性変位可能とされている。一対の初期位置係止片50の前端部における内側の面には、互いに外側に向けて凹んだ上下に延びる係止凹部51が形成されている。
係止凹部51は、初期位置係止片50の上端縁部によって上部が塞がれた形態とされており、初期位置係止片50の上端縁部は、内側に向かって山形状に張り出した被押圧部52とされている。
被押圧部52における前後両側の傾斜面には、雌ハウジング22とフード部43とが嵌合および離脱する際に、雌ハウジング22の押圧突部28が乗り上げるようになっており、被押圧部52に押圧突部28が乗り上げることで初期位置係止片50が外側に向けて弾性変位するようになっている。
係止凹部51の前側内面は、図11から図14に示すように、フード部43と雌ハウジング22とが嵌合する嵌合方向(前後方向)と直交する面とされており、フード部43内に装着されたムービングプレート60が初期位置に至った際に、後述するムービングプレート60の被係止縁部(「被係止部」の一例)64を前方から係止する前側係止面51Aとされている。係止凹部51の後側内面は、前側係止面51Aと同様に、嵌合方向と直交する面とされており、ムービングプレート60が初期位置に至った際に、ムービングプレート60の被係止縁部64を後方から係止する後側係止面51Bとされている。
ムービングプレート60は、図6、図9および図10に示すように、平板状のプレート本体61と、プレート本体61の左右両側縁部にそれぞれ設けられた上下一対のガイド部62とを備えて構成されている。
プレート本体61には、上下左右に整列された複数の位置決め孔63が設けられている。これらの位置決め孔63は、ムービングプレート60がフード部43内に装着された際に、フード部43の内部空間に突出した雄端子41のタブ状接続部47がそれぞれ挿通されるようになっており、位置決め孔63の開口縁部によってタブ状接続部47が上下左右に傾かないように位置決めされるようになっている。
プレート本体61において上下一対のガイド部62の間に配された左右両側の側縁部は、初期位置係止片50の係止凹部51に嵌合可能な被係止縁部64とされている。被係止縁部64は、ムービングプレート60が初期位置に配されると、図11に示すように、係止凹部51に嵌合されて前側係止面51Aと後側係止面51Bとによって前後から係止されるようになっており、被係止縁部64が係止凹部51内に嵌合されることで、ムービングプレート60が初期位置に保持される。
プレート本体61の左右両側にそれぞれ設けられた合計4つのガイド部62は、何れもプレート本体61から前方に向けて直線状に延びる角柱状をなしている。これらのガイド部62は、フード部43内の内側ガイド溝49に対応するように配されており、ムービングプレート60をフード部43内に装着する際に、各ガイド部62が内側ガイド溝49内に前方から嵌合するようになっている。
また、各ガイド部62は、内側ガイド溝49から内側にやや突出した状態で内側ガイド溝49内に嵌合されるようになっており、各ガイド部62において内側に突出した部分は、フード部43内に嵌合される雌ハウジング22の外側ガイド溝27内に嵌合されるようになっている。
つまり、ムービングプレート60は、フード部43の内側ガイド溝49にガイド部62を嵌合させることで、上下左右に傾くことなく正規の姿勢で前後に変位可能となり、雌ハウジング22は、フード部43の内側ガイド溝49に嵌合されたムービングプレート60のガイド部62に雌ハウジング22の外側ガイド溝27を嵌合させることで、上下左右に傾くことなく正規の姿勢で前後に変位可能となるように構成されている。
また、ムービングプレート60は、フード部43内に雌ハウジング22が嵌合される過程において、雌ハウジング22の前端面22Aが、前方から当接し、雌ハウジング22に前方から押圧されることで、完了位置に向かって変位するようになっている。
詳細には、図12に示すように雌ハウジング22が、ムービングプレート60におけるプレート本体61の前面に当接したところで、雌ハウジング22の一対の押圧突部28がフード部43の一対の初期位置係止片50における被押圧部52の前側の傾斜面に当接する。
そして、このまま嵌合操作が進むと、押圧突部28が被押圧部52の前側の傾斜面に乗り上げ、各初期位置係止片50が外側に弾性変位する。そして、各初期位置係止片50が外側に弾性変位したことにより、係止凹部51とプレート本体61の被係止縁部64との嵌合状態が解除され、ムービングプレート60が完了位置に向かって変位可能となる。
その後、さらに嵌合操作が進むと、プレート本体61が雌ハウジング22に前方から押圧されることで、完了位置に向かって後方に変位する。そして、雌ハウジング22とフード部43とが正規の嵌合状態に至ると、図14に示すように、プレート本体61が雌ハウジング22の前端面22Aとフード部43の奥壁43Aとによって前後から挟まれた状態となり、完了位置に配される。また、プレート本体61がフード部43の奥側に押圧されると、図13に示すように、雄端子41がプレート本体61よりも前方に突出した状態となり、雌ハウジング22とフード部43とが正規の嵌合状態に至ると、図14に示すように、雄端子41のタブ状接続部47が雌ハウジング22の雌端子21における接続筒部25内に進入し、雄端子41と雌端子21とが電気的に接続される。
さて、雌ハウジング22の前端面22Aには、図2、図3、図11および図15に示すように、複数の極間遮断部30が設けられており、これらの極間遮断部30は、雌ハウジング22と雄ハウジング42のフード部43とが正規に嵌合した際に、ムービングプレート60に設けられた複数の貫通孔65をそれぞれ前後方向に貫通すると共に、フード部43の奥壁43Aに設けられた複数の嵌合凹部55にそれぞれ嵌合するようになっている。
各極間遮断部30は、図1、図11および図15に示すように、雌ハウジング22において左右に隣り合うキャビティ24間に配される上下に延びる雌側隔壁23に沿うようにして雌ハウジング22の前端面22Aに形成されている。言い換えると、上下方向に並ぶキャビティ24間よりもキャビティ24間のピッチが小さい左右方向に並ぶキャビティ24間の雌側隔壁23に極間遮断部30が設けられている。
また、各極間遮断部30は、上下方向に並ぶキャビティ24が設けられた高さ範囲全体に亘って配された1枚の板状に形成されており、極間遮断部30左右両側の側面は前方に向かうほど極間遮断部30の板厚が小さくなるように傾斜した形態とされている。言い換えると、極間遮断部30は、図2および図15に示すように、前方に向かうほど先細りとなる平面視三角状をなしており、上下に並ぶキャビティ24の高さ範囲の全高に亘って一括して形成されている。また、極間遮断部30の突出寸法は、ムービングプレート60におけるプレート本体61の板厚寸法よりも大きく設定されており、極間遮断部30が前後方向に貫通孔65を貫通すると、プレート本体61の後面から極間遮断部30の先端部分が突出するようになっている。
また、複数の極間遮断部30のうち、左右両側に配された極間遮断部30の前端部には、係合突起31がそれぞれ設けられている。係合突起31は、図15に示すように、その左右両側の側面が、前端から後方に向かうほど、他の極間遮断部30よりも広く拡幅された後、その後端部から後方に向かうほど僅かに内側に向かって傾斜する傾斜係合面32を有した形態とされており、係合突起31が形成された極間遮断部30は、前後方向略中央部がくびれた平面視矢じり状に形成されている。
ムービングプレート60の貫通孔65は、図5、図6、図9、図11および図15に示すように、プレート本体61を前後に貫通して形成されており、雌ハウジング22の各極間遮断部30に対応する配置で左右に隣り合う位置決め孔63の間に配されている。貫通孔65の開口形状は、図9に示すように、上下に並ぶ位置決め孔63が設けられた範囲よりもやや上下方向に延びる上下に長い略矩形状に形成されており、図15に示すように、後方に向かうほど左右方向に僅かに幅狭となるような形態とされている。したがって、貫通孔65内に極間遮断部30が前後方向に貫通されると、貫通孔65の左右方向の内側面が極間遮断部30に沿って配され、プレート本体61と雌ハウジング22との間に生じる左右に延びる隙間が極間遮断部30によって遮られた状態となる。
また、複数の貫通孔65のうち、左右両側に配された貫通孔65における後側(フード部奥側)の開口は、その左右両側の開口縁が後方に向かってテーパ状に形成されており、左右両側の開口縁は、極間遮断部30の係合突起31が後方から面接触して係合する被係合面66とされている。
被係合面66は、雌ハウジング22とフード部43との離脱過程において、極間遮断部30が後退する際に、係合突起31の傾斜係合面32が後方から面接触して係合するようになっており、被係合面66と傾斜係合面32とが係合することで、ムービングプレート60が、雌ハウジング22と共に、完了位置から初期位置に向かって変位するようになっている。
また、傾斜係合面32と被係合面66とが係合したところで、雌ハウジング22の一対の押圧突部28がフード部43の一対の初期位置係止片50における被押圧部52の後側の傾斜面に当接し、押圧突部28が被押圧部52に乗り上げることで、各初期位置係止片50が弾性変位する。
そして、このまま、離脱操作が進むと、ムービングプレート60が初期位置に至って被押圧部52と押圧突部28との係合が解除され、プレート本体61の被係止縁部64が係止凹部51内に嵌合されることで、被係止縁部64が前側係止面51Aと後側係止面51Bとによって前後から係止される。
そして、初期位置係止片50によってムービングプレート60が係止された状態で、さらに離脱操作が進むと、係合突起31の傾斜係合面32と貫通孔65の被係合面66とが摺動し、極間遮断部30と共に係合突起31が貫通孔65から離脱する。これにより、係合突起31の傾斜係合面32と貫通孔65の被係合面66との係合が解除され、ムービングプレート60が初期位置に保持されるようになっている。
一方、雄ハウジング42の嵌合凹部55は、図11および図15に示すように、フード部43の奥壁43Aにおける左右に隣り合う奥壁開口46Aの間に後方に凹んだ形態で配されており、嵌合凹部55の左右両側の内側壁は、フード部43の奥壁43Aから後方に向かうほど互いに近づくように形成されている。また、フード部43の奥壁43Aにおける嵌合凹部55の開口形状は、ムービングプレート60における貫通孔65の左右方向の寸法よりも幅広に設定されており、上下に並ぶ奥壁開口46Aが設けられた範囲よりもやや上下に延びた上下に長い略矩形状に形成されている。
嵌合凹部55には、フード部43と雌ハウジング22とを嵌合させる際に、ムービングプレート60のプレート本体61からフード部43の奥部に向かって突出した極間遮断部30が前方から嵌合されるようになっており、嵌合凹部55内に極間遮断部30を嵌合させることで、ムービングプレート60と雄ハウジング42との間における左右に延びる隙間が遮断されるようになっている。言い換えると、ムービングプレート60と雄ハウジング42との間における隣り合うキャビティ46間の沿面距離を、嵌合凹部55内に嵌合された極間遮断部30の分だけ長くすることができるようになっている。
本実施形態は、以上のような構成であって、続いて、コネクタ10の嵌合および離脱操作を説明すると共に、その作用および効果について説明する。
まず、コネクタ10の嵌合操作の際には、図11に示すように、雌コネクタ20と雄コネクタ40とを互いに向かい合わせに配置し、両コネクタ20,40を互いに近づけることで、雄ハウジング42のフード部43内に雌ハウジング22を嵌合させる。
フード部43と雌ハウジング22との嵌合過程では、フード部43に対して雌ハウジング22を半分程度嵌合させると、雌ハウジング22の極間遮断部30がムービングプレート60の貫通孔65に前方から進入する。そして、プレート本体61に雌ハウジング22の前端面22Aが当接すると、図12に示すように、極間遮断部30がプレート本体61の貫通孔65を貫通し、極間遮断部30の前端部がプレート本体61からフード部43の奥部に向かって突出した状態となる。これにより、ムービングプレート60と雌ハウジング22との間における隣り合うキャビティ46間の隙間が極間遮断部30によって遮断される。
また、雌ハウジング22の前端面22Aがプレート本体61に当接したところで、雌ハウジング22の押圧突部28が雄ハウジング42の一対の初期位置係止片50における被押圧部52の前側の傾斜面に当接し、フード部43と雌ハウジング22との嵌合が進むに伴って、被押圧部52に押圧突部28が乗り上げ、初期位置係止片50が外側に向けて弾性変位する。これにより、係止凹部51とプレート本体61の被係止縁部64との嵌合状態が解除され、ムービングプレート60が完了位置に向かって変位可能となる。
さらに、このままフード部43と雌ハウジング22とを嵌合させると、図14に示すように、ムービングプレート60が雌ハウジング22により押圧されて雌ハウジング22とフード部43とが正規の嵌合状態に至り、プレート本体61が、雌ハウジング22の前端面22Aとフード部43の奥壁43Aとによって前後から挟まれて完了位置に配される。
また、ムービングプレート60が雌ハウジング22により押圧されて後方に変位すると、プレート本体61から前方に雄端子41のタブ状接続部47が突出し、フード部43と雌ハウジング22とが正規の嵌合状態に至ったところで、タブ状接続部47が雌ハウジング22の雌端子21における接続筒部25内に進入し、雄端子41と雌端子21とが電気的に接続される。
また、フード部43と雌ハウジング22とが正規の嵌合状態に至ると、プレート本体61からフード部43の奥部に向かって突出した極間遮断部30の前端部が、嵌合凹部55内に前方から嵌合し、ムービングプレート60と雄ハウジング42との間における隣り合うキャビティ46間の隙間が極間遮断部30によって遮断される。
つまり、本実施形態によると、フード部43と雌ハウジング22とが正規の嵌合状態に至ると、雌ハウジング22の極間遮断部30がムービングプレート60の貫通孔65を前後に貫通すると共に、雄ハウジング42のフード部43の奥壁43Aに設けられた嵌合凹部55に前方から嵌合される。これにより、ムービングプレート60と雌ハウジング22との間における隣り合うキャビティ24間の隙間が完全に遮断され、ムービングプレート60と雄ハウジング42との間における隣り合うキャビティ46間の沿面距離が、嵌合凹部55内に嵌合された極間遮断部30の分だけ長くなる。
すなわち、仮にフード部43内に異物が進入した場合においても、雌ハウジング22とムービングプレート60の間の隙間、ムービングプレート60と雄ハウジング42との間の隙間を通して隣り合う雄端子41が短絡することを抑制することができる。
次に、コネクタ10の離脱操作について説明する。
コネクタ10の離脱操作の際には、雌コネクタ20と雄コネクタ40とを互いに引き離すようにして離脱させる。
ここで、フード部43内から雌ハウジング22が僅かに離脱すると、左右両側に配された極間遮断部30の係合突起31における傾斜係合面32がプレート本体61における貫通孔65の被係合面66に後方から面接触して係合する。これにより、雌ハウジング22の離脱操作に伴って、ムービングプレート60が完了位置から初期位置に向かって変位し始める。
また、傾斜係合面32と被係合面66とが係合したところで、雌ハウジング22の一対の押圧突部28がフード部43の一対の初期位置係止片50における被押圧部52に当接し、押圧突部28が被押圧部52に乗り上げることで、各初期位置係止片50が外側に弾性変位する。
そのまま更に離脱操作を続けると、ムービングプレート60が初期位置に至り、被押圧部52と押圧突部28の係合が解除されることで、プレート本体61の被係止縁部64が係止凹部51内に嵌合し、ムービングプレート60が係止凹部51の前側係止面51Aと後側係止面51Bとによって前後から係止される。
ムービングプレート60が係止された状態において、更に雌ハウジング22とフード部43との離脱を進めると、係合突起31の傾斜係合面32と貫通孔65の被係合面66とが摺動して極間遮断部30と共に係合突起31が貫通孔65から離脱する。これにより、ムービングプレート60が完了位置から初期位置に引き戻されて保持され、雌ハウジング22と雄ハウジング42との離脱が完了する。
すなわち、本実施形態によると、フード部43と雌ハウジング22との離脱操作に伴って、ムービングプレート60を初期位置まで変位させ、初期位置に至ったところで、初期位置係止片50によってムービングプレート60を初期位置に保持することができる。
以上のように、本実施形態によると、雌ハウジング22の前端面22Aにおいて上下に延びる雌側隔壁23に沿うようにして極間遮断部30を設け、この極間遮断部30が、雌ハウジング22とフード部43との嵌合において、ムービングプレート60を前後に貫通すると共にフード部43の奥壁43Aに設けられた嵌合凹部55に嵌合するようになっている。
すなわち、隣り合うキャビティ24間における雌ハウジング22とムービングプレート60との間の隙間、隣り合うキャビティ46間におけるムービングプレート60と雄ハウジング42との間の隙間の双方を、極間遮断部30によって遮ることができるから、隣り合う雄端子41同士が短絡することを抑制することができる。
また、本実施形態によると、隣り合う雄端子41同士の短絡を抑制する極間遮断部30に係合突起31を設け、この係合突起31の傾斜係合面32とムービングプレート60の貫通孔65における被係合面66とを係合させることで、ムービングプレート60を完了位置から初期位置に引き戻すことができるようになっている。
つまり、従来のコネクタのように、ムービングプレートを完了位置から初期位置に変位させるためだけに、ムービングプレートに雌ハウジングと係合する係合部を別途設ける必要がなく、ムービングプレート60を完了位置から初期位置に変位させることができる。これにより、従来に比べて、ムービングプレート60を完了位置から初期位置に変位させるための構造を簡素化することができる。
更に、本実施形態によると、ムービングプレート60が完了位置から初期位置に至ると、ムービングプレート60の被係止縁部64が初期位置係止片50に係止されることにより、極間遮断部30の係合突起31とムービングプレート60の被係合面66との係合が解除され、ムービングプレート60が初期位置に保持されるようになっているから、雌ハウジング22に連れられて、ムービングプレート60が初期位置よりも前方に変位したり、ムービングプレート60がフード部43から脱落したりすることを防ぐことができるようになっている。
また、本実施形態によると、上下に並んだ複数のキャビティ24に対して1枚板となるように極間遮断部30を一括して形成しているから、例えば、各キャビティ間毎に極間遮断部を個別に設ける場合に比べて、極間遮断部30の構造の簡素化を図りつつ、極間遮断部30の剛性を高めることができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した本実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、極間遮断部の係合突起における傾斜係合面と貫通孔の被係合面とを係合させるこで、ムービングプレートを初期位置に向かって変位させる構成とした。しかしながら、これに限らず、極間遮断部を貫通孔に圧入して極間遮断部とムービングプレートとを一体にすることにより、ムービングプレートを初期位置に向かって変位させる構成にしてもよい。
(2)上記実施形態では、左右方向両側の極間遮断部にのみ係合突起を構成した。しかしながら、これに限らず、全ての極間遮断部に係合突起を構成してもよく、左右方向中央部分の極間遮断部にのみ係合突起を構成してもよい。
(3)上記実施形態では、左右方向に隣り合うのキャビティ間の隔壁に極間遮断部を構成した。しかしながら、これに限らず、上下方向に隣り合うキャビティ間の隔壁に極間遮断部を構成してもよく、各キャビティを囲む隔壁に間欠的に極間遮断部を構成してもよい。
10:コネクタ
21:雌端子
22:雌ハウジング
23:雌側隔壁(隔壁)
30:極間遮断部
31:係合突起
41:雄端子
42:雄ハウジング
43:フード部
50:初期位置係止片(初期位置係止部)
55:嵌合凹部
60:ムービングプレート
64:被係止縁部(被係止部)

Claims (4)

  1. 雄端子と、
    フード部を有して複数の前記雄端子を前記フード部内に並べて収容する雄ハウジングと、
    前記雄端子と接続可能な雌端子を内部に複数収容して、前記フード部内に嵌合される雌ハウジングと、
    前記雄端子を位置決めするようにして前記フード部内に装着され、前記フード部と前記雌ハウジングとが嵌合した際に、前記雌ハウジングと前記フード部とに挟まれるムービングプレートと、
    前記雌ハウジングに突出して設けられ、前記フード部と前記雌ハウジングとが嵌合した際に、隣り合う前記雄端子間に配されるようにして前記ムービングプレートを前後に貫通すると共に、前記雄ハウジングに設けられた嵌合凹部に嵌合される極間遮断部とを備えるコネクタ。
  2. 前記ムービングプレートは、前記フード部内における初期位置と完了位置との間を変位可能とされ、前記フード部と前記雌ハウジングとの嵌合過程において、前記雌ハウジングによって押圧されることにより前記初期位置から前記完了位置まで変位するようになっており、
    前記極間遮断部は、前記雌ハウジングに複数設けられ、
    複数の前記極間遮断部のうちの少なくとも一部の前記極間遮断部の突出端には、前記ムービングプレートと係合することにより、前記フード部と前記雌ハウジングとの離脱に伴って前記ムービングプレートを前記完了位置から前記初期位置に変位させる係合突起が設けられている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ムービングプレートが前記完了位置から前記初期位置に至ると、前記ムービングプレートに設けられた被係止部が前記雄ハウジングに設けられた初期位置係止部に係止することにより、前記ムービングプレートと前記係合突起との被係合が解除され、前記ムービングプレートが前記初期位置に保持される請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記雌端子は、前記雌ハウジング内において隔壁によって仕切られることにより上下左右に整列された複数のキャビティにそれぞれ収容されるようになっており、
    前記極間遮断部は、前記隔壁に沿うように板状に形成され、前記複数のキャビティ間に亘って一括して形成されている請求項1から請求項3の何れか一項に記載のコネクタ。
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