JP2016213084A - コネクタ - Google Patents

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崇 長▲崎▼
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Abstract

【課題】ムービングプレートの引き戻し作業を容易にできるようにすると共に、ムービングプレートを容易に確認できるようにする。
【解決手段】雄コネクタ10であって、雌コネクタの雌ハウジングが嵌合可能なフード部13を有する雄ハウジング12と、平板状のプレート本体を有し、フード部13内において初期位置と完了位置との間を変位可能に設けられたムービングプレート40と、フード部13を内外に貫通して設けられた貫通孔を通してフード部13の外側に露出するようにプレート本体に設けられ、押圧操作することでムービングプレート40を完了位置から初期位置へ変位させる押圧操作部44とを備える構成とした。
【選択図】図3

Description

本明細書によって開示される技術は、コネクタに関する。
例えば、ムービングプレートを備えた雄コネクタとして、特開2006−253074号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。この雄コネクタは、雌コネクタが嵌合可能なフード部を有する雄ハウジングと、雄ハウジングに保持された雄端子を抜け止めするリテーナと、このリテーナに装着されフード部内において初期位置と完了位置との間を変位可能なムービングプレートと、フード部内に嵌合可能な雌ハウジングとを備えて構成されており、リテーナには、ムービングプレートを初期値にロックする撓み変形可能な係止片が設けられている。
この係止片は、フード部内に雌ハウジングが嵌合される過程において、雌ハウジングに設けられた解除部が係止片を押圧して撓み変形させることで、係止片によるムービングプレートのロックを解除する。そして、ロックが解除されたムービングプレートは、雌ハウジングに押し込まれることで初期位置から嵌合位置に変位するようになっている。
特開2006−253074号公報
ところで、この雄コネクタは、フード部内に雌ハウジングが嵌合される際に、ムービングプレートは初期位置から嵌合位置に変位するものの、フード部から雌ハウジングが離脱した後は、フード部内に治具などを差し込んでムービングプレートを完了位置から初期位置に引き戻す必要があるため、ムービングプレートの引き戻し作業が煩雑となってしまう。また、上記のコネクタによると、ムービングプレートがフード部内に配されているため、ムービングプレートの装着の有無やムービングプレートの配置が判断しづらく、ムービングプレートの装着し忘れや初期位置への引き戻し忘れが懸念される。
本明細書では、ムービングプレートの引き戻し作業を容易にできるようにすると共に、ムービングプレートを容易に確認できるようにする技術を開示する。
本明細書によって開示される技術は、コネクタであって、相手側ハウジングが嵌合可能なフード部を有するハウジングと、板状のプレート本体を有し、前記フード部内において初期位置と完了位置との間を変位可能に設けられたムービングプレートと、前記フード部を内外に貫通して設けられた貫通孔を通して前記フード部の外側に露出するように前記プレート本体に設けられ、押圧操作することで前記ムービングプレートを前記完了位置から前記初期位置へ変位させる押圧操作部とを備える構成とした。
このような構成のコネクタによると、フード部から露出した押圧操作部を押圧操作することで、ムービングプレートを完了位置から初期位置へ引き戻すことができるから、例えば、治具などを用いてムービングプレートを完了位置から初期位置に引き戻す場合に比べて、引き戻し作業を容易に実施することができる。
また、例えば、押圧操作部が設けられていないムービングプレートの場合、フード部内にプレート本体が配されているため、ムービングプレートの装着の有無が確認しにくいといった嫌いがあるところ、上記の構成によると、貫通孔を通して露出した押圧操作部を容易に確認することができるから、ムービングプレートの装着の有無を容易に確認することができる。
本明細書によって開示されるコネクタは、以下の構成としてもよい。
前記押圧操作部は、前記フード部から突出することで、前記フード部の前記貫通孔から露出しており、前記完了位置における前記フード部からの前記押圧操作部の突出量は、前記初期位置における前記フード部からの前記押圧操作部の突出量よりも多く設定されている構成としてもよい。
このような構成によると、貫通孔からの押圧操作部の突出量を確認することでムービングプレートが初期位置と完了位置とのいずれの位置に配されているかを容易に確認することができるから、ムービングプレートの初期位置への戻し忘れを抑制することができる。
前記プレート本体には、前記相手側ハウジング側に向けて延びるガイドレールが設けられ、前記フード部の内壁には、前記ムービングプレートが初期位置と完了位置との間を変位する際に、前記ガイドレールが嵌合して案内されるガイド溝が凹設されており、前記押圧操作部は、前記プレート本体から前記相手側ハウジングが嵌合する方向に延びて形成され、前記ムービングプレートを前記フード部内に組み付ける際に、前記プレート本体よりも先に前記フード部内に進入し前記ガイド溝内に嵌合して案内される構成としてもよい。
ムービングプレートのプレート本体は、板状をなしているため、フード部内にムービングプレートを挿入する際、プレート本体が傾くなど不正な姿勢で挿入されてしまうことが懸念される。ところが、このような構成によると、プレート本体がフード部内に嵌合される前に押圧操作部がフード部のガイド溝に嵌合して案内されるから、プレート本体がフード部内に不正な姿勢で挿入されることを防ぐことができる。
前記フード部内に前記相手側ハウジングが嵌合される過程において前記プレート本体が前記相手側ハウジングに押圧されることで前記ムービングプレートが前記初期位置から前記完了位置に変位する構成としてもよい。
このような構成によると、フード部内に相手側ハウジングが嵌合されることで、ムービングプレートを初期位置から完了位置に変位させることができ、フード部から相手側ハウジングが離脱した後は、押圧操作部によってムービングプレートを完了位置から初期位置に引き戻すことができる。
前記押圧操作部は、前記プレート本体から前記ハウジングの外面に沿って前記相手側ハウジングが嵌合する方向に延びるリブ状に形成されており、前記押圧操作部の先端部には前記ハウジングの外面に向かってテーパ状に傾斜する指当て部が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、指当て部に指を当てて押圧操作部を押圧操作することができるから、ムービングプレートを完了位置から初期位置に変位させる際に、指が押圧操作部に対して滑らないように固定され、ムービングプレートを滑らかに移動させることができる。
前記ムービングプレートの前記プレート本体は横長に形成されており、前記押圧操作部は、前記プレート本体の横方向両側に一対設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、一対の前記押圧操作部を横方向両側から摘まむように指当て部に指を当てて押圧操作部を押圧操作できるから、プレート本体が幅方向に傾いてしまうことを抑制しつつ、ムービングプレートを完了位置から初期位置に変位させることができる。
本明細書によって開示される技術によれば、ムービングプレートの引き戻し作業を容易にできるようにすると共に、ムービングプレートを容易に確認できるようにする。
ムービングプレートが初期位置に配された状態の雄コネクタの斜視図 同正面図 ムービングプレートが完了位置に配された状態の雄コネクタの斜視図 雄コネクタとムービングプレートを組み付ける前の雌コネクタとを向かい合わせに配置した状態の斜視図 雄ハウジングの正面図 同背面図 ムービングプレートの正面図 同背面図 雌ハウジングの正面図 雄コネクタと雌コネクタとが嵌合された状態を雄コネクタの正面から視た正面図
<実施形態>
実施形態について図1から図10を参照して説明する。
本実施形態は、前方に向かって開口するフード部13を有する雄コネクタ(「コネクタ」の一例)10を例示しており、雄コネクタ10のフード部13内には、雌コネクタ50が嵌合可能とされている。なお、以下の説明において、上下方向とは、図2、図7および図9の上下方向を基準とし、左右方向とは図2、図7および図9の左右方向を基準とする。また、前後方向とは、図4における雄コネクタ10と雌コネクタ50との嵌合方向を基準とし、両コネクタ10,50が互いに嵌合する側を前側として説明する。
雌コネクタ50は、図示しない複数の雌端子と、複数の雌端子を収容する合成樹脂製の雌ハウジング(「相手側ハウジング」の一例)51とを備えて構成されている。
雌ハウジング51は、図4および図9に示すように、略方形のブロック状をなしており、雌ハウジング51の内部には、雌端子が個別に収容される複数のキャビティ52が前後方向に貫通して設けられている。
雌ハウジング51の左右両側の外側面には、前後に延びる一対の外側ガイド溝53がキャビティ52側である内側に凹んで形成されている。各外側ガイド溝53は、図4に示すように、上下方向に幅広な幅広溝54と、上下方向に幅狭で前後方向に延びる上下一対の幅狭溝55とを備えて構成されている。上下一対の幅狭溝55は、雌ハウジング51の前部に配されており、一対の幅狭溝55は、幅広溝54の後方において幅広溝54と前後方向に連通するようにして配されている。
各幅広溝54の前端部には、略方形のブロック状をなす押圧突部56が突設されており、この押圧突部56は、雌ハウジング51を前方から視た際に、幅狭溝55から外れるように一対の幅狭溝55間に配されている。
雄コネクタ10は、図1から図3に示すように、雌コネクタ50の雌端子に接続される雄端子11と、複数の雄端子11を収容する合成樹脂製の雄ハウジング(「ハウジング」の一例)12と、雄ハウジング12に装着されるムービングプレート40とを備えて構成されている。
雄ハウジング12は、図4から図6に示すように、前方に開口するフード部13の後方に端子収容部14が設けられた形態とされている。
端子収容部14は、図1、図5および図6に示すように、左右方向に横長のブロック状に形成されており、端子収容部14の内部には、雄端子11が個別に収容される複数のキャビティ15が上下左右に整列して形成されている。
各キャビティ15は、端子収容部14を前後方向に貫通することで、図5に示すように、フード部13の奥壁13Aに開口して形成されており、各キャビティ内には、雄端子11が奥壁13Aの開口から前方に突出した状態で収容されている。
雄端子11は、図3に示すように、前後に長い平板状のタブ状接続部11Aを有し、タブ状接続部11Aの後方において電線Wが接続された形態をなしている。
フード部13は、図4および図6に示すように、前方に向けて略矩形状に開口した形態で、端子収容部14よりも上下左右方向にやや大きく形成されており、フード部13内には、合成樹脂製のムービングプレート40が、図1に示す初期位置と図3に示す完了位置との間を前後方向に変位可能に前方から装着されている。また、フード部13内には、ムービングプレート40が装着された後、雌ハウジング51が前方から嵌合可能とされている。
フード部13の左右両側の内壁13Bには、図3から図5に示すように、前後方向に延びる上下一対の内側ガイド溝16が凹設されている。
各内側ガイド溝16は、図5に示すように、フード部13内である内側に向かって開口するようにして正面視略矩形状に形成され、外側に凹んだ形態をなしている。また、各内側ガイド溝16は、フード部13の前端開口縁からフード部13の奥壁13Aに向けて直線状に延びており、各内側ガイド溝16内には、後述するムービングプレート40のガイドレール42が前方から嵌合されるようになっている。
ムービングプレート40は、合成樹脂によって形成されており、図4、図7および図8に示すように、平板状のプレート本体41と、プレート本体41の左右両側縁部にそれぞれ設けられた上下一対のガイドレール42とを備えて構成されている。なお、ムービングプレート40の合成樹脂は、雄ハウジング12と同色の合成樹脂を用いてもよく、雄ハウジング12と異色の合成樹脂を用いて形成してもよい。
プレート本体41は、図7および図8に示すように、左右方向に横長な正面視略矩形状をなしており、プレート本体41には、上下左右に整列された複数の位置決め孔43が、雄ハウジング12の端子収容部14における各キャビティ15に対応して設けられている。これらの位置決め孔43には、ムービングプレート40がフード部13内に装着された際に、フード部13内に突出した雄端子11のタブ状接続部11Aがそれぞれ挿通されるようになっており、位置決め孔43の開口縁部によってタブ状接続部11Aが上下左右に傾かないように位置決めされるようになっている。
プレート本体41の左右両側に配された合計4つのガイドレール42は、何れもプレート本体41から前方に向けて直線状に延びる正面視略矩形の角柱状をなしており、これらのガイドレール42は、フード部13内における各内側ガイド溝16および雌ハウジング51の各幅狭溝55に対応する配置で形成されている。
各ガイドレール42は、ムービングプレート40をフード部13内に組み付ける際に、対応するそれぞれの内側ガイド溝16内に前方から嵌合されるようになっており、各ガイドレール42は、ムービングプレート40が初期位置に配されると、フード部13内に完全に収容されるようになっている。また、ガイドレール42は、ムービングプレート40が初期位置と完了位置と間を変位する際に、内側ガイド溝16内を前後方向に案内されることで、板状のプレート本体41が前後左右に傾いた不正な姿勢になることを防ぐようになっている。
また、各ガイドレール42は、図10に示すように、内側ガイド溝16からフード部13の内側にやや突出した状態で内側ガイド溝16内に嵌合されるようになっており、各ガイドレール42においてフード部13内に配された部分は、フード部13に嵌合される雌ハウジング51の各幅狭溝55にそれぞれ嵌合されるようになっている。
つまり、ムービングプレート40は、フード部13の内側ガイド溝16にガイドレール42を嵌合させることで、不正な姿勢になることなく正規の姿勢で初期位置と完了位置との間を前後方向に変位するようになっており、雌ハウジング51は、内側ガイド溝16に嵌合されたガイドレール42に幅狭溝55を嵌合させることで、フード部13内を前後左右に傾いた不正な姿勢になることなく正規の姿勢で前後に変位するようになっている。
また、フード部13の内壁13Bにおける内側ガイド溝16のさらに奥部には、図3に示すように、互いに内側に向かって対向する一対のプレート保持片17が設けられている。
各プレート保持片17は、フード部13の奥壁13Aから前方に向かって延びる平板状をなし、プレート保持片17の基端部を支点に互いに外側に向けて弾性変位可能とされている。一対のプレート保持片17の前端部内面には、図3に示すように、ムービングプレート40のプレート本体41における左右の側縁部がそれぞれ嵌合可能な係止凹部18が形成されており、係止凹部18内にプレート本体41における左右方向両側の側縁部が嵌合することで、図2に示すように、ムービングプレート40が初期位置に保持されるようになっている。
また、プレート保持片17には、フード部13と雌ハウジング51とが嵌合および離脱する過程において、雌ハウジング51の押圧突部56が乗り上げるようになっており、押圧突部56がプレート保持片17に乗り上げると、プレート保持片17が外側に向けて弾性変位するようになっている。これにより、プレート本体41の側縁部とプレート保持片17の係止凹部18との嵌合が解除され、ムービングプレート40が前後に変位可能となるように構成されている。
つまり、ムービングプレート40は、フード部13と雌ハウジング51との嵌合過程において、プレート本体41の側縁部とプレート保持片17の係止凹部18との嵌合が解除されることで前後に変位可能となり、その後、雌ハウジング51に前方から押圧されることで完了位置に向かって変位するようになっている。
そして、フード部13と雌ハウジング51とが正規の嵌合状態に至ると、プレート本体41が雌ハウジング51とフード部13の奥壁13Aとによって前後から挟まれた状態となり、ムービングプレート40が完了位置に配される。また、プレート本体41が完了位置に配されると、雄端子11のタブ状接続部11Aが雌ハウジング51のキャビティ52内に進入し、雄端子11と雌端子とが電気的に接続されるようになっている。
さて、フード部13の奥壁13Aには、図5および図6に示すように、フード部13を内外に貫通して設けられた一対の貫通孔19が設けられており、ムービングプレート40のプレート本体41には、フード部13の一対の貫通孔19を貫通して配される一対の押圧操作部44が設けられている。
各貫通孔19は、フード部13の奥壁13Aにおける端子収容部14よりも左右にやや大きく広がった部分であって、上側の内側ガイド溝16の前方に配されており、フード部13の奥壁13Aを前後方向に貫通して形成されている。
また、各貫通孔19は、上下方向に縦長な正面視略矩形状に形成されており、フード部13を前方から視た際に、貫通孔19における外側半分の形状と内側ガイド溝16における外側半分の形状とが前後方向に一致する構成とされている。
また、貫通孔19の後方における端子収容部14の外側面14Aには、端子収容部14に沿うようにして貫通孔から後方に直線状に延びる補助ガイド溝20が設けられている。これらの補助ガイド溝20は、互いに近づく方向に凹んだ形態で端子収容部14に形成されており、端子収容部側14を後方から視た際に、補助ガイド溝20における内側半分の形状が、貫通孔19の内側半分の形状と前後方向に一致する構成とされている。
一方、一対の押圧操作部44は、左右方向に互いに対向するようにして上側の2本のガイドレール42の後方に一体に設けられている。詳細には、一対の押圧操作部44は、2本のガイドレール42の後端からそれぞれ後方(雌ハウジング51が嵌合する方向)に向けてリブ状に真っ直ぐ延びて形成されている。
また、各押圧操作部44は、その左右方向の厚み寸法が、ガイドレール42における左右方向の厚み寸法の半分程度に設定されると共に、各押圧操作部44の外側面44Aが対応するガイドレール42の外側面42Aと面一状に設定されており、フード部13の貫通孔19に適合して貫通される大きさとされている。
言い換えると、各押圧操作部44は、上側に配された2本のガイドレール42の後端外側の位置に、貫通孔19に適合して貫通されるようにガイドレール42の半分程度の厚み寸法で設けられている(図4参照)。
また、一対の押圧操作部44は、ムービングプレート40をフード部13内に組み付ける際に、プレート本体41がフード部13内に進入するよりも先に内側ガイド溝16内に嵌合されるようになっており、一対の押圧操作部44が内側ガイド溝16内に嵌合して案内されることで、プレート本体41を不正な姿勢にさせることなく、フード部13内に案内することができるようになっている。
そして、ムービングプレート40が初期位置に配されると、図1に示すように、一対の押圧操作部44の後端部が貫通孔19から後方に沿うようにして補助ガイド溝20の前端部に配される。また、ムービングプレート40が嵌合位置に配されると、図3に示すように、一対の押圧操作部44のほぼ全体が貫通孔19から後方に露出して端子収容部14の外面に沿うように補助ガイド溝20内に配され、押圧操作部44の後端部が補助ガイド溝20の前後方向略中央部に配される。つまり、完了位置において押圧操作部44が貫通孔19から外側に突出する量は、初期位置において押圧操作部44が貫通孔19から外側に突出する量よりも多くなっている。
また、一対の押圧操作部44の後端部(先端部)には、図4に示すように、後方に向かうほど互いに内側に向けて傾斜するテーパ状の指当て部45が形成されている。この一対の指当て部45は、左右方向両側から包まれるむようにして後方から指を沿えることができるようになっており、一対の指当て部45を後方から前方に向けて指によって押圧することで、ムービングプレート40を嵌合位置から初期位置に容易に変位させることができるようになっている。
つまり、ムービングプレート40は、両コネクタ10,50を嵌合させる際には、雌ハウジング51によって前方から押圧されることで、初期位置から完了位置まで変位し、両コネクタ10,50が離脱した後は、一対の押圧操作部44を前方に向けて押圧することでムービングプレート40を完了位置から初期位置に容易に変位させることができるようになっている。
本実施形態は、以上のような構成であって、続いて、雄コネクタ10の組み立て手順の一例を簡単に説明する。
まず、図4に示すように、雄ハウジング12の前方にムービングプレート40を配し、ムービングプレート40の押圧操作部44を雄ハウジング12のフード部13における上側の内側ガイド溝16に嵌合させつつ、プレート本体41をフード部13内に進入させる。ここで、仮に、ムービングプレートに押圧操作部が設けられていない場合、平板状のプレート本体がガイドレールよりも先にフード部内に進入することになるため、プレート本体が前後左右に傾いた不正な姿勢で組み付けられる虞があり、ムービングプレートをフード部内に円滑に組み付けることができなくなってしまう。
ところが、本実施形態によると、プレート本体41には、プレート本体41から後方に向けてリブ状に延びる一対の押圧操作部44が設けられており、この一対の押圧操作部44を、まずフード部13の上側の内側ガイド溝16に嵌合させ、この押圧操作部44が内側ガイド溝16によって案内されている状態で、プレート本体41をフード部13内に進入させることができるから、プレート本体41を不正な姿勢にさせることなくフード部13内にムービングプレート40を組み付けることができる。
そして、ムービングプレート40がフード部13内における初期位置に至ると、プレート本体41の左右方向両側の側縁部が、フード部13における一対のプレート保持片17の係止凹部18内に嵌合し、ムービングプレート40が初期位置に保持される。
また、ムービングプレート40が初期位置に保持されると、図1に示すように、一対の押圧操作部44の指当て部45が貫通孔19から後方に露出して補助ガイド溝20の前端部に配される。
つまり、プレート本体41およびガイドレール42がフード部13内に完全に収容されることで、フード部13の外側からプレート本体41およびガイドレール42を確認し難くなるけれども、一対の押圧操作部44における指当て部45が貫通孔19から後方外側に露出して補助ガイド溝20内に配されるから、雄コネクタ10の外側面を確認するだけで、ムービングプレート40の装着の有無を容易に確認することができる。なお、ここで、ムービングプレート40と雄ハウジング13とが異なる合成樹脂によって形成されている場合には、ムービングプレート40の装着の有無を確実に確認することができる。
そして、雄ハウジング12のフード部13にムービングプレート40が組み付けられたところで、端子収容部14の各キャビティ15に雄端子11を後方から挿入し、雄コネクタ10を完成させる。
次に、雄コネクタ10と雌コネクタ50との嵌合および離脱操作を説明すると共に、その作用および効果について説明する。
雄コネクタ10と雌コネクタ50とを嵌合させる際には、まず、雄コネクタ10と雌コネクタ50とを互いに向かい合わせに配置し、両コネクタ10,50を互いに近づけることで、雄ハウジング12のフード部13内に雌ハウジング51を嵌合させる。
この嵌合過程では、まず、雌ハウジング51の押圧突部56がプレート保持片17に乗り上げることでプレート保持片17が外側に向けて弾性変位し、プレート本体41の側縁部とプレート保持片17の係止凹部18との嵌合が解除されることで、ムービングプレート40の保持状態が解除される。
この状態からさらに雌ハウジング51をフード部13内に嵌合させると、プレート本体41が雌ハウジング51に前方から押圧され、ムービングプレート40が完了位置に向かって変位する。そして、フード部13と雌ハウジング51とが正規の嵌合状態に至ると、プレート本体41が雌ハウジング51とフード部13の奥壁13Aとによって前後から挟まれてムービングプレート40が完了位置に配され、雄端子11のタブ状接続部11Aが雌ハウジング51のキャビティ52内に進入することで、雄端子11と雌端子とが電気的に接続される。
また、ムービングプレート40が嵌合位置に配されると、図3に示すように、一対の押圧操作部44のほぼ全体が貫通孔19から後方に露出して端子収容部14の外面に沿うように補助ガイド溝20内に配され、指当て部45が補助ガイド溝20の前後方向略中央部に配される。
次に、雄コネクタ10と雌コネクタ50との離脱操作について説明する。
雄コネクタ10と雌コネクタ50とを離脱させる際には、雄コネクタ10のフード部13と雌コネクタ50とを互いに引き離すよう操作する。
この離脱過程では、まず、雄端子11と雌端子との接続が解除された後、フード部13から雌ハウジング51が離脱することで両コネクタ10,50の離脱が完了する。
そして、最後に、左右方向両側から一対の指当て部45を摘まむようにして後方から指を沿え、一対の押圧操作部44を後方から前方に向けて指によって押圧することで、ムービングプレート40を嵌合位置から初期位置に容易に変位させる。これにより、ムービングプレート40が初期位置に配され、雄コネクタ10が雌コネクタ50との嵌合前の状態となる。
つまり、本実施形態によると、フード部13から外側に露出した一対の押圧操作部44を前方に向けて押圧操作することで、ムービングプレート40を完了位置から初期位置へ引き戻すことができるから、例えば、治具などを用いてムービングプレートを完了位置から初期位置に引き戻す場合に比べて、引き戻し作業を容易に実施することができる。
また、プレート本体41は左右方向に横長に形成されているけれども、プレート本体41の左右方向両側に一対の押圧操作部44が設けられており、この一対の押圧操作部44を左右方向両側から摘まむようにして指当て部45に指を沿えて押圧操作部44を押圧操作できるから、プレート本体41が左右方向に傾いてしまうことを抑制しつつ、ムービングプレート40を完了位置から初期位置に円滑に変位させることができる。また、一対の指当て部45は、テーパ状に形成されているから、指を押圧操作部44に対して滑らないように固定でき、ムービングプレート40をより円滑に変位させることができる。
ところで、例えば、ムービングプレートに押圧操作部が設けられていない場合、ムービングプレートが初期位置または完了位置の何れに配されているかを確認するには、フード部内を覗き込むことによってプレート本体などの状態を確認しななければならないといった嫌いがある。ところが、本実施形態によると、フード部13の貫通孔19からの押圧操作部44の突出量を確認することで、ムービングプレート40が初期位置と完了位置の何れに配されているかを容易に確認することができるから、両コネクタ10,50を離脱させた後に、ムービングプレート40の初期位置への戻し忘れを防ぐことができるようになっている。
以上のように、本実施形態によると、ムービングプレート40に一対の押圧操作部44を設け、この一対の押圧操作部44を、外側から操作可能にフード部13の貫通孔から外側に露出させているから、治具などを用いることなく、ムービングプレート40を完了位置から初期位置に容易に引き戻すことができる。
また、ムービングプレート40を完了位置から初期位置に引き戻す一対の押圧操作部44を確認することで、ムービングプレート40の装着の有無およびムービングプレート40の配置を容易に確認することができるから、ムービングプレート40の装着のし忘れや引き戻し作業のし忘れを確認するための機能を別途設けることなく、ムービングプレート40の装着のし忘れや引き戻し作業のし忘れに起因した不具合を防ぐことができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、押圧操作部44をガイドレール42の後方に一体に設けた構成とした。しかしながら、これに限らず、押圧操作部を、上下一対のガイドレールの間に設けてもよく、プレート本体の上下縁部に設けてもよい。
(2)上記実施形態では、指当て部45をテーパ状に構成した。しかしながら、これに限らず、指掛け部を階段状に構成してもよく、左右方向や上下方向に広がる大きな面に構成してもよい。
51:雌ハウジング(相手側ハウジング)
13:フード部
12:雄ハウジング(ハウジング)
41:プレート本体
40:ムービングプレート
19:貫通孔
44:押圧操作部
42:ガイドレール
16:内側ガイド溝(ガイド溝)
45:指当て部

Claims (6)

  1. 相手側ハウジングが嵌合可能なフード部を有するハウジングと、
    板状のプレート本体を有し、前記フード部内において初期位置と完了位置との間を変位可能に設けられたムービングプレートと、
    前記フード部を内外に貫通して設けられた貫通孔を通して前記フード部の外側に露出するように前記プレート本体に設けられ、押圧操作することで前記ムービングプレートを前記完了位置から前記初期位置へ変位させる押圧操作部とを備えるコネクタ。
  2. 前記押圧操作部は、前記フード部から突出することで、前記フード部の前記貫通孔から露出しており、
    前記完了位置における前記フード部からの前記押圧操作部の突出量は、前記初期位置における前記フード部からの前記押圧操作部の突出量よりも多く設定されている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記プレート本体には、前記相手側ハウジング側に向けて延びるガイドレールが設けられ、前記フード部の内壁には、前記ムービングプレートが初期位置と完了位置との間を変位する際に、前記ガイドレールが嵌合して案内されるガイド溝が凹設されており、
    前記押圧操作部は、前記プレート本体から前記相手側ハウジングが嵌合する方向に直線状に延びて形成され、前記ムービングプレートを前記フード部内に組み付ける際に、前記プレート本体よりも先に前記フード部内に進入し前記ガイド溝内に嵌合して案内される請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記フード部内に前記相手側ハウジングが嵌合される過程において前記プレート本体が前記相手側ハウジングに押圧されることで前記ムービングプレートが前記初期位置から前記完了位置に変位する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ。
  5. 前記押圧操作部は、前記プレート本体から前記ハウジングの外面に沿って前記相手側ハウジングが嵌合する方向に延びるリブ状に形成されており、前記押圧操作部の先端部には前記ハウジングの外面に向かってテーパ状に傾斜する指当て部が設けられている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコネクタ。
  6. 前記ムービングプレートの前記プレート本体は横長に形成されており、
    前記押圧操作部は、前記プレート本体の横方向両側に一対設けられている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017010701A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 矢崎総業株式会社 アライニングプレート付きコネクタ
WO2022210665A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 住友電装株式会社 第1コネクタ、第2コネクタ及びコネクタアセンブリ
US11502457B2 (en) 2020-08-21 2022-11-15 Yazaki Corporation Substrate protection structure during inner housing assembling
WO2023074367A1 (ja) * 2021-10-27 2023-05-04 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ、及びコネクタ構成体

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