JP2016115247A - 交通信号制御装置、コンピュータプログラム、及び交通信号制御方法 - Google Patents

交通信号制御装置、コンピュータプログラム、及び交通信号制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】交差点において公共車両の流出先に応じた優先制御を行えるようにする。【解決手段】公共車両の交差点への接近に応じて当該交差点の所定の信号表示時間を延長又は短縮する優先制御を行う交通信号制御装置であって、前記交差点での前記公共車両の流出先を特定可能な情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記情報に基づいて、前記公共車両の流出先を判定可能な判定部と、前記判定部が判定した前記公共車両の流出先に応じて前記信号表示時間を延長又は短縮すべき階梯を選択し、選択した前記階梯に対して前記信号表示時間の延長又は短縮を行う優先制御部と、を備えている交通信号制御装置。【選択図】図1

Description

本発明は、交通信号制御装置、コンピュータプログラム、及び交通信号制御方法に関する。
交通量及び交差点の多い都市部では、公共車両優先システム(PTPS;Public Transportation Priority System)として、公共車両の代表例である路線バスを円滑に定刻走行させるべく、交差点の信号を制御するバス優先制御が知られている。このバス優先制御は、例えば路線バスが交差点に近づいて来たとき、当該交差点が青信号の終了間際であれば青信号表示時間を延長し、赤信号であれば赤信号表示時間を短縮して早く青信号に変えることにより、路線バスが迅速に交差点を通過できるようにするものである(例えば、非特許文献1参照)。
「改訂 交通信号の手引」、第76頁、平成18年7月発行、編集・発行:社団法人交通工学研究会
従来のバス優先制御では、例えば、同じ交差点において、路線バスが直進する運行路線や、路線バスが右折する運行路線など、互いに流出先が異なる複数の運行路線が含まれる場合、この交差点に近づいてきた路線バスがいずれの流出先を走行するのかを判断することはできないため、流出先に応じたバス優先制御を行うことができない。
本発明は、このような実情に鑑み、交差点において公共車両の流出先に応じた優先制御を行えるようにすることを目的とする。
本発明の一態様に係る交通信号制御装置は、公共車両の交差点への接近に応じて当該交差点の所定の信号表示時間を延長又は短縮する優先制御を行う交通信号制御装置であって、前記交差点での前記公共車両の流出先を特定可能な情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記情報に基づいて、前記公共車両の流出先を判定可能な判定部と、前記判定部が判定した前記公共車両の流出先に応じて前記信号表示時間を延長又は短縮すべき階梯を選択し、選択した前記階梯に対して前記信号表示時間の延長又は短縮を行う優先制御部と、を備えている交通信号制御装置である。
本発明の一態様に係るコンピュータプログラムは、公共車両の交差点への接近に応じて当該交差点の所定の信号表示時間を延長又は短縮する優先制御をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、前記交差点での前記公共車両の流出先を特定可能な情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記情報に基づいて、前記公共車両の流出先を判定可能な判定部と、前記判定部が判定した前記公共車両の流出先に応じて前記信号表示時間を延長又は短縮すべき階梯を選択し、選択した前記階梯に対して前記信号表示時間の延長又は短縮を行う優先制御部として機能させるためのコンピュータプログラムである。
本発明の一態様に係る交通信号制御方法は、公共車両の交差点への接近に応じて当該交差点の所定の信号表示時間を延長又は短縮する優先制御を行うための交通信号制御方法であって、前記交差点での前記公共車両の流出先を特定可能な情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップで取得した前記情報に基づいて、前記公共車両の流出先を判定する判定ステップと、前記判定ステップで判定した前記公共車両の流出先に応じて前記信号表示時間を延長又は短縮すべき階梯を選択し、選択した前記階梯に対して前記信号表示時間の延長又は短縮を行う優先制御ステップと、を含む交通信号制御方法である。
本発明によれば、交差点において公共車両の流出先に応じた優先制御を行うことができる。
本発明の実施形態に係る交通信号制御システムの道路平面図である。 交通信号制御機の内部構成を示す機能ブロック図である。 中央装置の内部構成を示す機能ブロック図である。 優先制御に使用される現示階梯図の一例である。 中央装置の制御部が実行する処理内容を示すフローチャートである。 中央装置の制御部が実行する直進優先制御の処理内容を示すフローチャートである。 中央装置の制御部が実行する右折優先制御の処理内容を示すフローチャートである。 中央装置の制御部が実行する左折優先制御の処理内容を示すフローチャートである。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施形態に係る交通信号制御装置は、公共車両の交差点への接近に応じて当該交差点の所定の信号表示時間を延長又は短縮する優先制御を行う交通信号制御装置であって、前記交差点での前記公共車両の流出先を特定可能な情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記情報に基づいて、前記公共車両の流出先を判定可能な判定部と、前記判定部が判定した前記公共車両の流出先に応じて前記信号表示時間を延長又は短縮すべき階梯を選択し、選択した前記階梯に対して前記信号表示時間の延長又は短縮を行う優先制御部と、を備えている。
上記のように構成された交通信号制御装置によれば、優先制御部は、公共車両の交差点での流出先に応じて、信号表示時間を延長又は短縮すべき階梯を選択し、選択した階梯に対して信号表示時間の延長又は短縮を行うため、交差点において公共車両の流出先に応じた優先制御を行うことができる。
(2)前記交通信号制御装置において、前記優先制御部は、前記公共車両の前記交差点での流出先に対応する青信号表示時間の延長限度時間内に当該公共車両が前記交差点を通過できるか否かを判定し、その判定結果が肯定的である場合、前記青信号表示時間を延長するのが好ましい。
この場合、優先制御部は、公共車両の流出先に対応する青信号表示時間の延長限度時間内に公共車両が交差点を通過できると判定した場合、その青信号表示時間を延長するため、公共車両は交差点を迅速に通過することができる。
(3)前記交通信号制御装置において、前記優先制御部は、前記公共車両の前記交差点での流出先に対応する青信号表示時間の延長限度時間内に当該公共車両が前記交差点を通過できるか否かを判定し、その判定結果が否定的である場合、前記青信号表示時間を短縮するのが好ましい。
この場合、優先制御部は、公共車両の流出先に対応する青信号表示時間の延長限度時間内に公共車両が交差点を通過できないと判定した場合、その青信号表示時間を短縮するので、その流出先の信号を早めに赤信号に切り替えることができる。これにより、流出先の信号が次の青信号に切り替わるまでの時間を短縮することができるため、公共車両は交差点を迅速に通過することができる。
(4)前記交通信号制御装置において、前記優先制御部は、前記公共車両が前記交差点を左折する場合、当該公共車両の左折先の横断歩道に対応する歩行者灯器の青信号表示時間を短縮するのが好ましい。
この場合、優先制御部が公共車両の左折先の横断歩道に対応する歩行者灯器の青信号表示時間を短縮することで、公共車両は交差点を迅速に左折することができる。
(5)前記交通信号制御装置において、前記優先制御部は、前記公共車両が前記交差点を右折する場合、対向車線の直進方向の青信号表示時間を短縮するのが好ましい。
この場合、優先制御部が公共車両の右折時に対向車線の直進方向の青信号表示時間を短縮することで、公共車両は迅速に右折することができる。
(6)前記交通信号制御装置において、前記公共車両が路線バスであり、前記公共車両の流出先を特定可能な情報が前記路線バスの運行路線番号を含むのが好ましい。
この場合、優先制御部は運行路線番号に基づいて路線バスの交差点での流出先を判定することができるため、同じ交差点において互いに流出先が異なる複数の運行路線番号の路線バスが通過する場合であっても、各運行路線番号に応じた信号表示時間の延長又は短縮を行うことができる。
(7)前記交通信号制御装置において、前記優先制御部は、前記運行路線番号に応じて前記信号表示時間の延長又は短縮を行うか否かを判定するのが好ましい。
この場合、優先制御部は、各運行路線番号に対応する運行経路上の交通状況等の変化に応じて柔軟に対応することができる。
例えば、優先制御部は、路線バスが定刻走行中の運行路線番号や、交通渋滞が発生しにくい運行路線番号などについては信号表示時間の延長等を行わず、路線バスが定刻よりも遅れている運行路線番号や、交通渋滞が発生し易い運行路線番号などについては信号表示時間の延長等を行うようにすることができる。
(8)前記交通信号制御装置において、前記優先制御部は、前記公共車両が前記交差点を左折する場合、当該公共車両に後続する移動体に対して注意喚起する情報を送信するのが好ましい。
この場合、公共車両が交差点を左折するときに、公共車両に後続する移動体に対して注意喚起することができるため、後続の移動体は公共車両の左折に注意して走行することができる。
(9)前記交通信号制御装置において、前記優先制御部は、前記公共車両が前記交差点を直進する場合、対向車線の右折車両に対して注意喚起する情報を送信するのが好ましい。
この場合、公共車両が交差点を直進するときに、対向車線の右折車両に対して注意喚起することができるため、対向車線の右折車両は公共車両の直進に注意して右折することができる。
(10)本実施形態のコンピュータプログラムは、コンピュータを、上述の交通信号制御装置として機能させるためのコンピュータプログラムである。したがって、本実施形態のコンピュータプログラムは、上述の交通信号制御装置と同様の作用効果を奏する。
(11)本実施形態の交通信号制御方法は、上述の交通信号制御装置において実行される交通信号制御方法である。したがって、本実施形態の交通信号制御方法は、上述の交通信号制御装置と同様の作用効果を奏する。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づき詳細に説明する。
<システムの全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係る交通信号制御システムの道路平面図である。
図1に示すように、本実施形態の交通信号制御システムは、交通信号制御機1、信号灯器2、路側通信機3、中央装置4、及び路線バス(公共車両)5に搭載された車載装置6などを含んでいる。
なお、図1に示す十字路交差点(以下、単に「交差点」という。)Cの車線数等は一例であって、交差点Cの構造は図1のものに限定されるものではない。また、以下の説明では、便宜上、交差点Cにおいて交差する道路のうち、東西方向の道路を「主道路」とし、南北方向の道路を「従道路」とする。
交通信号制御機1は、交差点Cに設置された複数の信号灯器2と電力線を介して接続されている。信号灯器2は、車両灯器2Aと歩行者灯器2Bとを含む。
車両灯器2Aは、交差点Cに向かう路線バス5等を含む車両に通行権の有無を灯色で表示し、図1の例では、青色、黄色及び赤色の丸灯と、右折青矢印灯とが含まれている。
歩行者灯器2Bは、交差点Cの横断歩道を渡る歩行者に通行権の有無を灯色と点滅で表示する。
交通信号制御機1は、交通管制センター内の中央装置4と電話回線等の通信回線を介して接続されている。
中央装置4は、自身の管轄エリア内にある複数の交差点Cの交通信号制御機1とローカルエリアネットワーク(LAN)を構成している。従って、中央装置4は、交通信号制御機1とそれぞれ双方向通信可能であり、交通信号制御機1は他の交差点の同制御機1とも双方向通信可能である。なお、中央装置4は、交通管制センターではなく、道路上に設置してもよい。
中央装置4は、自身の管轄エリアに属する交通信号制御機1に対して、同一道路上の交通信号制御機1群を調整する系統制御や、この系統制御を道路網に拡張した広域制御(面制御)を実行可能である。
すなわち、中央装置4は、所定周期(例えば、1分や1サイクル)ごとに各種の路側センサから取得した情報に基づいて、必要な交通情報を当該所定周期ごとに算出し、算出した交通情報に基づいて信号制御パラメータ(スプリット、サイクル長及びオフセット等)を設定する交通感応制御を行うことができる。
この交通感応制御には、例えば、MODERATO制御やプロファイル制御等を含む複数種類のものが含まれており、中央装置4は、その交通感応制御の結果の出力である、所定時間ごとの信号灯器2の灯色切り替えタイミング等に関する信号制御指令を、所定周期(例えば、1.0〜2.5分)ごと交通信号制御機1に送信する。
また、中央装置4は、交差点Cでの端末感応制御の許否を含む制御種別情報を、管轄エリア内の各交通信号制御機1に通知している。
交通信号制御機1は、中央装置4による交通感応制御の結果の出力である信号制御指令を中央装置4から受信し、この信号制御指令に基づいて信号灯器2の青、黄、赤及び右折青矢印等の各信号灯色の点灯、消灯及び点滅を制御する。
交通信号制御機1は路側通信機3とも通信回線で繋がっている。
路側通信機3は、車載装置6との間で各種情報を無線で送受信する無線通信装置である。本実施形態の路側通信機3は、ITS(Intelligent Transport Systems )無線システムを想定した、無線LANやWiMAX(World Interoperability for Microwave Access )などに準拠した中・広域の無線通信装置である。図1の例では、路側通信機3は、交差点Cに流入する道路の上流側を走行する路線バス5の車載装置6、及び一般車両8の車載装置6と通信可能である。
路側通信機3は、中央装置4が配信する交通情報等を車載装置6に送信する。また、路側通信機3は、路線バス5及び一般車両8のプローブ情報等を車載装置6から受信する。
路線バス5のプローブ情報には、路線バス5の位置情報、速度情報及び車種情報に加えて、交差点Cでの路線バス5の流出先を特定可能な情報などが含まれている。本実施形態の前記流出先を特定可能な情報には、路線バス5の運行路線番号が含まれている。
一般車両8のプローブ情報には、一般車両8の位置情報、速度情報及び車種情報等が含まれている。
なお、路側通信機3は、光ビーコン、電波ビーコン又はFM方式等の通信装置やその他の通信手段によって行うこともできる。
車載装置6は、路側通信機3との間で無線で送受信する通信機能を有する。車載装置6は、路線バス5及び一般車両8が交差点Cに向かって走行中に路側通信機3の通信領域(例えば交差点Cから上流約400mまでの領域)に入ると、路側通信機3から交通情報等を受信するとともに、プローブ情報等を所定の送信周期(例えば、100m秒)で路側通信機3に送信する。
<交通信号制御機の構成>
図2は、交通信号制御機1の内部構成を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、本実施形態の交通信号制御機1は、制御部101、灯器駆動部102、通信部103、及び記憶部104を内部に含んでいる。制御部101は、1又は複数のマイクロコンピュータから構成され、内部バスを介して灯器駆動部102、通信部103及び記憶部104と接続されている。制御部101はこれらのハードウェア各部の動作を制御する。
制御部101は、通常、中央装置4が交通感応制御に基づいて決定した信号制御指令に従って信号灯器2の灯色切り替えタイミングを生成する。また、制御部101は、中央装置4からの制御種別情報が端末感応制御を許可している場合には、自装置で行う端末感応制御の結果に従って信号灯器2の灯色切り替えタイミングを生成する。
灯器駆動部102は、半導体リレー(図示省略)を備え、制御部101が生成した信号切り替えタイミングに基づいて、信号灯器2の各信号灯に供給する交流電圧(AC100V)又は直流電圧をオン/オフする。
通信部103は、中央装置4や路側通信機3との間で有線通信を行う通信インタフェースである。通信部103は、中央装置4から信号制御指令を受信し、これを自装置の制御部101に送る。また、通信部103は、後述する各種の注意喚起する情報を路側通信機3に送信する。
通信部103は、路線バス5や一般車両8のプローブ情報を、路側通信機3からほぼリアルタイム(例えば、0.1〜1.0秒周期)で受信している。
記憶部104は、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体から構成されている。記憶部104は、通信部103が受信した各種情報(信号制御指令等)を一時的に記憶する。また、記憶部104は、制御部101が端末感応制御を実行するためのコンピュータプログラムを記憶している。
<中央装置の構成>
図3は、中央装置4の内部構成を示す機能ブロック図である。
図3に示すように、本実施形態の中央装置4は、制御部401、通信部(取得部)402及び記憶部403を含んでいる。
制御部401は、ワークステーション(WS)やパーソナルコンピュータ(PC)等よりなり、交通信号制御機1、路側通信機3等からの各種の交通情報の収集・処理(演算)・記録、信号制御及び情報提供を統括的に行う。制御部401は、内部バスを介して上記ハードウェア各部と繋がっており、これら各部の動作も制御する。
通信部402は、通信回線を介してLAN側と接続された通信インタフェースであり、所定時間ごとに信号灯器2の灯色切り替えタイミング等に関する信号制御指令を、所定周期(例えば、1.0〜2.5分)ごとに交通信号制御機1に送信する。
また、通信部402は、自装置が行う交通感応制御(中央感応制御)に必要な、路側通信機3が取得した路線バス5のプローブ情報等を交通信号制御機1から受信し、信号制御指令や制御種別情報などを交通信号制御機1に送信する。
なお、中央装置4の通信部402は、路側通信機3が取得したバス5のプローブ情報等を交通信号制御機1を介して受信しているが、路側通信機3と直接通信を行うことによって前記プローブ情報等を受信しても良い。
記憶部403は、ハードディスクや半導体メモリ等から構成されており、後述する優先制御を実行するコンピュータプログラム、路線バス5の運行路線番号、及びこの運行路線番号に対応する運行経路を記憶している。また、記憶部403は、制御部401が生成した前記信号制御指令、路側通信機3から取得したプローブ情報等を一時的に記憶する。
記憶部403は、図4に示す現示階梯図に含まれる階梯(ステップ)ごとの信号灯色や階梯秒数等についても予め記憶している。
制御部401は、この制御部401が実行するコンピュータプログラムの機能部分として、優先制御部411と判定部412とを備えている。
判定部412は、路線バス5の流出先を特定可能な情報に基づいて交差点Cでの路線バス5の流出先を判定する。優先制御部411は、図4に示す現示階梯図を用いて、判定部412が判定した路線バス5の流出先に応じて、信号灯器2の信号表示時間を延長又は短縮すべき階梯を選択し、選択した階梯に対して前記信号表示時間を延長又は短縮する優先制御を行う。
なお、図4の現示階梯図において、「−」は青、「=」は赤、「Y」は車両黄、「→」は車両右折青、「F」は歩行者点滅を示す。また、ハッチングが施された階梯は、階梯秒数が可変の可変階梯である。図4に示す現示階梯図では、第1現示φ1→第2現示φ2→第3現示φ3の順で現示が進行する。
<制御部の処理内容>
図5は、中央装置4の制御部401が実行する処理内容を示すフローチャートである。以下、図5を参照しつつ、制御部401が実行する処理手順について説明する。なお、ここでは、路線バス5が主道路を交差点Cに向かって走行している場合について説明する。
中央装置4において、制御部401は、主道路を走行する路線バス5のプローブ情報を路側通信機3から取得すると(ステップS1)、そのプローブ情報等に基づいて優先制御を実行するか否かの判定を行う(ステップS2)。
具体的には、制御部401は、プローブ情報に含まれる路線バス5の運行路線番号に対応する運行経路を記憶部403から読み出す。そして、制御部401は、読み出した運行経路において、例えば、交通渋滞が発生し易い道路区間が含まれる場合には優先制御を実行すると判定し、交通渋滞が発生し易い道路空間が含まれない場合には優先制御を実行しないと判定する。
運行経路に交通渋滞が発生し易い道路区間が含まれるか否かの判定は、例えば、自装置の記憶部403に、運行経路毎に交通渋滞が発生し易い道路区間の有無を示す情報を記憶しておき、この情報を記憶部403から読み出すことによって行うことができる。
なお、優先制御の実行可否の判定は、所定の運行路線番号に該当するか否か、路線バス5が定刻よりも遅れて走行しているか否か、又は交通渋滞が発生し易い時間帯であるか否かなど、他の判定基準を用いても良い。
ステップS2の判定結果が否定的である場合、制御部401は処理を終了する。
ステップS2の判定結果が肯定的である場合、制御部401(判定部412)は、路線バス5の流出先を特定可能な情報に基づいて、路線バス5の交差点Cでの流出先を判定する(ステップS3)。
具体的には、制御部401は、まず、路線バス5の流出先を特定可能な情報に基づいて、路線バス5の交差点Cでの流入路を特定する。次に、制御部401は、前記流出先を特定可能な情報に含まれる路線バス5の運行路線番号に対応する運行経路を記憶部403から読み出す。そして、制御部401は、読み出した運行経路が、上記特定された流入路に対して交差点Cにおいて直進、右折及び左折のいずれの方向に流出しているかによって路線バス5の流出先を判定する。
なお、制御部401は、路線バス5の流出先を判定するために、その流出先を特定可能な情報として、運行路線番号を用いているが、例えば、路線バス5のウインカー(方向指示器)の作動状態(オン又はオフの状態)を示すウインカー情報がプローブ情報に含まれている場合には、そのウインカー情報を用いるなど、他の情報を用いても良い。
制御部401は、路線バス5の流出先を直進方向(図1中の実線の矢印で示す方向)と特定した場合(ステップS4)、対向車線の右折車両に対して、路線バス5が交差点Cを直進通過することについて注意喚起する情報を送信する指令を通信部402に出力する(ステップS5)。
通信部402は、前記指令に従って、前記注意喚起する情報を交通信号制御機1及び路側通信機3を介して前記右折車両の車載装置6に無線送信する。
前記右折車両の車載装置6は、路側通信機3から受信した前記注意喚起する情報を、例えば、車載ディスプレイに表示、又は車載スピーカにより音声案内することで、路線バス5が交差点Cを直進することを搭乗者に注意喚起する。
その後、制御部401(優先制御部411)は、交差点Cにおいて路線バス5を迅速に直進させるための「直進優先制御」を実行する(ステップS6)。この直進優先制御については後述する。
なお、制御部401は、対向車線の右折車両の車載装置6に前記注意喚起する情報を送信しているが、対向車線の路側に設置された交通情報板に前記注意喚起する情報を送信して表示させるようにしても良い。
また、制御部401は、前記注意喚起する情報を送信した後に、直進優先制御を実行しているが、直進優先制御を行いながら前記注意喚起する情報を送信しても良い。
一方、制御部401(優先制御部411)は、路線バス5の流出先を右折方向(図1中の一点鎖線の矢印で示す方向)と特定した場合(ステップS7)、交差点Cにおいて路線バス5を迅速に右折させるための「右折優先制御」を実行する(ステップS8)。この右折優先制御については後述する。
さらに、制御部401は、路線バス5の流出先を左折方向(図1中の二点鎖線の矢印で示す方向)と特定した場合、路線バス5に後続する一般車両や自動二輪車等の移動体に対して、路線バス5が交差点Cを左折通行することについて注意喚起する情報を送信する指令を通信部402に出力する(ステップS9)。
通信部402は、前記指令に従って、前記注意喚起する情報を交通信号制御機1及び路側通信機3を介して後続の移動体に無線送信する。
前記後続の移動体の車載装置6は、路側通信機3から受信した前記注意喚起する情報を、例えば、車載ディスプレイに表示、又は車載スピーカにより音声案内することで、路線バス5が交差点Cを左折することを搭乗者に注意喚起する。
その後、制御部401(優先制御部411)は、交差点Cにおいて路線バス5を迅速に左折させるための「左折優先制御」を実行する(ステップS10)。この左折優先制御については後述する。
なお、制御部401は、前記後続の移動体の車載装置6に前記注意喚起する情報を送信しているが、移動体が走行している路側に設置された交通情報板に前記注意喚起する情報を送信して表示させるようにしても良い。
また、制御部401は、前記注意喚起する情報を送信した後に、左折優先制御を実行しているが、左折優先制御を行いながら前記注意喚起する情報を送信しても良い。
<直進優先制御>
図6は、制御部401が実行する直進優先制御の処理内容を示すフローチャートである。
制御部401は、まず、路線バス5の交差点Cでの直進方向における青信号表示時間内に路線バス5が交差点Cを直進通過することができるか否かを判定を行う(ステップS21)。
具体的には、制御部401は、路線バス5のプローブ情報に含まれる位置情報及び速度情報から路線バス5が現時点から交差点Cを直進通過するまでの交差点通過時間を算出し、この交差点通過時間と現示階梯図の階梯秒数とに基づいて、路線バス5が交差点Cを青信号表示時間内に直進通過することができるか否かの判定を行う。
ステップS21の判定結果が肯定的である場合、制御部401は、直進優先制御を行わずに処理を終了する。
ステップS21の判定結果が否定的である場合、制御部401は、上記交差点通過時間と現示階梯図の階梯秒数とに基づいて、青信号表示時間をその延長限度時間(例えば20秒)内で延長した場合に、路線バス5が交差点Cを直進通過することができるか否かの判定を行う(ステップS22)。
ステップS22の判定結果が肯定的である場合、制御部401は、青信号表示時間を延長可能な可変階梯を選択する(ステップS23)。例えば、図4の現地階梯図において、制御部401は、主道路の車両灯器2Aの青信号表示時間に対応する第1現示φ1の可変階梯1〜3のうち、いずれか1つ又は複数を選択する。
但し、制御部401は、主道路の車両灯器2Aの青信号表示時間を延長することで、従道路の交通流に影響が生じる場合、主道路の歩行者灯器2B(図1中の北側及び南側の横断歩道)の青信号表示時間のみを延長可能な可変階梯1を選択する。
そして、制御部401は、選択した可変階梯の階梯秒数に延長限度時間を加算して当該階梯秒数を延長する(ステップS24)。これにより、主道路の車両灯器2Aの青信号表示時間が延長される。
その際、制御部401は、選択した可変階梯に対して延長した時間分を、次現示以降の信号表示時間から減算することで、信号灯色の切り替えタイミングを補正する。例えば、図4の現地階梯図において、制御部401は、第3現示φ3の可変階梯10の階梯秒数から、第1現示φ1で実行した延長限度時間分を減算して当該階梯秒数を短縮し、従道路の車両灯器2Aの青信号表示時間を短縮する。
一方、ステップS22の判定結果が否定的である場合、制御部401は、青信号表示時間を短縮可能な可変階梯を選択する(ステップS25)。例えば、図4の現地階梯図において、制御部401は、主道路の車両灯器2Aの青信号表示時間に対応する可変階梯1〜3のうち、いずれか1つ又は複数を選択する。
そして、制御部401は、選択した可変階梯の階梯秒数に最大短縮幅を減算して当該階梯秒数を短縮する(ステップS26)。これにより、主道路の車両灯器2Aの青信号表示時間が短縮される。
その際、制御部401は、選択した可変階梯に対して短縮した時間分を、次サイクル以降の信号表示時間に加算することで、信号灯色の切り替えタイミングを補正する。例えば、図4の現地階梯図において、制御部401は、次サイクルの可変階梯1〜3のうちのいずれか1つ又は複数の階梯秒数に、前サイクルで実行した短縮時間分を加算して当該階梯秒数を延長し、主道路の車両灯器2Aの青信号表示時間を延長する。その際、複数の階梯秒数を延長する場合は、各階梯秒数の延長時間の合計時間が前サイクルで実行した短縮時間分となるようにすれば良い。
なお、制御部401は、ステップS22の判定結果が否定的である場合、車両灯器2Aの直進方向の青信号表示時間を短縮しているが、これに加えて又はこれに替えて、車両灯器2Aの右折青矢印表示時間を短縮しても良いし、車両灯器2Aの直進方向の赤信号表示時間を短縮しても良い。また、ステップS25,S26の青信号表示時間の短縮は行わなくても良い。
<右折優先制御>
図7は、制御部401が実行する右折優先制御の処理内容を示すフローチャートである。
制御部401は、まず、路線バス5の交差点Cでの右折方向に対応する右折青矢印表示時間内に路線バス5が交差点Cを右折通過することができるか否かの判定を行う(ステップS41)。
具体的には、制御部401は、路線バス5のプローブ情報に含まれる位置情報及び速度情報から路線バス5が現時点から交差点Cを右折通過するまでの交差点通過時間を算出し、この交差点通過時間と現示階梯図の階梯秒数とに基づいて、路線バス5が交差点Cを右折青矢印表示時間内に右折通過することができるか否かの判定を行う。
ステップS41の判定結果が肯定的である場合、制御部401は、後述するステップS45に移行する。
ステップS41の判定結果が否定的である場合、制御部401は、上記交差点通過時間と現示階梯図の階梯秒数とに基づいて、右折青矢印表示時間をその延長限度時間内で延長した場合に、路線バス5が交差点Cを右折通過することができるか否かの判定を行う(ステップS42)。
ステップS42の判定結果が肯定的である場合、制御部401は、右折青矢印表示時間を延長可能な可変階梯を選択する(ステップS43)。例えば、図4の現地階梯図において、制御部401は、主道路の車両右折青矢印灯の表示時間に対応する第2現示φ2の可変階梯5を選択する。
そして、制御部401は、選択した可変階梯5の階梯秒数に延長限度時間を加算して当該階梯秒数を延長する(ステップS44)。これにより、主道路の車両灯器2Aの右折青矢印表示時間が延長される。
その際、制御部401は、選択した可変階梯5に対して延長した時間分を、次現示以降の信号表示時間から減算することで、信号灯色の切り替えタイミングを補正する。例えば、図4の現地階梯図において、制御部401は、第3現示φ3の可変階梯10の階梯秒数から、第2現示φ2で実行した延長限度時間分を減算して当該階梯秒数を短縮し、従道路の車両灯器2Aの青信号表示時間を短縮する。
次に、制御部401は、対向車線の直進方向の青信号表示時間を短縮する(ステップS45)。例えば、図4の現地階梯図において、制御部401は、主道路の車両灯器2Aの青信号表示時間に対応する可変階梯3において、その階梯秒数よりも早めに対向車線の車両灯器2Aの信号表示のみを切り替えるように制御する。なお、対向車線の直進方向の青信号表示時間は短縮しなくても良い。
一方、ステップS42の判定結果が否定的である場合、制御部401は、青信号表示時間を短縮可能な可変階梯を選択する(ステップS46)。例えば、図4の現地階梯図において、制御部401は、主道路の車両右折青矢印灯の表示時間に対応する第2現示φ2の可変階梯5を選択する。
そして、制御部401は、選択した可変階梯5の階梯秒数に最大短縮幅を減算して当該階梯秒数を短縮する(ステップS47)。これにより、主道路の車両灯器2Aの右折青矢印表示時間が短縮される。
その際、制御部401は、選択した可変階梯5に対して短縮した時間分を、次サイクル以降の信号表示時間に加算することで、信号灯色の切り替えタイミングを補正する。例えば、図4の現地階梯図において、制御部401は、次サイクルの可変階梯1〜3のうちのいずれか1つ又は複数の階梯秒数に、前サイクルで実行した短縮時間分を加算して当該階梯秒数を延長し、主道路の車両灯器2Aの青信号表示時間を延長する。その際、複数の階梯秒数を延長する場合は、各階梯秒数の延長時間の合計時間が前サイクルで実行した短縮時間分となるようにすれば良い。
なお、制御部401は、ステップS42の判定結果が否定的である場合、車両灯器2Aの右折青矢印表示時間を短縮しているが、これに加えて又はこれに替えて、車両灯器2Aの直進方向の赤信号表示時間を短縮しても良い。また、ステップS46,S47の右折青矢印表示時間の短縮は行わなくても良い。
<左折優先制御>
図8は、制御部401が実行する左折優先制御の処理内容を示すフローチャートである。
制御部401は、まず、路線バス5の交差点Cでの直進方向における青信号表示時間内に路線バス5が交差点Cを左折通過することができるか否かの判定を行う(ステップS61)。
具体的には、制御部401は、路線バス5のプローブ情報に含まれる位置情報及び速度情報から路線バス5が現時点から交差点Cを左折通過するまでの交差点通過時間を算出し、この交差点通過時間と現示階梯図の階梯秒数とに基づいて、路線バス5が交差点Cを青信号表示時間内に左折通過することができるか否かの判定を行う。
ステップS61の判定結果が肯定的である場合、制御部401は、後述するステップS65に移行する。
ステップS61の判定結果が否定的である場合、制御部401は、上記交差点通過時間と現示階梯図の階梯秒数とに基づいて、青信号表示時間をその延長限度時間(例えば20秒)内で延長した場合に、路線バス5が交差点Cを左折通過することができるか否かの判定を行う(ステップS62)。
ステップS62の判定結果が肯定的である場合、制御部401は、車両灯器2Aの青信号表示時間のみを延長可能な可変階梯を選択する(ステップS63)。例えば、図4の現地階梯図において、制御部401は、主道路の車両灯器2Aの青信号表示時間のみに対応する第1現示φ1の可変階梯2及び3のうち、いずれか1つ又は全てを選択する。
そして、制御部401は、選択した可変階梯の階梯秒数に延長限度時間を加算して当該階梯秒数を延長する(ステップS64)。これにより、主道路の車両灯器2Aの青信号表示時間のみが延長される。
その際、制御部401は、選択した可変階梯に対して延長した時間分を、次現示以降の信号表示時間から減算することで、信号灯色の切り替えタイミングを補正する。例えば、図4の現地階梯図において、制御部401は、第3現示φ3の可変階梯10の階梯秒数から、第1現示φ1で実行した延長限度時間分を減算して当該階梯秒数を短縮し、従道路の車両灯器2Aの青信号表示時間を短縮する。
次に、制御部401は、路線バス5の左折先の横断歩道(図1中の北側の横断歩道)の歩行者灯器2Bの青信号表示時間を短縮可能な可変階梯を選択する(ステップS65)。例えば、図4の現地階梯図において、制御部401は、主道路の歩行者灯器2Bの青信号表示時間に対応する可変階梯1を選択する。
そして、制御部401は、選択した可変階梯1の階梯秒数に最大短縮幅を減算して当該階梯秒数を短縮する(ステップS66)。その際、制御部401は、可変階梯1の短縮後の階梯秒数が、最小保証秒数(歩行者が横断歩道を渡るのに必要な最低時間)以上となるように短縮する。これにより、主道路の歩行者灯器2Bの青信号表示時間が短縮される。
また、制御部401は、選択した可変階梯1に対して短縮した時間分を、歩行者灯器2Bの赤信号表示時間に加算することで、信号灯色の切り替えタイミングを補正する。例えば、図4の現地階梯図において、制御部401は、可変階梯3の階梯秒数に、可変階梯1で実行した延長限度時間分を加算して当該階梯秒数を延長する。これにより、主道路の歩行者灯器2Bの赤信号表示時間が延長されるため、主道路における車両灯器2Aの青信号の合計表示時間(可変階梯1〜3の階梯秒数の合計時間)を変更することなく、歩行者灯器2Bの青信号表示時間のみを短縮することができる。
一方、ステップS62の判定結果が否定的である場合、制御部401は、車両灯器2Aの直進方向の青信号表示時間を短縮可能な可変階梯を選択する(ステップS67)。例えば、図4の現地階梯図において、制御部401は、主道路の車両灯器2Aの青信号表示時間に対応する可変階梯1〜3のうち、いずれか1つ又は複数を選択する。
そして、制御部401は、選択した可変階梯の階梯秒数に最大短縮幅を減算して当該階梯秒数を短縮する(ステップS68)。これにより、主道路の車両灯器2Aの青信号表示時間が短縮される。
その際、制御部401は、選択した可変階梯に対して短縮した時間分を、次サイクル以降の信号表示時間に加算することで、信号灯色の切り替えタイミングを補正する。例えば、図4の現地階梯図において、制御部401は、次サイクルの可変階梯1〜3のうちのいずれか1つ又は複数の階梯秒数に、前サイクルで実行した短縮時間分を加算して当該階梯秒数を延長し、主道路の車両灯器2Aの青信号表示時間を延長する。その際、複数の階梯秒数を延長する場合は、各階梯秒数の延長時間の合計時間が前サイクルで実行した短縮時間分となるようにすれば良い。
なお、制御部401は、ステップS62の判定結果が否定的である場合、車両灯器2Aの直進方向の青信号表示時間を短縮しているが、これに加えて、車両灯器2Aの右折青矢印表示時間を短縮しても良い。
<効果について>
以上、本実施形態によれば、中央装置4の制御部401は、路線バス5の交差点Cでの流入路に応じて、信号表示時間を延長又は短縮すべき階梯を選択し、選択した階梯に対して信号表示時間の延長又は短縮を行うため、交差点Cにおいて路線バス5の流出先に応じた優先制御を行うことができる。
また、制御部401は、路線バス5の流出先に対応する青信号表示時間の延長限度時間内に路線バス5が交差点Cを通過できると判定した場合、その青信号表示時間を延長するため、路線バス5は交差点Cを迅速に通行することができる。
また、制御部401は、路線バス5の流出先に対応する青信号表示時間の延長限度時間内に路線バス5が交差点Cを通過できないと判定した場合、その青信号表示時間を短縮するので、その流出先の信号を早めに赤信号に切り替えることができる。これにより、流出先の信号が次の青信号に切り替わるまでの時間を短縮することができるため、路線バス5は交差点Cを迅速に通行することができる。
また、制御部401は、路線バス5が交差点Cを左折する場合、その左折先の横断歩道に対応する歩行者灯器2Bの青信号表示時間を短縮するため、路線バス5は交差点Cを迅速に左折することができる。
また、制御部401は、路線バス5が交差点Cを右折する場合、対向車線の直進方向の青信号表示時間を短縮するため、路線バス5は交差点Cを迅速に右折することができる。
また、制御部401は、運行路線番号に基づいて路線バス5の交差点Cでの流出先を判定することができるため、同じ交差点Cにおいて互いに流出先が異なる複数の運行路線番号の路線バス5が通過する場合であっても、各運行路線番号に応じた優先制御を行うことができる。
また、制御部401は、運行路線番号に応じて優先制御の実行の可否を判定するため、各運行路線の交通状況等の変化に応じて柔軟に対応することができる。
また、路線バス5が交差点Cを左折する場合、路線バス5に後続する車両等に対して注意喚起する情報が送信されるため、後続の車両等は路線バス5の左折に注意して走行することができる。
また、路線バス5が交差点Cを直進する場合、対向車線の右折車両に対して注意喚起する情報が送信されるため、対向車線の右折車両は路線バス5の直進に注意して右折することができる。
<その他の変形例>
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施形態では、公共車両として路線バスを例示しているが、緊急車両などの他の公共車両にも適用することができる。
また、上記実施形態では、中央装置4の制御部401が判定部及び優先制御部として機能しているが、交通信号制御機1の制御部101が判定部及び優先制御部として機能しても良いし、両制御部401、101が協働して判定部及び優先制御部として機能しても良い。
1 交通信号制御機
2 信号灯器
2A 車両灯器
2B 歩行者灯器
3 路側通信機
4 中央装置
5 路線バス(公共車両)
6 車載装置
8 一般車両
101 制御部
102 灯器駆動部
103 通信部
104 記憶部
401 制御部
402 通信部(取得部)
403 記憶部
411 優先制御部
412 判定部
C 交差点

Claims (11)

  1. 公共車両の交差点への接近に応じて当該交差点の所定の信号表示時間を延長又は短縮する優先制御を行う交通信号制御装置であって、
    前記交差点での前記公共車両の流出先を特定可能な情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記情報に基づいて、前記公共車両の流出先を判定可能な判定部と、
    前記判定部が判定した前記公共車両の流出先に応じて前記信号表示時間を延長又は短縮すべき階梯を選択し、選択した前記階梯に対して前記信号表示時間の延長又は短縮を行う優先制御部と、を備えている交通信号制御装置。
  2. 前記優先制御部は、前記公共車両の前記交差点での流出先に対応する青信号表示時間の延長限度時間内に当該公共車両が前記交差点を通過できるか否かを判定し、その判定結果が肯定的である場合、前記青信号表示時間を延長する請求項1に記載の交通信号制御装置。
  3. 前記優先制御部は、前記公共車両の前記交差点での流出先に対応する青信号表示時間の延長限度時間内に当該公共車両が前記交差点を通過できるか否かを判定し、その判定結果が否定的である場合、前記青信号表示時間を短縮する請求項1又は請求項2に記載の交通信号制御装置。
  4. 前記優先制御部は、前記公共車両が前記交差点を左折する場合、当該公共車両の左折先の横断歩道に対応する歩行者灯器の青信号表示時間を短縮する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の交通信号制御装置。
  5. 前記優先制御部は、前記公共車両が前記交差点を右折する場合、対向車線の直進方向の青信号表示時間を短縮する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の交通信号制御装置。
  6. 前記公共車両が路線バスであり、前記公共車両の流出先を特定可能な情報が前記路線バスの運行路線番号を含む請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の交通信号制御装置。
  7. 前記優先制御部は、前記運行路線番号に応じて前記信号表示時間の延長又は短縮を行うか否かを判定する請求項6に記載の交通信号制御装置。
  8. 前記優先制御部は、前記公共車両が前記交差点を左折する場合、当該公共車両に後続する移動体に対して注意喚起する情報を送信する請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の交通信号制御装置。
  9. 前記優先制御部は、前記公共車両が前記交差点を直進する場合、対向車線の右折車両に対して注意喚起する情報の送信する請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の交通信号制御装置。
  10. 公共車両の交差点への接近に応じて当該交差点の所定の信号表示時間を延長又は短縮する優先制御をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータを、
    前記交差点での前記公共車両の流出先を特定可能な情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記情報に基づいて、前記公共車両の流出先を判定可能な判定部と、
    前記判定部が判定した前記公共車両の流出先に応じて前記信号表示時間を延長又は短縮すべき階梯を選択し、選択した前記階梯に対して前記信号表示時間の延長又は短縮を行う優先制御部として機能させるためのコンピュータプログラム。
  11. 公共車両の交差点への接近に応じて当該交差点の所定の信号表示時間を延長又は短縮する優先制御を行うための交通信号制御方法であって、
    前記交差点での前記公共車両の流出先を特定可能な情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得した前記情報に基づいて、前記公共車両の流出先を判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで判定した前記公共車両の流出先に応じて前記信号表示時間を延長又は短縮すべき階梯を選択し、選択した前記階梯に対して前記信号表示時間の延長又は短縮を行う優先制御ステップと、を含む交通信号制御方法。
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