以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の表示制御装置の実施形態に係る関数電卓10を用いた学習支援システムの外観構成を示す図である。
ここでは、図1に示すように、先生が使用する情報表示装置としての関数電卓10Tと、当該関数電卓10Tに表示出力される画面情報Gnを拡大投影表示するプロジェクタPと(図1(A)(B)参照)、当該関数電卓10Tから表示出力された同電卓10Tの操作データの2次元バーコード画像(QRコード(登録商標))Qを撮影する生徒のカメラ付きタブレットPC等のカメラ付き通信機器20と(図1(C)参照)、当該カメラ付き通信機器20が撮影した2次元バーコード画像Qの内容である操作データを受信し、当該操作データに応じて動作する生徒の関数電卓10Sと、からなるシステムを例に説明する。
なお、前記カメラ付き通信機器20に前記関数電卓10Sのエミュレータが搭載されている場合は、前記2次元バーコード画像(QRコード)Qを撮影した当該カメラ付き通信機器20自身が当該2次元バーコード画像Qの内容である操作データに応じて動作する(図1(D)参照)。
これにより、先生の関数電卓10Tで模範の操作を行なうのに伴い、生徒の関数電卓10Sで前記先生と同様の操作を行ない目的の動作に応じた画面情報Gnを表示させる際に、生徒による操作が先生の操作と異なり目的と異なる動作となってしまった場合には、前記先生の関数電卓10Tにより表示出力された2次元バーコード画像(QRコード)Qを生徒のカメラ付き通信機器20で撮影し当該2次元バーコード画像Qの内容である操作データに応じて同生徒の関数電卓20Sを動作させることで、同生徒の関数電卓20Sでも、前記目的の動作に応じた画面情報Gnを、必要に応じて簡単かつ適切に表示させることができる。
前記カメラ付き通信機器20は、カメラ付きタブレットPCに限定されるものではなく、カメラ付きPDA(personal digital assistants)、カメラ付きスマートフォン、カメラ付き又はカメラが接続されたノートPC(personal computer)等として構成され得る。
前記図1では、先生の関数電卓10Tを2つ示しているが、これは、電卓機能の実行に伴う画面情報Gn出力時と2次元バーコード画像Q出力時との表示出力部12の変遷を示すため別体にしたものであり、実際は先生一人に1つの関数電卓10Tを用意する。また、生徒の関数電卓10Sは、代表して1つを示しているが、実際には、生徒数に応じた個数が含まれる。
また、前記先生の関数電卓10Tと生徒の関数電卓10Sとは同じ機能の関数電卓10である。
前記関数電卓10は、その携帯性の必要からユーザが片手で十分把持し片手で操作可能な小型サイズからなり、この関数電卓10の本体正面にはキー入力部11および表示出力部12が設けられる。
前記キー入力部11には、数値や数式を入力したり計算の実行を指示したりするための数値・演算記号キー群111、各種の関数を入力したりメモリ機能を立ち上げたりするための関数機能キー群112、各種動作モードのメニュー画面を表示させたり動作モードの設定を指示したりするためのモード設定キー群113、前記表示出力部12の下端に沿って表示あるいは記載されている各種の機能を1回のキー操作で立ち上げるためのファンクションキー群114、前記表示出力部12に表示されたカーソルの移動操作やデータ項目の選択操作などを行うためのカーソルキー115が備えられる。
前記数値・演算記号キー群111としては、[0]〜[9](数値)キー、[+][−][×][÷](四則記号)キー、[EXE](実行)キー、[AC](クリア)キーなどが配列される。
前記関数機能キー群112としては、[x2](二乗)キーをはじめ、[sin](サイン)キー、[cos](コサイン)キー、[tan](タンジェント)キーなどが配列される。
前記モード設定キー群113としては、[MENU](メニュー)キー、[SHIFT](シフト)キー、[QR](QR)キーなどが配列される。
前記ファンクションキー群114としては、[F1]キー〜[F6]キーが配列される。
なお、前記数値・演算記号キー群111、関数機能キー群112、前記モード設定キー群113のキーは、[SHIFT]キーが操作された後に続けて操作されることで、そのキートップに記載されたキー機能ではなく、そのキーの上方に記載されたキーとして機能できるようになっている。例えば、[SHIFT]キー操作後に[AC]キーが操作(以下、[SHIFT]+[AC]キーと記す。)されると[OFF](電源オフ)キーとなる。[SHIFT]+[QR]キーは[Record](QR Record)キーとなり、[SHIFT]+[MENU]キーは[SET UP](セットアップ)キー、[SHIFT]+[EXIT]キーは[DATA RESET](データリセット)キーとなる。
前記表示出力部12は、ドットマトリクス型の液晶表示ユニットからなる。
図2は、前記関数電卓10の電子回路の構成を示すブロック図である。
ここでは、前記先生や生徒が持つ関数電卓10T,10S,…のうちの1台を関数電卓10として説明する。
この関数電卓10の電子回路は、前記キー入力部11および表示出力部12に加えて、コンピュータであるCPU13と、メモリ14と、記録媒体読取部15、通信部16とを備えている。前記通信部16は、同図に破線で示すように、無線通信部16aであってもよい。
前記CPU13は、メモリ14に記憶されている表示制御プログラム141に従い回路各部の動作を制御し、キー入力部11からのキー入力信号に応じた各種の演算処理を実行する。この表示制御プログラム141は、メモリ14に予め記憶されていてもよいし、あるいはメモリカード等の外部記録媒体Mから記録媒体読取部15を介してメモリ14に読み込まれて記憶されたものであってもよい。この表示制御プログラム141は、ユーザがキー入力部11の操作によって書き換えできないようになっている。
前記メモリ14には、このようなユーザ書き換え不可能な情報の他に、ユーザが書き換え可能なデータを記憶するエリアとして、入力データエリア142が確保されている。
前記入力データエリア142には、前記キー入力部11によりキー入力されたキーコードのデータが順次入力され、これにより構成される数式のデータや表データ、グラフデータ等が記憶される。
また、前記メモリ14の書き換え可能なデータを記憶するエリアには、本体キーログエリア143、QRキーログエリア144、受信QRキーログエリア145が確保されている。
前記本体キーログエリア143には、電源入力後、電源オフされるまでの前記キー入力部11のキー入力に伴い順次入力されるキーコードのデータが、キー操作データとして蓄積されて記憶される。
前記QRキーログエリア144には、電源入力後、前記[Record](QR Record)キーが操作されてから[QR]キーが操作されるまでの一連のキーコードのデータ(キー操作データ)が、当該[QR]キーのキー操作毎にインクリメントされるQR番号(QRn)を末尾に付加して記憶される。
前記QRキーログエリア144に前記[QR]キーのキー操作毎に記憶される一連のキーコードのデータ(キー操作データ)は、その都度、二次元コード(QRコード)化された画像Qとして前記表示出力部12に表示出力されたり、前記通信部16を介して外部のプロジェクタPに送信して表示出力されたりする。
前記受信QRキーログエリア145には、前記二次元コード画像(QRコード)Qを撮影したカメラ付き通信機器20から受信された当該2次元バーコード画像(QRコード)Qの内容のデータ(一連のキー操作データ)が記憶される。
前記キーコードのデータは、例えば数値キーは数字を示すコードで、「sin」などの関数キーはその関数を示すコードで、「+」「−」「×」「÷」などの算術記号キーはその算術記号を示すコードで記憶される。
なお、前記無線通信部16aは、Bluetooth(登録商標)や赤外線通信等の、外部のカメラ付き通信機器20等と無線通信する機能を備えている。
このように構成された関数電卓10は、前記CPU13が前記表示制御プログラム141に記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べるような、当該関数電卓10のキー入力部11から入力された一連のキー操作データを前記QRキーログエリア144に記憶し、当該記憶したキーコードのデータを2次元バーコード画像化、本実施形態ではQRコード化し、表示出力部12により表示出力する、表示制御機能を実現する。
前記カメラ付き通信機器20は、前記先生の関数電卓10Tの表示出力部12や前記プロジェクタPに表示出力された2次元バーコード画像(QRコード)を撮影し、その撮影した2次元バーコード画像(QRコード)Qの内容であるキー操作データを、前記生徒の関数電卓10Sに送信する。
図3は、前記カメラ付き通信機器20の電子回路の構成を示すブロック図である。
ここでは、複数の生徒が持つカメラ付き通信機器20…の1台として説明する。
このカメラ付き通信機器20の電子回路は、前記表示出力部21に加えて、コンピュータであるCPU22と、メモリ23と、記録媒体読取部24と、前記表示出力部21に重ねて一体化したタッチ入力部25と、カメラ部26、無線通信部27を備えている。なお、前記タッチ入力部25は電源キー等のキー入力部を含んでもよい。
前記CPU22は、前記メモリ23に記憶されている通信機器制御プログラム221、QR読み取り処理プログラム222に従い、前記タッチ入力部25からのタッチ(又はキー)入力信号や前記無線通信部27による受信信号に応じて回路各部の動作を制御する。前記各プログラム221,222は、前記メモリ23に予め記憶されていてもよいし、あるいはメモリカード等の外部記録媒体Mから記録媒体読取部24を介して前記メモリ23に読み込まれて記憶されたものでもよい。
前記メモリ14には、このようなプログラム221,222が記憶されるエリアの他に、入力データエリア224、受信QRキーログエリア225が確保される。
前記入力データエリア224には、前記タッチ入力部25により入力されたデータが順次入力され、これにより構成される種々のデータが記憶される。
前記受信QRキーログエリア225には、前記先生の関数電卓10Tにより前記プロジェクタP等に表示出力された二次元コード画像(QRコード)Qを前記カメラ部26により撮影した際に、当該2次元バーコード画像(QRコード)Qをデコードした内容のデータ(キー操作データ)が記憶される。
なお、前記メモリ14には、前記関数電卓10と同様の電卓機能を実現するための電卓エミュレータプログラム223を記憶してもよい。この場合、当該メモリ14には、電卓キーログエリア226が確保される。この電卓キーログエリア226には、前記電卓エミュレータプログラム223に従い表示出力された前記関数電卓10のキー入力部11と同様のソフトキーボードに対するユーザ操作に応じて入力された一連のキーコードのデータ(キー操作データ)が記憶される。前記CPU22は、前記電卓キーログエリア226に記憶された一連のキーコードのデータ(キー操作データ)に従い回路各部の動作を制御することで、前記関数電卓10と同様の機能を実現する。
このように構成されたカメラ付き通信機器20は、前記CPU22が前記通信機器制御プログラム221やQR読み取り処理プログラム222に記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べるような、前記関数電卓10Tから表示出力された二次元コード画像(QRコード)Qを読み取り、この2次元バーコード画像(QRコード)Qの内容のデータ(前記関数電卓10Tのキー操作データ)を前記生徒の関数電卓10Sに送信する、QR撮影送信機能を実現する。
次に、前記構成の関数電卓10を用いた学習支援システムの動作について説明する。
図4は、前記関数電卓10の表示制御処理を示すフローチャート(その1)である。
図5は、前記関数電卓10の表示制御処理を示すフローチャート(その2)である。
図6は、前記先生の関数電卓10Tでの表示制御処理に従ったキー操作データに対応する表示動作(その1)を示す図である。
図7は、前記先生の関数電卓10Tでの表示制御処理に従ったキー操作データに対応する表示動作(その2)を示す図である。
図8は、前記先生の関数電卓10Tでの表示制御処理に従ったキー操作データに対応する表示動作(その3)を示す図である。
前記関数電卓10において、キー入力部11のユーザ操作に応じて電源が投入されると、前記メモリ14のQRキーログエリア144に記憶されるQR番号(n)が“0”にリセットされ、当該QRキーログエリア144のキーログがクリアされる(ステップS101)。
そして、所定の初期画面が表示出力部12に表示される(ステップS102)。
前記先生の関数電卓10Tにより前記生徒に向けた模範の操作をこれから行なうにあたり、図6(A)に示すように、キー入力部11の[SHIFT]キー操作後の[QR]キーの操作により[Record](QR Record)キーが入力された(キー操作記録開始)と判断されると(ステップS108(Yes))、前記QRキーログエリア144に対するキーコードのデータ(キー操作データ)の記録がONに設定され(ステップS109)、表示画面(12)の右上端にキー操作記録中を示すシンボルMRが表示される(ステップS110)。
そして、[DATA RESET]キー([SHIFT]+[MENU]キー)が操作されると(ステップS103(Yes))、入力データエリア142に記憶されている変数、関数式、表示設定等の事前の動作に伴う各種のデータがリセットされ(ステップS104)、「DATA RESET」のキー操作データが本体キーログエリア143に記憶されて登録される(ステップS105)。
また、前記QRキーログエリア144に対するキーコードの記録がONに設定されていると判断され(ステップS106(Yes))、前記「DATA RESET」のキー操作データが当該QRキーログエリア144にも記憶されて登録される(ステップS107)。
そして、[MENU]キーが操作されると(ステップS130(Yes))、前記表示出力部12に当該関数電卓10Tの各種の機能を一覧にしたメニュー画面(第1画面)G1が表示され(ステップS131)、そのキー操作データ「MENU」が前記本体キーログエリア143のキーログ末尾に登録される(ステップS132)。
すると、前記同様に、前記QRキーログエリア144に対するキー操作データの記録がONに設定されていると判断され(ステップS133(Yes))、前記キー操作データ「MENU」が当該QRキーログエリア144のキーログ末尾に登録される(ステップS134)。
なお、前記表示出力部12に表示される各種の画面情報Gnは、前記図1(A)(B)で示したように、外部のプロジェクタPにも出力されて投影表示される。
そしてこの後、前記メニュー画面(第1画面)G1において、図6(B)に示すように、カーソルキー[↓]115と[EXE]キーの操作に応じて「[5]Graphモード」に設定されグラフ式入力画面(第2画面)G2が表示されると、前記同様にその操作データ「↓」「EXE」が、本体キーログエリア143のキーログ末尾に登録され、また、QRキーログエリア144のキーログ末尾に登録される(ステップS130〜S134)。
続いて、前記グラフ式入力画面(第2画面)G2において、図6(C)に示すように、キー操作[ALPHA][+][x2][+][1]に応じて入力されたグラフ式「Y1=X2+1」のグラフ式入力画面(第3画面)G3が表示されると、前記同様にその操作データ「ALPHA」「+」「x2」「+」「1」が、本体キーログエリア143のキーログ末尾に登録され、また、QRキーログエリア144のキーログ末尾に登録される(ステップS130〜S134)。
そして、図7(A)に示すように、[EXE]キーが操作されると、前記グラフ式「Y1=X2+1」の入力を決定したグラフ式入力画面(第4画面)G4が表示され、前記同様にその操作データ「EXE」が、本体キーログエリア143のキーログ末尾に登録され、また、QRキーログエリア144のキーログ末尾に登録される(ステップS130〜S134)。
さらに、前記グラフ式入力画面(第4画面)G4において、図7(B)に示すように、[F6(DRAW)]キーが操作されグラフの描画が指示されると、前記グラフ式「Y1=X2+1」に対応してグラフy1を描画したグラフ画面(第5画面)G5が表示され、前記同様にその操作データ「F6」が、本体キーログエリア143のキーログ末尾に登録され、また、QRキーログエリア144のキーログ末尾に登録される(ステップS130〜S134)。
こうして、前記先生の関数電卓10Tにおいて、前記グラフ式「Y1=X2+1」を入力し当該グラフ式Y1に対応したグラフy1を表示させた一連の操作後に、図7(C)に示すように、[QR]キーを操作して前記一連のキー操作データの2次元バーコード画像(QRコード)化が指示されたと判断されると(ステップS111(Yes))、前記ステップS101にて“0”にリセットされたQR番号(n)が“1”にインクリメントされる(ステップS112)。
すると、前記QRキーログエリア144のキーログ末尾に前記QR番号(n=1)を付加したキー操作データ「QR1」が登録され(ステップS113)、図7(D)に示すように、当該QRキーログエリア144に登録された一連のキー操作データ(「DATA RESET」「MENU」「↓」「EXE」「ALPHA」「+」「x2」「+」「1」「EXE」「F6」「QR1」)が2次元バーコード画像(QRコード)化され、当該2次元バーコード画像(QRコード)QR1を描画したQR画面(第6画面)G6が表示出力部12に表示される(ステップS114)。
次に、前記グラフ式「Y1=X2+1」に対応したグラフy1と当該グラフy1上に表示させるトレースポインタTPの座標位置のテーブルとを並列にしたグラフ/テーブル画面を表示させるために、図8(A)に示すように、[AC]キーの操作後、[SET UP](セットアップ)キー([SHIFT]+[MENU]キー)が操作されると、各種設定のメニューを一覧にしたセットアップ画面(第7画面)G7が表示され、前記同様にそのキー操作データ「AC」「SHIFT」「MENU」が、本体キーログエリア143のキーログ末尾に登録され、また、QRキーログエリア144のキーログ末尾に登録される(ステップS130〜S134)。
そして、前記セットアップ画面(第7画面)G7において、カーソルキー[↓]115が4回操作されて[Dual Screen]が指定され、[F2](G to T)キーが操作されて前記グラフy1とテーブルとのグラフ/テーブル画面への切り換えが指示されると、前記同様にそのキー操作データ「↓」「↓」「↓」「↓」「F2」が、本体キーログエリア143のキーログ末尾に登録され、また、QRキーログエリア144のキーログ末尾に登録される(ステップS130〜S134)。
そして、図8(B)に示すように、[EXE]キー、[F6](DRAW)キーが操作されることで前記グラフy1とテーブルとのグラフ/テーブル画面(第8画面)G8が表示され、また[F1](TRACE)キーが操作されることで当該グラフy1上にトレースポインタTPが表示されると、前記同様にそのキー操作データ「EXE」「F6」「F1」が、本体キーログエリア143のキーログ末尾に登録され、また、QRキーログエリア144のキーログ末尾に登録される(ステップS130〜S134)。
こうして、前記先生の関数電卓10Tにおいて、前記グラフy1とテーブルとのグラフ/テーブル画面(第8画面)G8を表示させると共に、当該グラフy1上にトレースポインタTPを表示させた一連の操作後に、図8(C)に示すように、[QR]キーを操作して当該一連のキー操作データの2次元バーコード画像(QRコード)化が指示されたと判断されると(ステップS111(Yes))、前記同様にQR番号(n)が“2”にインクリメントされる(ステップS112)。
そして、前記QRキーログエリア144のキーログ末尾に前記QR番号(n=2)を付加した操作データ「QR2」が登録され(ステップS113)、図8(D)に示すように、当該QRキーログエリア144に登録された一連のキー操作データ(「DATA RESET」「MENU」「↓」…「QR1」「AC」「SHIFT」「MENU」…「QR2」)が2次元バーコード画像(QRコード)化され、当該2次元バーコード画像(QRコード)QR2を描画したQR画面(第9画面)G9が表示出力部12に表示される(ステップS114)。
図9は、生徒1の関数電卓10Sでの表示制御処理に従ったユーザ操作に対応する表示動作(その1)を示す図である。
生徒1の関数電卓10Sにおいて、前記図6(A)〜図7(B)で示したように先生の関数電卓10Tにて表示出力される画面情報G1〜G5を見ながら生徒自身の関数電卓10Sを操作することで、図9(A)に示すように、前記同様のグラフ式「Y1=X2+1」に対応したグラフy1のグラフ画面(第5画面)G5を表示させることができた。
しかしこの後、前記グラフy1とテーブルとのグラフ/テーブル画面(第8画面)G8を表示させるまでの操作が分からなくなった場合に、前記図8(C)で示したように、前記先生の関数電卓10Tから表示出力された2次元バーコード画像(QRコード)QR2を、図9(B)に示すように、生徒1のカメラ付き通信機器(タブレットPC等)20で撮影すると、当該2次元バーコード画像(QRコード)QR2をデコードした内容のキー操作データ(「DATA RESET」「MENU」「↓」…「QR1」「AC」「SHIFT」「MENU」…「QR2」)(図8(D)参照)が生徒1の関数電卓10Sに受信される(ステップS121(Yes))。
すると、本体キーログエリア143に記憶されている生徒1のキー操作データと前記受信されたキー操作データとが一致するか否かが判断される(ステップS122〜S124)。
ここでは、前記図9(A)で示したように、前記グラフy1のグラフ画面(第5画面)G5を表示させるまで(途中まで)のキー操作データが一致したと判断されるので(ステップS123(Yes))、前記本体キーログエリア143に記憶されているキー操作データの続きのキー操作データとして、前記受信されたキー操作データのうち不一致となったキー操作データ以降のキー操作データを順次入力し、当該入力されたキー操作データに応じた処理が順次実行される(ステップS128)。
するとこの場合、前記受信されたキー操作データ(「DATA RESET」「MENU」「↓」…「QR1」「AC」「SHIFT」「MENU」…「QR2」)(図8(D)参照)のうち、前記図8(A)(B)で示したグラフy1とテーブルとのグラフ/テーブル画面(第8画面)G8を表示させる過程のキー操作データ(「AC」「SHIFT」「MENU」…「QR2」)に応じた処理が順次実行され、図9(B)に示すように、当該生徒1の関数電卓10Sの表示出力部12も、前記先生の関数電卓10Tと同様に、前記グラフy1とテーブルとのグラフ/テーブル画面(第8画面)G8に更新されて表示される(ステップS128)。
一方、前記ステップS122において、本体キーログエリア143に記憶されている生徒1のキー操作データと前記受信されたキー操作データとが完全一致すると判断された場合には(ステップS122(Yes))、当該先生のキー操作データと生徒1のキー操作データとが一致した旨のメッセージが表示又は音声により出力されて報知される(ステップS129)。
図10は、前記先生の関数電卓10Tでの表示制御処理に従ったキー操作データに対応する表示動作(その4)を示す図である。
前記図8(B)で示した先生の関数電卓10Tにおけるグラフ/テーブル画面(第8画面)G8において、さらに、図10(A)に示すようなキー操作[EXE][→][→]…[→][→][EXE]に応じて、前記グラフy1上のトレースポインタTPが当該グラフy1上の位置P1〜P4に移動されると共に、当該グラフy1上の各位置P1〜P4のXY座標が前記テーブル内に入力されたグラフ/テーブル画面(第10画面)G10が表示されると、前記同様にそのキー操作データ「EXE」「→」「→」…「→」「→」「EXE」が、本体キーログエリア143のキーログ末尾に登録され、また、QRキーログエリア144のキーログ末尾に登録される(ステップS130〜S134)。
この後、前記同様に、図10(B)に示すように、[QR]キーを操作して当該一連のキー操作データの2次元バーコード画像(QRコード)化が指示されたと判断されると(ステップS111(Yes))、QR番号(n)が“3”にインクリメントされる(ステップS112)。
そして、前記QRキーログエリア144のキーログ末尾に前記QR番号(n=3)を付加した操作データ「QR3」が登録され(ステップS113)、図10(C)に示すように、当該QRキーログエリア144に登録された一連のキー操作データ(「DATA RESET」「MENU」「↓」…「QR1」「AC」「SHIFT」「MENU」…「QR2」「EXE」「→」「→」…「QR3」)が2次元バーコード画像(QRコード)化され、当該2次元バーコード画像(QRコード)QR3を描画したQR画面(第11画面)G11が表示出力部12に表示される(ステップS114)。
図11は、前記先生の関数電卓10Tでの表示制御処理に従ったキー操作データに対応する表示動作(その5)を示す図である。
前記図10(A)で示した先生の関数電卓10Tにおける前記グラフy1とテーブルとのグラフ/テーブル画面(第10画面)G10において、さらに、図11(A)に示すようなキー操作[SHIFT][MENU][↓]…[↓][↓][F1]に応じて、セットアップ画面(第12画面)G12が表示されると共に、前記グラフy1上のトレースポインタTPが示す座標位置の微分係数値の算出[Derivative:on]が指示されると、前記同様にそのキー操作データ「SHIFT」「MENU」「↓」…「↓」「↓」「F1」が、本体キーログエリア143のキーログ末尾に登録され、また、QRキーログエリア144のキーログ末尾に登録される(ステップS130〜S134)。
そして、図11(B)に示すように、[EXE]キー、[EXE]キー、[F1](TRACE)キーが操作されることで前記グラフy1上にトレースポインタTPが表示され、当該トレースポインタTPが示す座標位置の微分係数値(dY/dX)が算出されたグラフ/テーブル画面(第13画面)G13が表示されると、前記同様にそのキー操作データ「EXE」「EXE」「F1」が、本体キーログエリア143のキーログ末尾に登録され、また、QRキーログエリア144のキーログ末尾に登録される(ステップS130〜S134)。
この後、前記同様に、図11(C)に示すように、[QR]キーを操作して当該一連のキー操作データの2次元バーコード画像(QRコード)化が指示されたと判断されると(ステップS111(Yes))、QR番号(n)が“4”にインクリメントされる(ステップS112)。
そして、前記QRキーログエリア144のキーログ末尾に前記QR番号(n=4)を付加した操作データ「QR4」が登録され(ステップS113)、図11(D)に示すように、当該QRキーログエリア144に登録された一連のキー操作データ(「DATA RESET」「MENU」「↓」…「QR1」「AC」「SHIFT」「MENU」…「QR2」「EXE」「→」「→」…「QR3」「SHIFT」「MENU」「↓」…「QR4」)が2次元バーコード画像(QRコード)化され、当該2次元バーコード画像(QRコード)QR4を描画したQR画面(第14画面)G14が表示出力部12に表示される(ステップS114)。
図12は、前記生徒1の関数電卓10Sでの表示制御処理に従ったユーザ操作に対応する表示動作(その2)を示す図である。
生徒1の関数電卓10Sにおいて、前記図6(A)〜図8(D)および図10(A)で示したように、先生の関数電卓10Tにて表示出力される画面情報G1〜G10を見ながら生徒自身の関数電卓10Sを操作することで、図12(A)に示すように、前記同様にグラフy1上でトレースポインタTPを移動させたグラフ画面(第10画面)G10を表示させることができた。
しかしこの後、前記トレースポインタTPが示す座標位置の微分係数値(dY/dX)を算出させたグラフ/テーブル画面(第13画面)G13を表示させるまでの操作が分からなくなった場合に、前記図11(C)で示したように、前記先生の関数電卓10Tから表示出力された2次元バーコード画像(QRコード)QR4を、図12(B)に示すように、生徒1のカメラ付き通信機器(タブレットPC等)20で撮影すると、当該2次元バーコード画像(QRコード)QR4をデコードした内容のキー操作データ(「DATA RESET」「MENU」「↓」…「QR1」「AC」「SHIFT」「MENU」…「QR2」「EXE」「→」「→」…「QR3」「SHIFT」「MENU」「↓」…「QR4」)(図11(D)参照)が生徒1の関数電卓10Sに受信される(ステップS121(Yes))。
すると、本体キーログエリア143に記憶されている生徒1のキー操作データと前記受信されたキー操作データとの一致が判断され(ステップS122〜S124)、ここでは、前記図12(A)で示したように、前記トレースポインタTPを移動させたグラフ/テーブル画面(第10画面)G10を表示させるまで(途中まで)のキー操作データが一致したと判断される(ステップS123(Yes))。
すると、前記本体キーログエリア143に記憶されているキー操作データの続きのキー操作データとして、前記受信されたキー操作データのうち不一致となったキー操作データ以降のキー操作データを順次入力し、当該入力されたキー操作データに応じた処理が順次実行される(ステップS128)。
この場合、具体的には、前記受信されたキー操作データ(「DATA RESET」「MENU」「↓」…「QR1」「AC」「SHIFT」「MENU」…「QR2」「EXE」「→」「→」…「QR3」「SHIFT」「MENU」「↓」…「QR4」)(図11(D)参照)のうち、前記図11(A)(B)で示した前記トレースポインタTPが示す座標位置の微分係数値(dY/dX)の算出されたグラフ/テーブル画面(第13画面)G13を表示させる過程のキー操作データ(「SHIFT」「MENU」「↓」…「QR4」)に応じた処理が順次実行され、図12(B)に示すように、当該生徒1の関数電卓10Sの表示出力部12も、前記先生の関数電卓10Tと同様に、前記セットアップ画面(第12画面)G12から前記微分係数値(dY/dX)を算出させたグラフ/テーブル画面(第13画面)G13に順次更新されて表示される(ステップS128)。
図13は、前記先生の関数電卓10Tでの表示制御処理に従ったキー操作データに対応する表示動作(その6)を示す図である。
前記図11(B)で示した先生の関数電卓10Tにおけるグラフy1上でのトレースポインタTPの座標位置に対応する微分係数値(dY/dX)を算出させたグラフ/テーブル画面(第13画面)G13において、さらに、図13(A)に示すようなキー操作[F4(Sketch)][F2(tangent)]に応じて、前記グラフy1上のトレース位置P1(TP)に接線L1が描画されたグラフ/テーブル画面(第15画面)G15が表示されると、前記同様にその操作データ「F4」「F2」が、本体キーログエリア143のキーログ末尾に登録され、また、QRキーログエリア144のキーログ末尾に登録される(ステップS130〜S134)。
さらに、図13(B)に示すようなキー操作[EXE][F1(TRACE)][F4(Sketch)][F2(tangent)]…[→]に応じて、前記グラフy1上のトレースポインタTPを移動させながらその接線L2を描画させたグラフ/テーブル画面(第116画面)G16が表示されると、前記同様にそのキー操作データ「EXE」「F1」「F4」「F2」…「→」が、本体キーログエリア143のキーログ末尾に登録され、また、QRキーログエリア144のキーログ末尾に登録される(ステップS130〜S134)。
この後、前記同様に、図13(C)に示すように、[QR]キーを操作して当該一連のキー操作データの2次元バーコード画像(QRコード)化が指示されたと判断されると(ステップS111(Yes))、QR番号(n)が“5”にインクリメントされる(ステップS112)。
そして、前記QRキーログエリア144のキーログ末尾に前記QR番号(n=5)を付加したキー操作データ「QR5」が登録され(ステップS113)、図13(D)に示すように、当該QRキーログエリア144に登録された一連のキー操作データ(「DATA RESET」「MENU」「↓」…「QR1」「AC」「SHIFT」「MENU」…「QR2」「EXE」「→」「→」…「QR3」「SHIFT」「MENU」「↓」…「QR4」「F4」「F2」「EXE」…「QR5」)が2次元バーコード画像(QRコード)化され、当該2次元バーコード画像(QRコード)QR5を描画したQR画面(第17画面)G17が表示出力部12に表示される(ステップS114)。
図14は、前記先生の関数電卓10Tでの表示制御処理に従ったキー操作データに対応する表示動作(その7)を示す図である。
前記先生の関数電卓10Tにおいて、前述したような一連のキー操作に応じて、前記図6(A)で示したメニュー画面(第1画面)G1から前記図13(C)で示したQR画面(第17画面)G17までを順次表示させ、そのキー操作データ(「DATA RESET」…「QR1」「AC」…「QR2」「EXE」…「QR3」「SHIFT」…「QR4」「F4」…「QR5」)を前記QRキーログエリア144に順次記憶させて登録した状態で、図14(A)に示すように、[QR]キーが操作されると(ステップS116(Yes))、前記QRキーログエリア144に登録されたキー操作データを指定するためのQR番号(n)がその初回は“1”にセットされ、当該登録されたキー操作データの先頭からそのキー操作データ「QR1」の直前までのキー操作データ(図7(D)参照)に応じた処理が実行され、前記グラフ式「Y1=X2+1」に対応してグラフy1を描画したグラフ画面(第5画面)G5が表示されて再現される(ステップS117)。
そして一定時間後、前記QRキーログエリア144に登録されたキー操作データの先頭から前記「QR1」までのキー操作データ(図7(D)参照)が2次元バーコード画像(QRコード)化され、図14(B)に示すように、当該2次元バーコード画像(QRコード)QR1を描画したQR画面(第6画面)G6が表示出力部12に表示されて再現される(ステップS118)。
すると、前記QR番号(n)が“2”にインクリメントされる(ステップS119)。
ここで続いて、図14(C)に示すように、また[QR]キーが操作されると(ステップS116(Yes))、前記登録されたキー操作データの先頭からそのキー操作データ「QR2」の直前までのキー操作データ(図8(D)参照)に応じた処理が実行され、前記グラフy1上にトレースポインタTPを表示させたグラフ/テーブル画面(第8画面)G8が表示されて再現される(ステップS117)。
そして一定時間後、前記同様にQRキーログエリア144に登録されたキー操作データの先頭から前記「QR2」までのキー操作データ(図8(D)参照)が2次元バーコード画像(QRコード)化され、図14(D)に示すように、当該2次元バーコード画像(QRコード)QR2を描画したQR画面(第9画面)G9が表示出力部12に表示されて再現される(ステップS118)。
すると、前記QR番号(n)が“3”にインクリメントされる(ステップS119)。
このように、前記先生の関数電卓10において、任意のキー操作に応じた処理を実行させると共にそのキー操作データに[QR]キーのキー操作によりQR番号(n)を付加して当該キー操作データを前記QRキーログエリア144に記憶させながら複数の処理を順次実行させる。するとこの後、前記[QR]キーを操作するだけで、その操作回数に対応したQR番号(n)直前までのキー操作データが前記QRキーログエリア144から読み出されて二次元コード画像(QRコード)化され、当該二次元コード画像QRnが表示出力されるようになる。
これにより、前記関数電卓10Sを操作する生徒が、目的の処理を実行させるためのキー操作が分からなくなった場合には、前記図9(B)あるいは前記図12(B)で示したように、当該分からなくなった処理に対応して表示出力された前記二次元コード画像(QRコード)QRnを、生徒自身の関数電卓10Sに接続されたカメラ付き通信機器20により撮影するだけで、当該生徒の関数電卓10Sにて該当する処理を実行させその処理に伴う画面情報Gnを表示させることができる。
図15は、生徒2の関数電卓10Sでの表示制御処理に従ったユーザ操作に対応する表示動作を示す図である。
生徒2の関数電卓10Sにおいて、前記図6(A)〜図7(B)で示した先生の関数電卓10Tの操作を模範とし、グラフ式Y1を入力すると共にそのグラフ画面(第5画面)G5を表示させる操作を行なった。
ここで生徒2は、前記グラフ式入力画面(第3画面)G3(図6(C)参照)において、模範とするグラフ式「Y1=X2+1」を間違えたグラフ式「Y1=X2」として入力したことにより、図15(A)に示すように、当該間違えたグラフ式「Y1=X2」に対応したグラフy1ngのグラフ画面G5ngが表示された。
このような場合、前記図7(C)あるいは前記図14(B)で示したように前記先生の関数電卓10Tから表示出力された該当の処理に対応する2次元バーコード画像(QRコード)QR1を、図15(B)に示すように、生徒2のカメラ付き通信機器(タブレットPC等)20で撮影する。すると、当該2次元バーコード画像(QRコード)QR1をデコードした内容のキー操作データ(「DATA RESET」「MENU」「↓」…「QR1」)(図7(D)参照)が生徒2の関数電卓10Sに受信される(ステップS121(Yes))。
すると、本体キーログエリア143に記憶されている生徒2のキー操作データと前記受信されたキー操作データとの一致が判断され(ステップS122〜S124)、ここでは、前記図6(C)〜図7(A)で示したグラフ式入力画面(第3画面)G3〜(第4画面)G4でのキー操作の途中で、正しくは…[x2][+][1][EXE]…と入力するはずが間違って…[x2][EXE]…と入力されており不一致と判断される(ステップS124(Yes))。
すると、前記不一致と判断されたグラフ式Y1の不一致部分「+1」を識別表示Hしたグラフ式入力画面(第3画面)G3〜(第4画面)G4が表示されると共に(ステップS125)、前記受信されたキー操作データのうち当該不一致部分「+1」以降のキー操作データを順次入力し、当該入力されたキー操作データに応じた処理が順次実行される(ステップS126)。
この場合、具体的には、前記受信されたキー操作データ(「DATA RESET」「MENU」「↓」…「QR1」)(図7(D)参照)のうち、前記不一致部分「+」「1」以降のキー操作データ(「+」「1」「EXE」「F6」「QR1」)に応じた処理が順次実行され、生徒2の関数電卓10Sの表示出力部12も、前記先生の関数電卓10Tと同様に、前記グラフ式「Y1=X2+1」を入力したグラフ式入力画面(第3画面)G3〜(第4画面)G4、当該グラフ式「Y1=X2+1」に対応するグラフy1を描画したグラフ画面(第5画面)G5に順次更新されて表示される(ステップS126)。
そして、前記生徒2の関数電卓10Sの本体キーログエリア143に記憶されているキー操作データが前記受信されたキー操作データに対応して更新される(ステップS127)。
したがって、前記構成の関数電卓10を用いた学習支援システムによれば、先生の関数電卓10Tにおいて模範のキー操作に応じた処理が順次実行されることで表示出力部12に表示出力される画面情報Gnが順次更新されると、当該一連のキー操作データがQRキーログエリア144に記憶されて登録される。そして、[QR]キーが操作されると、前記QRキーログエリア144に登録された一連のキー操作データが2次元バーコード画像(QRコード)化されて表示出力される。前記表示出力された2次元バーコード画像Qを生徒のカメラ付き通信機器20で撮影すると、当該2次元バーコード画像Qをデコードした一連のキー操作データが同生徒の関数電卓10Sに受信され、本体キーログエリア143に記憶されている生徒側キー操作データとの一致/不一致が判断される。そして、不一致と判断されたキー操作データ以降のキー操作データに応じた処理が順次実行され、その表示出力部12に表示出力される画面情報Gnが順次更新される。
これにより、生徒の関数電卓10Sで先生の関数電卓10Tでのキー操作を模範にして操作入力した際に、先生の関数電卓10Tでの画面情報Gnと異なる画面情報Gngが表示された場合でも、当該先生の関数電卓10Tから表示出力された2次元バーコード画像(QRコード)Qを生徒自身のカメラ付き通信機器20により撮影するだけで、生徒側の操作入力をその異なる部分から適切に修正して先生側と同じ目的の画面情報Gnを表示させることができる。
また、前記構成の関数電卓10によれば、前記生徒の関数電卓10Sにおいて、当該生徒側のキー操作データとは不一致と判断された前記受信された先生側のキー操作データに応じた処理の実行に伴う画面情報Gnには、その表示の不一致部分が識別表示Hされる。
これにより、生徒は一連のキー操作の何処で間違ったのかを容易且つ明確に知ることができる。
また、前記構成の関数電卓10によれば、前記QRキーログエリア144には、一連のキー操作に応じた処理が順次実行される過程での[QR]キーの操作入力毎に、その都度インクリメントされるQR番号(n)の操作データQRnにより区切ったキー操作データが記憶されて登録される。そして、前記QRキーログエリア144に登録された一連のキー操作データを2次元バーコード画像(QRコード)化して表示出力する際には、[QR]キーの操作回数に対応したQR番号(n)の操作データQRnの直前までの一連のキー操作データが読み出され、当該読み出されたキー操作データに応じた画面情報Gnが表示出力されると共に当該読み出されたキー操作データが2次元バーコード画像(QRコード)化されて表示出力される。
これにより、例えば前記先生の関数電卓10Tによる模範のキー操作が全て終了した後であっても、ユーザにとって必要な画面情報Gnの表示出力が得られるキー操作データまでを選択しその2次元バーコード画像(QRコード)を表示出力させることができる。
なお、前記各実施形態において記載した関数電卓(情報表示装置)10による各処理の手法、すなわち、図4のフローチャートに示す表示制御処理(その1)、図5のフローチャートに示す表示制御処理(その2)などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記録媒体に格納して配布することができる。また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク上を伝送させることができ、このプログラムデータを、通信ネットワークに接続された電子機器のコンピュータに通信部によって取り込むことで、前述した表示制御機能を実現することもできる。
本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
ユーザ操作に応じた一連の操作データを入力する操作データ入力手段と、
前記操作データ入力手段により入力された一連の操作データに従って表示部に表示出力する画面情報を順次更新する画面更新表示制御手段と、
前記操作データ入力手段により入力された一連の操作データを記憶する操作データ記憶手段と、
外部機器の前記操作データ記憶手段から読み出された一連の操作データを受信する操作データ受信手段と、
前記操作データ受信手段により受信された一連の操作データのうち、前記操作データ入力手段により入力された一連の操作データとは異なる操作データ以降の操作データに従って、前記表示部に表示出力する画面情報を修正して更新する画面修正表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする表示制御装置。
[2]
前記画面修正表示制御手段は、前記操作データ受信手段により受信された一連の操作データのうち、前記操作データ入力手段により入力された一連の操作データとは異なる操作データ以降の操作データに従って、前記表示部に表示出力する画面情報をその異なる部分を識別可能に修正して更新する、
ことを特徴とする[1]に記載の表示制御装置。
[3]
前記操作データ受信手段は、外部機器の前記操作データ記憶手段から読み出された一連の操作データの2次元バーコード画像を読み取って受信する、
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の表示制御装置。
[4]
前記操作データ記憶手段から読み出した一連の操作データを出力する操作データ出力手段を備え、
前記操作データ受信手段は、外部機器の前記操作データ出力手段により出力された一連の操作データを受信する、
ことを特徴とする[1]ないし[3]の何れかに記載の表示制御装置。
[5]
前記操作データ出力手段は、前記操作データ記憶手段から読み出した一連の操作データを二次元バーコード画像にして出力し、
前記操作データ受信手段は、外部機器の前記操作データ出力手段により出力された2次元バーコード画像を読み取って受信する、
ことを特徴とする[4]に記載の表示制御装置。
[6]
前記操作データ記憶手段は、前記操作データ入力手段により入力された一連の操作データを、ユーザ操作に応じた当該操作データの記録指示毎にその指示回数に対応した区切り番号を付加して記憶し、
前記操作データ出力手段は、前記操作データ記憶手段からユーザ操作に応じて指定された前記区切り番号までの一連の操作データを読み出して出力する、
ことを特徴とする[4]または[5]に記載の表示制御装置。
[7]
電子機器のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
ユーザ操作に応じた一連の操作データを入力する操作データ入力手段、
前記操作データ入力手段により入力された一連の操作データに従って表示部に表示出力する画面情報を順次更新する画面更新表示制御手段、
前記操作データ入力手段により入力された一連の操作データを記憶する操作データ記憶手段、
外部機器の前記操作データ記憶手段から読み出された一連の操作データを受信する操作データ受信手段、
前記操作データ受信手段により受信された一連の操作データのうち、前記操作データ入力手段により入力された一連の操作データとは異なる操作データ以降の操作データに従って、前記表示部に表示出力する画面情報を修正して更新する画面修正表示制御手段、
として機能させるためのコンピュータ読み込み可能なプログラム。