JP2016114584A - バッテリの劣化状態判定装置及び劣化状態判定方法 - Google Patents

バッテリの劣化状態判定装置及び劣化状態判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バッテリの劣化状態の判定精度を向上させることができるバッテリの劣化状態判定装置を提供する。【解決手段】補機バッテリ60から高圧バッテリ10に電力を供給すべく、第1DCDCコンバータ50を操作する。この操作によって補機バッテリ60から電力が供給されている期間における補機バッテリ60の端子間電圧の検出値及び補機バッテリ60に流れる電流の検出値に基づいて、補機バッテリ60の等価直列抵抗を推定する。そして、補機バッテリ60のSOCと、補機バッテリ60の温度検出値とに基づいて、上記等価直列抵抗を補正する。そして、補正された等価直列抵抗に基づいて、補機バッテリ60の劣化状態を判定する。【選択図】 図1

Description

本発明は、第1バッテリと、第2バッテリと、前記第1バッテリから出力される直流電圧を所定の電圧に変換して出力する電力変換装置と、前記第1バッテリ、前記第2バッテリ及び前記電力変換装置のそれぞれと電気的に接続されたコンバータ装置とを備える電源システムに適用されるバッテリの劣化状態判定装置及び劣化状態判定方法に関する。
この種の判定装置としては、下記特許文献1に見られるように、補機バッテリから高圧バッテリへと双方向コンバータを介して充電する充電モードにおいて、補機バッテリの劣化状態を判定するものが知られている。詳しくはこの判定装置では、まず充電モードにおいて、補機バッテリの出力電流及び出力電圧のそれぞれから補機バッテリの出力特性を算出し、算出された出力特性を補機バッテリの温度に基づいて補正する。そして、補正された出力特性が閾値レベルを下回っている場合、補機バッテリが劣化しているとしてウォーニング信号を出力する。
特開2006−333662号公報
ところで、補機バッテリの出力特性は、補機バッテリの温度に加えて、補機バッテリの充電率(SOC)によっても変化する。このため、補機バッテリの温度に基づいて出力特性を補正する上記特許文献1に記載された判定装置では、SOCの大きさによっては閾値レベルが不適切な値となり、補機バッテリの劣化状態の判定精度が低下する懸念がある。
本発明は、バッテリの劣化状態の判定精度を向上させることができる劣化状態判定装置及び劣化状態判定方法を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
本発明は、第1バッテリ(10)、第2バッテリ(60)、前記第1バッテリから出力される直流電圧を所定の電圧に変換して出力する電力変換装置(20,30)、前記第1バッテリ、前記第2バッテリ及び前記電力変換装置のそれぞれと電気的に接続されたコンバータ装置(50,51)、前記第2バッテリを電力供給源として動作する電気負荷(61)、前記第2バッテリの端子間電圧を検出する電圧検出手段(71)、前記第2バッテリに流れる電流を検出する電流検出手段(71)、並びに前記第2バッテリの温度を検出する温度検出手段(71)を備える電源システムに適用され、前記第1バッテリ及び前記電力変換装置のうち少なくとも一方に前記第2バッテリから電力を供給すべく、前記コンバータ装置を操作する操作手段と、前記操作手段による前記コンバータ装置の操作によって前記第2バッテリから電力が供給されている期間における前記電圧検出手段の検出値及び前記電流検出手段の検出値に基づいて、前記第2バッテリの内部抵抗を推定する内部抵抗推定手段と、前記第2バッテリの充電率を推定する充電率推定手段と、前記充電率推定手段によって推定された前記充電率、及び前記温度検出手段の検出値に基づいて、前記内部抵抗推定手段によって推定された前記内部抵抗を補正する抵抗補正手段と、前記抵抗補正手段によって補正された前記内部抵抗に基づいて、前記第2バッテリの劣化状態を判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
上記発明では、第2バッテリを劣化状態の判定対象としている。詳しくは、まず、内部抵抗推定手段により、第1バッテリ及び電力変換装置のうち少なくとも一方に第2バッテリから電力が供給されている期間における電圧検出手段の検出値及び電流検出手段の検出値に基づいて、第2バッテリの内部抵抗を推定する。内部抵抗を推定するのは、内部抵抗と第2バッテリの劣化状態との間に相関があるためである。詳しくは、第2バッテリの劣化度合いが大きい場合、劣化度合いが小さい場合よりも内部抵抗が大きくなる。ここで、内部抵抗は、第2バッテリの温度のみならず、第2バッテリの充電率(SOC)によっても変化する。詳しくは、SOCが低い場合、SOCが高い場合よりも内部抵抗が大きくなる。このため、内部抵抗推定手段によって推定された内部抵抗では、単にSOCが低くて内部抵抗が大きいだけなのか、実際に劣化度合いが大きいのかの判別がつかない懸念がある。特に、単に充電不足でSOCが低いだけにもかかわらず、第2バッテリが劣化している旨判定された場合には、第2バッテリの無用な交換により電源システムのメンテナンスコストが増大する懸念がある。
そこで上記発明では、温度検出手段の検出値に加えて、充電率推定手段によって推定された充電率に基づいて、内部抵抗を補正する。そして、補正された内部抵抗に基づいて、第2バッテリの劣化状態を判定する。このため、第2バッテリの劣化判定精度を向上させることができる。
第1実施形態にかかる電源システムの構成図。 劣化判定処理の手順を示すフローチャート。 擬似開放状態を説明するための図。 バッテリ状態判定処理の手順を示すフローチャート。 検出電流及び検出電圧の関係を定める回帰直線を示す図。 検出温度と温度補正係数との関係を示す図。 SOCと開放電圧との関係を示す図。 SOCとSOC補正係数との関係を示す図。 第1判定処理の手順を示すフローチャート。 第2判定処理の手順を示すフローチャート。 劣化判定処理の一例を示すタイムチャート。 第2実施形態にかかる第1判定処理の手順を示すフローチャート。 第3実施形態にかかる劣化判定処理の手順を示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明にかかるバッテリの劣化状態判定装置を車載電源システムに適用した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお本実施形態では、電源システムが搭載される車両として、回転電機(モータジェネレータ)及びエンジンのそれぞれを主機とするハイブリッド車を想定している。
図1に示すように、車載電源システムは、高圧バッテリ10、トラクションインバータ20、空調用インバータ回路30、第1モータジェネレータ40、第2モータジェネレータ41、空調用モータ42、第1DCDCコンバータ50、第2DCDCコンバータ51、補機バッテリ60、補機負荷61、及びコントローラ70を備えている。ここで、高圧バッテリ10の端子間電圧(例えば、数百V)は、補機バッテリ60の端子間電圧(例えば、約12V)よりも高く設定されている。高圧バッテリ10としては、例えば、リチウムイオン蓄電池やニッケル水素蓄電池を用いることができる。また、本実施形態では、補機バッテリ60として、鉛蓄電池を用いている。補機バッテリ60は、複数(6つ)のセルの直列接続体と、各セル間を電気的に絶縁するセパレータとを備えている。各セルは、電解液に浸された一対の電極にて構成され、本実施形態では、1セルあたり約2Vの電圧を出力する。
ちなみに本実施形態において、高圧バッテリ10が「第1バッテリ」に相当し、補機バッテリ60が「第2バッテリ」に相当する。また本実施形態では、第1,第2モータジェネレータ40,41及び空調用モータ42として、3相のものを用いている。第1,第2モータジェネレータ40,41及び空調用モータ42としては、例えば、永久磁石同期モータを用いることができる。さらに、図1では、補機負荷61として、電動パワーステアリング装置、電子制御ブレーキシステム、及びメータ装置等を例示している。
トラクションインバータ20は、昇圧コンバータ回路21及びインバータ回路22を備えている。昇圧コンバータ回路21は、第1コンデンサ21a、リアクトル21b、上アームスイッチSp、下アームスイッチSn及び第2コンデンサ21cを備える昇圧チョッパ回路である。本実施形態では、各スイッチSp,Snとして、IGBTを用いている。各スイッチSp,Snには、フリーホイールダイオードDp,Dnが逆並列に接続されている。上アームスイッチSpのエミッタには、下アームスイッチSnのコレクタが接続されている。各スイッチSp,Snの接続点には、リアクトル21b及び第1コンデンサ21aを介して下アームスイッチSnのエミッタが接続されている。また、各スイッチSp,Snの直列接続体には、第2コンデンサ21cが並列接続されている。
昇圧コンバータ回路21の入力側(第1コンデンサ21a側)には、システムメインリレーSMRを介して高圧バッテリ10が接続されている。一方、昇圧コンバータ回路21の出力側(第2コンデンサ21c側)には、インバータ回路22が接続されている。インバータ回路22は、第1モータジェネレータ40に接続された3相の第1インバータ回路と、第2モータジェネレータ41に接続された3相の第2インバータ回路とを備えている。第1,第2インバータ回路は、昇圧コンバータ回路21から出力される直流電圧を交流電圧に変換して第1,第2モータジェネレータ40,41に印加する機能を有する。第1モータジェネレータ40は、発電機、及び図示しない車載主機エンジンのクランク軸に初期回転を付与するスタータとしての役割を果たす。また、第2モータジェネレータ41は、駆動輪43に機械的に接続され、車載主機等の役割を果たす。
第1コンデンサ21aには、3相の空調用インバータ回路30が接続され、空調用インバータ回路30には、空調用モータ42が接続されている。空調用モータ42は、車載エアコン装置を構成する電動コンプレッサを駆動するためのものである。空調用インバータ回路30は、高圧バッテリ10から出力される直流電圧を交流電圧に変換して空調用モータ42に印加する。
高圧バッテリ10と第1コンデンサ21aとを接続する電気経路のうち、システムメインリレーSMRよりも第1コンデンサ21a側には、第1DCDCコンバータ50が接続され、高圧バッテリ10側には、第2DCDCコンバータ51が接続されている。第1,第2DCDCコンバータ50,51には、補機バッテリ60及び補機負荷61が接続されている。第1DCDCコンバータ50は、高圧システム(「第1電圧領域」に相当)及び低圧システム(「第2電圧領域」に相当)の間を電気的に絶縁しつつ、高圧システム及び低圧システムの間の電力の授受を行う双方向絶縁型のものである。本実施形態において、第1DCDCコンバータ50は、高圧バッテリ10の出力電圧を降圧して補機バッテリ60及び補機負荷61の少なくとも一方に供給したり、補機バッテリ60の出力電圧を昇圧して高圧システムに供給したりする。本実施形態において、高圧システムには、高圧バッテリ10、トラクションインバータ20、空調用インバータ回路30、第1モータジェネレータ40、第2モータジェネレータ41及び空調用モータ42が含まれる。低圧システムには、補機バッテリ60及び補機負荷61が含まれる。第2DCDCコンバータ51は、高圧システム及び低圧システムの間を電気的に絶縁しつつ、高圧バッテリ10から出力される直流電圧を降圧して補機バッテリ60及び補機負荷61の少なくとも一方に供給する。
ちなみに、本実施形態において、第1DCDCコンバータ50及び第2DCDCコンバータ51が「コンバータ装置」を構成する。
電源システムは、さらに、補機バッテリ60に流れる電流、補機バッテリ60の端子間電圧及び補機バッテリ60の温度を検出するバッテリセンサ71を備えている。バッテリセンサ71によって検出された電流、端子間電圧及び温度は、コントローラ70に入力される。本実施形態では、補機バッテリ60の充電電流を正の値で表し、補機バッテリ60の放電電流を負の値で表すこととする。ちなみに本実施形態において、バッテリセンサ71が「電圧,電流,温度検出手段」に相当する。
コントローラ70は、CPU及びメモリ70a(「記憶手段」に相当)等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されている。コントローラ70は、高圧バッテリ10の出力電圧を昇圧してインバータ回路22に供給すべく昇圧コンバータ回路21を操作したり、第1,第2モータジェネレータ40を駆動すべくインバータ回路22を操作したり、空調用モータ42を駆動すべく空調用インバータ回路30を操作したりする。コントローラ70は、昇圧コンバータ回路21及び空調用インバータ回路30と、高圧バッテリ10との間を電気的に開状態及び閉状態とすべく、システムメインリレーSMRをオフ及びオンする。コントローラ70は、さらに、第1DCDCコンバータ50、第2DCDCコンバータ51及び補機負荷61を操作する。
ちなみに本実施形態では、昇圧コンバータ回路21、インバータ回路22、空調用インバータ回路30、システムメインリレーSMR、各DCDCコンバータ50、51及び補機負荷61のそれぞれを共通のコントローラ70によって操作する構成としているが、これら各機器のそれぞれに個別に設定されたコントローラによって操作する構成としてもよい。
続いて、図2を用いて、本実施形態にかかる補機負荷61の劣化判定処理について説明する。この処理は、コントローラ70によって例えば所定の処理周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、車両起動時におけるプリチャージ動作の許可があるか否かを判断する。本実施形態において、プリチャージ動作とは、システムメインリレーSMRのオンに先立ち、第1DCDCコンバータ50の昇圧動作により、補機バッテリ60を電力供給源として第1コンデンサ21a及び第2コンデンサ21cを充電する動作である。プリチャージ動作により、トラクションインバータ20に突入電流が流れることを回避する。
ステップS10において肯定判断した場合には、ステップS11に進み、第1DCDCコンバータ50の操作によって各コンデンサ21a,21cを充電するプリチャージ動作を行う。なお本実施形態において、本ステップの処理が「操作手段」に相当する。
続くステップS12では、プリチャージ動作中において、バッテリセンサ71によって検出された補機バッテリ60の端子間電圧(検出電圧VA)及び補機バッテリ60に流れる電流(以下、検出電流IA)のそれぞれを複数サンプリングする。なお、サンプリング周期は、例えば5msecに設定される。
続くステップS13では、プリチャージ動作を完了すべきか否かを判断する。ステップS13において否定判断した場合には、ステップS11に戻る。一方、ステップS13において肯定判断した場合には、ステップS14に進み、第1DCDCコンバータ50に対してプリチャージ動作の停止を指示する。これにより、補機バッテリ60の放電電流は、時間経過とともに徐々に減少する。
続くステップS15では、補機バッテリ60に流れる電流(充放電電流)が0Aに近づいたか否かを判断する。この処理は、補機バッテリ60の擬似開放電圧OCVを検出可能な期間であるか否かを判断するための処理である。本実施形態では、検出電流IAが0A以下であってかつ0A未満の所定電流Ithres(例えば、−1A)以上であると判断した場合、補機バッテリ60に流れる電流が0Aに近づいたと判断する。本実施形態において、所定電流Ithresは、補機バッテリ60の充放電電流を0に一致させた状態をある程度の期間継続させることが困難なことに鑑みて設定される閾値である。
ステップS15において補機バッテリ60に流れる電流が0に近づいたと判断した場合には、ステップS16に進み、検出電圧VAを擬似開放電圧OCVとして検出する。
一方、ステップS15において補機バッテリ60に流れる電流が0に近づいていない、すなわち検出電流IAが所定電流Ithres未満であると判断した場合には、ステップS17に進み、ステップS14の処理の後、プリチャージ動作が実際に停止されているか否かを判断する。ステップS17においてプリチャージ動作が実際に停止されていないと判断した場合には、ステップS14に戻る。一方、ステップS17において実際に停止されていると判断した場合には、ステップS18に進み、車両を起動させるべく、システムメインリレーSMRをオンする。
続くステップS19、S20では、補機バッテリ60に流れる電流が0に近づいたと判断されるまで、第2DCDCコンバータ51の操作により、高圧バッテリ10の出力電圧を降圧して補機バッテリ60に供給する充電動作を行う。この処理は、図3に示すように、補機バッテリ60から補機負荷61への放電電流を、高圧バッテリ10から補機バッテリ60への充電電流によって相殺するように第2DCDCコンバータ51を操作する処理である。つまり、プリチャージ動作が実際に停止されたにもかかわらず(S17:YES)、ステップS15で否定判断される状況は、補機負荷61の要求により、補機バッテリ60から補機負荷61へと放電電流が流れる状況である。擬似開放電圧OCVを検出するには、補機バッテリ60の充放電電流を0に近づける必要があるため、高圧バッテリ10から補機バッテリ60への充電電流の制御により、補機バッテリ60の充放電電流を0に近づける。なお、図3では、放電電流を充電電流によって相殺した状態を擬似開放状態として示した。また、本実施形態において、ステップS19の処理が「バランス制御手段」に相当する。
ステップS20において補機バッテリ60に流れる電流が0に近づいたと判断した場合には、ステップS16に進み、検出電圧VAを補機バッテリ60の擬似開放電圧OCVとして検出する。続くステップS21では、バッテリセンサ71によって補機バッテリ60の温度TAを検出する。続くステップS22では、バッテリ状態判定処理を行う。
図4を用いて、バッテリ状態判定処理について説明する。
ステップS30では、ステップS12においてサンプリングされた複数の検出電流IA及び検出電圧VAの組に基づいて、下式(eq1)を用いて、検出電流IA及び検出電圧VAの関係を定める回帰直線「VA=a×IA+b」の回帰係数aを算出する(図5参照)。
Figure 2016114584
上式(eq1)において、「N」はサンプリング数を示す。そして、ステップS30において、回帰係数aを補機バッテリ60の内部抵抗である等価直列抵抗ESRとして推定する。なお本実施形態において、本ステップの処理が「内部抵抗推定手段」に相当する。
続くステップS31では、ステップS30において推定した等価直列抵抗ESRを、ステップS21において検出した温度(以下、検出温度TA)によって補正する。具体的には、まず、図6に示すように、検出温度TAが高いほど低く設定される温度補正係数Kt(>0)を算出する。ここでは、検出温度TAが基準温度Tb(例えば25℃)となる場合の温度補正係数Ktが1に設定されている。そして、算出した温度補正係数Ktを等価直列抵抗ESRに乗算することで、等価直列抵抗ESRを補正する。この処理は、補機バッテリ60の温度が高いほど、等価直列抵抗ESRが低くなることに鑑みて行われる処理である。
先の図4の説明に戻り、続くステップS32では、ステップS16において検出した擬似開放電圧OCVに基づいて、補機バッテリ60の充電率(SOC)を推定する。ここで、擬似開放電圧OCVを用いてSOCを推定できるのは、図7に示すように、補機バッテリ60の開放電圧とSOCとが一義的に定まる関係にあるためである。なお、図7において、開放電圧の最小値Vminは、例えば11.82Vであり、開放電圧の最大値Vmaxは、例えば12.76Vである。なお、本実施形態において、本ステップの処理が「充電率推定手段」に相当する。
続くステップS33では、推定されたSOCに基づいて、ステップS31で補正された等価直列抵抗「Kt×ESR」をさらに補正する。具体的には、まず、図8に示すように、推定されたSOCが高いほど低く設定されるSOC補正係数Ks(>0)を算出する。ここでは、SOCがその基準値Sbとなる場合のSOC補正係数Ksが1に設定されている。そして、算出したSOC補正係数Ksを等価直列抵抗「ESR×Kt」に乗算することで、等価直列抵抗ESRを補正する。この処理は、補機バッテリ60のSOCが低いほど、等価直列抵抗ESRが高くなることに鑑みて行われる処理である。なお、以降、ステップS33において補正された等価直列抵抗ESRを補正後抵抗と称すこととする。ちなみに、本実施形態において、ステップS31、S33の処理が「抵抗補正手段」に相当する。
続くステップS34では、ステップS33において補正された補正後抵抗をメモリ70aに記憶する。
続くステップS35では、ステップS32で推定されたSOCがその判定閾値SCthよりも大きいか否かを判断する。この処理は、補機バッテリ60の劣化状態を判定するのに適したSOCであるか否かを判断するための処理である。つまり、例えば補機バッテリ60の長期間の放置により、SOCが低くなると、等価直列抵抗が高くなる。この場合、後述する第1判定処理において、補機バッテリ60が実際には劣化していないにもかかわらず、劣化している旨誤判定される懸念がある。
ステップS35において肯定判断した場合には、ステップS36に進み、第1判定処理を行う。以下、図9を用いて、第1判定処理について説明する。
ステップS60では、ステップS33における今回の処理周期の補正後抵抗が、警告閾値ESlimit1(「第1閾値」に相当)以上であるか否かを判断する。この処理は、補機バッテリ60が劣化しているか否かを判断するための処理である。ステップS60において肯定判断した場合には、ステップS61に進み、今回の処理周期の補正後抵抗が、警告閾値ESlimit1よりも大きい制限閾値ESlimit2(「第1閾値」に相当)以上であるか否かを判断する。この処理は、補機バッテリ60の劣化度合いが大きくなり、補機バッテリ60から補機負荷61への放電電流を制限すべき状況であるか否かを判断するための処理である。
ステップS61において否定判断した場合には、ステップS62に進み、第1フラグF1を「1」とする。ここで、第1フラグF1は、「1」によって補機バッテリ60が劣化していることを示し、「0」によって補機バッテリ60が劣化していないことを示す。なお、第1フラグF1の初期値は「0」に設定されている。
一方、ステップS61において肯定判断した場合には、ステップS63に進み、第2フラグF2を「1」とする。ここで、第2フラグF2は、「1」によって補機バッテリ60が劣化してかつ補機負荷61への放電電流を制限すべき状況であることを示し、「0」によって補機バッテリ60が劣化していないことを示す。なお、第2フラグF2の初期値は「0」に設定されている。
ステップS62、S63の処理が完了した場合や、ステップS60において否定判断した場合には、ステップS64に進み、今回の処理周期の補正後抵抗が、新品の補機バッテリ60の等価直列抵抗ESinを第1規定値α(αは2以上の整数)倍した値以上であるか否かを判断する。この処理は、ステップS60と同様に、補機バッテリ60が劣化しているか否かを判断するための処理である。この判断手法は、新品の補機バッテリ60の等価直列抵抗を基準にして劣化の有無を判定できることに基づくものである。
ステップS64において肯定判断した場合には、ステップS65に進み、今回の処理周期の補正後抵抗が、新品の補機バッテリ60の等価直列抵抗ESinを第2規定値β倍した値以上であるか否かを判断する。ここで、第2規定値βは、第1規定値αよりも大きい整数に設定されている。この処理は、ステップS61と同様に、補機バッテリ60から補機負荷61への放電電流を制限すべき状況であるか否かを判断するための処理である。
ステップS65において否定判断した場合には、ステップS66に進み、第1フラグF1を「1」とする。一方、ステップS65において肯定判断した場合には、ステップS67に進み、第2フラグF2を「1」とする。
ステップS66、S67の処理が完了した場合や、ステップS64において否定判断した場合には、ステップS68に進み、第2フラグF2の値が「1」であるか否かを判断する。ステップS68において肯定判断した場合には、ステップS69に進み、補機バッテリ60が劣化している旨判定する。そして、異常通知処理と、補機負荷制限処理とを行う。異常通知処理は、例えば、補機バッテリ60が劣化している旨をコントローラ70よりも上位の制御装置に通知したり、劣化している旨を警告灯等の報知手段によりドライバに知らせたりする処理とすればよい。また、補機負荷制限処理は、例えば、補機負荷61の消費電力の許容上限値を強制的に低下させたり、補機負荷61の現在の消費電力を強制的に低下させたりすることで、補機バッテリ60から補機負荷61への放電電流を低減させる処理とすればよい。
ステップS68において否定判断した場合には、ステップS70に進み、第1フラグF1の値が「1」であるか否かを判断する。ステップS70において肯定判断した場合には、ステップS71に進み、補機バッテリ60が劣化している旨判定する。そして、異常通知処理を行う。なお、ステップS70において否定判断した場合には、ステップS72に進み、補機バッテリ60が正常である旨判定する。
先の図4の説明に戻り、ステップS35において否定判断した場合には、ステップS37に進み、第2判定処理を行う。以下図10を用いて、第2判定処理について説明する。
ステップS80では、ステップS32において推定されたSOCが下限閾値SCmin未満であるか否かを判断する。下限閾値SCminは、判定閾値SCthよりも小さい値であり、補機バッテリ60が正常な場合にSOCがとり得る範囲の下限値に設定されている。
ステップS80において肯定判断した場合には、ステップS81に進み、今回の処理周期の補正後抵抗が、メモリ70aに記憶された前回の処理周期の補正後抵抗よりも小さいか否かを判断する。この処理は、補機バッテリ60のセル短絡異常が生じているか否かを判断するための処理である。つまり、補機バッテリ60を構成するセル間の短絡が生じると、補機バッテリ60のSOCが下限閾値SCmin未満の値まで低下する。また、セル短絡が生じると、等価直列抵抗が低下する。具体的には例えば、1セル短絡が生じる場合、等価直列抵抗が5/6に低下する。このため、SOCが下限閾値SCmin未満となってかつ、今回の処理周期の補正後抵抗が、メモリ70aに記憶された前回の処理周期の補正後抵抗よりも小さくなることをもって、セル短絡が生じている旨判定する。
なお、ステップS80の処理を、ステップS16で検出した擬似開放電圧OCVが、補機バッテリ60が正常な場合に擬似開放電圧OCVがとり得る範囲の最小値未満であるか否かを判断する処理に置き換えてもよい。これは、補機バッテリ60の開放電圧とSOCとが一義的に定まる関係にあるためである。ちなみに、1セル間の短絡が生じると、具体的には例えば、補機バッテリ60の開放電圧がその最小値Vmin未満の10.5Vまで低下する。
ステップS81において肯定判断した場合には、ステップS82に進み、セル短絡異常が生じている旨判定し、異常通知処理を行う。続くステップS83では、第3フラグF3を「1」とする。ここで、第3フラグF3は、「1」によってセル短絡異常が生じていることを示し、「0」によってセル短絡異常が生じていないことを示す。なお、第3フラグF3の初期値は「0」に設定されている。
先の図4の説明に戻り、続くステップS38では、第3フラグF3の値が「1」であるか否かを判断する。ステップS38において肯定判断した場合や、ステップS36の処理が完了した場合には、劣化判定処理を一旦終了する。
一方、ステップS38において否定判断した場合には、ステップS39に進み、第2DCDCコンバータ51の操作により、高圧バッテリ10の出力電圧を降圧して補機バッテリ60に再度供給する再充電動作を行う。この処理は、ステップS35で否定判断されたことに鑑み、劣化判定精度を向上させるべく、補機バッテリ60のSOCを上昇させるための処理である。なお、本実施形態では、先の図2のステップS16以降であって、ステップS39の処理の前までには、システムメインリレーSMRがオンされているものとする。また、本実施形態において、本ステップの処理が「再充電手段」に相当する。
続くステップS40では、再充電動作が完了したか否かを判断する。ステップS40において完了したと判断した場合には、ステップS41に進む。ステップS41では、第2DCDCコンバータ51の操作により、補機バッテリ60から放電させて、高圧バッテリ10、第1モータジェネレータ40、第2モータジェネレータ41、及び空調用モータ42の少なくとも1つに供給する分極除去処理を行う。この処理は、再充電動作によって生じる補機バッテリ60の分極の影響を除去するための処理である。つまり、分極の影響により、推定されたSOCが実際のSOCからずれる懸念がある。なお、本実施形態において、本ステップの処理が「分極除去手段」に相当する。
続くステップS42では、分極除去処理中における検出電圧VA及び検出電流IAのそれぞれを複数サンプリングする。続くステップS43では、分極除去処理を完了すべきか否かを判断する。ステップS43において否定判断した場合には、ステップS41に戻る。一方、ステップS43において肯定判断した場合には、ステップS44に進み、第2DCDCコンバータ51に対する指示により分極除去処理を停止させる処理を行う。
続くステップS45では、補機バッテリ60に流れる電流が0Aに近づいたか否かを判断する。ステップS45にて補機バッテリ60に流れる電流が0に近づいたと判断した場合には、ステップS46に進み、検出電圧VAを擬似開放電圧OCVとして検出する。
一方、ステップS45において補機バッテリ60に流れる電流が0に近づいていないと判断した場合には、ステップS47に進み、分極除去処理が実際に停止されているか否かを判断する。ステップS47において実際に停止されていないと判断した場合には、ステップS44に戻る。一方、ステップS47において実際に停止されていると判断した場合には、ステップS48、S49において、補機バッテリ60に流れる電流が0に近づいたと判断されるまで、第2DCDCコンバータ51の操作により、高圧バッテリ10の出力電圧を降圧して補機バッテリ60に供給する充電動作を行う。この処理は、先のステップS19の処理と同じ趣旨で設けられる処理である。
ステップS49において補機バッテリ60に流れる電流が0に近づいたと判断した場合には、ステップS46に進み、補機バッテリ60の擬似開放電圧OCVを検出する。続くステップS50では、バッテリセンサ71によって補機バッテリ60の温度TAを検出する。ステップS50の完了後、ステップS30に戻る。ステップS30では、等価直列抵抗ESRを再度推定する。続くステップS31〜S33では、SOCを再度推定し、等価直列抵抗ESRを再度補正する。その後、SOCが判定閾値SCthを超えていると判断した場合には、第1判定処理により、補正後抵抗に基づいて補機バッテリ60の劣化判定を再度行う。
ちなみに、ステップS39において、再充電動作がM回(Mは2以上の整数)行われたと判断された場合、劣化判定処理を中止してもよい。
図11に、本実施形態にかかる劣化判定処理の一例を示す。図11において、(a)は第1コンデンサ21aの端子間電圧VLの推移を示し、(b),(c)は検出電圧VA,検出電流IAの推移を示し、(d),(e)は第1,第2DCDCコンバータ50,51の出力電圧の推移を示す。ここで、図11(d),(e)において、降圧とは、第1,第2DCDCコンバータ50,51から低圧システム側へと電圧を出力する状態のことをいう。また、図11(d)において、昇圧とは、第1DCDCコンバータ50から高圧システム側へと電圧を出力する状態のことをいう。なお、図中、期間Aは数百msecを想定しており、期間Bは数百secを想定している。
図示される例では、時刻t1において、車両起動時におけるプリチャージ動作が開始される。その後、時刻t1〜t2において、プリチャージ動作中に、等価直列抵抗ESRを推定するための検出電流IA,検出電圧VAが複数サンプリングされる。
その後、時刻t2〜t4において、検出電流IAが0に近づけられた状態で擬似開放電圧OCVが検出される。なお、図11では、時刻t3においてシステムメインリレーSMRがオンされる。
その後、時刻t4〜t5において第2DCDCコンバータ51の操作による再充電動作が行われ、補機バッテリ60のSOCが上昇する。その後、時刻t5〜t6において、第1DCDCコンバータ50の操作による分極除去処理が行われ、時刻t6〜t7において、検出電流IAが0に近づけられた状態で擬似開放電圧OCVが検出される。なお、その後、SOCが判定閾値SCth以上であり、かつ、補正後抵抗に基づいて補機バッテリ60が正常である旨判定されることで、車両の通常制御へと移行する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)検出温度TAに加えて、SOCによって補正された等価直列抵抗ESRに基づいて補機バッテリ60の劣化の有無を判定した。このため、補機バッテリ60の劣化判定精度を向上させることができる。
(2)高圧バッテリ10から第2DCDCコンバータ51を介して補機バッテリ60へと流れる充電電流と、補機バッテリ60から補機負荷61へと流れる放電電流とをバランスさせるように、第2DCDCコンバータ51の操作によって上記充電電流を制御した。そして、バランスさせた状態における検出電圧VAを擬似開放電圧OCVとして検出し、検出した擬似開放電圧OCVに基づいてSOCを推定した。補機バッテリ60の充放電電流が0に近い状態における検出電圧VAは、補機バッテリ60の開放電圧に近い値となる。そして、補機バッテリ60の開放電圧とSOCとは一義的に対応する。このため、充放電電流が0に近い状態における検出電圧VAを擬似開放電圧OCVとして検出し、検出した擬似開放電圧OCVに基づいて補機バッテリ60の充電率を推定する。これにより、SOCの推定精度を向上させることができ、SOC補正係数Ksの算出精度を向上させることができる。したがって、補正後抵抗に基づく劣化判定精度を向上できる。
さらに、放電電流と充電電流とをバランスさせた状態で擬似開放電圧OCVを検出する本実施形態によれば、例えば上記回帰直線「VA=a×IA+b」の切片bを擬似開放電圧OCVとして検出する構成と比較して、擬似開放電圧OCVの検出精度の向上も期待できる。つまり、例えばプリチャージ動作中等、第1DCDCコンバータ50の操作による補機バッテリ60の放電時において、第1DCDCコンバータ50のリップル電流に起因する高調波成分(例えば数百kHz)により、補機バッテリ60の内部インダクタンスによる電圧降下が発生し得る。この場合、見かけ上、切片bが低くなる懸念がある。これに対し、本実施形態によれば、バランスさせた状態における実際の電圧検出値を擬似開放電圧OCVとするため、擬似開放電圧OCVの検出精度の向上が期待できる。
(3)プリチャージ動作中における複数の検出電圧VA及び複数の検出電流IAに基づいて回帰直線の回帰係数aを算出し、算出した回帰係数aを等価直列抵抗ESRとして推定した。このため、等価直列抵抗ESRを適切に推定することができる。また、プリチャージ動作中においては、補機バッテリ60の放電電流の増加に伴って補機バッテリ60の端子間電圧も低下するため、回帰係数aを算出するための検出電流IA及び検出電圧VAを適切に取得することもできる。
(4)今回の処理周期の補正後抵抗が警告閾値ESlimit1以上になったと判断された場合、補機バッテリ60が劣化している旨判定し、異常通知処理を行った。また、今回の処理周期の補正後抵抗が制限閾値ESlimit2以上になったと判断された場合、異常通知処理に加えて補機負荷制限処理を行った。このため、補機バッテリ60の劣化が進行した状態で補機バッテリ60の放電電流が大きくなることを回避でき、ひいては車両の安全を確保することができる。
(5)今回の処理周期の補正後抵抗が、新品の補機バッテリ60の等価直列抵抗のα倍の値以上であると判断された場合、補機バッテリ60が劣化している旨判定した。また、今回の処理周期の補正後抵抗が、新品の補機バッテリ60の等価直列抵抗のβ倍の値以上であると判断された場合、異常通知処理に加えて補機負荷制限処理を行った。このため、車両の安全を確保することができる。
(6)SOCが下限閾値SCmin未満であって、かつ、今回の処理周期の補正後抵抗が前回の処理周期の補正後抵抗よりも低下したと判断された場合、補機バッテリ60のセル短絡異常が生じている旨判定した。こうした構成によれば、補機バッテリ60の異常が大きなものであるか小さなものであるかを判別することができる。
(7)SOCが判定閾値SCth以下であると判断されたことを条件として、再充電動作を行った。そして、再充電動作の後、分極除去処理を行った。このため、分極の影響を除去でき、SOCの推定精度の低下を回避できる。これにより、SOC補正係数Ksの算出精度を向上でき、ひいては補正後抵抗に基づく劣化判定精度を向上できる。
さらに、分極除去処理を利用して、車両の起動完了後、例えば駐停車時においても等価直列抵抗ESRを推定するための検出電圧VA,検出電流IAをサンプリングすることもできる。加えて、分極除去処理における補機バッテリ60の放電先を高圧バッテリ10とすることにより、無駄な電力消費を減らすことができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、先の第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、第2判定処理手法を一部変更する。
図12に、本実施形態にかかる第2判定処理の手順を示す。この処理は、コントローラ70によって例えば所定の処理周期で繰り返し実行される。なお、図12において、先の図9に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
この一連の処理では、ステップS64aにおいて、今回の処理周期の補正後抵抗が、メモリ70aに記憶された前回の処理周期における補正後抵抗の第3規定値γ倍(γは2以上の整数)の値以上であるか否かを判断する。この処理は、先の図9のステップS64と同じ趣旨で設けられた処理である。補機バッテリ60の仕様によっては、累積使用時間があるレベルを超えた時に急激に等価直列抵抗が大きくなるものもある。ここで、本ステップの判定手法によれば、この急激な変化から補機バッテリ60が劣化している旨判定することができる。
ステップS64aにおいて肯定判断した場合には、ステップS65aに進み、今回の処理周期の補正後抵抗が、メモリ70aに記憶された前回の処理周期における補正後抵抗の第4規定値δ倍の値以上であるか否かを判断する。第4規定値δは、第3規定値γよりも大きい整数に設定されている。この処理は、先の図9のステップS65と同じ趣旨で設けられた処理である。ステップS65aにおいて否定判断した場合には、ステップS66に進む。一方、ステップS65aにおいて肯定判断した場合には、ステップS67に進む。
以上説明した本実施形態によれば上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について、先の第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、車両起動後、例えば車両の走行中においても、補機バッテリ60の劣化判定処理を行う。
図13に、本実施形態にかかる劣化判定処理の手順を示す。この処理は、コントローラ70によって例えば所定の処理周期で繰り返し実行される。なお、図13において、先の図2に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
この一連の処理では、まずステップS10aにおいて、第1モータジェネレータ40、第2モータジェネレータ41及び空調用モータ42のうち、少なくとも1つのアシスト要求があるか否かを判断する。ここで、アシスト要求とは、高圧バッテリ10に加えて、補機バッテリ60も電力供給源として、第1モータジェネレータ40、第2モータジェネレータ41及び空調用モータ42のうち少なくとも1つを駆動させるものである。アシスト要求は、例えば、高圧バッテリ10の出力電力が制限される状況下においてなされる。ここで、第1モータジェネレータ40のアシスト要求は、例えば、車両の走行パワーの増大時になされる。第2モータジェネレータ41のアシスト要求は、例えば、エンジンのクランク軸に初期回転を付与する(クランキングを行う)時になされる。空調用モータ42のアシスト要求は、例えば、冷房能力の増大時になされる。
ステップS10aにおいて肯定判断した場合には、ステップS11aに進み、第1DCDCコンバータ50の昇圧動作により、補機バッテリ60から、第1モータジェネレータ40、第2モータジェネレータ41及び空調用モータ42のうち少なくとも1つに対して電力を供給するアシスト動作を行う。続くステップS12、S13aでは、アシスト動作が完了すると判断されるまで、検出電圧VA及び検出電流IAのそれぞれを複数サンプリングする。
続くステップS14aでは、第1DCDCコンバータ50に対してアシスト動作の停止を指示する。これにより、補機バッテリ60の放電電流は、時間経過とともに徐々に減少する。その後、ステップS17aでは、アシスト動作が実際に停止されたか否かを判断する。ステップS17aにおいて肯定判断した場合、ステップS19に移行する。
以上説明した本実施形態によれば、例えば車両の走行中においても、補機バッテリ60の劣化の有無を判定することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・等価直列抵抗ESRの推定中に補機負荷61の要求電力が急増し、電源システムがダウンする懸念がある場合、第1DCDCコンバータ50の入力電圧保護制御により、高圧システムへと供給される補機バッテリ60の電力を制限したり、等価直列抵抗ESRの推定を中止したりしてもよい。
・上記各実施形態において、第2DCDCコンバータ51は必須ではない。ここで、電源システムから第2DCDCコンバータ51を除去する場合、先の図2のステップS19、図4のステップS39、S48の処理において、第1DCDCコンバータ50の操作によって充電動作又は再充電動作を行えばよい。また、電源システムに3つ以上のDCDCコンバータを備えてもよい。この場合、複数のDCDCコンバータのうち双方向のものは少なくとも1つあればよい。
・上記第1実施形態の図4において、分極の影響による精度低下を許容できる場合は分極除去処理を行わなくてもよい。この場合、例えば、再充電動作時における検出電圧VA,検出電流IAのサンプリング値に基づいて等価直列抵抗ESRを推定すればよい。そして、再充電動作後にSOCを再度推定し、推定されたSOC及び検出温度TAに基づいて、劣化判定に用いる等価直列抵抗ESRを補正すればよい。
・上記各実施形態において、検出電圧VA及び検出電流IAの関係を定める回帰直線「VA=a×IA+b」の切片bを算出し、算出した切片bを擬似開放電圧OCVとしてもよい。
・上記各実施形態において、メモリ70aに記憶された前回の処理周期における補正後抵抗に代えて、メモリ70aに記憶された前々回の処理周期における補正後抵抗等、前回の処理周期よりも前の処理周期における補正後抵抗を用いて、補機バッテリ60の劣化状態を判定してもよい。
・トラクションインバータ20に昇圧コンバータ回路21が備えられなくてもよい。また、電源システムとしては、車両に搭載されるものに限らない。
10…高圧バッテリ、20…トラクションインバータ、30…空調用インバータ回路、50…第1DCDCコンバータ、60…補機バッテリ、61…補機負荷、71…バッテリセンサ。

Claims (14)

  1. 第1バッテリ(10)、第2バッテリ(60)、前記第1バッテリから出力される直流電圧を所定の電圧に変換して出力する電力変換装置(20,30)、前記第1バッテリ、前記第2バッテリ及び前記電力変換装置のそれぞれと電気的に接続されたコンバータ装置(50,51)、前記第2バッテリを電力供給源として動作する電気負荷(61)、前記第2バッテリの端子間電圧を検出する電圧検出手段(71)、前記第2バッテリに流れる電流を検出する電流検出手段(71)、並びに前記第2バッテリの温度を検出する温度検出手段(71)を備える電源システムに適用され、
    前記第1バッテリ及び前記電力変換装置のうち少なくとも一方に前記第2バッテリから電力を供給すべく、前記コンバータ装置を操作する操作手段と、
    前記操作手段による前記コンバータ装置の操作によって前記第2バッテリから電力が供給されている期間における前記電圧検出手段の検出値及び前記電流検出手段の検出値に基づいて、前記第2バッテリの内部抵抗を推定する内部抵抗推定手段と、
    前記第2バッテリの充電率を推定する充電率推定手段と、
    前記充電率推定手段によって推定された前記充電率、及び前記温度検出手段の検出値に基づいて、前記内部抵抗推定手段によって推定された前記内部抵抗を補正する抵抗補正手段と、
    前記抵抗補正手段によって補正された前記内部抵抗に基づいて、前記第2バッテリの劣化状態を判定する判定手段とを備えることを特徴とするバッテリの劣化状態判定装置。
  2. 前記操作手段によって前記コンバータ装置が操作されることによる前記第2バッテリからの電力供給後、前記第1バッテリから前記コンバータ装置を介して前記第2バッテリへと流れる充電電流と、前記第2バッテリから前記電気負荷へと流れる放電電流との合計値が0に近づくように、前記コンバータ装置の操作によって前記充電電流を制御するバランス制御手段をさらに備え、
    前記充電率推定手段は、前記バランス制御手段によって前記充電電流が0に近づけられた状態における前記電圧検出手段の検出値を擬似開放電圧として検出し、検出した前記擬似開放電圧に基づいて前記充電率を推定する請求項1記載のバッテリの劣化状態判定装置。
  3. 前記内部抵抗推定手段は、前記第2バッテリから電力が供給されている期間における前記電圧検出手段の複数の検出値及び前記電流検出手段の複数の検出値に基づいて、前記電圧検出手段の検出値と前記電流検出手段の検出値との関係を定める回帰直線の回帰係数を算出し、算出した前記回帰係数を前記内部抵抗として推定する請求項1又は2記載のバッテリの劣化状態判定装置。
  4. 前記判定手段は、前記抵抗補正手段によって補正された前記内部抵抗が第1閾値以上になったと判断した場合、前記第2バッテリが劣化している旨判定する請求項1〜3のいずれか1項に記載のバッテリの劣化状態判定装置。
  5. 前記判定手段は、前記抵抗補正手段によって補正された前記内部抵抗が、前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上になったと判断した場合、前記第2バッテリから前記電気負荷への供給電力を制限する請求項4記載のバッテリの劣化状態判定装置。
  6. 前記抵抗補正手段によって補正された前記内部抵抗を記憶する記憶手段(70a)をさらに備え、
    前記判定手段は、前記抵抗補正手段によって補正された今回の前記内部抵抗と、前記記憶手段に記憶された過去の前記内部抵抗、又は新品の前記第2バッテリの内部抵抗との差に基づいて、前記第2バッテリが劣化している旨判定する請求項1〜5のいずれか1項に記載のバッテリの劣化状態判定装置。
  7. 前記操作手段によって前記コンバータ装置が操作されることによる前記第2バッテリからの電力供給後、前記第1バッテリから前記コンバータ装置を介して前記第2バッテリへと流れる充電電流と、前記第2バッテリから前記電気負荷へと流れる放電電流との合計値が0に近づくように、前記コンバータ装置の操作によって前記充電電流を制御するバランス制御手段と、
    前記バランス制御手段によって前記充電電流が0に近づけられた状態における前記電圧検出手段の検出値を擬似開放電圧として検出する手段とをさらに備え、
    前記判定手段は、前記擬似開放電圧が、前記第2バッテリが正常な場合の前記第2バッテリの開放電圧の取り得る範囲の下限値未満となって、かつ前記抵抗補正手段によって補正された今回の前記内部抵抗が過去の前記内部抵抗よりも低下したことに基づいて、前記第2バッテリ内部の短絡異常が生じている旨判定する請求項1〜6のいずれか1項に記載のバッテリの劣化状態判定装置。
  8. 前記充電率推定手段によって推定された前記充電率が判定閾値以下となることを条件として、前記コンバータ装置の操作により、前記第1バッテリを電力供給源として前記第2バッテリを再充電する再充電手段をさらに備え、
    前記内部抵抗推定手段は、前記再充電手段による再充電の後、前記内部抵抗を再度推定し、
    前記充電率推定手段は、前記再充電の後、前記充電率を再度推定し、
    前記抵抗補正手段は、再度推定された前記充電率及び前記温度検出手段の検出値に基づいて、再度推定された前記内部抵抗を再度補正し、
    前記判定手段は、再度補正された前記内部抵抗に基づいて前記第2バッテリの劣化状態を判定する請求項1〜7のいずれか1項に記載のバッテリの劣化状態判定装置。
  9. 前記再充電手段による再充電の後、前記再充電による前記第2バッテリの分極の影響を除去すべく、前記コンバータ装置の操作により、前記第1バッテリ及び前記電力変換装置のうち少なくとも一方に前記第2バッテリから放電させる分極除去手段をさらに備え、
    前記内部抵抗推定手段は、前記分極除去手段によって前記第2バッテリから放電されている期間における前記電圧検出手段の検出値及び前記電流検出手段の検出値に基づいて、前記第2バッテリの内部抵抗を再度推定する請求項8記載のバッテリの劣化状態判定装置。
  10. 前記電力変換装置は、
    コンデンサ(21a,21c)を有し、前記第1バッテリから出力される直流電圧を昇圧して出力する昇圧チョッパ回路(21)と、
    前記昇圧チョッパ回路の出力電圧を交流電圧に変換して出力するインバータ回路(22)とを含み、
    前記電源システムには、前記インバータ回路から出力される交流電圧によって駆動される回転電機(40,41)が備えられ、
    前記操作手段は、前記第2バッテリから前記電力変換装置を構成する前記コンデンサにプリチャージすべく、前記コンバータ装置を操作し、
    前記内部抵抗推定手段は、前記プリチャージされている期間における前記電圧検出手段の検出値及び前記電流検出手段の検出値に基づいて、前記内部抵抗を推定する請求項1〜9のいずれか1項に記載のバッテリの劣化状態判定装置。
  11. 前記操作手段は、前記第2バッテリから前記第1バッテリに電力を供給すべく、前記コンバータ装置を操作する請求項1〜10のいずれか1項に記載のバッテリの劣化状態判定装置。
  12. 前記電源システムには、前記電力変換装置(22,30)から出力される交流電圧によって駆動される回転電機(40〜42)が備えられ、
    前記操作手段は、前記第2バッテリから前記電力変換装置を介して前記回転電機に電力を供給すべく、前記コンバータ装置を操作する請求項1〜11のいずれか1項に記載のバッテリの劣化状態判定装置。
  13. 前記電源システムは、車両に搭載され、
    前記第1バッテリの出力電圧は、前記第2バッテリの出力電圧よりも高く設定され、
    前記第1バッテリ及び前記電力変換装置は、前記電源システムの第1電圧領域に備えられ、
    前記第2バッテリ及び前記電気負荷は、前記電源システムの電圧領域であって、前記第1電圧領域とは電気的に絶縁された第2電圧領域に備えられる請求項1〜12のいずれか1項に記載のバッテリの劣化状態判定装置。
  14. 第1バッテリ(10)、第2バッテリ(60)、前記第1バッテリから出力される直流電圧を所定の電圧に変換して出力する電力変換装置(20,30)、前記第1バッテリ、前記第2バッテリ及び前記電力変換装置のそれぞれと電気的に接続されたコンバータ装置(50,51)、前記第2バッテリを電力供給源として動作する電気負荷(61)、前記第2バッテリの端子間電圧を検出する電圧検出手段(71)、前記第2バッテリに流れる電流を検出する電流検出手段(71)、並びに前記第2バッテリの温度を検出する温度検出手段(71)を備える電源システムに適用され、
    前記第1バッテリ及び前記電力変換装置のうち少なくとも一方に前記第2バッテリから電力を供給するための前記コンバータ装置の操作により、前記第2バッテリから電力が供給されている期間における前記電圧検出手段の検出値及び前記電流検出手段の検出値に基づいて、前記第2バッテリの内部抵抗を推定するステップと、
    前記第2バッテリの充電率を推定するステップと、
    推定された前記充電率及び前記温度検出手段の検出値に基づいて、推定された前記内部抵抗を補正するステップと、
    補正された前記内部抵抗に基づいて、前記第2バッテリの劣化状態を判定するステップとを備えることを特徴とするバッテリの劣化状態判定方法。
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