JP2016114492A - 自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】分析データの精度の低下を防ぐことができる自動分析装置を提供する。【解決手段】分析部10に配置された試薬容器13内の試薬及びこの試薬に関連する検量線の有効期限を保存する記憶部66と、記憶部66から試薬及び検量線の有効期限を検索する検索部67と、分析部10での測定が予約された試料及び試薬の混合液の測定が終了する時刻を算出する算出部68と、算出部68で算出された時刻及び検索部67で検索された試薬及び検量線の有効期限に基づいて分析部10での測定の予約処理を行う予約処理部69とを備え、予約処理部69は、算出部68で算出された時刻が検索部67で検索された試薬及び検量線の有効期限内である場合に予約を確定し、前記時刻が前記試薬又は前記検量線の少なくともいずれか一方の有効期限を過ぎている場合に予約を取り消す。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、被検体から採取された試料を分注してその試料に含まれる成分を
分析する自動分析装置に関する。
自動分析装置による検査では生化学検査項目や免疫検査項目等を対象とし、被検体から
採取された試料と各検査項目の分析に用いる試薬との混合液の反応によって生ずる色調や
濁りの変化を光学的に測定する。この測定により、試料中の様々な検査項目成分の濃度や
酵素の活性等で表される分析データを生成する。
この自動分析装置では、検査項目毎にキャリブレーションを行う。このキャリブレーシ
ョンでは、各検査項目の標準試料と試薬との混合液の測定により吸光度やこの吸光度から
算出される吸光度変化量等の標準データを生成する。そして、生成した標準データとこの
標準データの生成に使用した標準試料に予め値付けされた標準値との関係を示す検量線を
作成し、この検量線を用いて被検試料と試薬の混合液の測定結果から分析データを生成す
る。
特開2010−96572号公報
しかしながら、試薬及び検量線には有効期限があり、試薬及び検量線の有効期限が過ぎ
ていなければ測定が行われるため、測定中に検量線又は試薬の有効期限が過ぎると、有効
期限を過ぎた試薬又は検量線を用いて得られた分析データの精度が低下する問題がある。
実施形態は、上記問題点を解決するためになされたもので、分析データの精度の低下を
防ぐことができる自動分析装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、実施形態の自動分析装置は、試料容器内の試料及び試薬容
器内の試薬を反応容器に分注し、前記反応容器内の試料及び試薬の混合液を測定する分析
部を備えた自動分析装置において、前記分析部に配置された前記試薬容器内の試薬及びこ
の試薬に関連する検量線の有効期限を保存する記憶部と、前記分析部に配置された前記試
薬容器内の試薬と前記試料容器内の試料との混合液の測定が終了する時刻を算出する算出
部と、前記算出部により算出された時刻及び前記記憶部に保存された試薬及びこの試薬に
関連する検量線の有効期限に基づいて、前記分析部に配置された前記試薬容器内の試薬と
前記試料容器内の試料との測定の予約処理を行う予約処理部とを備え、前記予約処理部は
、前記時刻が前記試薬及び前記検量線の有効期限内である場合に当該試薬と前記試料容器
内の試料との測定の予約を確定し、前記時刻が前記試薬又は前記検量線の少なくともいず
れか一方の有効期限を過ぎている場合に当該試薬と前記試料容器内の試料との測定の予約
を取り消すことを特徴とする。
実施形態に係る自動分析装置の構成を示すブロック図。 実施形態に係る第1の分析部の構成を示す斜視図。 実施形態に係る搬送部の構成を示す平面図。 実施形態に係る試料に設定された検査項目、記憶部に保存された各検査項目の試薬及び検量線の有効時間、並びに各第1乃至第3の分析部で測定の予約が確定している数を示す図。 実施形態に係る第1の移動時間、第1の分析部の予約分注時間、第1の分析部で予約が確定した検査項目用の試料の分注時間、及び検査項目の予約が確定した後の第1の分析部の予約分注時間を示す図。 実施形態に係る試料に設定された検査項目、記憶部に保存された各検査項目の試薬及びこの試薬に関連する検量線の有効時間、並びに各第1乃至第3の分析部で測定の予約が確定している数を示す図。 実施形態に係る第1の移動時間、第1の分析部の予約分注時間、第1の分析部で予約が確定した検査項目用の試料の分注時間、検査項目の予約が確定した後の第1の分析部の予約分注時間、第1及び第2の間の移動時間、及び第2の分析部の予約分注時間を示す図。 実施形態に係る第1の移動時間、第1の分析部の予約分注時間、第1の分析部で予約が確定した検査項目用の試料の分注時間、検査項目の予約が確定した後の第1の分析部の予約分注時間、第1及び第3の間の移動時間、及び第3の分析部の予約分注時間を示す図。 実施形態に係る試料に設定された検査項目、記憶部に保存された各検査項目の試薬及び検量線の有効時間、並びに各第1乃至第3の分析部で測定の予約が確定している数を示す図。 実施形態に係る第1の移動時間、第1の分析部の予約分注時間、第1の分析部で予約が確定した検査項目用の試料の分注時間、検査項目の予約が確定した後の第1の分析部の予約分注時間、第1及び第2の間の移動時間、第2の分析部の予約分注時間、第2の分析部で予約が確定した検査項目用の試料の分注時間、検査項目の予約が確定した後の第2の分析部の予約分注時間、第2及び第3の間の移動時間、及び第3の分析部の予約分注時間を示す図。 実施形態に係る試料に設定された検査項目、記憶部に保存された各検査項目の試薬及び検量線の有効時間、並びに各第1乃至第3の分析部で測定の予約が確定している数を示す図。 実施形態に係る第1の移動時間及び第1の分析部の予約分注時間を示す図。 実施形態に係る第1の移動時間、第2の分析部の予約確定時間、第2の分析部で予約が確定した検査項目用の試料の分注時間、検査項目の予約が確定した後の第2の分析部の予約分注時間、第2の分析部で予約が確定した検査項目用の試料の分注時間、及び検査項目の予約が確定した後の第2の分析部の予約分注時間を示す図。 実施形態に係る試料に設定された検査項目、記憶部に保存された各検査項目の試薬及び検量線の有効時間、並びに各第1乃至第3の分析部で測定の予約が確定している数を示す図。 実施形態に係る第1の移動時間、第1の分析部で予約が確定した検査項目用の試料の分注時間、第1及び第2の間の移動時間、第2の分析部で予約が確定した検査項目用の試料の分注時間、並びに第2及び第3の間の移動時間を示す図。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係る自動分析装置の構成を示したブロック図である。この自動分析
装置100は、標準試料や被検試料等の試料及び各検査項目の試薬を分注し、試料及び試
薬の混合液を測定する分析部10を備えている。また、分析部10へ試料を案内するため
の搬送部40と、分析部10の各種ユニットを駆動する機構及び搬送部40で試料を移動
する機構を有する駆動部50と、駆動部50を制御する分析制御部51とを備えている。
また、自動分析装置100は、分析部10で標準試料や被検試料を含む混合液の測定に
より生成される標準データや被検データを処理して検量線の作成や分析データの生成を行
うデータ処理部60を備えている。また、分析部10で測定を行わせる試料とこの試料に
設定される検査項目との予約の確定や取消しの処理を行う予約管理部65と、データ処理
部60で作成された検量線や生成された分析データを印刷出力や表示出力する出力部70
とを備えている。
また、自動分析装置100は、各検査項目の分析パラメータを設定するための入力、各
検査項目の検量線の有効時間の入力、分析部10で測定を行わせる試料及び検査項目の予
約をするための試料ID及び検査項目の情報からなる予約情報の入力等を行う操作部80
を備えている。また、分析制御部51、データ処理部60、予約管理部65及び出力部7
0を統括して制御するシステム制御部90を備えている。
分析部10は、第1の分析部10aと、この第1の分析部10aと同様に構成される第
2の分析部10bと、第1の分析部10aと同様に構成される第3の分析部10cとを備
えている。
図2は、第1の分析部10aの構成を示した斜視図である。この第1の分析部10aは
、標準試料が収容された試料容器11を保持するサンプルテーブル12を備えている。ま
た、各検査項目の例えば1試薬系及び2試薬系の第1試薬や2試薬系の第1試薬と対をな
す第2試薬が収容された試薬容器13を保持する2つの試薬ラック14を備えている。
また、試薬ラック14に保持された試薬容器13内の第1試薬を保冷する試薬庫15と
、試薬ラック14に保持された試薬容器13内の第2試薬を保冷する試薬庫16とを備え
ている。また、各試薬ラック14に保持される試薬容器13に付与された試薬を識別する
検査項目の識別情報、製造番号、第1試薬の識別情報、第1試薬の有効期限、第2試薬の
識別情報、第2試薬の有効期限等の試薬情報を読み取る2つのリーダ32を備えている。
また、円周上に配置された複数の反応容器17と、この反の容器17を保持する反応テ
ーブル18とを備えている。また、サンプルテーブル12に保持された試料容器11内の
標準試料や、搬送部40から移動された試料ラック31に保持される試料容器11内の被
検試料等の試料を吸引して、反応容器17内へ吐出する分注を行うサンプル分注プローブ
19を備えている。また、サンプル分注プローブ19を保持するサンプル分注アーム20
を備えている。
また、リーダ32に試薬情報が読み取られた試薬容器13内の第1試薬を吸引して、試
料が分注された反応容器17内に吐出する分注を行う第1試薬分注プローブ21と、この
第1試薬分注プローブ21を保持する第1試薬分注アーム22とを備えている。また、反
応容器17内の試料及び第1試薬の混合液を撹拌する第1撹拌子23と、この第1撹拌子
23を保持する第1撹拌アーム24とを備えている。
また、リーダ32に試薬情報が読み取られた試薬容器13内の第2試薬を吸引して、第
1試薬が分注された反応容器17内に吐出する分注を行う第2試薬分注プローブ25と、
この第2試薬分注プローブ25を保持する第2試薬分注アーム26とを備えている。また
、反応容器17内の試料、第1試薬及び第2試薬の混合液を撹拌する第2撹拌子27と、
第2撹拌子27を保持する第2撹拌アーム28とを備えている。
また、反応容器17内の混合液を光学的に測定する測定部29と、測定部29で測定を
終了した反応容器17内を洗浄する洗浄ノズル30とを備えている。そして、測定部29
は、反応容器17に光を照射し、反応容器17内の標準試料や被検試料を含む混合液を透
過した光を検出して、例えば吸光度や吸光度の変化量で表される標準データや被検データ
を生成する。
図1の第2の分析部10bは、図2に示した第1の分析部10aの左方に隣接して配置
され、第1の分析部10aの各種ユニットと同じ符号が付与された各種ユニットにより構
成される。そして、同じ符号が付与された各種ユニットは、第1の分析部10aの各種ユ
ニットと同様に動作するので、その説明を省略する。
第3の分析部10cは、第2の分析部10bの左方に隣接して配置され、第1の分析部
10aの各種ユニットと同じ符号が付与された各種ユニットにより構成される。そして、
同じ符号が付与された各種ユニットは、第1の分析部10aの各種ユニットと同様に動作
するので、その説明を省略する。
図3は、搬送部40の構成を示した平面図である。この搬送部40は、長手方向が分析
部10の前後方向に平行になるように、第1の分析部10aの右方に配置された投入レー
ン41を備えている。また、長手方向が分析部10の左右方向に平行になるように、分析
部10の前方に配置された分注レーン42を備えている。
また、搬送部40は、長手方向が分析部10の前後方向に平行になるように分析部10
の左方に配置された回収レーン43を備えている。また、分注レーン42に近接配置され
、試料ラック31に保持される試料容器11に付与された試料IDを読み取るリーダ44
を備えている。そして、投入レーン41、分注レーン42及び回収レーン43の各レーン
上の試料ラック31は、駆動部50により移動される。
投入レーン41は、試料ラック31を分注レーン42に案内するために設けられ、長手
方向の一端部が分注レーン42の長手方向の一端部に近接して配置される。そして、分析
部10で測定する試料を予約するために操作部80から入力された試料IDが付与される
試料容器11を保持した試料ラック31が載置される。投入レーン41上に載置された試
料ラック31は、矢印L1方向に移動される。そして、投入レーン41一端部の終着位置
Taまで移動される。その後、終着位置Taから分注レーン42上一端部の始発位置Tb
に移動される。
分注レーン42は、試料ラック31を分析部10に案内するために設けられている。そ
して、始発位置Tbに移動された試料ラック31は、矢印L2方向のリーダ44前方の分
析部10から離間した読み取り位置Tcまで移動される。ここで、リーダ44は、試料ラ
ック31に保持された試料容器11の試料IDを読み取る。
試料IDが読み取られた試料ラック31は、分注レーン42上のL2方向に位置する読
み取り位置Tcに最も近い第1の分析部10a前方の第1の取り込み位置Td、読み取り
位置Tcから第1の分析部10aよりも遠い第2の分析部10b前方の第2の取り込み位
置Te、読み取り位置Tcから第2の分析部10bよりも遠い第3の分析部10c前方の
第3の取り込み位置Tf、及び回収レーン43前方の終着位置Tgの各位置へ移動される
。そして、第1の取り込み位置Tdまで移動された試料ラック31は、第1の分析部10
aへ移動される。また、第2の取り込み位置Teまで移動された試料ラック31は、第2
の分析部10bへ移動される。また、第3の取り込み位置Tfまで移動された試料ラック
31は、第3の分析部10cへ移動される。また、終着位置Tgまで移動された試料ラッ
ク31は、回収レーン43へ移動される。
第1の分析部10aへ移動された試料ラック31は、この試料ラック31に保持される
試料容器11内の試料の分注が終了すると、分注レーン42へ移動される。また、第2の
分析部10bへ移動された試料ラック31は、この試料ラック31に保持される試料容器
11内の試料の分注が終了すると、分注レーン42へ移動される。また、第3の分析部1
0cへ移動された試料ラック31は、この試料ラック31に保持される試料容器11内の
試料の分注が終了すると、分注レーン42へ移動される。
回収レーン43は、分注が終了した試料や予約が取り消された試料を収容する試料容器
11が保持された試料ラック31を分注レーン42から回収するために設けられ、長手方
向の一端部が分注レーン42の長手方向の他端部に近接して配置される。分注レーン42
上の終着位置Tgに移動された試料ラック31は、回収レーン43上の始発位置Thに移
動された後、回収レーン43上を矢印L3方向に移動される。
図1に示した駆動部50は、分析部10の各第1乃至第3の分析部10a,10b,1
0cのサンプルテーブル12を駆動して試料容器11を移動する。また、2つの試薬ラッ
ク14をそれぞれ駆動して試薬容器13を回動移動する。また、反応テーブル18を駆動
して反応容器17を回転移動する。また、サンプル分注アーム20、第1試薬分注アーム
22、第2試薬分注アーム26、第1撹拌アーム24、及び第2撹拌アーム28をそれぞ
れ駆動して、サンプル分注プローブ19、第1試薬分注プローブ21、第2試薬分注プロ
ーブ25、第1撹拌子23、及び第2撹拌子27を回動移動及び上下移動する。
また、駆動部50は、洗浄ノズル30を上下移動する。また、搬送部40の各レーン上
の試料ラック31を移動する。また、試料ラック31を搬送部40における分注レーン4
2上の各第1乃至第3の取り込み位置Td,Te,Tfから各第1乃至第3の分析部10
a,10b,10cへ移動した後、各第1乃至第3の分析部10a,10b,10cから
分注レーン42上へ移動する。また、各第1乃至第3の分析部10a,10b,10cへ
移動した試料ラック31をサンプル分注プローブ19により試料の吸引が可能な吸引位置
へ移動する。
分析制御部51は、分析部10の各第1乃至第3の分析部10a,10b,10cのリ
ーダ32から、各第1乃至第3の分析部10a,10b,10cに配置された試薬容器1
3の試薬情報を取得する。また、操作部80から入力された各検査項目の分析パラメータ
、並びに試料ID及びこの試料IDの試料に設定された検査項目をシステム制御部90か
ら取得する。また、搬送部40のリーダ44から試料IDを取得する。また、予約管理部
65から予約確定や取消しの情報を取得する。そして、予約管理部65により予約が確定
された試料とこの試料に設定された検査項目との組み合わせによる分析部10での測定を
実行させ、予約が取り消された試料とこの試料に設定された検査項目との組み合わせによ
る分析部10での測定を停止させる。
データ処理部60は、演算部61及びデータ記憶部62を備えている。そして、演算部
61は、分析部10の各第1乃至第3の分析部10a,10b,10cに配置された1試
薬系及び2試薬系の試薬容器13毎に生成される標準データとこの標準データの生成に用
いられる標準試料の標準値との関係を示す検量線を作成する。また、操作部80から入力
された各検査項目の検量線の有効時間に基づいて、検量線を作成したときの時刻から前記
有効時間経過した時刻を検量線の有効期限を算出する。そして、有効期限内の検量線を用
いて被検データから分析データを生成する。
データ記憶部62は、各第1乃至第3の分析部10a,10b,10cに配置された試
薬容器13内の試薬を用いて演算部61で作成された検量線を、前記試薬容器13の試薬
情報に関連付けて保存する。また、演算部61で生成された各検査項目の分析データを被
検試料毎に保存する。
予約管理部65は、分析制御部51が取得した分析部10の各第1乃至第3の分析部1
0a,10b,10cに配置された各試薬容器13の試薬情報や、データ処理部60の演
算部61が算出した検量線の有効期限を保存する記憶部66を備えている。また、記憶部
66に保存された試薬情報に含まれる有効期限及び検量線の有効期限を検索する検索部6
7を備えている。
また、予約管理部65は、各第1乃至第3の分析部10a,10b,10cで各試料と
各検査項目の試薬との混合液の測定が終了する時刻を算出する算出部68を備えている。
また、算出部68で算出された測定終了の時刻及び検索部67により検索された試薬及び
検量線の有効期限に基づいて、操作部80から入力された予約情報の処理を行う予約処理
部69を備えている。
記憶部66は、各第1乃至第3の分析部10a,10b,10cに配置された各試薬容
器13の試薬情報を、この試薬と標準試料との混合液の測定により作成された検量線の有
効期限と関連付けて保存する。
検索部67は、操作部80より予約のために入力され且つ搬送部40のリーダ44によ
り読み取られた試料IDの試料に設定された検査項目の識別情報を記憶部66から検索し
、更に前記試薬情報に含まれる試薬の有効期限と前記試薬に関連する検量線の有効期限と
を検索する。そして、試料IDが読み取られた試料に設定される検査項目の試薬容器13
が、第1乃至第3の分析部10a,10b,10cの複数の分析部に配置されている場合
、複数の分析部のうちのリーダ44の位置に近い分析部に配置された試薬容器13内の試
薬及び検量線の有効期限から順に検索する。
算出部68は、検索部67により検索された有効期限を有する試薬容器13内の試薬と
、搬送部40のリーダ44に試料IDが読み取られた試料容器11内の試料との混合液の
測定が終了する時刻を算出する。
ここでは、リーダ44に試料IDが読み取られた試料容器11を保持する試料ラック3
1が搬送部40の読み取り位置Tcから、検索部67により検索された有効期限を有する
試薬容器13が配置された第1乃至第3の分析部10a,10b,10cのいずれかの分
析部へ到達するまでにかかる時間、前記試料ラック31がいずれかの分析部に到達してか
ら前記試薬容器13内の試薬と混合される前記試料IDの試料の分注が行われるまでの時
間、前記試料が分注されてから当該試料と前記試薬との混合液の測定が終了するまでの時
間に基づいて、前記混合液の測定の時刻を算出する。
予約処理部69は、算出部68で算出された測定終了の時刻が、検索部67により検索
された試薬及び検量線の有効期限内である場合、検索部67で検索された有効期限を有す
る試薬とリーダ44に読み取られた試料IDの試料との測定予約を確定する処理を行う。
また、算出部68で算出された測定終了の時刻が検索部67により検索された試薬又は検
量線の少なくともいずれか一方の有効期限を過ぎている場合、検索部67で検索された有
効期限を有する試薬とリーダ44に読み取られた試料IDの試料との測定の予約を取り消
す処理を行う。
このように、操作部80から予約のために試料IDが入力された読み取り位置Tcの試
料容器11内の試料と、分析部10に試薬容器13が配置された検査項目の試薬との混合
液の測定が終了する時刻を算出することができる。また、前記試薬及びこの試薬に関連す
る検量線の有効期限を記憶部66から検索することができる。そして、前記時刻が前記試
薬及び前記検量線の有効期限内である場合に分析部10での前記試料及び前記試薬の予約
を確定し、前記時刻が前記試薬又は前記検量線の少なくともいずれか一方の有効期限を過
ぎている場合に前記試料及び前記試薬の予約を取り消すことができる。
出力部70は、データ処理部60の演算部61で作成された検量線や生成された分析デ
ータを印刷出力する印刷部71及び表示出力する表示部72を備えている。そして、印刷
部71は、プリンタなどを備え、検量線や分析データを予め設定されたフォーマットに従
って、プリンタ用紙などに印刷する。
表示部72は、CRTや液晶パネルなどのモニタを備え、検量線や分析データを表示す
る。また、試料の分注量、第1試薬の分注量及び第2試薬の分注量等の分析パラメータを
設定するための分析パラメータ設定画面を表示する。また、予約する試料ID及び検査項
目を設定するための検査項目設定画面を表示する。また、予約管理部65の予約処理部6
9により予約が取り消された予約取り消しの情報を表示する。
操作部80は、キーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネルなどの入力デバイスを
備えている。そして、各検査項目の分析パラメータを設定するための入力、分析部10で
測定を行わせる試料及び検査項目を予約するための予約情報の入力等を行う。
システム制御部90は、CPU及び記憶回路を備え、操作部80から入力されたコマン
ド信号、各検査項目の分析パラメータ、予約情報等の入力情報を記憶回路に記憶した後、
これらの入力情報に基づいて、分析制御部51、データ処理部60、予約管理部65及び
出力部70を統括してシステム全体を制御する。
以下、図1乃至図15を参照して、自動分析装置100の動作の一例を説明する。
操作部80から分析部10で測定を行わせる試料及び検査項目を予約するための入力が
行われると、駆動部50は、搬送部40の投入レーン41上に載置された試料ラック31
を終着位置Taまで移動する。次いで、終着位置Taから分注レーン42上の始発位置T
bに移動した後、読み取り位置Tcまで移動する。リーダ44は、読み取り位置Tcの試
料ラック31に保持された試料容器11の試料IDを読み取る。予約管理部65は、リー
ダ44に読み取られた試料IDの試料及びこの試料に設定されている検査項目の予約処理
を行う。
以下では、予約管理部65の記憶部66に保存されている各検査項目の試薬の有効期限
及び検量線の有効期限を、この有効期限から予約処理が行われるときの時刻を差し引いた
時間(有効時間)に置き換えて説明する。
先ず、試料IDが読み取られた試料容器11内の試料P1の予約処理について説明する
図4は、試料P1に設定された検査項目、記憶部66に保存された各検査項目の試薬及
び検量線の有効時間、並びに各第1乃至第3の分析部10a,10b,10cで測定の予
約が確定している数を示した図である。
試料P1には2つの検査項目A,Bが設定され、検査項目A、検査項目Bの順で予約さ
れている。また、記憶部66には、第1の分析部10aに各試薬容器13が配置された検
査項目Aの第1及び第2試薬の有効時間である1800秒並びに検量線の有効時間である
3600秒が保存されている。
また、記憶部66には、第1の分析部10aに各試薬容器13が配置された検査項目B
の第1及び第2試薬の有効時間である1800秒並びに検量線の有効時間である900秒
が保存されている。また、第2の分析部10bに各試薬容器13が配置された検査項目B
の第1及び第2試薬の有効時間である1800秒並びに検量線の有効時間である3600
秒が保存されている。また、第3の分析部10cに各試薬容器13が配置された検査項目
Bの第1及び第2試薬並びに検量線の有効時間である1800秒が保存されている。
予約管理部65により試料P1の予約処理が行われるときに第1の分析部10aで測定
の予約が確定している数は50であり、これから第1の分析部10aで試料ラック31に
保持された試料容器11内の試料の分注が50回行われることになる。また、第2の分析
部10bで測定の予約が確定している数は80であり、これから第2の分析部10bで試
料ラック31に保持された試料容器11内の試料の分注が80回行われることになる。ま
た、第3の分析部10cで測定の予約が確定している数は80であり、これから第3の分
析部10cで試料ラック31に保持された試料容器11内の試料の分注が80回行われる
ことになる。
図4の試料P1に設定された検査項目Aの予約処理について説明する。
検索部67は、第1の分析部10aに各試薬容器13が配置された検査項目Aの第1及
び第2試薬の有効時間(1800秒)並びに検量線の有効時間(3600秒)を記憶部6
6から検索する。
算出部68は、リーダ44に試料P1の試料IDが読み取られた試料ラック31が読み
取り位置Tcから第1の分析部10aへ到達するまでにかかる時間、試料ラック31が第
1の分析部10aに到達してから検査項目Aの第1及び第2試薬と混合される試料P1の
分注が行われるまでの時間、試料P1が分注されてから試料P1と第1及び第2試薬との
混合液の測定が終了するまでの反応時間に基づいて、読み取り位置Tcの試料ラック31
が移動してから試料P1と検査項目Aの第1及び第2試薬との測定が終了するまでにかか
る所要時間を算出する。
予約処理部69は、算出部68で算出された所要時間が、検索部67で検索された第1
及び第2試薬の有効時間並びに検量線の有効時間以下である場合、検索部67で検索され
た有効時間を有する検査項目Aの第1及び第2試薬と試料P1との測定の予約を確定する
。また、算出部68で算出された所要時間が、検索部67で検索された検査項目Aの第1
及び第2試薬の有効時間又は検量線の有効時間の少なくともいずれか一方の有効時間より
も長い場合、検索部67で検索された有効時間を有する検査項目Aの第1及び第2試薬と
試料P1との測定の予約を取り消す。
ここで、図5に示すように、試料ラック31が読み取り位置Tcから第1の分析部10
aへ到達するまでにかかる時間である第1の移動時間Tt1は例えば30秒であり、1回
の試料分注に要する時間である分注時間Tsは例えば5秒である。この条件において、第
1の分析部10aで予約確定数の試料分注に要する時間である予約分注時間Tr11は、
分注時間Ts(5秒)に予約確定数(50)を乗ずることにより、第1の移動時間Tt1
(30秒)よりも長い250秒となる。
予約分注時間Tr11(250秒)は、第1の移動時間Tt1(30秒)と、試料ラッ
ク31が第1の分析部10aに到達してから検査項目Aの第1及び第2試薬と混合される
試料P1の分注が行われるまでの時間とを合計した時間である。これより、第1の分析部
10aで予約が確定している試料の分注が行われている間に、読み取り位置Tcの試料ラ
ック31が第1の分析部10aに到達し、予約が確定している試料分注の終了を待ってか
ら、検査項目A用の試料P1の分注が行われることになる。
従って、所要時間は、予約分注時間Tr11(250秒)及び検査項目Aの反応時間で
ある例えば600秒を合計した850秒となる。予約処理部69は、所要時間(850秒
)が検査項目Aの第1及び第2試薬の有効時間(1800秒)並びに検量線の有効時間(
3600秒)よりも短いため、第1の分析部10aでの試料P1と検査項目Aの第1及び
第2試薬との測定の予約を確定する。
図4の試料P1に設定された検査項目Bの予約処理について説明する。
検索部67は、各第1乃至第3の分析部10a,10b,10cに検査項目Bの各試薬
容器13が配置されている場合、読み取り位置Tcに最も近い第1の分析部10aに各試
薬容器13が配置された検査項目Bの第1及び第2試薬の有効時間(1800秒)並びに
検量線の有効時間(900秒)を記憶部66から検索する。
算出部68は、第1の移動時間Tt1(30秒)、試料ラック31が第1の分析部10
aに到達してから検査項目Bの第1及び第2試薬と混合される試料P1の分注が行われる
までの時間、試料P1が分注されてから試料P1と第1及び第2試薬との混合液の測定が
終了するまでの反応時間に基づいて、読み取り位置Tcの試料ラック31が移動してから
試料P1と検査項目Bの第1及び第2試薬との測定が終了するまでにかかる所要時間を算
出する。
ここで、試料P1に設定された検査項目Aの予約が確定した後の第1の分析部10aに
おける予約確定数は51となる。そして、図5に示すように、第1の分析部10aの予約
確定数(51)の試料の分注に要する時間である予約分注時間Tr11aは、予約分注時
間Tr11(250秒)及び検査項目A用の試料P1の分注時間Ta1(5秒)を合計し
た255秒となる。これより、第1の分析部10aで予約が確定した検査項目A用の試料
P1の分注の終了を待ってから、検査項目B用の試料P1の分注が行われることになる。
従って、所要時間は、予約分注時間Tr11a(255秒)及び検査項目Bの反応時間
である600秒を合計した855秒となる。予約処理部69は、所要時間(855秒)が
検査項目Bの第1及び第2試薬の有効時間(1800秒)及び検量線の有効時間(900
秒)よりも短いため、第1の分析部10aでの試料P1と検査項目Bの第1及び第2試薬
との測定の予約を確定する。
予約処理部69により試料P1の予約処理が行われた後、駆動部50は、リーダ44に
試料P1の試料IDが読み取られた試料ラック31を分注レーン42の読み取り位置Tc
から第1の分析部10aまで移動する。そして、第1の分析部10aで予約が確定した2
つの検査項目A,B用の試料P1が分注された後、第1の分析部10aに移動した試料ラ
ック31を分注レーン42に移動してから回収レーン43まで移動する。
そして、第1の分析部10aでは、予約が確定した試料P1と検査項目Aの第1及び第
2試薬との混合液並びに試料P1と検査項目Bの第1及び第2試薬との混合液の測定が行
われる。
なお、試料P1に設定された検査項目A,Bの予約が取り消された場合、駆動部50は
、リーダ44に試料P1の試料IDが読み取られた試料ラック31を読み取り位置Tcか
ら分析部10を経由せずに分析部10以外の位置である回収レーン43上の始発位置Th
に移動する。
次に、試料IDが読み取られた試料容器11内の試料P2の予約処理について説明する
図6は、試料P2に設定された検査項目、記憶部66に保存された各検査項目の試薬及
び検量線の有効時間、並びに各第1乃至第3の分析部10a,10b,10cで測定の予
約が確定している数を示した図である。
試料P2には2つの検査項目B,Dが設定され、検査項目B、検査項目Dの順で予約さ
れている。また、記憶部66には、第1の分析部10aに各試薬容器13が配置された検
査項目Bの第1及び第2試薬の有効時間である1800秒並びに検量線の有効時間である
900秒が保存されている。また、第2の分析部10bに各試薬容器13が配置された検
査項目Bの第1及び第2試薬の有効時間である1800秒並びに検量線の有効時間である
3600秒が保存されている。また、第3の分析部10cに各試薬容器13が配置された
検査項目Bの第1及び第2試薬の有効時間である1800秒並びに検量線の有効時間であ
る1800秒が保存されている。
また、記憶部66には、第2の分析部10bに各試薬容器13が配置された検査項目D
の第1及び第2試薬の有効時間である1800秒並びに検量線の有効時間である900秒
が保存されている。また、第3の分析部10cに各試薬容器13が配置された検査項目D
の第1及び第2試薬の有効時間である1800並びに検量線の有効時間である3600秒
が保存されている。
予約管理部65により試料P2の予約処理が行われるときに第1の分析部10aで測定
の予約が確定している数は50である。また、第2の分析部10bで測定の予約が確定し
ている数は80である。また、第3の分析部10cで測定の予約が確定している数は80
である。
図6の試料P2に設定された検査項目Bの予約処理について説明する。
検索部67は、読み取り位置Tcに最も近い第1の分析部10aに各試薬容器13が配
置された検査項目Bの第1及び第2試薬の有効時間(1800秒)並びに検量線の有効時
間(900秒)を記憶部66から検索する。
算出部68は、リーダ44に試料P2の試料IDが読み取られた試料ラック31の読み
取り位置Tcから第1の分析部10aへ到達するまでにかかる第1の移動時間Tt1(3
0秒)、試料ラック31が第1の分析部10aに到達してから検査項目Bの第1及び第2
試薬と混合される試料P2の分注が行われるまでの時間、試料P2が分注されてから試料
P2と第1及び第2試薬との混合液の測定が終了するまでの反応時間(600秒)に基づ
いて、読み取り位置Tcの試料ラック31が移動してから試料P2と検査項目Bの第1及
び第2試薬との測定が終了するまでにかかる所要時間を算出する。
ここで、図7に示すように、第1の分析部10aにおける予約確定数(50)の試料の
分注に要する時間である予約分注時間Tr21は、第1の移動時間Tt1(30秒)より
も長い250秒となる。この予約分注時間Tr21(250秒)は、第1の移動時間Tt
1(30秒)と、試料ラック31が第1の分析部10aに到達してから検査項目Bの試薬
容器13内の試薬と混合される試料P2の分注が行われるまでの時間とを合計した時間で
ある。これより、第1の分析部10aで予約が確定している試料の分注の終了を待ってか
ら、検査項目B用の試料P2の分注が行われることになる。
従って、所要時間は、予約分注時間Tr21(250秒)及び検査項目Bの反応時間(
600秒)を合計した850秒となる。予約処理部69は、所要時間(850秒)が検査
項目Bの第1及び第2試薬の有効時間(1800秒)及び検量線の有効時間(900秒)
よりも短いため、第1の分析部10aでの試料P2と検査項目Bの第1及び第2試薬との
測定の予約を確定する。
図6の試料P2に設定された検査項目Dの予約処理について説明する。
検索部67は、読み取り位置Tcに最も近い第2の分析部10bに各試薬容器13が配
置された検査項目Dの第1及び第2試薬の有効時間(1800秒)並びに検量線の有効時
間(900秒)を記憶部66から検索する。
算出部68は、試料ラック31の読み取り位置Tcから第2の分析部10bへ到達する
までにかかる時間、試料ラック31が第2の分析部10bに到達してから検査項目Dの第
1及び第2試薬と混合される試料P2の分注が行われるまでの時間、試料P2が分注され
てから試料P2と第1及び第2試薬との混合液の測定が終了するまでの反応時間に基づい
て、読み取り位置Tcの試料ラック31が移動してから試料P2と検査項目Dの第1及び
第2試薬との測定が終了するまでにかかる所要時間を算出する。
ここで、試料P2に設定された検査項目Bの予約が確定した後の第1の分析部10aに
おける予約確定数は51となる。そして、図7に示すように、第1の分析部10aにおけ
る予約確定数(51)の試料分注に要する時間である予約分注時間Tr21bは、予約分
注時間Tr21(250秒)及び検査項目B用の試料P2の分注時間Tb2(5秒)を合
計した255秒となる。
また、試料ラック31が第1の分析部10aから第2の分析部10bへ到達するまでに
かかる時間である第1及び第2の間の移動時間Tt12は、例えば30秒である。従って
、試料ラック31が読み取り位置Tcから第2の分析部10bへ到達するまでにかかる時
間は、予約分注時間Tr21b(255秒)及び第1及び第2の間の移動時間Tt12(
30秒)を合計した285秒となる。
また、第2の分析部10bにおける予約確定数(80)の試料分注に要する時間である
予約分注時間Tr22は、400秒となる。この予約分注時間Tr22(400秒)は、
試料ラック31が読み取り位置Tcから第2の分析部10bへ到達するまでにかかる時間
(285秒)よりも長いため、第2の分析部10bで予約が確定している試料分注の終了
を待ってから、検査項目D用の試料P2の分注が行われることになる。
従って、所要時間は、予約分注時間Tr22(400秒)及び検査項目Dの反応時間で
ある600秒を合計した1000秒となる。予約処理部69は、所要時間(1000秒)
が検査項目Dの検量線の有効時間(900秒)よりも長いため、第2の分析部10bでの
試料P2と検査項目Dの第1及び第2試薬との測定の予約を取り消す。
このように、読み取り位置Tcの試料容器11内の試料P2と第2の分析部10bに各
試薬容器13が配置された検査項目Dの第1及び第2試薬との予約を取り消すことにより
、有効期限が過ぎた検量線を使用しての分析データの生成を未然に防ぐことができる。こ
れにより、分析データの精度の低下を防ぐことができる。
予約処理部69の予約取り消しにより、検索部67は、読み取り位置Tcに第2の分析
部10bの次に近い第3の分析部10cに各試薬容器13が配置された検査項目Dの第1
及び第2試薬の有効時間(1800秒)並びに検量線の有効時間(3600秒)を検索す
る。
このように、第2及び第3の分析部10b,10cに同一の検査項目Dの各試薬容器1
3が配置され、読み取り位置Tcの試料容器11内の試料P2と第2の分析部10bに各
試薬容器13が配置された検査項目Dの第1及び第2試薬との予約を取り消した場合、第
3の分析部10bに各試薬容器13が配置された検査項目Dの第1及び第2試薬との予約
処理を行うことができる。
算出部68は、試料ラック31が読み取り位置Tcから第3の分析部10cへ到達する
までにかかる時間、試料ラック31が第3の分析部10cに到達してから検査項目Dの第
1及び第2試薬と混合される試料P2の分注が行われるまでの時間、試料P2が分注され
てから試料P2と第1及び第2試薬との混合液の測定が終了するまでの反応時間(600
秒)に基づいて、読み取り位置Tcの試料ラック31が移動してから試料P2と検査項目
Dの第1及び第2試薬との測定が終了するまでにかかる所要時間を算出する。
ここで、図8に示すように、試料ラック31が第1の分析部10aから第3の分析部1
0cへ到達するまでにかかる時間である第1及び第3の移動時間Tt13は、例えば60
秒である。従って、試料ラック31が読み取り位置Tcから第3の分析部10cへ到達す
るまでにかかる時間は、予約分注時間Tr21b(255秒)及び第1及び第3の間の移
動時間Tt13(60秒)を合計した315秒となる。
また、第3の分析部10cにおける予約確定数(80)の試料分注に要する時間である
予約分注時間Tr23は、400秒となる。この予約分注時間Tr23(400秒)は、
試料ラック31の読み取り位置Tcから第3の分析部10cへ到達するまでにかかる時間
(315秒)よりも長いため、第3の分析部10cで予約が確定している試料分注の終了
を待ってから、検査項目D用の試料P2の分注が行われることになる。
従って、所要時間は、予約分注時間Tr23(400秒)及び検査項目Dの反応時間(
600秒)を合計した1000秒となる。予約処理部69は、所要時間(1000秒)が
検査項目Dの第1及び第2試薬の有効時間(1800)及び検量線の有効時間(3600
秒)よりも短いため、第3の分析部10cでの試料P2と検査項目Dの第1及び第2試薬
との測定の予約を確定する。
予約処理部69により試料P2の予約処理が行われた後、駆動部50は、リーダ44に
試料P2の試料IDが読み取られた試料ラック31を分注レーン42上の読み取り位置T
cから第1の分析部10aまで移動する。そして、第1の分析部10aで予約が確定した
検査項目B用の試料P2が分注されると、前記試料ラック31を分注レーン42に移動し
てから第3の分析部10cまで移動する。次いで、第3の分析部10cで予約が確定した
検査項目D用の試料P2が分注されると、前記試料ラック31を分注レーン42に移動し
てから回収レーン43まで移動する。
そして、第1の分析部10aでは、予約が確定した試料P2と検査項目Bの第1及び第
2試薬との混合液の測定が行われる。また、第3の分析部10cでは、予約が確定した試
料P2と検査項目Dの第1及び第2試薬との混合液の測定が行われる。
次に、試料IDが読み取られた試料容器11内の試料P3の予約処理について説明する

図9は、試料P3に設定された検査項目、記憶部66に保存された各検査項目の試薬及
び検量線の有効時間、並びに各第1乃至第3の分析部10a,10b,10cで測定の予
約が確定している数を示した図である。
試料P3には3つの検査項目A,B,Cが設定され、検査項目A、検査項目B、検査項
目Cの順で予約されている。また、記憶部66には、第1の分析部10aに各試薬容器1
3が配置された検査項目Aの第1及び第2試薬の有効時間である1800秒並びに検量線
の有効時間である3600秒が保存されている。
また、記憶部66には、第1の分析部10aに各試薬容器13が配置された検査項目B
の第1及び第2試薬の有効時間である1800秒並びに検量線の有効時間である900秒
が保存されている。また、第2の分析部10bに各試薬容器13が配置された検査項目B
の第1及び第2試薬の有効時間である1800秒並びに検量線の有効時間である3600
秒が保存されている。また、第3の分析部10cに各試薬容器13が配置された検査項目
Bの第1及び第2試薬の有効時間である1800秒並びに検量線の有効時間である180
0秒が保存されている。
また、記憶部66には、各第1乃至第3の分析部10a,10b,10cに各試薬容器
13が配置された検査項目Cの第1及び第2試薬の有効時間である1800秒並びに検量
線の有効時間である900秒が保存されている。
予約管理部65により試料P3の予約処理が行われるときに第1の分析部10aで測定
の予約が確定している数は60である。また、第2の分析部10bで測定の予約が確定し
ている数は80である。また、第3の分析部10cで測定の予約が確定している数は80
である。
図9の試料P3に設定された検査項目Aの予約処理について説明する。
試料P3に設定された検査項目Aの予約処理の条件が図4に示した試料P1に設定され
た検査項目Aの予約処理の条件と異なる点は、第1の分析部10aの予約確定数が図4に
示した第1の分析部10aの予約確定数よりも10多い点である。そして、図10に示す
ように、第1の分析部10aで予約確定数(60)の試料の分注に要する時間である予約
分注時間Tr31は、300秒である。
従って、所要時間は、予約分注時間Tr31(300秒)及び検査項目Aの反応時間(
600秒)を合計した900秒となる。予約処理部69は、所要時間(900秒)が検査
項目Aの第1及び第2試薬の有効時間(1800秒)及び検量線の有効時間(3600秒
)よりも短いため、第1の分析部10aでの試料P3と検査項目Aの第1及び第2試薬と
の測定の予約を確定する。
図9の試料P3に設定された検査項目Bの予約処理について説明する。
試料P3に設定された検査項目Bの予約処理の条件が図4に示した試料P1及び検査項
目Bの予約処理の条件と異なる点は、第1の分析部10aの予約確定数が図4に示した第
1の分析部10aの予約確定数よりも10多い点である。
そして、試料P3に設定された検査項目Aの予約が確定した後の第1の分析部10aに
おける予約確定数は61となる。そして、図10に示すように、第1の分析部10aの予
約確定数(61)の試料の分注に要する時間である予約分注時間Tr31aは、予約分注
時間Tr31(300秒)及び検査項目A用の試料P3の分注時間Ta3(5秒)を合計
した305秒となる。
従って、所要時間は、予約分注時間Tr31a(305秒)及び検査項目Bの反応時間
(600秒)を合計した905秒となる。予約処理部69は、所要時間(905秒)が検
査項目Bの検量線の有効時間(900秒)よりも長いため、第1の分析部10aでの試料
P3と検査項目Bの第1及び第2試薬との測定の予約を取り消す。
このように、読み取り位置Tcの試料容器11内の試料P3と第1の分析部10aに各
試薬容器13が配置された検査項目Bの第1及び第2試薬との予約を取り消すことにより
、有効期限が過ぎた検量線を使用しての分析データの生成を未然に防ぐことができる。こ
れにより、分析データの精度の低下を防ぐことができる。
予約処理部69での予約取り消しにより、検索部67は、読み取り位置Tcに第1の分
析部10aの次に近い第2の分析部10bに各試薬容器13が配置された検査項目Bの第
1及び第2試薬の有効時間(1800秒)並びに検量線の有効時間(3600秒)を記憶
部66から検索する。
このように、第1乃至第3の分析部10a,10b,10cに検査項目Bの各試薬容器
13が配置され、読み取り位置Tcの試料容器11内の試料P3と第1の分析部10aに
各試薬容器13が配置された検査項目Bの第1及び第2試薬との予約を取り消した場合、
第2の分析部10bに各試薬容器13が配置された検査項目Bの第1及び第2試薬とこの
試薬に関連する検量線を記憶部66から検索して予約処理を行うことができる。
算出部68は、試料ラック31が読み取り位置Tcから第2の分析部10bへ到達する
までにかかる時間、試料ラック31が第2の分析部10bに到達してから検査項目Bの第
1及び第2試薬と混合される試料P3の分注が行われるまでの時間、試料P3が分注され
てから試料P3と第1及び第2試薬との混合液の測定が終了するまでの反応時間(600
秒)に基づいて、読み取り位置Tcの試料ラック31が移動してから試料P3と検査項目
Bの第1及び第2試薬との測定が終了するまでにかかる所要時間を算出する。
ここで、図10に示すように、試料ラック31が読み取り位置Tcから第2の分析部1
0bへ到達するまでにかかる時間は、予約分注時間Tr31a(305秒)及び第1及び
第2の間の移動時間Tt12(30秒)を合計した335秒となる。また、第2の分析部
10bにおける予約確定数(80)の試料分注に要する時間である予約分注時間Tr32
は、400秒である。
予約分注時間Tr32(400秒)は、試料ラック31が読み取り位置Tcから第2の
分析部10bへ到達するまでにかかる時間(335秒)よりも長いため、第2の分析部1
0bで予約が確定している試料分注の終了を待ってから、検査項目B用の試料P3の分注
が行われることになる。
従って、所要時間は、予約分注時間Tr32(400秒)及び検査項目Bの反応時間(
600秒)を合計した1000秒となる。予約処理部69は、所要時間(1000秒)が
検査項目Bの第1及び第2試薬の有効時間(1800)及び検量線の有効時間(3600
秒)よりも短いため、第2の分析部10bでの試料P3と検査項目Bの第1及び第2試薬
との測定の予約を確定する。
図9の試料P3に設定された検査項目Cの予約処理について説明する。
検索部67は、読み取り位置Tcに最も近い第1の分析部10aに各試薬容器13が配
置された検査項目Cの第1及び第2試薬の有効時間(1800秒)並びに検量線の有効時
間(900秒)を記憶部66から検索する。
試料P3に設定された検査項目Cの処理条件は、予約が取り消される前の試料P3に設
定された検査項目Bの処理条件と同じ条件である。また、検査項目Cの反応時間は600
秒である。従って、予約処理部69は、所要時間(905秒)が検査項目Cの検量線の有
効時間(900秒)よりも長いため、第1の分析部10aでの試料P3と検査項目Cの第
1及び第2試薬との測定の予約を取り消す。
このように、読み取り位置Tcの試料容器11内の試料P3と第1の分析部10aに各
試薬容器13が配置された検査項目Cの第1及び第2試薬との予約を取り消すことにより
、有効期限が過ぎた検量線を使用しての分析データの生成を未然に防ぐことができる。こ
れにより、分析データの精度の低下を防ぐことができる。
予約処理部69での予約取り消しにより、検索部67は、読み取り位置Tcに第1の分
析部10aの次に近い第2の分析部10bに各試薬容器13が配置された検査項目Cの第
1及び第2試薬の有効時間(1800秒)並びに検量線の有効時間(900秒)を記憶部
66から検索する。
このように、第1乃至第3の分析部10a,10b,10cに同一の検査項目Cの試薬
容器13が配置され、読み取り位置Tcの試料容器11内の試料P3と第1の分析部10
aに各試薬容器13が配置された検査項目Cの第1及び試薬との予約を取り消した場合、
第2の分析部10bに各試薬容器13が配置された検査項目Cの第1及び第2試薬及びこ
の試薬に関連する検量線を記憶部66から検索して予約処理を行うことができる。
算出部68は、試料ラック31が読み取り位置Tcから第2の分析部10bへ到達する
までにかかる時間、試料ラック31が第2の分析部10bに到達してから検査項目Cの第
1及び第2試薬と混合される試料P3の分注が行われるまでの時間、試料P3が分注され
てから試料P3と第1及び第2試薬との混合液の測定が終了するまでの反応時間(600
秒)に基づいて、読み取り位置Tcの試料ラック31が移動してから試料P3と検査項目
Cの第1及び第2試薬との測定が終了するまでにかかる所要時間を算出する。
ここで、図10に示すように、試料ラック31が読み取り位置Tcから第2の分析部1
0bへ到達するまでにかかる時間は335秒である。また、試料P3に設定された検査項
目Bの予約が確定した後の第2の分析部10bにおける予約確定数は81となる。そして
、第2の分析部10bにおける予約確定数(81)の試料の分注に要する時間である予約
分注時間Tr32bは、予約分注時間Tr32(400秒)及び検査項目B用の試料P3
の分注時間Tb3(5秒)を合計した405秒となる。これより、第2の分析部10bで
予約が確定した検査項目B用の試料P3の分注の終了を待ってから、検査項目C用の試料
P3の分注が行われることになる。
従って、所要時間は、予約分注時間Tr32b(405秒)及び検査項目Cの反応時間
(600秒)を合計した1005秒となる。予約処理部69は、所要時間(1005秒)
が検査項目Cの検量線の有効時間(900秒)よりも長いため、第2の分析部10bでの
試料P3と検査項目Cの第1及び第2試薬との測定の予約を取り消す。
このように、読み取り位置Tcの試料容器11内の試料P3と第2の分析部10bに各
試薬容器13が配置された検査項目Cの第1及び第2試薬との予約を取り消すことにより
、有効期限が過ぎた検量線を使用しての分析データの生成を未然に防ぐことができる。こ
れにより、分析データの精度の低下を防ぐことができる。
予約処理部69での予約取り消しにより、検索部67は、読み取り位置Tcに第2の分
析部10bの次に近い第3の分析部10cに各試薬容器13が配置された検査項目Cの第
1及び第2試薬の有効時間(1800秒)並びに検量線の有効時間(900秒)を記憶部
66から検索する。
このように、読み取り位置Tcの試料容器11内の試料P3と第2の分析部10bに各
試薬容器13が配置された検査項目Cの第1及び第2試薬との予約を取り消した場合、第
3の分析部10cに各試薬容器13が配置された検査項目Cの第1及び第2試薬及びこの
試薬に関連する検量線を記憶部66から検索して予約処理を行うことができる。
算出部68は、試料ラック31が読み取り位置Tcから第3の分析部10cへ到達する
までにかかる時間、試料ラック31が第3の分析部10cに到達してから検査項目Cの第
1及び第2試薬と混合される試料P3の分注が行われるまでの時間、試料P3が分注され
てから試料P3と第1及び第2試薬との混合液の測定が終了するまでの反応時間(600
秒)に基づいて、読み取り位置Tcの試料ラック31が移動してから試料P3と検査項目
Cの第1及び第2試薬との測定が終了するまでにかかる所要時間を算出する。
ここで、試料ラック31が第2の分析部10bから第3の分析部10cへ到達するまで
にかかる時間である第2及び第3の間の移動時間Tt23は、例えば30秒である。従っ
て、試料ラック31が読み取り位置Tcから第3の分析部10cへ到達するまでにかかる
時間は、予約分注時間Tr32b(405秒)及び第2及び第3の間の移動時間Tt23
(30秒)を合計した435秒となる。
また、第3の分析部10cの予約確定数(80)の試料の分注に要する時間である予約
分注時間Tr33は、400秒である。この予約分注時間Tr33(400秒)は、試料
ラック31の第3の分析部10cへ到達するまでにかかる時間(435秒)よりも短いた
め、第3の分析部10cでは待たずして検査項目C用の試料P3の分注が行われることに
なる。
従って、所要時間は、試料ラック31の第3の分析部10cへ到達するまでにかかる時
間(435秒)及び検査項目Cの反応時間(600秒)を合計した1035秒となる。予
約処理部69は、所要時間(1035秒)が検査項目Cの検量線の有効時間(900秒)
よりも長いため、第3の分析部10cでの試料P3と検査項目Cの第1及び第2試薬との
測定の予約を取り消す。表示部72は、試料P3に設定された検査項目Cの予約取り消し
の情報を表示する。
このように、読み取り位置Tcの試料容器11内の試料P3と第3の分析部10cに各
試薬容器13が配置された検査項目Cの第1及び第2試薬との予約を取り消すことにより
、有効期限が過ぎた検量線を使用しての分析データの生成を未然に防ぐことができる。こ
れにより、分析データの精度の低下を防ぐことができる。
駆動部50は、リーダ44に試料P3の試料IDが読み取られた試料ラック31を分注
レーン42上の読み取り位置Tcから第1の分析部10aまで移動する。そして、第1の
分析部10aで予約が確定した検査項目A用の試料P3が分注された後、前記試料ラック
31を分注レーン42に移動してから第2の分析部10bまで移動する。次いで、第2の
分析部10bで予約が確定した検査項目B用の試料P2が分注された後、前記試料ラック
31を分注レーン42に移動してから回収レーン43まで移動する。
そして、第1の分析部10aでは、予約が確定した試料P3と検査項目Aの第1及び第
2試薬との混合液の測定が行われる。また、第2の分析部10bでは、予約が確定した試
料P3と検査項目Bの第1及び第2試薬との混合液の測定が行われる。
このように、読み取り位置Tcの試料容器11内の試料P3と第1の分析部10aに各
試薬容器13が配置された検査項目Aの第1及び第2試薬並びに第2の分析部10bに各
試薬容器13が配置された検査項目Bの第1及び第2試薬との予約が確定し、第1乃至第
3の分析部に各試薬容器13が配置された検査項目Cの第1及び第2試薬との予約が取り
消された場合、試料ラック31を第3の分析部10cを経由せずに移動することができる
なお、試料P3のように、設定された検査項目A,B,Cのうち、予約が取り消された
検査項目Cが含まれている場合、第1乃至第3の分析部10a,10b,10cでの測定
を全面的に停止させ、試料ラック31を分注レーン42上の読み取り位置Tcから第1乃
至第3の分析部10a,10b,10cを経由させずに回収レーン43まで移動させるよ
うに実施してもよい。
次に、試料IDが読み取られた試料容器11内の試料P4の予約処理について説明する
図11は、試料P4に設定された検査項目、記憶部66に保存された各検査項目の試薬
及び検量線の有効時間、並びに各第1乃至第3の分析部10a,10b,10cで測定の
予約が確定している数を示した図である。
試料P4には3つの検査項目A,B,Cが設定され、検査項目A、検査項目B、検査項
目Cの順で予約されている。また、記憶部66には、各第1乃至第3の分析部10a,1
0b,10cに各試薬容器13が配置された検査項目Aの第1及び第2試薬の有効時間で
ある1000秒並びに検量線の有効時間である3600秒が保存されている。
また、記憶部66には、各第1乃至第3の分析部10a,10b,10cに各試薬容器
13が配置された検査項目Bの第1及び第2試薬の有効時間である1000秒並びに検量
線の有効時間である3600秒が保存されている。また、記憶部66には、各第1乃至第
3の分析部10a,10b,10cに各試薬容器13が配置された検査項目Cの第1及び
第2試薬の有効時間である1000秒並びに検量線の有効時間である3600秒が保存さ
れている。
予約管理部65により試料P4の予約処理が行われるときに第1の分析部10aで測定
の予約が確定している数は90である。また、第2の分析部10bで測定の予約が確定し
ている数は60である。また、第3の分析部10cで測定の予約が確定している数は80
である。
図11の試料P4に設定された検査項目Aの予約処理について説明する。
検索部67は、読み取り位置Tcに最も近い第1の分析部10aに各試薬容器13が配
置された検査項目Aの第1及び第2試薬の有効時間(1000秒)並びに検量線の有効時
間(3600秒)を記憶部66から検索する。
算出部68は、リーダ44に試料P4の試料IDが読み取られた試料ラック31が読み
取り位置Tcから第1の分析部10aへ到達するまでにかかる時間、試料ラック31が第
1の分析部10aに到達してから検査項目Aの第1及び第2試薬と混合される試料P4の
分注が行われるまでの時間、試料P4が分注されてから試料P4と第1及び第2試薬との
混合液の測定が終了するまでの反応時間(600秒)に基づいて、読み取り位置Tcの試
料ラック31が移動してから試料P4と検査項目Aの第1及び第2試薬との測定が終了す
るまでにかかる所要時間を算出する。
ここで、図12に示すように、第1の分析部10aで予約確定数(90)の試料分注に
要する時間である予約分注時間Tr41は、第1の移動時間Tt1(30秒)よりも長い
450秒となる。このため、第1の分析部10aで予約が確定している試料分注の終了を
待ってから、検査項目A用の試料P4の分注が行われることになる。
従って、所要時間は、予約分注時間Tr41(450秒)及び検査項目Aの反応時間(
600秒)を合計した1050秒となる。予約処理部69は、所要時間(1050秒)が
検査項目Aの第1及び第2試薬の有効時間(1000秒)よりも長いため、第1の分析部
10aでの試料P4と検査項目Aの第1及び第2試薬との測定の予約を取り消す。
予約処理部69の予約取り消しにより、検索部67は、読み取り位置Tcに第1の分析
部10aの次に近い第2の分析部10bに各試薬容器13が配置された検査項目Aの第1
及び第2試薬の有効時間(1000秒)並びに検量線の有効時間(3600秒)を検索す
る。
算出部68は、試料ラック31が読み取り位置Tcから第2の分析部10bへ到達する
までにかかる時間、試料ラック31が第2の分析部10bに到達してから検査項目Aの第
1及び第2試薬と混合される試料P4の分注が行われるまでの時間、試料P4が分注され
てから試料P4と第1及び第2試薬との混合液の測定が終了するまでの反応時間(600
秒)に基づいて、読み取り位置Tcの試料ラック31が移動してから試料P4と検査項目
Aの第1及び第2試薬との測定が終了するまでにかかる所要時間を算出する。
ここで、図13に示すように、試料ラック31が第2の分析部10bへ到達するまでに
かかる時間である第2の移動時間Tt2は例えば60秒である。また、第2の分析部10
bで予約確定数(60)の試料分注に要する時間である予約分注時間Tr42は、第2の
移動時間Tt2(60秒)よりも長い300秒となる。このため、第2の分析部10bで
予約が確定している試料分注の終了を待ってから、検査項目A用の試料P4の分注が行わ
れることになる。
従って、所要時間は、予約分注時間Tr42(300秒)及び検査項目Aの反応時間(
600秒)を合計した900秒となる。予約処理部69は、所要時間(900秒)が検査
項目Aの第1及び第2試薬の有効時間(1000秒)及び検量線の有効時間(3600秒
)よりも短いため、第2の分析部10bでの試料P4と検査項目Aの第1及び第2試薬と
の測定の予約を確定する。
図11の試料P4に設定された検査項目Bの予約処理について説明する。
検索部67は、読み取り位置Tcに最も近い第1の分析部10aに各試薬容器13が配
置された検査項目Bの第1及び第2試薬の有効時間(1000秒)並びに検量線の有効時
間(3600秒)を記憶部66から検索する。
試料P4に設定された検査項目Bの処理条件は、予約が取り消される前の試料P4に設
定された検査項目Aの処理条件と同じ条件である。従って、予約処理部69は、所要時間
(1050秒)が検査項目Bの第1及び第2試薬の有効時間(1000秒)よりも長いた
め、第1の分析部10aでの試料P4と検査項目Bの第1及び第2試薬との測定の予約を
取り消す。
予約処理部69の予約取り消しにより、検索部67は、読み取り位置Tcに2番目に近
い第2の分析部10bに各試薬容器13が配置された検査項目Bの第1及び第2試薬の有
効時間(1000秒)並びに検量線の有効時間(3600秒)を検索する。
算出部68は、試料ラック31が読み取り位置Tcから第2の分析部10bへ到達する
までにかかる時間、試料ラック31が第2の分析部10bに到達してから検査項目Bの第
1及び第2試薬と混合される試料P4の分注が行われるまでの時間、試料P4が分注され
てから試料P4と第1及び第2試薬との混合液の測定が終了するまでの反応時間(600
秒)に基づいて、読み取り位置Tcの試料ラック31が移動してから試料P4と検査項目
Bの第1及び第2試薬との測定が終了するまでにかかる所要時間を算出する。
ここで、試料P4に設定された検査項目Aの予約が確定した後の第2の分析部10bに
おける予約確定数は61となる。そして、図13に示すように、第2の分析部10bの予
約確定数(61)の試料分注に要する時間である予約分注時間Tr42aは、予約分注時
間Tr42(300秒)及び検査項目A用の試料P4の分注時間Ta4(5秒)を合計し
た305秒となる。そして、第2の分析部10bで予約が確定した検査項目A用の試料P
4の分注の終了を待ってから、検査項目B用の試料P4の分注が行われることになる。
従って、所要時間は、予約分注時間Tr42a(305秒)及び検査項目Bの反応時間
(600秒)を合計した905秒となる。予約処理部69は、所要時間(905秒)が検
査項目Bの第1及び第2試薬の有効時間(1000秒)並びに検量線の有効時間(360
0秒)よりも短いため、第2の分析部10bでの試料P4と検査項目Bの第1及び第2試
薬との測定の予約を確定する。
図11の試料P4に設定された検査項目Cの予約処理について説明する。
検索部67は、読み取り位置Tcに最も近い第1の分析部10aに各試薬容器13が配
置された検査項目Cの第1及び第2試薬の有効時間(1000秒)並びに検量線の有効時
間(3600秒)を記憶部66から検索する。
試料P4に設定された検査項目Cの処理条件は、予約が取り消される前の試料P4及び
検査項目Aの処理条件と同じ条件である。従って、予約処理部69は、所要時間(105
0秒)が検査項目Bの第1及び第2試薬の有効時間(1000秒)よりも長いため、第1
の分析部10aでの試料P4と検査項目Cの第1及び第2試薬との測定の予約を取り消す
予約処理部69の予約取り消しにより、検索部67は、読み取り位置Tcに第1の分析
部10aの次に近い第2の分析部10bに各試薬容器13が配置された検査項目Cの第1
及び第2試薬の有効時間(1000秒)並びに検量線の有効時間(3600秒)を検索す
る。
算出部68は、試料ラック31が読み取り位置Tcから第2の分析部10bへ到達する
までにかかる時間(60秒)、試料ラック31が第2の分析部10bに到達してから検査
項目Cの第1及び第2試薬と混合される試料P4の分注が行われるまでの時間、試料P4
が分注されてから試料P4と第1及び第2試薬との混合液の測定が終了するまでの反応時
間(600秒)に基づいて、読み取り位置Tcの試料ラック31が移動してから試料P4
と検査項目Cの第1及び第2試薬との測定が終了するまでにかかる所要時間を算出する。
ここで、試料P4に設定された2つの検査項目A,Bの予約が確定した後の第2の分析
部10bにおける予約確定数は62となる。そして、図13に示すように、第2の分析部
10bにおける予約確定数(62)の試料分注に要する時間である予約分注時間Tr42
bは、予約分注時間Tr42a(305秒)及び検査項目B用の試料P4の分注時間Tb
4(5秒)を合計した310秒となる。そして、第2の分析部10bで予約が確定した検
査項目B用の試料P4の分注の終了を待ってから、検査項目C用の試料P4の分注が行わ
れることになる。
従って、所要時間は、予約分注時間Tr42b(310秒)及び検査項目Cの反応時間
(600秒)を合計した910秒となる。予約処理部69は、所要時間(910秒)が検
査項目Cの第1及び第2試薬の有効時間(1000秒)並びに検量線の有効時間(360
0秒)よりも短いため、第2の分析部10bでの試料P4と検査項目Cの第1及び第2試
薬との測定の予約を確定する。
このように、読み取り位置Tcの試料容器11内の試料P4と第1乃至第3の分析部1
0a,10b,10cに各試薬容器13が配置された各検査項目A,B,Cの第1及び第
2試薬との予約を取り消すことにより、有効期限が過ぎた第1及び第2試薬を使用しての
分析データの生成を未然に防ぐことができる。これにより、分析データの精度の低下を防
ぐことができる。
また、読み取り位置Tcの試料容器11内の試料P4と第1の分析部10aに各試薬容
器13が配置された各検査項目A,B,Cの第1及び第2試薬との予約を取り消した場合
、第2の分析部10bに各試薬容器13が配置された各検査項目A,B,Cの第1及び第
2試薬及びこの試薬に関連する検量線を記憶部66から検索して予約処理を行うことがで
きる。
駆動部50は、リーダ44に試料P4の試料IDが読み取られた試料ラック31を分注
レーン42上の読み取り位置Tcから第2の分析部10bまで移動する。そして、第2の
分析部10bで予約が確定した各検査項目A,B,C用の試料P4が分注された後、前記
試料ラック31を分注レーン42に移動してから回収レーン43まで移動する。そして、
第2の分析部10bでは、予約が確定した試料P4と各検査項目A,B,Cの第1及び第
2試薬との混合液の測定が行われる。
次に、試料IDが読み取られた試料容器11内の試料P5の予約処理について説明する
図14は、試料P5に設定された検査項目、記憶部66に保存された各検査項目の試薬
及び検量線の有効時間、並びに各第1乃至第3の分析部10a,10b,10cで測定の
予約が確定している数を示した図である。
試料P5には3つの検査項目A,B,Cが設定され、検査項目A、検査項目B、検査項
目Cの順で予約されている。記憶部66には、各第1及び第2の分析部10a,10bに
各試薬容器13が配置された検査項目Aの第1及び第2試薬の有効時間である1000秒
並びに検量線の有効時間である700秒が保存されている。また、第3の分析部10cに
各試薬容器13が配置された検査項目Aの第1及び第2試薬の有効時間である1000秒
並びに検量線の有効時間である800秒が保存されている。
また、記憶部66には、第1の分析部10aに各試薬容器13が配置された検査項目B
の第1及び第2試薬の有効時間である1000秒並びに検量線の有効時間である600秒
が保存されている。また、第2の分析部10bに各試薬容器13が配置された検査項目B
の第1及び第2試薬の有効時間である1000秒並びに検量線の有効時間である700秒
が保存されている。また、第3の分析部10cに各試薬容器13が配置された検査項目B
の第1及び第2試薬の有効時間である1000秒並びに検量線の有効時間である800秒
が保存されている。
また、記憶部66には、第1の分析部10aに各試薬容器13が配置された検査項目C
の第1及び第2試薬の有効時間である1000秒並びに検量線の有効時間である600秒
が保存されている。また、第2の分析部10bに各試薬容器13が配置された検査項目C
の第1及び第2試薬の有効時間である1000秒並びに検量線の有効時間である630秒
が保存されている。また、第3の分析部10cに各試薬容器13が配置された検査項目C
の第1及び第2試薬の有効時間である1000秒並びに検量線の有効時間である800秒
が保存されている。
予約管理部65により試料P5の予約処理が行われるときに第1乃至第3の分析部10
a,10b,10cで測定の予約が確定している数は0である。
図14の試料P5に設定された検査項目Aの予約処理について説明する。
検索部67は、読み取り位置Tcに最も近い第1の分析部10aに各試薬容器13が配
置された検査項目Aの第1及び第2試薬の有効時間(1000秒)並びに検量線の有効時
間(700秒)を記憶部66から検索する。
算出部68は、第1の移動時間Tt1(30秒)、及び試料ラック31が第1の分析部
10aに到達してから検査項目Aの第1及び第2試薬と混合される試料P5の分注が行わ
れるまでの時間、試料P5が分注されてから試料P5と第1及び第2試薬との混合液の測
定が終了するまでの反応時間(600秒)に基づいて、読み取り位置Tcの試料ラック3
1が移動してから試料P5と検査項目Aの第1及び第2試薬との測定が終了するまでにか
かる所要時間を算出する。
ここで、第1の分析部10aにおける予約確定数(0)の試料分注に要する時間は0秒
となるため、試料ラック31が第1の分析部10aに到達してから待たずして検査項目A
用の試料P5の分注が行われることになる。
従って、所要時間は、第1の移動時間Tt1(30秒)及び検査項目Aの反応時間(6
00秒)を合計した630秒となる。予約処理部69は、所要時間(630秒)が検査項
目Aの第1及び第2試薬の有効時間(1000秒)及び検量線の有効時間(700秒)よ
りも短いため、第1の分析部10aでの試料P5と検査項目Aの第1及び第2試薬との測
定の予約を確定する。
図14の試料P5に設定された検査項目Bの予約処理について説明する。
検索部67は、読み取り位置Tcに最も近い第1の分析部10aに各試薬容器13が配
置された検査項目Bの第1及び第2試薬の有効時間(1000秒)並びに検量線の有効時
間(600秒)を記憶部66から検索する。
算出部68は、第1の移動時間Tt1(30秒)、及び試料ラック31が第1の分析部
10aに到達してから検査項目Bの第1及び第2試薬と混合される試料P5の分注が行わ
れるまでの時間、試料P5が分注されてから試料P5と第1及び第2試薬との混合液の測
定が終了するまでの反応時間(600秒)に基づいて、読み取り位置Tcの試料ラック31
が移動してから試料P5と検査項目Bの第1及び第2試薬との測定が終了するまでにかか
る所要時間を算出する。
ここで、図15に示すように、試料P5に設定された検査項目Aの予約が確定した後の
第1の分析部10aにおける予約確定数(1)の試料の分注に要する時間は、検査項目A
用の試料P5の分注時間Ta5である5秒となる。そして、第1の分析部10aで検査項
目A用の試料P5の分注の終了を待ってから、検査項目B用の試料P5の分注が行われる
ことになる。
従って、所要時間は、第1の移動時間Tt1(30秒)、分注時間Ta5(5秒)及び
検査項目Bの反応時間(600秒)を合計した635秒となる。予約処理部69は、所要
時間(635秒)が検査項目Bの検量線の有効時間(600秒)よりも長いため、第1の
分析部10aでの試料P5と検査項目Bの第1及び第2試薬との測定の予約を取り消す。
このように、読み取り位置Tcの試料容器11内の試料P5と第1の分析部10aに各
試薬容器13が配置された検査項目Bの第1及び第2試薬との予約を取り消すことにより
、有効期限が過ぎた検量線を使用しての分析データの生成を未然に防ぐことができる。こ
れにより、分析データの精度の低下を防ぐことができる。
予約処理部69の予約取り消しにより、検索部67は、読み取り位置Tcに第1の分析
部10aの次に近い第2の分析部10bに各試薬容器13が配置された検査項目Bの第1
及び第2試薬の有効時間(1000秒)並びに検量線の有効時間(700秒)を検索する
このように、読み取り位置Tcの試料容器11内の試料P5と第1の分析部10aに各
試薬容器13が配置された検査項目Bの第1及び第2試薬との予約を取り消した場合、第
2の分析部10bに各試薬容器13が配置された検査項目Bの第1及び第2試薬及びこの
試薬に関連する検量線を記憶部66から検索して予約処理を行うことができる。
算出部68は、試料ラック31が読み取り位置Tcから第2の分析部10bへ到達する
までにかかる時間、試料ラック31が第2の分析部10bに到達してから検査項目Bの第
1及び第2試薬と混合される試料P5の分注が行われるまでの時間、試料P5が分注され
てから試料P5と第1及び第2試薬との混合液の測定が終了するまでの反応時間(600
秒)に基づいて、読み取り位置Tcの試料ラック31が移動してから試料P5と検査項目
Bの第1及び第2試薬との測定が終了するまでにかかる所要時間を算出する。
ここで、試料ラック31が読み取り位置Tcから第2の分析部10bへ到達するまでに
かかる時間は、第1の移動時間Tt1(30秒)、分注時間Ta5(5秒)、並びに第1
及び第2の間の移動時間Tt12(30秒)を合計した65秒となる。そして、第2の分
析部10bにおける予約確定数は0であることから、試料ラック31が第2の分析部10
bに到達してから待たずして検査項目B用の試料P5の分注が行われることになる。
従って、所要時間は、試料ラック31が読み取り位置Tcから第2の分析部10bへ到
達するまでにかかる時間(65秒)及び検査項Bの反応時間(600秒)を合計した66
5秒となる。予約処理部69は、所要時間(665秒)が検査項目Bの第1及び第2試薬
の有効時間(1000秒)並びに検量線の有効時間(700秒)よりも短いため、第2の
分析部10bでの試料P5と検査項目Bの第1及び第2試薬との測定の予約を確定する。
図14の試料P5に設定された検査項目Cの予約処理について説明する。
検索部67は、読み取り位置Tcに最も近い第1の分析部10aに各試薬容器13が配
置された検査項目Cの第1及び第2試薬の有効時間(1000秒)並びに検量線の有効時
間(600秒)を記憶部66から検索する。
試料P5に設定された検査項目Cの処理条件は、予約が取り消される前の試料P5に設
定された検査項目Bの処理条件と同じである。従って、予約処理部69は、所要時間(6
35秒)が検査項目Cの検量線の有効時間(600秒)よりも長いため、第1の分析部1
0aでの試料P5と検査項目Cの第1及び第2試薬との測定の予約を取り消す。
このように、読み取り位置Tcの試料容器11内の試料P5と第1の分析部10aに各
試薬容器13が配置された検査項目Cの第1及び第2試薬との予約を取り消すことにより
、有効期限が過ぎた検量線を使用しての分析データの生成を未然に防ぐことができる。こ
れにより、分析データの精度の低下を防ぐことができる。
予約処理部69の予約取り消しにより、検索部67は、読み取り位置Tcに第1の分析
部10aの次に近い第2の分析部10bに各試薬容器13が配置された検査項目Cの第1
及び第2試薬の有効時間(1000秒)並びに検量線の有効時間(630秒)を検索する
算出部68は、試料ラック31が読み取り位置Tcから第2の分析部10bへ到達する
までにかかる時間、試料ラック31が第2の分析部10bに到達してから検査項目Cの試
薬容器13内の試薬と混合される試料P5の分注が行われるまでの時間、試料P5が分注
されてから試料P5と前記試薬との混合液の測定が終了するまでの反応時間(600秒)
に基づいて、読み取り位置Tcの試料ラック31が移動してから試料P5と検査項目Cの
第1及び第2試薬との測定が終了するまでにかかる所要時間を算出する。
ここで、図15に示すように、試料ラック31が読み取り位置Tcから第2の分析部1
0bへ到達するまでにかかる時間は65秒である。また、試料P5に設定された検査項目
Bの予約が確定した後の第2の分析部10bにおける予約確定数(1)の試料の分注に要
する時間は、検査項目B用の試料P5の分注時間Tb5である5秒となる。これにより、
第2の分析部10bで予約が確定した検査項目B用の試料P5の分注の終了を待ってから
、検査項目C用の試料P5の分注が行われることになる。
従って、所要時間は、試料ラック31が読み取り位置Tcから第2の分析部10bへ到
達するまでにかかる時間(65秒)、分注時間Tb5(5秒)及び検査項Cの反応時間(
600秒)を合計した670秒となる。予約処理部69は、所要時間(670秒)が検査
項目Cの検量線の有効時間(630秒)よりも長いため、第2の分析部10bでの試料P
5と検査項目Cの第1及び第2試薬との測定の予約を取り消す。
このように、読み取り位置Tcの試料容器11内の試料P5と第2の分析部10bに各
試薬容器13が配置された検査項目Cの第1及び第2試薬との予約を取り消すことにより
、有効期限が過ぎた検量線を使用しての分析データの生成を未然に防ぐことができる。こ
れにより、分析データの精度の低下を防ぐことができる。
予約処理部69の予約取り消しにより、検索部67は、読み取り位置Tcに第2の分析
部10bの次に近い第3の分析部10cに各試薬容器13が配置された検査項目Cの第1
及び第2試薬の有効時間(1000秒)並びに検量線の有効時間(800秒)を検索する
このように、読み取り位置Tcの試料容器11内の試料P5と第2の分析部10bに各
試薬容器13が配置された検査項目Cの第1及び第2試薬との予約を取り消した場合、第
3の分析部10cに各試薬容器13が配置された検査項目Cの第1及び第2試薬及びこの
試薬に関連する検量線を記憶部66から検索して予約処理を行うことができる。
算出部68は、試料ラック31が読み取り位置Tcから第3の分析部10cへ到達する
までにかかる時間、試料ラック31が第3の分析部10cに到達してから検査項目Cの第
1及び第2試薬と混合される試料P5の分注が行われるまでの時間、試料P5が分注され
てから試料P5と第1及び第2試薬との混合液の測定が終了するまでの反応時間(600
秒)に基づいて、読み取り位置Tcの試料ラック31が移動してから試料P5と検査項目
Cの第1及び第2試薬との測定が終了するまでにかかる所要時間を算出する。
ここで、試料ラック31が読み取り位置Tcから第3の分析部10cへ到達するまでに
かかる時間は、試料ラック31が読み取り位置Tcから第2の分析部10bへ到達するま
でにかかる時間(65秒)、分注時間Tb5(5秒)、及び第2及び第3の間の移動時間
Tt23(30秒)を合計した100秒となる。また、第3の分析部10cにおける予約
確定数が0であるため、試料ラック31が第3の分析部10cに到達してから待たずして
検査項目C用の試料P5の分注が行われることになる。
従って、所要時間は、試料ラック31が読み取り位置Tcから第3の分析部10cへ到
達するまでにかかる時間(100秒)及び検査項Cの反応時間(600秒)を合計した7
00秒となる。予約処理部69は、所要時間(700秒)が検査項目Cの第1及び第2試
薬の有効時間(1000秒)並びに検量線の有効時間(800秒)よりも短いため、第3
の分析部10cでの試料P5と検査項目Cの第1及び第2試薬との測定の予約を確定する
駆動部50は、リーダ44に試料P5の試料IDが読み取られた試料ラック31を分注
レーン42上の読み取り位置Tcから第1の分析部10aまで移動する。そして、第1の
分析部10aで予約が確定した検査項目A用の試料P5が分注された後、前記試料ラック
31を分注レーン42に移動してから第2の分析部10bまで移動する。次いで、第2の
分析部10bで予約が確定した検査項目B用の試料P5が分注された後、前記試料ラック
31を分注レーン42に移動してから第3の分析部10cまで移動する。そして、第3の
分析部10cで予約が確定した検査項目C用の試料P5が分注された後、前記試料ラック
31を分注レーン42に移動してから回収レーン43まで移動する。
そして、第1の分析部10aでは、予約が確定した試料P5と検査項目Aの第1及び第
2試薬との混合液の測定が行われる。また、第2の分析部10bでは、予約が確定した試
料P5と検査項目Bの第1及び第2試薬との混合液の測定が行われる。更に、第3の分析
部10cでは、予約が確定した試料P5と検査項目Cの第1及び第2試薬との混合液の測
定が行われる。
以上述べた実施形態によれば、操作部80から予約のために試料IDが入力された読み
取り位置Tcの試料容器11内の試料と、分析部10に試薬容器13が配置された前記試
料に設定される検査項目の試薬との混合液の測定が終了する時刻を算出することができる
。また、分析部10に配置された試薬容器13内の試薬及びこの試薬に関連する検量線の
有効期限を記憶部66から検索することができる。そして、算出した時刻が検索した試薬
及び検量線の有効期限内である場合、分析部10に配置された試薬容器13内の試薬と読
み取り位置Tcにおける試料容器11内の試料との測定の予約を確定することができる。
また、算出した時刻が検索した試薬又は検量線の少なくともいずれか一方の有効期限を過
ぎている場合、分析部10に配置された試薬容器13内の試薬と読み取り位置Tcにおけ
る試料容器11内の試料との測定の予約を取り消すことができる。これにより、分析デー
タの精度の低下を防ぐことができる。また、試料、試薬、及び時間の無駄な消費を防ぐこ
とができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したも
のであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その
他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の
省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や
要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
Tc 読み取り位置
10 分析部
10a 第1の分析部
10b 第2の分析部
10c 第3の分析部
11 試料容器
13 試薬容器
40 搬送部
50 駆動部
66 記憶部
68 算出部
69 予約処理部

Claims (7)

  1. 試料容器内の試料及び試薬容器内の試薬を反応容器に分注し、前記反応容器内の試料及
    び試薬の混合液を測定する分析部を備えた自動分析装置において、
    前記分析部に配置された前記試薬容器内の試薬及びこの試薬に関連する検量線の有効期限
    を保存する記憶部と、
    前記分析部に配置された前記試薬容器内の試薬と前記試料容器内の試料との混合液の測定
    が終了する時刻を算出する算出部と、
    前記算出部により算出された時刻及び前記記憶部に保存された試薬及びこの試薬に関連す
    る検量線の有効期限に基づいて、前記分析部に配置された前記試薬容器内の試薬と前記試
    料容器内の試料との測定の予約処理を行う予約処理部とを備え、
    前記予約処理部は、前記時刻が前記試薬及び前記検量線の有効期限内である場合に当該試
    薬と前記試料容器内の試料との測定の予約を確定し、前記時刻が前記試薬又は前記検量線
    の少なくともいずれか一方の有効期限を過ぎている場合に当該試薬と前記試料容器内の試
    料との測定の予約を取り消すことを特徴とする自動分析装置。
  2. 前記試料容器を移動する駆動部を有し、
    前記駆動部は、前記分析部から離間した所定位置の前記試料容器を、前記予約処理部によ
    り予約が確定された場合に前記所定位置から前記分析部へ移動し、前記予約処理部により
    予約が取り消された場合に前記所定位置から前記分析部以外の位置へ移動することを特徴
    とする請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記算出部は、前記試料容器が前記所定位置から前記分析部へ到達するまでにかかる時
    間、前記試料容器が前記分析部に到達してから前記分析部に配置された前記試薬容器内の
    試薬と混合される当該試料容器内の試料の分注が行われるまでの時間、及び前記試料の分
    注が行われてから前記試薬との混合液の測定が終了するまでの時間に基づいて、前記混合
    液の測定が終了する時刻を算出することを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記分析部は、第1及び第2の分析部からなり、
    前記算出部は、前記所定位置の前記試料容器内の試料と前記第1又は第2の分析部のいず
    れか一方の分析部に配置された前記試薬容器内の試薬との混合液の測定が終了する時刻を
    算出し、
    前記予約処理部は、前記時刻が前記一方の分析部に配置された前記試薬容器内の試薬及び
    この試薬に関連する検量線の有効期限内である場合に前記一方の分析部での前記試薬と前
    記所定位置の前記試料容器内の試料との測定の予約を確定し、前記時刻が前記一方の分析
    部に配置された前記試薬容器内の試薬又はこの試薬に関連する検量線の少なくともいずれ
    か一方の有効期限を過ぎている場合に前記一方の分析部での前記試薬と前記試料との測定
    の予約を取り消すことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の自動分析装置。
  5. 前記算出部は、前記試料容器が前記所定位置から前記一方の分析部へ到達するまでにか
    かる時間、前記試料容器が前記一方の分析部に到達してから前記一方の分析部に配置され
    た前記試薬容器内の試薬と混合される当該試料容器内の試料の分注が行われるまでの時間
    、及び前記試料の分注が行われてから前記試薬との混合液の測定が終了するまでの時間に
    基づいて、前記混合液の測定が終了する時刻を算出することを特徴とする請求項4に記載
    の自動分析装置。
  6. 前記第1の分析部に配置された前記試薬容器内の試薬及び前記第2の分析部に配置され
    た前記試薬容器内の試薬は、前記所定位置の前記試料容器内の試料に設定された同一検査
    項目の試薬であり、
    前記予約処理部は、前記第1の分析部に配置された前記試薬容器内の試薬と前記所定位置
    の前記試料容器内の試料との測定の予約を取り消した場合、前記第2の分析部に配置され
    た前記試薬容器内の試薬と当該試料容器内の試料との測定の予約処理を行うことを特徴と
    する請求項4又は請求項5に記載の自動分析装置。
  7. 前記第1の分析部は、前記第2の分析部よりも前記所定位置に近い位置に配置されてい
    ることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の自動分析装置。
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