JP2016114289A - 調理器用トッププレート - Google Patents

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利昭 金澤
尚平 横山
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尚平 横山
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【課題】意匠性と経済性の双方に優れた、調理器用トッププレートを提供すること。【解決手段】調理器具が載せられる調理面11を有するガラス基板10と、調理面11に設けられるパターン模様の塗膜20とを備え、ガラス基板10が、濃色ガラス板であり、塗膜20が、シルバー色である、調理器用トッププレート1。【選択図】図1

Description

本発明は、調理器用トッププレートに関する。
従来、電磁調理器、ラジアントヒーター調理器、ガス調理器などの調理器のトッププレートには、低い熱膨張係数を有する結晶化ガラスなどからなるガラス基板が用いられている。このガラス基板の調理面には、一般に、調理器具の滑り防止や、調理器具の擦れによる傷防止を目的として、塗膜が設けられている。また、ガラス基板として透明なガラス板を用いる場合には、ガラス基板の調理器側の裏面に遮光層としての塗膜が設けられることがある。
例えば、下記の特許文献1,2には、ガラス基板として低膨張透明結晶化ガラス板を用いた調理器用トッププレートが開示されている。特許文献1,2では、上記低膨張透明結晶化ガラス板の表面に装飾層や遮光層としての塗膜が形成されている。
特開2003−168548号公報 特開2007−5318号公報
しかしながら、特許文献1,2のような低膨張透明結晶化ガラス板は、一般に不純物のFeにより黄色等に着色しているものが多い。そのため、ガラス基板の調理器側の裏面に塗膜が設けられると、調理面側から観察する色が、塗膜とガラス基板の色が合わされた色になり、塗膜本来の色を発現できないことがあった。すなわち、調理器用トッププレートの意匠性が損なわれるという問題があった。
また、調理器用トッププレートにおいては、上述したように調理器具の滑り防止や、調理器具の擦れによる傷を防止するために、さらにガラス基板の調理面側に塗膜を形成する必要がある。この場合、ガラス基板の調理面側と裏面側の双方に塗膜を設けなければならないため、製造コストが高くなるという問題があった。
本発明の目的は、意匠性と経済性の双方に優れた、調理器用トッププレートを提供することにある。
本発明に係る調理器用トッププレートは、調理器具が載せられる調理面を有するガラス基板と、上記調理面に設けられるパターン模様の塗膜とを備え、上記ガラス基板が、濃色ガラス板であり、上記塗膜が、シルバー色であることを特徴としている。
本発明に係る調理器用トッププレートでは、好ましくは、上記塗膜が、ガラスと、シルバーパール顔料とを含む。上記シルバーパール顔料は、酸化チタンにより表面が被覆されたマイカにより形成されていることが好ましい。
本発明において、パターン模様とは、膜が形成された部分と、膜が形成されていない部分とを有するパターン模様である。このようなパターン模様として、例えば、ドット、格子、幾何学、まだら、不規則またはライン状の模様が挙げられる。
本発明に係る調理器用トッププレートでは、好ましくは、上記ガラス基板が、酸化バナジウム(V)を含むガラス板である。上記ガラス基板は、黒色ガラス板であることがより好ましい。
本発明に係る調理器用トッププレートでは、好ましくは、上記調理面に対し垂直な方向から視たときの上記塗膜の面積が、上記調理面全体の面積の10〜90%の範囲である。
本発明に係る調理器用トッププレートは、ガラス基板と、該ガラス基板の調理面に設けられるパターン模様の塗膜とを備える。また、上記ガラス基板が、濃色ガラス板であり、上記塗膜が、シルバー色である。従って、本発明に係る調理器用トッププレートは、意匠性と経済性の双方に優れている。
本発明の一実施形態に係る調理器用トッププレートを示す模式的断面図である。 本発明の一実施形態に係る調理器用トッププレートにおいて、調理面と垂直な方向から見たときの塗膜を示す模式的平面図である。
以下、好ましい実施形態について説明する。但し、以下の実施形態は単なる例示であり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また、各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照する場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る調理器用トッププレートを示す模式的断面図である。調理器用トッププレート1は、ガラス基板10を備えている。ガラス基板10は、調理面11を有している。なお、本発明において、調理面11とは、鍋やフライパンなどの調理器具が載せられる側の面のことを言う。
ガラス基板10は、黒色の結晶化ガラス板からなる。もっとも、本発明において、ガラス基板は、濃色ガラス板である限り特に限定されず、適宜のガラス板を用いることができる。ガラス基板として濃色ガラス板を用いることにより、調理器の内部側にある内部装置等を隠蔽することができる。なお、本発明で言う濃色ガラス板とは、波長360〜600nmにおける平均透過率が10%以下であるガラス板をいう。
ガラス基板10の調理面11の上には、シルバー色の塗膜20が設けられている。シルバー色の塗膜20を、黒色の結晶化ガラス板である基板10上に設けることにより、シルバー色をより際立たせることができる。また、塗膜20を設けることにより、調理面11にキズが入るのを防止することができ、しかも調理器具の滑りを抑制することができる。
図2は、本発明の一実施形態に係る調理器用トッププレートにおいて、調理面と垂直な方向から見たときの塗膜を示す模式的平面図である。図2に示すように、塗膜20は、不連続部分を有するパターン模様の印刷層である。より詳細には、ドット状の模様が、塗膜20として設けられている。従って、塗膜20は、模様により意匠性を付与する模様層としての機能も有している。
本発明に係る調理器用トッププレートには、上記のように、濃色ガラス基板の調理面に、シルバー色のパターン模様を有する塗膜が設けられている。そのため、調理器用トッププレートとして用いる際には、シルバー色の塗膜側から濃色ガラス基板が観察されることとなる。すなわち、濃色ガラス基板を背景として、シルバー色の塗膜を視ることとなるため、塗膜のシルバー色が強調されることとなる。従って、本発明に係る調理器用トッププレートは、シルバー感が良好で意匠性に優れている。
また、本発明においては、ガラス基板の調理面側に塗膜が設けられているため、調理器具の滑り防止や、調理器具の擦れによる傷を防止することができ、しかも調理面の光沢性を高めることができる。また、ガラス基板として、濃色ガラス基板が用いられているため、調理器の内部側にある内部装置等を隠蔽することもできる。
さらに、本発明においては、ガラス基板の調理面に塗膜を設けるだけで、容易に製造することができる。すなわち、本発明に係る調理器用トッププレートは、安価に製造することができ、経済性にも優れている。
以下、本発明に係る調理器用トッププレートの各層について、より詳細に説明する。
(ガラス基板)
ガラス基板のガラス組成としては、濃色ガラス板を形成し得る限り特に限定されない。例えば、ガラス基板のガラス組成として、SiO、Al、LiO、MgO、ZnO、CaO、BaO、NaO、KO、TiO、ZrO、P、V、SnO及びClを含み、β−石英固溶体又はβ−スポジュメン固溶体を主結晶とする結晶化ガラスを用いることができる。
上記SiOの含有量は、60〜72重量%の範囲内にあることが好ましい。SiOの含有量が60重量%より少ないと、熱膨張係数が大きくなりすぎることがある。他方、SiOの含有量が72重量%より多いと、ガラスの粘度が大きくなりすぎてガラスの溶融が困難になることがある。
上記Alの含有量は、14〜28重量%の範囲内にあることが好ましい。Alの含有量が14重量%より少ないと、化学耐久性が低下することがある。また、Alの含有量が28重量%より多いと、ガラスの粘度が大きくなりすぎてガラスの溶融が困難になることがある。
上記LiOの含有量は、2.5〜5.5重量%の範囲内にあることが好ましい。LiOの含有量が2.5重量%より少ないと、結晶物が白濁しやすくなったり、熱膨張係数が大きくなりすぎたりすることがある。また、5.5重量%より多い場合も白濁してガラスが失透しやすくなる場合がある。
上記MgOの含有量は、0.1〜3重量%の範囲内にあることが好ましい。MgOの含有量が0.1重量%より少ないと、結晶性が不十分となることがあり、MgOの含有量が3重量%より多いと、結晶物が白濁したり熱膨張係数が大きくなりすぎたりすることがある。
上記ZnOの含有量は、0.1〜3重量%の範囲内にあることが好ましい。ZnOの含有量が0.1重量%より少ないと、結晶性が不十分となることがあり、ZnOの含有量が3重量%より多いと、結晶物が白濁したり熱膨張係数が大きくなりすぎたりすることがある。
上記CaOの含有量は、0〜3重量%の範囲内にあることが好ましい。CaOを添加することにより、ガラスの粘性を低下させて、ガラス溶融性及び成形性をより一層向上させることが可能となる。但し、CaOの含有量が3重量%より多いと、結晶物が白濁したり、熱膨張係数が大きくなりすぎたりすることがある。
上記BaOの含有量は、0〜5重量%の範囲内にあることが好ましい。BaOを添加することにより、ガラスの粘性を低下させて、ガラス溶融性及び成形性をより一層向上させることが可能となる。もっとも、BaOの含有量が5重量%より多いと、結晶物が白濁したり、熱膨張係数が大きくなりすぎたりすることがある。
上記NaOの含有量は、0.1〜1重量%の範囲内にあることが好ましい。NaOの含有量が0.1重量%より少ないと、結晶性が低くなることがあり、NaOの含有量が1重量%より多いと、結晶物が白濁したり熱膨張係数が大きくなりすぎたりすることがある。
上記KOの含有量は、0〜1重量%の範囲内にあることが好ましい。KOを添加することにより、ガラスの粘性を低下させて、ガラス溶融性及び成形性をより一層向上させることが可能となる。もっとも、KOの含有量が1重量%より多いと、結晶物が白濁したり、熱膨張係数が大きくなりすぎたりすることがある。
上記TiOの含有量は、0.5〜3.8重量%の範囲にあることが好ましい。TiOの含有量が0.5重量%より少ないと、結晶性が不十分となることがある。他方、TiOの含有量が3.8重量%より多いと、ガラスが失透したり、Vと併用したときに色相が濃くなりすぎて赤外線の透過率が低くなる傾向にあり、ラジアントヒーターを備えた調理器用トッププレートして用いた場合、加熱効率が低下することがある。
上記ZrOの含有量は、0.5〜5重量%の範囲内にあることが好ましい。ZrOの含有量が0.5重量%より少ないとガラス基板の結晶性が不十分となることがある。他方、ZrOの含有量が5重量%より多いと、ガラスが失透しやすくなることがある。
上記Pの含有量は、0〜3重量%の範囲内にあることが好ましい。Pの含有量が3重量%より多いと、結晶物が白濁しやすくなったり、熱膨張係数が大きくなりすぎたりすることがある。
上記Vは着色材として用いられ、その含有量は、0.03〜0.5%重量%の範囲内にあることが好ましい。Vの含有量が0.03重量%より少ないと、色調が薄くなり可視光の透過率が高くなりすぎ調理器の内部側にある内部装置等を隠蔽する効果が低下することがある。他方、Vの含有量が0.5重量%より多いと、色調が濃くなり可視光の透過率が低くなる傾向にあり、調理器の内部側にLED等の発光素子を備えた調理器用トッププレートして用いた場合、LED等から発する光が見えにくくなることがある。
上記SnOの含有量は、0.1〜2重量%の範囲内にあることが好ましい。SnOの含有量が0.1重量%より少ないと、清澄効果が不十分となる場合がある。他方、SnOの含有量が、2重量%より多いと色調が濃くなり可視光の透過率が低くなる傾向にあり、調理器の内部側にLED等の発光素子を備えた調理器用トッププレートして用いた場合、LED等から発する光が見えにくくなることがある。
上記Clの含有量は、0〜1重量%の範囲内にあることが好ましい。Clを添加することにより、清澄性をより一層高めることができる。Clの含有量が1重量%より多いと、化学耐久性が低下することがある。
また、本発明においては、着色材としてV以外にも、Fe、CoO、NiO、Cr、SeO、CuO及びMnO等を使用することが可能である。
上記ガラス基板の軟化温度は、700℃以上であることが好ましく、750℃以上であることがより好ましい。また、ガラス基板の30℃〜750℃における平均線熱膨張係数は、−10×10−7/℃〜+30×10−7/℃の範囲内であることが好ましく、−10×10−7/℃〜+20×10−7/℃の範囲内であることがより好ましい。
調理器用トッププレートにおいては、加熱及び冷却が繰り返しなされる。従って、ガラス基板としては、上記のように優れた耐熱性及び低い熱膨張係数を有するものが好適に用いられる。
また、ガラス基板の厚みとしては、6mm以下であることが好ましく、4.5mm以下であることがより好ましい。また、ガラス基板の厚みは、2mm以上であることが好ましく、2.5mm以上であることがより好ましい。ガラス基板の厚みが厚すぎると、赤外線加熱方式や電磁加熱(IH)方式の調理器用トッププレートとして用いる場合、加熱源と鍋等の調理器具との距離が大きくなり、加熱効率が低下する傾向にある。一方、ガラス基板の厚みが薄すぎると、機械的強度が低くなりすぎて、調理の際に破損し易くなるためである。
(塗膜)
上記塗膜は、シルバーパール顔料と、ガラスとを含んでいることが好ましい。シルバーパール顔料としては、例えば、酸化チタンにより表面が被覆されたマイカを用いることができる。酸化チタンにより表面が被覆されたマイカにより形成される顔料においては、酸化チタンの被膜の厚みを調整することで、シルバー色の濃淡を調整することができる。また、色彩を調整する目的で、Zn−Fe−Cr−Al系、Ti−Fe−Zn系、Fe−Zn系又はFe−Ni−Cr系の茶色顔料、TiO、ZrO又はZrSiOの白色顔料、Co−Al−Zn系、Co−Al−Si系又はCo−Al−Ti系の青色顔料、Ti−Sb−Cr系又はTi−Ni系の黄色顔料、Cu−Cr系、Cu−Cr−Fe系又はCu−Cr−Mn系の黒色顔料等をさらに塗膜中に含んでいてもよい。
上記顔料の含有量は、1〜80質量%であることが好ましく、5〜70質量%であることがより好ましい。顔料の含有量が少なすぎると、シルバー感が不十分となることがある。また、顔料の含有量が多すぎると、ガラス基板との密着性が悪くなったり、調理用トッププレートの表面に汚れが生じやすくなったりする場合がある。
上記ガラスとしては、特に限定されないが、例えば、ホウケイ酸塩系ガラス、アルカリ金属成分及びアルカリ土類金属成分のうちの少なくとも一方を含む珪酸塩系ガラス、又は亜鉛及びアルミニウムを含むリン酸塩系ガラス等が挙げられる。
上記塗膜に含まれるガラスの含有量は、20〜99質量%であることが好ましく、30〜95質量%であることがより好ましい。ガラスの含有量が少なすぎると、ガラス基板との密着性が悪くなることがある。他方、ガラスの含有量が多すぎると、シルバー感が不十分となることがある。
上記塗膜は、パターン模様を有している。パターン模様としては、例えば、ドット、抜きドット(ドット部分には塗膜を設けず、ドット以外の部分に塗膜を形成)、格子、幾何学、まだら、不規則またはライン状の模様を用いることができる。
塗膜のパターン模様の大きさは、調理面側から見たときの塗膜の形状が、略円形である場合、直径が0.5〜5mmの範囲内であることが好ましい。塗膜の形状が、矩形状である場合、一辺の長さが0.2〜4mmの範囲内であることが好ましい。また、塗膜の形状が、格子またはライン状である場合、格子を構成するライン及びライン状模様におけるラインの幅が0.2〜5.0mmの範囲内であることが好ましい。その他の形状のものについては、これらと同様の効果が得られるような適宜の大きさにすればよい。
本発明においては、調理面に対し垂直な方向から見たときの塗膜の面積が、調理面全体の面積の10〜90%の範囲であることが好ましく、15〜80%の範囲であることがより好ましく、17〜70%の範囲であることがさらに好ましく、20〜60%の範囲であることが特に好ましい。塗膜の面積が小さすぎると、シルバー感が不十分となる場合がある。また、調理器具の滑りを十分に抑制できない場合がある。塗膜の面積が大きすぎると、ガラスの質感が得られず、意匠性に乏しくなる場合がある。
また、塗膜の厚みとしては、10μm以下であることが好ましく、6μm以下であることがより好ましい。また、塗膜の厚みは、1μm以上であることが好ましく、1.5μm以上であることがより好ましい。塗膜の厚みが厚すぎると、塗膜が剥離する場合があり、塗膜の厚みが薄すぎると、シルバー感が不十分となる場合がある。
塗膜の形成方法としても特に限定されないが、例えば、ガラス粉末、顔料、ビークル(バインダー、溶剤等からなる溶媒)等を含むペーストを、スクリーン印刷法やインクジェット法などの種々の印刷法により印刷して形成することができる。
より詳細には、印刷されたペースト層を、焼成することにより、塗膜が形成される。焼成温度は、特に限定されるものではないが、700℃以上であることが好ましく、800℃以上であることがより好ましい。また、焼成温度は、900℃以下であることが好ましく、850℃以下であることがより好ましい。
以下、本発明の具体的な実施例を挙げることにより、本発明を明らかにする。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
塗膜を形成するためのペーストは、シルバーパール顔料A(メルク株式会社製、商品名「Iriodin119」)6.3質量%、シルバーパール顔料B(メルク株式会社製、商品名「Iriodin326」)0.6質量%、B−SiO系ガラスフリット49.5質量%、茶色顔料(TOMATEC社製、商品名「42−117」)0.6質量%、及びバインダー43質量%を均一に混合することにより調製した。このペーストを、スクリーン印刷法を用いて、濃色ガラス基板(日本電気硝子社製、商品名「GC−190」)の調理面上に印刷した。それによって、ガラス基板の調理面に、ドット径が0.7mmであり、隙間(隣接するドット同士間の間隔)が0.4mmであるドット状の模様の塗膜が形成された調理器用トッププレートを作製した。なお、調理面に対し垂直な方向から見たときの塗膜の面積は、調理面全体の面積の40.5%であった。
(実施例2)
実施例1と同じペーストを用いて、スクリーン印刷法により、ドット径が0.5mmであり、隙間(隣接するドット同士間の間隔)が0.8mmである抜きドット状の模様の塗膜(ドット部分に塗膜を設けず、ドット以外の部分に塗膜を設けたパターン)をガラス基板の調理面に形成した。それによって、調理器用トッププレートを作製した。なお、調理面に対し垂直な方向から見たときの塗膜の面積は、調理面全体の面積の85.2%であった。
(実施例3)
実施例1と同じペーストを用いて、スクリーン印刷法により、ドット径が0.5mmであり、隙間(隣接するドット同士間の間隔)が2.0mmであるドット状の模様の塗膜をガラス基板の調理面に形成した。それによって、調理器用トッププレートを作製した。なお、調理面に対し垂直な方向から見たときの塗膜の面積は、調理面全体の面積の4%であった。
(比較例1)
濃色ガラス基板の代わりに、無色透明のガラス基板を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、調理器用トッププレートを作製した。
(評価)
シルバー感の評価;
実施例1〜3及び比較例1のサンプルのシルバー感について、目視にて評価を行った。その結果、実施例1〜3のサンプルのシルバー感は、比較例1と比較して良好であった。なお、実施例1〜3のサンプルにおいては、実施例2のシルバー感が最も良好であった。また、実施例1のサンプルは、実施例3のサンプルよりシルバー感が良好であった。
1…調理器用トッププレート
10…ガラス基板
11…調理面
20…塗膜

Claims (7)

  1. 調理器具が載せられる調理面を有するガラス基板と、
    前記調理面に設けられるパターン模様の塗膜とを備え、
    前記ガラス基板が、濃色ガラス板であり、
    前記塗膜が、シルバー色である、調理器用トッププレート。
  2. 前記塗膜が、ガラスと、シルバーパール顔料とを含む、請求項1に記載の調理器用トッププレート。
  3. 前記シルバーパール顔料が、酸化チタンにより表面が被覆されたマイカにより形成されている、請求項2に記載の調理器用トッププレート。
  4. 前記パターン模様が、ドット、格子、またはライン状の模様である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の調理器用トッププレート。
  5. 前記ガラス基板が、酸化バナジウムを含むガラス板である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の調理器用トッププレート。
  6. 前記ガラス基板が、黒色ガラス板である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の調理器用トッププレート。
  7. 前記調理面に対し垂直な方向から視たときの前記塗膜の面積が、前記調理面全体の面積の10〜90%の範囲にある、請求項1〜6のいずれか1項に記載の調理器用トッププレート。
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