JP2016114124A - 転がり軸受装置 - Google Patents

転がり軸受装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016114124A
JP2016114124A JP2014251854A JP2014251854A JP2016114124A JP 2016114124 A JP2016114124 A JP 2016114124A JP 2014251854 A JP2014251854 A JP 2014251854A JP 2014251854 A JP2014251854 A JP 2014251854A JP 2016114124 A JP2016114124 A JP 2016114124A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lip
sealing device
rolling bearing
inner ring
bearing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014251854A
Other languages
English (en)
Inventor
嘉幸 伊奈
Yoshiyuki Ina
嘉幸 伊奈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2014251854A priority Critical patent/JP2016114124A/ja
Publication of JP2016114124A publication Critical patent/JP2016114124A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/54Systems consisting of a plurality of bearings with rolling friction
    • F16C19/541Systems consisting of juxtaposed rolling bearings including at least one angular contact bearing
    • F16C19/542Systems consisting of juxtaposed rolling bearings including at least one angular contact bearing with two rolling bearings with angular contact
    • F16C19/543Systems consisting of juxtaposed rolling bearings including at least one angular contact bearing with two rolling bearings with angular contact in O-arrangement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/768Sealings of ball or roller bearings between relatively stationary parts, i.e. static seals
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/34Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
    • F16C19/36Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with a single row of rollers
    • F16C19/364Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with a single row of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/01Parts of vehicles in general
    • F16C2326/02Wheel hubs or castors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】 転がり軸受装置をアクスルチューブから容易に取り外すことが出来るようにしたうえで、デフオイルが転がり軸受装置の内部空間に流入するのを防止するために組み付けた密封装置の装着状態を目視できるようにする。【解決手段】 内輪32a,32bがアクスルチューブ12の外周面にすきまをもって嵌め合わされていて、内輪32a,32bが互いに当接する側の内周面にそれぞれ環状段部44a,44bが形成されていて、環状段部には内輪32a,32bを互いに連結する密封装置50が嵌め合わされている。密封装置50は、第1リップ61と第2リップ62を有していて、芯金52は環状段部44a,44bに軸方向の引き抜き抵抗をもって嵌め合わされている。第1リップ61はアウター側内輪32bの内周面48bに弾性接触していて、第2リップ62はアクスルチューブ12の外周面に弾性接触している。【選択図】 図3

Description

本発明は、自動車の駆動輪を回転支持する転がり軸受装置に関する。
近年では、トラックのリアアクスル用の転がり軸受装置として、円すいころ軸受を互いに向き合わせてユニットにした形式のものが採用されている(特許文献1)。図5は、トラックのリアアクスルの構造の例である。転がり軸受装置101は、一対の内輪102,103がアクスルチューブ104の外周に嵌め合わされていて、外輪105の外周に車輪106を取り付けるためのハブ107が嵌め合わされている。アクスルシャフト108は、アクスルチューブ104と同軸に配置されていて、アクスルシャフト108の一端が図示しないデファレンシャルギアに連結されている。アクスルシャフト108の他端には、径方向に拡がるフランジ109が形成されていて、フランジ109とハブ107とがボルト110で締結されている。こうして、デファレンシャルギアの駆動力が車輪106に伝達されている。
トラックのリアアクスルでは、車両を整備するときに、転がり軸受装置101をアクスルチューブ104から取り外す必要がある。このため、一対の内輪102,103が連結環114によって連結されている。こうすることによって、外輪105をフランジ109側に押してフランジ109側の内輪103を押し出したときにブレーキロータ111側の内輪102が内輪103に引っ張られるので、内輪103を押し出すと同時に内輪102を引き抜くことが出来るようになっている。
仮に、連結環114が装着されていない場合には、内輪103を取り外した後に内輪102だけがアクスルチューブ104に嵌め合わされた状態で残ってしまう。このときは、内輪102の外径がアクスルチューブ104の外径より小さいため内輪102を押し出すことが出来ないので、車両の整備が困難になる。
特開2001−99172号公報
リアアクスルでは、車両の旋回時に遠心力によってアクスルシャフト108の外周とアクスルチューブ104の内周とのすきまを通って、デフオイルがフランジ109の内側に流れてくる。このため、転がり軸受装置101とアクスルチューブ104との嵌め合いすきまに流入したデフオイルが、一対の内輪102,103の突き当て面から転がり軸受装置101の内部空間D(図5参照)に浸入し、軸受シール115からブレーキロータに向けて流出する恐れがある。従来のリアアクスルでは、デフオイルがブレーキロータ111に向けて流出するのを防ぐために、内輪102と内輪103とが突き合せられている箇所にセンターシール113が設けられていた。
一方、内輪102と内輪103とが突き合せられている箇所には、転がり軸受装置101をアクスルチューブから容易に取り外すことが出来るように連結環114が組み付けられている。連結環114は、転がり軸受装置101を組み立てる際の最終の工程で装着されるので、内輪102,103が突き合せられている箇所の内周側に装着されている。センターシール113は、その同じ個所からのデフオイルの漏れを防止する必要があるため、内輪102,103が突き合せられている箇所の外周側に装着されている。このため、転がり軸受装置101を組み立てた後では、センターシール113の組み付け異常があってもそれを検出することが出来ない。その結果、センターシール113の組み付けが異常のまま転がり軸受装置101が車両に搭載されると、内輪102,103が突き合せられている箇所からの転がり軸受装置101の内部空間Dへのデフオイルの流入を確実に防止することが出来ないという問題があった。
本発明の目的は、転がり軸受装置をアクスルチューブから容易に取り外すことが出来るようにしたうえで、転がり軸受装置の内部空間へのデフオイルの流入を防止するために組み付けた密封装置の装着状態を、目視することができるようにすることである。
本発明にかかる転がり軸受装置の実施形態は、内周に2列の外側軌道面を有する外輪と、外周に前記外側軌道面と径方向に対向する内側軌道面を有する一対の内輪と、前記外側軌道面と前記内側軌道面との間に転動自在に配置された複数の転動体と、を有し、前記一対の内輪は、アクスルチューブの外周に径方向のすきまをもって、互いに隣接して嵌め合わされ、前記外輪の外周に嵌合されたハブを前記アクスルチューブに対して回転自在に支持する転がり軸受装置であって、前記一対の内輪が、互いに軸方向に当接する側の内周面にそれぞれ環状段部を有するとともに、それぞれの前記環状段部にまたがって密封装置が嵌め合わされており、前記密封装置は、環状の芯金と、前記芯金から延在し弾性体で形成された第1リップ及び第2リップと、を有し、前記芯金がそれぞれの前記環状段部に軸方向の引き抜き抵抗をもって嵌め合わされることによって前記一対の内輪が互いに軸方向に連結され、前記第1リップは、アウター側の前記内輪に形成された前記環状段部の内周面に弾性接触し、前記第2リップは、前記アクスルチューブの外周面に弾性接触している。
本発明によると、転がり軸受装置をアクスルチューブから容易に取り外すことが出来るようにしたうえで、転がり軸受装置の内部空間へのデフオイルの流入を防止するために組み付けた密封装置の装着状態を目視することができる。
転がり軸受装置を組み付けたリアアクスルの構造図である。 本発明の第1実施形態の転がり軸受装置の断面図である。 密封装置の組み付け状態を説明するための図2の要部拡大図である。 第2実施形態の密封装置の断面図である。 従来のリアアクスルの構造図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態である転がり軸受装置30が組み付けられたトラック用リアアクスル10の構造図である。リアアクスル10は、図の右手側が車両外方側となるように懸架装置に固定されるので、以下の説明では、図1における右手側を「アウター側」、左手側を「インナー側」という。
図1に示すように、リアアクスル10では、ハブ11が、転がり軸受装置30によって回転自在に支持されている。転がり軸受装置30は、アクスルチューブ12の外周に装着されている。ハブ11には、径方向外方に延在するハブフランジ13が形成されていて、ハブフランジ13にホイール(図示を省略)が取り付けられている。本実施形態では、転がり軸受装置30は複列の円すいころ軸受である。転がり軸受装置30の構造については後述する。
アクスルチューブ12は、略円筒形状で、その外周には軸受装着面14とねじ面15とが同軸に形成されている。軸受装着面14は円筒形状であって、転がり軸受装置30が嵌め合わせられる。ねじ面15は、軸受装着面14より軸端に近い側に形成されている。ねじ面15には、雄ねじが加工されていて、その外径寸法は軸受装着面14の外径寸法より小径である。ねじ面15と軸受装着面14とは、径方向に形成されたねじ側面24でつながっている。軸受装着面14の、ねじ面15と反対側の軸方向の端部には、径方向外方に延在する軸受当接面16が形成されている。
ハブ11と一体に組み立てられた転がり軸受装置30は、軸受装着面14に嵌め合わされている。その後、座金17を介してナット18を締め込むことによって、内輪32a,32bが座金17と軸受当接面16とで軸方向に締め付けられて、転がり軸受装置30がアクスルチューブ12に固定されている。ハブ11のボス部11aには、アクスルシャフト19とブレーキロータ20を結合するために、周方向に等しい間隔で軸方向に貫通する複数のボルト穴11bが形成されている。
アクスルシャフト19は、断面が円形の軸部21を有していて、軸部21は、アクスルチューブ12の内周側に同軸に挿入されている。軸部21のインナー側の端部は、デファレンシャルギア(図示を省略した)に連結されている。軸部21のアウター側の軸端には、径方向外方に延在するフランジ22が軸部21と一体に形成されている。フランジ22には、軸方向に貫通するボルト穴22aが複数個形成されている。
軸部21の外径寸法はアクスルチューブ12の内径寸法より小さく、軸部21の外周面とアクスルチューブ12の内周面との間にはすきまが形成されている。このため、車両が走行中に傾いたり旋回することによって遠心力が作用すると、デフオイルはこのすきまを通って転がり軸受装置30とフランジ22との間に形成された空間Aに流入する。
ハブ11のインナー側の端面には、ブレーキロータ20が取り付けられている。ブレーキロータ20は、周方向に等しい間隔で軸方向に形成された複数のねじ穴20aを備えている。フランジ22のアウター側から、ボルト23が挿入され、フランジ22とハブ11のボス部11aとを同時に貫通している。こうして、ボルト23をブレーキロータ20のねじ穴20aに締め付けることによって、アクスルシャフト19とハブ11とが締結されて、デファレンシャルギアの動力がハブ11に伝達されている。
転がり軸受装置30について説明する。図2は、転がり軸受装置30の軸方向の断面図である。転がり軸受装置30は、一対の円すいころ軸受40a,40bが同軸で互いに反対の向きに組み合わされている。一対の円すいころ軸受40a,40bは、インナー側(図の左方である)の内輪32aにゴムパッキン装着部41が形成されている点が異なるのみで、その他の形状は互いに同じ形状である。このため、共通する構造については、アウター側(図の右方である)の円すいころ軸受40bについて説明し、インナー側の円すいころ軸受40aについての説明を省略する。
円すいころ軸受40bは、外輪31bと、内輪32bと、転動体としての複数の円すいころ45と、保持器46とを備えている。
外輪31bは、円筒形状の外周面42bを有している。外周面42bは、軸方向の一方の端が後で説明する係止溝43bを介して大端面33bとつながっていて、軸方向の他方の端が小端面34bとつながっている。大端面33bと小端面34bとは、それぞれ径方向に形成されていて互いに平行である。外輪31bの内周には、外側軌道面37bが形成されている。外側軌道面37bは、小端面34bに向かうに従って拡径するテーパ面である。
外周面42bには、環状の係止溝43bが形成されている。係止溝43bと大端面33bとの間には、係止溝43bの溝底の外径寸法より大きい外径寸法の円筒面が形成されている。
内輪32bは、円筒形状の内周面39bを有している。内周面39bは、軸方向の一方の端が大端面35bとつながっていて、軸方向の他方の端が小端面36bとつながっている。大端面35bと小端面36bとは、それぞれ径方向に形成されていて互いに平行である。内輪32bの外周には、内側軌道面38bが形成されている。内側軌道面38bは、大端面35bに向かうに従って拡径するテーパ面である。
内周面39bの内径寸法は、アクスルチューブ12の軸受装着面14(図1参照)の外径寸法より50μm程度大きく設定されている。
内輪32bの内周には、環状段部である密封装置保持部44bが形成されている。密封装置保持部44bは、内周面39bと同軸に形成された環状の凹部で、小端面36bの側から軸方向に所定の深さまで旋削加工によって形成されている。密封装置保持部44bは、円筒形状の篏合面47bと、篏合面47bとつながって径方向に延在する側面48bとで形成されている(密封装置保持部44bの詳細については図3を参照)。密封装置保持部44bには、密封装置50が組み込まれている。密封装置50については後述する。
インナー側の内輪32aには、大端面35aの側の内周に、ゴムパッキン25を装着するためのゴムパッキン装着部41が形成されている。ゴムパッキン装着部41は、内周面39aと同軸に形成された円筒形状の凹部で、大端面35aの側から軸方向に所定の深さまで旋削加工によって形成されている。
外側軌道面37bと内側軌道面38bとの間には、複数の円すいころ45が転動自在に配置されている。複数の円すいころ45は、保持器46によって周方向に所定の間隔で保持されている。こうして、円すいころ45を介して外輪31bと内輪32bとが同軸に組み合わされて、円すいころ軸受40bが組み立てられている。
次に、本実施形態の密封装置50について、その形状と転がり軸受装置30への組み付け方法を説明する。図3は、図2における密封装置50の組み付け状態を説明するための要部拡大図である。図3では、左方がインナー側で、右方がアウター側である。
密封装置50は、芯金52と弾性部54とで構成されている。
芯金52は、SPCCなどの薄肉の圧延鋼板をプレス成型することによって製作されている。芯金52は、軸方向断面が略L字形状で、円筒形状の篏合部56を有していて、その軸方向の一端が径方向内方に折り曲げられて鍔57が形成されている。篏合部56の外径寸法は、密封装置保持部44a,44bの篏合面47a,47bの内径寸法よりわずかに大きい。
弾性部54は、弾性を有する部分であって、その材料には、ニトリルゴムやアクリルゴムやフッ素ゴムなどが使用される。弾性部54は、金型の中で加硫成型することによってその形状が形成されていて、成型時の熱によって芯金52と加硫接着されている。
弾性部54は、芯金52と接合される基部58と、基部58の一方の軸端に形成された第1リップ61と第2リップ62を有している。第1リップ61は、軸方向外方(軸方向外方とは芯金52から軸方向に離れる向きをいう。以下同じ。)に延在していて、その軸方向断面の形状は先端に近づくに従って細くとがった形状である。第2リップ62は、第1リップ61の径方向内方に形成されていて、軸方向外方に向かうに従って径方向内方に延在する向きに形成されている。その軸方向断面の形状は先端に近づくに従って細くとがった形状である。
図2と図3を参照しつつ、密封装置50を転がり軸受装置30に組み付ける方法を説明する。以下、説明の便宜のために、図2において左方の円すいころ軸受40aを「インナー側軸受」といい、右方の円すいころ軸受40bを「アウター側軸受」という。また、転がり軸受装置30をリアアクスル10に組み付けるときには、インナー側軸受40aを車両の内側に向けて組み付けている。
最初に、インナー側軸受40aの密封装置保持部44aに、密封装置50が組み付けられる。密封装置50は、鍔57をインナー側に向けて密封装置保持部44aと同軸に組み合わされている。芯金52の篏合部56の外径寸法は密封装置保持部44aの篏合面47aの内径寸法より大きいので、芯金52を密封装置保持部44aに圧入することによって、密封装置50がインナー側軸受40aの内輪32a(以下「インナー側内輪」)に組み付けられる。芯金52は、鍔57が密封装置保持部44aの側面48aに当接するまで圧入されている。芯金52は、鍔57と軸方向の反対側の端部が、インナー側内輪32aの小端面36aより軸方向に突出している。
次に、アウター側軸受40bの密封装置保持部44bが、密封装置50と向き合うように同軸に組み合わされる。芯金52の篏合部56の外径寸法は、密封装置保持部44bの篏合面47bの内径寸法より大きいので、芯金52を密封装置保持部44bに圧入することによって、密封装置50がアウター側軸受40bの内輪32b(以下「アウター側内輪」)に組み付けられる。芯金52は、鍔57がインナー側内輪32aの側面48aと当接しているので、アウター側内輪32bの密封装置保持部44bと芯金52とが嵌め合わされるときに、インナー側内輪32aに対して芯金52の軸方向の位置が変化することがない。
ここで、芯金52は、全周がつながった円環状であって、従来構造の連結環114(図5参照)に採用されていた円周方向に開口するすきまを有していない。圧入によって芯金が周方向に撓むことがないので、密封装置保持部44a,44bに芯金52を圧入したときには、嵌め合い面に大きい接触面圧が生じる。このため、芯金52が密封装置保持部44a,44bに強固に嵌め合わされているので、芯金52を密封装置保持部44a,44bから容易に引き抜くことが出来ない。こうして、インナー側内輪32aとアウター側内輪32bとが互いに強固に連結されることによって、一対の円すいころ軸受40a,40bが同軸に組み合わされている。
第1リップ61の先端は、芯金52の端面より軸方向に突出している。このため、密封装置50が転がり軸受装置30に組み付けられたときには、第1リップ61の先端は、アウター側内輪32bの側面48bと接触していて、第1リップ61と側面48bとの接触部には接触圧力を生じている。
こうして、密封装置50は、内輪32a,32bの内周に装着されているので、転がり軸受装置30に組み付けられた後、その組み付け状態について異常の有無を目視確認することが出来る。したがって、異常が見つかれば再度組立をやり直すことによって、密封装置50を正常な状態で組み付けることが出来る。この結果、密封装置50の組み付けに異常がある状態のまま車両に搭載されるという不具合を防止することが出来る。
再び、図2によって説明する。一対の円すいころ軸受40a,40bが組み合わされた後、両方の外輪31a,31bの外周にまたがるように連結環70が係止溝43a,43bに嵌め合わされる。連結環70は、薄肉の圧延鋼板で製作されていて、略円筒形状である。連結環70の軸方向の両端が全周にわたって径方向内方に折り曲げられていて、環状の鍔が形成されている。鍔の内周の内径寸法は、係止溝43a,43bの溝底の外径寸法とほぼ等しい。連結環70は、円周の一部が軸方向に切断されていて、周方向にすきま(図示を省略)が設けられている。連結環70を外輪31a,31b外周の係止溝43a,43bにはめ込む際には、周方向のすきまが拡がる向きに連結環70を撓ませることによって連結環70の直径を大きくして、外輪31a,31bの外周に挿入している。係止溝43a,43bの位置では、連結環70が弾性によって元の形状に復元して、鍔が係止溝43a,43bに嵌め合わされる。こうして、一対の外輪31a,31bが、互いに分離しないように連結されている。
こうして、インナー側軸受40aの外輪31aとアウター側軸受40bの外輪31bとが、それぞれの大端面33a,33bが互いに向き合うように組み合わされて、インナー側軸受40aとアウター側軸受40bが同軸に組み合わされている。その後、外側軌道面37a,37bと内側軌道面38a,38bとで径方向に挟まれた環状の空間Cにグリースが封入されている。空間Cの軸方向両側の開口部には軸受シール71が装着されていて、外部から空間Cに異物が侵入しないように保護されている。
図1を用いて、転がり軸受装置30をリアアクスル10に組み付ける手順について説明する。
転がり軸受装置30は、インナー側軸受40aが車両の内側となる向きで、軸受装着面14に嵌め合わされている。このとき、インナー側内輪32aのゴムパッキン装着部41にはゴムパッキン25が装着されている。転がり軸受装置30は、インナー側内輪32aの大端面35aがアクスルチューブ12の軸受当接面16と接触するまで嵌め込まれている。転がり軸受装置30は、連結環70と密封装置50の芯金52によって、インナー側軸受40aとアウター側軸受40bとが互いに同軸に保持されていて、一体的に取り扱うことが出来る。また、内輪32a,32bの内周面39a,39bと軸受装着面14との間には径方向のすきまがあるので、転がり軸受装置30をアクスルチューブ12に容易に組み付けることが出来る。ゴムパッキン25は、軸受当接面16とゴムパッキン装着部41の径方向の側面とで軸方向に圧縮されている。その後、座金17をねじ面15に装着してナット18を締め込むことによって、転がり軸受装置30がアクスルチューブ12に固定されている。
このとき、図3に示したように、第2リップ62の先端は径方向内方に突出している。第2リップ62の先端の内径寸法は、軸受装着面14の外径寸法より小さいので、第2リップ62の先端は軸受装着面14と接触して、第2リップ62と軸受装着面14との接触部には接触圧力を生じている。
次に、図1を参照しつつ図3によって、密封装置50が空間Cへのデフオイルの流入を遮断する効果について説明する。車両の走行中には、デフオイルがアクスルチューブ12の内周を通って空間Aに流れてくる。転がり軸受装置30は、内輪32a,32bの軸方向長さ(インナー側内輪32aの大端面35aからアウター側内輪32bの大端面35bまでの軸方向の長さをいう)が、軸受装着面14の軸方向長さ(軸受当接面16からねじ側面24までの軸方向の長さをいう)よりわずかに長く設定されている。このため、ナット18を締め付けたときには、アウター側内輪32bの大端面35bが座金17と接触していて、ねじ側面24と座金17との間には小さい空間Bが形成されている。空間Aに流入したデフオイルは、ナット18とアクスルチューブ12のねじ面15とのかみ合い面や、座金17とアウター側内輪32bの大端面35bとの接触面に存在する微小なすきまを通過して、空間Bに到達する。アウター側内輪32bの内周面39bと軸受装着面14との間にはすきまがあるので、空間Bに到達したデフオイルはこのすきまを通って密封装置50に向かって流れてくる。
第1実施形態の密封装置50では、第1リップ61がアウター側内輪32bの側面48bと接触しているので、デフオイルが第1リップ61より径方向外方に流入しない。このため、密封装置50の芯金52とアウター側内輪32bの密封装置保持部44bとの嵌め合い部を通って、インナー側内輪32aとアウター側内輪32bとが突き合せられている箇所(図1および図3にKと示した箇所である。以下「当接部K」という)にデフオイルが到達することがない。また、第2リップ62が軸受装着面14と接触している(図3参照)ので、第2リップ62よりインナー側にデフオイルが流入しない。このため、芯金52とインナー側内輪32aの密封装置保持部44aとの嵌め合い部を通って、当接部Kにデフオイルが到達することがない。こうして、デフオイルが当接部Kに到達しないので、空間Cを通過してデフオイルがブレーキロータ20に向けて流出するのを防止することが出来る。また、インナー側内輪32aの内周面39aと軸受装着面14との篏合部にデフオイルが流入しない。このため、デフオイルが、インナー側内輪32aの内周面39aと軸受装着面14との篏合部を通過してブレーキロータ20に向けて流出することを防止できる。
次に、転がり軸受装置30をリアアクスル10から取り外すときの密封装置50の効果を説明する。転がり軸受装置30を取り外すときには、外輪31a,31bをアウター側に押し出して軸受取り外し作業を行う。このとき、円すいころ45を介してアウター側内輪32bがアウター側に押し出される。インナー側内輪32aとアウター側内輪32bのそれぞれの密封装置保持部44a,44bには芯金52が圧入されていて、インナー側内輪32aとアウター側内輪32bとが互いに強固に連結されている。このため、アウター側内輪32bが押し出されるときに、インナー側内輪32aがアウター側内輪32bに引っ張られて、軸方向外方に引き抜かれる。
一方、インナー側内輪32aと軸受装着面14とはすきまをもって嵌め合わされているので、インナー側内輪32aを軸方向に引き抜くために必要な力(以下、この力を「引き抜き抵抗」という)は極めて小さい。密封装置保持部44a,44bから芯金52を軸方向に引き抜くときの引き抜き抵抗は、インナー側内輪32aをアクスルチューブ12から軸方向に引き抜くときの引き抜き抵抗より十分に大きいので、アウター側内輪32bを押し出すときにインナー側内輪32aを連結して同時に引き抜くことが出来る。
以上説明したように、転がり軸受装置30では、アクスルチューブ12から容易に取り外すことが出来るようにしたうえで、転がり軸受装置30を組み立てた後に、デフオイルが空間Cに流入するのを防止するために装着した密封装置50の組み付け状態を目視して確認することが出来る。
この結果、密封装置50の組み付けに異常がある状態のまま転がり軸受装置30が車両に搭載されることがないので、当接部Kから空間Cへのデフオイルの流入を確実に防止することが出来る。
さらに、従来構造の場合であれば、連結環114とセンターシール113の二つの部品を組み付ける必要があった(図5参照)。これに対して、本実施形態の転がり軸受装置30では、芯金52が、インナー側内輪32aとアウター側内輪32bとを強固に連結するとともに、第1リップ61と第2リップ62によってデフオイルが当接部Kに到達するのを防止することによって、空間Cへのデフオイルの流入を防止している。こうして、一つの部品(密封装置50)を組み付けるだけでインナー側内輪32aとアウター側内輪32bとを連結出来て、ブレーキロータ20に向けてデフオイルが流出するのを防止できる。この結果、組み立て工程を省略することによって転がり軸受装置30の組み立て効率が良くなるとともに、転がり軸受装置30を構成する部品点数を削減することによって転がり軸受装置30の製造コストを低減することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態は、第1実施形態に対して、転がり軸受装置の形態が異なるのみでその他の構成は同一である。図4は、第2実施形態の転がり軸受装置80に組み付けられた密封装置51の軸方向断面図である。第2実施形態の転がり軸受装置80では、密封装置51は、第1実施形態の密封装置50に比べて、芯金の形状が異なっている。また、第1実施形態の密封装置50では軸方向の一方にのみリップが形成されていたが、第2実施形態では軸方向の両側にリップが形成されている。さらに、第2実施形態のインナー側内輪は、第1実施形態のインナー側内輪32aに形成されていたゴムパッキン装着部41を有していない。この結果、第2実施形態のインナー側内輪とアウター側内輪とは同一の形状であって、いずれも第1実施形態におけるアウター側内輪32bと同一形状である。以下の説明では、第1実施形態の密封装置50に対して異なっている点について説明する。第2実施形態のインナー側軸受40cについては、第1実施形態の符号aを符号cに置き換えて説明する。
密封装置51は、芯金53と弾性部55とで構成されている。芯金53は、薄肉の鋼管を切断して製作されていて、円筒形状である。芯金53の外径寸法は、密封装置保持部44c,44bの篏合面47c,47bの内径寸法よりわずかに大きい。
弾性部55は、芯金53と接合される基部59と、基部59の軸方向の両端にそれぞれ複数のリップを有している。基部59の一方の軸端には第1リップ61と第2リップ62が形成されていて、基部59の他方の軸端には第3リップ63と第4リップ64が形成されている。第1リップ61は軸方向外方に延在していて、その軸方向断面の形状は先端に近づくに従って細くとがった形状である。第2リップ62は、第1リップ61の径方向内方に形成されていて、軸方向外方に向かうに従って径方向内方に延在する向きに形成されている。その軸方向断面の形状は先端に近づくに従って細くとがった形状である。第1リップ61と第3リップ63は、互いに同一の形状であって軸方向に互いに反対の向きに形成されている。第2リップ62と第4リップ64は、互いに同一の形状であって軸方向に互いに反対の向きに形成されている。
密封装置51を転がり軸受装置80に組み付ける手順を説明する。
最初に、インナー側軸受40cの密封装置保持部44cに密封装置51が組み付けられる。芯金53は、軸方向の端部が側面48cに当接するまで圧入されている。芯金53の軸方向の他方の端部は、インナー側内輪32cの小端面36cより軸方向に突出している。
第3リップ63は芯金53の端部から軸方向外方に突出している。このため、第3リップ63の先端は、側面48cと接触して接触部に接触圧力を生じている。
次に、アウター側軸受40bの密封装置保持部44bが、密封装置51と向き合うように同軸に組み合わされる。芯金53は、インナー側の端部が側面48cと当接しているので、密封装置保持部44bと芯金53とを嵌め合わせるときに、芯金53の位置がインナー側内輪32cに対して軸方向に変化することがない。
こうしてインナー側軸受40cとアウター側軸受40bとが同軸に組み合わされたときには、第1リップ61は側面48bと接触して接触部に接触圧力を生じている。
また、第2リップ62及び第4リップ64の先端は径方向内方に突出していて、第2リップ62及び第4リップ64の先端の内径寸法は、軸受装着面14の外径寸法より小さい。転がり軸受装置80が軸受装着面14に組み合わされたときには、第2リップ62及び第4リップ64は軸受装着面14と接触して、接触部に接触圧力を生じている。
こうして、密封装置51は、内輪32c,32bの内周に装着されているので、転がり軸受装置80に組み付けられた後、密封装置51の組み付け状態について異常の有無を目視確認することが出来る。したがって、異常が見つかれば再度組立をやり直すことによって、密封装置51を正常な状態で組み付けることが出来る。この結果、密封装置51の組み付けに異常がある状態のまま車両に搭載されるという不具合を防止することが出来る。
次に、第2実施形態の密封装置51の効果について説明する。
第2実施形態の密封装置51は、第1実施形態の密封装置50と同様に、第1リップ61と第2リップ62を備えている。第1リップ61が側面48bと接触しているので、デフオイルが第1リップ61より径方向外方に流入しない。このため、密封装置51の芯金53とアウター側内輪32bの密封装置保持部44bとの嵌め合い部を通って、当接部Kにデフオイルが到達することがない。また、第2リップ62が軸受装着面14と接触しているので、第2リップ62よりインナー側にデフオイルが流入しない。このため、芯金53とインナー側内輪32cの密封装置保持部44cとの嵌め合い部を通って、当接部Kにデフオイルが到達することがない。さらに、第2リップ62よりインナー側ではインナー側内輪32cと軸受装着面14との嵌め合いすきまにデフオイルが流入しない。こうして、アウター側内輪32bの内周面39bと軸受装着面14との間のすきまを通って流れて来たデフオイルが、軸受内部の環状空間Cを通過してブレーキロータ20に向けて流出することを防止出来るとともに、インナー側内輪32cの内周面39cと軸受装着面14との篏合部を通過してデフオイルがブレーキロータ20に向けて流出するのを防止できる。
さらに、第2実施形態の密封装置51では、第3リップ63と第4リップ64を備えている。このため、第1実施形態の密封装置50と比べて次のような効果がある。
第1実施形態の転がり軸受装置30では、ゴムパッキン25が組み付けられていて、デフオイルがインナー側内輪32aの内周面39aと軸受装着面14とのすきまを通って、ブレーキロータ20に向けて流出することを防止している。あわせて、ブレーキロータ20側が被水したときには、当該すきまから水等が流入するのを防止している。このすきまに水等が流入すると、その水等が第2リップ62を通過してデフオイルに混入したり、芯金53と密封装置保持部44cとの嵌め合い部を通って当接部Kから転がり軸受装置30の空間Cに浸入したりする。水等が浸入すると、デファレンシャルギアの潤滑不良や転がり軸受装置30の潤滑不良を生じ、焼き付きなどの不具合を生じるので、上記すきまからの水等の流入を防止する必要がある。
これに対して、第2実施形態の密封装置51では、第4リップ64が軸受装着面14と接触しているので、第4リップ64よりアウター側に水等が流入するのを防止出来る。これにより、水等が空間Bに向けて流れてデフオイルに混入するのを防ぐことが出来る。また、第3リップ63が側面48cと接触しているので、水等が第3リップ63より径方向外方に流入するのを防止することが出来る。このため、水等が空間Cに浸入することがない。
こうして、第2実施形態の転がり軸受装置80では、密封装置51を装着することによって、水等がデフオイルに混入するのを防ぐとともに空間Cに浸入することを防止できるので、ゴムパッキン25を設置する必要がない。この結果、第1実施形態の転がり軸受装置30を使用した場合に比べて、ゴムパッキン25の組み付け工程を省略することによってリアアクスル10の組み立て効率が良くなる。あわせて、構成部品の点数を削減することによってリアアクスル10の製造コストを低減することができる。
第2実施形態の密封装置51を使用した場合に、転がり軸受装置80をリアアクスル10から取り外すときの効果を説明する。この場合においても、第1実施形態の密封装置50を使用した場合と同様に、芯金53を密封装置保持部44c,44bに圧入することによってインナー側内輪32cとアウター側内輪32bとが互いに強固に連結されている。このため、転がり軸受装置80を取り外すときには、アウター側内輪32bを押し出すと同時にインナー側内輪32cを引き抜くことが出来る。したがって、転がり軸受装置80をアクスルチューブ12から容易に取り外すことが出来る。
以上説明したように、本発明にかかる転がり軸受装置は、アクスルチューブ12から容易に取り外すことが出来るようにしたうえで、デフオイルが空間Cに流入するのを防止するために組み付けた密封装置の装着状態を、転がり軸受装置を組み立てた後に目視することができる。これによって、密封装置の組み付けに異常がある状態のまま転がり軸受装置が車両に搭載されるという不具合を防止することが出来る。この結果、内輪が突き合せられている箇所から空間Cへのデフオイルの流入を確実に防止することができる。
なお、本実施形態の転がり軸受装置では、複列の円すいころ軸受を用いて説明したが、本発明にかかる転がり軸受装置の形態はこれに限定されない。例えば、外輪は内周面に複列の複列の軌道面が形成された一体の外輪であってもよい。また、転動体が玉である、玉軸受でもよい。
(第1実施形態)10:リアアクスル、11:ハブ、12:アクスルチューブ、14:軸受装着面、19:アクスルシャフト、20:ブレーキロータ、21:軸部、22:フランジ、25:ゴムパッキン、30:転がり軸受装置、31a,31b:外輪、32a:インナー側内輪、32b:アウター側内輪、40a:円すいころ軸受(インナー側軸受)、40b:円すいころ軸受(アウター側軸受)、43a,43b:係止溝、44a,44b:密封装置保持部、50:密封装置、52:芯金、54:弾性部、58:基部、61:第1リップ、62:第2リップ、70:連結環
(第2実施形態)32c:インナー側内輪、44c:密封装置保持部、51:密封装置、53:芯金、55:弾性部、59:基部、63:第3リップ、64:第4リップ、80:転がり軸受装置、
(従来例)101:転がり軸受装置、102:内輪(インナ)、103:内輪(アウタ)、104:アクスルチューブ、105:外輪、107:ハブ、108:アクスルシャフト、109:フランジ、111:ブレーキロータ、112:ゴムパッキン、113:センターシール、114:連結環

Claims (2)

  1. 内周に2列の外側軌道面を有する外輪と、
    外周に前記外側軌道面と径方向に対向する内側軌道面を有する一対の内輪と、
    前記外側軌道面と前記内側軌道面との間に転動自在に配置された複数の転動体と、を有し、
    前記一対の内輪は、アクスルチューブの外周に径方向のすきまをもって、互いに隣接して嵌め合わされ、
    前記外輪の外周に嵌合されたハブを前記アクスルチューブに対して回転自在に支持する転がり軸受装置であって、
    前記一対の内輪が、互いに軸方向に当接する側の内周面にそれぞれ環状段部を有するとともに、それぞれの前記環状段部にまたがって密封装置が嵌め合わされており、
    前記密封装置は、環状の芯金と、前記芯金から延在し弾性体で形成された第1リップ及び第2リップと、を有し、
    前記芯金がそれぞれの前記環状段部に軸方向の引き抜き抵抗をもって嵌め合わされることによって前記一対の内輪が互いに軸方向に連結され、
    前記第1リップは、アウター側の前記内輪に形成された前記環状段部の内周面に弾性接触し、
    前記第2リップは、前記アクスルチューブの外周面に弾性接触する、
    転がり軸受装置。
  2. 前記密封装置は、それぞれ前記芯金から延在する弾性体で形成された第3リップと第4リップとをさらに備えており、
    前記第3リップは、インナー側の前記内輪に形成された前記環状段部の内周面に弾性接触し、
    前記第4リップは、前記第2リップよりインナー側で前記アクスルチューブの外周面に弾性接触する、
    請求項1に記載する転がり軸受装置。
JP2014251854A 2014-12-12 2014-12-12 転がり軸受装置 Pending JP2016114124A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014251854A JP2016114124A (ja) 2014-12-12 2014-12-12 転がり軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014251854A JP2016114124A (ja) 2014-12-12 2014-12-12 転がり軸受装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016114124A true JP2016114124A (ja) 2016-06-23

Family

ID=56139895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014251854A Pending JP2016114124A (ja) 2014-12-12 2014-12-12 転がり軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016114124A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019167383A1 (ja) * 2018-02-27 2019-09-06 Nok株式会社 密封構造
WO2021206090A1 (ja) * 2020-04-09 2021-10-14 Ntn株式会社 軸受装置、車両および車両システム
CN117006156A (zh) * 2023-09-27 2023-11-07 万向钱潮股份公司 一种新能源车用组合滚子轴承

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019167383A1 (ja) * 2018-02-27 2019-09-06 Nok株式会社 密封構造
CN111133237A (zh) * 2018-02-27 2020-05-08 Nok株式会社 密封结构
US11313469B2 (en) 2018-02-27 2022-04-26 Nok Corporation Sealing structure
WO2021206090A1 (ja) * 2020-04-09 2021-10-14 Ntn株式会社 軸受装置、車両および車両システム
CN117006156A (zh) * 2023-09-27 2023-11-07 万向钱潮股份公司 一种新能源车用组合滚子轴承
CN117006156B (zh) * 2023-09-27 2023-12-26 万向钱潮股份公司 一种新能源车用组合滚子轴承

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5539471B2 (ja) ころ軸受シール
JP2017207124A (ja) 車輪用軸受装置
JP6569275B2 (ja) 車輪用軸受装置の製造方法
JP5252489B2 (ja) 駆動輪支持装置
JP2013147052A (ja) 車輪用転がり軸受装置
JP2016084911A (ja) 車輪用軸受装置
US8475052B2 (en) Shaft support assembly
JP2016114124A (ja) 転がり軸受装置
JP2015128924A (ja) 軸受モジュール
US10830280B2 (en) Bearing device for vehicle wheel
JP4692048B2 (ja) 複列軸受装置
JP6582555B2 (ja) 車輪用軸受装置の組立て方法
JP2016130113A (ja) 半浮動式車輪支持装置
JP6601206B2 (ja) ハブユニット軸受
JP2008075832A (ja) 転がり軸受装置
JP2016109162A (ja) 転がり軸受装置
JP2007327565A (ja) 車輪用軸受装置
JP2015052349A (ja) 円すいころ軸受
JP2017223253A (ja) 車輪用軸受装置の製造方法
JP2017026061A (ja) 車輪用軸受装置、車輪用軸受装置の加工方法および車輪用軸受装置の組立て方法
JP2017172718A (ja) 車輪用軸受装置
JP2015102162A (ja) 軸受シール装着方法
JP2011251649A (ja) 車輪用軸受装置
JP2008240992A (ja) ハブユニット軸受
JP2008020017A (ja) 車輪用軸受装置