JP2016114079A - 半割軸受 - Google Patents

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大輔 関
Daisuke Seki
大輔 関
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【課題】従来技術に比べて漏れ油量を抑制する。【解決手段】半割軸受1は、基材層10を有する。この基材層10は、他の半割軸受と突合せて形成した円筒状の軸受において軸2が収容される側の面である内周面13を有する。基材層10は、他の半割軸受と突合せる2つの接合面14,15を有する。基材層10の内周面13の少なくとも端部領域には基材層10の材料よりも軟らかい材料で構成された被覆層17が設けられている。基材層10には、クラッシュリリーフが設けられていないため、接合面14,15において軸2は被覆層17としゅう動し、内周面13に供給された潤滑油は被覆層17に阻まれて接合面14,15と軸2との間から外部に漏れ出し難くなる。また、被覆層17は、基材層10よりも軟らかいため、組付けの際に軸2などから受けた応力を吸収する。【選択図】図1

Description

本発明は、半割軸受からの漏れ油量を抑制する技術に関する。
内燃機関では、クランク軸(主軸)やコネクティングロッド軸などを回転可能に支持するために、一対の半円筒形の軸受(半割軸受という)から成る軸受が用いられる。一対の半割軸受の各接合面を互いに突合せて例えばクランク軸のジャーナル部に組付けると、半割軸受の円周方向における端面に位置ずれや変形が生じることがある。これらの位置ずれや変形を吸収するため、半割軸受にクラッシュリリーフを設けることがある。クラッシュリリーフは、各半割軸受の円周方向の端部領域において壁部の厚さを回転中心と同心である本来の内周面から半径方向に減じることによって形成される逃し空間である。
種々の目的でクラッシュリリーフを設けた半割軸受が提案されている。例えば、特許文献1に記載されたクラッシュリリーフは、所与の寸法にすることで、組付けの際に生じる位置ずれや変形を吸収するとともに、異物の捕捉性及び排出性を高めている。
特開2013−170680号公報
しかしながら、クラッシュリリーフは、壁部の厚さを本来の内周面から半径方向に減じたものであるため、これを設けることにより、接合面において軸との間に潤滑油が漏れ出る開口部となる空間が生じ、漏れ油量が増大していた。
本発明の目的の一つは、従来技術に比べて漏れ油量が抑制された半割軸受を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係る半割軸受は、対をなす他の半割軸受と突合せて全体として内周面の側に軸を収容する円筒状の軸受を形成する半割軸受であって、前記他の半割軸受と突合せる2つの接合面および前記内周面を有し、クラッシュリリーフが設けられていない基材層と、前記内周面のうち2つの前記接合面のいずれかに隣接する端部領域を被覆して前記軸としゅう動する、前記基材層よりも軟らかい材料で構成された被覆層と、を有することを特徴とする。
好ましくは、前記被覆層は、前記端部領域を含む、前記内周面の全面を被覆するとよい。
本発明によれば、従来技術に比べて漏れ油量を抑制することができる。
半割軸受の概要を示す図。 従来の半割軸受の一例を示す図。
1.実施形態
以下、本発明の一実施形態に係る半割軸受1の構造を説明する。図において、半割軸受1の各構成が配置される空間をxyz右手系座標空間として表す。図に示す座標記号のうち、白い円の中に互いに交差する2本の斜線を描いた記号は、紙面手前側から奥側へ向かう矢印を表す。空間においてx軸に沿う方向をx軸方向という。また、x軸方向のうち、x成分が増加する方向を+x方向といい、x成分が減少する方向を−x方向という。y、z成分についても、上記の定義に沿ってy軸方向、+y方向、−y方向、z軸方向、+z方向、−z方向を定義する。
図1は、半割軸受1の概要を示す図である。半割軸受1は、対をなす下方側の半割軸受(図示せず)と突合せて全体として軸2を収容する円筒状のすべり軸受を形成する上方側の半割軸受である。この半割軸受1が収容する軸2は、クランク軸(主軸)である。図1において、半割軸受1は収容する軸2がx軸方向に沿うように配置されている。なお、図1において+z方向が上方である。
半割軸受1を下方から上方へ向かう方向(+z方向)に見た形状を図1(a)に示す。半割軸受1は、アルミ合金や銅合金など、金属で形成された基材層10を有する。この基材層10は、他の半割軸受と突合せて形成した円筒状の軸受において軸2が収容される側の面である内周面13を有する。内周面13は、軸2の回転中心Oから半径rの距離にある円周面である。内周面13には周方向に沿って潤滑油を供給する溝(図示せず)と、この溝に潤滑油を外周面19から供給する油孔(図示せず)とが形成されていてもよい。なお、軸2の半径raは、内周面13の半径r以下である(ra≦r)。
半割軸受1を幅方向(x軸方向)の中心(図1(a)の矢視Ib−Ib)で切断した断面図を図1(b)に示す。内周面13に収容される軸2は、矢印D0に沿って回転する。この矢印D0が示す回転方向により上流側および下流側を定義する。
基材層10は、他の半割軸受と突合せる2つの接合面14,15を有する。すなわち、基材層10は、他の半割軸受と突合せる2つの接合面および内周面、を有する基材層の一例である。接合面14は上流側の接合面であり、接合面15は下流側の接合面である。接合面14,15は、いずれも下方側(−z方向)の半割軸受の接合面と突合せる接合面である。
この基材層10には、クラッシュリリーフが設けられていない。すなわち、基材層10の内周面13のうち、接合面14,15にかかる端部領域は、他の領域と同じく軸2の回転中心から半径rの距離にあり、壁部の厚さは減じられていない。
基材層10の内周面13の全面には樹脂を材料とする被覆層17が設けられている。被覆層17の材料である樹脂は、基材層10の材料であるアルミ合金や銅合金などの金属よりも軟らかい材料である。なお、被覆層17は、基材層10の材料よりも軟らかい材料であれば樹脂に限られず、例えば、メッキ、硬質膜、固体潤滑剤、軟質金属などであってもよい。
被覆層17は、内周面13と軸2とに挟まれるため、被覆層17の厚みtと軸2の半径raとの合計は、内周面13の半径r以下である(t+ra≦r)。
図2は、従来の半割軸受の一例を示す図である。従来の半割軸受7は、半割軸受1の基材層10に相当する基材層70を有する。基材層70は、アルミ合金や銅合金など、金属で形成されている。基材層70は、基材層10が有する内周面13、接合面14,15、および外周面19にそれぞれ相当する内周面73、接合面74,75、および外周面79を有する。半割軸受7は、内周面73の側に半径raの軸2を収容する。内周面73は、軸2の回転中心Oから半径r(ra≦r)の距離にある。
ただし、図2に示すように、接合面74,75の内周面73の側には、それぞれ深さd、高さhのクラッシュリリーフ71,72が設けられている。クラッシュリリーフ71,72は、基材層70を切削した空間であり、組付けの際に生じる位置ずれや変形を吸収する逃し空間である。このため、半割軸受7において、内周面73と接合面74,75とは隣接しておらず、クラッシュリリーフ71,72を介して隔てられている。
クラッシュリリーフ71,72のそれぞれの深さdはいずれも、軸2の回転中心Oと同心である半割軸受7の内周面73から肉厚が減少した量である。上述したとおり内周面73は、回転中心Oから半径rの距離にあるので、接合面74,75における基材層70は、クラッシュリリーフ71,72が設けられていることにより回転中心Oから(半径r+深さd)の距離にある。
また、クラッシュリリーフ71,72のそれぞれの高さhはいずれも、接合面74,75を下端面として水平面上に置いた場合に、その水平面からクラッシュリリーフが設けられている一方の端部までの高さである。
内周面73の全面には厚みtの被覆層77が設けられている(t+ra≦r)。一般に、被覆層77は、基材層70よりも軟らかい樹脂などの材料が用いられる。半割軸受7は、被覆層77を介して軸2に接する。クラッシュリリーフ71,72が設けられているため内周面73の周方向の両端は、接合面74,75に至っておらず、被覆層77はクラッシュリリーフ71,72の上に設けられていない。なお、内周面73には周方向に沿って潤滑油を供給する溝(図示せず)と、この溝に潤滑油を外周面79から供給する油孔(図示せず)とが形成されていてもよい。
図2に示すように、クラッシュリリーフ71,72が設けられていると、接合面74,75と軸2との間に空間が生じる。接合面74,75と軸2との間に空間があると、内周面73に供給された潤滑油がその空間を通って外部に漏れ出し易くなる。
一方、図1に示すように、内周面13にクラッシュリリーフが設けられておらず、基材層10よりも軟らかい材料で構成された被覆層17が内周面13の全面(少なくとも2つの接合面14,15のいずれかに隣接する端部領域)を被覆していると、接合面14,15のいずれかにおいて軸2は、被覆層17としゅう動し、軸2と半割軸受1との間には空間が生じ難い。したがって、内周面13に供給された潤滑油は、被覆層17に阻まれて接合面14,15と軸2との間から外部に漏れ出し難くなり、漏れ油量が抑制される。
また、被覆層17は、基材層10よりも軟らかいため、組付けの際に軸2や他の半割軸受から応力を受けたとしても、変形したり摩耗したりして、軸2や他の半割軸受と馴染む形状になる。つまり半割軸受1は、内周面13の端部領域に被覆層17を設けたことにより、他の半割軸受および軸2に組付けた場合に生じる力が吸収されるため、従来に比べて位置ずれや変形が生じ難くなる。
2.変形例
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
2−1.被覆層が設けられる領域
上述した実施形態において、基材層10の内周面13の全面には樹脂を材料とする被覆層17が設けられていたが、被覆層17は内周面13の全面に設けられていなくてもよく、内周面13のうち接合面14,15のいずれかに隣接する端部領域を被覆していればよい。内周面13の側に保持される潤滑油は、主に接合面14,15を介して外部に漏れ出るので、内周面13の端部領域を被覆していれば漏れ油量の抑制効果が生じる。
2−2.被覆層が設けられる厚み
被覆層17は、内周面13の端部領域において、内周面13の他の領域よりも厚く設けられていてもよい。また、被覆層17は、内周面13の端部領域において、軸2の周面よりも軸2の回転中心Oに近い位置まで設けられていてもよい。
被覆層17のうち軸2の周面よりも軸2の回転中心Oに近い位置まで設けられた部分は、回転開始の際に軸2としゅう動するが、基材層10の材料よりも軟らかい材料で構成されているため、軸2との摩擦で削られる。その結果、被覆層17は、軸2と馴染む形状になり、漏れ油量が抑制される。
2−3.被覆層の製造方法
被覆層17は、薬剤処理や熱処理などにより内周面13の表面を改質して製造されてもよい。要するに、被覆層17は、基材層10よりも軟らかい材料で構成され、軸2と半割軸受1との摩擦抵抗を減らすものであればよい。
2−4.その他
上述した実施形態において軸2は、クランク軸(主軸)であったが、コネクティングロッドの軸であってもよい。また半割軸受1は、上方側のみに限らず下方側のものであってもよい。
1…半割軸受、10…基材層、13…内周面、14,15…接合面、17…被覆層、19…外周面、2…軸、7…半割軸受、70…基材層、71,72…クラッシュリリーフ、73…内周面、74,75…接合面、77…被覆層、79…外周面

Claims (2)

  1. 対をなす他の半割軸受と突合せて全体として内周面の側に軸を収容する円筒状の軸受を形成する半割軸受であって、
    前記他の半割軸受と突合せる2つの接合面および前記内周面を有し、クラッシュリリーフが設けられていない基材層と、
    前記内周面のうち2つの前記接合面のいずれかに隣接する端部領域を被覆して前記軸としゅう動する、前記基材層よりも軟らかい材料で構成された被覆層と、
    を有することを特徴とする半割軸受。
  2. 前記被覆層は、前記端部領域を含む、前記内周面の全面を被覆する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半割軸受。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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