JP2016114006A - クライオポンプ、クライオポンプの制御方法、及び冷凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】クライオポンプの冷却時間を短縮する。【解決手段】クライオポンプ10は、クライオパネルとクライオパネルを冷却する冷凍機16とを備える。冷凍機16は、冷凍機16を駆動する冷凍機モータ80と、冷凍機モータ80の運転周波数を制御する冷凍機インバータ82と、を備える。クライオポンプ10の制御部100は、室温から標準運転温度へとクライオパネルの温度を低下させるクールダウン運転を実行するよう冷凍機16を制御する。制御部100は、運転周波数上限を有する運転周波数範囲内において冷凍機モータ80の運転周波数を決定し該運転周波数を冷凍機インバータ82に出力する運転周波数決定部110と、クールダウン運転中にクライオパネルの温度低下に基づいて運転周波数上限を低下させる上限調整部112と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、クライオポンプ、クライオポンプの制御方法、及び冷凍機に関する。
新たなクライオポンプが現場に据え付けられたとき、室温から極低温へとクライオポンプは冷却され、真空排気運転が開始される。また、知られているように、クライオポンプは気体溜め込み式の真空ポンプであるから、溜め込まれた気体を外部に排出するためにある頻度で再生が行われる。再生処理は一般に、昇温工程、排出工程、及び冷却工程を含む。冷却工程が終了すると、クライオポンプの真空排気運転が再開される。こうした真空排気運転の準備としてのクライオポンプの冷却は、クールダウンと呼ばれることもある。
国際公開第2005/052369号
クライオポンプは極低温冷凍機の主要な用途の1つであるが、冷凍機の高温段と低温段との間に比較的大きな温度差が必要とされる点で、他の用途と異なる。しかし、クライオポンプを冷却するときそうした温度差を短時間で作り出すのは簡単ではない。例えば、高温段が目標の冷却温度に達したとき低温段がまだ目標温度に達していなければ、高温段を目標温度に保ちながら低温段をさらに冷却し続けなければならない。また、低温段が目標温度に達したとき高温段が既に目標温度よりも低温に冷えすぎている場合もあり得る。この場合、高温段を目標温度に昇温しなければならない。このようなクールダウン終盤の温度調整にはある程度の時間を要する。特に、高温段と低温段に大きな温度差が必要とされる場合には温度調整に要する時間が長くなる。クールダウンはクライオポンプのダウンタイムとなるから、短時間で行うことが望まれる。
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、クライオポンプの冷却時間を短縮することにある。
本発明のある態様によると、クライオパネルと、前記クライオパネルを冷却する冷凍機であって、前記冷凍機を駆動する冷凍機モータと、前記冷凍機モータの運転周波数を制御する冷凍機インバータと、を備える冷凍機と、室温から標準運転温度へと前記クライオパネルの温度を低下させるクールダウン運転を実行するよう前記冷凍機を制御する制御部と、を備えるクライオポンプが提供される。前記制御部は、運転周波数上限を有する運転周波数範囲内において前記冷凍機モータの運転周波数を決定し該運転周波数を前記冷凍機インバータに出力する運転周波数決定部と、前記クールダウン運転中に前記クライオパネルの温度低下に基づいて前記運転周波数上限を低下させる上限調整部と、を備える。
本発明のある態様によると、クライオポンプの制御方法が提供される。前記クライオポンプは、クライオパネルと、前記クライオパネルを冷却する冷凍機であって前記冷凍機を駆動する冷凍機モータと前記冷凍機モータの運転周波数を制御する冷凍機インバータとを備える冷凍機と、を備える。前記方法は、室温から標準運転温度へと前記クライオパネルの温度を低下させるクールダウン運転を実行することと、前記クールダウン運転中に前記クライオパネルの温度低下に基づいて前記冷凍機モータの運転周波数上限を低下させることと、前記運転周波数上限を有する運転周波数範囲内において前記冷凍機モータの運転周波数を決定することと、決定された運転周波数を前記冷凍機インバータに出力することと、を備える。
本発明のある態様によると、冷却ステージを備える膨張機であって、前記膨張機を駆動する膨張機モータと、前記膨張機モータの運転周波数を制御する膨張機インバータと、を備える膨張機と、室温から標準運転温度へと前記冷却ステージの温度を低下させるクールダウン運転を実行するよう前記膨張機を制御する制御部と、を備える冷凍機が提供される。前記制御部は、運転周波数上限を有する運転周波数範囲内において前記膨張機モータの運転周波数を決定し該運転周波数を前記膨張機インバータに出力する運転周波数決定部と、前記クールダウン運転中に前記冷却ステージの温度低下に基づいて前記運転周波数上限を低下させる上限調整部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を装置、方法、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、クライオポンプの冷却時間を短縮することができる。
本発明のある実施形態に係るクライオポンプを模式的に示す図である。 本発明のある実施形態に係るクライオポンプの制御部の構成を概略的に示す図である。 クライオポンプの運転方法を説明するためのフローチャートである。 典型的なクールダウン運転における温度プロファイルの一例を示す図である。 本発明のある実施形態に係るクライオポンプの制御方法を示すフローチャートである。 本発明のある実施形態に係るクールダウン運転における温度プロファイルの一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、以下に述べる構成は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
図1は、本発明のある実施形態に係るクライオポンプ10を模式的に示す図である。クライオポンプ10は、例えばイオン注入装置やスパッタリング装置等の真空チャンバに取り付けられて、真空チャンバ内部の真空度を所望のプロセスに要求されるレベルまで高めるために使用される。
クライオポンプ10は、気体を受け入れるための吸気口12を有する。吸気口12はクライオポンプ10の内部空間14への入口である。クライオポンプ10が取り付けられた真空チャンバから吸気口12を通じて、排気されるべき気体がクライオポンプ10の内部空間14に進入する。
なお以下では、クライオポンプ10の構成要素の位置関係をわかりやすく表すために、「軸方向」、「径方向」との用語を使用することがある。軸方向は吸気口12を通る方向を表し、径方向は吸気口12に沿う方向を表す。便宜上、軸方向に関して吸気口12に相対的に近いことを「上」、相対的に遠いことを「下」と呼ぶことがある。つまり、クライオポンプ10の底部から相対的に遠いことを「上」、相対的に近いことを「下」と呼ぶことがある。径方向に関しては、吸気口12の中心に近いことを「内」、吸気口12の周縁に近いことを「外」と呼ぶことがある。なお、こうした表現はクライオポンプ10が真空チャンバに取り付けられたときの配置とは関係しない。例えば、クライオポンプ10は鉛直方向に吸気口12を下向きにして真空チャンバに取り付けられてもよい。
クライオポンプ10は、冷却システム15と、低温クライオパネル18と、高温クライオパネル19と、を備える。冷却システム15は、高温クライオパネル19及び低温クライオパネル18を冷却するよう構成されている。冷却システム15は、冷凍機16と、圧縮機36と、を備える。
冷凍機16は、例えばギフォード・マクマホン式冷凍機(いわゆるGM冷凍機)などの極低温冷凍機である。冷凍機16は、第1ステージ20、第2ステージ21、第1シリンダ22、第2シリンダ23、第1ディスプレーサ24、及び第2ディスプレーサ25を備える二段式の冷凍機である。よって、冷凍機16の高温段は、第1ステージ20、第1シリンダ22、及び第1ディスプレーサ24を備える。冷凍機16の低温段は、第2ステージ21、第2シリンダ23、及び第2ディスプレーサ25を備える。よって以下では第1ステージ20及び第2ステージ21をそれぞれ高温段の低温端及び低温段の低温端と呼ぶこともできる。
第1シリンダ22と第2シリンダ23は直列に接続されている。第1ステージ20は、第1シリンダ22と第2シリンダ23との結合部に設置されている。第2シリンダ23は第1ステージ20と第2ステージ21とを連結する。第2ステージ21は、第2シリンダ23の末端に設置されている。第1シリンダ22及び第2シリンダ23それぞれの内部には第1ディスプレーサ24及び第2ディスプレーサ25が冷凍機16の長手方向(図1において左右方向)に移動可能に配設されている。第1ディスプレーサ24と第2ディスプレーサ25とは一体に移動可能に連結されている。第1ディスプレーサ24及び第2ディスプレーサ25にはそれぞれ第1蓄冷器及び第2蓄冷器(図示せず)が組み込まれている。
冷凍機16は、第1シリンダ22の高温端に設けられている駆動機構17を備える。駆動機構17は、第1ディスプレーサ24及び第2ディスプレーサ25のそれぞれが第1シリンダ22及び第2シリンダ23の内部を往復動可能とするように第1ディスプレーサ24及び第2ディスプレーサ25に接続されている。また駆動機構17は、作動気体の吸入と吐出を周期的に繰り返すよう作動気体の流路を切り替える流路切替機構を含む。流路切替機構は例えばバルブ部とバルブ部を駆動する駆動部とを含む。バルブ部は例えばロータリーバルブを含み、駆動部はロータリーバルブを回転させるためのモータを含む。モータは、例えばACモータまたはDCモータであってもよい。また流路切替機構はリニアモータにより駆動される直動式の機構であってもよい。
冷凍機16は高圧導管34及び低圧導管35を介して圧縮機36に接続される。冷凍機16は、圧縮機36から供給される高圧の作動気体(例えばヘリウム)を内部で膨張させて第1ステージ20及び第2ステージ21に寒冷を発生させる。圧縮機36は、冷凍機16で膨張した作動気体を回収し再び加圧して冷凍機16に供給する。
具体的には、まず駆動機構17が高圧導管34と冷凍機16の内部空間とを連通させる。圧縮機36から高圧導管34を通じて冷凍機16に高圧の作動気体が供給される。冷凍機16の内部空間が高圧の作動気体で満たされると、駆動機構17は冷凍機16の内部空間を低圧導管35に連通させるよう流路を切り替える。これにより作動気体は膨張する。膨張した作動気体は圧縮機36へと回収される。こうした作動気体の給排に同期して、第1ディスプレーサ24及び第2ディスプレーサ25のそれぞれが第1シリンダ22及び第2シリンダ23の内部を往復動する。このような熱サイクルを繰り返すことで冷凍機16は第1ステージ20及び第2ステージ21に寒冷を発生させる。
冷凍機16は、第1ステージ20を第1温度レベルに冷却し、第2ステージ21を第2温度レベルに冷却するよう構成されている。第2温度レベルは第1温度レベルよりも低温である。例えば、第1ステージ20は65K〜120K程度、好ましくは80K〜100Kに冷却され、第2ステージ21は10K〜20K程度に冷却される。
冷凍機16は、高温段を通じて低温段に作動気体を流すよう構成されている。すなわち、圧縮機36から流入する作動気体は、第1シリンダ22から第2シリンダ23へと流れる。このとき第1ディスプレーサ24及びその蓄冷器によって作動気体は第1ステージ20(すなわち高温段の低温端)の温度に冷却される。こうして冷却された作動気体が低温段に供給される。したがって、圧縮機36から冷凍機16の高温段に導入される作動気体温度は、低温段の冷却能力に顕著な影響を与えないと期待される。
なお冷凍機16は、三段のシリンダが直列に接続される三段式の冷凍機またはそれよりも多段の冷凍機であってもよい。冷凍機16はGM冷凍機以外の冷凍機であってもよく、パルスチューブ冷凍機やソルベイ冷凍機を用いてもよい。
図1は、クライオポンプ10の内部空間14の中心軸と、冷凍機16の中心軸とを含む断面を示す。図1に示されるクライオポンプ10は、いわゆる横型のクライオポンプである。横型のクライオポンプとは一般に、冷凍機16がクライオポンプ10の内部空間14の中心軸に交差する(通常は直交する)よう配設されているクライオポンプである。本発明はいわゆる縦型のクライオポンプにも同様に適用することができる。縦型のクライオポンプとは、冷凍機がクライオポンプの軸方向に沿って配設されているクライオポンプである。
低温クライオパネル18は、クライオポンプ10の内部空間14の中心部に設けられている。低温クライオパネル18は例えば、複数のパネル部材26を含む。パネル部材26は例えば、それぞれが円すい台の側面の形状、いわば傘状の形状を有する。各パネル部材26には通常活性炭等の吸着剤(図示せず)が設けられている。吸着剤は例えばパネル部材26の裏面に接着されている。このようにして、低温クライオパネル18は、気体分子を吸着するための吸着領域を備える。
パネル部材26はパネル取付部材28に取り付けられている。パネル取付部材28は第2ステージ21に取り付けられている。このようにして、低温クライオパネル18は、第2ステージ21に熱的に接続されている。よって、低温クライオパネル18は第2温度レベルに冷却される。
高温クライオパネル19は、放射シールド30と入口クライオパネル32とを備える。高温クライオパネル19は、低温クライオパネル18を包囲するよう低温クライオパネル18の外側に設けられている。高温クライオパネル19は第1ステージ20に熱的に接続されており、高温クライオパネル19は第1温度レベルに冷却される。
放射シールド30は主として、クライオポンプ10のハウジング38からの輻射熱から低温クライオパネル18を保護するために設けられている。放射シールド30は、ハウジング38と低温クライオパネル18との間にあり、低温クライオパネル18を囲む。放射シールド30は、吸気口12に向けて軸方向上端が開放されている。放射シールド30は、軸方向下端が閉塞された筒形(例えば円筒)の形状を有し、カップ状に形成されている。放射シールド30の側面には冷凍機16の取付のための孔があり、そこから第2ステージ21が放射シールド30の中に挿入されている。その取付孔の外周部にて放射シールド30の外面に第1ステージ20が固定されている。こうして放射シールド30は第1ステージ20に熱的に接続されている。
入口クライオパネル32は、低温クライオパネル18の軸方向上方に設けられ、吸気口12において径方向に沿って配置されている。入口クライオパネル32はその外周部が放射シールド30の開口端に固定されて、放射シールド30に熱的に接続されている。入口クライオパネル32は、例えば、ルーバ構造やシェブロン構造に形成される。入口クライオパネル32は、放射シールド30の中心軸を中心とする同心円状に形成されていてもよいし、あるいは格子状等他の形状に形成されていてもよい。
入口クライオパネル32は、吸気口12に入る気体を排気するために設けられている。入口クライオパネル32の温度で凝縮する気体(例えば水分)がその表面に捕捉される。また、入口クライオパネル32は、クライオポンプ10の外部の熱源(例えば、クライオポンプ10が取り付けられる真空チャンバ内の熱源)からの輻射熱から低温クライオパネル18を保護するために設けられている。輻射熱だけではなく気体分子の進入も制限される。入口クライオパネル32は、吸気口12を通じた内部空間14への気体流入を所望量に制限するように吸気口12の開口面積の一部を占有する。
クライオポンプ10は、ハウジング38を備える。ハウジング38は、クライオポンプ10の内部と外部とを隔てるための真空容器である。ハウジング38は、クライオポンプ10の内部空間14の圧力を気密に保持するよう構成されている。ハウジング38の中に、高温クライオパネル19と冷凍機16とが収容されている。ハウジング38は、高温クライオパネル19の外側に設けられており、高温クライオパネル19を囲む。また、ハウジング38は冷凍機16を収容する。つまり、ハウジング38は、高温クライオパネル19及び低温クライオパネル18を囲むクライオポンプ容器である。
ハウジング38は、高温クライオパネル19及び冷凍機16の低温部に非接触であるように、外部環境温度の部位(例えば冷凍機16の高温部)に固定されている。ハウジング38の外面は外部環境にさらされており、冷却されている高温クライオパネル19よりも温度が高い(例えば室温程度)。
また、ハウジング38はその開口端から径方向外側に向けて延びる吸気口フランジ56を備える。吸気口フランジ56は、取付先の真空チャンバにクライオポンプ10を取り付けるためのフランジである。真空チャンバの開口にはゲートバルブが設けられており(図示せず)、吸気口フランジ56はそのゲートバルブに取り付けられる。そのようにして入口クライオパネル32の軸方向上方にゲートバルブが位置する。例えばクライオポンプ10を再生するときにゲートバルブは閉とされ、クライオポンプ10が真空チャンバを排気するときに開とされる。
クライオポンプ10は、第1ステージ20の温度を測定するための第1温度センサ90と、第2ステージ21の温度を測定するための第2温度センサ92と、を備える。第1温度センサ90は、第1ステージ20に取り付けられている。第2温度センサ92は、第2ステージ21に取り付けられている。なお、第1温度センサ90は高温クライオパネル19に取り付けられていてもよい。第2温度センサ92は低温クライオパネル18に取り付けられていてもよい。
また、クライオポンプ10は、制御部100を備える。制御部100はクライオポンプ10に一体に設けられていてもよいし、クライオポンプ10とは別体の制御装置として構成されていてもよい。
制御部100は、クライオポンプ10の真空排気運転、再生運転、及びクールダウン運転のために冷凍機16を制御するよう構成されている。制御部100には、第1温度センサ90及び第2温度センサ92を含む各種センサの測定結果を受信するよう構成されている。制御部100は、そうした測定結果に基づいて、冷凍機16に与える制御指令を演算する。
制御部100は、ステージ温度が目標の冷却温度に追従するように冷凍機16を制御する。第1ステージ20の目標温度は通常、一定値に設定される。第1ステージ20の目標温度は例えば、クライオポンプ10が取り付けられる真空チャンバで行われるプロセスに応じて仕様として定められる。なお、クライオポンプの運転中に、目標温度は必要に応じて変更されてもよい。
例えば、制御部100は、第1ステージ20の目標温度と第1温度センサ90の測定温度との偏差を最小化するようにフィードバック制御により冷凍機16の運転周波数を制御する。すなわち、制御部100は、駆動機構17のモータ回転数を制御することにより、冷凍機16における熱サイクルの周波数を制御する。
クライオポンプ10への熱負荷が増加したとき第1ステージ20の温度が高まりうる。第1温度センサ90の測定温度が目標温度よりも高温である場合には、制御部100は、冷凍機16の運転周波数を増加させる。その結果、冷凍機16における熱サイクルの周波数も増加され、第1ステージ20は目標温度に向けて冷却される。逆に第1温度センサ90の測定温度が目標温度よりも低温である場合には、冷凍機16の運転周波数は減少されて第1ステージ20は目標温度に向けて昇温される。こうして、第1ステージ20の温度を目標温度の近傍の温度範囲に留めることができる。熱負荷に応じて冷凍機16の運転周波数を適切に調整することができるので、こうした制御はクライオポンプ10の消費電力の低減に役立つ。
第1ステージ20の温度を目標温度にするよう冷凍機16を制御することを、以下では「1段温度制御」と呼ぶことがある。クライオポンプ10が真空排気運転をしているときは通常、1段温度制御が実行される。1段温度制御の結果、第2ステージ21及び低温クライオパネル18は、冷凍機16の仕様及び外部からの熱負荷によって定まる温度に冷却される。同様にして、制御部100は、第2ステージ21の温度を目標温度にするよう冷凍機16を制御する、いわば「2段温度制御」を実行することもできる。
図2は、本発明のある実施形態に係るクライオポンプ10の制御部100の構成を概略的に示す図である。こうした制御装置は、ハードウエア、ソフトウエア、またはそれらの組合せによって実現される。また、図2においては、関連する冷凍機16の一部の構成を概略的に示す。
冷凍機16の駆動機構17は、冷凍機16を駆動する冷凍機モータ80と、冷凍機16の運転周波数を制御する冷凍機インバータ82と、を備える。上述のように、冷凍機16は、作動気体の膨張機である。よって、冷凍機モータ80及び冷凍機インバータ82はそれぞれ膨張機モータ及び膨張機インバータと呼ぶこともできる。
冷凍機16の運転周波数(運転速度ともいう)とは、冷凍機モータ80の運転周波数または回転数、冷凍機インバータ82の運転周波数、熱サイクルの周波数、または、これらのいずれかを表す。熱サイクルの周波数とは、冷凍機16において行われる熱サイクルの単位時間あたりの回数である。
制御部100は、冷凍機制御部102、記憶部104、入力部106、及び出力部108を備える。冷凍機制御部102は、クライオポンプ10の真空排気運転及び再生運転を実行するよう冷凍機16を制御するよう構成されている。冷凍機制御部102は、室温から標準運転温度へと少なくとも1つのクライオパネル(低温クライオパネル18及び/または高温クライオパネル19、以下同様)の温度を低下させるクールダウン運転を実行するよう冷凍機16を制御するよう構成されている。冷凍機制御部102は、少なくとも1つのクライオパネルの温度を標準運転温度に維持する温調運転をクールダウン運転に続いて実行するよう冷凍機16を制御するよう構成されている。
記憶部104は、クライオポンプ10の制御に関連する情報を記憶するよう構成されている。入力部106は、ユーザまたは他の装置からの入力を受け付けるよう構成されている。入力部106は例えば、ユーザからの入力を受け付けるためのマウスやキーボード等の入力手段、及び/または、他の装置との通信をするための通信手段を含む。出力部108は、クライオポンプ10の制御に関連する情報を出力するよう構成され、ディスプレイやプリンタ等の出力手段を含む。記憶部104、入力部106、及び出力部108はそれぞれ冷凍機制御部102と通信可能に接続されている。
冷凍機制御部102は、運転周波数決定部110、上限調整部112、測定温度選択部114、及び運転状態判定部116を備える。運転周波数決定部110は、上述のように、クライオパネルの測定温度と目標温度との偏差の関数として(例えばPID制御により)冷凍機モータ80の運転周波数を決定するよう構成されている。運転周波数決定部110は、予め定められた運転周波数範囲内において冷凍機モータ80の運転周波数を決定する。運転周波数範囲は、予め定められた運転周波数の上限及び下限により定義される。運転周波数決定部110は、決定された運転周波数を冷凍機インバータ82に出力する。
冷凍機インバータ82は、冷凍機モータ80の可変周波数制御を提供するよう構成されている。冷凍機インバータ82は、入力電力を、運転周波数決定部110から入力された運転周波数を有するよう変換する。冷凍機インバータ82への入力電力は、冷凍機電源(図示せず)から供給される。冷凍機インバータ82は、変換された電力を冷凍機モータ80に出力する。こうして冷凍機モータ80は、運転周波数決定部110によって決定され冷凍機インバータ82から出力された運転周波数で駆動される。
上限調整部112は、クールダウン運転中にクライオパネルの温度に基づいて運転周波数上限を調整するよう構成されている。例えば、上限調整部112は、クールダウン運転中にクライオパネルの温度低下に基づいて運転周波数上限を低下させるよう構成されている。
測定温度選択部114は、第1温度センサ90によって測定された高温クライオパネル19の温度と第2温度センサ92によって測定された低温クライオパネル18の温度のうち低いほうを選択するよう構成されている。上限調整部112は、測定温度選択部114によって選択された測定温度を使用して運転周波数上限を調整する。
運転状態判定部116は、クライオポンプ10の運転状態を判定するよう構成されている。異なる複数の運転状態それぞれに対応する運転状態フラグが予め定められていてもよい。記憶部104は、これらの運転状態フラグを記憶していてもよい。運転状態判定部116は、クライオポンプ10がある運転状態に入るときその運転状態に対応する運転状態フラグを選択するよう構成されていてもよい。運転状態判定部116は、選択されている運転状態フラグを参照してクライオポンプ10の現在の運転状態を判定してもよい。運転状態判定部116は、クールダウン運転の実行中であるか否かを判定するクールダウン判定部を備えてもよい。
記憶部104は、入力部106から入力された周波数上限プロファイルを記憶する。周波数上限プロファイルは、実験的にまたは経験的に予め定められる。上限調整部112は、周波数上限プロファイルに従って運転周波数上限を変更する。
周波数上限プロファイルは、第1温度領域についての第1周波数上限と、第2温度領域についての第2周波数上限と、を含む。第1周波数上限は第1温度領域についての第1周波数範囲の最大値であり、第2周波数上限は第2温度領域についての第2周波数範囲の最大値である。第2周波数上限は、第1周波数上限より小さい値である。また、第2周波数上限は、クールダウン運転に続く温調運転(例えば、上述の1段温調制御)における通常の運転周波数より大きい値である。そのため、第1周波数上限から第2周波数上限への低下量は、例えば、第1周波数上限の25%以内であってもよい。
周波数上限プロファイルは、第1温度領域についての第1周波数下限と、第2温度領域についての第2周波数下限と、を含んでもよい。第1周波数下限及び第2周波数下限はそれぞれ第1周波数範囲及び第2周波数範囲の最小値である。第1周波数下限及び第2周波数下限は共通の値であってもよい。周波数下限が周波数上限と等しくてもよい。その場合、周波数範囲は単一の値である。
第1温度領域は室温を含む。第2温度領域は標準運転温度を含み第1温度領域より低い温度範囲であり、第1温度領域に隣接する。第1温度領域と第2温度領域との境界温度は、室温と標準運転温度との中間の温度である。境界温度は例えば200K以下の温度であってもよい。また、境界温度は例えば130Kより高い温度であってもよい。
周波数上限プロファイルは、第3温度領域についての第3周波数上限を含んでもよい。第3温度領域は、第1温度領域と第2温度領域との中間の温度領域であってもよい。第3周波数上限は、第1周波数上限と第2周波数上限との中間の値であってもよい。また、周波数上限プロファイルは、室温と標準運転温度との間の互いに異なる多数の温度点それぞれに対応する多数の周波数上限を含んでもよい。この場合、周波数上限プロファイルは、温度が下がるにつれて周波数上限が漸減するよう定められていてもよい。
図3は、クライオポンプ10の運転方法を説明するためのフローチャートである。この運転方法は、準備運転(S10)と、真空排気運転(S12)と、を含む。真空排気運転がクライオポンプ10の通常運転である。準備運転は、通常運転に先行して実行される任意の運転状態を含む。制御部100は、この運転方法を適時に反復して実行する。真空排気運転が終了し準備運転が開始されるときには通例、クライオポンプ10と真空チャンバとの間のゲートバルブが閉じられる。
準備運転(S10)は例えば、クライオポンプ10の起動である。クライオポンプ10の起動は、クライオポンプ10が設置される環境温度(例えば室温)から極低温にクライオパネルを冷却するクールダウンを含む。クールダウンの目標冷却温度は、真空排気運転のために設定される標準的な運転温度である。その標準運転温度は上述のように、高温クライオパネル19については例えば80K乃至100K程度の範囲から、低温クライオパネル18については例えば10K乃至20K程度の範囲から、選択される。準備運転(S10)は、粗引きバルブ(図示せず)などを用いてクライオポンプ10の内部を動作開始圧力(例えば1Pa程度)まで粗引きすることを含んでもよい。
準備運転(S10)は、クライオポンプ10の再生であってもよい。再生は、今回の真空排気運転の終了後に、次回の真空排気運転の準備のために実行される。再生は、低温クライオパネル18及び高温クライオパネル19を再生するいわゆるフル再生、または低温クライオパネル18のみを再生する部分再生である。
再生は、昇温工程、排出工程、及び冷却工程を含む。昇温工程は、上記の標準運転温度よりも高温である再生温度にクライオポンプ10を昇温することを含む。フル再生の場合、再生温度は例えば室温またはそれよりいくらか高い温度である(例えば約290Kないし約300K)。昇温工程のための熱源は例えば、冷凍機16の逆転昇温、及び/または冷凍機16に付設されるヒータである。
排出工程は、クライオパネル表面から再気化した気体をクライオポンプ10の外部へ排出することを含む。再気化した気体は、必要に応じて導入されるパージガスとともにクライオポンプ10から排出される。排出工程においては、冷凍機16の運転は停止されている。冷却工程は、真空排気運転を再開するために低温クライオパネル18及び高温クライオパネル19を再冷却することを含む。冷却工程における冷凍機16の運転状態は、起動のためのクールダウンと同様である。ただし、冷却工程におけるクライオパネルの初期温度は、フル再生の場合室温レベルにあるが、部分再生の場合には室温と上記の標準運転温度との中間(例えば100K〜200K)にある。
図3に示されるように、準備運転(S10)に続いて真空排気運転(S12)が行われる。準備運転が終了し真空排気運転が開始されるときに、クライオポンプ10と真空チャンバとの間のゲートバルブが開かれる。
真空排気運転(S12)は、真空チャンバからクライオポンプ10へ向かって飛来する気体分子を、極低温に冷却されたクライオパネル表面に凝縮又は吸着により捕捉する運転状態である。高温クライオパネル19(例えば入口クライオパネル32)には、その冷却温度で蒸気圧が充分に低くなる気体(例えば水分など)が凝縮される。入口クライオパネル32の冷却温度では蒸気圧が充分に低くならない気体は入口クライオパネル32を通過して放射シールド30へと進入する。低温クライオパネル18には、その冷却温度で蒸気圧が充分に低くなる気体(例えばアルゴンなど)が凝縮される。低温クライオパネル18の冷却温度でも蒸気圧が充分に低くならない気体(例えば水素など)は、低温クライオパネル18の吸着剤に吸着される。このようにしてクライオポンプ10は真空チャンバの真空度を所望のレベルに到達させることができる。
真空排気運転は標準運転温度を保つ定常的な運転状態である。一方、準備運転期間はクライオポンプ10のダウンタイム(つまり、真空排気運転の休止期間)にあたるため、なるべく短いことが好ましい。そのため、準備運転においては、通常運転に比べて高い冷凍能力が冷凍機16に要求される。たいていの場合、準備運転において冷凍機16は、かなり高い運転周波数(例えば、許容される最高の運転周波数またはその近傍)で運転される。
図4は、典型的なクールダウン運転における温度プロファイルの一例を示す図である。図4の縦軸及び横軸はそれぞれ温度及び時間を表す。図4には、第1ステージ20の温度T1及び第2ステージ21の温度T2の時間変化を概略的に示す。クールダウンを開始するときの第1ステージ20の温度T1及び第2ステージ21の温度T2の初期値はともに例えば300Kであり、第1ステージ20及び第2ステージ21の目標冷却温度はそれぞれ例えば100K、15Kである。また、図4の下部には、冷凍機16の運転周波数プロファイルの一例を示す。
典型的なクライオポンプ制御においては、冷凍機16がとりうる運転周波数の範囲は運転中に変更されない。よって、図4の下部において一点鎖線で示すように、冷凍機16の運転周波数の上限は一定である。
図4に示すクールダウン運転においては、第1ステージ20の温度T1が目標温度100Kに到達するまで冷凍機16はフルパワーで運転される。このとき冷凍機16の運転周波数は許容される最大値(例えば運転周波数95Hz)に固定される。それにより第1ステージ20は目標温度100Kまで速やかに冷却される。クールダウン運転の開始から時間Taが経過したとき第1ステージ20の温度T1が目標温度100Kに到達する。このとき冷凍機16はフルパワー運転から上述の1段温度制御に切り換えられる。その後、第1ステージ20の温度T1は目標温度100Kに維持される。1段温度制御に切り換えられることで冷凍機16の運転周波数は、例えば40Hz程度へと大幅に低下する。
第2ステージ21は、冷凍機16のフルパワー運転によって第1ステージ20と同様に冷却される。第2ステージ21のほうが第1ステージ20よりもいくらか冷却速度が大きいので、第1ステージ20の温度T1が目標温度100Kに到達するとき第2ステージ21はそれよりもいくらか低温(例えば80K程度)に冷却されている。しかし、この時点ではまだ第2ステージ21の目標温度15Kには遠く及ばない。冷凍機16がフルパワー運転から1段温度制御に切り換えられた後、第2ステージ21は目標温度15Kへと緩やかに冷却されていく。クールダウン運転の開始から時間Tbが経過したとき第2ステージ21の温度T2が目標温度15Kに到達する。このとき第1ステージ20及び第2ステージ21の両方がそれぞれの目標冷却温度に到達し、クールダウンは終了する。
図4に示す温度プロファイルにおいては、クールダウン運転を通じて常に第2ステージ21の温度T2が第1ステージ20の温度T1より低い。しかし、クールダウン運転中の温度プロファイルはクライオポンプの設計(例えばクライオパネルの形状)に応じて変わりうる。あるクライオポンプにおいては、クールダウン運転中の少なくとも一部の温度領域で第1ステージ20のほうが第2ステージ21よりも冷却速度が大きいかもしれない。この場合、クールダウン運転中の少なくとも一部の期間において第1ステージ20の温度T1が第2ステージ21の温度T2より低くなりうる。
図5は、本発明のある実施形態に係るクライオポンプ10の制御方法を示すフローチャートである。運転状態判定部116は、クライオポンプ10の現在の運転状態がクールダウン運転であるか否かを判定する(S20)。クールダウン運転が行われていない(例えば、真空排気運転が行われている)場合には(S20のN)、運転周波数決定部110は、既存の運転周波数範囲内において冷凍機モータ80の運転周波数を決定する(S26)。運転周波数決定部110は、上述のように、例えば1段温度制御など既存の手法により運転周波数を決定する。運転周波数決定部110は、決定された運転周波数を冷凍機インバータ82に出力する(S28)。冷凍機モータ80は、冷凍機インバータ82から入力された運転周波数で冷凍機16を駆動する。このように、クールダウン運転が行われていない場合には、運転周波数上限は変更されない。
一方、クールダウン運転中である場合には(S20のY)、測定温度選択部114は、第1温度センサ90の測定温度と第2温度センサ92の測定温度のうち低いほうを選択する(S22)。測定温度選択部114は、第1温度センサ90の測定温度と第2温度センサ92の測定温度とを比較し、2つの測定温度のいずれが低温であるかを決定する。測定温度選択部114は、選択された測定温度を上限調整部112に与える。
上限調整部112は、測定温度に対応する運転周波数上限を周波数上限プロファイルに従って決定する(S24)。上限調整部112は、測定温度が第1温度領域にあるとき第1周波数上限を選択し、測定温度が第2温度領域にあるとき第2周波数上限を選択する。上限調整部112は、決定された運転周波数上限を運転周波数決定部110に与える。上限調整部112は、決定された運転周波数上限を出力部108に出力してもよい。
運転周波数決定部110は、決定された運転周波数上限を有する運転周波数範囲内において冷凍機モータ80の運転周波数を決定する(S26)。運転周波数決定部110は、上述のように、例えば1段温度制御など既存の手法により運転周波数を決定する。運転周波数決定部110は、既存の手法により得られた運転周波数と運転周波数上限とを比較する。得られた運転周波数が運転周波数上限より小さい場合には、運転周波数決定部110は、その運転周波数を冷凍機インバータ82に出力する(S28)。得られた運転周波数が運転周波数上限を超える場合には、運転周波数決定部110は、運転周波数上限の値を冷凍機インバータ82に出力する(S28)。冷凍機モータ80は、冷凍機インバータ82から入力された運転周波数で冷凍機16を駆動する。こうして本処理は終了する。冷凍機制御部102は、本処理を周期的に繰り返す。
図6は、本発明のある実施形態に係るクールダウン運転における温度プロファイルの一例を示す図である。図4と同様に、図6の縦軸及び横軸はそれぞれ温度及び時間を表す。クールダウンを開始するときの第1ステージ20の温度T1及び第2ステージ21の温度T2の初期値はともに例えば300Kであり、第1ステージ20及び第2ステージ21の目標冷却温度はそれぞれ例えば100K、15Kである。図6においては比較のために、図4に示す温度プロファイルを破線で示す。また、図6の中部及び下部にはそれぞれ、冷凍機16の運転周波数プロファイル及び周波数上限プロファイルの一例を示す。同様に比較のために、図4に示す運転周波数プロファイル及び周波数上限プロファイルを破線で示す。
周波数上限プロファイルは、室温から200Kまでの第1温度領域について95Hzの第1周波数上限を有し、200Kから100Kまでの第2温度領域について80Hzの第2周波数上限を有する。
第1ステージ20の温度T1が目標温度100Kに到達するまで冷凍機16はフルパワーで運転される。このとき冷凍機16の運転周波数は許容される最大値に固定される。図6に示される例においては第2ステージ21が早く冷えるので、第2ステージ21が200Kに冷却されるまで冷凍機16は95Hzの第1周波数上限で運転される。第2ステージ21が200Kに達すると、冷凍機16の運転周波数は80Hzの第2周波数上限に切り換えられる。第1ステージ20が100Kに達すると、クライオポンプ10の運転状態はクールダウン運転から1段温調制御に移行する。1段温度制御においては冷凍機16の運転周波数は、例えば40Hz程度へと大幅に低下する。
図示されるように、第1ステージ20の冷却時間はΔTa短縮され、第2ステージ21の冷却時間はΔTb短縮される。
冷凍機16の運転周波数は熱サイクルの周波数を表すから、運転周波数の低下は冷凍機16の冷凍能力の低下をもたらすと考えられる。よって、クールダウン運転中に運転周波数を小さくすれば、冷却時間は延長されうる。クールダウン運転は、可能な限り高い運転周波数で行うべきである。図6に示される冷却時間の短縮は、こうした一般的な知識に反するものであり、驚くべき結果である。
本発明者の考察によると、本実施形態における冷却時間の短縮は、クールダウン運転における作動気体(ヘリウム)の密度変化に着目することで説明できる。作動気体の密度は温度低下に伴って大きくなる。密度が大きくなるにつれて、冷凍機16の高速運転による摩擦や圧損の影響が大きくなる。そのため、低温での過度の高速運転は冷凍機16の冷却効率の低下を招きうる。
本実施形態によると、クールダウン運転の後半において冷凍機16の運転周波数上限を低下させることができる。作動気体の密度増大による摩擦や圧損を軽減し、冷凍機16の冷却効率を維持し又はその低下を抑制することができる。よって、クールダウン運転の所要時間を短縮することができる。ある試算によると冷却時間を約10%短縮することができる。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
ある実施形態においては、上限調整部112は、クールダウン運転が完了するとき又はそれ以降の任意のタイミングで、運転周波数上限を増加させてもよい。例えば、上限調整部112は、そうしたタイミングで、低下した運転周波数上限を復元してもよい。図6に示されるように、上限調整部112は、クールダウン運転から温調運転に移行するとき、第2周波数上限から第1周波数上限に再び切り換えてもよい。
10 クライオポンプ、 16 冷凍機、 18 低温クライオパネル、 19 高温クライオパネル、 80 冷凍機モータ、 82 冷凍機インバータ、 90 第1温度センサ、 92 第2温度センサ、 100 制御部、 104 記憶部、 110 運転周波数決定部、 112 上限調整部、 114 測定温度選択部。

Claims (7)

  1. クライオパネルと、
    前記クライオパネルを冷却する冷凍機であって、前記冷凍機を駆動する冷凍機モータと、前記冷凍機モータの運転周波数を制御する冷凍機インバータと、を備える冷凍機と、
    室温から標準運転温度へと前記クライオパネルの温度を低下させるクールダウン運転を実行するよう前記冷凍機を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    運転周波数上限を有する運転周波数範囲内において前記冷凍機モータの運転周波数を決定し該運転周波数を前記冷凍機インバータに出力する運転周波数決定部と、
    前記クールダウン運転中に前記クライオパネルの温度低下に基づいて前記運転周波数上限を低下させる上限調整部と、を備えることを特徴とするクライオポンプ。
  2. 室温を含む第1温度領域についての第1周波数上限と、前記標準運転温度を含み前記第1温度領域より低い第2温度領域についての前記第1周波数上限より小さい第2周波数上限と、を含む周波数上限プロファイルを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記上限調整部は、前記周波数上限プロファイルに従って前記運転周波数上限を変更することを特徴とする請求項1に記載のクライオポンプ。
  3. 前記第1温度領域と前記第2温度領域との境界温度は、200K以下の温度であることを特徴とする請求項2に記載のクライオポンプ。
  4. 前記第1周波数上限から前記第2周波数上限への低下量は、前記第1周波数上限の25%以内であることを特徴とする請求項2または3に記載のクライオポンプ。
  5. 前記クライオポンプは、第1標準運転温度に冷却される第1クライオパネルと、前記第1標準運転温度より低い第2標準運転温度に冷却される第2クライオパネルと、前記第1クライオパネルの温度を測定する第1温度センサと、前記第2クライオパネルの温度を測定する第2温度センサと、を備え、
    前記制御部は、前記第1温度センサによって測定された前記第1クライオパネルの温度と前記第2温度センサによって測定された前記第2クライオパネルの温度のうち低いほうを選択する測定温度選択部を備え、
    前記上限調整部は、前記測定温度選択部によって選択された測定温度を使用することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のクライオポンプ。
  6. クライオポンプの制御方法であって、
    前記クライオポンプは、クライオパネルと、前記クライオパネルを冷却する冷凍機であって前記冷凍機を駆動する冷凍機モータと前記冷凍機モータの運転周波数を制御する冷凍機インバータとを備える冷凍機と、を備え、
    前記方法は、
    室温から標準運転温度へと前記クライオパネルの温度を低下させるクールダウン運転を実行することと、
    前記クールダウン運転中に前記クライオパネルの温度低下に基づいて前記冷凍機モータの運転周波数上限を低下させることと、
    前記運転周波数上限を有する運転周波数範囲内において前記冷凍機モータの運転周波数を決定することと、
    決定された運転周波数を前記冷凍機インバータに出力することと、を備えることを特徴とする方法。
  7. 冷却ステージを備える膨張機であって、前記膨張機を駆動する膨張機モータと、前記膨張機モータの運転周波数を制御する膨張機インバータと、を備える膨張機と、
    室温から標準運転温度へと前記冷却ステージの温度を低下させるクールダウン運転を実行するよう前記膨張機を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    運転周波数上限を有する運転周波数範囲内において前記膨張機モータの運転周波数を決定し該運転周波数を前記膨張機インバータに出力する運転周波数決定部と、
    前記クールダウン運転中に前記冷却ステージの温度低下に基づいて前記運転周波数上限を低下させる上限調整部と、を備えることを特徴とする冷凍機。
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