JP2016113107A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 騒音性能を向上させることができ、しかも、排水性能を低下させることを抑制できる空気入りタイヤを提供する。【解決手段】 空気入りタイヤは、タイヤ周方向に沿って延びる周溝と、周溝と交差するように、周溝から延びる横溝と、周溝から横溝に向けて板状に突出し、タイヤ幅方向の先端部が横溝に至る又は横溝の内部に位置するまで延びる突出部と、を備え、周溝は、対面するように配置される一対の平面状の周溝側部を備え、突出部は、一対の周溝側部のうち一方のみに固定される。【選択図】 図2

Description

本発明は、タイヤ周方向に沿って延びる周溝と、周溝と交差するように、周溝から延びる横溝とを備える空気入りタイヤに関する。
従来、空気入りタイヤとして、タイヤ周方向に沿って延びる周溝と、周溝と交差するように、周溝から延びる横溝とを備える空気入りタイヤが、知られている(例えば、特許文献1〜4)。該空気入りタイヤは、周溝から突出する突出部を備えている。
特許文献1〜3に係る空気入りタイヤにおいては、突出部が周溝のタイヤ幅方向の一部を覆うように配置されているため、地面と周溝とで形成される気柱が共鳴することを抑制している。しかしながら、その騒音性能の向上は、充分ではない。
また、特許文献4に係る空気入りタイヤにおいては、突出部が周溝の一対の周溝側部間に亘って配置されているため、地面と周溝とで形成される気柱が共鳴することを防止できている。しかしながら、突出部が両方の周溝側部に固定されているため、水が周溝内を流通することを阻害する。これにより、排水性能を低下させている。
特表2013−529576号公報 国際公開2009/084666号公報 特開2012−101683号公報 特開2013−244854号公報
よって、本発明は、斯かる事情に鑑み、騒音性能を向上させることができ、しかも、排水性能を低下させることを抑制できる空気入りタイヤを提供することを課題とする。
本発明に係る空気入りタイヤは、タイヤ周方向に沿って延びる周溝と、前記周溝と交差するように、前記周溝から延びる横溝と、前記周溝から前記横溝に向けて板状に突出し、タイヤ幅方向の先端部が前記横溝に至る又は前記横溝の内部に位置するまで延びる突出部と、を備え、前記周溝は、対面するように配置される一対の平面状の周溝側部を備え、前記突出部は、前記一対の周溝側部のうち一方のみに固定される。
また、空気入りタイヤにおいては、前記周溝は、前記一対の周溝側部の間に配置される周溝底部を備え、前記突出部は、一方の前記周溝側部と前記周溝底部とに固定される、という構成でもよい。
また、空気入りタイヤにおいては、前記突出部は、水が前記周溝内を流通する際に、前記周溝を開放するように変形することを促進する変形促進部を備える、という構成でもよい。
また、空気入りタイヤにおいては、前記変形促進部は、前記突出部が変形する起点となる凹部を備える、という構成でもよい。
また、空気入りタイヤにおいては、前記突出部のタイヤ径方向の外端部は、タイヤ径方向において、接地するトレッド面と離間する、という構成でもよい。
以上の如く、本発明に係る空気入りタイヤは、騒音性能を向上させることができ、しかも、排水性能を低下させることを抑制できるという優れた効果を奏する。
図1は、一実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド面の要部展開図である。 図2は、図1のII領域拡大図である。 図3は、図2のIII−III線(タイヤ子午面)における断面図である。 図4は、同実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド面の要部拡大展開図であって、周溝内に水が流通する状態を説明する図である。 図5は、図4のV−V線(タイヤ子午面)における断面図である。 図6は、他の実施形態に係る空気入りタイヤのタイヤ子午面における要部拡大断面図である。 図7は、さらに他の実施形態に係る空気入りタイヤのタイヤ子午面における要部拡大断面図である。 図8は、さらに他の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド面の要部拡大展開図である。 図9は、さらに他の実施形態に係る空気入りタイヤのタイヤ子午面における要部拡大断面図である。 図10は、さらに他の実施形態に係る空気入りタイヤのタイヤ子午面における要部拡大断面図である。 図11は、さらに他の実施形態に係る空気入りタイヤのタイヤ子午面における要部拡大断面図である。 図12は、実施例と比較例との評価表である。
以下、空気入りタイヤにおける一実施形態について、図1〜図5を参酌して説明する。なお、各図(図6〜図11も同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致していない。
本実施形態に係る空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ともいう)1は、ビードを有する一対のビード部(図示していない)と、各ビード部からタイヤ径方向の外側に延びるサイドウォール部(図示していない)と、一対のサイドウォール部のタイヤ径方向の外端部に連接され、図1に示すように、地面と接するトレッド面2を構成するトレッド部3とを備えている。該タイヤ1は、リム(図示していない)に装着されている。
図1において、タイヤ周方向は、図1の上下方向であり、タイヤ幅方向は、図1の左右方向であり、タイヤ径方向は、図1の紙面に対して垂直方向である。図1における1点鎖線S1は、タイヤ回転軸に直交し且つタイヤ幅方向の中心に位置するタイヤ赤道面を示している。また、タイヤ子午面とは、タイヤ回転軸を含む面であり、タイヤ赤道面S1と直交する面のことである。
トレッド部3は、タイヤ周方向に沿って延びる複数の周溝4を備えており、そして、複数の周溝4で区画される複数の陸部5を備えている。本実施形態においては、周溝4は、四つ備えられており、陸部5は、五つ備えられている。該周溝4は、タイヤ周方向と平行となるように直線状に形成される、所謂、ストレート溝である。なお、周溝4は、ジグザグ状にタイヤ周方向に沿って延びて形成されていてもよい。
また、トレッド部3は、周溝4と交差するように、周溝4から延びる複数の横溝6と、周溝4から横溝6に向けて板状に突出する複数の突出部7とを備えている。該横溝6は、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延びて形成されている。なお、横溝6は、タイヤ幅方向と平行となるように延びて形成されていてもよい。
突出部7は、各周溝4にそれぞれ備えられている。そして、突出部7は、各周溝4のタイヤ周方向において所定間隔を有して並列されている。具体的には、突出部7は、接地面において各周溝4に少なくとも1つ有するように、タイヤ周方向に並列されている。なお、接地面とは、タイヤを正規リムにリム組みし、正規内圧を充填した状態でタイヤを平坦な路面に垂直に置き、正規荷重を加えたときの路面に接地するトレッド面2のことである。
正規リムは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば「Design Rim」、ETRTOであれば「Measuring Rim」となる。
正規内圧は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、ETRTOであれば「INFLATIONPRESSURE」であるが、タイヤが乗用車用である場合には180KPaとする。
正規荷重は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば上記の表に記載の最大値、ETRTOであれば「LOAD CAPACITY」であるが、タイヤが乗用車用である場合には内圧180KPaの対応荷重の85%とする。
図2及び図3に示すように、周溝4は、対面するように配置される一対の平面状の周溝側部4a,4bと、一対の周溝側部4a,4bの間に配置される周溝底部4cとを備えている。各周溝側部4a,4bは、トレッド面2からタイヤ径方向の内方に向けて平面状に形成されている。また、周溝底部4cのうち、周溝側部4a,4bと連接する部分は、曲面状に形成されている。
横溝6は、対面するように配置される一対の平面状の横溝側部6a,6bと、一対の横溝側部6a,6bの間に配置される横溝底部6cとを備えている。本実施形態においては、横溝6のタイヤ径方向の寸法(深さ寸法)は、周溝4のタイヤ径方向の寸法(深さ寸法)と同じである。
突出部7は、一方の周溝側部4aからタイヤ幅方向に対して平行となるように延びて形成されている。周溝4のタイヤ幅方向の寸法が、タイヤ径方向の内側に向けて小さくなっているため、それに対応して、突出部7のタイヤ幅方向の寸法は、タイヤ径方向の内側に向けて小さくなっている。
突出部7のタイヤ幅方向の先端部7aは、横溝6の内部に位置している。具体的には、突出部7のタイヤ幅方向の先端部7aは、タイヤ周方向において、横溝6(横溝側部6a,6b)と重なっている。これにより、突出部7は、周溝4aのタイヤ幅方向全体を覆っている。
突出部7は、一対の周溝側部4a,4bのうち一方の周溝側部4aのみに固定されている。具体的には、突出部7のタイヤ幅方向の基端部7bは、一方の周溝側部4aに固定されており、突出部7のタイヤ幅方向の先端部7aは、突出部7が弾性変形することにより、周溝4に対して変位できる。
突出部7は、周溝底部4cにも固定されている。具体的には、突出部7のタイヤ径方向の内端部7cは、周溝底部4cと横溝底部6cとに固定されている。そして、突出部7のタイヤ径方向の外端部7dは、タイヤ径方向において、トレッド面2と離間している。これにより、突出部7のタイヤ径方向の外端部7dは、突出部7が弾性変形することにより、周溝4に対して変位できる。
突出部7のタイヤ径方向の寸法は、周溝4のタイヤ径方向の寸法の50%〜100%であることが好ましく、また、60%〜90%であることが好ましい。斯かる寸法に設定すれば、騒音性能を確実に向上させることができる。
また、突出部7のタイヤ幅方向の寸法は、周溝4のタイヤ幅方向の寸法の100%〜140%であることが好ましく、また、100%〜120%であることがより好ましい。斯かる寸法に設定すれば、騒音性能を確実に向上させることができる。
本実施形態に係る空気入りタイヤ1の構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の作用について、図2〜図5を参酌して説明する。
図2及び図3に示すように、突出部7は、周溝4のタイヤ幅方向全体を覆うように配置されている。これにより、突出部7は、地面と周溝4とで形成される気柱が共鳴することを抑制できる。
また、図4及び図5に示すように、水が周溝4内を流通する際に、突出部7は、水の力で変形する。具体的には、突出部7は、タイヤ幅方向の先端側で且つタイヤ径方向の外端側の領域が倒れ込むようにして、変形する。これにより、水が周溝4内を流通することができ、周溝4内から水を排出することができる。なお、図4の二点鎖線矢印は、水の流れを示している。
なお、本実施形態に係る突出部7の厚みは、全体的に一定である。そして、突出部7の厚み寸法は、水の流通時に突出部7が弾性変形するように、0.5mm〜3mmであることが好ましく、また、1mm〜1.5mmであることがより好ましい。
斯かる寸法に設定すれば、騒音性能を確実に向上させることができると共に、排水性能を低下させることを確実に抑制できる。なお、突出部7が変形しない場合でも、周溝4内の水が、横溝6を経由して、周溝4内を流通できため、周溝4内から水を排出することができる。
以上より、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向に沿って延びる周溝4と、前記周溝4と交差するように、前記周溝4から延びる横溝6と、前記周溝4から前記横溝6に向けて板状に突出し、タイヤ幅方向の先端部7aが前記横溝6に至る又は前記横溝6の内部に位置する(具体的には、横溝6の内部に位置する)まで延びる突出部7と、を備え、前記周溝4は、対面するように配置される一対の平面状の周溝側部4a,4bを備え、前記突出部7は、前記一対の周溝側部4a,4bのうち一方4aのみに固定される。
斯かる構成によれば、突出部7は、周溝4から横溝6に向けて板状に突出している。そして、突出部7のタイヤ幅方向の先端部7aは、横溝6に至る、又は、横溝6の内部に位置する(具体的には、横溝6の内部に位置する)まで延びているため、突出部7は、周溝4のタイヤ幅方向全体を覆うように配置されている。したがって、地面と周溝4とで形成される気柱が共鳴することを抑制できるため、騒音性能を向上させることができる。
また、突出部7は、対面するように配置される一対の周溝側部4a,4bのうち、一方4aのみに固定されている。これにより、周溝4内の水は、例えば、突出部7が変形したり、横溝6を経由したりすることで、周溝4の一方側から他方側へ流通することができる。したがって、周溝4内の水の流通が完全に阻害されることを防止できるため、排水性能を低下させることを抑制できる。
また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、前記周溝4は、前記一対の周溝側部4a,4bの間に配置される周溝底部4cを備え、前記突出部7は、一方の前記周溝側部4aと前記周溝底部4cとに固定される、という構成である。
斯かる構成によれば、突出部7は、一方の周溝側部4aと周溝底部4cとに固定されているため、周溝4に対して強固に固定されている。これにより、突出部7が周溝4内の空気の流通を確実に防止するため、地面と周溝4とで形成される気柱が共鳴することを確実に抑制できる。したがって、騒音性能を確実に向上させることができる。
また、斯かる構成によれば、突出部7と周溝底部4cとが連接されている。これにより、例えば、当該空気入りタイヤ1を製造するためのタイヤモールドは、突出部7と周溝底部4cとが離間しているタイヤを製造するためのタイヤモールドと比較して、その構造を簡素化できる。
また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、前記突出部7のタイヤ径方向の外端部7dは、タイヤ径方向において、接地するトレッド面2と離間する、という構成である。
斯かる構成によれば、突出部7のタイヤ径方向の外端部7dが、タイヤ径方向においてトレッド面2と離間しているため、タイヤ接地時に、突出部7が地面と接することを抑制できる。したがって、例えば、水が周溝4内を流通する際に、突出部7を確実に変形させることができる。また、例えば、突出部7が地面に接して損傷することを抑制できる。さらに、例えば、水は、地面と突出部7との間を流通することで、周溝4内を流通することもできる。
なお、空気入りタイヤは、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、空気入りタイヤは、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
空気入りタイヤにおいては、図6及び図7に示すように、突出部7は、水が周溝4内を流通する際に、周溝4を開放するように変形することを促進する変形促進部8を備える、という構成でもよい。斯かる構成によれば、変形促進部8は、水が周溝4内を流通する際に、突出部7が周溝4を開放するように変形することを促進する。これにより、周溝4内の空気の流通を確実に防止することができる一方、周溝4内の水の流通を促進することができる。
また、例えば、図6及び図7に示すように、変形促進部8は、突出部7が変形する起点となる凹部8aを備える、という構成でもよい。斯かる構成によれば、変形促進部8が凹部8aを備えているため、突出部7が凹部8aを起点として変形する。これにより、水が周溝4内を流通する際に、突出部7が周溝4を開放するように変形することを促進することができる。
図6に係る凹部8aは、突出部7が周溝4に固定されている領域のうち、タイヤ径方向の外側端(図6の上側端)で且つタイヤ幅方向の基端(図6の左側端)から、タイヤ径方向の内側端(図6の下側端)で且つタイヤ幅方向の先端(図6の右側端)に向けて、延びている。また、図7に係る複数の凹部8aは、突出部7のタイヤ幅方向の先端側で且つタイヤ径方向の外側の領域(図7における破線よりも上方側で且つ右側の領域)に配置されると共に、タイヤ径方向に沿って延びている。
また、例えば、変形促進部は、突出部7のタイヤ幅方向の先端側で且つタイヤ径方向の外側の領域が突出部7の他の領域よりも薄く形成されて成る、という構成でもよい。また、例えば、変形促進部は、突出部7がタイヤ径方向の外側に向けて薄く形成されて成る、という構成でもよい。
また、空気入りタイヤは、上記実施形態に係る突出部7を備えることを前提として、上記特許文献1〜4に係る突出部を備えている、という構成でもよい。具体的には、空気入りタイヤは、上記実施形態に係る突出部7を備えることを前提として、周溝4のタイヤ幅方向の一部を覆うように配置される突出部や、周溝4の一対の周溝側部4a,4bに固定されている突出部を備えている、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、突出部7は、タイヤ幅方向に対して平行となるように延びて形成されている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤは、斯かる構成に限られない。例えば、空気入りタイヤにおいては、図8に示すように、突出部7は、タイヤ幅方向に対して傾斜して交差する方向に延びて形成されている、という構成でもよい。
斯かる構成によれば、水が周溝4内を流通する際に、突出部7が傾斜している側に倒れ込むように変形することで、周溝4を開放することができる。これにより、周溝4内の空気の流通を確実に防止することができる一方、周溝4内の水の流通を促進することができる。
図8に係る突出部7は、横溝6がタイヤ幅方向に対して傾斜するように配置されることに対応して、タイヤ幅方向に対して傾斜するように配置されている。具体的には、横溝6は、周溝4の他方の周溝側部4bに近づくにつれて、タイヤ周方向の一方側(図8の上側)に向かうように、タイヤ幅方向に対して傾斜して配置されているのに対して、突出部7は、周溝4の一方の周溝側部4aから他方の周溝側部4bにいく(タイヤ幅方向の基端部7bから先端部7aにいく)につれて、タイヤ周方向の一方側(図8の上側)に向かうように、タイヤ幅方向に対して傾斜して配置されている。
斯かる構成によれば、横溝6内を流通する水が周溝4内に進入する際に、突出部7が当該水により変形することを促進できる。これにより、横溝6内から周溝4内に進入した水が、周溝4内で流通することを促進することができる。
ところで、周溝4内の水は、一般的に、踏み込み側から蹴り出し側(タイヤ回転方向の前方側から後方側)に流通する。したがって、図8に係る構成においては、突出部7は、タイヤ幅方向の基端部7bから先端部7aにいくにつれて、踏み込み側から蹴り出し側(タイヤ回転方向の前方側から後方側)に向かうように、タイヤ幅方向に対して傾斜して配置されている、という構成でもよい。なお、図8における二点鎖線矢印は、踏み込み側から蹴り出し側に流れる水の流れを示している。
なお、斯かる構成の空気入りタイヤは、車両への装着向きを指定されたタイヤとなり、リムに装着する際に、タイヤの左右何れを車両に対面するかを指定したものとなる。そして、車両への装着の向きは、サイドウォール部に表示されている。例えば、車両装着時に内側に配置される一方のサイドウォール部は、車両内側となる旨の表示(例えば、「INSIDE」等)を付されており、また、車両装着時に外側に配置される他方のサイドウォール部は、車両外側となる旨の表示(例えば、「OUTSIDE」等)を付されている。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、横溝6のタイヤ径方向の寸法(深さ寸法)は、周溝4のタイヤ径方向の寸法(深さ寸法)と同じである、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤは、斯かる構成に限られない。例えば、空気入りタイヤにおいては、図9に示すように、横溝6のタイヤ径方向の寸法は、周溝4のタイヤ径方向の寸法と異なる、という構成でもよい。
具体的には、図9に係る横溝6のタイヤ径方向の寸法は、周溝4のタイヤ径方向の寸法よりも小さくなっている。そして、図9に係る突出部7は、横溝6のタイヤ径方向の寸法に対応して、段差状に形成されている。そして、突出部7のタイヤ幅方向の先端部7aは、横溝6の内部に位置している。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、突出部7は、タイヤ幅方向の先端部7aが横溝6の内部に位置するように、延びている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤは、斯かる構成に限られない。例えば、空気入りタイヤにおいては、突出部7は、タイヤ幅方向の先端部7aが横溝6に至るように、延びているという構成でもよい。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、突出部7は、一方の周溝側部4aと周溝底部4cとに固定される、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤは、斯かる構成に限られない。例えば、空気入りタイヤにおいては、突出部7は、図10に示すように、周溝4に対して、周溝底部4cに固定されず、一方の周溝側部4aのみに固定される、という構成でもよい。斯かる構成によれば、突出部7は、周溝底部4cに固定されている構成と比較して、弾性変形し易い。
図10に係る突出部7のタイヤ径方向の内端部7cは、タイヤ径方向において、周溝底部4cと離間している、という構成である。なお、突出部7は、タイヤ径方向の内端部7cが周溝底部4cと接している一方、周溝底部4cに固定されていない、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、突出部7のタイヤ径方向の外端部7dは、タイヤ径方向において、トレッド面2と離間する、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤは、斯かる構成に限られない。例えば、空気入りタイヤにおいては、突出部7のタイヤ径方向の外端部7dは、トレッド面2を構成する、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、突出部7は、一つの突出片からなる、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤは、斯かる構成に限られない。例えば、空気入りタイヤにおいては、図11に示すように、突出部7は、周溝4から横溝6に向けて板状に突出する複数(図11においては四つ)の突出片9を備える、という構成でもよい。
該複数の突出片9は、それぞれのタイヤ幅方向の先端部が横溝6に至る又は横溝6の内部に位置するまで延びており、それぞれタイヤ径方向(周溝4の深さ方向)に沿って並列されている。斯かる構成によれば、タイヤが摩耗のするに伴って、タイヤ径方向の外側に配置されている突出片9から順に、周溝4から除去されていく。これにより、タイヤが摩耗した際に、突出部7の全体が、周溝4から一度に除去されることを防止できる。
本発明の構成と効果を具体的に示すため、空気入りタイヤの実施例とその比較例とについて、図12を参酌して、以下に説明する。
<騒音性能>
各タイヤを車両に装着し、二名乗車で、ノイズ測定用コースを時刻60kmで走行し、運転席窓より耳元の音圧を測定した。そして、当該音圧を周波数分析し、高周波帯(700〜1200Hz)の騒音の最大レベルを算出して、騒音性能を評価した。比較例1の結果を100とする指数で評価し、指数が小さいほど、騒音性能が優れていることを示す。
<実施例1及び2>
実施例1は、図1〜図5に係る上記実施形態に係るタイヤであって、周溝4のタイヤ幅方向の寸法に対する突出部7のタイヤ幅方向の寸法が100%であるタイヤである。即ち、実施例1は、突出部7のタイヤ幅方向の先端部7aが横溝6に至るまで延びているタイヤである。
実施例2は、図1〜図5に係る上記実施形態に係るタイヤであって、周溝4のタイヤ幅方向の寸法に対する突出部7のタイヤ幅方向の寸法が110%であるタイヤである。即ち、実施例2は、突出部7のタイヤ幅方向の先端部7aが横溝6の内部に位置するまで延びているタイヤである。
<比較例1〜3>
比較例1は、実施例1に係るタイヤに対して、突出部7が備えられていない、という構成に変更したタイヤである。
比較例2は、実施例1に係るタイヤに対して、周溝4のタイヤ幅方向の寸法に対する突出部7のタイヤ幅方向の寸法が50%である、という構成に変更したタイヤである。
比較例3は、実施例1に係るタイヤに対して、周溝4のタイヤ幅方向の寸法に対する突出部7のタイヤ幅方向の寸法が80%である、という構成に変更したタイヤである。
<評価結果>
実施例1及び2は、比較例1〜3に対して、騒音性能を向上させることができている。このように、突出部7のタイヤ幅方向の先端部7aが、横溝6に至る又は横溝6の内部に位置するまで延びることにより、騒音性能を向上させることができる。
1…空気入りタイヤ、2…トレッド面、3…トレッド部、4…周溝、4a,4b…周溝側部、4c…周溝底部、5…陸部、6…横溝、6a,6b…横溝側部、6c…横溝底部、7…突出部、7a…タイヤ幅方向の先端部、7b…タイヤ幅方向の基端部、7c…タイヤ径方向の内端部、7d…タイヤ径方向の外端部、8…変形促進部、8a…凹部、9…突出片、S1…タイヤ赤道面

Claims (5)

  1. タイヤ周方向に沿って延びる周溝と、
    前記周溝と交差するように、前記周溝から延びる横溝と、
    前記周溝から前記横溝に向けて板状に突出し、タイヤ幅方向の先端部が前記横溝に至る又は前記横溝の内部に位置するまで延びる突出部と、を備え、
    前記周溝は、対面するように配置される一対の平面状の周溝側部を備え、
    前記突出部は、前記一対の周溝側部のうち一方のみに固定される空気入りタイヤ。
  2. 前記周溝は、前記一対の周溝側部の間に配置される周溝底部を備え、
    前記突出部は、一方の前記周溝側部と前記周溝底部とに固定される請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記突出部は、水が前記周溝内を流通する際に、前記周溝を開放するように変形することを促進する変形促進部を備える請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記変形促進部は、前記突出部が変形する起点となる凹部を備える請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記突出部のタイヤ径方向の外端部は、タイヤ径方向において、接地するトレッド面と離間する請求項1〜4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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